2008年09月30日

The Jon Spencer Blues Explosion『Extra Width』

JSBXの原点がここにある!☆The Jon Spencer Blues Explosion『Extra Width』
Extra Width
発表年:1993年
ez的ジャンル:ブルース系ハードコア・パンク
気分は... :まずは基本形から...!

今日から『24シーズンVI』が始まりましたね。
ジャック・バウワーの(ありえねぇ〜)驚異的な回復力に笑ってしまいます。

なんて突っ込みを入れながら、ついつい観てしまうんですよね。しばらくは夜更かしの日々が続きそうです。僕の場合は基本が夜行性なのですが(笑)

さて、The Jon Spencer Blues Explosion(JSBX)の久々の紹介です。
今回は2ndアルバム『Extra Width』(1993年)です。

前回紹介した代表作『Orange』(1994年)の助走となったアルバムであり、今日のJSBX(Blues Explosion)のスタイルを確立したアルバムです。

デビュー・アルバム『Jon Spencer Blues Explosion』(1992年)では、まだまだ荒削りでブルースに辿り着く前の小爆発!といった感じでしたね。しかし、一部メンフィス録音を含むこの2ndでは、これまで彼らが培ってきたハードコア・パンクとブルースを見事に融合させて大爆発に成功しています。

それにしてもJon Spencer、Judah Bauer、Russell Siminsの3人のみで、これだけ豪快かつ重量感のあるサウンドを生み出すことに驚かされますね。

最近よく思いますが、いくら興味のあるアーティストでも聴く順番を間違えると、本来の魅力を理解せぬままにアーティストに対するイメージが形成されてしまうことがよくあります。

例えばJSBXの場合、賛否両論ある5thアルバム『Acme』(1998年)あたりも好きなのですが、最初に聴くJSBXのアルバムだとは思いません。やはり、最初は『Extra Width』『Orange』の2枚だと思います。

この2枚を聴けば、ブルースを突き抜けて独自のスタイルを確立したJSBXの基本形を堪能できるはずです。

ロック離れの激しい僕でも、たまにはこんな突き抜け感が欲しくなります。

全曲紹介しときやす。

「Afro」
いきなりアルバムのハイライト。ファンの間ではお馴染みの名曲ですね。シングルにもなりました。ブルースをベースにしたグルーヴィーなロック・チューンに仕上がっています。後半部分でしっかり大爆発してくれるところがサイコー。約3分の間にJSBXのカッチョ良さが凝縮されていると思います。

「History of Lies」
ブルースへの接近を強調している作品ですね。とは言ってもJSBXらしいハードさもしっかり残しています。

「Back Slider」
個人的には一番のお気に入り。ラフなノリで一気に突っ走る感じがいいですね。特に後半の暴れ方がいいですなぁ!聴き終わるとスッキリします!メンフィスだけにヴォーカルはElvisっぽくしているのでしょうか(笑)

「Soul Letter」
「Soul Typecast」
タイトル通り60年代ソウル・フレイヴァーな仕上がりの2曲。これらの曲も含めて本アルバムには黒人音楽からの影響を感じさせる演奏がいくつかありますね。特に「Soul Typecast」のグルーヴ感がカッチョ良いですな。

「Pant Leg」
アコースティックな出だしに一瞬期待しますが、すぐに摩訶不思議な展開へ....カッチョ良いんだか変てこなのか最後まで不明です(笑)

「Hey Mom」
70年代ハードロック的な仕上がりです。JSBXらしい豪快さと重量感を堪能できます。

「Big Road」
ハードコア・パンクがブルースとがいい感じで化学反応してます。

「Train #2」
不穏なムード漂うインスト。アルバム未収録ですが「Train #1」「Train #3」もあります。

「Inside the World of the Blues Explosion」
JSBXの内なる叫び!といったところでしょうか。

「The World of Sex」
最後はJSBX流ブルース・チューンでカッチョ良く締めくくってくれます。

それにしてもジャケのJon Spencerはお眠状態なのでしょうか(笑)
posted by ez at 03:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月29日

Linda Lewis『Fathoms Deep』

超個性的ラブリー・ヴォーカルがたまりません!☆Linda Lewis『Fathoms Deep』
Fathoms Deep
発表年:1973年
ez的ジャンル:超個性派UK黒人シンガーソングライター
気分は... :ミーハー的に好きになるのがよくわかる!

UKの黒人シンガーソングライターLinda Lewisの3rdアルバム『Fathoms Deep』(1973年)です。

ようやくLinda Lewisを紹介できました。これまで何度か紹介しようと思ったのですが、その度にAmazonにジャケ写真がなく断念していた次第です。

Linda Lewisは1950年ロンドン生まれの黒人シンガーソングライター。10代前半の頃は映画の仕事をし、端役ながらBeatlesの映画『A Hard Day's Night』にも出演していたらしいです。その後音楽活動を開始し、1960年代後半には Ferris Wheelというグループのメンバーとしてレコード・デビューを果たしています。

Ferris Wheel解散後、Lindaはソロ活動に入ります。そして1970年代から1980年代にかけて、『Say No More』(1971年)、『Lark』(1972年)、『Fathom Deeps』(1973年)、『Heart Strings』(1974年)、『Not A Little Girl Anymore』(1975年)、『Woman Overboard』(1977年)、『Hacienda View』(1979年)、『A Tear And A Smile』(1983年)といったアルバムをリリースしています。

このうち、UKのアルバム・チャートに入ってきたのは『Not A Little Girl Anymore』(第40位)のみであり、目立ったシングル・ヒットも1975年の「It's In His Kiss」(UKシングル・チャート第6位、Betty Everettのカヴァー)くらいです。その意味では決して成功を収めたとは言い難い、通好みのアーティストという存在だったのでは?

しかし、90年代に入りレア・グルーヴの流れの中でLinda Lewisの再評価が一気に高まり、1995年には12年ぶりのオリジナル・アルバム『Second Nature』がリリースされました。この復活は日本でもフリーソウル・ファンを中心に大いに盛り上がりましたね。

Linda Lewisの名を知ったのは、有名な某音楽雑誌です。長年その雑誌を講読している間に、中村とうよう氏が彼女を絶賛する記事を度々読みました。欧米ミュージシャンの作品を褒めたりすることなんて滅多に無かった同氏がミーハー・モードで大絶賛するLinda Lewisとはどんなアーティストなのだろう?という点で興味津々でした。

なので、CD時代になってようやくLinda Lewisの音源を聴くことができた時は大感動でしたね。とうよう氏がミーハー気分になるのも頷ける、透明感のあるラブリー・ヴォイスとジャンル分け困難なサウンドは実にユニークで魅力的でした。

中でもLinda Lewisが最もLinda Lewisらしかった作品が『Lark』(1972年)、『Fathom Deeps』(1973年)の2枚だと思います。『Lark』は、とうよう氏のお気に入りアルバムとして有名ですね。

個人的には『Lark』以上に好きなアルバムが今日紹介する『Fathom Deeps』です。

『Lark』が新感覚フォーキー作品であったのに対して、『Fathom Deeps』はサウンドがカラフルになったと同時にブラック・フィーリングが増した作品という印象を受けます。

本作では、後にLinda Lewisと結婚することになるJim Creganが『Lark』に引き続きプロデュースしています。Jim Creganは Family、Steve Harley & Cockney Rebelのメンバーだったロック・ギタリストです。

レコーディングには、Bob Tench(g)、Clive Chaman(b)、Max Middleton(key)という元Jeff Beck Groupメンバー、Robert Ahwry(g)、Phil Chen(b)、Richard Bailey(ds)などが参加しています。

Bob Tench、Clive Chaman、Max Middleton、Robert AhwryらはこのレコーディングをきっかけにHummingbirdを結成しています。ちなみにHummingbirdの1stアルバム『Hummingbird』にはLindaがヴォーカルでゲスト参加しています。

このように見ると、ロック系ミュージシャンの参加が目立ちますよね。
ブラック・フィーリングが増した印象を受ける本作ですが、それを支えていたのはロック系ミュージシャンだったというのは興味深いです。特にMax Middletonのエレピの音色が本作の印象にかなり大きな影響を及ぼしている気がします。

Linda Lewisの魅力がカラフルに伝わってくる名盤だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Fathoms Deep」
タイトル曲はLindaのラブリー・ヴォイスの魅力を存分に堪能できる仕上がりです。Max MiddletonのエレピとDel Newmanによるストリングスがエレガントなムードに包んでくれます。サイコーのオープニング。

「I'm in Love Again」
この曲はファンキーな仕上がり。5オクターブの音域を持つLindaのヴォーカルですが、ここではラブリー・ヴォイスを少し抑えて、中低音域の落ち着いたヴォーカルを披露しています。

「Red Light Ladies」
この曲は人気曲ですね。Danny Thompsonのダブルベースをはじめジャジー&メロウなバックがグッドです。Lindaのヴォーカルもラブリー・モード全開です。

「If I Could」
レゲエ調の仕上がり。The Wailers『Catch a Fire』のリリースが本作と同じ1973年ですから、かなり早くレゲエを取り入れていたことになりますね。さすがジャマイカ移民三世のLindaですな。

「Kingman Tinman」
ダークなニュー・ソウル風サウンドとラブリー・ヴォイスのギャップが印象的です。

「Lullabye」
タイトルの通り子守歌です。こんなラブリー・ヴォイスで♪close your eyes〜♪なんて歌われたら、あっという間にぐっすり眠ることができるでしょうね。

「Play Around」
Lindaならではのポップ・ワールド全開の1曲だと思います。キャッチーで軽快な感じがいいですね。

「Wise Eyes」
「Play Around」のポップな仕上がりから一転ブルージーな仕上がりです。コクのあるサウンドがいいですね。

「Guffer」
「笑い男」という邦題が意味不明ですね(笑)中身はジャジー&メロウなバックが実に心地好いサウンドです。Youngbloods「RIde The Wind」あたりと一緒に聴きたい感じですね。

「Goodby Joanna」
ラブリーな哀愁モードが印象的ですね。

「On the Stage」
Lindaの全楽曲の中で一番好きな曲。クラブ・シーンでも人気のメロウ・グルーヴですね。Marvin Gaye「What's Going On」系のサウンドとLindaのラブリー・ヴォイスの相性が抜群ですね。Max Middletonのエレピ&クラビネットが大活躍です!ファンタスティックな名曲だと思います。

「Moles」
ラストはLindaの弾き語り。最後にやっとSSWらしくなった(笑)

CDジャケには今回使用しているものの、ダイバー姿のものと2種類ありますね。多分、今回のものがオリジナルだと思いますが...
ちなみに僕は両方のジャケで持っています。
posted by ez at 09:07| Comment(6) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月28日

Eric Benet『Love & Life』

愛と魂の伝道師は健在☆Eric Benet『Love & Life』
愛すること、生きること。
発表年:2008年
ez的ジャンル:愛と魂の伝道師系男性R&Bシンガー
気分は... :愛と魂の伝道師!健在!

ここ数日の疲れが蓄積し、疲労困憊状態...
今日もいくつかの締め切り間近の作業に追われて朝から少しブルーです。

こんな時には新作R&Bアルバムでも聴いて、しばし現実逃避...

ということで、先日の特別企画☆『R&B秋の陣〜注目新作リリース10枚』でも紹介したEric Benetの新作『Love & Life』です。

Eric Benetの紹介は『True to Myself』 に続き2回目です。

Eric Benetのデビュー・アルバム『True to Myself』 (1996年)は、D'Angelo『Brown Sugar』(1995年)、Maxwell『Maxwell's Urban Hang Suite』(1996年)、Rahsaan Patterson『Rahsaan Patterson』(1997年)あたりと共に、男性R&Bにおける新時代到来を感じさせてくれたアルバムでした。

そんな『True to Myself』 のインパクトが強かったせいか、2ndアルバム『A Day In The Life』(1999年)、3rdアルバム『Hurricane』(2005年)の印象がイマイチ弱いですね。ちゃんと聴けば、どちらの作品も良いアルバムだと思いますが、我が家のCD棚からこれら2枚を手にする頻度はかなり少ないです。

ということで本作『Love & Life』も購入したものの、過度の期待は抱いていませんでした。

ところが...実にこの新作がいいんです!
派手さはないけど、胸にグッと込み上げてくる曲が数多く収録されています。

『愛すること、生きること』というベタな邦題に、少し野暮ったい印象を受ける方もいるかもしれませんが、Eric Benetらしさを保ちつつ、70年代ソウルへリスペクトした2008年仕様のR&Bアルバムに仕上がりとなっています。曲構成もミッド〜スロウ系中心ですが、一本調子にならずバラエティに富んでいるのがいいですね。

Eric Benetの才能を再認識することができ嬉しい限りです。
R&B秋の陣の中でも、かなりの完成度を持った1枚だと思います。

愛と魂の伝道師は健在なり!

全曲紹介しときやす。

「Love Patience & Time」
いきなりアカペラ・パートで聴かせてくれます。このミッド・グルーヴを聴いて、本作の充実ぶりを確信しました。Ray Hargroveのトランペットも実に効果的ですね。

「The Hunger」
胸キュン好きに嬉しいミディアム・スロウ。 実にロマンティックな仕上がりです。

「You're the Only One」
アルバムからの1stシングルはThe Stylisticsからインスパイアされた曲らしいです。確かにスウィートな込み上げ感はそんな印象を受けます。ただし、モロに70年代ソウルをなぞっている印象は少なく、Eric Benet節をしっかりと感じ取ることができます。

「Don't Let Go」
かなり気に入っている大人のミッド・グルーヴです。Eric Benet作品ではお馴染みのDemonte Poseyプロデュース。

「Everlove」
Terry Dexterとのデュエット曲。壮大なラブ・バラッドに仕上がっています。ジワジワと感動が増してくる感じがいいですね。

「Chocolate Legs」
この曲はKeith Crouchがプロデュースしています。さすがKeith Crouch、そつなく仕上げています。Ericらしいファルセット・ヴォーカルと70年代テイストのサウンドの組み合わせがグッド!

「Weekend Girl」
ライトタッチのファンク・グルーヴに仕上がっています。アップものでもEric節は健在です。

「Iminluvwichoo」
Linda Kirallyとのデュエット曲。この曲は80年代のエレクトリック・ファンク風の仕上がりですね。Linda Kirallyの女性ヴォーカルが80年代風の雰囲気を高めてくれます。

「Spanish Fly」
タイトルの通り、ラテン・フレイヴァーのミッド・グルーヴ。アルバム全体の中でいいアクセントになっています。

「Still I Believe」
単なる原点回帰ではなく、今時のR&Bになっていることを証明してくれる仕上がりですね。中盤に軽くラテン・スパイスが効いているのもいいですね。バック・コーラスには16歳になるEricの娘India Jordanが参加しています。

「Sing to Me」
「One More Tomorrow」
ラスト2曲は前述の娘Indiaのことを歌っています。「Sing to Me」はアコースティック・ギターの弾き語りによる感動的な仕上がりです。中盤以降の仕上がりにはかなりグッときます。「One More Tomorrow」は70年代Stevie Wonder風の仕上がりが僕好みですね。

R&B秋の陣、これからガンガン紹介していきます!
posted by ez at 06:01| Comment(4) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月26日

Duke Pearson『Sweet Honey Bee』

こっちを向いてよハニー!だって!だって!だって!☆ Duke Pearson『Sweet Honey Bee』
Sweet Honey Bee
録音年:1966年
ez的ジャンル:小粋な新主流派ジャズ
気分は... :甘い蜜の味には罠がある?

昨晩TVを観ていたら、わずか数時間のうち、2人の知人(芸能人ではありません)がTV画面に映っていました。全く予想外だったのでサプライズ!最初の1人は僕が主賓のスピーチをした後輩の結婚披露宴の映像(もしかしたら僕自身の映像も映っていたかも?)が某バラエティ番組のイメージ映像に使われていました。もう1人は以前に面談した人がニュース番組である分野の専門家として出演していました。

世間は案外狭いなぁ!と思ったと同時に、自分自身もっと飛躍せねば!と刺激を受けた次第です。

さて今日は再評価の高まるピアニスト/作曲家/アレンジャーDuke Pearsonの3回目の登場です。

『The Right Touch』(1967年)、『The Phantom』(1968年)に続いて紹介するには『Sweet Honey Bee』(1966年)です。

名曲「Sweet Honey Bee」収録という観点から興味をお持ちの方も多いと思いますが、タイトル曲以外にもPearsonの才能を堪能できる楽曲、演奏が揃っています。そもそもジャズ・アルバムで全7曲というのが嬉しいじゃありませんか!

メンバーは、Duke Pearson(p)、Freddie Hubbard(tp)、Joe Henderson(ts)、James Spaulding(as、fl)、Ron Carter(b)、Mickey Roker(ds)という布陣です。

三菅のうち、Freddie HubbardJoe Hendersonに比べてネームバリューは低いですが、James Spauldingの頑張りが目立つアルバムです。

甘いに蜜には罠がある...
人間それでも甘い蜜に群がってしまうんですよね(笑)

ハニー〜フラッシュ!

全曲紹介しときヤス。

「Sweet Honey Bee」
タイトル曲は以前に紹介したLee Morgan『Charisma』の演奏でも有名なジャズ・ロック・チューン。ファンキーなMorganヴァージョンに対して、差作者Pearson自身のヴァージョンはダサい一歩手前のカッチョ良さって感じです(ビミョーな表現ですが、要は好きなんですっ!)。Pearsonのヒップな作曲センスが光ります。

Pearsonのピアノと共に演奏の肝となるのがJames Spauldingのフルートですね。甘い蜜を狙っている怪しげなハニー・ビーって感じですね。このモヤモヤ感がクセになります。HubbardのトランペットとHendersonのテナーはソロなしで脇役に徹しているのも贅沢ですね。中盤以降はPearsonの小粋なピアノにウットリです。新橋のやきとん屋の隣で発見したお洒落なシェリー・バーって感じでしょうか(よくわかりませんな〜)。

「Sudel」
軽妙なノリがいいですね。とにかくPearsonはテーマが憶えやすくキャッチーなのがいいですね。1曲目で抑えていた分、HubbardとHendersonのソロがエラくフレッシュに聴こえます。それでも熱くなりすぎずクールにキメてくれるあたりがサイコーですね。

「After the Rain」
個人的にはアルバムのハイライトだと思います。このタイトルと言えば、以前に紹介したJohn Coltraneの同名曲も有名ですが、本曲は同名異曲のPearsonのオリジナルです。これら2曲以外にMichel Legrand作品にもこのタイトルがありますね。

この曲はPearsonのピアノとSpauldingのフルートの絡みがサイコーです。哀愁モードのエレガントさが秋にピッタリです。日本人にとっては和の香りが漂ってきます。アロマよりもお香って雰囲気ですね。作曲家&アレンジャーとしてスポットライトを浴びることが多いPearsonですが、ピアニストとしての彼の魅力に触れることができる名演だと思います。

「Gaslight」
ロアンティックでムーディーな演奏がサイコーな1曲。このベタな感じがいいですね。前曲のコメントと相反しますが、確かにこの曲を聴くと作曲家&アレンジャーとしてのPearsonの才能にフォーカスしたくなりますね。

「Big Bertha」
スウィンギーでビッグ・バンド風な演奏が印象的ですね。トランペット、テナー、アルトの三菅の魅力を堪能するにはこの曲が良いのでは?

「Empathy」
新主流派らしいモーダルな雰囲気を堪能できる1曲。HubbardのミュートとHendersonのスタイリッシュなテナーがサイコーです!

「Ready Rudy?」
準備OKかい!ルビー?...エンジニアのRudy Van Gelderへ捧げた1曲。この軽妙さがいいですね。最近の僕はこのタイプに弱いですね。ファンキーだけだけと実にリラックスしているというパターンです。

麻生首相誕生、小泉元首相引退、リーマン消滅、池袋三越閉店...激動の世の中を真剣に考えないとね!でも、そんな忙しない世の中だからこそ音楽でも聴きながら、ゼロベースで物事を考えるのも良いのでは?ハニー〜フラッシュ!(しつこい?)
posted by ez at 02:15| Comment(4) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月25日

Adam F『Colours』

Tracy Thorn、Ronny Jordanもゲスト参加のドラムンベース名作☆Adam F『Colours』
Colours
発表年:1998年
ez的ジャンル:アートコア系ドラムンベース
気分は... :ドルフィンズ完勝!

ずいぶん書くのが遅くなりましたが、NFLで我がドルフィンズが開幕3週目でようやく今期初勝利を挙げました。しかも敵地でペイトリオッツのレギュラーシーズン連勝記録を21で止めるという番狂わせで...。スペシャル・プレーも全て成功し、ファンとしては文句無しでしたね。ドルフィンズがあれほど完璧な試合内容で勝利を収めたのを観たのは何年ぶりだろう!

そんな訳で今週はNFL.JAPAN.COMでその試合のダイジェスト動画を毎日数回観ています!次にこんな試合を観ることができるのはいつになるかわからないので(笑)

今年のAFCはペイトリオッツ、コルツといった強豪チームが昨年ほどの強さを見せていないので混戦模様になりそうですね。

アメフトはこのぐらいで音楽の話を...

徐々に秋モードになりつつありますね。僕の場合、秋になるとJazzが聴きたい気分になりますね。あとは先日の特別企画☆『R&B秋の陣〜注目新作リリース10枚』でも紹介した通り、今秋は自然と男性R&Bを聴く時間が多くなることが予想されます。なので逆に最近は意識的にJazz/R&B以外の音楽を聴くようにしています。

そんな流れで僕の気分にピタッとハマったのがAdam F『Colours』(1998年)です。
ドラムンベースの名作としてお馴染みの1枚ですね。

ここ数年本作を聴く機会はあまり無かったのですが、6月に紹介した同じくドラムンベースの名作Goldie『Timeless』を聴いた際に久々にCD棚から引っ張り出してきて、それ以来ちょくちょく聴いています。

Adam Fは1972年リヴァプール生まれのドラムンベースDJ。アルバムとしては本作がデビュー作となります。

全体的には生楽器による演奏割合も高く、ジャズ/フュージョンからの影響も強い仕上がりですね。

ドラムンベースのアルバムと言っても、Tracy ThornRonny Jordanといった異なるジャンルのアーティストをゲストに迎え、かなりバラエティに富んだ内容になっています。

ドラムンベースの音楽的な広がりを感じた作品でしたね。エレガントでスマートな雰囲気は、ドラムンベース云々ということを意識しなくても楽しめる作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
「73」
まさにイントロダクションといった趣の2曲。2曲共にエレクトリック・マイルスしている感じですね。

「Metropolis」
1996年にMetalheadzからリリースされたシングル曲。アルバム通しても一番不穏でヤバい感じが漂いますね。でも切れ味はかなり鋭いでっせ!

「Music in My Mind」
Adam F自身によるボコーダーを使ったヴォーカルが印象的ですね。普段ドラムンベースを聴かない人でもスンナリ聴けるキャッチーな仕上がりです。アルバム未収録ですがDJ Krustによるリミックスもありましたね。

「Jaxx」
アルバムの中では一番フツーかも?

「Mother Earth」
1996年に「Metropolis」と共にカップリングされていた曲。タブラによるインド・フレイヴァーなリズムとUKジャズ・ファンク・シーンではお馴染みのトランペット奏者James Mcmillanのミュートが印象的ですね。James Mcmillanと聞くと、真っ先にMr. Fingers「On A Corner Called Jazz」を思い出してしまうのですが...

「Tree Knows Everything」
Everything But The Girl(EBTG)Tracy Thornのヴォーカルをフィーチャーした話題曲。EBTGの楽曲と言っても全然違和感がありません。かつてEBTGのBen Wattは“ドラムンベースは21世紀のボサノヴァである”と言っていましたが、まさにそんな雰囲気の仕上がりです。秋の深まりと共に聴きたくなる1曲ですね。

「Circles」
Adam Fの代表曲ですね。実にドラムンベース然とした仕上がりの曲だと思います。僕の中でドラムンベースという音楽の魅力の1つに"瑞々しさ"を感じるのですが、この曲なんかまさにそんな雰囲気ですよね。ドキュメンタリーの植物の成長記録を早回しした映像のBGMなんかにピッタリな気がします。アルバム・ヴァージョン以外にRoni SizeによるRemixもどうぞ!

「Dirty Harry(Grooverider Remix)」
Adam Fと同様にドラムンベース界で活躍するGrooveriderがリミックスしています。スピリチュアル&コズミックな雰囲気かと思いきや、一転してClint Eastwood主演「Dirty Harry 1998」みたいなダーティー・モードに突入します(そんな映画ありませんが)。

「F-Jam」
レーベル名を冠した本曲でドラムンベースMCのMC Conradをフィーチャー。アフリカンな感じがいいですね。

「Colours」
Acid Jazzを代表するギタリストRonny Jordanをフィーチャー。UKジャズ・ファンクとエレクトロニカの融合といった感じですね。全然ドラムンベースしていませんが、Acid Jazz大好きの僕としては嬉しいオマケといった感じですね。

最近はHi--Hopアーティストとのコラボが多いみたいですね。
posted by ez at 08:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする