2018年09月21日

Leon Russell『Leon Russell And The Shelter People』

スワンプ魂全開の1枚☆Leon Russell『Leon Russell And The Shelter People』
レオン・ラッセル&ザ・シェルター・ピープル
発表年:1971年
ez的ジャンル:スワンプ・ロック
気分は... :パラノとスキゾ・・・

今回はスワンプ大将Leon Russellの2ndアルバム『Leon Russell And The Shelter People』(1971年)です。

Leon Russell(1942-2016年)について、これまで当ブログで紹介したのは以下の5枚。

 The Asylum Choir『Look Inside The Asylum Choir』(1968年)
 『Leon Russell』(1970年)
 『Will O' The Wisp』(1975年)
 Leon & Mary Russell『Wedding Album』(1976年)
 Leon & Mary Russell『Make Love to the Music』(1977年)

本作『Leon Russell And The Shelter People』(1971年)は、『Leon Russell』(1970年)に続く2ndアルバム。勿論、自身が立ち上げたShelter Recordsからのリリースです。

プロデュースはLeon RussellDenny CordellというShelter Recordsの設立者2人。

アルバムは4つのパフォーマンス(セッション)から成ります。

メインとなるのがアルバム・タイトルにもなっているThe Shelter Peopleとしてのセッション。メンバーはLeon Russell(vo、g、p、org)以下、Don Preston(g、vo)、John Gallie(org)、Joey Cooper(g、vo)、Carl Radle(b)、Chuck Blackwell(ds)、Claudia Lennear(vo)、Kathi McDonald(vo)。

2つ目のセッションはロンドンで録音したFriends In England名義のもの。メンバーはLeon Russell(vo、g、p)以下、Chris Stainton(g)、Jim Price(org)、Carl Radle(b)、Jim Gordon(ds)。クレジットされていませんが、Eric Clapton(g)も参加しており、Derek & The Dominosメンバーらとのセッションと呼べるでしょう。

3つ目のセッションは、Tulsa Tops名義のもの。メンバーはLeon Russell(vo、p)以下、Don Preston(g)、Jesse Ed Davis(g)、Carl Radle(b)、Jim Keltner(ds)。

4つ目のセッションは、Leon Russell(vo、g、p)とRoger Hawkins(ds)、David Hood(b)、Jimmy Johnson(g)、Barry Beckett(org)という後のMuscle Shoals Rhythm Section最強メンバー4名によるMuscle Shoals Swampers名義のもの。

参加メンバーからも想像がつくように、スワンプ大将のスワンプ魂全開の内容に仕上がっています。

The Shelter Peopleセッションでは「Stranger in a Strange Land」「Sweet Emily」、Tulsa Topsセッションでは「A Hard Rain's a-Gonna Fall」、Friends In Englandセッションでは「Alcatraz」「Beware of Darkness」が僕のお気に入り。

1st『Leon Russell』と並び、まず聴くべきLeon Russell作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Stranger in a Strange Land」
Leon Russell/Don Preston作。The Shelter Peopleによるパフォーマンス。昔も今もアルバムで一番のお気に入り。Leonの味わい深いヴォーカルにグッとくるミディアム・バラードです。ゴスペル調の女性コーラス隊もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=XQbk2C4ZmsE

Larry Normanがカヴァーしています。また、Qwel & Maker「Ruby Ragdollenneby」のサンプリング・ソースとなっています。
Qwel & Maker「Ruby Ragdollenneby」
 https://www.youtube.com/watch?v=mL6G24tvGlU

「Of Thee I Sing」
Leon Russell/Don Preston作。The Shelter Peopleによるパフォーマンス。Leonのピアノを中心にスワンプ・モード全開の軽快な演奏で盛り上げてくれます。ここでも女性コーラス隊が活躍します。
https://www.youtube.com/watch?v=kSHqvadBmuw

「A Hard Rain's a-Gonna Fall」
Bob Dylan作品をカヴァー。オリジナルは『The Freewheelin' Bob Dylan』(1963年)に収録されています。Tulsa Topsによるパフォーマンス。シングルにもなりました。Dylan名曲を見事な手腕でスワンプ・チューンに変貌させています。Dylanのオリジナルを聴いたことがある人でも、Leon節炸裂のこの演奏がDylanカヴァーだと気づかないというパターンも多いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Loe_sMVt3eo

「Crystal Closet Queen」
Leon Russell作。The Shelter Peopleによるパフォーマンス。南部らしい軽快なロックン・ロール。出だしのメロディが「Delta Lady」調なのがニンマリです。
https://www.youtube.com/watch?v=6ouV67zxUEY

「Home Sweet Oklahoma」
Leon Russell作。Friends In Englandによるパフォーマンス。ゴスペル調オルガンと共に始まるミディアム・バラードですが、次第にスワンプ度が増していきます。
https://www.youtube.com/watch?v=McHi5YzzhO8

「Alcatraz」
Leon Russell作。Friends In Englandによるパフォーマンス。Leonがリード・ヴォーカルのDerek & The Dominosといった趣です。LeonらしさよりもClaptonのギターが目立つ演奏ですが、Eric Clapton好き、Derek & The Dominos好きにはたまらないと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Kca4daM5sLk

本作に参加しているJesse Ed DavisやNazarethがカヴァーしています。
Nazareth「Alcatraz」
 https://www.youtube.com/watch?v=OPK9OsKLnNA

「The Ballad of Mad Dogs and Englishmen」
Leon Russell作。Nick DeCaroアレンジによるストリングスを従えたLeonのピアノ弾き語り。「A Song for You」好きの人は気に入りそうなバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=g6dFeBZ7Nlg

「It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry」
Bob Dylan作品をカヴァー。オリジナルは『Highway 61 Revisited』(1965年)に収録されています。The Shelter Peopleによるパフォーマンス。スライド・ギターが印象的なカントリー・ブルース調カヴァーで楽しませてくれます。

「She Smiles Like a River」
Leon Russell作。Muscle Shoals Swampersによるパフォーマンス。Muscle Shoals Rhythm Sectionメンバーとカントリー・ロック調の演奏を楽しんでいる様子が伝わってきます。

「Sweet Emily」
Leon Russell作。The Shelter Peopleによるパフォーマンス。僕好みのブルージーなバラード。しゃくり上げるようなLeon節を聴くことができます。

「Beware of Darkness」
George Harrisonの名作『All Things Must Pass』(1970年)の収録曲をカヴァー。Friends In Englandによるパフォーマンス。ハープシコードを用いたサイケで幻想的な演奏は、他の演奏と明らかに異なる雰囲気ですが、個人的にはこういう音も好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=rdhg0Xkp1_c

僕が保有するCDには、「It's All Over Now, Baby Blue」「Love Minus Zero/No Limit」「She Belongs to Me」という、いずれもBob Dylan『Bringing It All Back Home』(1964年)収録曲のカヴァー3曲がボーナス・トラックとして追加収録されています(いずれもTulsa Topsによるパフォーマンス)。
※最近の再発CDには、これらボーナス・トラックは未収録のようなのでご注意を!

Leon Russellの他作品もチェックを!

The Asylum Choir『Look Inside The Asylum Choir』(1968年)
Look Inside the Asylum Choir

『Leon Russell』(1970年)
レオン・ラッセル

The Asylum Choir『Asylum Choir II』(1971年)
Asylum Choir II

『Carney』(1972年)
Carney

『Leon Live』(1973年)
Leon Live

『Hank Wilson's Back』(1973年)
Hank Wilsons Back

『Stop All That Jazz』(1974年)
Stop All That Jazz

Leon Russell『Will O' The Wisp』(1975年)
Will O' the Wisp

Leon & Mary Russell『Wedding Album』(1976年)
ウェデイング・アルバム(SHM-CD生産限定紙ジャケット仕様)

Leon & Mary Russell『Make Love to the Music』(1977年)
奏でる愛の調べ(SHM-CD生産限定紙ジャケット仕様)

『Americana』(1978年)
アメリカーナ(SHM-CD生産限定紙ジャケット仕様)

Willie Nelson And Leon Russell『One for the Road』(1979年)
One for the Road
posted by ez at 02:24| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月19日

The Dave Pike Quartet『Pike's Peak』

名ピアニストBill Evansとの共演作☆The Dave Pike Quartet『Pike's Peak』
PIKE'S PEAK
録音年:1961年
ez的ジャンル:クール・ヴァイヴ・ジャズ
気分は... :陰翳礼讃・・・

ジャズ・ヴァイヴ奏者Dave Pikeが名ピアニストBill Evansと共演したThe Dave Pike Quartet『Pike's Peak』(1961年)です。

当ブログでこれまで紹介したDave Pike作品は以下の4枚。

 Dave Pike『Bossa Nova Carnival』(1962年)
 Dave Pike And His Orchestra『Manhattan Latin』(1964年)
 The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)
 The Dave Pike Set『Four Reasons』(1969年)

本作『Pike's Peak』は、Dave Pikeが名ピアニストBill Evansを迎えたThe Dave Pike Quartet名義の作品です。1961年に録音され、1962年にリリースされました。

レコーディング・メンバーはDave Pike(vibe)、Bill Evans(p)、Herbie Lewis(b)、Walter Perkins(ds)、

プロデュースはMike Berniker

最近、日本の近代文学を代表する作家 谷崎 潤一郎が日本人独特の美意識を考察したエッセイ集『陰翳礼讃』にハマっています。そんな『陰翳礼讃』モードの僕にフィットするジャズが本作『Pike's Peak』です。

アルバム・ジャケ自体が『陰翳礼讃』ですよね!

やりすぎない美しさがいいんです。名ピアニストBill Evansも本作ではサイドマンに徹しています。

目立つのは「Besame Mucho」「Why Not」あたりですが、今の僕の気分には「Wild Is the Wind」「In a Sentimental Mood」がフィットします。

The Dave Pike Setのイメージで聴くとギャップがあるかもしれませんが、こういうDave Pikeもいいですよ。

全曲紹介しときやす。

「Why Not」
Dave Pike作。クールなモード・ジャズがオープニング。Pikeのヴァイヴの響きにダンディズムを感じてしまいます。PikeとEvansの相性の良さも実感できるはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=YdzzcVjlbt0

「In a Sentimental Mood」
Duke Ellington作。スタンダードを抑えたトーンの演奏で聴かせる引き算ジャズがいいですね。さり気ない美しさがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=Yv6teFj6NwQ

「Vierd Blues」
Miles Davis作。Herbie Lewisのウォーキング・ベースが牽引する小粋な演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=aft6rgxZFZo

「Besame Mucho」
Consuelo Velazquez作。メキシコ産のラテン名曲「ベサメムーチョ」をカヴァー。当ブログではJoao GilbertoGrant Greenのカヴァーも紹介済みです。ラテン・リズムに乗って、Pikeのヴァイヴが軽やかに響きます。ラテンなEvansのピアノにも注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=WV10KpAV5XQ

Lone Catalysts feat. J-Live「Dynomite」のサンプリング・ソースとなっています。
Lone Catalysts feat. J-Live「Dynomite」
 https://www.youtube.com/watch?v=gmARhIZ0t6o

「Wild Is the Wind」
Dimitri Tiomkin/Ned Washington作。ラストはPikeとEvansの共演作らしいリリカルな哀愁バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2NHC_CNpBLk

Dave Pike関連の他作品もチェックを!

Dave Pike『It's Time for Dave Pike』(1961年)
It's Time for Dave Pike

Dave Pike『Bossa Nova Carnival』(1962年)
ボサ・ノヴァ・カーニヴァル+リンボ・カーニバル

Dave Pike And His Orchestra‎『Manhattan Latin』(1964年)
Manhattan Latin (Dig)

The Dave Pike Set『Got the Feeling』(1968年)
Got the Feeling

The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)
ノイジー・サイレンス-ジェントル・ノイズ(紙ジャケット仕様)

The Dave Pike Set『Four Reasons』(1969年)
Four Reasons

Dave Pike『The Doors of Perception』(1970年)
Doors of Perception

The Dave Pike Set『Live at the Philharmonie』(1970年)
Live at the Philharmonie (Mlps)

The Dave Pike Set『Infra-Red』(1970年)
Infra-Red

The Dave Pike Set『Album』(1971年)
アルバム

The Dave Pike Set『Salomao』(1973年)
Salomao
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2018年09月18日

Marisa Monte『Memorias, Cronicas e Declaracoes De Amor』

MPBの歌姫のヒット作!☆Marisa Monte『Memorias, Cronicas & Declaracoes De Amor』
アモール、アイ・ラヴ・ユー
発表年:2000年
ez的ジャンル:MPBの歌姫
気分は... :変化を恐れず!

今回はMPBの歌姫Marisa Monte『Memorias, Cronicas e Declaracoes De Amor』(2000年)です。

これまで当ブログで紹介したMarisa Monte作品は以下の7枚。

 『Marisa Monte(MM)』(1989年)
 『Mais』(1991年)
 『Verde Anil Amarelo Cor de Rosa e Carvao』(1994年)
 『Barulhinho Bom(A Great Noise)』(1996年)
 『Universo Ao Meu Redor』(2006年)
 『Infinito Particular』(2006年)
 『O Que Voce Quer Saber De Verdade』(2011年)

また、Carlinhos BrownArnaldo Antunesによるスーパー・トリオTribalistasのアルバム『Tribalistas』(2002年)も紹介済みです。

本作『Memorias, Cronicas e Declaracoes De Amor』(2000年)は、歌姫Marisa Monteの充実ぶりが感じられる大ヒット・アルバムであり、本国ブラジルでは100万枚以上の売上を記録しました。

プロデュースはArto LindsayMarisa Monte

レコーディングにはMarisa Monte(vo、g)以下、Arto Lindsay(g)、Domenico Lancellotti(ds)、Kassin(b、key)、Dadi(b)、Peter Scherer(key)、Andres Lewin(el-p)、Marc Ribot(g)、Melvin Gibbs(b)、Davi Moraes(g、sitar、ds)、Carlinhos Brown(per)等のミュージシャンが参加しています。

また、後にスーパー・トリオTribalistasを組むこととなるArnaldo Antunes(vo)、ブラジル音楽の偉大なコンポーザー/キーボード奏者Joao Donato(p)、売れっ子チェロ奏者Jaques Morelenbaum(cello)の3名がスペシャル・ゲストとしてクレジットされています。

本作は長年タッグを組んできたArto Lindsayとのコンビの最終アルバムですが、その総決算的な完成度の高さを感じる1枚です。

新世代のブラジル音楽のエッセンスを取り入れつつ、聴きやすさも両立させている完成度の高さに、改めて感心してしまいます。聴き込むほどに、さり気ない斬新さや緻密さにグッとくるのが魅力です。

商業的にも、音楽性の面でもMPBの歌姫の貫禄を示してくれた1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Amor I Love You」
Marisa Monte/Carlinhos Brown作。スーパー・トリオTribalistasの同僚となるArnaldo Antunesをゲストに迎えたオープニング。ソングライティングにはCarlinhos Brownも関わっており、プレTribalistasとでも呼びたくなる素敵なラブソング。ラテン・グラミー賞も受賞した名曲です。基本はアコースティックなラブソングですが、エレクトロ&ストリングスによる味付け本作らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qF5hXBZW47w

「Nao Va Embora」
Marisa Monte/Arnaldo Antunes作。新世代MPBといった雰囲気がいいですね。Davi Moraesによるシタール・ギター、Carlinhos Brownによるパーカッション・アレンジが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=XDhx7oBqZWs

「O Que Me Importa」
Tim Maia等が歌っていたJose de Ribamar Cury Heluy作品をカヴァー。Marisaの優しい歌声にグッとくる素敵なメロウ・バラードに仕上がっています。Marc Ribotのギターがいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=YsiKwM7snAM

「Nao E Facil」
Marisa Monte/Carlinhos Brown/Arnaldo AntunesというTribalistasメンバーによる共作。ブラジルらしさとArto Lindsay的コスモポリタン・サウンドが見事に調和しています。
https://www.youtube.com/watch?v=JKrpdUxb4X8

「Perdao Voce」
Carlinhos Brown/Alaim Tavares作。Marisaの歌声がアコギとストリングスによる美しい響きに溶け込んで一体化している感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=uEaq18nUGmw

「Tema de Amor」
Marisa Monte/Carlinhos Brown作。美しくメロディアスな中にもモダンなエッセンスが散りばめられている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Wd87Hf0TLng

「Abololo」
Marisa Monte/Lucas Santtana作。後にブラジル音楽シーンに大きなインパクトを与えた『Sem Nostalgia』(2009年)を生み出したLucas Santtanaとの共作です。スペシャル・ゲストのJoao Donatoのピアノをバックに、Marisaがしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=wZkUjNMgeDU

「Para Ver as Meninas」
Paulinho da Viola作品をカヴァー。オリジナルは『Paulinho Da Viola』(1971年)に収録されています。哀愁のメロディを歌うMarisaを切ない語り口がたまりません。スペシャル・ゲストのJaques Morelenbaumのチェロが演奏全体の品格を高めているのがいいですね。そんな中でArto Lindsayのギターがアヴァンギャルドな雰囲気を醸し出しているのが面白いです。
https://www.youtube.com/watch?v=wSW3FtvOTn0

「Cinco Minutos」
Jorge Benのカヴァー。オリジナルは『A Tabua De Esmeralda』(1974年)に収録されています。Lucas SanttanaDomenico Lancellottiも参加し、Jorge Benソングをアヴァンギャルドな新世代ブラジル・サウンドへ変貌させているのがサイコーです。

「Gentileza」
Marisa Monte作。SSWらしい雰囲気ですが、よく聴くと結構手の込んだサウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=dcx-UbylYLk

「Agua Tambem E Mar」
Marisa Monte/Carlinhos Brown/Arnaldo Antunes作。浮遊するキーボードとスペシャル・ゲストのJaques Morelenbaumのチェロがストレンジな雰囲気を演出します。夢の中のMarisaといった趣です。
https://www.youtube.com/watch?v=B0kPEf67WMI

「Gotas de Luar」
Nelson Cavaquinho/Guilherme de Brito作品のカヴァー。Guilherme de Britoのオリジナルは『Quatro Grandes Do Samba』(1977年)に収録されています。ギターのみのシンプルな演奏をバックに、Marisaの歌が優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=r71zDtKXOJw

「Sou Seu Sabia」
ラストはCaetano Veloso作品で締め括ってくれます。Caetano自身のヴァージョンはアルバム『Noites Do Norte』(2000年)に収録されています。スペシャル・ゲストのJoao Donatoのピアノやストリングスを従え、美しいバラードをMarisaらしい語り口で歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=vWbkT1lylJ4

Marisa Monte関連の他作品もチェックを!

『Marisa Monte(MM)』(1989年)
マリーザ・モンチ

『Mais』(1991年)
Mais

『Verde Anil Amarelo Cor de Rosa e Carvao(Rose and Charcoal)』(1994年)
ローズ・アンド・チャコール

『Barulhinho Bom(A Great Noise)』(1996年)
Great Noise

Tribalistas『Tribalistas』(2002年)
Tribalistas

『Universo Ao Meu Redor』(2006年)
Universo ao Meu Redor

『Infinito Particular』(2006年)
Infinito Particular

『O Que Voce Quer Saber De Verdade』(2011年)
あなたが本当に知りたいこと

『Verdade Uma Ilusao』(2014年) ※ライブ・アルバム
Verdade Uma Ilusao

『Colecao』(2016年) ※コラボ・ワークス集
COLECAO

Tribalistas『Tribalistas』(2017年)
Tribalistas
posted by ez at 02:53| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月17日

The Meters『Struttin'』

定番サンプリング・ソースの宝庫!最狂ニューオリンズ・ファンク☆The Meters『Struttin'』
ストラッティン
発表年:1970年
ez的ジャンル:ニューオリンズ・ファンクの雄
気分は... :俺はチキン野郎じゃない???

ニューオリンズ・ファンクを代表するバンドThe Metersの3rdアルバム『Struttin'』(1970年)です。

The Metersの紹介は、『Rejuvenation』(1974年)に続き2回目となります。

『Struttin'』(1970年)は、『The Meters』(1969年)、『Look-Ka Py Py』(1969年)に続く3rdアルバムであり、Josie三部作のラストとなる作品です。レア・グルーヴ人気作として再評価の高い1枚です。

独自のヘヴィ・ファンク・サウンドを確固たるものとしたアルバムであると同時に、Art Nevilleによるヴォーカルを大きくフィーチャーした最初のアルバムでもあります。

本作におけるメンバーは、Art Neville(key、vo)、George Porter, Jr.(b)、Leo Nocentelli(g)、Joseph "Zigaboo" Modeliste(Ziggy Modeliste)(ds)という最狂メンバー4名。

プロデュースは1st、2ndと同じくAllen ToussaintMarshall Sehorn

大人気の定番サンプリング・ソース「Hand Clapping Song」をはじめ、ニューオーリンズ・ファンク・クラシックとしても人気の「Same Old Thing」、アルバム・ジャケそのままの「Chicken Strut」、骨太インスト・ファンク「Tippi-Toes」、うねるファンク・グルーヴ「Hey! Last Minute」と定番サンプリング・ソースがズラリと並びます。

それ以外にも、現行ファンク・バンドにも大きな影響力を持つThe Metersというバンドのファンクネスを存分に楽しめる1枚に仕上がっています。

最狂ニューオリンズ・ファンクを存分に満喫できる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Chicken Strut」
Ziggy Modeliste/Leo Nocentelli/George Porter, Jr./Art Neville作。The Metersらしいマッドなファンク・グルーヴ全開です。ニワトリの雄叫びを模したおバカなヴォーカルも含めてサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=TTlENVT12xY

Michie Mee and La Luv feat. MC Lyte「Victory Is Calling」、Skinny Boys「Stop Crying」、Queen Latifah「Wrath of My Madness」、P.I.D.「To Kill a Mark-N-Bird」、Puzzle「Animal De Compagnie」等のサンプリング・ソースとなっています。
Queen Latifah「Wrath of My Madness」
 https://www.youtube.com/watch?v=sCSvUEQqu6Q
Puzzle「Animal De Compagnie」
 https://www.youtube.com/watch?v=1CYL9_E4SMU
Michie Mee and La Luv feat. MC Lyte「Victory Is Calling」
 https://www.youtube.com/watch?v=jcmr1SgIlbM

「Liver Splash」
Ziggy Modeliste/Leo Nocentelli/George Porter, Jr./Art Neville作。現行ファンクのプロトタイプのようなインスト・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=pmqlvHaxdq4

Big Daddy Kane「Death Sentence」、Double XX Posse「We Got It Goin' On」のサンプリング・ソースとなっています。
Big Daddy Kane「Death Sentence」
 https://www.youtube.com/watch?v=oRtWMBcpgVw
Double XX Posse「We Got It Goin' On」
 https://www.youtube.com/watch?v=mhkPx8b8hbo

「Wichita Lineman」
Glen Campbellへ提供したJimmy Webb作品をカヴァー。ヴォーカルを大きくフィーチャーした本作を象徴する1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=fznkErpyLRc

Diamond D feat. Pete Rock「Only Way 2 Go」、Tim Dog「Suckers Never Play Me」、Nautilus「Contact」のサンプリング・ソースとなっています。
Diamond D feat. Pete Rock「Only Way 2 Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=6COYXDMeTZQ
Tim Dog「Suckers Never Play Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=IvMOQuZw1MM

「Joog」
Ziggy Modeliste/Leo Nocentelli/George Porter, Jr./Art Neville作。The Metersらしいゴツゴツとしたファンク・グルーヴを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=eJizbKySOL8

「Go For Yourself」
Ziggy Modeliste/Leo Nocentelli/George Porter, Jr./Art Neville作。オルガン中心のファンク・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=LBuNipMxmtU

「Same Old Thing」
Ziggy Modeliste/Leo Nocentelli/George Porter, Jr./Art Neville作。格好良いブレイクと共に始まるニューオーリンズ・ファンク・クラシック。今日の現行ファンクを先取りしていたかのようなセンス抜群の演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=g_J0gkcSK1Y

このトラックも定番サンプリング・ソースです。Pete Rock & C.L. Smooth「Good Life (Group Home Mix) 」、Mantronix「King of the Beats」、Jaz「Doped Up」、The Genius「The Genius Is Slammin'」、Father MC「Father's Day」、3rd Bass「Product Of The Environment (Remix)」、2Pac feat. Stretch「Crooked Nigga Too」、Del the Funky Homosapien「Same Ol' Thing」、D-Nice feat. E-Marvelous「And There U Have It」、Sway & King Tech「Same Old Thang」等のサンプリング・ソースとなっています。また、現行ファンク・バンドSpeedometerがカヴァーしています。
Pete Rock & C.L. Smooth「Good Life (Group Home Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=6x-mbAJNgI4
Jaz「Doped Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=IZZt83ex_74
The Genius「The Genius Is Slammin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=l1R-MHQn6Fs
Father MC「Father's Day」
 https://www.youtube.com/watch?v=TfJiwxt3pqg
3rd Bass「Product Of The Environment (Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=vNW3yIBhiUQ
2Pac feat. Stretch「Crooked Nigga Too」
 https://www.youtube.com/watch?v=qzk5dc67CII
Del the Funky Homosapien「Same Ol' Thing」
 https://www.youtube.com/watch?v=D7c9sPHTvkM
D-Nice feat. E-Marvelous「And There U Have It」
 https://www.youtube.com/watch?v=SA19bpvdh4o
Sway & King Tech「Same Old Thang」
 https://www.youtube.com/watch?v=gn42QV9RTY8
Speedometer「Same Old Thing」
 https://www.youtube.com/watch?v=e0kVlXYTG7s

「Hand Clapping Song」
Ziggy Modeliste/Leo Nocentelli/George Porter, Jr./Art Neville作。後述するように定番サンプリング・ソースとして大人気のレア・グルーヴ・クラシック。タイトルの通り、ハンド・クラップ入りのヘヴィ・ファンクです。ゴリゴリと突き進んでいくグルーヴ感がいいですね。Leo NocentelliのギターとArt Nevilleのヴォーカルの掛け合いもエキサイティング!
https://www.youtube.com/watch?v=iBuyAL-otK4

定番サンプリング・ソースとして大人気のトラックです。Salt-N-Pepa「Beauty and the Beat」、London Posse「London Posse」、Kaos「Court's in Session」、Positively Black「Escape From Reality」、Audio Two「I Get the Papers」、Craig G「Feel Ya Way」、Chi-Ali & Dres feat. Trugoy the Dove, Phife Dawg & Fashion「Let the Horns Blow」、A Tribe Called Quest「Clap Your Hands」、Tony! Toni! Tone!「Gangsta Groove」、Tha Alkaholiks feat. Threat「Who Dem Niggas」、 Naughty by Nature「Clap Yo Hands (Kay Gee Funky Mix)」、J Dilla「Track 7 (The 1997 Batch)」、Whitney Houston「My Love Is Your Love」、Crown City Rockers feat. Aima the Dreamer「Clap Your Hands」、Jaylib「Louder (Blast Your Radio Theme)」等80曲以上のサンプリング・ソースとなっています

Salt-N-Pepa「Beauty and the Beat」
 https://www.youtube.com/watch?v=CjJaXmiwc_o
London Posse「London Posse」
 https://www.youtube.com/watch?v=ONrgFX7_NMI
Kaos「Court's in Session」
 https://www.youtube.com/watch?v=a1q5BfWrcEA
Positively Black「Escape From Reality」
 https://www.youtube.com/watch?v=yKqd7wY-J5I
Audio Two「I Get the Papers」
 https://www.youtube.com/watch?v=RQh9kTpNzC8
Craig G「Feel Ya Way」
 https://www.youtube.com/watch?v=DaPukFGjZac
Chi-Ali & Dres feat. Trugoy the Dove, Phife Dawg & Fashion「Let the Horns Blow」
 https://www.youtube.com/watch?v=pem380cfsVY
A Tribe Called Quest「Clap Your Hands」
 https://www.youtube.com/watch?v=_NQAwqjFxkQ
Tony! Toni! Tone!「Gangsta Groove」
 https://www.youtube.com/watch?v=yK3JI3C9Auo
Tha Alkaholiks feat. Threat「Who Dem Niggas」
 https://www.youtube.com/watch?v=RAEP0225MF8
J Dilla「Track 7 (The 1997 Batch)」
 https://www.youtube.com/watch?v=YxZpBfV52HA
Whitney Houston「My Love Is Your Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=kxZD0VQvfqU
Jaylib「Louder (Blast Your Radio Theme)」
 https://www.youtube.com/watch?v=uVG-FbzXYi0

「Darling Darling Darling」
Maurice McAlister/Roquel Davis作。Art Nevilleのヴォーカルの魅力を実感できるグルーヴィー・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=dUx_92WmkmI

「Tippi-Toes」
Ziggy Modeliste/Leo Nocentelli/George Porter, Jr./Art Neville作。派手さはないものの、ギター、ベース、オルガン、ドラムが一体化した骨太インスト・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=s-7Uh_qVW5k

このトラックも定番サンプリング・ソースです。De La Soul feat. A Tribe Called Quest「Sh.Fe.Mc's」、Chubb Rock「Hi Jack」、D to the K「Ease Up Your Mind」、Tairrie B.「Packin' a Punch」、Breaking the Illusion「What the Problem Is」 、Ultramagnetic MC's「Funk Radio」、The Super Lovers「Let the Drummer Get Ill」等のサンプリング・ソースとなっています。
The Super Lovers「Let the Drummer Get Ill」
 https://www.youtube.com/watch?v=CDrS1CR4RFU
D to the K「Ease Up Your Mind」
 https://www.youtube.com/watch?v=Xr3t8EmrCOw
Tairrie B.「Packin' a Punch」
 https://www.youtube.com/watch?v=iaHsFf8La8Q
Breaking the Illusion「What the Problem Is」
 https://www.youtube.com/watch?v=t2uFqR3ct6A

「Britches」
Ziggy Modeliste/Leo Nocentelli/George Porter, Jr./Art Neville作。Leo Nocentelliのギター、Zigabooのドラムが格好良いインスト・ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=AMIdscDt7SI

Main Source「Peace Is Not The Word Play」、Apache「Hey Girl」のサンプリング・ソースとなっています。
Apache「Hey Girl」
 https://www.youtube.com/watch?v=WImy2QJirl0

「Hey! Last Minute」
Ziggy Modeliste/Leo Nocentelli/George Porter, Jr./Art Neville作。George Porter, Jr.のベースとZigabooのドラムによるリズム隊の生み出すグルーヴのうねりがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=ik_u8eCCVp0

このトラックも定番サンプリング・ソースです。Big Daddy Kane「Long Live the Kane」、Tone Loc「The Homies」、Low Profile「Aladdin's on a Rampage」、Deee-Lite「Deee-Lite Theme」、Ice Cube「Rollin' Wit' the Lench Mob」、The Pharcyde「On the DL」、Lord Finesse「Hands in the Air, Mouth Shut」、DJ Krush & Toshinori Kondo「Ha-Doh」、The Funk League「Whats Wrong With Groovin'?」 Rapsody feat. Anderson .Paak, Black Thought & Moonchild「Nobody」等のサンプリング・ソースとなっています。
Big Daddy Kane「Long Live the Kane」
 https://www.youtube.com/watch?v=bQBxUC7YD4I
Tone Loc「The Homies」
 https://www.youtube.com/watch?v=0XAzMmfzhc0
Low Profile「Aladdin's on a Rampage」
 https://www.youtube.com/watch?v=wMg8n1oJr60
Deee-Lite「Deee-Lite Theme」
 https://www.youtube.com/watch?v=tNYxCqtVvcg
The Pharcyde「On the DL」
 https://www.youtube.com/watch?v=dK8srwFrEIQ
Lord Finesse「Hands in the Air, Mouth Shut」
 https://www.youtube.com/watch?v=cz6iE-MJJmY
DJ Krush & Toshinori Kondo「Ha-Doh」
 https://www.youtube.com/watch?v=bq-OCq64eqA
The Funk League「Whats Wrong With Groovin'?」
 https://www.youtube.com/watch?v=5DVxyqEo3_o

「Ride Your Pony」
Lee Dorseyのカヴァー(Naomi Neville作)。格好良さとキャッチーさでいえば、アルバム随一のヴォーカル入りファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=9f5JMP4rhKw

CDボーナス・トラックとして、 本作と同じセッションながらアルバム未収録となった「Funky Meters' Soul」「Meter Strut」の2曲が追加収録されています。
「Funky Meters' Soul」
https://www.youtube.com/watch?v=gQFjuazynZ0

The Metersの他作品もチェックを!

『The Meters』(1969年)
ザ・ミーターズ

『Look-Ka Py Py』(1969年)
ルッカ・パイ・パイ

『Cabbage Alley』(1972年)
キャベージ・アレイ

『Rejuvenation』(1974年)
リジュヴェネイション

『Fire On The Bayou』(1975年)
ファイヤー・オン・ザ・バイユー

『Trick Bag』(1976年)
Trick Bag

『New Directions』(1977年)
New Directions
posted by ez at 04:14| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月16日

Papik『Little Songs for Big Elevators』

最新作もJazzy Floor & Soul FloorのCD2枚組☆Papik『Little Songs for Big Elevators』
Little Songs For Big Elevators
発表年:2018年
ez的ジャンル:イタリア発ポップ・ジャズ・プロジェクト
気分は... :ハプニングも楽しむ!

昨日は横浜ランドマークタワー68Fで懐石ランチ。
眼下に港と海を眺めながら優雅にランチのはずが、霧で景色は真っ白状態(泣)
まぁ、視界ゼロ状態で懐石料理を食すのも、ある意味で幻想的!とポジティブに楽しんできました(笑)

今回は新作アルバムから当ブログでもお馴染みのイタリア発ポップ・ジャズ・プロジェクトPapikの最新作『Little Songs for Big Elevators』です。

イタリア人キーボード奏者/コンポーザー/アレンジャーNerio Poggiによるポップ・ジャズ・プロジェクトPapik

これまで当ブログで紹介したPapik関連作品は以下の5枚。

 『Rhythm of Life』(2009年)
 『Music Inside』(2012年)
 『Papik Presents: Cocktail Martino - A Tribute To Bruno Martino』(2013年)
 『Sounds for the Open Road』(2014年)
 The Soultrend Orchestra『84 King Street』(2017年)

今年3月にアーバン・ディスコにアプローチした新プロジェクトThe Soultrend Orchestra『84 King Street』を紹介したばかりですが、Papik名義の新作もリリースしてくれました。

Papik名義の純粋なスタジオ新作という意味では、『Sounds for the Open Road』(2014年)以来になります。

『Sounds for the Open Road』は、Disc1にはJazzy Lane、Disc2にはSoul Laneと‎いうCD2枚組でしたが、本作『Little Songs for Big Elevators』も同じような形式で、Disc1:Jazzy FloorDisc2:Soul FloorというCD2枚組です。

いつもの通り、殆どの曲がヴォーカル入りであり、Ely BrunaAlan ScaffardiといったPapik作品のレギュラー・メンバーをはじめ、ハウス・クラシック「Restless」で知られるイタリア人女性シンガーNeja、90年代から活動するイタリアのジャズ・ユニットGazzaraBee Geesカヴァー・バンドTree GeesのメンバーAlex Sammarini、US出身で長年イタリアを拠点に活動するベテランR&BシンガーRonnie Jones、イタリアのジャズ・ファンク・ユニットDirotta Su CubaのメンバーSimona BenciniThe Happy EndのメンバーでもあったUKベテラン女性シンガーSarah Jane Morris等の多彩なシンガーがフィーチャリングされています。

Papik作品といえば、カヴァー・セレクトもお楽しみの1つですが、今回はCrash Test DummiesKaleidoscopioSoundgardenTerence Trent D'Arbyといった意外なカヴァーも含まれます。

内容的には、100%Papik印のアレンジ・センスが冴えわたるポップ・ジャズ・ワールドを楽しめます。

ラウンジ好き、AOR好き、ボッサ好き、ポップ・ソウル好きの人もぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

Disc1:Jazzy Floor

「Cold As Fire」
ハウス・クラシック「Restless」で知られるイタリア人女性シンガーNejaをフィーチャー。映画のテーマ曲のような哀愁バラードを堂々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=bCn6GTI46dU

「Rein Que Je Changerais」
『Papik Presents: Cocktail Martino - A Tribute To Bruno Martino』にも参加していた女性シンガーFrancesca Gramegnaをフィーチャー。Papikらしいラウンジ・ポップなボッサ・ジャズを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=FCvau6AlpZ0

「Keep The Fire Higher」
The Soultrend Orchestra『84 King Street』にも参加していた男性シンガーFrankie Lovecchioをフィーチャー。爽快に疾走するシティ・ポップ調の仕上がり。伊達男のシティ・ポップといった趣がサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZpEyNVB1tYc

「No Doubts Left」
Mario Biondi作品等にも参加しているイタリア人男性シンガー&ピアニストWalter Ricciをフィーチャー。オーセンティックなロマンティック・バラードをしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=W64hS9nT7ZI

「MMM MMM MMM MMM」
カナダのロック・バンドCrash Test Dummies、1993年の世界的ヒットをカヴァー。Marta Capponiの女性ヴォーカルをフィーチャー。ロック・バラード名曲をPapikらしいジャジー・ポップへ変貌させています。
https://www.youtube.com/watch?v=dRo1sPvHlXI

「Nevermore」
Alfredo Malabelloの男性ヴォーカルをフィーチャー。美しいジャズ・バラードをしっとり歌い上げます。

「Her Name Is」
Papik作品の常連である男性シンガーAlan Scaffardiをフィーチャー。Papikらしいボッサなポップ・ジャズを男臭く歌い上げます。

「I Feel Fine」
Erika Scherlinの女性ヴォーカルをフィーチャー。優しいジャジー・ムードのバラードに仕上がっています。

「Soul Town」
90年代から活動するイタリアのジャズ・ユニットGazzara(Francesco Gazzara、Massimo Sanna、Mauro Mirti)をフィーチャー。オルガンが印象的な伊達男の小粋なポップ・ソウル・ジャズ といった趣です。

「Just For One Day」
再びAlan Scaffardiをフィーチャー。ボッサ・フィーリングのロマンティックなミディアム・バラードです。

「Voce Me Apareceo」
ブラジリアン・ドラムンベース・ユニットKaleidoscopio、2002年のヒット・シングルをカヴァー。Papik作品への参加経験を持つ女性シンガーFrancesca Gramegnaをフィーチャー。ドラムンベースだったオリジナルをボッサ調メロウ・チューンで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=i-dAqFTbvQM

「Anyway You Want To」
Bee Geesのカヴァー・バンドとして知られるTree Geesの男性シンガーAlex Sammariniをフィーチャー。リード・ヴォーカル&バック・ヴォーカルの多重録音で一人Bee Gees状態のメロウ・バラードです。"これBee Geesの未発表曲だよ"と紹介されたら騙されてしまいそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=rzNi42R0HwY

「In Fondo Ai Tuoi Occhi」
Papik作品への参加経験を持つ女性シンガーSara Galimbertiをフィーチャー。妖艶なSaraのヴォーカルに惹かれる哀愁セクシー・バラード。イタリア語の語感がセクシー・ムードを高めてくれます。

「L'avventure (Borsalino)」
ジャン=ポール・ベルモンド、アラン・ドロン主演のギャング映画『Borsalino(ボルサリーノ)』(1970年)のテーマ曲をカヴァー(Claude Bolling作)。ベルリン生まれの女性シンガー・ソングライターIda Landsbergをフィーチャー。Papikのアレンジ・センスが冴える素敵なフレンチ・ポップ・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ei-bQUgCosY

「Grace」
ピアノ&ストリングスによる哀愁モードのインストでJazzy Floorを締め括ってくれます。

Disc2:Soul Floor

「Never Knew Love Like This Before」
当ブログでも紹介したStephanie Mills、1980年のヒット曲をカヴァー(a href="http://eastzono.seesaa.net/article/449483316.html">James Mtume/Reggie Lucas作)US出身ながら長年イタリアを拠点に活動するベテランR&BシンガーRonnie Jonesをフィーチャー。オリジナルよりも少しテンポを落とし、年季の入ったRonnie Jonesのビター・ヴォーカルが映えるポップ・ソウルに仕上がっています。

「You Got Me Wrong」
Papik作品に欠かせない女性シンガーEly Brunaをフィーチャー。安定感のあるヴォーカルで哀愁チューンを情熱的に歌い上げます。Ely Brunaのソロ作がお好きな人であれば、気に入るはず。

「Get On」
エレクトロ・スウィングでお馴染みのParov Stelar作品にも参加している男性シンガーAnduzeをフィーチャー。ミディアム・バラードを味わい深く歌い上げます。

「One Hundred Ways」
James IngramをフィーチャーしたQuincy Jones、1981年のヒット曲をカヴァー(Ben Wright、Kathy Wakefield、Tony Coleman作)。Kenneth Baileyの男性ヴォーカルをフィーチャー。Papikにフィットしそうなカヴァー・セレクトですね。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、Papikらしいポップ・メロウな味わいで楽しませてくれます。

「I Just Wanna Let You Know」
イタリアのジャズ・ファンク・ユニットDirotta Su Cubaのメンバーとして知られる女性シンガーSimona Benciniをフィーチャー。AOR好きの人が気に入りそうな都会的メロウ・グルーヴに仕上がっています。

「I Really Feel You So」
The Happy End時代も含めて80年代から活動するUKのベテラン女性シンガーSarah Jane Morrisをフィーチャー。 少し中性的なソウルフル・ヴォーカルで歌い上げるミディアム・バラードです。

「Baby It's Over」
Andrea Veschiniの男性ヴォーカルをフィーチャー。切々と歌い上げる哀愁バラードです。

「Touch The Sky」
The Soultrend Orchestraをフィーチャー。『84 King Street』に収録されていそうなアーバンなメロウ・グルーヴです。

「Love Exists」
『Papik Smooth Experience』にも参加していた女性シンガーDagmar Segbersをフィーチャー。アコギの美しい響きが印象的なビューティフル・バラードです。

「Black Hole Sun」
グランジ・ロックの人気バンドSoundgarden、1994年のヒット・シングルをカヴァー(Chris Cornell作)。「I Like Chopin」でお馴染みのGazebo作品にも参加している女性シンガーNadia Stracciaをフィーチャー。ロック名曲をキュートなポップ・ソウルへ変貌させるPapikの真骨頂を満喫できる1曲です。

「Justice Or Cospiracy」
再びAnduzeをフィーチャー。ドラム・マシーンやシンセで80年代シンセ・ポップ調の味わいを演出しています。

「You Are All That I Ever Wanted」
再びKenneth Baileyをフィーチャー。Kenneth Baileyの声質の良さが映えるメロウなミディアム・バラードです。

「The Moonlight On Your Face」
三度Alan Scaffardiをフィーチャー。 「Justice Or Cospiracy」同様、シンセ・ポップ調のダンサブル・チューンで楽しませてくれます。

「Everytime I Look At You」
The Soultrend Orchestra『84 King Street』にも参加していたLetizia Liberatiをフィーチャー。Papikらしいポップ・センス全開の素敵なメロウ・チューン。Letizia Liberatiの明るく優しいヴォーカルにもグッときます。

「Wishing Well」
ラストはTerence Trent D'Arby、1987年USチャートNo.1の大ヒット曲をカヴァー。The Soultrend Orchestra『84 King Street』にも参加していたFrankie Pearlをフィーチャー。オリジナルの雰囲気を受け継ぐ、妖しげな格好良さにグッときます。

前回もそうでしたが、2枚組全30曲にコメントするのは結構大変です(笑)

Papik関連の他作品もチェックを!

『Rhythm of Life』(2009年)
Papik - Rhythm Of Life

『Music Inside』(2012年)
Music Inside

『Papik Presents: Cocktail Martino - A Tribute To Bruno Martino』(2013年)
カクテル・マルティーノ ~ ブルーノ・マルティーノ・トリビュート・アルバム (papik presents COCKTAIL MARTINO ~ tribute to Bruno Martino) [輸入盤]

『Sounds for the Open Road』(2014年)
Sounds for the Open Road

『Cocktail Mina』(2016年)
Cocktail Mina

『Papik Smooth Experience』(2016年)
Papik Smooth Experience

Papik & Yuma『Lupin III (L'avventura Italiana)』(2016年)
Lupin III Original Soundtrack - L'avventura Italiana

『Cocktail Battisti』(2016年)
Cocktail Battisti

The Soultrend Orchestra『84 King Street』(2017年)
84 King Street
posted by ez at 04:10| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする