2008年07月06日

Tamba 4『We And The Sea』

クラシックの要素も取り入れた知的ボッサ☆Tamba 4『We And The Sea』
二人と海
発表年:1967年
ez的ジャンル:クラシック系ボサノヴァ
気分は... :今日はブラジル・モードで!

今日はブラジルものが聴きたい気分...

本当はLennie DaleSambalanco Trioによる熱いジャズ・サンバ作品『Lennie Dale E O Sambalanco Trio』(1967年)を取り上げようと思ったのですが、Amazonに画像が無かったので、急遽Tamba 4『We And The Sea』へ変更しました。

ということでTamba 4『We And The Sea』(1967年)です。
ブラジル音楽ファンにはお馴染みの人気作ですね。

Tamba 4(Tamba Trio)は、ボサノヴァ最高のコンボとも称されたグループ。リオ出身のリーダー/ピアニストのLuiz Eca(1936-1992年)は、ウィーンでクラシックを学び、帰国後Robert Menescalのグループに参加します。1959年、Menescalと共にサンバ歌謡の女王Maysaのツアーのバックメンバーを務めます。この時のメンバーであったBebeto(b)、Helcio Milito(ds)と共にTamba Trioを結成します。

1962年、Tamba Trioは初のアメリカでツアーを行い、1966年にはドラムがHelcio MilitoからOharaへ交代し、新たにギターのDorioも加わります。こうして4人編成のTamba 4が誕生しました。

本作『We And The Sea』(1967年)は、Tamba 4としての1stアルバムであると同時に、アメリカ・デビュー・アルバムであり、Creed TaylorプロデュースのCTI第1弾アルバムです。

1967年のCTIのボサノヴァ作品といえば、本ブログでも紹介したAntonio Carlos Jobim『Wave』が有名ですが、『Wave』のようなイージーリスニング的な作りにはなっていません。

クラシックがベースにあるLuiz Ecaらしく、ボサノヴァにクラシック的要素を取り入れているのが特徴ですね。あとはBebetoのフルートもかなり印象的だと思います。また、「O Morro (The Hill)」「Consolacao (Consolation)」 あたりはかなり実験的な演奏を聴くことができます。

初めて聴くと地味に聴こえるかもしれませんが、聴き込むほどにジワジワと魅力が伝わってくる作品です。

親しみやすく、オシャレなボサノヴァも良いですが、知的なボサノヴァも魅力的ですよ!

全曲紹介しときやす。

「O Morro (The Hill)」
「オ・モロ」というタイトルですが世界のナベアツではありません(当たり前ですな)。Antonio Carlos Jobim作品をLuiz Ecaらしいクラシカルなテイストで聴かせてくれます。Tamba 4の奥深さを見せつけてくれるオープニング曲です。

「Moca Flor (Flower Girl)」
Durval Ferreira作品。Bebetoのサウダージ感たっぷりのヴォーカルがいいですね。Luiz Ecaのピアノもグッド!

「Iemanja」
本作ではBaden Powell作品が3曲カヴァーされていますがその1曲目。タイトルにあるIemanjaとは海の女神のことらしいです。まさに女神の祈りといった趣きの演奏がジンワリと胸に響きます。

「Nos e O Mar (We and the Sea)」
タイトル曲はRobert Menescal作品。聴きやすさではアルバム中一番でしょうね。Bebetoの涼しげなフルートが印象的です。

「Canto de Ossanha (Chant of Ossanha)」
Baden Powellのカヴァー2曲目。先のIemanjaが海の女神ならば、今度のOssanhaは動植物の神とのこと。コンガも加わり、僕好みのボッサ・チューンに仕上がっています。

「Dolphin」
Luiz Ecaのオリジナル。美しきボサノヴァを堪能できる仕上がりです。

「Consolacao (Consolation)」
Baden Powellのカヴァー3曲目。クラシック、ジャズ、ボサノヴァが融合したエキサイティングでダイナミックな演奏を聴かせてくれます。

今、この記事を書いていたら、TVで1996年のアトランタ五輪男子サッカーで日本がブラジルを破った"マイアミの奇跡" の特集番組を放送していました。やはり、今日はブラジル・モードの日なんですな。
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2008年07月05日

Smooth『Smooth』

「Mind Blowin'」、「Love Groove (Groove with You) 」の2曲はサイコー!☆Smooth『Smooth』
Smooth
発表年:1995年
ez的ジャンル:ラブリー・グルーヴ系女性R&Bシンガー/ラッパー
気分は... :ラブリー・グルーヴで上げモードにしないと!

今週はバタバタの1週間で心身共にバテバテ・モードです。
来週もそんな感じなので少しブルーかなぁ...

そんな時にふと聴きたくなったのが、Smooth「Mind Blowin'」
ということで「Mind Blowin'」を含むSmoothのアルバム『Smooth』(1995年)です。

Smooth(本名Juanita Stokes)は1973年生まれのR&Bシンガー/ラッパー。母は女優のIrene Stokesであり、兄は音楽プロデューサーのChris Stokesです。

MC Smoothとして1990年にアルバム『Smooth & Legit』をリリース。1993年にはSmooth名義での初シングル「You Been Played」を挟んでリリースされたアルバムが本作『Smooth』です。その後Jimmy Jam & Terry LewisのレーベルPerspectiveと契約し、そのJam & Lewisもプロデュースで参加したアルバム『Reality』(1998年)をリリースしています。

彼女に関する情報はネット上にも少なく、僕が知っているのはこの程度の情報です。

とにかく「Mind Blowin'」が大好きなんですよね。The Isley Brothers「For The Love Of You」をサンプリングし、Earth Wind & Fire「Brazillian Rhyme」のフレーズを使っているこのラブリー・グルーヴは、一発で僕のハートを射抜いてしまいまいました。

「Mind Blowin'」を含むアルバム『Smooth』も、「Love Groove (Groove with You) 」をはじめラブリーなグッド・グルーヴ満載です。ネタ使いがわかりやすく、メロディアスな仕上がりになっているのが魅力かも?

ヴォーカル&ラップという90年代半ばらしいスタイルが、かなりハマっている1枚だと思います。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Mind Blowin'」
前述の大名曲。シングルカットもされました。Isleys「For The Love Of You」の哀愁メロのループとEW&F「Brazillian Rhyme」の♪バ〜リラ♪バ〜リラ♪のフレーズで昇天しています。オリジナルはSmoothのヴォーカル&ラップですが、ラップなしヴォーカル・オンリーのヴァージョンも収録されています。

「It's Summertime (Let It Get into U) 」
Tom Browne「Funkin' for Jamaica」使いの人気曲。みんなで盛り上がれる夏向けミッド・グルーヴ。

「Way Back When」
The Whatnauts「Help Is On The」ネタのクールなミッド・グルーヴ。 この曲もかなり好きですね。

「Blowin' Up My Pager」
Chris Stokesプロデュースのミディアム・スロウ。Isleysっぽい哀愁トラックがいいですね。

「P.Y.T. (Playa Young Thugs) 」
2Pacをフィーチャー。不穏なキーボードのループが印象的です。僕はあまり興味がないけど2Pac好きの人はぜひ!

「Love Groove (Groove with You) 」
「Mind Blowin'」と並ぶ人気曲。Donald Byrd「Places and Spaces」モロ使いのラブリー・グルーヴ。勿論僕も大好き!いつ聴いてもウキウキ&ハッピー・モードにさせてくれます。

「Jeeps 'N' Benzos」
DJ Jazzy Jeff & The Fresh Prince「Summertime」、Eric B. & Rakim「My Melody」ネタ使いのHip-Hopチューン。

「Ghetto Style」
Chic「A Warm Summer Night」ネタのメロウ・チューン。Chic好きの僕には嬉しい1曲。スマートな仕上がりが大好きです。

「Undercover Lover」
スロウ・チューン。Lloyd Gregoryのギターが印象的ですね。

「Let It Go」
Teddy Pendergrassでお馴染み「Love TKO」ネタのミディアム・スロウ。

今日も暑いですなぁ。
昼間からビール飲みたい気分だけど...仕事に出かけないと!
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2008年07月04日

Manassas『Down the Road』

1枚のアルバムでスワンプ・ロック&ラテン・チューンが楽しめる!☆Manassas『Down the Road』
Down the Road
発表年:1973年
ez的ジャンル:スワンプ&カントリー&ラテン系ロック
気分は... :ゆったり&たっぷり!

Stephen Stillsが率いたManassasの2回目の登場です。

今回は1stアルバム『Manassas』に続きリリースされた2ndアルバム『Down the Road』(1973年)です。

Buffalo Springfield 、Mike Bloomfield/Al Kooper等との『Super Session』CSN&Yといった、Stephen Stillsのキャリアをフォローしていない方も楽しめるのがManassasですね。

僕自身もStephen StillsCSN&Yの熱心なリスナーではありませんが、Manassasだけは定期的に聴きたくなります。

評価の高い『Manassas』と比較して、"Stephen Stillsは本作と共にDown the Roadしていった!"なんて悪口も叩かれた作品ですが、フリーソウル/DJ的視点から再評価されたアルバムですね。

メンバーはStephen Stills(vo、g、key他)、Chris Hillman(vo、g)、Dallas Taylor(ds) 、Paul Harris (key)、Fuzzy Samuels(b)、Al Perkins(g、vo)、Joe Lala(per、vo)の7名です。それ以外にJoe Walsh(g)、 Bobby Whitlock(key)、 Sydney George(fl)等がゲスト参加しています。

『Manassas』同様にスワンプ・ロック、カントリー/ブルーグラス、ラテンなど多様なサウンドが展開されます。

1枚のアルバムの中でスワンプ・ロックとラテン・チューンが同時に楽しめるのがManassasの魅力だと思います。AztecaMaloといったラテン・ロックが大好きな僕としては、ラテン・パーカッション奏者Joe Lalaが目立っているラテン・チューンが特に好きですね。

この時期のStephen Stillsはフランス人シンガーソングライターVeronique Sansonと結婚したばかりであり、そんなハッピー・モードが反映された曲も収録されています。

全編で31分というコンパクトな構成ですが、Manassasの雑多な魅力が凝縮されていると思います!

全曲紹介しときやす。

「Isn't It About Time」
アルバムのハイライト曲はこのオープニング曲。シングルにもなったグルーヴィー・ロックです。フリーソウル・ファンは『Free Soul River』収録曲としてお馴染みですね。スライド・ギターが唸りまくります。

「Lies」
この曲大好き!Chris Hillman作品であり、ヴォーカルも彼が務めます。ファンキーで御機嫌なスワンプ・チューンに仕上がっています。

「Pensamiento」
一番のお気に入り曲はラテン・チューン。Stillsがスペイン語で歌っています(Nelson Escoto作詞)。AztecaMaloが好きな人は気に入るはず!Sydney Georgeのフルートも印象的ですね。こういった曲があるからManassasはたまりません。

「So Many Times」
StillsとHillmanの共作。味わい深いカントリー・チューンに仕上がっています。Hillmanがヴォーカル&マンドリンに大活躍です。Al Perkinsのペダル・スティールも印象的ですね。

「Business on the Street」
スライドギターが気持ち良くウネるロック・チューン。

「Do You Remember the Americans」
僕の苦手なタイプのイモ臭いカントリー・チューン。なのでこの曲だけはパス。

「Down the Road」
タイトル曲はルーズでアーシーな仕上がり。ユルいリラックス感がいいですね。

「City Junkies」
この曲はRolling Stones「Let's Spend The Night Together」ですね(笑)Stones大好きの僕は楽しんで聴いています。

「Guaguanco de Vero」
StillsとJoe Lalaの共作。タイトルの通り、ラテン・テイストの仕上がりです。やはりこのグループはJoe Lalaがパーカッションが目立つ曲がいいですね。内容はStillsがVeronique Sansonとの出会いを歌ったものです。

「Rollin' My Stone」
StillsとCalvin Samuelsの共作。最後はアーシーな味わいでシブ〜く決めてくれます。

話が脱線しますが、Joe Lalaはミュージシャンだけではなく俳優としても活動しているんですね。今回記事を書く際に調べて初めて知りました。
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2008年07月02日

The Baker Brothers『Transition Transmission』

ヴォーカル・ナンバーが増えたUKファンキー・ミュージック・マシーン最新作☆The Baker Brothers『Transition Transmission』
トランジション・トランスミッション
発表年:2008年
ez的ジャンル:UKジャズ・ファンク
気分は... :最近の僕のiPodヘビロテNo.1

今週は慌しい週で、いろんな事が土壇場になるまで手付かず状態...かなりバタバタですな。
ブログを書く時間もあまりとれそうにありません(泣)

今日はUKのジャズ・ファンク・グループThe Baker Brothersの最新作『Transition Transmission』(2008年)です。

The Baker Brothersは、Dan Baker(g、org)とRich Baker(ds)のBaker兄弟と友人のChris Pedley(g、b)というトリオ編成のジャズ・ファンク・グループ。

これまで『Ten Paces』(2003年)、『Bakers Dozen』(2006年)、という2枚のスタジオ・アルバムをリリースしており、本作『Transition Transmission』はスタジオ3作目となります。それ以外に『In with the out-crowd』(2005年)、『Hot Cakes: Live In Japan』(2007年)という2枚のライブ・アルバムをリリースしています。

今年はR&Bで面白い新譜が少ないので、新譜で購入するのはアングラHip-Hop系またはクラブ・ジャズを含めたクラブ系の作品が多いですね。The Baker Brothers『Transition Transmission』もそんな1枚です。

基本的には英国産ファンキー・グルーヴ満載のアルバムです。特に本作はヴォーカル曲が7曲入っており、よりソウル色が強い仕上がりとなっています。

UK出身白人ファンクの大先輩であるAverage White Bandの主要メンバーだったHamish Stewartがヴォーカルでゲスト参加というのも嬉しいですね。それ以外にウエスト・ロンドンを代表するクラブ・ジャズ・ユニットReel PeopleからVanessa Freeman(vo)、Mike Patto(key)、Acidジャズ・ファンにはお馴染み人気パーカッション奏者Snowboyも参加しています。

最近のクラブ・ジャズ好きからアシッド・ジャズ・ファン、70年代ファンク・ファンまでかなり間口の広いアルバムだと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Why Oh Why」
この1曲を聴けば、このアルバムが"買い"であることが一発でわかります。シンセも織り交ぜたフューチャー・ジャズ・ファンクといった趣ですが、70年代の雰囲気もあってなかなか間口の広い仕上がりです。Mike Patto参加曲。

「Chance And Fly」
超イチオシの1曲。最近の僕のiPodヘビロテNo.1です。UKファンキー・ミュージック・マシーンの名に恥じない仕上がり!ヴォーカルはHamish Stewart。Steely Dan「Peg」とマッシュアップするとピッタリだと思います。

「Aargh, Aargh-Aargh」
クラブ・ジャズ・ファン向けのファンキーなインスト・チューン。Dan Bakerのオルガン/クラビネットがご機嫌ですね!オルガン・ジャズ好きにはたまらん仕上がりです。フルート音色もいいアクセントになっています。

「Soul Shine」
Vanessa Freemanのヴォーカルをフィーチャー。Snowboyも参加しており、軽くラテン風味が効いたスムース・グルーヴに仕上がっています。洗練されたグルーヴ感がたまりません。女性ヴォーカルとUKジャズ・ファンクって何でこんなにマッチするんですかね。

「Would I Be Wrong」
Vanessa Freemanの女性ヴォーカルに、メンバー3人のコーラス隊が絡むシブ〜イ仕上がりの1曲。

「If You Want Me To Stay」
Sly & The Family Stonの有名曲カヴァー(オリジナルはアルバム『Fresh』収録)。Hamish Stewartがヴォーカルです。オリジナルには敵うはずがありませんが、それでもUKジャズ・ファンクらしい仕上がりで楽しく聴けます。

「So Said, So Done」
ビートがカッチョ良いでインスト・チューン。ライナーノーツにFela Kutiからの影響云々と書かれていますが同感ですね。

「B Bro Super 8」
ジャズ・ファンク・ファンにはお馴染みQuantic(Will Holland)の人気プロジェクトThe Quantic Soul Orchestraのカヴァー。UKジャズ・ファンク好きの方は大喜びの1曲なのでは?

「Beat Feat」
ファンキー・ソウル・グルーヴ。モッドな仕上がりがサイコーですね。

「It's Not Me」
Hamish Stewartがヴォーカルがかなりハマっている大人のファンキー・グルーヴ。 70年代ソウル/ファンク好きの人も納得の仕上がりでは?

「Roll Up Your Sleaze」
この曲も70年代風。ライナーノーツにある通り確かにFunk.Incっぽいですね。

「Transition Transmission」
タイトル曲はホーン・セクションが目立つジャズ・ファンク・グループらしいインスト曲。 Dan Bakerのドラム・プレイもなかなか楽しめます。

「Home Life」
ラストはレゲエ調のダビーなインスト曲。なかなか小洒落たカンジで好きです。

寝不足でかなりお眠状態...
出掛ける前に少し仮眠しようっと。
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2008年07月01日

『音楽の園』2008年4月-6月アクセス数Top10

恒例の四半期アクセス数Top10っす。今回は2008年4月1日から6月30日までのアクセス数が多かったエントリー10本をご紹介します。

第1位:The Beatles『Revolver』(1966年)
Revolver [FROM US] [IMPORT]

第2位:Martha Reeves & The Vandellas『Ultimate Collection』(1998年)
Ultimate Collection

第3位:Labelle『Nightbirds』(1974年)
Nightbirds

第4位:England Dan & John Ford Coley『Dr.Heckle And Mr.Jive』(1978年)
Dr. Heckle & Mr. Jive

第5位:Ronny Jordan『The Quiet Revolution』(1993年)
The Quiet Revolution

第6位:Leroy Hutson『Hutson』(1975年)
Hutson

第7位:Walter Becker『11 Tracks Of Whack』(1994年)
11 Tracks of Whack

第8位:Woody Herman『Giant Steps』(1973年)
Giant Steps

第9位:Erykah Badu『New Amerykah: Part One (4th World War)』 (2008年)
New Amerykah, Pt. 1: 4th World War

第9位:Michael Wycoff『Love Conquers All』(1982年)
ラヴ・コンカーズ・オール(紙ジャケット仕様)
※第9位は同アクセス数で2枚

本ブログのコンセプトの通り、60年代から2000年代まで各年代の作品がバランス良くTop10入りしているのが嬉しいですね。

10曲中7曲がここ3ヶ月以内のエントリーというのが今までに無い傾向です。定期閲覧してくださる方が増えているためだと思います。感謝!感謝!です。

逆に根強い人気があったDeBargeA Tribe Called QuestMarvin GayeEarth,Wind & Fireがないのは寂しい気もしますが...

第9位のErykah Baduは、特別企画『Erykah Badu「Honey」のPVに観る名盤ジャケ』も人気でした。

ベスト10までもう一歩だったのが、Gnarls Barkley『The Odd Couple』
Lil Mama『VYP: Voice of the Young People』Elis Regina『Elis Regina in London』Con Funk Shun『Spirit Of Love』Destiny's Child『The Writing's On The Wall』Aretha Franklin『Sparkle』といったところでした。

大好きなLil MamaちゃんにTop10入りして欲しかったなぁ!

さて、サッカーEuro2008はスペインの44年ぶり優勝で幕を閉じました。
やはり優勝に相応しいのはドイツのゲルマン魂サッカーではなく、スペインの美しいサッカーですよね。

攻撃ばかりが注目されがちですが、GKカシージャス、DFプジョル、MFセナらを中心に決勝トーナメント3試合を無失点に抑えた守備の安定勝因だと思います。公式にはシャビが最優秀選手に選ばれましたが、個人的にはプジョルがMVPですね。

スペイン以外では、強さと脆さを見せたオランダ、1戦ごとのチームの成長に驚かされたロシア、ビリッチ監督が印象的だったクロアチアが面白かったですね。逆に期待外れだったのは、スウェーデン、チェコですね。フランスはダメダメだろうと思っていましたが、やっぱりダメダメでした(笑)

楽しい試合の日々が終わってしまうのが寂しいですね。

今日から7月♪今月、来月は夏向けアルバムを多めに紹介したいと思いマ〜ス。
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2008年06月29日

Ray Barretto『La Cuna』

ラテン・グルーヴの帝王のCTI作品☆Ray Barretto『La Cuna』
La Cuna
発表年:1981年
ez的ジャンル:CTI系ラテン/クロスオーヴァー
気分は... :異色作ですがイケまっせ!

ラテン・グルーヴの帝王"ハード・ハンズ"Ray Barrettoの2回目の登場です。

前回はブーガルーの名盤『Acid』でしたが、今回はクラブ・シーンで絶大な人気を誇るクロスオーヴァー系作品『La Cuna』(1981年)です。
(本作は1979年録音、1981年リリースと認識しています。1979年リリースと説明している情報源もあるので、間違っていたらゴメンナサイ!)

本作『La Cuna』はCTIからのリリースです(Creed Taylorプロデュース)。

メンバーは、Ray Barretto(conga、per)をはじめCharlie Palmieri(p、per)、Tito Puente(timbales)、Joe Farrell(ts、ss、fl)、John Tropea(g)、Steve Gadd(ds)等ラテン&フュージョン系ミュージシャンの混合編成です。

CTI作品、Creed Taylorプロデュース、フュージョン系ミュージシャンの顔ぶれが上記のとおりとくればお察しの通り、本作はRay Barretto本来の熱いラテン・グルーヴが炸裂するサルサ作品とはいささか趣が異なる仕上がりです。ラテンとフュージョンが融合したまさにクロスオーヴァーな作品ですね。

良い意味でも悪い意味でもとても聴き易いライトなアルバムです。その意味ではラテン音楽愛好家の方にとってはやや物足りない作品かもしれません。逆にラテン音楽を普段あまり聴かない人にとっては、とても入りやすい作品です。

むしろ本作の評価が最も高いのはクラブ系リスナーですね。特にStevie Wonderの名曲「Pastime Paradise」のカヴァーは、クラブ・クラシックとして人気が高い作品です。DJ Spinna& Bobbito監修のコンピ・アルバム『The Wonder Of Stevie』にも収録されています。

本作のタイトル"La Cuna"は"ゆりかご"を意味します。
ラテン・フュージョンを子守唄に聴きながら育った子供は、どんな子になるのでしょうね?

全曲紹介しときヤス。

「La Cuna」
ライトタッチですがタイトル曲が本作で唯一サルサしていますね。Charlie PalmieriのラテンなピアノとJoe Farrellの涼しげなフルートが同居している、本作らしい仕上がりです。みんなゆりかご気分でユラユラしましょう!Howard Schneider作品

「Doloroso」
本作のアレンジを担当しているJeremy Wallの作品。CTI作品ならではの仕上がりです。全然Ray Barrettoらしくないですが、なかなか味わいのある演奏です。John Tropeaのギターが印象深いですね。

「Mambotango」
「Pastime Paradise」に次ぐ僕のお気に入り曲。。レア・グルーヴ・ファンに人気のアルバム『Grafitti』 でお馴染みのアルゼンチン人ピアニストCarlos Franzettiの作品です。「Mambo + Tango」を意味するタイトルなのでしょうが、正直ラテン色はかなり薄いです。むしろ ソフィスティケイトされたメロウ・フュージョンとして聴いた方が楽しめます。僕のような軟弱音楽が好きな人はハマると思います(笑)

「The Old Castle」
ELP(Emerson, Lake & Palmer)でお馴染みMoussorgsky『Pictures at an Exhibition(展覧会の絵)』の中の1曲。Joe Farrellの豪快なブロウが目立つ疾走感溢れたラテン・フュージョンに仕上がっています。

「Pastime Paradise」
前述のように本作のハイライトとなるStevie Wonderの名曲カヴァー(『Songs In The Key Of Life』収録)。

Stevieの哀愁の名曲を、ラテンとフュージョンが見事に融合したフロアキラーなラテン・グルーヴに変貌させてくれます。Willie Torresによるラテン訛りの英語ヴォーカルも味があっていいですね!

本作でも紹介した『Kero One Presents:Plug Label』収録のYosaku「Future Pradise」は本カヴァーが元ネタになっています。

サッカーW杯アジア最終予選の組み合わせが決まりましたね。
日本は、オーストラリア、バーレーン、ウズベキスタン、カタールがいるA組となりました。個人的には悪くない組だと思います。順当に行けばオーストラリアと日本で決まりなのでは?そんなに甘くはないと思いますが...

韓国、イラン、サウジアラビア、北朝鮮、UAEがいるB組の方が厳しい気がします。韓国、イラン、サウジアラビアの争いが見ものですね。
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2008年06月28日

Goldie『Timeless』

ドラムンベースを世に知らしめた、まさにタイムレスな名盤☆Goldie『Timeless』
Timeless
発表年:1995年
ez的ジャンル:ドラムンベースのパイオニア
気分は... :当時最も刺激的な音でしたな!

珍しくドラムンベースです。
ドラムンベースの帝王Goldieの1stアルバム『Timeless』(1995年)♪

本ブログでドラムンベースを紹介するのはRoni Size & Reprazent『New Forms』以来になります。

Goldie(本名Clifford Joseph Price)は1966年ウォルソール生まれの音楽アーティスト、DJ、グラフィティ・アーティスト。80年代はグラフィティ・アーティストとして活躍し、90年代に入り音楽シーンへ身を投じるようになります。当初はRufige Kru名義で作品をリリースし、「Killa Muffin」、「Krisp Biscuit」、「Darkrider」等ブレイクビーツに新風を吹き込みました。

1994年には自らのレーベルMetalheadzを立ち上げます。その後FFRRとの契約に成功し、1995年に1stアルバム『Timeless』をリリース。音楽シーンに衝撃を与え、多くの人にドラムンベースを認知させました。1998年にリリースした2ndアルバム『Saturnzreturn』には、Noel Gallagher、KRS-Oneらが参加しました。

また、David Bowieと共演した『Everybody Loves Sunshine』(1999年)で映画デビューし、俳優としても活躍するようになります。007シリーズ『The World Is Not Enough』(1999年)、Guy Ritchie監督の『Snatch』(2000年)にも出演しています。

2007年にはRufige Kru名義でのアルバム『Malice In Wonderland』をリリースしています。

まず聴くべきドラムンベースのアルバムと言えば、Goldieの本作『Timeless』(1995年)でしょうね。僕もドラムンベースという未知の音楽を知る道標的アルバムとして、本作と4 Hero「Parallel Universe」(1995年)は当時よく聴きました。

とにかくこのビートが刺激的でした。
ドラムンベースに限らず、この時代のUKブレイクビーツは面白かったですね。

現在のドラムンベース・シーンは全くわからない僕です。
それでもドラムンベース全盛期だった当時のアルバムはたまに聴きたくなります。刺激的なビートとヒンヤリとした空気感のバランスがいいですね。夏場に聴くとクーラー代わりになる音楽なのでは?

『Timeless』を聴いていたら、他のドラムンベース作品も聴きたくなり、CD棚のドラムンベース・コーナーの中からAdam F『Colours』を引っ張り出して聴いています。これがまたいいんだなぁ!今日は1日ドラムンベースで通してみますかな。

Goldieとは全く関係ありませんが、数年前に知人に誘われドラムンベースのイベントへ行きました。アーティスト本人に直筆サインまでしてもらいながら、未だに彼がどんなアーティストなのか全くわかりません(笑)今度調べてみようっと!

全曲紹介しときやす。

「Timeless」
「Inner City Life」、「Pressure」、「Jah」という3曲から成る約21分の大作。 3部構成というより、3曲を織り交ぜて1つの曲に仕上げたというカンジですね。「Inner City Life」、「Jah」はシングルにもなっています。特に「Inner City Life」は、ドラムンベースが単なるダンス・ミュージックではないことを認識できる名曲です。「Jah」は逆にダンス・ミュージックとしてのドラムンベースの骨格がよくわかります。

「Saint Angel」
この刺激的なビートを聴いていると脳内に電波が走るカンジですな。

「State of mind」
ドラムンベース云々を気にせず聴くことができる美しい仕上がりです。

「Sea of tears」
「Inner City Life」と並ぶ本作のハイライト曲だと思いマス。個人的にはダントツNo.1ですね。ドラムンベースという音楽の懐の深さを知ることができるアートな1曲です。12分の美しく感動的かつ刺激的な音世界をご堪能下さい。

「Angel」
メロディアスだし、ドラムンベースを聴かない人にもわかりやすい仕上がりなのでは?

「Sensual」
「Sea of tears」と並ぶ僕のお気に入り。このヒンヤリ感がたまりません。部屋でこの曲を流すだけで室温が数度下がるのでは(笑)。Maze「Twilight」ネタ。

「Kemistry」
タイトルは(Goldieのガールフレンドだった)DJ Kemistryのことなのでしょうね。この曲も大好き!一瞬に輝く美しさと儚さと潔さみたいなカンジが好きです。

「You and me」
優雅な佇まいを持った1曲。フツーにドラマのエンディングやCMなんかで流れていても違和感ないカンジですね。

サッカーEuro2008は決勝カードが決まりましたね。

「ドイツ対スペイン」というのは案外手堅いカードになりました。
ここまで来たら「トルコ対ロシア」の万馬券カードを期待していたのですが(笑)

優勝を意識するあまり、守備的な試合にならないことを期待します。
スペインはセスクを先発で使って欲しいですね。
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2008年06月27日

Tommy Stewart『Tommy Stewart』

全曲ゴキゲンなディスコ/ファンク・チューン☆Tommy Stewart『Tommy Stewart』
Tommy Stewart
発表年:1976年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ディスコ/ファンク
気分は... :みんなで盛り上がろう!

今日はディスコ/ファンク・アルバムTommy Stewart『Tommy Stewart』(1976年)です。

Tommy Stewartは1939年アラバマ生まれ。ディスコ/ファンク系のプロデューサー/アレンジャー/ソングライターとして知名度のある人ですが、元々はトランペット奏者として1950年代から活動していたようです。

正直、Tommy Stewartのことはよく知りません。1970年代に活躍したようですが、僕が知っているのはフリーソウル人気曲「Freddie's Alive And Well」収録のThe Spirit of Atlanta『The Burning Of Atlanta』(1973年)とTamiko Jones「Let it flow」(1976年)くらいですね。それ以外にもClarence Carter、Candi Staton、Johnnie Taylor、Major Lance、Eddie Kendricks、Luther Ingram、Millie Jackson、Loleatta Holloway等と仕事をしていたようです。

本作『Tommy Stewart』は、1976年にリリースされた自身初のアルバムです。リリース当時は注目されず終わってしまったようですが、人気曲「Bump and Hustle Music」を中心にレア・グルーヴのムーヴメントの中で再評価された1枚です。

8曲全てがダンス・チューンというディスコ/ファンク・アルバム。
オープニングからエンディングまで捨て曲ナシで踊りっぱなしといった感じですね。

メロディアスなファンク・グルーヴ、エレガントなストリングス、ファンキーなホーン、セクシーな女性コーラス...余計なことを考えず、ストレートに楽しめるダンス・チューン満載です。

ファンク・アルバムとディスコ・アルバムのいいとこ取りをしたような仕上がりに大満足です!どの曲もツボを決して外しません。

みんなで楽しく盛り上がりたい時にピッタリな1枚ですよ!

ちなみにジャケに描かれているのはハート型のピーチらしいです。トマトにも見えるのですが(笑)

全曲紹介しときヤス。

「Fulton County Line」
MFSBプラスVan McCoyって感じのディスコ・チューン。ストリングス+セクシー女性コーラス入りのエレガントな仕上がりは僕好み。

「Practice What You Preach」
この曲もエレガント系のディスコ・チューン。ギター・カッティングがかなりカッチョ良いですね。

「Bump and Hustle Music」
アルバムのハイライト曲。レアグルーヴ・ファンにはお馴染みのディスコ・ファンク。女性ヴォーカル隊を中心にファンキーに盛り上げてくれます!

「Get Off Your Seats」
遊びモードの臭いがプンプンしてくるディスコ・ファンク。個人的にはこの曲が一番カッチョ良いと思いマス。この曲ではホーン・アレンジが冴えていますな。こんな曲聴くと夜遊びしたくなってきマ〜ス。

「Make Happy Music」
アルバム中一番軽快なダンス・チューン。アルバムの中では少し浮き気味ですが、アレンジャーとしてのTommy Stewartの手腕を楽しむにはいいかも?

「Atlanta Get Down」
「Bump and Hustle Music」と同タイプのディスコ・ファンク。ファンクの重さとディスコの軽さのバランスが絶妙だと思います。

「Riding High」
「Get Off Your Seats」、「Disco Hop」と並ぶ僕のお気に入り。エレガントなストリングス・アレンジがサイコーのディスコ・チューン。タイトル連呼型の女性コーラスのダンス・チューンの単純さが大好きデス!

「Disco Hop」
この曲も大好き!タイトルの通り、"ディスコ・ホップ"なダンス・チューン。サルソウル・サウンドを少しイナたくした感じですね。みんなでハッピーに盛り上がることができるゴキゲンな仕上がり!

レア盤のはずですが、今でもamazonでフツーの価格で購入できるみたいです。ゲットするならば、今がチャンスかも?

さて、サッカーEuro2008ネタです。
昨日の「ドイツ対トルコ」はトルコが大健闘でしたね。てっきりドイツが圧勝するものだと思っていましたが....ヨーロッパ各国のレベルの高さを痛感しました。

今日の「スペイン対ロシア」も楽しみです。グループリーグで完敗したスペインに対してロシアがリベンジできるか見ものですね。1戦ごとに自信をつけ、アルシャービンを中心に急成長を続けるロシアの勢いをスペインがどう受け止めるかが楽しみです。
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2008年06月26日

Miles Davis『Filles De Kilimanjaro』

Chick Corea、Dave Hollandを迎えたエレクトリック化第2弾☆Miles Davis『Filles De Kilimanjaro』
Filles de Kilimanjaro
録音年:1968年
ez的ジャンル:エレクトリック・マイルス過渡期
気分は... :決して侮れない...

テニスのウィンブルドン選手権女子シングルス2回戦「イバノビッチ対デシー」は素晴らしい試合でしたね。第1シードのイバノビッチを追い詰めたデシーの大健闘に拍手を送りたいですね。また、絶体絶命のピンチから見事盛り返したイバノビッチの精神力にも感服です。

本ブログ最多登場のMiles Davisです。

これまで紹介してきたのはMiles作品は以下の9枚(録音年順)♪
 『Bag's Groove』(1954年)
 『'Round About Midnight』(1955、56年)
 『Cookin'』(1956年)
 『Miles Ahead』(1957年)
 『Milestones』(1958年)
 『Miles Smiles』(1966年)
 『In A Silent Way』(1969年)
 『On The Corner』(1972年)
 『Get Up With It』(1970、72、73、74年)

10枚目のMiles作品としてセレクトしたのは『Filles De Kilimanjaro』(1968年)です。

『Kind of Blue』『Sketches of Spain』『Bitches Brew』といった名盤を後回しにしているあたりが僕らしいかもしれません。お楽しみはまだまだ先ということで(笑)

さて、『Filles De Kilimanjaro』ですが、エレクトリック・マイルスが大爆発する『Bitches Brew』(1969年)へ向かい助走するMilesって感じの作品ですね。

1作前の『Miles In The Sky』(1968年)でHerbie Hancockがエレピをプレイし、エレクトリック・マイルス時代に突入します。結果として、Herbie Hancock(p)、Wayne Shorter(ts,ss)、Ron Carter(b)、Tony Williams(ds)という第2期クインテットは終焉を迎えました。本作はその過程が垣間見られる1枚です。

本作のメンバーは、Miles Davis(tp)、Wayne Shorter(ts)、Herbie Hancock(el-p)、Chick Corea(el-p、p) 、Ron Carter(el-b) 、Dave Holland(b)、Tony Williams(ds)。第2期クインテットにChick Corea、Dave Hollandという白人ミュージシャン2人が加わったかたちです。ChickとHollandの2人はその後エレクトリック・マイルスに欠かせないメンバーとして存在感を増していくことになります。

過渡期の作品故、"迷いがまだある"、"中途半端"等々決して評判の良いアルバムではないようですが、僕は結構楽しく聴いています。まだ手馴れてはないけど、逆に新たなアプローチを試している手探り感に惹かれますね。

まずは 『In A Silent Way』(1969年)、『Bitches Brew』(1969年)を聴くべきだと思いますが、それらの作品を聴いた後に『Miles In The Sky』、本作『Filles De Kilimanjaro』を聴くと楽しめると思います。

決して侮れない1枚だと思います。

全曲紹介しときヤス。

「Frelon Brun (Brown Hornet)」
アルバムのハイライトとなるChick、Holland加入のオープニング。この曲のHollandのベースを聴くと、Milesのベクトルがどちらに向いていたのかがわかりますね。でも、この曲の主役はTony Williamsのドラムだと個人的には思いマス。Shorterのサックスもなかなかいいですな。Chickのチープなエレピはご愛嬌ということで(笑)

「Tout de Suite」
黄金クインテットによる演奏ですが、ピアノとベースが電子化しており、黄金クインテットとエレクトリック・マイルスが混沌としているカンジが逆に面白いですね。

「Petits Machins (Little Stuff)」
黄金クインテットによる演奏の3曲の中では一番好きなのがコレ。出だしがカッチョ良いですよね。この完成度の高さはGil Evansの手腕に拠るところが大きいみたいですね。Herbieのエレピの音色がアクセントになっていますが、僕的にはTony Williamsのドラムに耳が奪われてしまいます。

「Filles de Kilmanjaro」
タイトル曲はキリマンジャロ・コーヒーの香りがしてくるエキゾチックな仕上がりです。不思議な魅力も持った演奏に12分があっという間に終わってしまいます。ユニゾン、ソロとMiles & Shorterの世界を堪能しましょう!本作を最後にグループを離れるRon Carterのel-bもなかなか頑張っています!

「Mademoiselle Marby (Miss Marby)」
Chick、Holland加入の演奏です。タイトルは本作のレコーディング中に結婚したBetty O. Mabry Davis(ソウル・ファンにお馴染みのアノBetty Davisです)に因んだもの。ジャケに写っている女性もBetty Davisデス。マッタリしているのに、張り詰めた空気が漲っています。エレクトリック・マイルスの流れ云々に関係なく、この独特の雰囲気は絶品ですね。僕はこの1曲だけでも大満足です!

さぁサッカーEuro2008は「ドイツ対トルコ」の準決勝!
ドイツの圧倒的優位だと思いますが、トルコの粘りに期待しましょう!
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2008年06月25日

De La Soul『Stakes Is High』

成熟した姿を見せてくれた4thアルバム☆De La Soul『Stakes Is High』
Stakes Is High
発表年:1996年
ez的ジャンル:Native Tongue系Hop-Hop
気分は... :De La Soulは全てウェルカム!

De La Soulの3回目の登場っす。

『3 Feet High And Rising』(1989年)、『De La Soul Is Dead』(1991年)に続いて紹介するのは『Stakes Is High』(1996年)です。

Trugoy、Pos、Maseoの3人組De La Soulは、僕が本格的にHip-Hopを聴くきっかけを作ってくれたグループです。

『3 Feet High And Rising』(1989年)をはじめて聴いた時の感動は今でも忘れられません。もし『3 Feet High And Rising』を聴かなければ、90年代前半のHop-Hop黄金期に名作の数々をリアルタイムで聴くこともなくスルーしていたかもしれません。

その意味でDe La SoulA Tribe Called Questと並んで、僕にとってかなり特別なHip-Hopグループです。基本的にこの両グループの作品は全てウェルカムです!

今日紹介する『Stakes Is High』は彼らにとっての4thアルバム。
前作『Buhloone Mindstate』(1993年)から3年というインターバルを空けてリリースされた本作は、それまでのDe La Soulのアルバムとは少し異なった印象を受けるかもしれません。

明るく楽しく、コミカルでハジけた印象が強かったDe La Soulですが、本作『Stakes Is High』ではそうしたイメージから脱皮し、成熟したHip-Hopグループの音を聴かせてくれます。ダークなジャケからもそんな変化が伺えますよね。

制作陣における大きな変化として、1stから3rdまでプロデュースに携わってきたPrince Paulの名がなくなり、新たにJay Dee(J Dilla)らがプロデューサーとして加わっています。

最初に聴くDe La Soulのアルバムではないと思いますが、『3 Feet High And Rising』『De La Soul Is Dead』あたりを聴いてDe La Soulの魅力にハマった方は、さらにディープにハマる作品として本作をオススメします。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Supa Emcees」
De La Soulの成熟ぶりを感じさせるドープなトラック。Walter Wanderley「Summer Samba」、Slick Rick & Doug E. Fresh「La Di Da Di」 、Jimmy Spicer「Adventures of Super Rhyme」ネタ。

「The Bizness」
アルバムのハイライト曲その1。Commonをフィーチャー。Commonも大好きな僕としては嬉しい共演です。乾いたビートとフワフワした上モノのトラックがいいですね。

「Wonce Again Long Island」
このドラムブレイクはカッチョ良いですね。淡々としたDe La Soulも悪くはありません。Lou Donaldson「Who's Making Love」ネタ。

「Dinninit」
密かに好きな曲その1。Milt Jackson「Enchanted Lady」ネタのループがグッドです。昔のようにハジけたDe La Soulの面影が残る仕上がりが好きです。

「Brakes」
哀愁トラックで迫ります。Kurtis Blow「The Breaks」、Schooly D「P.S.K. (What Does It Mean)」、Fantasy Three「It's Your Rock」、Slick Rick「Children's Story」ネタ。

「Baby Baby Baby Baby Ooh Baby」
女性ヴォーカル・デュオJazzyfatnasteesがバック・コーラスで加わっています。Malcolm McLaren「Hobo Scratch(She's Looking Like A Hobo)」ネタのトラックが80年代テイストで好きです。

「Long Island Degrees」
De La SoulというよりA Tribe Called Questっぽい浮遊感のあるメロウ・トラックですね。メロウ・トラック大好きな僕は大歓迎です。Les McCann「Before I Rest」、Aretha Franklin「It Only Happens (When I Look At You)」 ネタ。

「Betta Listen」
密かに好きな曲その2。ファンキーなトラックがグッド!Jimmy Bee「The Outside Man」ネタ。

「Itsoweezee (HOT)」
アルバムのハイライト曲その2。シングルにもなったJay Deeプロデュース曲。ユル〜い感じのトラックがDe La Soulのキャラと実にマッチしています。

「4 More」
アルバムのハイライト曲その3。Zhaneをフィーチャーしたキャッチーなミッド・グルーヴ。アルバムの中で最も華のある仕上がりですね。シングルにもなりました。Jungle Brothers「Jimmy's Bonus Beat」、The New Dynamic Chico Hamilton Quintet「A Rose For Booker」、Sharon Redd「Never Give You Up」ネタ。

「Big Brother Beat」
Mos Defをフィーチャー。そう言えば、Mos Defって本作同じ1996年にDe La SoulがプロデュースしたDa Bush Babees「Love Song」で注目されたんですよね。

「Down Syndrome」
どこかユル〜いのがJDe La Soulらしいファンキー・チューン。James Brown「Talkin' Loud and Saying Nothing」ネタ。

「Pony Ride」
Truth Enolaをフィーチャー。なかなかお茶目なトラックが好きです。

「Stakes Is High」
アルバムのハイライト曲その4。Jay Deeプロデュースのタイトル曲はシングルにもなりました。乾いたドラムと深みのある上モノのバランスがいいですね。Ahmad Jamal「Swahililand」、James Brown「Mind Power」ネタ。 DJ SpinnaによるRemixも人気がありますね。

「Sunshine」
密かに好きな曲その3。この曲は僕以外にも好きな人多いでしょうね。The Commodores「High On Sunshine」ネタのピースフルな仕上がりがいいですね。

6月に入って毎日Euro2008三昧だったので、久々に試合のない日々は何か物足りない気がします。
posted by ez at 02:12| Comment(3) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする