2005年10月21日

George Benson『Give Me The Night』

ジャス界最高の“ギタリスト”の一人であるGeorge Bensonが“ボーカリスト”として開花したアルバム『Give Me The Night』
Give Me the Night
発表年:1980年
ez的ジャンル:クインシー系R&B/フュージョン
気分は... :ホロ酔い気分だぜ〜!

今日は徹夜明けでかなりクタクタ状態デス。でもある事が一区切りついたので解放感に浸りたい気分っす。そしたらふと聴きたくなったのがこのアルバム。僕にとってGeorge Bensonってそんな音楽なのかなぁ?

George Bensonって別に深い思い入れがあるアーティストじゃないんだけど、でも気づくと長い間安定的に聴き続けている気がする。多分、いつ聴いてもお手軽に“程よく”イイ気分にさせてくれるからだと思う。千円札1枚でいつでも“ホロ酔い”気分にさせてくれる、熱燗1本+焼き鳥4本のセットってカンジかなぁ。

そんな僕にとっての“ホロ酔いセット”George Bensonに初めて出会ったアルバムがこの『Give Me The Night』だ。当時はジャズギタリストだなんて全然知らず、てっきりR&Bシンガーだとばかり思っていた。

Quincy Jonesプロデュースで、Rod Tempertonが作品を数多く提供している点では、このアルバムの前年に発表されたMichael Jackson『Off The Wall』と全く同じデス。『Bad』以降のMichaelに殆ど興味がない僕だが、今でも『Off The Wall』だけでは別格でスキなアルバムだ。その意味では『Off The Wall』と『Give Me The Night』には共通する何か特別なものを感じるねっ♪

オススメ曲を紹介しときやす。

「Love X Love」
アルバムのオープニングを飾るRod Temperton作品。僕がBensonで一番スキな曲。この気持ち良さは格別☆さすがRod Tempertonだね。僕的には同じTemperton作品であるMichaelの「Rock With You」と兄弟ソングだと勝手に思ってマス。

「Give Me The Night」
大ヒットしたタイトル曲☆勿論これもTemperton作品。この曲聴けば誰でもディスコソングを歌うR&Bシンガーだと思うよね。

「Moody's Mood」
これは同じボーカルもので一応Jazz系のボーカリストってカンジがするPatti Austinとのデュエット曲。昔は全然聴かなかった曲だけど、最近は結構お気に入りデス。

「Dinorah, Dinorah」
ギタリストとしてのBensonの魅力が堪能できるインストナンバー。MPB屈指のシンガーソングライターで僕も大好きIvan Linsの作品デス。そう言えば、このブログでブラジルもの全く扱っていないのでそのうち紹介しヤス。こういった曲でのBensonのスキャットってカッコイイよねぇ。ホント、彼はスキャットがハマりまくる人だと思う。

「What's On Your Mind」
「Turn Out The Lamplight」
当時の表現で言えば、ブラコンというかAORっぽい2曲。元々甘い声のBensonがこの手の曲を歌うと、いささか出来すぎの感もあるんだけどねぇ。

ボーカリストのBensonに興味がある人は『In Your Eyes』(1982年)もどうぞ。
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2005年10月20日

Jackson Browne『Running On Empty』

僕が人生で最も影響を受けたアーティストJackson Browneの名作ライブアルバム『Running On Empty』
Running on Empty
発表年:1977年
ez的ジャンル:青春の苦悩系ロック
気分は... :それでも僕は走り続ける...

Jackson Browneの『Late For The Sky』(1974年)、『The Pretender』 (1976年)、『Running On Empty』(1977年)、『Hold Out』(1980年)の4枚は、僕が墓場まで持っていくアルバムだと思う。

このブログで取り上げてきたアーティストのリストと、Jackson Browneというのはかなりギャップがあるかもしれないよね。でも、僕は青春真っ盛りの時期に前述の4枚のアルバムに出会い、以来の僕の人生のさまざまな節目において、これらのアルバムの影響を受けてきた。というか、人生に迷った時は必ずJackson Browneを聴き、自分は何者なのか?自分は何処へ進みたいのか?を自問自答する。すると、不思議と迷いが吹っ切れて、また走り出すことができるんだよね。

別に、カッコいい曲を書くわけでもない、歌が上手いわけでもない。でも、人生に悩みながらも、自分と正直に向き合い、前進していく彼の歌はものすごい説得力があるんだよね。特に、僕みたいな不器用な生き方しかできない人間にとっては、共感できることが多いのかもしれないなぁ。

『Running On Empty』は、単なるコンサート・ライブ録音ではなく、ツアー中のホテルやバスでの演奏も収められているJackson Browneらしいライブアルバムです。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Running On Empty」
アルバムの冒頭を飾るタイトル曲。疾走感あふれる演奏と歌が僕を勇気づけてくれる。地平線まで続く一本道に置かれたドラムセットが印象的なアルバム・ジャケットをイメージしながら聴くと、さらに思い入れが強くなるんだよねぇ。

Running on - running on empty    
Running on - running blind     
Running on - running into the sun  
But I'm running behind

「Love Needs A Heart」
真実の愛は何かを考えたくなる曲。不器用でもいいからハートだけは忘れたくないよね。ちなみにJackson BrowneとLowell George、Valerie Carterの共作曲であり、Valerie Carterのバージョンも好きデス。

「The Load-Out」
「Stay」
アルバムのラスト2曲はメドレーとなっている。コンサート・ツアーという旅と人生をオーバーラップさせてくれる感動的な「The Load-Out」と、バンドメンバーが次々とボーカルを努める大盛り上がりのエンディング「Stay」。この2曲には個人的な思い入れもって、昔公園で彼女と二人してウォークマンで聴いていたことを今も鮮明に覚えている。「The Load-Out」で涙腺が緩くなり、「Stay」を聴くとウルウル状態のまま笑顔となる。子供みたいだよねっ(/o\)

最近、いろいろ迷うことが多い。でも「Running On Empty」を聴き、僕はまた走り続ける。その先に何が待っているのかはわからない。でも、僕は走り続ける...なんて、僕のキャラと合わないかな?
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2005年10月19日

Lil' Louis & The World『Journey with the Lonely』

80年代後半に変態ハウス「French Kiss」で大ブレイクしたLil' Louisの美しすぎる2nd『Journey with the Lonely』
Journey with the Lonely
発表年:1992年
ez的ジャンル:ベッドルームミュージック系ハウス
気分は... :気分はロンリー?

このブログ初のHouseデス。と言っても現在の僕がCDショップでHouseコーナーに足を踏み入れることはまずアリマシェ〜ン。
我が家のCD棚に一応House専用コーナーもあるけど約8割のアルバムは90年代半ばあたりまでのものじゃないかなぁ?

Houseは基本的には踊るための音楽で、聴くという用途の音楽ではない。聴くにしても曲単位で楽しむものなので、コンピレーションアルバムで十分ってカンジのジャンルだよね。だから、単独アーティストのフルアルバムで愛聴しているものとなると、かなり限られてくる。

そんなキビシイ条件をクリアして、今でも頻繁に聴くHouseアルバムが2枚ある。Lil' Louis & The World『Journey With The Lonely』とMr. Fingers(Larry Heardの別名)『Introduction』の2枚だ。2枚とも1992年のアルバムだけど、Houseを踊るためだけのダンス・ミュージックではなく、聴かせるダンス・ミュージックへと昇華させている。また、静寂、孤独感、儚さを感じさせる独特のクールネスを持っている点も2枚に共通しているかなぁ。

で、今日は多分僕が最も多く聴いているHouseナンバー「Club Lonely」を含む『Journey With The Lonely』を取り上げマス。美しすぎるほどの孤独感が快感となるアルバムざんす!

オススメ曲を紹介しときやす。

「Club Lonely」
前述の通り僕のイチ押しHouseクラシック♪ディープハウス必聴だと思いマ〜ス。僕はこの曲はCDシングルでも持っていて、本当はアルバムバージョン以上にシングル収録のDJ Pierreによるアフロハウス風味満点のリミックスが一番のお気に入りなんだけどねぇ。

「New Dance Beat」
Masters At Work("Little Louie" Vega & Kenny "Dope" Gonzalez)参加曲。MAWが絡んでいるせいか、多少他の曲とテイストが違うかもね!
何かとっても単調なんだけど、クセになるパターンの曲だね。

「Saved My Life」
この曲も大好きでCDシングルも持ってマス。ピアノの響きがイイ感じです。どうもピアノ入りのガラージュ・ハウスとかにメチャ苦茶弱い僕デス。最近ロクな事がない僕の人生を救ってくれる美しい子守唄のような曲デス。

「Dancing in My Sleep」
ってカンジの曲。Joi Cardwellのボーカルがとっても官能的デス。「Club Lonely」や「Saved My Life」のボーカルも彼女なんだけど、そうやって考えると、僕のLil' Louis好きの半分くらいは彼女の魅力的なボーカルのおかげかも?

「Jazzmen」
オトナしめの前半から徐々に高揚して盛り上がっていく展開が気持ちイイ曲。

Lil' Louisと言えば、“変態”という表現で説明されてしまうことが多い。でも、きっと彼はロマンチストだと思う。でなきゃ、こんな美しいアルバムは作れるはずない!
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2005年10月18日

Spandau Ballet『True』

みんな一度は聴いたことがあるであろう名曲スロー「True」収録のSpandau Ballet 『True』
トゥルー
発表年:1983年
ez的ジャンル:アダルト&ゴージャス系ニューロマ
気分は... :♪ハァー・ハッハッ・ハァーハァー♪(☆_☆)

Spandau Balletは、80年代前半のニューロマ・ブームの中で登場してきたグループであり、本国イギリスではDuran Duranのライバル的存在だった。ちなみにニューロマとは、ニューロマンティック・ロックの略であり、80年代初頭のファッショナブル&ビジュアル系のUKポップ・ミュージックのムーブメントのことデス。そう思うと、Spandau BalletってDuran Duran、Adam And The Antsといった他のニューロマ系グループと比較すると、オトナのグループ(=オヤジくさいグループ?)ってカンジだったよね。

僕は別にSpandau Balletのファンではなかったが、この「True」だけは別格で大好きだった。このロマンティックなスローがバックで流れ、隣には愛しの子が...なんて妄想をよく抱いていたものだ。今でも♪ハァー・ハッハッ・ハァーハァー♪というあのフレーズを聴いただけで甘酸っぱい気分になる。

実はSpandau Balletのオリジナルのみならずサンプリングネタで使っている曲も含めて「True」好きなんだよねぇ。

なので、今日はいつもと違うパターンで「True」ネタ曲を紹介しやす。

Nelly「N Dey Say」(2004年)
アルバム『Suit』収録。大ヒット曲「My Place」だけじゃなくて、この曲も忘れないでね!ちなみに「My Place」はTeddy Pendergrass「Come On With Me」、Debarge「I Like It」の2曲をネタに使っていたけど、「I Like It」はともかく「Come On With Me」は意外なネタだったよねぇ。

P.M.Dawn「Set Adrift On Memory Bliss」(1991年)
キワモノHip-Hopの一発屋☆このグループ名でピンと来る人は、それだけで年代バレちゃうよね。この曲収録のアルバム『Of the heart,of the soul and of the cross』を持っているけど正直「Set Adrift On Memory Bliss」以外を聴くことはマズ無いっす。でも、「Set Adrift On Memory Bliss」だけはしっかりiTunesにインポートしてありヤス。

ICE「C'est La Vie」(2003年)
宮内和之と国岡真由美によるJ-POP屈指のユニットICEによるネタづかい。アルバム『Formula21』収録。個人的には「True」ネタでこの曲が一番好きだなぁ。他の曲と比較して、一番オリジナルの雰囲気と違うけど、一番オシャレな仕上がり。オリジナル「True」のアダルト&ゴージャスな雰囲気と、ICEの都会的でクールなサウンドが見事にマッチしてマス。夜のドライブにピッタリっす。

Gordon Chambers「Slippin' Away」(2005年)
今年イチ押しの男性R&Bアルバム『Introducing Gordon Chambers』収録。正直、ICE「C'est La Vie」と同じ位秀逸デス。オリジナル「True」が多少古臭いと感じる人は、この曲でその不満を解消できるはず! オリジナル以上にメロウかもね?それにしても彼の名を紹介するのは、このブログでもう3回目になるので、『Introducing Gordon Chambers』も紹介しなくちゃね。

最後にアルバム『True』について触れておくと、「True」以外にも「Communication」「Lifeline」など佳作が多いデス。ニューロマ好きの人はぜひどうぞ!
posted by ez at 01:08| Comment(8) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月17日

Doors『Doors』

60年代後半の時代の扉を開け、そして自ら破滅していったカリスマJim Morrisonの伝説の始まり☆Doors『Doors』
The Doors
発表年:1967年
ez的ジャンル:破滅的カリスマ系サイケデリック・ロック
気分は... :誰か俺のハートに火をつけて?

最近部屋を整理していたら、中学生の頃に買ったロックのグラフィティ本が出てきた。この本でロックの歴史に興味を持ち、ロック史の重要アーティストを片っ端から聴き始めたのが、音楽好きになったきっかけなんだよね。この頃はまだ「ロック=洋楽」のような時代だったので、Stevie WonderやSly Stoneなどもロック史の文脈で説明されているのが面白いんだけど。

Beatles、Rolling Stones、Who、Bob Dylan、Eric Claptonなどの大物アーティストは別として、ロック史をさかのぼる僕に強烈な印象を与えたのが、Jimi Hendrix(1942-1970年)、Jim Morrison (1943-1971年) 、Janis Joplin(1943-1970年)の3人だった。共に60年代後半から凄まじいスピードで時代を駆け抜け、70年代に入ると瞬く間に散っていったアーティストであり、まさに生き様そのものがロックであった。僕は、音楽以上にそんな彼らのスリリングな人生に興味を覚えたんだと思う。

Jim Morrisonがボーカリストとして在籍したグループがDoorsである。Jim Morrisonのスリリングで破滅的な人生は、オリヴァー・ストーン監督、ヴァル・キルマー主演の映画『The Doors』(1991年)で観ることができマス。Jim Morrison役のヴァル・キルマーは結構なりきっていると思うなぁ。

Doorsのアルバムで1枚となると、やはり鮮烈なデビュー作『Doors』だよねぇ。ワイルドなJimのボーカルとベースレスという異色のバンド編成が生み出すサイケかつジャズっぽいサウンドが唯一無二の音楽をデリバーしてくれマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Light My Fire」
この曲はみんな知ってるよねぇ。アルバムからの2ndシングルであり、初のNo1ヒットとなった超有名曲。サイケなサウンドのなかに隠し味でラテンフレイヴァーが効いていマス。Ray Manzarekのハモンド・オルガンがフリーキーでイイ味出しているよねぇ。

「Break On Through(To The Other Side)」
アルバムからの1stシングル。攻撃的なサウンドとJimの荒々しいボーカルが印象的なアブナイ曲。Jimが突き抜けた扉の向こう側には何が見えたのだろう...

「Soul Kitchen」
気だるく退廃的な雰囲気が後を引く曲。この怪しげなカンジが彼らの魅力だよね。

「Alabama Song (Whisky Bar)」
落ちぶれたサーカス団の悲哀が漂う歌。場末の雰囲気がにじみ出たアレンジがとっても印象的デス。

「The End」
父親殺しと母子相姦を歌うショッキングな曲。コッポラ監督がベトナム戦争をテーマに人間の狂気を描いた問題作『地獄の黙示録』(1979年)の冒頭シーンで印象的に流れるこの曲を覚えている人も多いのでは? まるでこの映画のために作られた曲と思えるぐらい見事にシンクロしていたよねぇ。
11分にも及ぶこの狂気の歌をフルで聴いたのは中学の時だったけど、映画のイメージも重なって正直背筋が寒くなった記憶がありマス。

よりサイケになった2ndアルバム『Strange Days』(1967年)、ポップで聴きやすい『Waiting for the Sun』(1968年)あたりも僕は好きデス。
posted by ez at 01:07| Comment(6) | TrackBack(1) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする