2018年01月20日

Georgia Anne Muldrow『Olesi: Fragments of an Earth』

Stones Throw初の女性アーティスト作品となったデビュー作☆Georgia Anne Muldrow『Olesi: Fragments of an Earth』
Olesi: Fragments of an Earth
発表年:2006年
ez的ジャンル:Stones Throw系エクスペリメンタルR&B
気分は... :世界観が大事!

独特の音世界でファンを魅了する女性R&BアーティストGeorgia Anne Muldrowのデビュー・アルバム『Olesi: Fragments of an Earth』(2006年)です。

L.A.出身の女性R&Bシンガー/ソングライター/プロデューサーGeorgia Anne Muldrowに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Umsindo』(2009年)
 『Kings Ballad』(2010年)
 『Seeds』(2012年)

デビュー・アルバムとなった本作『Olesi: Fragments of an Earth』(2006年)は、気鋭のインディ・レーベルStones Throw、初の女性アーティスト作品となりました。

Georgia Anne Muldrow本人がプロデュースを務め、当時のレーベル・メイトで公私のパートナーとなるDudley Perkinsがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねます。

R&B、Hip-Hop、ジャズがコズミック感覚でクロスオーヴァーしたサウンドと、何物にも縛られない自由を感じるMuldrowのヴォーカルが印象的な密度の濃い1枚に仕上がっています。

特に本作ではJ DillaSa-Raあたりに通じるHip-Hopフィーリングが印象的です。その意味ではヴォーカリストのみならず、プロデューサーとしての才も実感できます。

それに加え、スピリチュアル/アフロ・スピリチュアルな感覚が薄っすらと彼女のヴォーカルに貫かれているのも、僕が本作に惹かれる理由だと思います。

彼女のアルバムの場合、記事を書くのに曲数の多さがいつもネックになるのですが、本作『Olesi: Fragments of an Earth』も全21曲とボリューミーです(笑)。

Georgia Anne Muldrowという才能を世に知らしめるためには、21曲でも少ないのかもしれませんが・・・

彼女ならではの音世界を楽しみましょう!「

全曲紹介しときやす。

「New Orleans」
アヴァンギャルドなジャズ・フィーリングが支配するオープニング。今ジャズ感覚で聴くのも楽しいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=8n9v3hBoxCA

「Melanin」
J Dilla感覚のビートとMuldrowのピュアなヴォーカルが印象的なネオソウル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=cPyuNuIv5eg

「Wrong Way」
少しレイジーなビート感が印象的です。Muldrowらしいブラック・ミュージックを楽しめる1曲なのでは。
https://www.youtube.com/watch?v=YeSqiCEOc4Y

「Feet」
美しさの中にほんのり漂うフューチャリスティック感がいいですね。もっと長尺で聴きたい!

「Frames」
2分に満たない小曲ですが、格好良いアブストラクトHip-Hopチューンに仕上がっています。

「Lovelight」
同じく2分に満たない小曲ですが、Muldrowが才能あるトータル・ミュージシャンであることを示すコズミックなR&Bサウンドに惹かれます。
https://www.youtube.com/watch?v=X7RvpH1BVSs

「Radio WNK」
つなぎ小曲ですが、トリップ感覚のブラック・ミュージックを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=SQBOTfyFsi0

「Because」
メロウネスが妖しく浮遊するMuldrowならではのネオソウル・ワールドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=4OFo-IdV0GE

「Speakervision」
J Dilla感覚のビートとMuldrowらしい音世界が見事に融和しています。
https://www.youtube.com/watch?v=LSFMa507iYw

「Wheels」
軽くトライバルなフィーリングのサウンドをバックに、Muldrowのヴォーカルが言霊のように響き渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=a2-7Og9HwhA

「Birds」
中毒性の高いグルーヴにヤラれてしまう1曲。何度もループしているうちにハマっていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=II_vhzfJkGQ

「Amnrh (Interlude)」
インタールドですが、Muldrowらしい音世界を楽しめます。

「West Coast Recycler」
Hip-HopサイドにおけるMuldrowの才を楽しめる1曲。僕好みのサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=9G6gLlnrEX0

「Boom」
Muldrowのヴォーカルに寄り添うベースが印象的です。

「Patience」
スピリチュアル・ジャズのフィーリングながらもアヴァンギャルドなオーラを放つバラード。The Weeknd「Initiation」のサンプリング・ソースになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vLeRrcvYdZE

「Blackman」
コズミックなR&Bワールドが印象的な仕上がり。コレも長尺で聴きたい・・・
https://www.youtube.com/watch?v=V5pC0ZNQDXE

「Leroy」
「A Requiem For Leroy」のタイトルで12" もリリースされたコズミック・グルーヴ。Sa-Raあたりと一緒に聴くのもいいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=uXm11AzvvMI

「Nowadayze」
ヴォーカル・ワークの中にアフロ・スピリチュアルなフィーリングを感じるR&Bグルーヴ。

「Skaw De Beast」
ビート感覚とヴォーカルの調和が絶妙な完成度の高い1曲。トータルなミュージシャンとしての才を示してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pPUqTOaocQc

「Epilogue」
アブストラクトなトラックが格好良い1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=3qFyqFSQ7fY

「Blackman (Reprise)」
「Blackman」のリプライズで余韻に浸りながらエンディングを迎えます。

Georgia Anne Muldrowの過去作品もチェックを!

『The Worthnothings EP』(2004年)
Worthnothings

G&D『The Message Uni Versa』(2007年)
The Message Uni Versa

Pattie Blingh and the Akebulan 5『Sagal』(2007年)
Sagala

『Umsindo』(2009年)
Umsindo

『Early』(2009年)
Early

『Georgia Anne Muldrow Presents Ms One & The Gang』(2009年)
Ms. One

『Kings Ballad』(2010年)
Kings Ballad

Georgia Anne Muldrow & Declaime『Someothaship』(2010年)
Someothaship

Jyoti『Ocotea』(2010年)、
Jyoti-Ocotea Album

『Vweto』(2011年)
Vweto

『Owed to Mama Rickie』(2011年)
Owed to Mama Rickie

『Seeds』(2012年)
Seeds

The Blackhouse『The Blackhouse』(2012年)
Blackhouse

G&D『Lighthouse』(2013年)
Lighthouse

Jyoti『Denderah』(2013年)
Denderah

『A Thoughtiverse Unmarred』(2015年)
A Thoughtiverse Unmarred
posted by ez at 10:54| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月19日

Nazz『Nazz Nazz』

全曲Todd作品の2nd☆Nazz『Nazz Nazz』
ナッズ・セカンド(紙ジャケット仕様)
発表年:1969年
ez的ジャンル:Todd Rundgren系パワー・ポップ
気分は... :覚悟を決める!

今回は根強い人気を誇るロック・アーティストTodd Rundgrenが在籍していたロック・グループNazzの2ndアルバム『Nazz Nazz』 (1969年)です。

Todd Rundgren(g)、Robert "Stewkey" Antoni (key)、Thom Mooney(ds)、Carson Van Osten(b)の4組ロック・グループの紹介は、1stアルバム『Nazz』(1968年)、3rdアルバム『Nazz III』(1970年)に続き、2回目となります。

以前の記事にも書いたように、当初Nazzの2ndはアルバムはToddプロデュースによる2枚組大作『Fungo Bat』として制作されました。しかし、Toddのワンマンぶりからメンバーやレコード会社との関係が悪化し、『Fungo Bat』セッションは大きく軌道修正されることになります。結局、レコード会社はToddのヴォーカルをStewkeyに差し替えて11曲入りの2ndアルバムとしてリリースされたのが本作『Nazz Nazz』(1969年)です。

これに嫌気がさしたToddはグループを離れ、ソロ活動を開始することとなります。その後発売された3rdアルバム『Nazz III』(1970年)は、『Fungo Bat』セッションの残りのトラックを集めたものです。

こうした制作プロセスのゴタゴタがマイナスの印象を与えるアルバムですが、先入観なしに聴けば、ブリティッシュ・ロックの影響を強く感じるパワー・ポップや、Toddのソロを予感させる楽曲が収録されたキャッチーな1枚に仕上がっています。

楽曲はすべてTodd Rundgrenのオリジナルです。

一貫性はないですが、その分、様々なアーティストの影響を感じるバラエティ感が楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Forget All About It」
ドライブ感のあるパワー・ポップがオープニング。初期The Whoが好きな人は気に入るのでは?Toddらしい曲調も垣間見られるのがいいですね。本曲のToddリード・ヴォーカル・ヴァージョンは『Nazz III』の国内盤再発CDのボーナス・トラックに収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=kFN74Ra4RoI

「Not Wrong Long」
アルバムからの2ndシングル。パワフルなリズム、オルガンの響き、キャッチーなコーラスが織り成すパワー・ポップは僕好みの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=hKrg2Y3M1oU

「Rain Rider」
ブリティッシュ・ロックの影響を強く感じるNazzですが、この曲はアメリカン・ロックな曲調ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5jjh3QTjPxk

「Gonna Cry Today」
その後のToddのソロを予感させるシンガー・ソングライター的な1曲。Laura Nyro「Meridian Leeward」
Toddのリード・ヴォーカルに置き換えれば、コーラスの雰囲気も含めてToddのソロにありそうな楽曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=s4FbN3VVN4o

「Under The Ice」
ハード&メロディアスな本作らしいパワー・ポップ。ドライブ感があってなかなかキャッチーな1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=PnBL5dXDTgk

「Hang On Paul」
Beatles調のパワー・ポップ。『The Beatles(ホワイト・アルバム)』のノリを初期Beatles風にやってみました!みたいな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=K0V-65tIPaw

「Kiddie Boy」
Toddのギターが活躍するロックン・ロール。50年代ロックン・ロールへのオマージュ的な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=9VC_wiiFABE

「Featherbedding Lover」
ブルース・フィーリングのパワフルなロック・チューンはCream/Eric Claptonあたりの影響ですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=773jFuSBjG4

「Letters Don't Count」
『Something/Anything』あたりに収録されていそうなアコースティック・チューンですね。Todd好きの人であれば、気に入るはず!本曲のToddリード・ヴォーカル・ヴァージョンは『Nazz III』の国内盤再発CDのボーナス・トラックに収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=QwJ6K-yJ4YA

「A Beautiful Song」
ラストは10分超の大作で締め括ってくれます。ストリングも導入したドラマチックなビューティフル・ソングを置き土産にToddはグループに別れを告げます。
https://www.youtube.com/watch?v=A6ex8Dr7lgU

Nazzの過去記事もチェックを!

『Nazz』(1968年)
The Nazz

『Nazz III』(1970年)
ナッズ・サード(紙ジャケット仕様)

Todd Rundgren関連作品の過去記事もご参照下さい。

Todd Rundgren『Runt:The Ballad Of Todd Rundgren』(1971年)
ラント:ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン(紙ジャケット仕様)

Todd Rundgren『Something/Anything』(1972年)
Something/Anything

Todd Rundgren『Faithful』(1976年)
誓いの明日(K2HD/紙ジャケット仕様)

Todd Rundgren『Hermit Of Mink Hollow』(1977年)
ミンク・ホロウの世捨て人(紙ジャケット仕様)

Todd Rundgren『Healing』(1981年)
ヒーリング(トッドの音楽療法)(紙ジャケット仕様)

Todd Rundgren『The Ever Popular Tortured Artist Effect』(1983年)
トッドのモダン・ポップ黄金狂時代(紙ジャケット仕様)

Todd Rundgren『Nearly Human』(1989年)
Nearly Human

Utopia『Swing to the Right』(1982年)
Swing to the Right
posted by ez at 00:43| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月18日

Hubert Laws『Afro-Classic』

アフロ・スピリチュアル×クラシックなジャズ・フルートの世界☆Hubert Laws『Afro-Classic』
アフロ・クラシック
発表年:1970年
ez的ジャンル:CTI系フルート・ジャズ
気分は... :クラシックを聴かない僕ですが・・・

今回は人気ジャズ・フルート奏者Hubert Laws『Afro-Classic』(1970年)です。

音楽一家Lawsファミリーの次男Hubert Lawsの紹介は、『Family』(1980年)、『The Chicago Theme』(1975年)に続き3回目となります。

本作『Afro-Classic』(1970年)は、『Crying Song』(1969年)に続くCTIからの第2弾アルバムとなります。

全5曲中3曲がクラシック(バッハ、モーツァルト)のカヴァーであり、クラシックのジャズ化というアプローチが特徴的なアルバムです。

ただし、単なるクラシックのジャズ演奏で終わらず、「アフロ×クラシック」というアルバム・タイトルの通り、アフロ・スピリチュアルなエッセンスも織り交ぜているのが本作の真の魅力だと思います。

普段、クラシックを殆ど聴かない僕が本作を紹介するのも、このアフロ・スピリチュアルなエッセンスに惹かれるためです。

レコーディング・メンバーはHubert Laws(fl)、Bob James(el-p)、Gene Bertoncini(g)、Ron Carter(b)、Fred Waits(ds)、Dave Friedman(vibe)、Airto Moreira(per)、Richie "Pablo" Landrum(per)、Fred Alston, Jr.(bassoon)。

プロデュースはCTIの総帥Creed Taylor、アレンジは名人Don Sebesky

個人的なアフロ・スピリチュアルなエッセンスを楽しめる「Fire and Rain」「Theme from Love Story」「Passacaglia in C Minor」(バッハ「パッサカリア ハ短調」)がオススメです。

残りのクラシック・カヴァー2曲「Allegro from Concerto No. 3 in D」(バッハ「協奏曲 第3番 ニ長調」)、、「Flute Sonata in F」(モーツァルト「フルート奏鳴曲 ヘ長調」)もクラシックを聴かない僕でも楽しめる品の良いメロウ・サウンドに仕上がっています。

ジャケにも反映された幻想的なジャズ・フルート・ワールドをどうぞ!

全曲紹介しときやす。

「Fire and Rain」
James Taylorの大ヒット曲をカヴァー。このヒット曲をここではアフロ・スピリチュアルなクロスオーヴァー・ジャズに変貌させています。電化ジャズ的な魅力もあるのもいいですね。僕の一番のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=Acn35nf3rgg

「Allegro from Concerto No. 3 in D」
Johann Sebastian Bach「協奏曲 第3番 ニ長調」をカヴァー。Bob JamesのエレピとDave Friedmanのヴァイヴが実に心地好いですね。

「Theme from Love Story」
Francis Lai作。映画『Love Story(邦題:ある愛の詩)』のテーマ曲をカヴァー。アコギと共にしっとりとスタートしますが、メロウ・エレピとパーカッションが加わり、知らぬ間にメロウ&スピリチュアルな展開へ・・・ジャケ同様に幻想的な1曲に仕上がっています。

Funky DL「Billie Holiday」、Styles of Beyond「Bleach」、Diamond D「Bad/Good」のサンプリング・ソースとなっています。
Funky DL「Billie Holiday」
 https://www.youtube.com/watch?v=PkdAJSQqbRs
Styles of Beyond「Bleach」
 https://www.youtube.com/watch?v=PQ1PU1XOQIk
Diamond D「Bad/Good」
 https://www.youtube.com/watch?v=uCei7NGY0fU

「Passacaglia in C Minor」
Johann Sebastian Bach「パッサカリア ハ短調」をカヴァー。クラシック・カヴァー3曲の中ではコレが一番のお気に入り。室内楽的な演奏でスタートしますが、ここでもパーカッションが加わると同時に、アフロ・スピリチュアルな表情が織り交ぜられます。まさにアフロ×クラシックなクロスオーヴァー・サウンドは摩訶不思議な印象を受けます。

印象的なベース・ラインはBaby Chill「Black Sperm」、Goodie Mob feat. Big Boi & Cool Breeze「Dirty South」、The Fantastic 4「You're in the Wrong Place」、Manu Key「Tres Peu D'amis」、Lunatic feat. Malekal Morte「92i」のサンプリング・ソースとなっています。
Goodie Mob feat. Big Boi & Cool Breeze「Dirty South」
 https://www.youtube.com/watch?v=KiuEFG0ZBd8
The Fantastic 4「You're in the Wrong Place」
 https://www.youtube.com/watch?v=eSahLqemo2M

「Flute Sonata in F」
Wolfgang Amadeus Mozart「フルート奏鳴曲 ヘ長調」をカヴァー。Bob Jamesのエレピが心地好い演奏は、カフェ・ミュージック的な魅力もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=6Hq2UBOBVuw

Hubert Lawsの他作品もチェックを!

『The Laws of Jazz』(1964年)
ザ・ロウズ・オブ・ジャズ

『Flute By-Laws』(1966年)
フルート・バイ・ロウズ

『Laws' Cause』(1968年)
ロウズ・コウズ

『Crying Song』(1969年)
クライング・ソング

『The Rite of Spring』(1971年)
春の祭典

『Wild Flower』(1972年)
ワイルド・フラワーズ

『Morning Star』(1972年)
Morning Star

『Carnegie Hall』(1973年)
カーネギー・ホールのヒューバート・ロウズ

『In the Beginning』(1974年)
In the Beginning (Cti Records 40th Anniversary Edi

『The Chicago Theme』(1975年)
シカゴ・テーマ

『The San Francisco Concert』(1975年)
サンフランシスコ・コンサート(紙)

『Romeo & Juliet』(1976年)
ロミオとジュリエット(期間生産限定盤)

『Say It With Silence』(1978年)
サイレンス

『Land of Passion』(1978年)
Land of Passion

『Family』(1980年)
Family

Hubert Laws & Earl Klugh『How to Beat the High Cost of Living』(1980年)
ハウ・トゥ・ビート(期間生産限定盤)

Chet Baker, Jim Hall & Hubert Laws 『Studio Trieste』(1982年)
スタジオ・トリエステ

『Make It Last』(1983年)
Make It Last
posted by ez at 01:36| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月17日

Jorge Ben『Bem-Vinda Amizade』

80年代の代表曲「Santa Clara Clareou」収録☆Jorge Ben『Bem-Vinda Amizade』
ベン・ヴィンダ・アミザージ BOM1124
発表年:1981年
ez的ジャンル:ブラジリアン・グルーヴ・マスター
気分は... :ようこそ友情!

今回はブラジルを代表する男性シンガー・ソングライターJorge Ben(Jorge Ben Jor)『Bem-Vinda Amizade』(1981年)です。

サンバ・ホッキを確立したブラジルのグルーヴ・マスターJorge Ben(Jorge Ben Jor)について、当ブログで紹介した作品は以下の8枚です。

 『Sacundin Ben Samba』(1964年)
 『Jorge Ben』(1969年)
 『Forca Bruta』(1970年)
 『Ben』(1972年)
 『A Tabua De Esmeralda』(1974年)
 『Africa Brasil』(1976年)
 『A Banda Do Ze Pretinho』(1978年)
 『Salve Simpatia』(1979年)

本作『Bem-Vinda Amizade』は、『A Banda Do Ze Pretinho』(1978年)、『Salve Simpatia』(1979年)、『Alo Alo, Como Vai?』(1980年)に続くSom Livreからの第4弾アルバムとなります。

アルバム・タイトルが"ようこそ友情"を意味するように、大切な人々への賛歌で溢れたアルバムになっています。特に印象的なのは先住民を讃える「Curumin Chama Cunhata Que Eu Vou Contar」ですね。

サウンド的には電子ドラムなどのエレクトリック・サウンドの導入が印象的です。その意味では、「Oe Oe Faz O Carro De Boi Na Estrada」「Ela Mora Em Matogrosso Fronteira Com O Paraguai」あたりのディスコ・ダンス・チューンが目立つかもしれません。

しかし、本作のハイライトは80年代のJorge Benを代表するヒット曲「Santa Clara Clareou」。それ以外に「Katarina, Katarina」「Para Que Digladiar」といったメロディアスかつリラックスした楽曲が僕のオススメです。

Jorge Benらしいサンバ・ホッキとエレクトリック・サウンドが絶妙に融合した1枚です。

もっと再評価されて然るべきアルバムをぜひチェックしてください!

全曲紹介しときやす。

「O Dia Que O Sol Declarou O Seu Amor Pela Terra」
サンバ・パレード調のオープニング。ポジティブなヴァイヴに満ちたサンバを聴いているだけでハッピーな気分になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_Fc-bnyVEjA

「Santa Clara Clareou」
80年代のJorge Benを代表するヒット曲。聖女クララの賛歌ですが、メロディアスかつ爽快なリラックス感がいいですね。聴いていると心の中が清められるような気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=fZtef3w0ShQ

「Oe Oe Faz O Carro De Boi Na Estrada」
Augusto de Agostoとの共作。電子ドラムとサンバ・ホッキが融合したディスコ・チューンといった仕上がりです。

「Era Uma Vez Um Aposentado Marinheiro」
Jorge Benらしい歌い回しに引き込まれるリラックスしたミディアム・グルーヴ。ポルトガル語が分からずとも思わず♪マリニェイロ♪マリニェイロ♪と口ずさんでしまいます。

「Lorraine」
ゆったりとしたミディアム・グルーヴ。アコーディオンの音色が印象的です。レゲエと一緒に聴いてもフィットしそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=Dx68Gkbizu4

「Curumin Chama Cunhata Que Eu Vou Contar」
ブラジル先住民を讃える1曲。そんなテーマの楽曲ですが、薄っすらとしたエレクトロニカ・サウンドが印象的です。そんなサウンドをバックに、様々な部族の名前が連呼されます。
https://www.youtube.com/watch?v=wK0ERzLF1rw

「Katarina, Katarina」
「Santa Clara Clareou」と並ぶ僕のお気に入り曲。80年代らしいエレクトリック・サウンドとJorge Benらしいサンバ・ホッキ感覚が融合した名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=HZXpWq_yr7M

「Ela Mora Em Matogrosso Fronteira Com O Paraguai」
USエレクトリック・ファンクのエッセンスを巧みに取り入れた1曲。

「Para Que Digladiar」
Benの軽やかなギターが印象的なメロウ・グルーヴ。リズミックなサウンドとBenのジェントルな語り口の組み合わせがいいですね。メロウなキーボードもグッド!

「Luiz Wagner Guitarreiro」
ラストはブラジル人ギタリスト/シンガー・ソングライターLuiz Wagnerを讃えた1曲で締め括ってくれます。Luiz Wagner本人がギターで参加しています。本作ならではのエレクトリック・サウンドながらもJorge Benワールドを楽しめます。

Jorge Benの過去記事もご参照下さい。

『Sacundin Ben Samba』(1964年)
Sacundin Ben Samba

『Jorge Ben』(1969年)
Jorge Ben

『Forca Bruta』(1970年)
Forca Bruta

『Ben』(1972年)
Jorge Ben - Ben

『A Tabua De Esmeralda』(1974年)
A Tabua de Esmeralda

『Africa Brasil』(1976年)
アフリカ・ブラジル

『A Banda Do Ze Pretinho』(1978年)
A Banda Do Ze Pretinho

『Salve Simpatia』(1979年)
サルヴィ・シンパチーア(BOM1452)
posted by ez at 00:19| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月16日

Phil Perry『The Heart Of The Man』

R&BチャートNo.1ヒット「Call Me」収録☆Phil Perry『The Heart Of The Man』
Heart of the Man
発表年:1991年
ez的ジャンル:コンテンポラリー系男性R&Bシンガー
気分は... :正統派の魅力!

今回は90年代男性R&B作品からPhil Perry『The Heart Of The Man』(1991年)です。

Phil Perryは1952年イリノイ州スプリングフィールド出身の男性R&Bシンガー。

1970年代にソウル・グループThe Montclairsのメンバーとして活動した後、The Montclairsの元メンバーKevin Sanlinと男性ソウル・デュオPerry & Sanlinを結成します。Perry & Sanlinとして、『For Those Who Love』(1980年)、『We're The Winners』(1981年)という2枚のアルバムをリリースしています。

1991年に本作『The Heart Of The Man』(1991年)でソロ・デビュー。以降、今日までコンスタントに作品をリリースしています。

Perry & Sanlinのアルバムは以前に紹介しましたが、Phil Perryのソロの紹介は、初めてです。

本作『The Heart Of The Man』は、僕がリアルタイムで初めて聴いたPhil Perry作品です。当時のR&BはNJS全盛で僕もそういった作品を好んで聴く一方で、素敵なバラードを欲して、アーバンなコンテンポラリー作品も聴いていました。そんな後者のニーズにフィットとした1枚が本作でしたね。

改めて、プロデューサー、参加ミュージシャンをチェックすると、なかなか豪華な顔ぶれが揃っています。

プロデューサー陣は、Barry J. EastmondRobbie NevilDave ShapiroBrenda RussellLee CurreriDon GrusinGeorge DukeAndre FischerLee CurreriAlan HirshbergDavid GarfieldJeremy LubbockDonald Robinsonという多彩な顔ぶれ。

それ以外にもDavid Foster(arr)、Lee Ritenour(g)、Paul Jackson, Jr.(g)、Carlos Rios(g)、Don Griffin(g)、Mike Landau(g)、Jimmy Johnson(b)、Neil Stubenhaus(b)、Freddie Washington(b)、Jeff Porcaro(ds)、Harvey Mason(ds)、Carlos Vega(ds)、Eric Rehl(syn)、Randy Waldman(prog)、Gerald Albright(ss)、Ernie Watts(as)、Lenny Castro(per、marimba)等のミュージシャンが参加しています。

また、CeCe Winansがゲストとしてフィーチャリングされています。

アルバムには、時代を反映し、ドラム・プログラミングも用いられていますが、全体としてはPhilの素晴らしいヴォーカルを満喫できるオーセンティックなバラードが魅力のコンテンポラリーなR&B作品に仕上がっています。

シングルとしてR&BチャートNo.1となった「Call Me」Aretha Franklinのカヴァー)、同じくシングル曲「Forever」、スムース・ジャズ・ユニットKarizmaと共演した「(Forever In The) Arms Of Love」、David Fosterのカヴァー「The Best Of Me」が僕のオススメです。

正攻法ならではの魅力を感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Amazing Love」
Barry J. Eastmondプロデュース。シングルにもなったダンサブル・チューン。この時代らしいダンス・サウンドですが、Philには似合わない気もします。
https://www.youtube.com/watch?v=1u5m07UscAg

アルバム未収録ですが、本曲についてはDavid Moralesのリミックスもハウス・クラシックもとして人気です。
「Amazing Love (Def Club Mix)」
https://www.youtube.com/watch?v=4dwcOFZyCxc

「Say Anything」
大ヒット・シングル「C'est La Vie」で知られるRobbie NevilとDave Shapiroのプロデュース。オーセンティックな魅力に溢れたバラードを伸びやかに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=7SYvIp3YlEc

「Forever」
Brenda Russell/Lee Curreriプロデュース。シングルにもなりました。僕がPhil Perryに求めるのはこういった曲。Philの素晴らしいヴォーカルとコンテンポラリーなサウンドが実に良くマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=u74je6Ph2PE

「Woman」
Don Grusinプロデュース。Don Grusin、Lee Ritenour、Harvey Mason、Gerald Albrightという豪華なバックングを従えたビューティフル・バラード。しっとりと歌い上げるPhilのヴォーカルも含めて、アーバンな落ち着きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NljKnXznAZ8

「Who Do You Love」
Rufus & Chaka KhanのドラマーであったAndre Fischerプロデュース。Philのファルセットが栄えるダンサブル・チューン。個人的には「Amazing Love」よりも好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=ARtKwnOs-vY

「More Nights」
Lee Curreriプロデュース。「Who Do You Love」と同タイプのコンテンポラリー感覚のダンサブル・チューン。ドラム・プログラミングが気にならなければ良い曲だと思います。

「Call Me」
George Dukeプロデュース。Aretha Franklinのカヴァー。シングル・カットされ、R&Bチャート第1位のヒットとなりました。Philのヴォーカルの魅力を堪能できるコンテンポラリーなバラードに仕上がっています。素敵なバック・コーラス陣もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=mv03q_SUf0c

「(Forever In The) Arms Of Love」
スムース・ジャズ・ユニットKarizmaとの共演。Karizmaのアルバム『(Forever In The) Arms Of Love』(1989年)にも収録されています。ラテン・フレイヴァーのアクセントも含めて、僕好みのメロウ・フュージョン調の仕上がりです。
David Garfield/Alan Hirshbergプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=QKO2rYAFfdM

「The Best Of Me」
David Fosterのカヴァー。David Foster & Olivia Newton-Johnのデュエット・ヴァージョンでもお馴染みの曲ですね。Ernie Wattsの素敵なサックスと共に始まるオーセンティックなバラード。オーセンティックな曲ほどPhilの実力を認識できます。Jeremy Lubbockプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=gBLcNPHUQAg

David Foster & Olivia Newton-Johnヴァージョンと聴き比べてみては?
David Foster & Olivia Newton-John「The Best Of Me」
https://www.youtube.com/watch?v=9ALu9dUEUmM

「God's Gift To The World」
Donald Robinsonプロデュース。CeCe Winansとのデュエットです。大きな愛に包まれたミディアム・バラードをコーラス隊と歌い上げます。

「Good-Bye」
Lee Curreriプロデュース。Jeff Porcaroがドラムで参加。ラストはコンテンポラリーなミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。

Phil Perryの他作品やPerry & Sanlin作品もチェックを!

Perry & Sanlin『For Those Who Love』(1980年)
perry & sanlin for those who love.jpg

Perry & Sanlin『We're The Winners』(1981年)
We’re The Winners

『Pure Pleasure』(1994年)
Pure Pleasure

『One Heart One Love』(1998年)
One Heart One Love

『My Book of Love』(2000年)
My Book of Love

『Magic』(2001年)
Magic

『Classic Love Songs』(2006年)
Classic Love Songs

『A Mighty Love』(2007年)
Mighty Love

『Ready for Love』(2008年)
Ready for Love

『Say Yes』(2013年)
Say Yes

『A Better Man』(2015年)
A Better Man

『Breathless』(2017年)
Breathless
posted by ez at 16:10| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする