2016年12月11日

Sacha Vee『Luminous』

NZ出身の女性シンガーによるオランダ産ネオソウル☆Sacha Vee『Luminous』
Luminous
発表年:2016年
ez的ジャンル:オランダ産ネオソウル
気分は... :ブリしゃぶ・・・

新作からSacha Vee『Luminous』です。

Sacha Veeはニュージーランド出身の白人女性シンガー。

2011年に日本でデビューEP『Sacha Vee』をリリース。その後、State Of MindBenny TonesK+Labといったニュージーランドのアーティストとレコーディングしています。

2012年よりオランダに拠点を移して活動しています。2015年にはEP『Rising One』をリリースし、同年にはポーランドのビートメイカー/ラッパーO.S.T.R. と共演したり、日本人女性シンガーNao Yoshiokaへ楽曲を提供しています。

本作『Luminous』は彼女にとって初のフル・アルバムとなります。

メイン・プロデューサーはオランダ人プロデューサーのI.N.T.(Percy La Rock)。それ以外にオランダのHip-HopユニットKilling SkillsWantiggaMoodsChef Redがプロデューサーに起用されています。

アルバム全体としては、R&B、Hip-Hop、ジャズ、エレクトロニカ、クラブミュージックのエッセンスをうまく融合させた次世代ネオソウルに仕上がっています。

また、国内盤CDにはEP『Rising One』収録曲など3曲のボーナス・トラックが追加収録されているのも嬉しいですね。

北欧らしいオルタナティヴ感にグッとくるネオソウル作品です。

次世代の歌姫とクリエイター達が生み出したネオソウルを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Caught Up (Intro)」
I.N.T.プロデュース。フューチャリスティックなドリーミー&メロウ感が心地好いアルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=azjvm9fiCj4

「I'm No Joke」
I.N.T./Killing Skillsプロデュース。Killing SkillsはKilling Skills & Noise Trio feat. Joe Kickass & Sacha Vee名義での作品もリリースしています。ジャジー&メロウなHip-Hopサウンドにのって、Sachaが少し気怠いヴォーカルで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=GXHZPeAqU8s

「Stonecold」
Wantiggaプロデュース。元々はWantiggaのEP『Pillow Talk』に収録されていた楽曲です。エレクトロ色の強いトラックにのってSachaがクールなヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xl-t5dTv5YA

「Sail Away」
I.N.T.プロデュース。軽快かつドリーミーに浮遊するメロウ・チューン。アンビエントな雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=cbIAIAf_ufc

「Monday」
Moodsプロデュース。Moodsはオランダ、ロッテルダムを拠点に活動する新進アーティストのようです。ホーン・セクションも加わったキャッチーなネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=N4A6EGlKKuQ

「My Way」
Chef Redプロデュース。Sachaが艶めかしいヴォーカルで切々と歌うスロウ。引き算の音作りがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NT0yswjmo-I

「Trigger」
I.N.T.プロデュース。ブロークンビーツ的なエッセンスを取り入れたフューチャリスティック・ソウル
https://www.youtube.com/watch?v=hQu-c1dJoYg

「Feels Good」
I.N.T.プロデュース。Sachaのキュート・ヴォーカルにグッとくるメロウ・ミディアム。サウンド作りが80年代UKラヴァーズっぽくて好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=6gUCbky2Dns

「Light Of Day」
I.N.T.プロデュース。コケティッシュなオルタナティヴ・ソウル感はSelah Sueあたりに通じる魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=_7IcCKndXTo

「Ging (I.N.T. Rework)」
I.N.T.プロデュース。EP『Rising One』収録曲をI.N.T.がリワーク。後述するオリジナル以上にビートが強調された仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=h1KI5Kr1NOM

「Leave Me All Your Love」
I.N.T.プロデュース。ボッサ調のエレクトロニカ・サウンドが心地好い僕好みの1曲。ホーン隊も盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Tf7nHQ9UwDo

「Music Child」
I.N.T.プロデュース。本編のラストはパーカッシヴなメロウ・グルーヴ。前曲からのブラジリアンな流れがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FpYRWwgBwQQ

ここから3曲は国内盤ボーナス・トラック。

「Hey Sugar (I.N.T. Rework Instrumental)」
I.N.T.プロデュース。次曲「Hey Sugar」のI.N.T.によるインスト・リワーク。I.N.T.のサウンド・クリエイターとしての才能を確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=rmsWVdt--pQ

「Hey Sugar」
Killing Skillsプロデュース。EP『Rising One』収録曲。オリジナルはErykah Baduあたりに通じるネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=8jy1Tt1gHlI

「Ging」
Chef Redプロデュース。EP『Rising One』収録曲。キュート&メロウなネオソウル。「Hey Sugar」と同じくネオソウル好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=tXATEl6W0p8

いよいよ忘年会シーズン。
今年は短期間に集中しているので体調を崩さないように注意せねば・・・
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2016年12月10日

Kino Watson『True 2 The Game』

90年代R&Bの隠れた逸品☆Kino Watson『True 2 The Game』
True to the Game
発表年:1996年
ez的ジャンル:男性R&B
気分は... :しじみ汁・・・

今回は90年代R&B作品からKino Watson『True 2 The Game』(1996年)です。

Kino Watsonはノースカロライナ州出身の男性R&Bシンガー。

N.Y.へ進出し、デビュー・アルバムとなる本作『True 2 The Game』(1996年)をリリース。その後も『Breakfast In Bed』(1998年)、『Kino』(2002年)という2枚のアルバムをリリースしています。

本作『True 2 The Game』(1996年)は、シングルにもなったJermaine Dupriプロデュースの「Game Recognize Game (Whatcha Want)」を除き、Kino Watson自身がプロデュースし(共同プロデュース含む)、ソングライティングもすべて自身で手掛けています(共作含む)。

ジャケの風貌とは異なり、アルバム全体として、歌とメロディを大切にしているのがいいですね。決して熱唱するタイプのシンガーではありませんが、声質の良さを生かしたヴォーカルはセクシーで実に雰囲気があります。そんなリード・ヴォーカルを引き立てる巧みなヴォーカルワークやクールなトラック作りも魅力です。

Jermaine Dupriプロデュースの「Game Recognize Game (Whatcha Want)」、Teddy Pendergrass「Close the Door」をサンプリングした美メロ・ミディアム「Got Me Open」、The Floaters「Float On」をサンプリングした爽快メロウ「Bring It On」、キャッチーなヒップホップ・ソウル「Body Language」あたりが僕のオススメです。

Kino Watsonというアーティストの才能を、プロデュース、ソングライティング、ヴォーカルの各面から楽しめます。

90年代R&Bの隠れた逸品をぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Intro...It's Time」
アルバムのイントロ。

「Game Recognize Game (Whatcha Want)」
オススメその1。Jermaine Dupriプロデュース曲であり、シングルにもなりました。そこはかとない哀愁サウンドがクールに響くミディアム・グルーヴ。少し抑えたKinoのヴォーカルもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=y93secoE7DU

「Got Me Open」
オススメその2。Darryl Shepherdとの共同プロデュース。Teddy Pendergrass「Close the Door」をサンプリングした美メロ・ミディアム。Kinoの声質の良さが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=hhV_YEtdtMU

「I'm The Man (Your Mama Been Warnin' You About)」
心がホッコリするミディアム・バラード。美しいヴォーカル・ワークで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=WGxYIiD3Xp8

「Cry No More (I'll Be There 4 U)」
Erik "Big Free" Smithとの共同プロデュース。雨音と共に始まる哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=LJy8hiRhdtA

「It's Time」
Kinoのハイトーン・ヴォーカルが栄える哀愁バラード。歌いすぎないのがKinoの魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=-Q9tGNDaiMA

「Bring It On」
オススメその3。The Floaters「Float On」をサンプリングした爽快メロウ。この曲もシングルになりました。Kinoのソウル魂に触れることができます。Kinoの雰囲気のあるヴォーカルがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=kuW2Tx3lAuE

「Body Language」
オススメその4。Darryl Shepherdとの共同プロデュース。Kinoのセクシー・ヴォーカルとクールなトラックがよくマッチしたミディアム・グルーヴ。90年代ヒップホップ・ソウル好きにはグッとくるパターンの1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=jEYnu4prK6c

「Down 4 Mine」
Darryl Shepherdとの共同プロデュース。程良くビートの効いた哀愁ミディアム。Kinoヴォーカルが切なく浮遊します。

「The Best Things In Life Are Free」
切々と歌い上げるバラード。Kinoのヴォーカル・スタイルには、こういったタイプの曲はあまり似合わないかも?
https://www.youtube.com/watch?v=TWSnaudtlT4

「Black Beauty (Interlude)」
少し長めのインタールードって感じでしょうか。

「Definition Of Love」
Darryl Shepherdとの共同プロデュース。ラストはアコギの質感が印象的なバラードをしっとり歌い上げて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=nJUujfAPWRI

『Breakfast In Bed』(1998年)
kino watson breakfast in bed.jpg
posted by ez at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月09日

Antonio Carlos & Jocafi『Mudei De Ideia』

ブラジルの名SSWデュオの1stアルバムがリイシュー☆Antonio Carlos & Jocafi『Mudei De Ideia』
MUDEI DE IDEIA
発表年:1971年
ez的ジャンル:ブラジル男性SSWデュオ
気分は... :生姜鍋の夜に・・・

今回はブラジル男性SSWデュオAntonio Carlos & Jocafiの1stアルバム『Mudei De Ideia』(1971年)です。

Antonio Carlos & Jocafi(Antonio Carlos e Jocafi)はブラジル、バイーア出身の男性シンガー・ソングライター・デュオ。

1969年に結成され、『Mudei De Ideia』(1971年)、『Cada Segundo』(1972年)、『Antonio Carlos e Jocafi』(1973年)、『Definitivamente』(1974年)、『Ossos do Oficio』(1975年)、『Antonio Carlos e Jocafi』(1976年)、『Louvado Seja』(1977年)、『Elas por Elas』(1978年)、『Trabalho de Base』(1980年)といったアルバムをリリースしています。

また、多くのアーティストが彼らの楽曲を取り上げています。

そんな名SSWデュオですが、意外にオリジナル作品に触れる機会が少ないアーティストかもしれませんね。

そんなAntonio Carlos & Jocafiの1stアルバム『Mudei De Ideia』(1971年)が輸入盤ですがリイシューされ、入手しやすくなりました。ちなみに、僕が保有するのは以前にリリースされた『Definitivamente』(1974年)との2in1CDdです。

アルバムは名SSWデュオらしいメロウ・サンバと、当時のブラジル音楽シーンらしい英米ロックを影響を受けたファンキーなブラジリアン・ロックから構成されています。

メロウ・サンバであれば、「Voce Abusou」「Mudei De Ideia」「Desacato」「Morte Do Amor」、ブラジリアン・ファンキー・ロックであれば、「Se Quiser Valer」「Kabaluere」「Quem Vem La」がオススメです。

アレンジはAlexandre BarretoJose BriamonteRogerio Duprat

このデュオの魅力が詰まったメロウでファンキーでストレンジな1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Voce Abusou」
オススメその1。メロウ・サンバの名曲がオープニング。当ブログでもViva BrasilMichel Fugain Et Le Big BazarSergio Mendes & Brasil '77Diana Pantonのカヴァーを紹介済みです。また、当時Antonio Carlosの夫人であったMaria Creuzaも歌っています。何度聴いてもいい曲ですね。このデュオのソングライターとしての実力を再認識できます。
https://www.youtube.com/watch?v=_LoLTtBDPIk

「Se Quiser Valer」
オススメその2。ファズ・ギターが鳴り響くサイケ・フィーリングのブラジリアン・ファンク・ロック。彼らの音楽に対する貪欲さが窺えます。
https://www.youtube.com/watch?v=flG6c6K96oU

「Kabaluere」
オススメその3。この曲もご機嫌なファンキー・ロック。妖しげな女性コーラスもグッド!Marcelo D2「Qual E」、Chali 2na「Comin' Thru」のサンプリング・ソースになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=piji9iNwN2M

「Conceicao Da Praia」
音はメロウ・サンバ調ですが、ヴォーカルは(当時はありませんが)ラップ/ラガ調な感じで面白いです。
https://www.youtube.com/watch?v=OA3FmLJYWNc

「Hipnose」
ピースフルなブラジリアン・ロックです。彼らの英米ロックへの憧れのようなものも感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=6imkNLA5QrI

「Mudei De Ideia」
オススメその4。タイトル曲もメロウ・サンバ名曲です。当ブログでもRosinha De ValencaOsmar Militoのカヴァーを紹介済みです。何度聴いても惚れ惚れしますね。
https://www.youtube.com/watch?v=SOYiN3D0M3E

「Desacato」
オススメその5。聴いているだけで自由を謳歌したくなるメロウ・サンバ。ジワジワと高揚し、男女ユニゾン・コーラスで盛り上がります。
https://www.youtube.com/watch?v=5063kuy0TpE

「Quem Vem La」
オススメその6。ギター・ソロと共に始まるファンキー・サンバ・ロック。なかなか迫力のあるファンキー・ロック・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=AOvdxrhHzEA

「Nord West」
美しいバラードですが、中盤にフィドルを交えたカントリー調サウンドでアクセントを加えています。
https://www.youtube.com/watch?v=mBkW5hB30Bo

「Morte Do Amor」
オススメその7。Alberto Santos Pinheiroとの共作。疾走感が格好良いアコースティック・サンバ。Jorge Ben作の名曲「Mas Que Nada」あたりに通じる魅力がありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=qHdLtkMECUw

「Deus O Salve」
Lidazio Tavaresとの共作。サンバのエッセンスをうまく取り入れたポップ・チューン。Claudiaがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=k0CzUJoyA3g

「Bonita」
ラストは美しいアコースティック・メロウで締め括ってくれます。

『Louvado Seja』(1977年)
Louvado Seja
posted by ez at 02:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月07日

Terry Callier『Speak Your Peace』

Blueyと4HeroのMarc Macプロデュース☆Terry Callier『Speak Your Peace』
SPEAK YOUR PEACE (IMPORT)
発表年:2002年
ez的ジャンル:復活系黒人フォーキー・ソウル
気分は... :生姜鍋の日・・・

今回はTerry Callier(1945-2012年)の『Speak Your Peace』(2002年)です。

当ブログでこれまで紹介したTerry Callier作品は以下の4枚。

 『Occasional Rain』(1972年)
 『What Color Is Love』(1973年)
 『I Just Can't Help Myself』(1974年)
 『Fire on Ice』(1978年)

これまでは70年代のアルバムばかり紹介してきましたが、今回は90年代後半の復活後の作品を取り上げたいと思います。

『Turn You to Love』(1979年)を最後にシーンから姿を消したTerry Callierでしたが、90年代に入ると彼のソウル、ジャズ、フォークを融合したクロスオーヴァーな音楽スタイルに対する再評価がUKを中心に高まり、見事な復活を遂げます。

復活後は『Timepeace』(1998年)、『Lifetime』(1999年)、『Speak Your Peace』(2002年)、『Lookin' Out』(2004年)、『Hidden Conversations』(2009年)といったスタジオ・アルバムやライブ・アルバム数枚をリリースしましたが、2012年に癌で逝去しました。

『Timepeace』(1998年)
Timepeace

『Lifetime』(1999年)
Lifetime

『Lookin' Out』(2004年)
LOOKIN' OUT

2002年にリリースされた本作は、IncognitoのリーダーJean-Paul Maunick(Bluey)4HeroMarc Macがプロデュースしています。

アルバムにはPaul Weller(vo、g、el-p)、Blueyの息子Daniel Maunick(bests、programming)、元Average White BandHamish Stuart(vo、g)、Tony Momrelle(vo)、Matt CooperOutsideIncognito etc)(key)、Pino Palladino(b)、Jim Mullen(g)といった新旧の注目ミュージシャンが参加しています。

それ以外にBrad Somatik(g、b、ds、per)、Luke Parkhouse(ds)、Andy Gangadeen(ds)、Bosco De Oliveira(per、vo)、Nichol Thompson(tb)、Max Beesley(per)、Andy Kremer(b)、Xavier Barnett(vo)、Z-Star(vo)等のミュージシャンも参加しています。

アルバム全体としては、派手さのある作品ではありませんが、BlueyMarc Macが21世紀らしいクロスオーヴァー・フォーキー・サウンドでTerry Callierを引き立てています。特にBlueyは息子のDanielと組んで、自分たちの音世界にCallierをうまく巻き込んでいる曲があったりして興味深いです。

主役のTerry CallierもBlueyとMarc Macに刺激されて、第2の全盛期と呼びたるなる充実の歌を聴かせてくれます。

まずは70年代の作品を聴くべきアーティストですが、復活後の作品にも捨てがたい魅力があるのがTerry Callierだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Monuments Of Mars」
Marc Macプロデュース。Terry Callierらしい素朴な味わいに、美しいストリングス、Marc Macらしいリズムが加味され、UKクラブミュージック経由の21世紀フォーキーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=gkJhRXbQeWw

「Running Around」
Jean-Paul Maunick(Bluey)プロデュース。美しいホーン・アンサンブルと共に始まります。本編はBlueyの息子Danielがプログラミングしたリズム・トラックに、父Blueyのギターが絡むメロウ・サウンドをバックに、Callierが年輪と若々しさを兼ね備えた歌声を聴かせてくれます。Tony Momrelleのバック・コーラスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=A0cX9hNAQVI

「Darker Than A Shadow」
Marc Macプロデュース。Callier、Marc Mac、Brad Somatikによる粗削りな演奏と、吐き捨てるようなCallierのヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=-cMLxCFlohk

「Brother To Brother」
Jean-Paul Maunick(Bluey)プロデュース。注目のPaul Wellerとの共演です(ソングライティングも共作)。派手さのない哀愁フォーキーですが、大物2人の共演はなかなか聴き応えがあります。Andy Gangadeen、Matt Cooper、Pino Palladinoがバッキングを務めます。
https://www.youtube.com/watch?v=85jcMjOEjBY

「Turn This Mutha」
Marc Macプロデュース。70年代ニューソウルを21世紀仕様にヴァージョン・アップしたようなフォーキー・ソウル。Callierの力強いメッセージが聴く者の心に刺さります。
https://www.youtube.com/watch?v=vDAh9Dfe7JY

「Caravan Of Love」
Jean-Paul Maunick(Bluey)プロデュース。Isley Jasper Isleyのカヴァー(Chris Jasper/Ernie Isley/Marvin Isley作)。オリジナルはアルバム『Caravan Of Love』(1985年)に収録されています。オリジナルは美しいラブ・バラードですが、ここでは少しパーカッシヴなメロウ・グルーヴで聴かせてくれます。Callierと共にHamish Stuartがリード・ヴォーカルをとります。
https://www.youtube.com/watch?v=CcrCI6lhigA

「Sierra Leone」
Jean-Paul Maunick(Bluey)プロデュース。ソウル、ジャズ、フォークを融合したCallierらしいクロスオーヴァー・サウンドをBlueyが見事に演出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=D5_235YgJ6U

「Speak Your Peace」
Jean-Paul Maunick(Bluey)プロデュース。この曲はBlueyと息子Danielの音世界にCallierを引き込んでいる感じですね。ラップ風ヴォーカルを交えたUKジャズ・ファンク経由のフォーキー・チューンといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=uY7NGvGyhYY

「Tokyo Moon」
Jean-Paul Maunick(Bluey)プロデュース。日本人には気になるタイトルですね。中身はシンプルで美しいフォーキー・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=gfK9L4NWnGo

「We Are Not Alone」
Jean-Paul Maunick(Bluey)プロデュース。メロウ・エレピと抜けのいいホーン・アンサンブルが牽引するBluey印のメロウ・ジャズ・ファンク。Terry Callierらしくありませんが、Bluey好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=FXynAuAA9Lg

「Just My Imagination」
Jean-Paul Maunick(Bluey)プロデュース。The Temptations、1971年の大ヒット曲をカヴァー(Norman Whitfield/Barrett Strong作)。オリジナルとは趣の異なるBlueyらしいジャジー&メロウ感覚の「Just My Imagination」を楽しめます。Dominic Gloverによるホーン・アレンジもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=KG_h3LJmXT8

「Imagine A Nation」
Jean-Paul Maunick(Bluey)。さまざまな人によるスポークン・ワードと共に始まるピースフル&トライバルなフォーキー・チューン。静かに攻めている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=K3GBEAxI3OY

「Chelsea Blue」
Jean-Paul Maunick(Bluey)プロデュース。アコギとメロウ・エレピが織り成すビューティフル・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=cZ4lQ8D3WLc

「Got To Get It All Straightened Out」
Jean-Paul Maunick(Bluey)プロデュース。本編のラストはジャズ・フィーリングで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=B9v6N5WZfVo

僕は何故か輸入盤、国内盤の双方を所有していますが、国内盤には「What Color Is Love (Live)」がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Terry Callierの過去記事もご参照下さい。

『Occasional Rain』(1972年)
Occasional Rain

『What Color Is Love』(1973年)
ホワット・カラー・イズ・ラヴ

『I Just Can't Help Myself』(1974年)
アイ・ジャスト・キャント・ヘルプ・マイセルフ

『Fire on Ice』(1978年)
Fire on Ice
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2016年12月06日

The Vogues『Turn Around, Look At Me』

全米トップ10ヒット2曲を含む、男性コーラス・グループの代表作☆The Vogues『Turn Around, Look At Me』
ふりかえった恋
発表年:1968年
ez的ジャンル:男性コーラス・グループ
気分は... :ドルフィンズ、実力不足か・・・

NFLでは我がドルフィンズの連勝が6でストップ。
レイブンズに全く良い所がなく完敗・・・
まだまだ実力不足であることを痛感しました。
それでもポスト・シーズンに出て欲しい!

今回は60年代男性コーラス・グループ各品からThe Vogues『Turn Around, Look At Me』(1968年)です。

The Voguesはペンシルベニア州ピッツバーグ郊外のタートル・クリークで結成された男性コーラス・グループ。

メンバーはBill BurketteDon MillerHugh GeyerChuck Blaskoの4名。

グループはCo & Ceから『Meet the Vogues』(1965年)、『Five O'Clock World』(1966年)という2枚のアルバムをリリースし、そこから「You're The One」「Five O'Clock World」という共に全米チャート第4位となるヒットを放ちました。

その後、Reprise Recordsへ移籍し、『Turn Around, Look at Me』(1968年)、『Till』(1969年)、『Memories』(1969年)、『The Vogues' Greatest Hits』(1970年)、『The Vogues Sing the Good Old Songs』(1970年)といったアルバムをリリースしています。

本作『Turn Around, Look at Me』はReprise移籍第1弾アルバムであり、タイトル曲「Turn Around, Look At Me(邦題:ふりかえった恋)」(全米チャート第7位)、「My Special Angel」(同第7位)という2曲のシングル・ヒットを生んでいます。

プロデュースはThe Everly Brothers等を手掛けたDick Glasser 。アレンジャーはErnie Freeman

アルバム全体は1968年という時代を反映し、ロック時代のコーラス・グループを志向しています。サイケ・モード全開のジャケにも、そのあたりが反映されています。

とは言いつつ、アルバムにはオールディーズ感たっぷりのノスタルジックな雰囲気の楽曲も多く、そのあたりで好き/嫌いが分かれるかもしれません。

僕個人もコーラス・グループの王道路線の2曲のヒット・シングルより、UKの女性SSW、Barbara Ruskinのカヴァー「Come Into My Arms Again」、Mann & Weil(Barry Mann/Cynthia Weil)作の「It's Getting Better」、Roy Orbisonのヒット曲カヴァー「Dream Baby (How Long Must I Dream)」あたりが僕の好みです。

今の僕の嗜好でいえば、いつも聴きたい音ではありませんが、たまにはこんな作品もいいのでは?

全曲紹介しときやす。

「Keep It Hid」
Jimmy Webb作。当時注目の新進SSWであったJimmy Webbを起用するあたりに、新たなThe Voguesの魅力を届けようとする意気込みが感じられます。
https://www.youtube.com/watch?v=ST3iAoMjbX8

「It's Getting Better」
Mann & Weil(Barry Mann/Cynthia Weil)作。The Mamas & The PapasのCass ElliotもMama Cass名義でシングル・リリースし、全米チャート・インさせています。今の僕の耳で聴くと、かなりキャッチーでスンナリ入ってきました。
https://www.youtube.com/watch?v=co9bcqq6qBs

「So This Is Love」
Herbert Newman作。1962年のThe Castellsのヒット曲をカヴァー。「My Special Angel」がお好きな人であれば気に入るであろう、コーラス・グループらしい王道を行っています。
https://www.youtube.com/watch?v=BafomMca4s0

「Just Say Goodbye」
Petula Clark/Pierre Delanoe/Tony Hatch作。Petula Clarkのカヴァー。UKポップ女性シンガーの作品をカヴァーしているのも本作らしいですね。オーケストレーションをバックに、ポップ・ロックな雰囲気で聴かせてくれます。

「Dream Baby (How Long Must I Dream)」
Cindy Walker作。1962年に全米チャート第4位となったRoy Orbisonのヒット曲をカヴァー。個人的にはこのカヴァーもヒップな魅力があってかなり好き!
https://www.youtube.com/watch?v=fLfLho7_MHg

「The Impossible Dream」
Joe Darion/Mitch Leigh作。大ヒット・ミュージカル「ラ・マンチャの男(Man of La Mancha)」の主題歌「見果てぬ夢」をカヴァー。いい曲だけど、本作の流れでは少し浮いている感じがします。

「My Special Angel」
前述のように、全米チャート第7位となったヒット曲(Jimmy Duncan作)。この曲もカヴァーであり、オリジナルは1957年のBobby Helmsヴァージョン。オールディーズ感たっぷりのロマンティックなバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=-_eTC_W8xDU

「Come Into My Arms Again」
UKの女性SSW、Barbara Ruskinの作品をカヴァー。僕の一番のお気に入りがコレ。本作らしい意図Ernie Freemanによるストリングス・アレンジ、The Voguesの美しいコーラスワークがうまくハマっていると思います。

「No Sun Today」
Fred Anisfield/James Last/Scott English作。美しいコーラスワークを堪能できますが、同タイプの曲の中で少し埋もれている気も・・・

「She Is Today」
Mann & Weil作品の2曲目。ドラマチックなアレンジの妙が光る1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=OjJ6fnXAkbs

「Then」
Jimmy Webb作品の2曲目。哀愁モードの落ち着いた雰囲気の1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=8wxNWs-gOTQ

「Turn Around, Look At Me」
邦題「ふりかえった恋」。タイトル曲は全米チャート第7位となったグループの代表曲(Jerry Capehart作)。オリジナルはGlen Campbell。Bee Geesもカヴァーしていました。コーラス・グループらしい甘酸っぱいバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=c6jx74THhpk

Reprise時代のThe Voguesの他作品もチェックを!

『Till』(1969年)
愛の誓い

『Memories』(1969年)
メモリーズ

『The Vogues Sing the Good Old Songs』(1970年)
シング・ザ・グッド・オールド・ソングス
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