2020年02月19日

Paula Lima『Sinceramente』

サンバ・ソウルのディーヴァ☆Paula Lima『Sinceramente』
シンセラメンチ
発表年:2006年
ez的ジャンル:サンバ・ソウル系ブラジリアン女性シンガー
気分は... :サンバ・ソウルで免疫力アップ!

今回はブラジルのサンバ・ソウル作品Paula Lima『Sinceramente』(2006年)です。

1971年サンパウロ生まれの女性シンガーPaula Limaの紹介は、毎年恒例の『ezが選ぶ2013年の10枚』にもセレクトした『O Samba E Do Bem』(2013年)に続き2回目となります。

また、彼女を大きくフィーチャリングしたFunk Como Le Gusta『Roda de Funk』(1999年)も紹介済みです。

本作『Sinceramente』(2006年)は、初めて国内盤がリリースされたアルバムであり、当時のハイブリッドな最新型サンバ・ソウルを提示してくれたアルバムです。

プロデュースはLuis Paulo SerafimBruno CardozoPaula LimaWalmir Borges

レコーディングにはWalmir Borges(cavaquinho、banjo、g、shaker、surdo)、Bruno Cardozo(org、el-p、clavinet、p、key)、Marcos "xuxa" Levy(key、syn、el-p)、Sizao Machado(b)、Robinho(b)、Laercio da Costa(conga、banjo、per)、Beto Vai-Vai(pandeiro、per effect)、Wilson Teixeira(fl)、DJ Marco(scratches、sampling)といったミュージシャンが参加しています。

Fundo de QuintalのメンバーArlindo Cruz、人気アーティストSeu Jorge、女性サンバ・シンガーAna Costa、大御所Joao Donato等の楽曲を取り上げています。

作者Ana Costaヴァージョンもお気に入りだった「Novos Alvos」、艶やかなメロウ・サンバ・グルーヴ「Tirou Onda」、70年代ジャズ・ファンク調のコズミック・サンバ「Negras Perucas」、サンセット・モードのSeu Jorge作品「Let's Go」、ダンサブルなブラジリア・ファンク「Eu Ja Notei」、ハイブリッドなモダン・サンバ・ソウル「Quero Pegar」あたりがおススメです。

今聴いて実にモダン&ハイブリッドなサンバ・ソウル作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Novos Alvos」
Mart'nalia/Ana Costa/Zelia Duncan作のメロウ・サンバがオープニング。。当ブログではアルバム『Novos Alvos』(2009年)に収録された作者Ana Costaのヴァージョンも紹介済みです。スタイリッシュなAna Costaヴァージョンが大好きでしたが、メロウネスの効いたサンバ・ソウルの本ヴァージョンも絶品です。この1曲を聴くだけでも本作をゲットした価値があります。
https://www.youtube.com/watch?v=TFNHbqvMwrs

Ana Costa「Novos Alvos」
 https://www.youtube.com/watch?v=06wFNJdjQps

「Como Diz o Ditado」
Edu Tedeschi作。ファンキーなハイブリッド・ジャズ・サンバ。スクラッチのアクセントがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=TqR5zEqugi0

「Tirou Onda」
Acyr Marques/Arlindo Cruz/Mauricao作。艶やかなメロウ・サンバ・グルーヴ。モダンなアレンジで僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=9KvLhXeqvwk

「Negras Perucas」
Marcus Vinicius/Nilo Pinheiro作。70年代ジャズ・ファンク調のクラヴィネットが格好良い1曲。コズミック&ダイナミックなサウンドとスケールの大きなPaulaのヴォーカルがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=1Sra3lf24YY

「Tudo Certo ou Tudo Errado」
Arlindo Cruz/Mauricao作。さり気ないですが実にモダンなサンバ・ソウルに仕上がっています。少し抑えたトーンの軽やかな語り口で歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=vX0X0kxKd1I

「Let's Go」
Seu Jorge/Tatta Spalla作。ビーチでのサンセット・モードが似合いそうなメロウ・チューン。実にロマンティックです。
https://www.youtube.com/watch?v=txBs3eeUGB4

「Eu Ja Notei」
Ana Carolina/Totonho Villeroy作。ダンサブルなブラジリア・ファンク。サウンド・センスが実に巧妙です。ファンク/ディスコ好きの人も気に入りそうな1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=T7Ffiun9qgQ

「Cuidar de Mim」
Seu Jorge/Roge/Gabriel Moura作。切ないラブ・ソングを情感たっぷりに歌い上げる哀愁メロウ・サンバ。
https://www.youtube.com/watch?v=5gEXj7EIFYI

「Ja Pedi pra Voce Parar」
Arlindo Cruz/Babi作。軽妙な語り口が印象的なモダン・サンバ。サウンドも実にお洒落です。
https://www.youtube.com/watch?v=bCLFz81XrkY

「Flor de Maracuja」
Joao Donato/Lysias Enio作。当ブログでも紹介したGal Costaヴァージョンでもお馴染みの1曲。ファンキーなGal Costaヴァージョンと対して、Paulaヴァージョンは落ち着いたモダン・サンバに仕上がっています。シンセやスクラッチのアクセントもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=nc0FyujUH1M

Gal Costa「Flor de Maracuja」
 https://www.youtube.com/watch?v=OCGYBrg5CAk

「Quero Pegar」
Totonho Villeroy作。R&Bテイストのモダン・サンバ・ソウル。本作らしいハイブリッド感覚を存分に楽しめます。抜群のサウンド・センスがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=0eaE2dXsLls

「Saudacoes」
Leci Brandao/Paulo Henrique作。本編ラストは哀愁サンバでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=vsdhC63szgk

「Eu Ja Notei (Versao Maxpop Radio Mix)」
国内盤ボーナス・トラック。「Eu Ja Notei」のリミックス。フロア仕様のハウス・チューンで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=n-0R5qY3eHo

ご興味がある方はPaula Limaの他作品もチェックを!

Funk Como Le Gusta『Roda de Funk』(1999年)
Roda De Funk

『E Isso Ai』(2001年)
E Isso Ai

『Diva Paulista』(2003年)
Diva Paulista

『Paula Lima』(2003年)
Paula Lima

『Samba Chic』(2008年)
Sambachic

『Outro Esquema』(2011年)
Outro Esquema

『O Samba E Do Bem』(2013年)
サンバの贈りもの
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2020年02月17日

Kurtis Blow『Kurtis Blow』

Hip-Hop黎明期の金字塔☆Kurtis Blow『Kurtis Blow』
カーティス・ブロウ+2
発表年:1980年
ez的ジャンル:Hip-Hop黎明期クラシック
気分は... :おしゃべりカーティス!

Hip-Hop黎明期の金字塔アルバムKurtis Blow『Kurtis Blow』(1980年)です。

Kurtis BlowはN.Y.ハーレム出身のラッパー/プロデューサー。

Hip-Hopアーティストとして初めてメジャー・レーベル(Mercury)との契約に成功し、1979年末にデビュー・シングル「Christmas Rappin'」をリリースします。

そして、1980年にリリースした「The Breaks」がUS R&Bチャート第4位のヒットとなり、前年に「Rapper's Delight」をヒットさせたThe Sugarhill Gangと共に商業的成功を収めたHip-Hopアーティストのパイオニアとなりました。

その「The Breaks」を収録したデビュー・アルバム『Kurtis Blow』(1980年)も音楽シーンに大きなインパクトを与えました。

その後もHip-Hopアーティストのパイオニアとして、コンスタントに作品をリリースしましたが、最初の衝撃が大きかった分、それ以降の作品は割を食ってしまったかもしれません。

そんなKurtis Blow、さらにはHip-Hop黎明期を代表する金字塔アルバムが本作『Kurtis Blow』(1980年)です。

プロデュースはJ.B. MooreRobert Ford

レコーディングにはJ.B. Moore(g、key)、Eddie Martinez(g)、Dean Swenson(g)、John Tropea(g)、Onaje Allen Gumbs(key)、Craig Short(b)、Tom Wolk(b)、Jimmy Bralower(ds)といったミュージシャンが参加しています。

この参加メンバーからもわかるように、スタジオ・ミュージシャンによるディスコ/ファンク・サウンドがベースになっている点で、サンプリング中心のHip-Hop作品とはかなり雰囲気が異なります。

前述のHip-Hopクラシック「The Breaks」や、「Christmas Rappin'」の"クリスマスじゃない"ヴァージョン「Rappin' Blow, Pt. 2」、フリーソウル方面でも人気のダンス・クラシック「Throughout Your Years」あたりがハイライトです。

それ以外にThe Doobie Brothers「Long Train Runnin'」ライクな「Way Out West」Run-D.M.C.もカヴァー・ヒットさせた都会的ファンキー・メロウ「Hard Times」もおススメです。

Hip-Hopを聴かない人でも楽しめるパーティー・モードの楽しい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Rappin' Blow, Pt. 2」
ヒットした「Christmas Rappin'」の"クリスマスじゃない"ヴァージョンです(笑)。Chic「Good Times」/Queen「Another One Bites the Dust」調のベースと軽快なギター・カッティングに乗って、軽快なフロウで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=tdE5fZFWhb0

「The Breaks」
前述のように大ヒットしたHip-Hopクラシック(邦題「おしゃべりカーティス」)。前述のようにUS R&Bチャート第4位のヒットとなりました。格好良いディスコ・ファンクをバックに、軽快なフロウが躍動します。ラテン・フレイヴァーが効かせたブレイクも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=5ZDUEilS5M4

「Way Out West」
The Doobie Brothers「Long Train Runnin'」調の印象的なギターと軽快なラップがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=hTLaweXar2c

「Throughout Your Years」
フリーソウル方面でも人気のダンス・クラシック(邦題「メロウなおしゃべり」)。シングルにもなりました。個人的にもコレが一番好きです。メロウでキャッチーなパーティー・トラックは聴く者をポジティヴな気分にさせてくれます!
https://www.youtube.com/watch?v=8FngWvqvwfo

「Hard Times」
この曲もシングルにもなりました。N.Y.らしい都会的ファンキー・メロウを楽しめる僕好みの1曲。ここでもラテン・フレイヴァーのアクセントが効いています。Hip-Hopアルバムというよりもディスコ/ファンク・アルバムを聴く感覚に近いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=euj32zH-qQc

Run-D.M.C.がデビュー・アルバム『Run-D.M.C.』(1984年)でカヴァーし、US R&Bチャート第11位のヒットを飛ばしたことでも知られる楽曲ですね。
Run-D.M.C.「Hard Times」
 https://www.youtube.com/watch?v=qO2cakSiqDQ

「All I Want in This World (Is to Find That Girl)」
メロウ・バラード。正直ヴォーカルは下手ですが、雰囲気は悪くなりません。
https://www.youtube.com/watch?v=B66q6J6lFRU

「Takin' Care of Business」
本編のラストはカナダのロック・グループBachman–Turner Overdriveのカヴァー。オリジナルは『Bachman–Turner Overdrive II』(1973年)収録。このロック・チューンは違和感あります(笑)。別のアーティストの楽曲が誤って収録されているのかと錯覚してしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=nmhbJfhmbrk

ここからはCDのボーナス・トラック2曲。

「Christmas Rappin'」
Hip-Hopクラシックの嬉しいボーナス・トラック。「Rappin' Blow, Pt. 2」もそうですが、バックの演奏自体がメロウ・ディスコ・チューンとして魅力的なのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9xUFnGWWtoQ

「The Breaks (Instrumental)」
「The Breaks」のインスト・ヴァージョン。インストで聴くと、色々な有名曲のいいとこ取りな感じがよくわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=TPO3qAYFiJs

『The Best of Kurtis Blow』(1994年)
ベスト・オブ・カーティス・ブロウ
posted by ez at 02:35| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月16日

The Oldians『Roots 'N' Soul (Nice & Easy)』

バルセロナ産ジャマイカン・ジャズの最新作☆The Oldians『Roots 'N' Soul (Nice & Easy)』
ルーツ&ソウル(ナイス&イージー)
発表年:2020年
ez的ジャンル:バルセロナ産ジャマイカン・ジャズ
気分は... :ナイス&イージー!

今回は新作アルバムからバルセロナのジャマイカン・ジャズ・グループThe Oldiansの最新作『Roots 'N' Soul (Nice & Easy)』です。

2001年にスペイン、バルセロナで結成されたジャマイカン・ジャズ・グループThe Oldiansの紹介は、日本独自編集盤『Island Jazz Sessions』(2013年)、5thアルバム『Out Of The Blue』(2016年)に続き3回目となります。

The Gramophone Allstars Big Bandと共に、バルセロナ発の"ジャマイカン・ジャズ"を代表するグループThe Oldians

ロックステディ、スカといったヴィンテージなジャマイカン・サウンドとジャズ・サウンドを融合させた"ジャマイカン・ジャズ"というスタイルは、レゲエ、スカ好き日本でも大いに受け入れられました。

本作『Roots 'N' Soul (Nice & Easy)』は、グループにとっての7thオリジナル・アルバム。

国内盤としては『Island Jazz Sessions』(2013年)、『Out Of The Blue』(2016年)に続く3枚目となります。

本作『Roots 'N' Soul (Nice & Easy)』と国内前作『Out Of The Blue』(2016年)の間に、6thオリジナル・アルバムとなる『We Are Reggae』(2018年)があるのですが、同作は未CD化のままです。

本作のメンバーはリーダーのJavier Garcia(g)をはじめ、Saphie Wells(vo)、Pol Omedes(tp、flh)、Ricard Vinyets(ts)、Xavi Angulo(ds)、 Alvaro Taborda(b)、Eduard Fernandez(p、el-p)、Dani Lamperez(org)という8名。

全体的には『Out Of The Blue』(2016年)のアイランド・ジャズ・ワールドをさらに成熟させている印象を受けます。レゲエ/スカのエッセンスを取り入れつつも、しっかりジャズ・バンドしているのがいいですね。

楽曲はすべてオリジナルです。
「The Root」以外はすべてSaphie Wellsのヴォーカル入りです。

個人的にはSaphieのキュートなヴォーカルが映える「Feeling High」「A Little Bit of Trust」「Easy Loving」「Hold Me」といったロマンティックな楽曲がお気に入りです。

軽快なのにセンチメンタルな「Oh, What a Day!」、ノスタルジックな「Talking About」、スカ×メロウ・ジャズな「Reaction」あたりもおススメです。

ファンの期待を裏切らない1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Feeling High」
Saphieのキュートなヴォーカルが映えるメロウなオープニング。The Oldiansらしいサンセットが似合いそうなロマンティックな1曲に仕上がっています。

「Oh, What a Day!」
ジャマイカン・ジャズらしいスカ×ジャズな雰囲気を楽しめる1曲。軽快なのにセンチメンタルな感じがたまりません。

「A Little Bit of Trust」
レゲエ調の演奏をバックに、Saphieが切ないヴォーカルで歌い上げるラヴァーズ。ロマンティックなサックス・ソロもグッド!

「The Root」
本作唯一のインスト。ハードボイル感のあるスカ調ジャマイカン・ジャズに仕上がっています。

「Talking About」
The Oldiansらしい少しノスタルジックなメロウ・チューン。Saphieのコケティッシュなヴォーカルが似合います。

「The Answer is Love」
憂いを帯びたSaphieのヴォーカルが印象的な哀愁ラヴァーズ。

「Easy Loving」
Saphieのラブリーな魅力が生かされたメロウ・チューン。The Oldians好きには間違いアイランド・ラヴァーズ。

「Reaction」
The Oldiansらしい美学が貫かれた都会的な仕上がり。スカ×メロウ・ジャズな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zr43EgyezDc

「If You Don't Know」
ソウルフルなコーラスワークが印象的なラヴァーズ。甘く切ないながらも湿っぽくないのがいいですね。

「Walking By The Line」
ダビーなレゲエ・チューンでアルバムにアクセントをつけています。

「Hold Me」
Saphieのキュート・ヴォーカルが映えるThe Oldiansワールド全開のメロウ・チューン。Javier Garciaの素敵なギター・ソロやPol Omedesのトランペット・ソロもロマンティック・ムードを盛り上げてくれます。

「When Spring Comes Back」
ラストはアイランド・ジャズらしい確信犯的なノスタルジック・ムードで締め括ってくれます。

The Oldiansの他作品もチェックを!

『Island Jazz Sessions』(2013年)
アイランド・ジャズ・セッションズ

『Out Of The Blue』(2016年)
アウト・オブ・ザ・ブルー
posted by ez at 00:13| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月14日

The Impressions『This Is My Country』

ニューソウル前夜のCurtom第一弾アルバム☆The Impressions『This Is My Country』
ディス・イズ・マイ・カントリー
発表年:1968年
ez的ジャンル:シカゴ・ソウル・グループ
気分は... :今宵コの字で一杯・・・

シカゴの名グループThe ImpressionsCurtom第一弾アルバム『This Is My Country』(1968年)です。

Jerry ButlerCurtis MayfieldLeroy Hutsonらを輩出したシカゴ・ソウルの名グループThe Impressionsについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『The Young Mods' Forgotten Story』(1969年)
 『Times Have Changed』(1972年)
 『Finally Got Myself Together』(1974年)

本作『This Is My Country』(1968年)はCurtisが設立したCurtomの第一弾アルバムです。

本作におけるメンバーはCurtis MayfieldSam GoodenFred Cashという3名。

プロデュースはCurtis Mayfield

シカゴのゲットーでポーズをキメるメンバー3人が写るジャケは、ニューソウル前夜の雰囲気がありますね。

ニューソウルへのモデル・チェンジを図っているImpressionsの中間報告みたいな感じが逆に魅力です。これまでのImpressionsのスタイルのなかにニューソウルな香りが喧嘩せずに溶け込んでいるのがいいですね。

シングル・カットされた「Fool for You」「This Is My Country」、オープニングを飾る「They Don't Know」あたりにモデル・チェンジを図るグループの姿を窺うことができます。

それ以外に、Donny Hathaway/Curtis Mayfieldという偉大な二人の共作「Gone Away」Billy Griffin/Donny Hathaway作の「You Want Somebody Else」、レゲエ・カヴァーでも人気のバラード「My Woman's Love」あたりもおススメです。

The Impressionsの新たな第一歩を感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「They Don't Know」
Curtis Mayfield作。ニューソウルの到来と同時にCurtis Mayfieldのソロ作を予感させるオープニング。Curtis好きにはたまらない1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XxbCC0Aclao

「Stay Close to Me」
Curtis Mayfield作。溌剌としたノーザン・ソウルで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bXErGObCFa4

「I'm Loving Nothing」
Curtis Mayfield作。従来スタイルのバラードですが、ジワジワと滲みでる哀愁モードに今までとは異なるサムシングを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=gA0Td89Xf7E

Fel Sweetenberg「The Nuthin'」のサンプリング・ソースとなっています。
Fel Sweetenberg「The Nuthin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=e-h8-17-lyg

「Loves Happening」
Curtis Mayfield作。伝統的なソウル・コーラスですが、アレンジの妙で古臭く聴こえないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=S04TjfJHQDY

Toni Braxton「Let Me Show You the Way (Out)」のサンプリング・ソースとなっています。
Toni Braxton「Let Me Show You the Way (Out)」
 https://www.youtube.com/watch?v=rWgzwhjEnFU

「Gone Away」
Donny Hathaway/Curtis Mayfieldという偉大なソウル・シンガー二人の共作。曲調は伝統的なソウル・バラードですが、壮大なストリングスにニューソウルの風を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=-BJfAGCxO1Y

Roberta Flackがアルバム『Chapter Two』(1970年)でカヴァーしています。
Roberta Flack「Gone Away」
 https://www.youtube.com/watch?v=TKDO76zV8GE

「You Want Somebody Else」
Billy Griffin/Donny Hathaway作。ノーザン・ソウル調ななかにもニューソウルの息吹を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=Yf6QrwIlmxM

「So Unusual」
Curtis Mayfield作。ファルセット・ヴォーカルが映えるソウル・グループらしいメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=h2cW1QY755g

「My Woman's Love」
Curtis Mayfield作。伝統的スタイルのようでモダンな香りがする素敵なソウル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=BQNp_xbllck

Slim Smith & The Uniques等のレゲエ・カヴァーも人気です。また、K-Hill feat. Kaze & Pumpkinhead「The Eulogy」のサンプリング・ソースとなっています。
Slim Smith & The Uniques「My Woman's Love」
https://www.youtube.com/watch?v=HL62mpEvw2U
K-Hill feat. Kaze & Pumpkinhead「The Eulogy」
 https://www.youtube.com/watch?v=rF6HZAhkeNA

「Fool for You」
Curtis Mayfield作。シングル・カットされ、US R&Bチャート第3位となっているバラード。これまでのImpressionsとニューソウルなImpressionsの両方が同居しているのが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=i8kuQz-VVDs

Professor P & DJ Akilles feat. Felix De Luca & Gracias「Fool」のサンプリング・ソースとなっています。
Professor P & DJ Akilles feat. Felix De Luca & Gracias「Fool」
 https://www.youtube.com/watch?v=kdfTQpVFP38

「This Is My Country」
Curtis Mayfield作。タイトル曲はシングルとしてUS R&Bチャート第8位となっています。「Fool for You」同様に、これまでのImpressionsとニューソウルなImpressionsの両方が同居している味わい深い1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=z_esbRoOeR0

Killarmy「Allah Sees Everything」のサンプリング・ソースとなっています。
Killarmy「Allah Sees Everything」
 https://www.youtube.com/watch?v=6KZR773X_JU

The Impressionsの他作品もチェックを!

『The Impressions/Never Ending Impressions』(1963/1964年) ※2in1CD
Impressions/Never Ending Impressions

『Keep on Pushing/People Get Ready』(1964/1965年) ※2in1CD
Keep on Pushing/People Get Ready

『One by One/Ridin' High』(1965/1966年) ※2in1CD
ONE BY ONE/RIDIN!

『The Fabulous Impressions/We're a Winner』(1967/1968年) ※2in1CD
The Fabulous Impressions / We're A Winner

『The Young Mods' Forgotten Story』(1969年)
ヤング・モッズ・フォゴットン・ストーリー

『Check Out Your Mind!』(1970年)
チェック・アウト・ユア・マインド!

『Times Have Changed』(1972年)
タイムズ・ハヴ・チェンジド

『Preacher Man』(1973年)
プリーチャー・マン

『Finally Got Myself Together』(1974年)
ファイナリー・ガット・マイセルフ・トゥゲザー

『First Impressions/Loving Power』(1975/1976年) ※2in1CD
First Impressions & Loving

『It's About Time』(1976年)
It's About Time

『Come to My Party/Fan the Fire』(1979/1981年) ※2in1CD
Come to My Party/Fan the Fire
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2020年02月13日

Channel2『Slammin' At Eleven』

Foster & McElroy全面プロデュース☆Channel2『Slammin' At Eleven』
Slammin' at Eleven
発表年:1989年
ez的ジャンル:Foster & McElroy系ファンク/ソウル
気分は... :少欲知足・・・

名プロデューサー・チームFoster & McElroy関連作品からChannel2『Slammin' At Eleven』(1988年)です。

Channel 2は、オークランド出身のCarl NickolasTrisha Nickolasによる兄妹(or姉弟)デュオ。

人気プロデューサー・チームFoster & McElroy(Denzil Foster/Thomas McElroy)が全面プロデュースした本作(1988年)が唯一のアルバムです。

アルバムにはTony! Toni! Tone!Dwayne Wiggins(g、prog)、Foster & McElroyとClub Nouveau時代の同僚であったDavid Agent(g、b)が参加しています。

1989年リリースということで、この時代特有の音の陳腐化を感じる部分もありますが、Foster & McElroyの仕事ぶりを楽しめる1枚です。

Foster & McElroy好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Keep It Simple」
David Agent/Denzil Foster/Thomas McElroy作。シングルにもなったオープニング。Foster & McElroyらしい仕事ぶりを聴くことができるダンサブル・チューンTrishaの素敵なヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=XVN8GtaMpD8

「In Debt To You」
Denzil Foster/Thomas McElroy/Nancy Walker-Wasdon作。この曲もシングルになりました。多少リズムが陳腐ですが、この時代らしいアーバンなダンサブル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=1Tfil1soLK4

「Never Gonna Let You Go」
Denzil Foster/Thomas McElroy作。レゲエ調のミディアム・グルーヴでアルバム全体にアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=xJ0ZpYLgqrs

「Dreams Don't Come True」
Denzil Foster/Thomas McElroy/Nancy Walker-Wasdon作。寂しげな雰囲気がたまらない哀愁メロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=rsWrlOW95co

「The Truth Is」
Denzil Foster/Thomas McElroy作。ヴォコーダー入りのファンク・チューン。サウンドのキラキラ感がこの時代らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kgFfZdnEd3Y

「If You Want Me To Stay」
Sly & The Family Stoneのカヴァー(Sylvester Stewart作)。オリジナルは『Fresh』(1973年)収録。お馴染みの人気曲をFoster & McElroyらしい調理で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=cxg4pl2lBIY

本曲に関して、当ブログではEric BenetMica ParisThe Baker Brothersのカヴァーも紹介済みです。

「Not This Time」
Denzil Foster/Thomas McElroy作。80年代後半ならではの妖しげな雰囲気が印象的なダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=P7U4mKnXrX4

「Love Is Just A Feeling」
Denzil Foster/Thomas McElroy作。ソウルフルなミディアム・バラードを味わい深く聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rEJY-_JSbiY

「You Send Me」
ラストはSam Cookeの名曲のア・カペラ・カヴァー。このデュオの魅力がダイレクトに伝わってくる好カヴァーで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=itkmL0Yn4Z0

本曲に関して、当ブログではNicolette LarsonAretha FranklinRoy Ayersのカヴァーも紹介済みです。

Foster & McElroy関連作品の過去記事もご参照ください。

Foster McElroy『FM2』(1989年)
FM2 by Foster Mcelroy (1989-06-19) 【並行輸入品】

Samuelle『Living in Black Paradise』(1990年)
Living in Black Para

The Nation Funktasia『In Search Of The Last Trump Of Funk』(1991年)
In Search of the Last Trump

Asante『Asante Mode』(1995年)
Asante Mode

Premiere『Premiere』(1996年)
premiere premiere.jpg
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