2006年02月09日

D'Angelo『Voodoo』

カリスマD'Angeloによる2000年代R&B最高傑作☆D'Angelo『Voodoo』
Voodoo
発表年:2000年
ez的ジャンル:2000年代R&Bの最高傑作
気分は... :このグルーヴにはヤラれマス!

異論も多くあるかもしれないけど、現時点で僕が選ぶ2000年代最高傑作R&BアルバムはD'Angelo『Voodoo』デス。

1995年のデビューアルバム『Brown Sugar』は新しいR&Bの方向を決定付けた傑作だと思うし、日本独自企画のライブアルバム『Live At The Jazz Cafe,London』(1996年)もCurtis Mayfield『Curtis/Live!』Donny Hathaway『Live』といった名作ライブに迫るものだったと思う。

でも、この『Voodoo』でのD'Angeloはさら1ランク上のステージに進化している気がしたねぇ。このアルバムはNYにあるElectric Ladylandスタジオで、ジャムセッションによる録音を中心に制作された。Electric Lady Landはご存知の通り、D'Angeloも大きく影響を受けた伝説のギタリストJimi Hendrixの名作3rdアルバム『Electric Ladyland』のタイトルだ。

Jimi Hendrixが当時の音楽シーンで革命児であったように、このアルバムでD'Angeloとメンバー達は、Jimiの魂がのり移ったように、既存R&Bを軽々と超えてしまったと思いマス。詳しくは知らないけど、アルバムタイトルの『Voodoo』も、Jimiの『Electric Ladyland』収録曲「Voodoo Child」からきているのでは?

メンバーもD'Angelo以外にRaphael SaadiqDJ Premier、?uestlove(The Roots)、Pino Palladino、Roy Hargrove、James Poyser、Charlie Hunter、Methodman、Redman、Q-Tipというツワモノが集結して、この名盤誕生に関わっていマス。

このアルバムの凄さは、Curtis MayfieldMarvin Gaye、Stevie Wonderといった伝説の70年代ニューソウルと、80年代のブラック・ヒーローPrinceのような孤高なカリスマ性と、90年代を象徴する黒人音楽であるHip-Hopが実に自然に融合している点だと思いマス。

ちなみに第43回グラミー賞でアルバム『Voodoo』が最優秀R&Bアルバムを、アルバムからのシングル「Untitled (How Does It Feel)」が最優秀R&Bボーカル・パフォーマンスを受賞していマス。でも、そんな説明ナシでも間違いなく傑作だとわかる作品っす!こんな音楽を作れるのはD'Angelo以外に考えられない!

全曲紹介しときやす。

「Playa Playa 」
Electric Lady Landスタジオ録音の必然を感じさせる“Voodoo”なナンバー。この1曲でD'Angeloの呪術にかかってしまったようだ。何と言っても、 ?uestloveとPino Palladinoが生み出す大きくうねるグルーヴが凄すぎっす。

「Devil's Pie」
DJ Premierとのコラボで話題になった本アルバムのハイライト曲の1つ。本アルバムに先行して1998年の映画『Belly』のサントラに収録されていた。D'AngeloとPrimoが組むと聞けば、自ずと期待が高まるが、その期待以上のドス黒いナンバーっす。

Primoの生み出す極太&硬質ベースラインのループに、D'Angeloのラップのようなボーカルが絡み、剥き出しなカンジの極上クールネスに仕上がってマッスル。聴いているうちに陶酔してきマス。

「Left & Right 」
Methodman、Redmanをフィーチャーしたシングル・カット曲。Hip-Hopとニューソウルのハイブリッドを楽々とこなしてしまうのはさすがD'Angeloだけど、前の2曲に比べるとフツーかも?地味にQ-Tipも参加してマス。

「The Line」
“やっぱり「Brown Sugar」がスキ!”という人には、あのセクシー・ファルセットが堪能できる1st路線のナンバーっす。

「Send It On」
当時の奥方Angie Stoneとの共作ナンバー。これはニュー・クラシック・ソウルらしい、しっかり70年代しているスマートな曲デス。

「Chicken Grease」
即興的なジャムセッションによる一体化したグルーヴ感が最高にカッチョ良い曲。本アルバムの大きな成果の1つだと思いマス。

「One Mo' Gin」
決して甘くないホロ苦スロー。D'Angeloらしい不思議な浮遊感が漂うサウンドが少し不気味なカンジっす。

「The Root」
Charlie Hunterのジャジーなギターが印象的な、D'Angeloらしくニューソウルを消化しているナンバー。

「Spanish Joint」
タイトルの通り、スパニッシュなグルーヴ・ナンバー。爽快なグルーヴという点でアルバム中最もオシャレな曲かもね?ここでもCharlie Hunterのギターが大活躍デス。

「Feel Like Makin' Love」
Roberta Flackの1975年の大ヒット曲のカヴァー(Eugene McDaniels作品)。以前投稿したように、この曲については、Roberta Flack、Marlena ShawGeorge Bensonの3人のメロウなバージョンが僕のお気に入りっす。D'Angeloのバージョンは、グルーヴ重視でファンキーな仕上がりになってマス。これはこれで悪くないっす。

「Greatdayndamornin'/Booty」
Angie Stoneソングライティング参加曲。これも、ライブ録音による一体化したグルーヴ感が堪能できマス。

「Untitled (How Does It Feel) 」
前述のグラミー受賞曲であり、「Devil's Pie」と並ぶ本アルバムのハイライトと言えるRaphael Saadiqとの共作による名バラード。特に、後半の盛り上がりはスバラシイ!の一言☆この曲はPrince殿下へのオマージュであり、少し変態チックなファルセット・ボイスが殿下っぽいよね!あと、鍛えられた上半身を剥き出しで歌うPVもインパクトあったよね。

「Africa」
タイトル通り、アフリカンなパーカッションが印象的な曲。僕の密かなお気に入りっす。と言うのも、僕の大好きなパーカッション奏者Ralph MacDonaldの名曲「In The Name Of Love」に似ているからっす。そう思うと、サウンドもRalph MacDonaldっぽいでしょ?

まだ、隠遁生活を送るには若すぎる!そろそろ新作出してくれないかなぁ?
posted by ez at 01:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする