2006年07月11日

Naughty By Nature『Naughty By Nature』

R&Bファンも納得のキャッチーなHip-Hop☆Naughty By Nature『Naughty By Nature』
Naughty by Nature
発表年:1991年
ez的ジャンル:パーティー系Hip-Hop
気分は... :祭りの後に...

W杯決勝はイタリアが冷や汗のPK勝利で世界一へ...でもジダンのあの件で何かスッキリしない決勝だったね。至極の1ヶ月が終了してしまった脱力感と合わせ、なんかマッタリと1日を過してしまった。

でも、このダラけた1ヶ月を挽回するために、今日から気合いを入れ直しマス。ということで、気合いの1枚としてセレクトしたのは、90年代のHip-Hopを語る上で欠かせないグループNaughty By Nature(NBN)のデビュー作『Naughty By Nature』っす。

Naughty By Natureは、TreachとVinnyの2MC、DJのKay Geeから成る3人組だ。1986年にニュージャージーで結成された当時はNew Styleというグループ名だった。1989年にNew Style名義のアルバム『Independent Leaders』発表後に、Hip-Hop界のゴッド姉ちゃんQueen LatifahのFlavor Unitに加入し、グループ名をNaughty By Natureに変えると同時に、レーベルもTommy Boyに移籍した。

これがターニング・ポイントとなり、再デビューのかたちとなったシングル「O.P.P.」が大ヒットした。それを受けて発表された1stアルバムが本作『Naughty By Nature』(1991年)である。

本作と同じ年に発表されたHip-Hopアルバムとして、先日紹介したアルバムとして、A Tribe Called Quest『The Low End Theory』などもあるが、きっとこのあたりの作品から、R&BファンがHip-Hopの音楽的な面白さに気付きはじめ、グッとHip-Hopにも耳を傾けるようになったんじゃないかなぁ?

おそらく聴き手のみならず、作り手の方も、かなりHip-HopとR&Bの融合を意識し始めたのがこの時期だったのかもね?翌年に発表されるHip-HopモードのR&Bの決定打と言うべきMary J. Blige『What's The 411?』登場の下地が整いはじめていたんだろうね。

その意味で本作『Naughty By Nature』は、R&Bファンも納得のキャッチーなトラックが、多くのリスナーのハートを射止めたのでは?勿論、僕もそんな一人デス。

特にKay Geeのトラック作りのセンスは、本ブログでも紹介したZhaneの大ヒットアルバム『Pronounced Jah-Nay』(1994年)のプロデュースなどで、さらに花開くこととなりヤス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「O.P.P.」
まずはアルバムに先駆けて大ヒットしたこのシングル曲の紹介を!お馴染みのレア・グルーヴMelvin Bliss「Synthetic Substitution」の定番ドラム・ブレイクとJackson 5「ABC」ネタでキャッチーさ抜群のトラックが最高っす。O.P.P.の意味も忘れて♪オー・ピー・ピー♪と叫んでしまいますよね!ちなみにO.P.P.とは、Other People's Pussyのこと!お下劣だけど許してね☆

「Wickedest Man Alive」
Queen Latifah姉さんをフィーチャーしたラガ風味のナンバー。ゆったりとしたレゲエのトラックにLatifah姉さんの豪快なラップが実にマッチしておりマス。

「Ghetto Bastard」
Boney M「No Woman, No Cry」ネタをバックに、♪Everything's Gonna Be Alright〜♪というお馴染みのフレーズがキャッチーに響きマス。オリジナルのBob Marleyではなく、ポップなBoney Mネタを使うあたりがニクいよねぇ。

「Let the Ho's Go」
定番ネタBob James「Take Me to the Mardi Gras」のリズムで押しまくる強引さ(?)が魅力のナンバー。

「Everyday All Day」
単調だけどキャッチーなトラックがクセになるナンバー。Ohio Players「Pride And Vanity」ネタ。

「Pin the Tail on the Donkey」
これはとってもオールドスクールなナンバー。久々に聴くと、逆にこういう曲って新鮮なカンジがするね!

「1, 2, 3」
Quincy Jones「Candy Man」ネタのトラックがファンキーでカッチョ良い曲。

「Rhyme'll Shine On」
本作で「O.P.P.」以上に超お気に入りのナンバー。Funkadelic「You'll Like it Too」ネタ使いが鼻血ブーだねっ!Earth,Wind & Fire「Devotion(ライブバージョン)」ネタなんかも使っていマス。この有無を言わせないカッチョ良さはR&B/Funkファンのハートを鷲づかみにするね!

後にポップでキャッチーなイメージが、コアなHip-Hopファンからは敬遠されたかもしれないNaughty By Natureだけど、このキャッチーさを個人的には断然支持しますっ!3rdアルバム『Proverty's Paradise』(1995年)、4thアルバム『Nineteen Naughty Nine: Nature's Fury』(1999年)も結構好きデス。

特にDeBarge「I Like It」中毒の僕としては、「I Like It」ネタの「Would've Done The Same For Me」(『Naughty Nine: Nature's Fury』収録)は外せない1曲デス。
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2006年07月10日

John Coltrane『My Favorite Things』

Coltraneのソプラノ・サックスを堪能あれ☆John Coltrane『My Favorite Things』
My Favorite Things
録音年:1960年
ez的ジャンル:Coltrane流モード・ジャズ
気分は... :僕のお気に入りは...

あと数時間でW杯決勝☆
決勝の結果が出る前に、僕が感じたドイツW杯あれこれ...

決勝の結果に関係なく、チーム・レベルでの僕のお気に入りは、
 優勝に相応しいチーム:イタリア
 最も魅力的なチーム:ポルトガル
 最もサプライズなチーム:ドイツ
 殊勲賞チーム:フランス
 敢闘賞チーム:エクアドルおよびガーナ
といったところかな!

個々の選手レベルで言えば、今大会前に考えていたマイ・ベスト11は以下の通りだ。
(4-3-3フォーメーションを前提)

GK:ツェフ(チェコ)
DF:テリー(イングランド)、マルケス(メキシコ)、ソリン(アルゼンチン)、トラベルシ(チュニジア)
MF:バラック(ドイツ)、ジェラード(イングランド)、エッシェン(ガーナ)
FW:ドログバ(コートジボワール)、ロナウジーニョ(ブラジル)、ロッペン(オランダ)
*バルセロナとチェルシーの所属選手が多いのが趣味丸出しですが(笑)

それに対して、大会での活躍ぶりから考えるマイ・ベスト11は以下の通り。

GK:ブッフォン(イタリア)
DF:カンナバーロ(イタリア)、ギャラス(フランス)、ラーム(ドイツ)、ミゲル(ポルトガル)
MF:ジダン(フランス)、アッビアー(ガーナ)、マスケラーノ(アルゼンチン)
FW:クローゼ(ドイツ)、リベリ(フランス)、ロナウド(ポルトガル)
*FIFAが選ぶベスト11とは結構異なるけど、アッチは有名選手優先の政治的なものだからね!

さて、今回はジャズの求道者John Coltrane作品の中で僕の最もお気に入りの1枚『My Favorite Things』(1960年)っす。

Coltrane作品の紹介は『Ballads』(1962年)に続き2回目ですが、どちらも比較的聴きやすいColtrane作品っす。個人的には、Coltrane作品の入門編としては、『Blue Train』(1957年)、『Soultrane』(1958年)、『My Favorite Things』(1960年)、『Ballads』(1962年)の4枚あたりがいいのではと思いマス。

僕なんかは、Coltrane作品を20枚前後持っている今でも上記4作品を聴く頻度が圧倒的に高い!ジャズ通を気取って、難解な作品を理屈を並べて、小難しく聴くのがキライなだけなんだけどね。4作品の中でも最もお気に入りの1枚が『My Favorite Things』だ。

本作のメンバーは、John Coltrane(ts、ss)、McCoy Tyner(p)、 Steve Davis(b)、Elvin Jones(ds)の4人。

Coltraneは本作で初めてソプラノ・サックスでの演奏を録音した。特に、タイトル曲「My Favorite Things」のソプラノの響きが、僕をこのアルバムに向かわせてくれる。単純に僕のハートに触れるサムシングがこの曲にはある!

コアなColtraneファンの方は、“アルバム『Selflessness』の「My Favorite Things」を聴くべし!”なんておっしゃるかもしれませんが、それはColtrane作品の中級以上へ挑戦しようと決めた方のみでいいと思いマス。

「My Favorite Things」以外にも有名なスタンダード曲を、理屈、理論抜きのフィーリングで楽しめばいいと思いマス。

全曲紹介しときヤス。

「My Favorite Things」
Coltraneを代表するスタンダード・レパートリー。オリジナルはRodgers & HammersteinIIによるお馴染みのミュージカル『Sound Of Music』の挿入歌。原曲のチャーミングなカンジとColtraneの神秘的のソプラノの音色が実にマッチする。McCoy Tynerの美しく堅実なピアノも実に印象的ですな。13分超という演奏時間があっと間に過ぎてしまう。

この曲を聴いて、Coltraneのスピリチュアルな部分に触れた気がしたなぁ。聴いているうちに、Coltraneという広大な宇宙にナビゲートされ、知らぬ間に瞑想に耽っている。何か寺で座禅でも組んでいるような気分になるよね。

「Everytime We Say Goodbye」
Cole Porter作曲のスタンダード。僕はこのColtraneバージョンを聴くほんの少し前にSimply Redのカヴァー(1987年)を先に聴き、結構それで愛着を持っていたので、このColtraneバージョンも一発で気に入った。『Ballads』に通じる安らぎのColtraneを堪能できマス。

「Summertime」
超有名オペラ『Porgy and Bess』の挿入歌(George Gershwin作曲)。ある意味、本作中最も求道者Coltraneの演奏を聴ける曲かも?シーツ・オブ・サウンドと呼ばれる音の洪水とパワーに圧倒されマス。

「But Not for Me」
Ira & George Gershwinによるブロードウェイ・ミュージカル『Girl Crazy』の挿入歌。このColtraneバージョン以外にも、以前に紹介したModern Jazz Quartet(アルバム『Django』収録)やMiles Davis(アルバム『Bags Groove』収録)のバージョンも僕のお気に入りっす。

あなたのマイ・フェイバリット・シングスは何ですか?

さぁ、これから僕は4年に一度のマイ・フェイバリット・シングスとなる90分を堪能することにしよう!
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2006年07月09日

Brandy『Afrodisiac』

Timbaland、Kanye Westを迎えたBrandyの媚薬のようなアルバム☆Brandy『Afrodisiac』
Afrodisiac
発表年:2004年
ez的ジャンル:Timbaland系女性R&B
気分は... :アフロな媚薬って何よ?

今回はBrandyの4thアルバム『Afrodisiac』(2004年)デス。

この4thアルバムのセールス不振でレーベルを移籍したBrandyだけど、個人的にはこの作品でBrandyというアーティストについて興味を持つようになりまシタ。

Brandyと言えば、同時期にデビューしたAaliyahMonicaと共に天才少女として話題になりましたよね。

この3人のうち、僕的にはAaliyahMonicaの2人は天才R&Bシンガーというイメージがあった。このため、Aaliyahの1st『Age Ain't Nothing But A Number』(1994年)、Monicaの1st『Miss Thang』(1995年)の2枚は、本ブログで紹介した通り、今でも僕の大のお気に入り作品っす。

それに対して、Brandyについては、天才R&Bシンガーというよりも、演技に歌にマルチな才能を魅せる天才エンターティナーというイメージが強かったなぁ。なので、Aaliyah、Monicaのような本格的R&B作品を期待していなかったというが当時の率直な感想だったね。結果として、Brandyの1st『Brandy』(1994年)へは全く食指が動かされなかったなぁ。

その後、Monicaとの話題のデュエット「The Boy Is Mine」あたりは別にして、女性R&BシンガーとしてのBrandyには殆ど興味を示さない僕なのでシタ。

そんな僕が遅まきながらBrandyに興味を持ったのは、BrandyをフィーチャーしたTimbaland & Magoo「N 2 Da Music」を聴いてからだ。本ブログでも紹介したアルバム『Under Construction Part II』(2003年)に収録されたこの曲は、Timbalandお得意の変則ビートとBrandyのキュートなボーカルがうまく融合した実にポップでキャッチーな曲に仕上がっていると思う。

そのTimbalandがメイン・プロデューサーで参加し、さらにはKanye Westも数曲プロデュースと聞き、期待を込めて購入したアルバムがこの『Afrodisiac』だった。

Rodney Jerkinsの従兄弟である夫と離婚した関係で、2nd『Never Say Never』(1998年)、3rd『Full Moon』(2002年)で見せたRodney Jerkinsとのコラボが難しくなったということから、TimbalandKanye Westに白羽の矢が立てられたのかもしれないが、このHip-Hop寄りのアプローチが個人的にはとても気に入ったね!

ちなみにアルバム・タイトルのAfrodisiacとは、媚薬を意味するAphrodisiacとAfroを掛け合わせた造語なのだとか。そのタイトル通りのセクシャルで妖しげなBrandyを堪能できマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Talk About Our Love」
Kanye Westがプロデュース&ラップ参加の1stシングル。Kanyeらしいソウルフルなトラックが堪能できる大満足のナンバー。Mandrill「Gilly Hines」ネタ。

「Who Is She 2 U」
Timbalandプロデュースのシングルカット・ナンバー。Timbalandらしいチキチキ変則ビートをベースにしたキャッチーなミディアム・ナンバー。ライバルだった故Aaliyahをプロデュースしていた頃のTimbalandの仕事ぶりを思い出させてくれマス。大人のシンガーとしてのBrandyの魅力に溢れたナンバー。Leon Ware「Instant Love」ネタ

「Afrodisiac」
これまたTimbalandプロデュースのタイトル曲。シングルカットもされまシタ。
Timbalandが『Under Construction Part II』あたりでも見せていた、少しエスニックな作風の不思議なグルーヴ感が特徴のナンバー。まさに媚薬のような妖艶なBrandyに出会えるナンバー。

「Where You Wanna Be」
ラッパーのT.I.をフィーチャーしたKanye Westのプロデュースのナンバー。Roberta Flack「Jesse」ネタのKanyeによる哀愁トラックがイイ感じ!

「Turn It Up」
個人的にはアルバムの中で一番のお気に入り☆Timbalandらしい変態チックなビート炸裂のアゲアゲのナンバー。前述の「N 2 Da Music」を聴いて、本作に期待したのは、こういったナンバーだったんだよね!

「I Tried」
「Should I Go」
ロック系のネタを使ったTimbalandプロデュースの2曲。Iron Maiden「The Clansman」ネタを使った「I Tried」は、ジワジワと媚薬の虜になりそうなナンバー。Coldplay「Clocks」ネタを使った「Should I Go」は、正統派のバラード。

「Finally」
Hans Zimmer「Rock House Jail」ネタの雄大なトラックが印象的なナンバー。Timbalandプロデュース。

その後、2005年に出たベスト盤『The Best Of Brandy』も購入したけど、僕にはベスト盤よりも本作の方がしっくりきたかなぁ。本作がセールス不振だったことを考えると、もしかしたら本作はBrandy好きと言うよりも、TimbalandKanye West好きの人向けのアルバムなのかもね?
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2006年07月08日

The Salsoul Orchestra『Sound Of Salsoul〜The Best Of The Salsoul Orchestra』

『音楽の園』記事投稿300回記念は、サルソウルな70年代ディスコでアゲアゲ(?)☆The Salsoul Orchestra『Sound Of Salsoul〜The Best Of The Salsoul Orchestra』
サウンド・オブ・サルソウル~ザ・ベスト・オブ・サルソウル・オーケストラ
発表年:2003年
ez的ジャンル:サルソウル系ディスコ
気分は... :300回記念の夜はアゲアゲ・モード

今回で区切りの300回目の記事投稿になります。
今年の3月末頃に200回目だったので、あっという間のような気がしマス。“よくまぁ、飽きずに毎日書くよねぇ〜!”と自分でも感心するやら、あきれるやら...

200回目の時には、区切りとしてStevie Wonder『Songs In The Key Of Life』をそれなりの思い入れを込めて投稿したので、今回も300回目に相応しい1枚は何か?とアレコレ考えてみた。

それでセレクトしたアーティストがThe Salsoul Orchestra
演奏が上手い/下手とかクオリティ云々といった理屈ではなく、感覚的に音楽を楽しみたい!という僕の感性にピッタリな音楽がコレかもしれない☆

1970年代中盤から1980年代前半に数多くのディスコ・ヒットを連発した伝説のレーベル“Salsoul”(SalsoulはSalsaとSoulを合わせた言葉)。そんなSalsoulの快進撃の口火を切りSalsoulサウンドを確立したのが、総勢40名を超えた大所帯オーケストラThe Salsoul Orchestraである。

Salsoulと言えば、ハウス/クラブミュージック好きの方は、伝説のDJであるLarry Levanが伝説のクラブParadise Garageでプレイした楽曲の数々としてお馴染みですよね。その意味ではSalsoulがあったからこそ、我々はガラージュという素敵なダンス・ミュージックに出会えたのかもしれませんね。

The Salsoul Orchestraに話を戻すと、1970年代前半に一大ブームを作ったフィリー・ソウルで売れっ子となったプロデューサー/アレンジャー/vibe奏者のVincent Montana Jr.が元MFSBメンバーらを中心にNYで結成したオーケストラがThe Salsoul Orchestraっす。というより、MFSBがSalsoul Orchestraに名前を変えたと言った方がいいのかな?ちょっと、そのへんはわかりましぇん。

ディスコ・ビートと華麗なストリングス・サウンドが合体し、さらにNYらしいニューヨリカンなラテン・フレイヴァーが加わったSalsoul Orchestraのダンス・ミュージックは、聴いているだけでアゲアゲで踊りたくなる、実に気持ちのイイ音楽だよね。

そんなSalsoul Orchestraの魅力が1枚に凝縮されたベスト盤CDが『Sound Of Salsoul〜The Best Of The Salsoul Orchestra』っす。

残念ながら、僕はすれ違いでリアルタイムではSalsoulを体現できなかった。それでも、このCDを聴いていると、かなりの曲が何処かで聴き覚えがあり、何か懐かしいカンジがしてくる。その一方で、今聴いても全然古いカンジがしない新鮮さがあるよね。

ディスコ・ミュージック好き、ラテン・ビート好き、Larry Levanおよびガラージュ好き、Nuyorican SoulおよびMasters At Work(MAW)好き等々あらゆるダンス・ミュージック好きの人を虜にする魔法のダンス・ミュージックがココにある気がしマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Runaway」
Loleatta Hollowayをフューチャーして1977年にヒットした永遠のダンスクラシック。あのニューヨリカンなムードたっぷりのゴージャスなダンス・ビートとパワフルなLoleattaのボーカルを聴けば、アゲアゲで至極のハッピー気分ですな。

もしかしたら、このオリジナルよりもIndiaのボーカルをフューチャーした1997年のNuyorican Soulのカヴァーを聴いて本曲を知っている人も案外多いかもね?あのカヴァーにはVincent Montana Jr.本人も参加していマス。オリジナルの雰囲気を大きく変えないで、スタイリッシュに仕上げたNuyorican Soulも勿論いいけど、個人的にはLoleattaのボーカルをフューチャーしている分、オリジナルに軍配かな?

「Tangerine」
これもみんな何処かで一度は聴いたことがあるお馴染みのナンバー(1975年作)。チャート的にはSalsoul Orchestra最大のヒットらしいです。曲自体は1942年のJimmy DorseyのNo1ヒットのカヴァー。イントロのオーケストラと♪タンジェ〜リ〜ン♪という女性ボーカルを聴いているとウキウキ気分ですな。

「Salsoul Hustle」
Salsoul Orchestraのデビュー・ヒット(1975年)。このあたりを聴くと、まだフィリー・ソウルの臭いがプンプンしますね。

「Dance A Little Bit Closer」
1977年のヒット曲。個人的には「Runaway」と並ぶお気に入り曲。この曲もニューヨリカンなラテン・フレイヴァーがアクセントになっていて実に気持ちいい。Nuyorican Soulが好きな人は間違いなく気に入ると思いマス。

「Nice 'N' Nasty」
1976年のヒット・ナンバー。タイトルの通り、実にナスティなディスコ・ナンバーっす。僕の中にSalsoul Orchestraをイメージする言葉として「ナスティ」というワードは結構しっくりくる。何故なんだろう?

「How High」
1979年のヒット・ナンバー。何か昔のプロ野球ニュースの珍プレー好プレーのBGMあたりにピッタリな気がする

「Chicago Bus Stop」
1976年の作品。この曲も「Nice 'N' Nasty」と並び、ナスティなSalsoul Orchestraをイメージさせるディスコ・ナンバー。きっと、この女性コーラスが子供の時にとってもセクシーかつ挑発的に聴こえて、鼻血ブーだったのかも?でもこの鼻血ブーなカンジがとっても大好き(笑)

「Getaway」
お馴染みEarth,Wind & Fireの大ヒット曲のカヴァー。案外、オリジナルに近い雰囲気だったりする。

「Short Shorts」
タモリ倶楽部の主題歌であるThe Royal Teens「Short Shorts」(1958年)のカヴァー。とってもおバカな気分になれるアゲアゲのカヴァーですな。

Salsoul Orchestra以外のSalsoulを聴きたい方はLoleatta Holloway、First Choice、Inner Life、Double Exposure、Instant Funk、Skyyあたりも合わせてどうぞ!
posted by ez at 06:16| Comment(7) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月07日

Tracey Thorn『A Distant Shore』

暑くて寝苦しい夜をクールダウンしてくれるヒンヤリ系ネオアコ☆Tracey Thorn『A Distant Shore』
遠い渚~ディスタント・ショア
発表年:1982年
ez的ジャンル:ヒンヤリ系ネオアコ
気分は... :寝苦しい夜には...

W杯準決勝「フランス対ポルトガル」戦は、ポルトガル勝利の予想は見事にハズレてフランスが決勝へ☆

敗れたものの、ポルトガルが今大会のベストチームであったとの僕の意見は変わりない。個人技に優れた選手を理に適った配置をし、規律を与えれば、華麗さと堅実さを兼ね備えたサッカーが展開できることを証明してくれたと思います。

フランスは確かに、ジダン、テュラム、マケレレ、ビエラといったベテラン陣の経験値の高いプレーは素晴らしいと思し、決勝トーナメントに入り、スペイン、ブラジル、ポルトガルという強豪を撃破してきた実力は認めざるをえない。しかしながら、もっといいサッカーが出来るような気がしてならないなぁ。

何よりエースのアンリが輝いていないのが納得できないよね。アンリに1トップのFWはミスマッチだと思う。もし1トップにこだわるならばトレセゲあたりの方がハマる気がする。決勝進出という事実を前にしても、僕はドメネクという監督の采配が優れているとは到底思えない。唯一、リベリという新しい才能を大抜擢したことだけは称賛するけど...

それと比較すると、決勝進出のもう1チームであるイタリアのリッピは、今さらながら名将の言葉が実に相応しい監督だよね。大会前はセリエAの八百長問題でW杯どころではない雰囲気の代表だったが、逆境をバネにチームを結束させ、難しいグループだったE組をトップ通過すると同時に、控えGK2名以外の全フィールド・プレーヤーへ起用する采配は見事としか言いようがない。

カテナチオの守備陣の安定感は勿論だが、ドイツ戦のように、ジラルディーノ、イアキンタ、デルピエロという攻撃的選手を次々と送り込み、かつトッティもフィールドに残っていた攻撃陣もなかなかワクワク感で一杯だ。

ジダンに有終の美を飾って欲しい気もするが、世界一に相応しいチームは、フランスではなくイタリアだと思う。

さて、今日は暑くて寝苦しい夜に、体をヒンヤリとクールダウンさせてくれるアルバムTracey Thorn『A Distant Shore』(1982年)デス。

Tracey Thornについては、Ben WattとのデュオであるEverything But the Girl(EBTG)の1stアルバム『Eden』(1984年)を以前に紹介しましたね。

その『Eden』発表から遡ること2年の1982年に発表されたTracey Thornのソロが本作である。『Eden』の記事投稿の時に、本作の「Night and Day」、「Femme Fatale」の2曲に衝撃を受けたと書いたが、正確には、「Night and Day」はオリジナルの『A Distant Shore』には収録されていない。実のところ、この曲はEBTGの1stシングルだったのだ。しかし、『A Distant Shore』の日本盤には、そのEBTGの1stシングル2曲が追加されて発売されたというわけデス。

多分、このあたりが好きな人って、本作『A Distant Shore』(1982年)、Ben Wattのソロ『North Marine Drive』(1983年)、EBTG『Eden』(1984年)を3枚1セットで持っている人が多いんじゃないかと思います。僕もそのパターンっす。

その中で『A Distant Shore』は、シンプルな作りで素材そのまんまってアルバムだよね。マグロ料理で言えば、『Eden』がオシャレなカルパッチョだとすれば、『A Distant Shore』はさっぱりとした赤身の刺身ってカンジかな??

殆どギターと歌のみのシンプルな音楽は、ごまかしが効かず、Traceyの気だるく、淡々としたボーカルが剥き出しのまま、ストレートに伝わってくる。そのインパクトこそがこのアルバムの魅力だと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Small Town Girl」
切ない女性の想いが、じわーっと染み渡ってくるカンジのオープニング・ナンバー。

「Simply Couldn't Care」
根暗な(?)ボッサ・ナンバー。いい意味でサウダージなカンジが全くない(笑)。

「Femme Fatale」
本ブログでも紹介したVelvet Undergroundのカヴァー。僕が初めて聴いた時に衝撃を受けたナンバー。今でもこの曲だけは、他のTraceyの曲と異なった印象がある。なんか聴いていると背中がゾクゾクしてくる。オリジナルの謎の女性Nicoのド素人だけどミステリアスなボーカルも大好きだが、このTraceyのカヴァーもオリジナルに負けないパワーが伝わってくる。

「On My Mind」
前述のEBTGの1stシングル収録の1曲。当然ながらBen Wattのボーカルも聴けマス。幻想的な雰囲気を持った曲だね。

「Night And Day」
同じくEBTGの1stシングル1曲。ご存知の通り、ポピュラー音楽の大御所Cole Porterによるお馴染みのスタンダードナンバーですよね。やっぱり、この曲がダントツで好きだなぁ。この新感覚のヒンヤリ系ボッサのインパクトは大きかったよね。大好きなPaul Weller兄貴のStyle Councilもこのボッサ・サウンドの影響をモロに受けていたよね。

この曲自体は超有名スタンダードなので、数多くのアーティストが取り上げているが、個人的にはこのTraceyのカヴァーと本ブログでも紹介したテナーサックス奏者Joe Hendersonのカヴァーがお気に入りデス。

「Dreamy」
これも「Night And Day」と同じ感覚のヒンヤリ系ボッサ。きざみ海苔をたっぷりかけたトコロ天をわさび醤油(からし醤油じゃないよ!)で食したくなるようなナンバー。

「New Opened Eyes」
Traceyの中性的なボーカルの魅力が生きたナンバー。新たな視点で歩んでいこう!

「Too Happy」
「Night And Day」、「Femme Fatale」というインパクトのある2曲を除けば、この柔らかくも、力強いナンバーが一番好きかも?

購入するならば、「Night And Day」収録の国内盤の方がお得だと思いマス。

このアルバムでも聴きながら、カラダをクールダウンさせて早く寝ようっと!そろそろW杯モードの昼夜逆転生活を矯正しないとね!
posted by ez at 04:12| Comment(0) | TrackBack(1) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする