2009年06月22日

TLC『Ooooooohhh...On The TLC Tip』

90年代の女性R&Bグループの方向性を示したデビュー作☆TLC『Ooooooohhh...On The TLC Tip』
Ooooooohhh...On the TLC Tip
発表年:1992年
ez的ジャンル:ストリート感覚女性R&Bグループ
気分は... :僕はキャンディーズ・ファンでした!

久々にTLCです。今日紹介するのはデビュー作『Ooooooohhh...On The TLC Tip』(1992年)です。

アトランタで結成されたT-BozLeft EyeChilliのおてんばレディ3人組TLCの紹介は、『CrazySexyCool』(1994年)に続き2回目になります。

Pebblesによる発掘され、彼女の公私に渡るパートナーL.A. ReidBabyfaceが主宰するLAFaceとの契約に成功したTLCの3人が、その輝かしい第一歩を踏み出したデビュー・アルバムが本作『Ooooooohhh - On The TLC Tip』(1992年)です。

プロデュースはLAFaceのトップL.A. Reid & BabyfaceDallas AustinJermaine Dupriのアトランタ勢、Hip-Hopの人気プロデューサーMarley Marlなど錚々たる名前が並んでいます。特にDallas Austinの貢献が大きいですね。Marley Marlプロデュースの2曲もかなりきてます!

Mary J. Blige『What's The 411?』(1992年)、SWV『It's About Time』(1992年)と共に、R&BとHip-Hopが融合した90年代以降のR&Bの新しい流れを決定付けた作品ですね。

Mary J. Blige『What's The 411?』あたりと比較して、大きくラップがフィーチャーされているのが特徴ですね。

若いリスナーの方にはR&BとHip-Hopの融合なんて当たり前のように思われるかもしれませんが、これを受け入れることができず、リアルタイムR&Bから離れていったオールド・ファンも多いはず!基本的にはラップやサンプリングという手法に抵抗感があるのでしょうね。

僕の場合、当時の新世代女性R&Bグループでは、前年にデビューしたEx-GirlfriendやTLCと同じく1992年にデビューしたSWVにお熱だったので、TLCはSWVのライバル!という印象でしたね。昔で言えば、キャンディーズ・ファンにとってのピンクレディーといった位置づけです(わかります?)。

なので、それほどリアルタイムでは熱心に聴いていたわけではありません。またTLC作品で言えば、『CrazySexyCool』を聴く頻度が圧倒的に多かったので、後追いでも頻繁に聴き直していたわけではありませんでしたね。

今回久々にじっくり聴き直してみました。
元気に弾けたストリート感覚のアップ・チューン満載という印象が強かったのですが、今回聴き直してみて、ダークなフレイヴァーも感じられ、認識を新たにした次第です。

何となく『CrazySexyCool』『FanMail』(1999年)あたりと比較して、軽く見られがちな作品ですが、その後の女性R&Bグループを方向付けた重要作だと思います。

「Ain't 2 Proud 2 Beg」「Baby-Baby-Baby」「What About Your Friends」といったヒット・シングル以外にも、グッとくる曲が満載です。

R&Bファンの方は、当時のアトランタR&Bの勢いを示した作品として聴くのも楽しいと思います。

全曲紹介しときやす。
※「Intro」、「Intermission I」、「Intermission II」は除く

「Ain't 2 Proud 2 Beg」
記念すべきTLCのデビュー・シングル。Dallas Austinプロデュースによるストリート感覚のHip-Hop Soulは、全米シングルチャート第6位、同R&Bチャート第2位の大ヒットを記録しました。新人らしく元気に弾けつつ、新時代のR&Bの方向性をしっかり示しています。Left Eyeがコンドームをアイパッチ代わりに装着したPVも話題になりましたね。

Average White Band「School Boy Crush」をはじめ、James Brown「Escape-ism」、Kool & The Gang「Jungle Boogie」、Silver Convention「Fly Robbin Fly」、Bob James「Take Me To The Mardi Gras」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=AlOsU8_Rzsk

「Shock Dat Monkey」
L.A. Reid & Babyfaceプロデュース。ダークな雰囲気が格好良いHip-Hop Soulに仕上がっています。このあたりは共同プロデューサーとして名を連ねるDaryl Simmonsあたりの貢献も大きいのでは?Wilson Pickett「Get Me Back On Time」、James Brown 「Funky Drummer」、「Funky President」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=W4hvRp_dSxM

「Hat 2 da Back」
アルバムからの4thシングル。Dallas Austinプロデュースの。ガールズ・ファッションについて歌うTLCらしい、楽しく弾けた1曲です。PVにはKris KrossやJermaine Dupriも登場します。LL Cool J「Big Ole Butt」、KC & The Sunshine Band「What Makes You Happy」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=eo-TrSQ7QZc

「Das Da Way We Like 'Em」
Marley Marlプロデュース1曲目。Hip-Hopファンは注目の1曲ですね。Left Eyeのラップが冴えまくります。キャッチーなフックにもグッときます。James Brown「Think (About It)」、ESG「UFO」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=3qBvTOWgvuw

ESG「UFO」
 http://www.youtube.com/watch?v=zqCNSPnP6y0

「What About Your Friends」
アルバムからの3rdシングルであり、全米シングルチャート第7位、同R&Bチャート第2位のヒットとなりました。Dallas Austinプロデュースのストリート感溢れる仕上がりです。ガールグループらしいキャッチーさとガールグループらしからぬダークネスが同居している感じが大好きです!James Brown「Blues & Pants」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=ZVJBhDoGapM

また、本曲のリミックスにはデビュー前のOutKastがフィーチャーされています。このあたりはアトランタ勢を総動員しているのが窺えます。
TLC feat.OutKast「What About Your Friend(Extended Remix)」
 http://www.youtube.com/watch?v=Kaeiwmja-50

「His Story」
Dallas Austinプロデュースのフレッシュな躍動感で弾けるアップ・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=IBdohg10Fvg

「Bad by Myself」
Jermaine Dupriプロデュース曲。Esther Williams「Last Night Changed It All」ネタのNJSテイストのアップ・チューン。Public Enemy「Welcome To The Terrordome」、Run-D.M.C「Peter Piper」、Main Source「Peace Is Not the Word to Play」といったHip-Hopクラシック・ネタが聴けるのも楽しいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=jdPT7gkugxA

Esther Williams「Last Night Changed It All」
 http://www.youtube.com/watch?v=uz9zkEYXabU

「Somethin' You Wanna Know」
Daryl Simmons & Kayoプロデュース。『CrazySexyCool』がお好きな方は、本作の大半を占めるアップ・チューンよりも、この位のミッド・グルーヴの方がしっくりくるかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=4-zpgZ0qZAw

「Baby-Baby-Baby」
2ndシングルとして、全米シングルチャート第2位、同R&Bチャート第1位の大ヒットとなりました。L.A. Reid & Babyface、Daryl Simmonsプロデュース。メロウなミッド・グルーヴは今でもファンの支持が高いのでは?TLCらしさに溢れたクラシックですね!
http://www.youtube.com/watch?v=VrnBBNY5PuM

Bow Wowの最新シングル「You Can Get It All」でサンプリングされていますね。ちなみにJermaine Dupriがプロデュースしています。
Bow Wow「You Can Get It All」
 http://www.youtube.com/watch?v=uo0joYNV9F8

「This Is How It Should Be Done」
Marley Marlプロデュースの2曲目。The Impressions「We're a Winner」ネタのトラックが心地好いですね。TLCのキュートな魅力を堪能できる相当好きな1曲!Eric B. & Rakim「I Know You Got Soul」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=DX81UYG1ejE

「Depend on Myself」
Dallas Austinプロデュース。ダークなストリート感覚がグッド!Bar-Kays「Son Of Shaft」、「Humpin'」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=5HmrPNA9esA

「Conclusion」
アルバムの余韻に浸るエンディング。

良く悪くも90年代前半らしいポップなジャケはご愛嬌ですな(笑)
posted by ez at 01:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする