2017年12月19日

Eddie Palmieri『The Sun Of Latin Music』

グラミーBest Latin Recording受賞作品☆Eddie Palmieri『The Sun Of Latin Music』
ザ・サン・オブ・ラテン・ミュージック (BOM1202)
発表年:1974年
ez的ジャンル:N.Y.サルサ/ラテン
気分は... :スッキリ!

今回紹介するのはグラミーBest Latin Recordingの受賞作品Eddie Palmieri『The Sun Of Latin Music』(1974年)です。

ニューヨーク・サルサ/ラテンを代表するピアニストEddie Palmieriに関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の4枚です。

 『Vamonos Pal Monte』(1971年)
 Harlem River Drive『Harlem River Drive』(1971年)
 『Sentido』(1973年) 
 『Unfinished Masterpiece』(1975年)

グラミーに新設されたBest Latin Recordingの初回ウィナーとなった本作『The Sun Of Latin Music』では、当時16歳であった天才シンガーLalo Rodriguezを大きくフィーチャーしています。実質的になRodriguezのデビュー作ですね。

Cocoレーベルからのリリースであり、レーベル・オーナーのHarvey Averneがプロデュースを手掛けています。

レコーディングにはEddie Palmieri(p)以下、Lalo Rodriguez(vo)、Jimmy Sabater(coro)、Willie Torres(coro)、Nicky Marrero(timbales、per)、Tommy Lopez(bongos、congas、per)、Eladio Perez (congas)、Eddie "Gua-Gua" Rivera(b)、Jose Rodriguez(tb)、Barry Rogers(tb、tuba)、Vitin Paz(tp)、Virgil Jones(tp)、Tony Price(tuba)、Mario Rivera(bs、fl)、Ronnie Cuber(bs、fl)、Peter Gordon(french horn)、Alfredo De La Fe(violin)といったミュージシャンが参加しています。

個人的にはPalmieriを中心としたグルーヴィーなN.Y.サルサ・サウンドと若き天才シンガーLalo Rodriguezの魅力がケミストリーを起こした「Nada De Ti」「Nunca Contigo」の2曲がオススメです。

また、15分の大作「Un Dia Bonito」やクンビアを取り入れた「Mi Cumbia」も聴き応え十分です。

Palmieriの充実ぶりを実感できる間違いないサルサ/ラテン作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Nada De Ti」
Eddie Palmieri作。格好良すぎるサルサ名曲がオープニング。ダイナミックなホーン・アンサンブルとPalmieriのピアノをバックに、Lalo Rodriguezのヴォーカルが躍動します。レア・グルーヴ方面でも再評価されているAlfredo De La Feのヴァイオリンもいいアクセントになっています。レア・グルーヴ好きも気に入るサルサ・サウンドといった感じですね。僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=fTTdvbs6Ohk

「Deseo Salvaje」
Lalo Rodriguez作。Rodriguezが自作のボレロを歌い上げます。16歳とは思えない早熟の歌声を披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=WVXlv-24wm4

「Una Rosa Espanola」
Eddie Palmieri作。哀愁モードで始まりますが、次第にリズミックになり、ホーンも加わった重厚サウンドで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xtCMR2nE944

「Nunca Contigo」
Eddie Palmieri作。開放的なサウンドと色気のあるRodriguezのヴォーカルに惹かれるグルーヴィー・サルサ!「Nada De Ti」と並ぶ僕のお気に入り。エキサイティングなホーン&ティンヴァレスもサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=jyBsmmd30sU

「Un Dia Bonito」
Eddie Palmieri作。約15分の大作。前半はアヴァンギャルドなピアノ・プレイで魅せます。中盤以降はNuyorican Soul好きの人あたりも食いつきそうなパーカッシヴなラテン・グルーヴを展開します。
https://www.youtube.com/watch?v=AJ_R4KmT1Qo

「Mi Cumbia」
Eddie Palmieri作。ラストはタイトルの通りクンビアで締め括ってくれます。ニューヨリカン・テイストのクンビアに仕上がっているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-knNgOeUT6c

Eddie Palmieriの70年代の諸作もチェックを!

『Justicia』(1969年)
Justicia

『Superimposition』(1970年)
Superimposition

『Vamonos Pal Monte』(1971年)
Vamonos Pa'l Monte

Harlem River Drive『Harlem River Drive』(1971年)
Harlem River Drive

Eddie Palmieri With Harlem River Drive『Recorded Live At Sing Sing』(1972年)
Recorded Live at Sing Sing

『Sentido』(1973年)
センティード(BOM1439)

『In Concert at the University of Puerto Rico』(1973年)
イン・コンサート・アット・ザ・ユニヴァーシティ・オブ・プエルト・リコ (BOM1812)

『Unfinished Masterpiece』(1975年)
アンフィニッシュド・マスターピース(紙ジャケット仕様)

『Lucumi, Macumba, Voodoo』(1978年)
ルクミ、マクンバ、ヴードゥー
posted by ez at 00:55| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月18日

Jeffrey Osborne『Stay With Me Tonight』

ソロ・アーティストとしての地位を確立した2ndソロ☆Jeffrey Osborne『Stay With Me Tonight』
Stay With Me Tonight
発表年:1983年
ez的ジャンル:アーバン・コンテンポラリー系R&B
気分は... :ぶりしゃぶ!

今回は80年代アーバン・コンテンポラリー作品からJeffrey Osborne『Stay With Me Tonight』(1983年)です。

Jeffrey Osborneは1948年ロードアイランド州プロビデンス生まれの男性R&Bシンガー。

人気ファンク・グループL.T.D.のフロントマン(元々はドラマーとしてグループに加入)として、デビュー・アルバム『Love Togetherness & Devotion』(1974年)から『Shine On』(1980年)までリード・ヴォーカリストを務めた後に、グループを脱退し、ソロ活動をスタートさせます。

1982年ソロ転向後は、アーバン・コンテンポラリーの人気アーティストとして、90年初頭までコンスタントにアルバムをリリースし、数々のR&Bヒットを放っています。

本作『Stay With Me Tonight』(1983年)は2ndソロ・アルバムであり、全米アルバム・チャート第25位、同R&Bアルバム・チャート第3位のヒットとなりました。さらにアルバムからは「Don't You Get So Mad」(全米チャート第25位、同R&Bチャート第3位)、「Stay With Me Tonight」(全米チャート第30位、同R&Bチャート第4位)、「We're Going All The Way」(全米チャート第48位、同R&Bチャート第16位)、「Plane Love」(全米R&Bチャート第10位)といったシングル・ヒットも生まれています。

プロデュースは他のソロ初期作と同じくGeorge Duke

レコーディングにはGeorge Duke(p、el-p、syn、syn-b、el-ds)、Steve Ferrone(ds)、David "Hawk" Wolinski(el-ds、syn)、Earl Klugh(g)、Paul Jackson, Jr(g)、Michael Sembello(g)、Brian May(g)、Johnny McGhee(g)、Abraham Laboriel, Sr.(b)、Alphonso Johnson(b)、Harry Davis(b)、Nathan Watts(b)、Louis Johnson(b)、Don Freeman(p、syn)、Raymond Jones(p、syn)、Paulinho Da Costa(per)、Gary Grant(tp)、Jerry Hey(tp)、Larry William(ts)、Lynn Davis(back vo)、Portia Griffin(back vo)、Josie James(back vo)、Marcy Levy(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

1stシングルになったアーバン・ダンサー「Don't You Get So Mad」が一番のお気に入り。ただし、アルバム全体としては「We're Going All The Way」「Greatest Love Affair」「I'll Make Believe」といったアーバン・コンテンポラリーなバラードが充実していると思います。

個人的にはダンサブル系では「Stay With Me Tonight」「Plane Love」といったシングル曲よりも、ファンキーな「When Are You Comin' Back?」、都会的なミディアム・ファンク「Other Side of the Coin」あたりがオススメです。

アーバン・コンテンポラリーな魅力に溢れたJeffrey Osborneを代表する1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Don't You Get So Mad」
Don Freeman/Jeffrey Osborne/Michael Sembello作。アルバムからの1stシングル。全米チャート第25位、同R&Bチャート第3位のヒットとなりました。都会的な疾走感にグッとくるアーバン・ダンサーは僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=VYxpcvXX994

「We're Going All The Way」
Barry Mann/Cynthia Weil作。3rdシングル。全米チャート第48位、同R&Bチャート第16位となりました。オーケストレーションを配したオーセンティック・バラード。この人の場合、こういった正攻法バラードが似合いますね。Wonderous feat. Z-Ro「Keep Grinding」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=136kbhWF_dM

「Stay With Me Tonight」
Raymond Jones作。2ndシングル。全米チャート第30位、同R&Bチャート第4位のヒットとなりました。ハンド・クラップが似合いキャッチーなダンサブル・チューンですが、正直僕の好みではありません。QueenのBrian Mayがギター・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wCWYZHYIPyE

「Greatest Love Affair」
Jeffrey Osborne/Sam Dees作。Jeffreyのアーバン・コンテンポラリーな魅力が伝わってくる素敵なラブ・バラード。シングル曲ではありませんが、エヴァーグリーンな魅力があります。Martin Nievera feat. Bert Nieveraがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=dVtvUvxCwVU

「Plane Love」
David "Hawk" Wolinski作。4thシングル。全米R&Bチャート第10位となりました。良くも悪くもこの時代の音らしいダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=1K5QV91TQEc

「Other Side of the Coin」
Carlos Vega/Don Freeman/Jeffrey Osborne作。ホーン隊を配したアーバンなミディアム・ファンク。アーバン・コンテンポラリー好きの人ならば気に入るはず!

「I'll Make Believe」
Geoffrey Leib/Jeffrey Osborne作。バック・コーラスのPortia Griffinとのデュエット。Earl Klughのアコギも配し感動バラード。聴いていると心がホッコリします。
https://www.youtube.com/watch?v=47CEhbLHvn8

「When Are You Comin' Back?」
Don Freeman/Jeffrey Osborne/John McGhee作。ファンク好きの人であれば、なかなかグッとくるファンキー・グルーヴなのでは?

「Forever Mine」
George Duke/Jeffrey Osborne/a href="http://eastzono.seesaa.net/article/446357043.html">Leon Ware作。Earl Klughのアコギを効果的に使ったオトナのラブ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=Ymjkr1QhxK8

「Two Wrongs Don't Make a Right」
Geoffrey Leib/Jeffrey Osborne作。ラストはポップ・ファンクでキャッチーに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=42pkUlDzkzs

Jeffrey Osborneの他作品もチェックを!

『Jeffrey Osborne』(1982年)
Jeffrey Osborne

『Don't Stop』(1984年)
Don't Stop

『Emotional』(1986年)
Emotional

『Only Human』(1990年)
Only Human
posted by ez at 01:27| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月17日

The Breathing Effect『The Fisherman Abides』

Alpha Pupが送り出す注目のクロスオーヴァー・デュオ☆The Breathing Effect『The Fisherman Abides』
The Fisherman Abides (ザ・フィッシャーマン・アバイズ)
発表年:2017年
ez的ジャンル:L.A.クロスオーヴァー・デュオ
気分は... :悪夢の日韓戦・・・

サッカーのE-1選手権の日韓戦は日本の完敗。
ここまで酷い代表戦を観たのは久々ですね。

これでハリルは戦えない国内組に見切りをつけ、より海外組志向になるのでは?
今回招集されなかった浦和メンバーは幸運でしたね(笑)

特に酷かったDF陣については、スペイン2部で戦っている鈴木 大輔に一度チャンスを与えて欲しいですね。

さて、今回は新作アルバムからL.A.クロスオーヴァー作品The Breathing Effect『The Fisherman Abides』です。

The Breathing Effectは、L.A.出身のEli Goss(key)とHarry Terrell(ds、b)が結成したデュオ。

Harryがボストンのバークリー音楽院でエレクトリック・ミュージックを、HarryがN.Y.のニューヨーク大学でジャズを学んでいるときに、デビュー作「The Breathing Effect EP」(2014年)、1stアルバム『Mars Is a Very Bad Place for Love』(2015年)を制作しています。

これらの作品はL.A.ビートミュージックを牽引するイベントLow End Theoryの主宰者Daddy Kevが運営するレーベルAlpha Pup Recordsからのリリースされました。

2ndアルバムとなる本作『The Fisherman Abides』もこれまで同様、Alpha Pupからのリリースです。レコーディングには、

Eli Goss(key、vo、g)、Harry Terrell(ds、b、syn、g)に加え、前作にも参加していたL.A.生まれの日本人ミュージシャンMoki Kawaguchi(syn)が参加しています。

アルバム全体は、エレクトリック・ミュージックとジャズという2人が学んできたバックボーンが反映されたクロスオーヴァー・サウンドを楽しめる1枚に仕上がっています。個人的には進化形ジャズの観点から、かなり楽しめました。また、テープ・ディレイやヴィンテージ機材を使った効果も印象的です。

僕の場合、某大手CDショップのクラブミュージックのコーナーで本作を試聴し、購入しました。生音を大切にした仕上がりは、クラブミュージックのコーナーよりも、ジャズ・コーナーの今ジャズ作品群と一緒に置いた方が売れる気がしますが・・・

ジャズとビートミュージックが熱いL.A.だからこそ生まれたクロスオーヴァー・サウンドだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Water Static (Blinding Phoenix)」
このオープニングを聴いて、本作をゲットしようと思いました。エレクトリック・ミュージックとジャズを学んだ2人の個性が融合したサウンドは進化形ジャズを感じます。ダイナミックな生音感とコズミックなエレクトリック感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=WP0W01Rlgc4

「The Morning Swim」
穏やかなエレクトリックの音色に優しく包み込んでくれます。夜明けと共に柔らかな朝陽を浴びているような気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=zVxoUoD62Ks

「The Grove」
コズミックな音世界が広がりの中に、ジャズ・ロック的なエッセンスも感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=CtgA5rIGeok

「Walking Backwards」
トリップ感のあるエレクトリック・サウンド、浮遊するヴォーカル、今ジャズなドラミングが融合した素晴らしい仕上がり。「Water Static (Blinding Phoenix)」と並ぶ僕のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=rSPiVMSwoOE

「Driftwood Dialogue」
2分強の小曲。テープ・ディレイを駆使した幻想的な仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=IlqPDWRN-eQ

「Josephine」
アコースティック・ギターの音色が印象的な美しくも儚いメランコリック・ワールド。
https://www.youtube.com/watch?v=vKumtW_d5As

「The Pier (New Eyes)」
静寂の中にもパワーも感じる演奏です。ジワジワと高揚してくる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=nTrOoVXQDC4

「The Ode」
Weather Reportへのオマージュ。エレクトリック・ミュージック×ジャズなクロスオーヴァー・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=6VgHJd6GOLk

ご興味がある方は1stアルバム『Mars Is a Very Bad Place for Love』(2015年)もチェックを!

『Mars Is a Very Bad Place for Love』(2015年)
Mars Is A Very Bad Place For Love
posted by ez at 01:52| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月15日

Rose Royce『Rose Royce II: In Full Bloom』

Norman Whitfieldプロデュース!『Car Wash』に続き大ヒットした1枚☆Rose Royce『Rose Royce II: In Full Bloom』
イン・フル・ブルーム
発表年:1977年
ez的ジャンル:L.A.ファンク/ソウル・バンド
気分は... :バラの妖精・・・

今回は70年代後半〜80年代前半に人気を博したファンク/ソウル・バンドRose Royceの2ndアルバム『Rose Royce II: In Full Bloom』(1977年)です。

Rose Royceは1973年にL.A.で結成されたファンク・バンド。当初はTotal Concept Unlimitedというグループ名で活動していました。

60年代からMotownで数々のヒット曲を生んできた人気プロデューサーNorman Whitfieldに見出され、Whitfieldが音楽を手掛けた映画『Car Wash』(1976年)のサントラで全編フィーチャリングされ、デビューを飾ります。

アルバム『Car Wash』はゴールド・ディスク獲得の大ヒットとなり、タイトル曲「Car Wash」は全米チャート、同R&Bチャート共にNo.1に輝きました。また、シングル「I Wanna Get Next to You」も全米チャート第10位、同R&Bチャート第3位のヒットとなっています。

こうして幸先の良いスタートを切ったグループは80年代半ばまでコンスタントにアルバムをリリースしていきます。

今回紹介する『Rose Royce II: In Full Bloom』(1977年)は、グループ初のオリジナル・アルバムですが、アルバム・タイトルにあるように、『Car Wash』に続く2ndアルバムという位置づけになっています。

アルバムは全米アルバム・チャート第9位、同R&Bアルバム・チャート第1位となっています。また、シングルとして、「Do Your Dance」が全米R&Bチャート第4位、「Ooh Boy」が全米R&Bチャート第3位のヒットとなっています。さらに「Wishing on a Star」がUKでヒットし、UKシングル・チャート第3位となりました。

プロデュースはNorman Whitfield

本作におけるメンバーはKenny Copeland(tp、vo)、Lequeint "Duke" Jobe(b、vo)、Henry Garner(ds、vo)、Kenji Brown(g、vo)、Terral Santiel(congas)、Michael Moore(sax)、Freddie Dunn(tp)、Michael Nash(key)、Gwen Dickey(vo)という9名。

『Car Wash』からキーボードがVictor NixからMichael Nashに代わり、Freddie Dunn(tp)が新たに加入しています。

メンバー以外にJames Gadson(ds)、Melvin "Wah Wah" Watson(g)、Mark Davis(key、p、syn)、Mark Davis (tambourine、vibes)がレコーディングに参加しています。

Rose Royceというバンドの魅力をNorman Whitfieldの手腕で見事に引き出しているのがいいですね。

前述「Do Your Dance」「Ooh Boy」「Wishing on a Star」というシングル・ヒットした3曲が目立ちます。これら3曲はカヴァー曲、サンプリング・ソースとしても大人気です。

それ以外にも「Car Wash」タイプのファンキー・グルーヴ「You Can't Please Everybody」、Kenny Copelandのファルセットが栄えるスウィート・ソウル「You're My World Girl」、サイケな魅力も漂う「Love, More Love」、ファンク・バンドとしての魅力が詰まった「Funk Factory」「It Makes You Feel Like Dancin'」というように全曲充実しています。

大ヒットしたのも頷ける充実のファンク/ソウル作品です。

全曲紹介しときやす。

「Wishing on a Star」
Norman Whitfieldが手掛けたThe Undisputed TruthのメンバーBillie Calvinの作品。前述のようにUKでシングル・ヒットしたビューティフル・バラード。Gwen Dickeyのヴォーカルを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=QdnRbrO58iI

MFSB、Jr. Walker、Will Downing、Fresh 4 feat. Lizz E、Maysa、Randy Crawford、The Cover Girls、Teena Marie、Vanessa Aman、 Pamela Maynard、Paul WellerBeyonce、Jay-Z feat. Gwen Dickey、The X Factor Finalists feat. JLS & One Direction、Jordin Sparks、 Seal等がカヴァーしています。特に、Gwen Dickey本人をフィーチャリングしたJay-Zのカヴァーは話題になりましたね。
Teena Marie「Wishing on a Star」
 https://www.youtube.com/watch?v=1HmusNFt0LQ
Paul Weller「Wishing on a Star」
 https://www.youtube.com/watch?v=IFNVphdH1Ds
Beyonce「Wishing on a Star」
 https://www.youtube.com/watch?v=SRV-pfti6Ps
Jay-Z feat. Gwen Dickey「Wishing on a Star」
 https://www.youtube.com/watch?v=aDGoNjUtMi0
Seal「Wishing on a Star」
 https://www.youtube.com/watch?v=451oexmeGKY

また、Soul II Soul「A Dream's a Dream」、Grand Puba「I Like It (I Wanna Be Where You Are)」、Mya feat. Raekwon & Noreaga「Movin' Out」、South Central Cartel「Hit the Chaw」、2Pac「When We Ride on Our Enemies」 (Original Version)、Gooch「Wishin' for a Star」、Young Prodeje「Remember the Things」、Shoestring feat. Devon Peterson & Lorrie Coleman「Following a Star」、Masta Ace「Beautiful」、NB Ridaz feat. Amanda E. Hendrix「Wishin'」、Gramatik「To Follow」、Pono「Pierdole To」、Raekwon「Wishing on a Star」、Pete Rock「I Wish」等でサンプリング/引用されています。
Mya feat. Raekwon & Noreaga「Movin' Out」
 https://www.youtube.com/watch?v=z7UW83au8a8
South Central Cartel「Hit the Chaw」
 https://www.youtube.com/watch?v=Qq7s549mcQs
2Pac「When We Ride on Our Enemies」 (Original Version)
 https://www.youtube.com/watch?v=XFos-C4vbPk
Gooch「Wishin' for a Star」
 https://www.youtube.com/watch?v=qI5QaaYOT3Q
Young Prodeje「Remember the Things」
 https://www.youtube.com/watch?v=JP4WeTeCCVo
Shoestring「Following a Star」
 https://www.youtube.com/watch?v=-4yzjJKOCp0
NB Ridaz feat. Amanda E. Hendrix「Wishin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=N3lHpF-kXj0
Gramatik「To Follow」
 https://www.youtube.com/watch?v=aBtfMKYpHKA
Raekwon「Wishing on a Star」
 https://www.youtube.com/watch?v=o0Ep8WaPJ_A
Pete Rock「I Wish」
https://www.youtube.com/watch?v=eDrZPnQsXrU

「You Can't Please Everybody」
Norman Whitfield作。大ヒット曲「Car Wash」の流れを汲むファンキー・グルーヴ。開放的なホーン・サウンドがいいですね。個人的にはヒットしたダンス・クラシック「Do Your Dance」に劣らない出来栄えのダンス・チューンだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=wSsc74sSJXg

「Ooh Boy」
Norman Whitfield作。前述のように、シングルとして全米R&Bチャート第3位のヒットとなったラブリー・モードのメロウ・ミディアム。キュートなGwen Dickeyの歌声が栄えます。僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=GHrvJfDZFMA

Althea & Donna、Sandra Reidがレゲエ・カヴァーしています。また、Brand Nubian「Who Can Get Busy Like This Man...」、Candyman「Knockin' Boots」、DJ Quik「Sweet Black Pussy」、Kilo「Fly Love Song」、Smooth「Ghetto Style」、2Ruff「Confused」
Trellini「I Wanna Be Yours」、Real McCoy「Ooh Boy」、Hook Boog「Day Time Radio」、Mase feat. Billy Lawrence「Love U So」、Salt-N-Pepa「Boy Toy」、Major Stress「Sippin' Yo' Mo'」 、Shaggy feat. Janet Jackson「Luv Me, Luv Me」、Cuban Link「Still Telling Lies」、50 Cent feat. UGK「As the World Turns」等でサンプリング/引用されています。
Althea & Donna「Oh Dread」
 https://www.youtube.com/watch?v=lsyn97Jsq0M
Sandra Reid「Ooh Boy」
 https://www.youtube.com/watch?v=_3XCxZNEdUU
Kilo「Fly Love Song」
 https://www.youtube.com/watch?v=T4icAvkcPcY
Hook Boog「Day Time Radio」
 https://www.youtube.com/watch?v=G1B1738UH0M
Mase feat. Billy Lawrence「Love U So」
 https://www.youtube.com/watch?v=bBEdDJ9mHME
Salt-N-Pepa「Boy Toy」
 https://www.youtube.com/watch?v=5A8P7yqv6ng
Major Stress「Sippin' Yo' Mo'」
 https://www.youtube.com/watch?v=DbGpmhH3-ok
Shaggy feat. Janet Jackson「Luv Me, Luv Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=6eFtCDDVmao
Cuban Link「Still Telling Lies」
 https://www.youtube.com/watch?v=oBTBYdalIoM
50 Cent feat. UGK「As the World Turns」
 https://www.youtube.com/watch?v=gggKxpgr_0w

「Do Your Dance」
Norman Whitfield/Spyder Turner作。シングルとして全米R&Bチャート第4位となったダンス・チューン。ファンキーなディスコ・ファンクで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=50yMxZwnTZc

Beastie Boys「Shadrach」Public Enemy「Aintnuttin Buttersong」、EPMD「The Funk」、Nightmares on Wax「Da Feelin'」等のサンプリング・ソースになっています。
Beastie Boys「Shadrach」
 https://www.youtube.com/watch?v=j_QKKkWJjqk
Public Enemy「Aintnuttin Buttersong」
 https://www.youtube.com/watch?v=-3G3tpB5sdY
EPMD「The Funk」
 https://www.youtube.com/watch?v=YavlHkCZVTw
Nightmares on Wax「Da Feelin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=iiP1iAm2fMw

「You're My World Girl」
Norman Whitfield作。Kenny Copelandのファルセット・ヴォーカルが栄えるスウィート・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=TZoLGLhc0Qw

F.A.B.I.D.「Proper Dosage」、Eclesiastes O Pregador「Cavalo De Troia」のサンプリング・ソースになっています。
F.A.B.I.D.「Proper Dosage」
 https://www.youtube.com/watch?v=MrP0sb19mlE
Eclesiastes O Pregador「Cavalo De Troia」
 https://www.youtube.com/watch?v=TmvBg18NtPs

「Love, More Love」
Norman Whitfield作。Norman Whitfieldらしい曲調を楽しめるファンキー・グルーヴ。サイケなテイストもあって楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=osUbsupzD9s

「Funk Factory」
Rose Royce作。タイトル通りのファンクネス生産工場といった感じのファンク・グルーヴを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xaA7EgOsHFg

「It Makes You Feel Like Dancin'」
Norman Whitfield作。ラストは長尺のディスコ・ファンクで盛り上げて締め括ってくれます。ファンク・バンドとしての魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=sSgV8mYNPvk

Rose Royceの他作品もチェックを!

『Car Wash』(1976年)
Car Wash: Original Motion Picture Soundtrack by Rose Royce (1996-09-24)

『Rose Royce III: Strikes Again!』(1978年)
STRIKES AGAIN: EXPANDED EDITION

『Rose Royce IV: Rainbow Connection』(1979年)
Rainbow Connection IV

『Golden Touch』(1980年)
ゴールデン・タッチ

『Jump Street』(1981年)
Jump Street

『Stronger Than Ever』(1982年)
STRONGER THAN EVER ~ EXPANDED EDITION

『Music Magic』(1984年)
Music Magic

『Fresh Cut』(1986年)
FRESH CUT
posted by ez at 03:44| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月14日

Courtney Pine『Underground』

ジャズ+Hip-Hop路線を成熟させた1枚☆Courtney Pine『Underground』
アンダーグラウンド feat.
発表年:1997年
ez的ジャンル:ジャズ+Hip-Hop系UKジャズ
気分は... :ドルフィンズ一矢報いる!

2日遅れになってしまいましたが、NFLのマンデー・ナイトでは我がドルフィンズが王者ペイトリオッツに勝利しました。今シーズンも地区優勝がほぼ確定のペイトリオッツとポストシーズン進出はかなり厳しいドルフィンズ。しかも、2週前に対戦し、敗れたばかりなので、あまり期待していなかったのですが、まさかの勝利!一矢報いました!NHK BSで録画放送を観ましたが、王者相手の堂々の戦いぶりに、結果が分かっていても興奮してしまいました。

今回はUKを代表するジャズ・サックス奏者Courtney Pine『Underground』(1997年)です。

1964年ロンドンのジャマイカ地区生まれのマルチ・リード奏者Courtney Pineの紹介は、『Modern Day Jazz Stories』(1995年)、『Destiny's Song and The Image Of Pursuance』(1988年)に続き3回目となります。

今年に入り、UKソウルの重鎮Omarを大きくフィーチャーした新作『Black Notes from the Deep』(2017年)をリリースし、再び注目されているCourtney Pine

『Black Notes from the Deep』(2017年)
Black Notes from the Deep

Hip-Hop、UKソウル、レゲエ、クラブミュージックのエッセンスも取り入れ、独自のジャズ・ワールドを展開し、人気を博していくCourtney Pineですが、本作では前作『Modern Day Jazz Stories』(1995年)のジャズ+Hip-Hopの方向性を継承し、そのサウンドを成熟させています。

プロデュースはCourtney PineDJ PogoSparki.


レコーディングにはCourtney Pine(sax、clarinet、fl)、 Cyrus Chestnut(p、el-p、org)、 Reginald Veal(b)、 Jeff "Tain" Watts(ds)、 DJ Pogo(turntable)、 Jhelisa(vo)、 Nicholas Payton(tp)、 Mark Whitfield (g)といったミュージシャンが参加しています。

ターンテーブルを使ったHip-Hop色の強い1枚ですが、それが目立ちすぎず、Courtneyのジャズ・ワールドに自然と溶け込んでいるあたりに成熟を感じます。

Guru『Jazzmatazz』がお好きな人であれば、気に入るであろうHip-Hop経由のUKジャズだと思います。

Donny Hathaway/Leroy Hutson作品のカヴァー「Tryin' Times」以外はオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Intro - Inhale」
イントロ。

「Modern Day Jazz」
ジャズ+Hip-Hopな仕上がり。『Jazzmatazz』と一緒に聴きたくなるサウンドです。Hip-Hopビートとジャズ・サウンドが実にスムースに融合しています。
https://www.youtube.com/watch?v=T6dYJRS6Rbk

「Tryin' Times」
Donny Hathaway/Leroy Hutson作品のカヴァー。『First Take』(1969年)収録のRoberta Flackヴァージョンや『Everything Is Everything』(1970年)収録のDonny Hathawayヴァージョンでお馴染みの曲です。ここではJhelisaの女性ヴォーカルをフィーチャー。Carleen Andersonの従姉妹でもあるJhelisaは本作と同じ1997年にデビュー・アルバム『Language Electric』をリリースしています。リラックスしたジャズ・サウンドをバックに、Jhelisaが雰囲気たっぷりのヴォーカルを聴かせてくれます。Courtneyの伸びやかなソプラノも心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=Rtr1vkGWK7c

「Oneness Of Mind」
アシッド・ジャズらしいターンテーブルを交えた少しザラついたジャズ・サウンドを楽しめます。Cyrus Chestnutのエレピや、CourtneyとNicholas Paytonの掛け合いもグッド!

「Invisible (Higher Vibe)」
Courtneyの伸びやかなプレイを満喫できる美しいバラード。内面から湧き上がるヴァイヴが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=BCY8u8AEOWU

「The Book Of...(The Dead)」
10分近くに及ぶ大作。ターンテーブルも交えていますが、本格的なジャズ・サウンドを楽しめるストレート・アヘッドな魅力もあります。Courtneyのサックスのみならず、バス・クラリネットのプレイも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=2XCxdu0eCYc

「Children Of The Sun」
ゆったりと心地好いプレイを楽しめるスムーズ・ジャズですが、ターンテーブルがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=9CFXrGSUBkc

「The In-Sense Song」
ストレート・アヘッドな演奏ですが、要所で聴かれるバス・クラリネットとターンテーブルがミステリアスな雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=n5j-36P79b0

「Silver Surfer」
Jeff "Tain" Wattsの叩き出すリズムがHip-Hop調からスウィンギーに演奏を変貌させます。

「Underground」
DJ PogoによるHip-Hopビートを強く打ち出したアシッド・ジャズらしい1曲ですが、それが突出していない点がCourtneyのジャズ・ワールドの進化かもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=kfFYv0ICOrY

「Outro - Exhale」
アウトロでアルバムは一度幕を閉じます。

「Save The Children」
Jhelisaをフィーチャーした本曲はアンコール的な1曲といったところでしょうか。Jhelisaの優しい歌とCourtneyのフルート/サックスが包み込む愛に満ちた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=yFdk0t0b238

Courtney Pineの他作品もチェックを!

『Journey to the Urge Within』(1986年)
Journey to/Urge..

『Destiny's Song and The Image Of Pursuance』(1988年)
courtney pine destiny's song.jpg

『The Vision's Tale』(1989年)
The Vision's Tale

『Closer To Home』(1990年)
Closer to Home

『Within The Realms of Our Dreams』(1991年)
Within the Realms of Our Dr

『To The Eyes of Creation』(1992年)
To the Eyes of Creation

『Modern Day Jazz Stories』(1995年)
Modern Day Jazz Stories

『Back in the Day』(2000年)
Back in the Day

『Devotion』(2003年)
Devotion

『Transition in Tradition: En Hommage a Sidney Bechet』(2009年)
Transition in Tradition: En Ho

『Europa』(2011年)
Europa

『House of Legends』(2012年)
House of Legends

『Song (The Ballad Book)』(2015年)
Song

『Black Notes from the Deep』(2017年)
Black Notes from the Deep
posted by ez at 10:54| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする