2005年12月11日

Nara Leao『Dez Anos Depois』

ボサノヴァのミューズによるボサノヴァ名曲集Nara Leao『Dez Anos Depois』
美しきボサノヴァのミューズ
発表年:1971年
ez的ジャンル:サウダージ系ボサノヴァ
気分は... :ジーコJapan頑張れ!

サッカー2006年W杯ドイツ大会の1次リーグの組み合わせ抽選が終わりましたね。しばらくはこれで頭が一杯になりそうっす。

日本が入ったF組(ブラジル、クロアチア、オーストラリア、日本)は、まぁまぁのクジ運なのでは?個人的には、ヨーロッパ強豪、南米、アフリカの組み合わせが最悪だと思っていたので、ヨーロッパ強豪国とアフリカを避けることができたのはラッキーだと思いマス。とはいえ、ブラジル、クロアチアの2ヶ国が予選突破というのが順当な予想ですよね。ジーコJapanには何としてもこの予想を覆して欲しいものデス。

ということで今回はボサノヴァ・アルバムの名盤Nara Leao『Dez Anos Depois』です。

Nara Leao(1942-1989年)は1962年デビューの「ボサノヴァのミューズ(歌姫)」と呼ばれていたブラジルの女性歌手である。本作は、軍事政権の圧力によりフランスへ亡命していた時期に、滞在先のパリで録音された。

デビュー前からボサノヴァ界で注目されていたNara Leaoだが、彼女自身は長年ボサノヴァというアプローチを避け続けており、実は本作が初の全編ボサノヴァ・アルバムである。ブラジルから遠く離れたパリの地で故郷への郷愁を強く覚えた彼女は、故郷を象徴するボサノヴァを歌わずにはいられなかったのであろう。殆どギターだけの伴奏で歌われるボサノヴァの名曲一つひとつに込めた彼女の想いが優しく伝わってくる。

一般的に、“ブラジル”と聞いてイメージするのは、サッカーやカーニバルであり、それらを通じてラテン系の陽気で楽しいブラジル人像を描くと思う。

一方で、“サウダージ(Saudade)”と表現される独特の感情を強く持つのもブラジル人である。サウダージとは、昔のことを懐かしく思い出すことや郷愁を意味するポルトガル語である。ジーコやアイルトン・セナ(今は亡き元F1世界チャンピオン)といったブラジルが生んだ世界的ヒーロー達には、まさにこの言葉がぴったりである。彼らは、多くの栄光を手に入れたスーパースターでありながら、いつもどこかもの悲しく遠くを見つめる表情が強く印象に残る。

ボサノヴァという音楽が日本人ウケする理由は、単にオシャレな音楽であるという以外に、このサウダージ感覚が日本人の感性とマッチしているからではないかなぁ?

オススメ曲を紹介しときやす。

「Desafinado」
ボサノヴァの創始者Antonio Carlos Jobim作曲のナンバー。このアルバムで一番のお気に入りデス。タイトルを直訳すると「音痴」。1958年にJoao Gilbertoが初めてこの曲を録音した時には、ホントの音痴が歌っていると思われたらしい。当時、ボサノヴァが新しい感覚の音楽であったことを示す話だよね!

「Rapaz de Bem」
労働は最悪の道徳なり!と歌うブラジル人らしいナンバー。

「O Amor Em Paz」
Jobim作曲、Vinicius de Moraes作詞という強力コンビによるメロウなナンバー。

「Outra Vez」
Jobim作詞・作曲のナンバー。去っていく恋人への切ない想いを歌っていマス。

「Samba de Uma Nota So」
Jobim作曲の軽快なナンバー。“一つの音だけで出来ているサンバ”のことを歌っているのだが、僕には全然意味がわかりません??

「Garota de Ipanema」
以前に紹介したとおりStan Getz/Joao Gilberto『Getz/Gilberto』(1964年)に収録され、ボサノヴァという音楽が世界中に知れわたるきかっけをつくったJobim作品。Naraはシンプルな仕上がりでカヴァーしてマス。

「Voce E Eu」
“あなたは...私なのです!”と軽やかに歌うラブソング。

「Fotografia」
またまたJobim作詞・作曲。やさしいメロディとロマンテックな詩がとてもマッチしていてステキです。

日本が入ったF組ばかり目が行きがちですが、サッカーファンとしては、C組(アルゼンチン、コートジボワール、セルビアモンテネグロ、オランダ )、E組(イタリア、ガーナ、アメリカ、チェコ)の激戦グループに大注目です!
posted by ez at 01:56| Comment(3) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月10日

Public Enemy『Fear of a Black Planet』

ブラック・プラネットの誕生?Public Enemy『Fear of a Black Planet』♪
Fear of a Black Planet
発表年:1990年
ez的ジャンル:反体制Hip-Hop
気分は... :Fight The Power!

このアルバムを初めて聴いた時、こんな攻撃的トラックが続くHip-Hopアルバムは正直ヤバイと思ったね。

当時の僕のお気に入りHip-Hopは、Native Tongues一派(De La Soul、Jungle Brothers、ATCQ)あたりのおとぼけ系だったけど、客観的に考えて最も重要なHip-HopアーティストはPublic Enemyだと思っていた。

激しいラップで扇動するChuck D、大きな時計をぶらさげた道化師キャラのFlavor Flav、グループの“情報相”Professor Griff、DJのTerminator Xで構成されるPublic Enemyは、音楽以上にその政治的メッセージや体制に対する攻撃的な姿勢で、当時かなりインパクトが強かったね。

僕がPublic Enemyを意識したのは、Spike Lee監督の出世作となった映画『Do The Right Thing』(1989年)だ。映画自体も、NYブルックリンにおける黒人系住民とイタリア系住民の間の日常的な人種問題を見事に描いた素晴らしい作品だが、その映画の暴動シーンで印象的に流れていたのが、Public Enemy「Fight The Power」だった。

一般的には、2ndアルバム『It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back』(1988年)が歴史的名盤との評価が高いけど、個人的には、続く3rd『Fear of a Black Planet』がお気に入りっす。

タイトルやジャケットからわかる通り、ブラック・プラネット国家の誕生というかたちで体制への対決を示したコンセプト・アルバムだ。皮肉なことに、このアルバムの発売前にProfessor Griffが反ユダヤ的な発言をし、メディアやユダヤ人団体から槍玉に挙げられ、結局Griffをグループから解雇するトラブルでも話題になりまシタ。

彼らの場合、政治的なメッセージ性が注目されがちだけど、サウンドもサイコーっす。Hank Shockleeを中心にCarl Ryde(Chuck D)、Keith Shocklee、Eric Sadlerから成るプロデュース集団The Bomb Squadの力がいかんなく発揮された作品だと思いマス。とっても攻撃的だけど緻密な音作りがされてヤス。

また、このアルバムは最も多くのサンプルを使っているアルバムらしいデス。確かに、このアルバムの元ネタを挙げたら、それだけで物凄いボリュームになりそうだね。でもかなり切り刻まれているので、どこで使われているのか不明なものも多いんだけど...

オススメ曲を紹介しときやす。

「911 Is A Joke」
人気曲の1つ。“黒人が電話で救急車を呼んでも来ない”とFlavor Flavが黒人への不公平な扱いを痛烈に批判した曲。とってもファンキーなトラックも文句ナシです。

「Welcome To The Terrordome」
リードシングルにもなった彼らの代表曲の1つ。ノイジーで攻撃的なサウンドもカッチョ良いし、アジテーションたっぷりのChuck Dのラップも最高デス。

「Burn Hollywood Burn」
自分達に都合の良い勝手な黒人像しか描かないハリウッドを攻撃した曲。Big Daddy KaneとIce Cubeが参加してマス。

「Power To The People」
疾走感のあるファンキーなナンバー。先日命日だったJohn Lennonにも同名曲がありますよね。NY在住で、しかも反体制派の危険人物としてFBIから睨まれていたJohnとPublic Enemyって結構接点あるかもね。

「Fear of a Black Planet」
BPM抑え気味ながらもグルーヴ感がとってもカッチョ良いタイトル曲。

「Revolutionary Generation」
「Can't Do Nuttin' For Ya Man」
アルバム後半になってもダレることなく、ネジを巻き直してくれる気合いの入った2曲。

「Fight The Power」
先に書いた『Do The Right Thing』でも使われたクラシックナンバー。黒人社会へ権力との闘いを訴えたこのナンバーは単に彼らの代表曲に止まらない、ブラックミュージック史の重要曲だと思う。

映画『Do The Right Thing』のラストで、「暴力」に対するキング牧師とマルコムXの相反する2つの見解が示されている。う〜ん、難しい問題だね。
posted by ez at 20:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月09日

Brian Auger's Oblivion Express『Closer to It!』

オルガン好きにはたまらない1枚☆Brian Auger's Oblivion Express『Closer to It!』♪
Closer to It (Dlx)
発表年:1973年
ez的ジャンル:クロスオーバー系オルガン・ロック
気分は... :何でもアリ!

以前にも書いたが、最近の僕は仕事もプライベートもかなり自由に行動できる。そんな中で心掛けていることは、“何でもアリ”だ。せっかく何でもできるん立場なんだから、自分で勝手な壁をつくらず、面倒くさがらず、いろんな人と会い、何でも貪欲に吸収し、恐れず新しいことにチャレンジしたいと思っている。このブログを始めたのも、そんな流れの1つかな。

さて、UKのオルガン/キーボードプレイヤーBrian Augerは、真の意味で“何でもアリ”のクロスオーバーな音楽をデリバリーしてきたアーティストだと思う。

60年代のBrian Auger & Trinity時代のソウルジャズ/ロック的な彼もお気に入りだが、見事にロックとジャズとR&B/ソウルを融合し、独自のサウンドを確立した70年代のBrian Auger's Oblivion Express時代がやっぱり最高だなぁ。

当時、彼の音楽はプログレ・ジャズロックなるジャンルで語られていたらしい。彼のクロスオーバー感覚が時代を先取りしすぎて、周囲が消化しきれなかったのかもね?

Oblivion Express時代のアルバムは、どれも僕的には外せない作品ばかりだ。一般的には、『Straight Ahead』(1975年)あたりがフリーソウル・ファンを中心に人気作なんだろうけど、 個人的には本作『Closer to It!』(1973年)、『Reinforcements』(1975年)の2枚を聴く頻度が一番多い。

『Closer to It!』は、Oblivion Expressの他のアルバムと比較して、あまりにジャケットがチープだったので、CDショップで何度も購入をためらった作品だったなぁ。でも、サウンド的には一番ハマったね。その最大の理由はパーカッションの充実ぶりだ。僕は基本的にパーカッションがチャカポコ鳴っている音楽が大好きなんだっちゃ♪

久々に全曲紹介しやす。

「Whenever You're Ready」
僕はこのオープング・ナンバーで完全にヤラれました。パーカッション好きには、パーカッションとBrian のハモンドが絡みまくる前半だけで完璧に鼻血ブーです。このカッチョ良さはなかなか今でも見つけるのが難しいのでは?あと終盤の雰囲気が(旧作の)映画『猿の惑星』のオープニングテーマっぽくて好きです...といっても伝わりづらいよね。

「Happiness Is Just Around the Bend」
クロスオーバーという言葉がピッタリの曲。Steely Danの初期の名曲「Do It Again」をよりジャズっぽくしたカンジかな。The Main Ingredientもカヴァー。

「Light on the Path」
El ChicanoやMaloといったチカーノ系バンドとの接点も見出せるようなラテン風味のインスト曲デス。

「Compared to What」
これはニューソウルを思い起こすナンバー。Curtis Mayfield『Superfly』あたりの雰囲気に近いかも?このアルバム全体にいえることなんだけど、なかなかボーカルが始まらず、インスト曲だと思っていると突然ボーカルが入ってくる。この焦らしが案外良かったりして?

「Inner City Blues」
ご存知Marvin Gayeの超有名クラシックのカヴァー。ただ、数多あるカヴァーの中でも最高傑作だと思いマス。クールかつファンキーかつグルーヴィー♪Marvinファンの方はこの1曲だけでも聴く価値アリだと思いマス。

「Voices of Other Times」
クロスオーバーというよりフュージョンと表現した方がしっくりくるナンバー。メロウネスがほんのり香るのがイイねっ!

アルバム全6曲という曲数の少なさに物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、かなり濃密な6曲でっせ!
posted by ez at 02:04| Comment(2) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月08日

Joss Stone『The Soul Sessions』

早熟の白人ソウルシンガーによる絶品ソウル・カヴァー集Joss Stone『The Soul Sessions』
The Soul Sessions
発表年:2003年
ez的ジャンル:マイアミソウル系白人女性シンガー
気分は... :サプライズ!

ホントに白人シンガー? 黒人シンガーにしか聴こえない!
ホントにイギリス人? アメリカ南部の人でしょ!
ホントに16歳の高校生? 早熟すぎる!

これがJoss Stone『The Soul Sessions』を最初に聴いた感想だった。
正直驚いたねぇ〜(」゚O゚)」

2003年に発表された『The Soul Sessions』は、イギリスの白人シンガーJoss Stoneの1stアルバムであり、ソウル・カヴァー集っす。2004年にJoss自身が大半の曲を書いた『Mind, Body & Soul』を発表しており、こちらを実質的なデビューアルバムととらえ、『The Soul Sessions』は企画盤という見方をすべきかもしれない。『Mind, Body & Soul』も悪くはないけど、僕は断然『The Soul Sessions』の方がスキだ。

このアルバムは、70年代ソウルに深い愛情を持つ16歳のイギリス人高校生のために、70年代に活躍したマイアミ・ソウルの重鎮が勢揃いし“70年代のクラシック・ソウルを今日に甦らせる”という明確なコンセプトのもとに制作されたアルバムだ。プロデュースの大半を「Clean Up Woman」で有名なBetty Wrightが手掛け、Timmy Thomas、Little Beaver、Latimoreといったマイアミ・ソウルやフリーソウル好きが歓喜するメンバーがバックを固める。

また、?uestlove (The Rootsのドラマー)やJames Poyserといったプロデュース集団“ソウルクエリアンズ”のメンバーやAngie Stoneも参加しており、単に懐かしい気分のアルバムで終わっていない。

こうした豪華メンバーを従えて、Jossはとても16歳とは思えない堂々たる歌を披露してくれる。まだまだテクニック的には荒削りなのかもしれない。でも、歌やソウルミュージックに対する愛情がよく伝わってくる点がとっても好感が持てるんだよね!

オススメ曲を紹介しときやす。

「The Chokin' Kind」
オープニングはJoe Simon のカヴァーで知られる曲。彼ははこの曲で1969年のグラミー最優秀男性リズム&ブルース歌手を受賞してマス。ほのぼのイナたいカンジのJoe Simonと比べると、ブルージーなカンジに仕上げてマス。この1曲でJossがタダ者ではないことが十分わかるハズ。

「Super Duper Love」
Sugar Billy 1975 年のヒット曲のカヴァー。Jossの豪快な歌いっぷりにゴキゲン気分のナンバーっす。Little Beaverのギターが印象的デス。

「Fell In Love With A Boy」
The White Stripes 2001年のヒット曲のカヴァー(オリジナルのタイトルは「Fell In Love With A Girl」)。この曲だけ異色の選曲だよね。イギリスでブレイクしたデトロイト出身のガレージ・サイケバンドの曲を、イギリス人シンガーがアーシーなソウルナンバーとしてアメリカ人ミュージシャン達と録音するって構図が面白いよね!?uestloveもプロデュースに加わっており、彼らしいグルーヴ感をクリエイトしてくれてマス。サウンド的には一番面白いかも?

「Some Kind Of Wonderful」
Drifters1961年のヒット曲のカヴァー。抜けが良く、コクがまろやかな仕上がりデス。

「I've Fallen In Love With You」
60年代メンフィス・ソウルのクイーンCarla Thomasのカヴァー。当初Jossは通常のアルバムを制作していたが、この曲の出来があまりに素晴らしいため、急遽全曲カヴァー・アルバムが企画されたという、このアルバム誕生のきっかけとなった曲デス。

「All The King's Horses」
女王Aretha Franklinのカヴァー。さすがにArethaには遠く及ばないけど、彼女に憧れて健気に頑張っているカンジがイイっす。

「For The Love Of You Pts.1 & 2」
アルバムのラストはご存知Isley Brothersの名曲のカヴァー。この曲は絶品デス。フェンダーの伴奏のみで、Jossが感動的に歌い上げマス。ホント、聴いているうちに涙腺がウルウルしてきます。同じくIsley Brothersの名カヴァーAaliyah「At Your Best (You Are Love)」とセットで聴くと完璧涙ボロボロ状態っす。

こんな素晴らしいカヴァーアルバムならば、第2弾、第3弾と企画して欲しいっちゃ!
posted by ez at 02:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月07日

The Fifth Avenue Band『The Fifth Avenue Band』

ミラクルなフォーキーアルバムThe Fifth Avenue Band『The Fifth Avenue Band』
ザ・フィフス・アヴェニュー・バンド
発表年:1969年
ez的ジャンル:スタイリッシュ・フォーキー・バンド
気分は... :気分は晴れ晴れ☆

The Fifth Avenue Bandを知ったのは、御多分に漏れず、90年代初頭のフリーソウル・ブームだ。

フリーソウル・ブームのおかげでいろんな再発見があったけど、フォーキーもので言えば、Alzo & Udine『C'mon And Join Us!』(1968年)とThe Fifth Avenue Band『The Fifth Avenue Band』(1969年)の2枚が大収穫ってカンジがしたなぁ。2枚とも最初聴いた時には60年代のグループだなんて全然思わなかった。

The Fifth Avenue Bandは、1968年にニューヨークで結成されたグループだ。最初レコード会社は第二のLovin' Spoonfulとして売り出したかったらしい。僕の中では両者は全然結びつかないけどねぇ。

メンバーはPeter Gallway(g、vo)、Jon Lind(vo)、Kenny Altman(g、b)、Murray Weinstock(key)、Jerry Burnham(b、fl)、Pete Heywood(ds)の6名。

彼らの最初にして唯一のアルバムが『The Fifth Avenue Band』である。僕はフリーソウル・ファンの間で大人気だった「One Way Or The Other」目当てで買ったし、他の曲も同タイプの曲であることを願っていたのだが、聴いてみると、そのバラエティに富んだ内容に嬉しいかたちで期待を裏切られた。

彼らの魅力は、フォーキーをサウンドをベースにしながら、ロック、ジャズ、R&B/ソウル、ラテンなどのテイストを自然&見事に取り入れている点だと思いマス。混沌の60年代にこのセンスは信じられないなぁ。案外時代を先取りしていたグループかもね!

オススメ曲を紹介しときやす。

「One Way Or The Other」
まずはアルバムのハイライト曲。この手の曲としてはかなり完璧な作品だと思いマス。フォーキー&グルーヴィーなカンジが胸キュンで〜す☆☆美しいハーモニーも爽やか♪晴れた日の朝に聴くと、1日中晴れ晴れとした気分になれそうな曲デス。

「Good Lady Of Toronto」
70年代初めのウエストコースト・ロックを先取りしたナンバー。僕が大好きなJackson Browneに通ずるものがある。スライドギターがイイ感じっす。

「Eden Rock」
「One Way Or The Other」と並び、フリーソウルで人気の曲。パーカッシブなコンガがカッチョ良すぎ!80年代ネオアコブームの曲として聴かせても誰も疑わないんじゃないかな?と思うほどスタイリッシュです。何かPaul WellerがStyle Councilあたりで歌っていたらとピッタリなカンジだったね!

「Nice Folks」
イカしたポップナンバー。この曲を聴くと、山下達郎がこのアルバムから影響を受けたのが納得できる。まさにシュガーベイブ的な曲だよね。

「Faithful Be Fair」
哀愁たっぷりの感動バラード。ギターのアルペジオとオルガンがとってもステキです!

「Angel」
アルバムのエンディングを飾るのは密かにスゴイ大作。この時期ロックでは僕の大好きなWhoが『Tommy』というロックオペラを発表していたけど、フォーキーオペラとでも呼びたくなるようなドラマティックな展開にウットリっす。美しいメロディ、カッチョ良いホーンセクション、見事なコーラスワーク、ジャズっぽいフリーキーなラストなどさまざまな要素が詰まった濃密な1曲です。

Alzo & Udine『C'mon And Join Us!』もミラクルなアルバムだと思いマス。そのうち紹介しヤス。
posted by ez at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする