2017年02月28日

Tony Terry『Forever Yours』

シングル「She's Fly」、「Lovey Dovey」を含むデビュー作☆Tony Terry『Forever Yours』
Forever Yours
発表年:1987年
ez的ジャンル:初期NJS系男性R&B
気分は... :多様性・・・

今回はNJS好きにはお馴染みのアーティストTony Terryのデビュー・アルバム『Forever Yours』(1987年)です。

Tony Terryは1964年ワシントンD.C.生まれの男性R&Bシンガー。

1987年にシングル「She's Fly」でデビュー。同年にはデビュー・アルバムとなる本作『Forever Yours』をリリース。同作からのシングル「Lovey Dovey」は全米R&Bチャート第4位となりました。

1990年には2ndアルバム『Tony Terry』をリリース。シングル「With You」「Everlasting Love」は共に全米R&Bチャート第6位になりました。1994年には3rdアルバム『Heart of a Man』をリリースしています。僕のTony Terryの記憶はこの辺りまで。

NJSのイメージがあるアーティストですが、このデビュー・アルバムはモロにNJSという感じでもなく、さまざまな音楽スタイルが入り混じった80年代後半ならではの面白さがあります。リミックス・ヴァージョンのようなハウス調の楽曲も含まれているのが、この時代らしいかもしれません。

主役であるTonyのヴォーカルは、巧いというより雰囲気で聴かせる魅力があります。

シングルにもなった「She's Fly」「Lovey Dovey」が目立ちますが、「Day Dreaming」「Here With Me」あたりも好きです。

チープな中にも80年代後半ならではの味わいがあるR&B作品です。

全曲紹介しときやす。

「Forever Yours」
アルバムからの2ndシングル。スウィート・ソウル調のバラードですが、歌唱力ではなく雰囲気で聴かせてしまう当りがTony Terryらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=m2cLPcqNxCs

「Lovey Dovey」
アルバムからの3rdシングル。全米R&Bチャート第4位となりました。胸キュンは雰囲気のダンサブル・チューン。初期NJSの魅力を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=DwjsaMeU0Bk

「Fulltime Girl」
ハウス調のダンス・チューン。この時期のリミックス・ヴァージョンによくあった感じの音ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mT02DR10Y20

「Day Dreaming」
ファンク調ながらもメロディアスでキャッチーな仕上がり。妖しげなデイ・ドリーム感がありますね。ラテンな隠し味も効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=cpAafwvpQQI

「Here With Me」
メロディアスなミディアム。チープなサウンドが逆にTonyの雰囲気で聴かせるヴォーカルにフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=qNkr9zeb9uw

「She's Fly」
全米R&Bチャート第10位となったデビュー・シングル。初期NJSというよりGo-Goスタイルって感じですかね。このあたりはワシントンD.C.出身らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=TIeXl6K6fqw

「Wassup Wit U」
妖しげなファンク・チューン。The Beatles「Come Together」をダンサブルなファンクにした雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=6Iz2zhbAL4Q

「Up & Down Love」
ポップな味わいのファンク・チューン。チープなんだけど憎めない魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=KNgAyIc83fg

「Young Love」
共同プロデューサーとしてDavid Sanchezが加わっています。リミックス仕様な雰囲気のハウス調のダンス・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=juCQFA8fP-w

「What Would It Take」
ラストは哀愁バラード。Flameの女性ヴォーカルも加わります。この曲もTed CurrierとDavid Sanchezのプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=RstyWsObEbk

Tony Terryの他作品もチェックを!

『Tony Terry』(1990年)
Tony Terry

『Heart of a Man』(1994年)
Heart of a Man

『My Best』(2001年)
My Best

『Changed!』(2006年)
Changed

『I Tony 6』(2015年)
I Tony 6
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2017年02月27日

Baden Powell『Images on Guitar』

偉大なブラジル人ギタリストがMPSに残した1枚☆Baden Powell『Images on Guitar』
IMAGES ON GUITAR
発表年:1972年
ez的ジャンル:名手系ブラジリアン・ギター
気分は... :前代未聞のハプニング!

アカデミー賞では前代未聞のハプニングが起こりましたね。

今回はトランプ政権の移民政策への抗議色が強い式典でしたが、そんなことも全て忘れてしまうようなハプニングでしたね。

TVで観ていて、あっという間の出来事に呆然としてしまいました。プレゼンターがウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイだったので、ベテラン2人がてっきり大チョンボをやらかしたと思っていました。

ある意味、今まで一番インパクトのあったアカデミー賞でした。

今回はブラジル音楽を代表するギタリスト/コンポーザーBaden Powellが1972年にリリースした『Images on Guitar』です。

偉大なブラジル人ギタリストBaden Powell(1937-2000年)の紹介は、Vinicius de Moraesと組んだアフロ・サンバ名盤『Os Afro Sambas』(1966年)に続き2回目となります。

本作『Images on Guitar』(1972年)はドイツのMPSレーベルからリリースされた作品です。

BadenはMPSレーベルから『Tristeza on Guitar』(1966年)、『Poema on Guitar』(1968年)、『Images On Guitar』(1972年)、『Estudos』(1974年)、『Apaixonado』(1975年)といったアルバムをリリースしていますが、本作は全8曲中4曲がヴォーカル曲という点が特徴です。

レコーディング・メンバーはBaden Powell(g、vo)、Janine de Waleyne(vo)、Ernesto Ribeiro-Goncalves(b)、Joaquim Paes Henriques(ds)、Alfredo Bessa(per)。

特に、元Les Blue Starsのフランス人女性シンガーJanine de Waleyneの参加が目を引きます。

サウンド的にはブラジルらしいアフロ・サンバ、サンバ、ショーロとジャズ、クラシック、ブルースのエッセンスを融合させた、Baden Powellならではの美しくもミステリアスで深淵な音世界を楽しむことができます。

楽曲はすべてBaden Powellのオリジナルです(共作含む)。

印象的なジャケも含めてBaden Powellワールドを存分に堪能できる名盤だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Ate-Eu」
Baden Powell/Paulo Cesar Pinheiro作。BadenのギターをJanineのスキャットが包み込むジェントル&メロウなオープニング。Baden本人のヴォーカルも聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=VFJQhdkNIEs

「Petit Waltz」
Baden Powell作。アフロ・サンバな前半とショーロ調の後半と1曲の中で2度楽しめるインスト。名手のギターを堪能しましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=ewMJPIwZPcE

「Violao Vagabundo」
Baden Powell/Paulo Cesar Pinheiro作。Janineの端正な中にもオトナの色気を感じるスキャットとBadenのギターが寄り添うロマンティックな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=I6q66T0c2cE

「Conversacao Comigo Mesmo」
Baden Powell作。アフロ調リズムとBadenの哀愁ギターの組み合わせが興味深いインスト・チューン。相反するような音が1つの曲になっているのが素晴らしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=sKEPuMaroFo

「Blues A Volonte」
Baden Powell/Janine De Waleyne作。タイトルの通り、ブルース+サンバの組み合わせが面白いですね。BadenとJanineのスキャット掛け合いおもブルース調です。
https://www.youtube.com/watch?v=0L6M_RJfw0c

「Sentimentos - Se Voce Pergunta Nunca Vai Saber」
Baden Powell作。美しいギターの音色に酔いしれるロマンティックなインスト。聴いているだけで心が整います。

「E De Lei」
Baden Powell/Paulo Cesar Pinheiro作。上品な疾走感が格好良いサンバ・チューン。

「Canto」
Baden Powell/Janine De Waleyne作。ラストはJanineの哀愁スキャットと共に始まるミステリアスな演奏で締め括ってくれます。サウンド・スケープ感のある深遠な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=aLGjJePpzu0

ご興味がある方はBaden Powellの他作品もチェックを!

『Baden Powell Swings with Jimmy Pratt』(1963年)
ワン・ノート・サンバ(紙ジャケット仕様)

『A Vontade』(1964年)
Baden Powell a Vontade (1964)

『Le Monde Musical de Baden Powell, Vol. 1』(1964年)
モンド・ミュージカル VOL.1

Baden E Vinicius『Os Afro Sambas』(1966年)
アフロ・サンバ

『Tristeza on Guitar』(1966年)
Tristeza on Guitar

『Le Monde Musical de Baden Powell, Vol. 2』(1969年)
モンド・ミュージカル VOL.2

『Solitude on Guitar』(1971年)
孤独

『Estudos』(1971年)
Estudos

『The Frankfurt Opera Concert 1975』(1975年)
Frankfurt Opera Concert 1975

『Serenata Brasileria』(1988年)
Serenata Brasileria
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2017年02月26日

Syd『Fin』

The Internetの中心メンバーSydの1stソロ・アルバム☆Syd『Fin』
Fin
発表年:2017年
ez的ジャンル:新世代R&B
気分は... :若き才能!

新作アルバムから注目R&BユニットThe Internetの中心メンバーSyd(Syd tha Kyd)の1stアルバム『Fin』です。

The Internetに関して、当ブログでは『Purple Naked Ladies』(2011年)、『Feel Good』(2013年)、『Ego Death』(2015年)という全3枚のアルバムを紹介済みです。

『Ego Death』(2015年)がグラミーのBest Urban Contemporary Albumにもノミネートされ、俄然注目度が高まったThe Internet

しかし、今年はグループでの活動よりも各メンバーのソロ活動が活発化しています。まずSydと並ぶ創設メンバーのMatt Martiansが1月にアルバム『The Drum Chord Theory』をデジタル・リリースしています。また、メンバーのSteve Lacyも今月6曲入りEP『Steve Lacy's Demo』をデジタル・リリースしたばかりです。

Matt Martians feat. Syd & Steve Lacy「Dent Jusay」
(From 『The Drum Chord Theory』
 https://www.youtube.com/watch?v=RDDLGfghuMA
Steve Lacy「Ryd/Dark Red」
(From 『Steve Lacy's Demo』
 https://www.youtube.com/watch?v=x-OzspEcQG8

そんな中でも最も期待度が大きいのが中心メンバーSyd(Syd tha Kyd)の1stアルバム『Fin』なのでは?

Sydのアーティストとしての世界観が反映された素晴らしい1枚に仕上がっていると思います。

Syd本人のセルフ・プロデュース以外にRahkiHit-BoyMelo-XSteve LacyFlip(@Flippa123)HazeBanga/Isiah SalazarNick GreenAnthony Kilhoffer/Julian Grammaといった多彩なプロデューサーを起用しています。

また、アトランタ出身のR&Bアーティスト6LACKがフィーチャリングされ、それ以外にRobert Glasper(p)、リッチモンドのジャズ・ファンク・バンドButcher BrownのメンバーKeith Askey(g)等もレコーディングに参加しています。

バンド編成となり、生演奏の比重が高まった近年のThe Internetに対して、本作ではエレクトリックなR&Bサウンドが支配します。その意味では初期のThe Internet作品と重なる部分もあるのでは?

Sydらしい美しくも儚いクールネス・ワールドに、多彩なプロデューサー陣がエッジーなスパイスを効かせている感じですかね。余分なものを削ぎ落し、本当に必要な音のみを残したサウンドに、Syd本人やプロデューサー陣のセンスを感じます。

決して明るいアルバムではありませんが、かと言って陰鬱なアルバムでもありません。クールなSydワールドは新世代R&Bの魅力を存分に伝えてくれます。

Sydって1992年4月生まれなので、まだ24歳なんですね。若き才能のさらなる開花が楽しみです。

真夜中に聴きたいR&B作品です。

全曲紹介しときやす。

「Shake Em Off」
Hit-Boyプロデュース。ゆったりとした中にもエッジーなセンスを感じるトラックは、さすがHit-Boyですね。期待通りのオープニングです。

「Know」
『Ego Death』にも大きく関与していたNick Greenのプロデュース。派手さはありませんが、本作らしいエレクトリック・トラックやヴォーカル・ワークも含めて完成度の高い1曲だと思います。

「No Complaints」
Sydプロデュース。エフェクト・ヴォーカルによる1分半に満たない小曲。

「Nothin to Somethin」
Sydプロデュース。プロデューサーSydのセンスを実感できる1曲。クール&ミッドナイトな雰囲気がグッド!真夜中に部屋を暗くして聴きたいですね。

「All About Me」
The Internetの同僚Steve Lacyプロデュース。アルバムからのリード・シングルにもなりました。哀愁エレクトリック・サウンドと寂しげなSydのヴォーカルが切なく儚い音世界を展開します。本曲のMusic VideoにはTyler, The Creatorをはじめ、Hodgy Beats、Mike G.といったOdd Future勢がカメオ出演しています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZNIOrsxsa0A

「Smile More」
Sydプロデュース。美しく響く哀愁サウンドに乗って、Sydが切ないヴォーカルで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=NcG_ke3iFZU

「Got Her Own」
HazeBanga/Isiah Salazarプロデュース。海の底から聞こえてくるようなヴォーカルの音響が印象的な哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=qCFt9sMYuuA

「Drown in It」
Anthony Kilhoffer/Julian Grammaプロデュース。引き算の美学を感じるビューティフルな小曲。

「Body」
Jesse Boykins IIIとのコラボ・アルバム『Zulu Guru』(2012年)で知られるN.Y.出身のDJ/プロデューサー/ラッパーMelo-Xプロデュース。美しくも寂しげなサウンド&ヴォーカルに魅了されたSydらしいR&Bチューンに仕上がっていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=P7kW3Q46UUc

「Dollar Bills」
Steve Lacyをフィーチャー。Steve Lacyと期待のプロデューサーFlip(@Flippa123)のプロデュース。エッジーさとキャッチーさのバランスの取れた魅力的な1曲に仕上がっていると思います。 Lacyのギターがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=kHC4IdmgvqY

「Over」
アトランタ出身のR&Bアーティスト6LACKをフィーチャー。HazeBangaプロデュース。僕がイメージするSydワールドに合致する、美しきクールネスに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=JYz448wq_k8

「Insecurities」
名盤Kendrick Lamar『To Pimp A Butterfly』(2015年)からのリード・シングル「i」のプロデュースでもお馴染みのRahkiプロデュース。Robert Glasper(p)、Keith Askey(g)も参加しています。ジャズ・フィーリングも効いたメロウ・チューンは本作の中では異色かも?
https://www.youtube.com/watch?v=iruct_VtZN0

The Internetの過去記事もご参照ください。

The Internet『Purple Naked Ladies』(2011年)
Purple Naked Ladies

The Internet『Feel Good』(2013年)
Feel Good

The Internet『Ego Death』(2015年)
Ego Death
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2017年02月25日

『今の気分は...2017年2月25日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

今回は1990年代前半のHip-Hop10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

De La Soul「Ring Ring Ring (Ha Ha Hey) 」
https://www.youtube.com/watch?v=gC1xuVCBl4o
From 『De La Soul Is Dead』(1991年)
De La Soul Is Dead

Queen Latifah「Fly Girl」
https://www.youtube.com/watch?v=TZACI-PtHYI
From 『Nature Of A Sista'』(1991年)
Nature of a Sista

A Tribe Called Quest「Scenario (Young Nation Mix)」
https://www.youtube.com/watch?v=LLumT169L3M
From 『Revised Quest for the Seasoned Traveller』(1992年)
リヴァイズド・クエスト・フォー・ザ・シーズンド・トラヴェラー

Brand Nubian「Feels So Good」
https://www.youtube.com/watch?v=QZ1bI1BX1pw
From 『One For All』(1990年)
One for All

Digital Underground「Kiss You Back」
https://www.youtube.com/watch?v=qei_zG_kkUI
From 『Sons Of The P』(1991年)
Sons of the P

Black Sheep「Strobelite Honey」
http://www.youtube.com/watch?v=A_JtkSmw808
From 『A Wolf In Sheep's Clothing』(1991年)
Wolf in Sheep's

The U.M.C.'s「One to Grow On」
http://www.youtube.com/watch?v=9X4uZqxcwSU
From 『Fruits Of Nature』(1991年)
Fruits of Nature

Fu-Schnickens「True Fuschnick」
https://www.youtube.com/watch?v=bGGTvpc584E
From 『F.U. Don't Take It Personal』(1992年)
Fu-Don't Take It Personal

The Beatnuts「Props over Here」
https://www.youtube.com/watch?v=8_rett5RfSk
From 『The Beatnuts:Street Level』(1994年)
ビートナッツ(紙ジャケット仕様)

The Pharcyde「Bullshit」
https://www.youtube.com/watch?v=Kc9sh4SfvSI
From 『Labcabincalifornia』(1995年)
Labcabincalifornia
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2017年02月23日

Zero 7『The Garden』

よりポップに進化したUKダウンテンポ系ユニット☆Zero 7『The Garden』
Garden
発表年:2006年
ez的ジャンル:UKダウンテンポ/職人ポップ
気分は... :今宵は健やかに!

今回はUKのダウンテンポ系ユニットZero 7の3rdアルバム『The Garden』(2006年)です。

スタジオ・エンジニアとして活動していたHenry BinnsSam Hardakerの2人が1997年にロンドンで結成したZero 7の紹介は、1stアルバム『Simple Things』(2001年)に続き2回目となります。

3rdアルバムとなる本作『The Garden』(2006年)は、UKアルバム・チャート第3位となった2ndアルバム『When It Falls』(2004年)に続くヴォーカル・チューン中心のアルバムになっています。本作もUKアルバム・チャート第4位のヒット作となり、デビュー以来3作連続でのUKゴールドディスクを記録しています。

本作ではZero 7作品でお馴染みのオージー女性シンガーSiaSia Furler)、アルゼンチン人の両親を持つスウェーデン出身の男性SSW、Jose Gonzalezという2人のヴォーカリストがフィーチャリングされています。メンバーのHenry Binnsがヴォーカルをとる曲もあります。

Radioheadでお馴染みのNigel Godrichもレコーディングに関与しています。

より職人ポップ的なアプローチが目立つアルバムです。そんなポップ志向は「Throw It All Away」「You're My Flame」といったシングル曲に象徴されています。

個人的にはダウンテンポ・ユニットらしい「This Fine Social Scene」「If I Can't Have You」、クラブミュージック好きも気に入りそうな「Crosses」、エレクトロニカ&フォーキーのバランスの良い1stシングル「Futures」がお気に入りです。

ジャケの雰囲気も含めて今の時期にフィットするのでは?

全曲紹介しときやす。

「Futures」
Jose Gonzalezをフィーチャー。アルバムからの1stシングル。エレクトロニカ&フォーキーのバランスの良いZero 7らしい1曲。クラブミュージック経由のフォーキー・チューンって感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=Rhhi36zMHQA

「Throw It All Away」
Henry Binns/Siaをフィーチャー。アルバムからの2ndシングル。Tahiti 80あたりに通じる魅力を持ったソフト・ロック的な魅力を持った仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=OHUlKaQ7zUs

「Seeing Things」
本編の中では唯一のインスト。本作らしい電脳ポップ・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=p0iSdqac7-Q

「The Pageant Of Bizarre」
Siaをフィーチャー。ノスタルジックなオルガンの音色をバックに、Siaがコケティッシュなヴォーカルで歌う哀愁ポップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=euNuZb5mYqg

「You're My Flame」
Siaをフィーチャー。アルバムからの3rdシングル。チープなピコピコ・シンセが確信犯の電脳ポップ。僕のZero 7のイメージとは異なりますが楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=qEeIsHU3Zmc

「Left Behind」
Jose Gonzalezをフィーチャー。アコギのみのバックで歌う1分強のフォーキー小曲。もっと長尺で聴きたかった!
https://www.youtube.com/watch?v=dYDpWqxoDPQ

「Today」
Jose Gonzalezをフィーチャー。ボッサ・フィーリングのポップ・チューン。Zero 7らしいとは思いませんが、僕好みの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=8QsB_D7f94w

「This Fine Social Scene」
Siaをフィーチャー。僕の一番のお気に入りはコレ。UKらしいメランコリックな哀愁ポップがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=pJluzkv40Pg

「Your Place」
Henry Binnsをフィーチャー。ブラス・アンサンブルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=vyaRtMo4zdU

「If I Can't Have You」
Siaをフィーチャー。Siaのレイジーなヴォーカルが印象的なダウンテンポ。今の時期はこういうメランコリックな感じはフィットするかも?
https://www.youtube.com/watch?v=Z0G0r47O3qY

「Crosses」
Jose Gonzalezをフィーチャー。「This Fine Social Scene」と並ぶ僕のお気に入り。クラブミュージック好きの人も気に入る仕上がりなのでは?女性バック・コーラス陣のソウル・フィーリングもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=Cr1SVQ_1Ac4

「Waiting To Die」
Siaをフィーチャー。ラストはシニカルなダウナー・チューン。何とも恐ろしい歌詞・・・ジョークにも程があります!
https://www.youtube.com/watch?v=p6g3wgn4JT4

僕の保有する国内盤には以下の3曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「Thistles」
Siaをフィーチャー。Siaのレイジー・ヴォーカルが栄えるメランコリックな仕上がり。こういうの好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=E-wMVwJmDKo

「Inaminute」
美しい音響を持ったダウナーなインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=cVVbZvI-UGA

「Dreaming」
Siaをフィーチャー。Siaに合った哀愁エレクトロニカです。

Zero 7の他作品もチェックを!

『Simple Things』(2001年)
Simple Things

『When It Falls』(2004年)
When It Falls

『Yeah Ghost』(2009年)
Yeah Ghost
posted by ez at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする