2008年05月04日

III Frum Tha' Soul『What Cha Missin'』

このバリトン・ヴォーカルはなかなか魅力的です!☆III Frum Tha' Soul『What Cha Missin'』
What Cha Missin'
発表年:1993年
ez的ジャンル:NJS & 熱唱スロウ系R&B
気分は... :約10年ぶりに聴きました。

今日はIII Frum Tha' Soulのデビュー・アルバム『What Cha Missin'』(1993年)です。

と書いても、このR&Bグループについてご存知の方は少ないと思います。

III Frum Tha' Soulはオハイオ出身の男性R&Bグループです。1993年にデビュー・アルバム『What Cha Missin'』をリリース。この時のメンバーはBig Jim(Jimmy Johnson)、Vic G(Victor Green)、LaMonte Richaedsonの3人でした。

正直、2nd以降の動きは今回ネットで調べて初めて知りました。それによると、以下のような経緯だった模様です。

その後メンバーチェンジ(ラッパーのLaMonteが抜けてRicardo Scottが加入)を経て2ndアルバム『III Frum Tha' Soul』を制作します。Gerald LevertKeith Sweatといった大物がプロデュースを手掛けましたが、本国アメリカではリリースされず1999年日本でのみ発売されました。そんな不遇のままグループは解散してしまいます。

ということなのですが、Amazonで2ndアルバムのUS輸入盤が『Black Supermen』のタイトルでありました。このあたりの詳細はよく知りませんのでご勘弁を!

Big Jimはソロとして再スタートし、2003年にソロ・アルバム『Commitment Episode 1』をリリースしています。

僕はリアルタイムでこのCDを愛聴していましたが、年を経るごとに記憶の彼方へ....ここ十年以上はCD棚の奥に眠ったままで、全く聴いたことがありませんでした。

先日たまたまネットで本作のジャケを見つけ、懐かしいなぁと思いCD棚から久々に取り出して聴いてみたら、なかなかグッド!調べてみると、USブラック・ディスク・ガイド掲載ディスクだったことを初めて知り、今回の紹介となりました。

中身は前半はNJS(New Jack Swing )系のアップもの、後半はスロウ・オンパレードという当時ありがちだった構成ですが、中身はBig Jimのバリトン・ヴォーカルを中心になかなか大人のR&Bに仕上がっています。

その意味では後半のスロウが聴きどころであり、前半のNJS系は好き/嫌いがハッキリ分かれるかもしれませんね。
リアルタイムで愛試していた立場で言えば、この前半があったからこそ本作を購入したわけで、ぜひ毛嫌いせずに聴いて欲しいです!

最近、バリトン・ヴォーカルが前面に出てくるR&Bをあまり聴いていなかったので、かなり新鮮に聴くことができました。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Wha Cha Missin'」
NJS好きにはたまらないオープニング。意外とバリトン・ヴォーカルとキャッチーなハネハネ・ビートが合うんですよね。Bill Withers「Ain't No Sunshine」、K.C. & The Sunshine Band「I Get Lifted」をサンプリング。スクラッチはDJ Spinbadです。

「Crazy About You」
この曲あたりはフツーにGuyとか好きな人であれば気に入る曲だと思います。

「Swing That Money」
「Wha Cha Missin'」、「Crazy About You」、「Swing That Money」と続くNJS三連発はかなり強力だと思います。Big Jimのバリトン・ヴォーカルが映えるアップ・チューンに仕上がっています。James Brown「Hot Pants」、Digital Underground「Humpty Dance」をサンプリングしています(サンプリングのクレジットには「Humpty Hump」と記載されていますが、「Humpty Dance」の間違いだと思います。僕の勘違いだったらゴメンナサイ)。

「It's Time」
アルバムの中で数少ないミッド・チューン。男臭さがプンプンと伝わってきます。

「I Can't Wait」
この曲からスロウ・パートに突入です。バリトン・ヴォイスで熱唱しまくる正統派バラッドです。Big Jimの本領発揮といったところでしょうか。

「Let Me Make Love to You/Turn off the Lights」
正統派ソウル・ファンの方にとっては本曲がハイライトでしょうね。O'JaysとTeddy Pendergrassのカヴァーをメドレーで聴かせてくれます。かなりオーソドックスな仕上がりですが、それが勝負できるのは実力派の証かもしれませんね。

「Let Me Make Love to You」のオリジナルはアルバム『Survival』(1975年)、「Turn off the Lights」のオリジナルは『Teddy』(1979年)に収録されています。

「Distant Lover」
タイトルからしてMarvin Gayeのカヴァーか!なんて期待されるかもしれませんが、残念ながら同名異曲のオリジナルです(笑)90年代らしい大人のバラッドに仕上がっています。個人的にはスロウもので一番のお気に入りです。

「I Get Lonely」
バックの打ち込みはややチープですが、ヴォーカル&コーラスはなかなか聴かせてくれます。

USブラック・ディスク・ガイドを眺めると、80年代後半〜90年代前半のリストの中に、本作のように所有しているのに長らく聴いていないディスクが結構あることに気付きました。機会があればボチボチそうした作品も紹介したいと思います。
posted by ez at 01:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする