2011年07月31日

Ben Westbeech『There's More To Life Than This』

2ndアルバムのテーマは"ハウス・ミュージック"☆Ben Westbeech『There's More To Life Than This』
ゼア・イズ・モア・トゥ・ライフ・ザン・ディス [ボーナストラック付]
発表年:2011年
ez的ジャンル:UKアーバン・フューチャー・ソウル
気分は... :周囲に惑わされず自分らしく!

先程までゴルフの全英女子オープンをTV観戦していましたが、日本の宮里美香選手と同組の世界ランク第1位ヤニ・ツェン(台湾)のプレーは凄すぎますね。男子ゴルフにおける全盛期のタイガー・ウッズを思わせる、一人だけ別次元のゴルフをしている印象を受けました。

また、3日間ヤニ・ツェンと同組ながら、彼女の別次元のプレーに影響されず自分のプレーに徹してる宮里美香選手の冷静さにも感心してしまいました。

3日目終了時点で2位のヤニ・ツェンですが、最終日も圧倒的な強さを見せつけて逆転優勝するような気がします。

今回は、クラブ・ミュージック・リスナーから高い支持を得ているUKの人気男性シンガーBen Westbeechの2ndアルバムとなる最新作『There's More To Life Than This』です。

Ben Westbeechはブリストル出身の男性シンガー/プロデューサー/DJ。

Gilles Petersonにその才能を見出され、彼が主宰するBrownswood Recordsの第一弾アーティストとして、2006年にデビュー・シングル「So Good Today」をリリースし、脚光を浴びます。さらに2007年には1stアルバム『Welcome To The Best Years Of Your Life』をリリースし、名曲「Get Closer」をはじめクラブ・ミュージック好きを虜にしました。

また、当ブログで紹介したJazzanova『Of All The Things』Kero One『Early Believers』、あるいはJose James『Blackmagic』などで彼のヴォーカルがフィーチャーされています。さらにBreach名義でシングルをリリースしています。

僕自身も『Welcome To The Best Years Of Your Life』は大好きな作品ですが、当ブログでは紹介する機会を逸していました。反省してまぁ〜す。

さて、2ndアルバムとなる本作『There's More To Life Than This』ですが、Brownswood Recordsではなく、ハウスの老舗レーベルStrictly Rhythmからのリリースです。僕の中では90年代のN.Y.ハウスのイメージが強いレーベルなので意外な気もしましたが・・・

しかしながら、Ben Westbeech自身は"ハウス・ミュージック"をテーマに2ndアルバムを制作した模様であり、その意味ではStrictly Rhythmからのリリースというも頷けます。

そんなコンセプトを反映するように、Georg Levin、Danny J Lewis、Chocolate Puma、Motor City Drum Ensemble、Midland、Henrik Schwarz、Hugh Pescod、Rasmus Faber、MJ Coleといったクラブ・ミュージック好きにはお馴染みの多彩なクリエイターがプロデューサーに起用されています。
※一部クレジットがない楽曲があるため、MJ Coleプロデュース曲は未確認です。

実際の音としては、それ程モロにハウス・ミュージックという感じはしません。個人的に最近ハマっているハウス作品としてRichard Earnshaw『In Time』があるのですが、そうした作品と比較するとハウスというよりも、ハウス系プロデューサーと創り出したフューチャー・ソウルといった印象を受けます。

1st『Welcome To The Best Years Of Your Life』のような派手さはありませんが、聴きどころは多い1枚に仕上がっていると思います。

スーツでビシッときめたジャケのように、大人のアーバン・フューチャー・ソウルといった雰囲気も漂う1枚です。

全曲紹介しときやす。

「The Book」
Georg Levinプロデュース。Georg Levinはドイツ出身のクリエイター。自身も『Can't Hold Back』(2003年)、『Everything Must Change』(2010年)といったアルバムをリリースしています。シンガー同士のコラボらしく、メロディアスで歌心のある哀愁チューンに仕上がっています。

「Something For The Weekend」
オススメその1。ハウス好きにはお馴染みのDJ/プロデューサーDanny J Lewisプロデュース。Ben Westbeechらしいセンスとハウス・サウンドがマッチした、アーバン・フューチャー・ソウルに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=3mECuK4qUh0

「Falling」
オススメその2。アルバムからのシングル曲。Lovebirdsプロデュース。Lovebirdsは人気ハウス・ユニットKnee DeepのメンバーSebastian Doringによるソロ・プロジェクトです。本作らしいメロウ&エレガントなハウス・ミュージックに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=65MqSNcNH-k

「Same Thing」
Chocolate Pumaプロデュース。Chocolate Pumaはオランダ、アムステルダムを拠点に活動するハウス・ユニット。少しダークな仕上がりが印象的です。

「Justice」
オススメその3。Motor City Drum Ensembleプロデュース。Motor City Drum Ensemble(MCDE)はドイツ出身Danilo Plessowによるハウス・プロジェクト。ポスト・デトロイト・ハウスのクリエイターとして、その方面から高い支持を得ています。本曲もMCDEらしいディープで中毒性の高い仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=zmTtPf4SLNU

「Stronger」
Midlandプロデュース。Midlandはイギリス、リーズ出身の新鋭プロデューサーHarry Agiusのソロ・プロジェクト。ダーク&ディープな哀愁ハウス・ワールドが展開されます。

「Inflections」
オススメその4。Henrik Schwarzプロデュース。ドイツ出身のDJ/プロデューサーHenrik Schwarzが意表を突いた哀愁アコースティック&エレガントな味わいのプロダクションで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=rS--ztq--0g

「Sugar」
Hugh Pescodプロデュース。Hugh Pescodは1st『Welcome To The Best Years Of Your Life』で「Gotta Keep On」「Pusherman」のソングライティングを手掛けていました。ここでは哀愁メロディがグッとくるフューチャー・ソウルを聴かせてくれます。

「Let Your Feelings Show」
Georg Levinプロデュース。哀愁メロディで疾走します。アーバンな味わいもあってキャッチーな仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=w72zXdHMock

「Butterflies」
オススメその5。Ben Westbeechプロデュース。人気ハウス・クリエイターRasmus Faberもピアノで参加。アルバムで最もクラブジャズを感じる1曲に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=dcZsybs5pQ8

「Summers Loss」
オススメその6。Rasmus Faberプロデュース。Rasmus Faberによる美しくも切ないトラックとBenの哀愁ヴォーカルが素晴らしい音空間を創り出しています。
http://www.youtube.com/watch?v=U7NGm1tSBGg

「Beat In My Heart」
国内盤のボーナス・トラック。ピアノが印象的なポップな仕上がりです。

「Friday」
オススメその7。ラストはビート感のあるノリの良いソウル・チューン。"ハウス"をコンセプトにした本作の中では違和感のある曲ですが、仕上がりはグッドです。

ラスト2曲はアルバムにクレジットが無いのでプロデューサー等の詳細がわかりません。このあたりは国内販売元にしっかりフォローして欲しいですよね。本作で唯一の不満です。

未聴の方は1st『Welcome To The Best Years Of Your Life』もどうぞ!
「So Good Today」「Get Closer」といった人気曲はぜひチェックしておきましょう。

『Welcome To The Best Years Of Your Life』(2007年)
Welcome to the Best Years of Your Life(ウェルカム・トゥ・ザ・ベスト・イヤーズ・オブ・ユア・ライフ)
「So Good Today」
 http://www.youtube.com/watch?v=7vhd1pDS5dM
「Get Closer」
 http://www.youtube.com/watch?v=cujLaY97JvU
「Dance With Me」
 http://www.youtube.com/watch?v=poduAVPau_g
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2011年07月30日

Al Jarreau『Glow』

人気曲「Rainbow In Your Eyes」収録☆Al Jarreau『Glow』
Glow
発表年:1976年
ez的ジャンル:超絶テクニック系男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :テクニックのみならずハートも大事!

人気男性ジャズ・シンガーAl Jarreauの2ndアルバム『Glow』(1976年)です。

Al Jarreauは1940年ミルウォーキー生まれ。

L.A.のジャズ・クラブで本格的な活動を開始し、1975年にデビュー・アルバム『We Got By』をリリース。その後、『Look to the Rainbow』(1977年)、『All Fly Home』(1978年)でグラミーを受賞しています。卓越したテクニックと伸びやかなハイトーン・ヴォーカルで人気シンガーとしての地位を確立し、コンスタントに作品をリリースしています。

僕がリアルタイムでAl Jarreauの曲を初めて聴いたのは、『Jarreau』(1983年)からのシングル「Mornin'」だったような気がします。上手いシンガーだとは思いましたが、当時10代だった僕にとって特別気になるアーティストではありませんでした。10代でジャズ・ヴォーカルにハマるほど大人びていなかったもので(笑)

AOR/フュージョン系ファンには、Jay Graydonプロデュースの『This Time』(1980年)、『Breakin' Away』(1981年)、『Jarreau』(1983年)、『High Crime』(1984年)あたりが人気かもしれませんが、フリーソウル好きには人気曲「Rainbow In Your Eyes」が収録された本作『Glow』(1976年)がグッときますよね。

『Glow』は、デビュー・アルバム『We Got By』、グラミー受賞作『Look to the Rainbow』(1977年)、『All Fly Home』(1978年)の間に挟まれ分が悪い気もしますが、Al Jarreauというシンガーの歌心が上手くパッケージされたシティ・ソウル作品に仕上がっていると思います。

プロデュースはAl Schmitt/Tommy LiPuma

レコーディングにはLarry Carlton(g)、Joe Sample(key)、Wilton Felder(b)、Tom Canning(el-p)、Larry Nash(syn)、Willie Weeks(b)、Paul Stallworth(b)、Joe Correro(ds)、Ralph MacDonald(per)、Steve Forman(per)等が参加しています。これらのメンバーが奏でる都会的なサウンドも本作を魅力的なものにしています。

前述のフリーソウル人気曲「Rainbow In Your Eyes」Leon Russell)をはじめ、「Agua De Beber」Antonio Carlos Jobim)、「Your Song」Elton John)、「Fire And Rain」James Taylor)、「Somebody's Watching You」Sly & The Family Stone)といったカヴァーが聴きものです。有名曲にAl Jarreauがどのようなヴォーカルの魔法をかけてくれるのか堪能しましょう。

また、目立ちませんがオリジナル作品もなかなか味わい深いですよ。

基本的にはジャズ・シンガーですが、AOR好きやソウル好きの人が聴いても楽しめる1枚だと思います。

微笑むジャケのように、人柄の良さが滲み出ているのも魅力です。

全曲紹介しときやす。

「Rainbow In Your Eyes」
本作のハイライト。フリーソウル・クラシックとして人気のLeon Russellの名曲カヴァー。当ブログではLeon & Mary Russellのオリジナル、Judy Robertsのカヴァーに続いての紹介となります。本ヴァージョンはメロウなエレピ・サウンドにのって、Al Jarreauが爽快なヴォーカルを聴かせてくれる至極のシティ・ソウルに仕上がっています。いつ聴いても晴れモードになれます。ヴォーカル・アレンジはNick DeCaro。
http://www.youtube.com/watch?v=YfJSanzESjk

オリジナル、Judy Robertsヴァージョン、Al Jarreauヴァージョンとくれば、次はDoug Parkinson & The Southern Star Bandのヴァージョンですね(アルバム『I'll Be Around』収録)。CD化されないかなぁ・・・
Doug Parkinson & The Southern Star Band「Rainbow In Your Eyes」
 http://www.youtube.com/watch?v=cFciE42AzpQ

「Your Song」
Elton Johnのお馴染みの名曲(Bernie Taupin/Elton John作)をカヴァー。オリジナルは聴き飽きたという人も満喫できる感動的な仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=9tmsOJyRR94

「Agua De Beber」
Antonio Carlos Jobimの名曲「おいしい水」のカヴァー。当ブログで本曲を取り上げるのは、Sergio Mendes & Brasil'66Wanda Sa(Wanda De Sah)Diane Denoir/Eduardo Mateoのヴァージョンに続き4回目となります。スキャットの魔術師の本領発揮!Al Jarreauの素晴らしいヴォーカルを満喫できる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=6-MB5_ju8-Q

「Have You Seen The Child」
Al Jarreauのオリジナル。なかなか味わい深いソウルフルな仕上がり。どうしても高度なテクニックが注目されがちですが、こういう曲を聴くと彼の歌心がよく伝わってきます。

「Hold On Me」
多重録音によるア・カペラ。やはりこういうのが無いとAl Jarreauらしくありませんね(笑)

「Fire And Rain」
James Taylorの名曲をカヴァー。Larry Carltonのギターをはじめとする小粋なバック陣とAl Jarreauのヴォーカルがマッチした秀逸カヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=rOLgtBDteuQ

「Somebody's Watching You」
名盤『Stand!』(1969年)収録のSly & The Family Stone作品をカヴァー。高度なヴォーカル・テクニックと歌心を併せ持つAl Jarreauの歌世界を満喫できる完成度の高いカヴァーです。

「Milwaukee」
Al Jarreauのオリジナル。どうしてもカヴァー曲が目立ってしまうアルバムですが、オリジナル作品もなかなかです。ソウルフルな仕上がりの本作もグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=ndfs9qe9vPM

「Glow」
タイトル曲はAl Jarreauのオリジナル。エレピのサウンドにグッとくるメロウ・チューンでアルバムを締め括ってくれます。

『We Got By』(1975年)
We Got By

『Look to the Rainbow』(1977年)
Look to the Rainbow

『All Fly Home』(1978年)
All Fly Home

『This Time』(1980年)
This Time

『Breakin' Away』(1981年)
Breaking Away

『Jarreau』(1983年)
Jarreau

『High Crime』(1984年)
High Crime

『L is for Lover』(1986年)
L Is for Lover

『Heart's Horizon』(1988年)
Heart's Horizon

『Heaven and Earth』(1992年)
Heaven & Earth

『Tomorrow Today』(2000年)
Tomorrow Today

『All I Got』(2002年)
All I Got

『Accentuate the Positive 』(2004年)
Accentuate the Positive

George Benson & Al Jarreau『Givin It Up』(2006年)
Givin It Up
posted by ez at 11:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月29日

Les Masques『Brasilian Sound』

フレンチ・ボッサの最高峰☆Les Masques『Brasilian Sound』
les masques brasilian sound.jpg
発表年:1969年
ez的ジャンル:男女コーラス系フレンチ・ボッサ
気分は... :パリのボッサ!

今回は人気のフレンチ・ボッサ作品Les Masques『Brasilian Sound』 (1969年)です。

サバービア/フリーソウル好きの方にはお馴染みのアルバムですね。

Les Masquesはグループ名の通り、フランス人ミュージシャンによる男女コーラスの覆面ユニット。ブラジル音楽好きのフランス人ミュージシャンが集結し、さらにパリにいたブラジルのジャズ・ボッサ・トリオLe Trio Camaraが参加して制作されたのが本作『Brasilian Sound』 です。

Le Trio Camaraは、Edson Lobo(b)、Fernando Martins(p)、Nelson Serra(ds)によるトリオです。当時、当ブログでも紹介したブラジル人女性シンガーTita(Edson Loboの夫人)と共に渡仏していました。

さて『Brasilian Sound』 ですが、Francis Lemarqueプロデュースの下、全編にわたり小粋なフレンチ・ボッサを堪能できます。心地好いフレンチ・コーラスと、Le Trio Camaraによるジャズ・ボッサ・サウンドが見事に融合しています。フレンチ・ボッサならではの洗練された雰囲気がいいですね。

「Il Faut Tenir」「Enfer」あたりがキラー・チューンとして人気だと思いますが、他の曲も充実しており、捨て曲ナシで楽しめる1枚だと思います。

本場のボッサ作品とは一味異なる至極のフレンチ・ボッサを満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Echo」
オススメその1。陽気なサンバ・サウンドと小粋なフレンチ・コーラスでフレンチ・ブラジリアンの魅力を存分に伝えてくれるオープニング。A. Herald/Claude Germain作。
http://www.youtube.com/watch?v=V4vx5uwy1YM

「Il Faut Tenir」
オススメその2。本作のハイライト。フレンチ・ボッサの最高峰として人気の高い曲ですね。Le Trio Camaraによるボッサ・サウンドがフレンチ・コーラスの魅力を引き立ててくれます。A. Herald/Claude Germain作。
http://www.youtube.com/watch?v=OaPHn5ZU6_E

「Un Regard... Un Sourire...」
G.Korm/Jose Bartel作。エレガント&ビューティフルなボッサ・チューン。フランス人デュオTom & Joyce(Tom & Joy)もカヴァーしています。

「Enfer」
オススメその3。A. Herald/Claude Germain作。「Il Faut Tenir」と並び人気の1曲。グルーヴィーなオルガン・サウンドで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Q0ed_biVWhw

「Bal Chez Le Baron」
A. Herald/Claude Germain作。メリハリの効いたジャズ・ボッサ。フランス語の語感がサウンドとよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=YURQuSVFnYc

「La Grosse Bosse A Casanova」
C. Level/E. Marinho作。男女のコーラスワークの素晴らしさを満喫できる1曲。Le Trio Camaraによる演奏もセンス抜群です。

「Mais Un Jour...」
オススメその4。G.Korm/Jose Bartel作。弾けた男性ヴォーカルと優しい男女コーラスの組み合わせにグッときてしまいます。

「Invitation」
M. Vassiliu作。哀愁モードのボッサ・チューン。ここでも素晴らしいコーラスワークを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=PjYbNBZR5Jc

「Dis Nous Quel Est Le Chemin」
A. Herald/Christian Gaubert作。ソフトロック好きの方あたりも楽しめる1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=ixuoT7Qf1TI

「L'Oiseau」
オススメその5。A. Herald/Christian Gaubert作。個人的には一番のお気に入り。美しいイントロに続き、ソフトなサンバ・サウンドにのった優しい男女ヴォーカルが包み込んでくれます。Christian Gaubertによる素晴らしいストリングス・アレンジもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=D2JULdt3HRg

「Les Filles Et Les Garcons」
A. Herald/Claude Germain作。ラストはフレンチ・ボッサらしいボッサ・チューンで締め括ってくれます。

本作で大活躍しているLe Trio Camaraの作品もどうぞ!

Le Trio Camara『Le Trio Camara』(1970年)
トリオ・カマラ
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2011年07月28日

Opolopo『RF Presents Opolopo』

爽快ハウス/ブロークンビーツが心地好い☆Opolopo『RF Presents Opolopo』
RF プレゼンツ・オポロポ
発表年:2007年
ez的ジャンル:爽快ハウス/ブロークンビーツ
気分は... :今週はハウス漬けです・・・

いろいろワケあって、ここ1週間はハウスをよく聴いています。
その流れで今回はハウス作品をセレクト。

スウェーデン在住のクリエイターOpolopoをフィーチャーしたコンピ・アルバム『RF Presents Opolopo』(2007年)です。

これは日本でも大人気のハウス・クリエイターRasmus Faberがお気に入り作品、アーティストを紹介するRF Presentsシリーズの第3弾です。

ちなみに、第1弾は『RF Presents Simon Grey』(2007年)、第2弾は『RF Presents Far Into The Sun (Summer Selection) 』(2007年)、第4弾は『RF Presents Richard Earnshaw』(2008年)です。

オーストラリア出身のSimon Greyは、当ブログでも紹介したReel Peopleによるコンピ・アルバム『Reel People Presents Golden Lady』でもフィーチャーされていました。UK出身のハウス・クリエイターRichard Earnshawは最新作『In Time』が最近国内リリースされました。

さて、本作の主役Opolopo(本名:Peter Major)はハンガリー出身、スウェーデン在住のクリエイター。2003年にアルバム『Omnifarious』をリリースしています。

Simon Greyを介してRasmus Faberと交流を持つようになり、RF Presentsシリーズに抜擢された模様です。

本作『RF Presents Opolopo』では、Opolopo名義の楽曲に加え、他アーティスト作品のOpolopoによるリミックスも収録されています。

全曲ヴォーカル入りのハウス/ブロークンビーツですが、随所に70-80年代ジャズ、フュージョン、ディスコ、ソウル等の影響が感じ取られます。このあたりはキーボード奏者であった父親の影響で、70-80年代ジャズ、フュージョン、ソウル等に慣れ親しんできたことに拠るもののようです。

全体的には、全曲ヴォーカル入りということもあり、実に聴きやすいハウス/ブロークンビーツ作品に仕上がっています。Rasmus Faber作品にも通じる爽快感がアルバムを貫いているのがいいですね。

こういう作品であれば、"踊る"目的がなくても"聴く"だけで楽しめると思います。

全曲紹介しときやす。

「Street Lights (Laser Beam Mix)」
Opolopo Feat. Amalia。オープニングはAmaliaをフィーチャー。Amalia(Amalia Townsend)はロンドンを拠点に活動するカナダ出身、イギリス人とフィリピン人の両親を持つ女性シンガー。Sekoyaというアフロ・ファンク・グループのメンバーとしても活動していたようです。本曲はAmaliaのエモーショナルなヴォーカルの魅力を生かした、レーザー・ビームなブギー・ディスコに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=SN8tl59Iu54

「Close To Paradise (Opolopo Remix)」
Bennson Feat. Karl Wagner。オーストラリア人アーティストBennsonの作品をOpolopoがリミックス。スペイシーな中にも爽快感が漂うハウス・チューン。フュージョン・テイストのリズムが実に心地好いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=doBRzrcYpfA

「Life's A Dance (After Hours Glide Mix)」
Opolopo Feat. Amalia。Amaliaをフィーチャーした2曲目。2006年に12" でリリースした楽曲のリミックス。オリジナルをより聴きやすくした爽快かつキャッチーなリミックスです。
http://www.youtube.com/watch?v=U2odIu7A6BQ

「Keep Walking (Opolopo Remix)」
Chamade Beat Feat. Mpho Skeef。Burt Bacharach作の名曲「Walk On By」にインスパイアされたOpolopoのリミックス。メロウネス漂うブロークンビーツに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Xw9adnVoh9U

「All Systems Down」
Opolopo Feat. Amalia。Amaliaをフィーチャーした3曲目。OpolopoとAmaliaの相性の良さが実感できるフューチャー・ソウル。ライナーノーツで"Chaka Khanを彷彿させる"と評されたAmaliaのヴォーカルですが、本曲などは正にChaka Khanばりのヴォーカルを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=9f4gcK-VbmI

「Deeper Love」
Opolopo Feat. Stephanie Renee。夏の危険な恋といった雰囲気のブギー・ソウル。セクシー&ソウルフルなStephanie Reneeのヴォーカルに惹かれます。
http://www.youtube.com/watch?v=vduG-nv8pis

「I Do」
Opolopo Feat. Amalia。Amaliaをフィーチャーした4曲目。ネオ・ソウルな雰囲気も漂う哀愁メロウなミディアム・スロウです。
http://www.youtube.com/watch?v=ia6pJyubrdw

「Too Small (Skint Mix)」
Opolopo Feat. Anna Sise。1stアルバム『Omnifarious』収録曲のリミックス。ブリブリベースにスペイシーなシンセという本作らしい仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=mIqzs72zc_E

「Sweatin' Bullets」
Opolopo Feat. Amalia。Amaliaをフィーチャーした5曲目。80年代エレクトリック・ファンクのエッセンスを巧みに取り入れたブロークンビーツ。
http://www.youtube.com/watch?v=GxdwcPaqO1E

「Madness (Reach For The Stars Mix)」
Opolopo Feat. Nadine Francois。個人的には一番のお気に入り。80年代ガラージ・サウンドを流れを汲みつつ、21世紀らしいスタイリッシュなセンスで聴かせてくれます。この手のタイプの曲に弱いんです(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=_sC0LFKjAGQ

「Tickled Zinc (Opolopo Remix)」
Sugar Beats。UKのグループSugar Beatsの楽曲をOpolopoがリミックス。ブラジリアン・フュージョン+ブロークンビーツな仕上がり。駆け巡るシンセ・サウンドが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=HP3STSasAG0

「Under The Radar」
Opolopo Feat. Amalia。Amaliaをフィーチャーした6曲目。80年代テイストのシンセ・サウンドが印象的なエレクトリック・ソウル。
http://www.youtube.com/watch?v=6KKZF-1FleQ

「Trips To The Moon」
Opolopo Feat. Ed Blak。ラストはダウンテンポのソウル・チューン。ネオソウル風の仕上がりがいい感じです。

興味のある方は他のRF Presentsシリーズもチェックを!

『RF Presents Simon Grey』(2007年)
RF プレゼンツ・サイモン・グレイ

『RF Presents Far Into The Sun (Summer Selection) 』(2007年)
RFプレゼンツ・ファー・イントゥ・ザ・サン-サマー・セレクション

『RF Presents Richard Earnshaw 』(2008年)
RF プレゼンツ・リチャード・アーンショー

Richard Earnshawについては、前述のように最新作『In Time』が国内リリースされたばかりです。僕のiPodのヘビロテになっており、近々ブログでも取り上げたいと思います。
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2011年07月27日

Ricardo Marrero & The Group『Time』

洗練されたアレンジ・センスにグッとくるラテン作品☆Ricardo Marrero & The Group『Time』
ricardo aarrero time.jpg
発表年:1977年
ez的ジャンル:N.Y.ラテン系レア・グルーヴ
気分は... :灼熱 or 爽快?

今回はRicardo Marrero & The Group『Time』(1977年)です。

1970年代後半のN.Y.ラテン・シーンを沸かせたRicardo Marrero & The Groupの紹介は、『A Taste』(1976年)に続き2回目となります。

近年再発された『A Taste』と異なり、まだまだ入手しづらい状況の『Time』(1977年)ですね。

僕の場合、偶然ブックオフの500円コーナーで本作を見つけてゲット!という幸運に恵まれました。見つけて手に取った瞬間、思わず「ラッキー」と声を上げてしまいました。これだからブックオフ通いは止められませんね。

さて、本作『Time』(1977年)ですが、全体としてはメロウなラテン・フュージョンといった仕上がりですね。僕自身はFaniaあたりのモロにラテン/サルサな作品も大好きですが、そうしたストレートなラテン/サルサが苦手な方でもスンナリ聴ける1枚です。ラテンらしさを保ちつつ、上手にフュージョンのライト&メロウなエッセンスを取り入れています。

洗練されたアレンジ・センスは他のラテン作品とは一線を画すると思います。David Valentinのフルートが涼しげでいいですよ。

コンピ・アルバムでもお馴染みの「Feel Like Making Love」をはじめ、メロウなラテン・グルーヴが満載です。

灼熱のラテン作品もグッときますが、爽快なラテン作品も涼しげでグッドですよ!

全曲紹介しときやす。

「Sin Ti」
時計の鐘の音と共にスタートするオープニング。美しいピアノのイントロに続き、ライトタッチの爽快メロウ・ラテン・グルーヴが展開されます。
http://www.youtube.com/watch?v=puGhcaPkFRY

「Con El Sentido De Ayer」
ロマンティックなイントロに続き、疾走するラテン・グルーヴにのってNancy O'Neillが艶やかな女性ヴォーカルを披露してくれます。ラテンが少し苦手な人でも十分楽しめるスタイリッシュなアレンジが素晴らしいですね。Michael Vinas作。
http://www.youtube.com/watch?v=-zAuzGheIq4

「Vida Vida (To My Sweet Lulubelle) 」
スウィートなラテン・ソウル。ラテンならでは哀愁メロディですが、ライト&メロウなテイストで聴きやすく仕上げているのがグッド!

「Land Of The Third Eye」
ラテン・リズムをバックに Marreroのシンセが鳴り響くラテン・フュージョン。終盤のRalphy De Jesusによるボンゴ・ソロが盛り上がります。Dave Valentin作。
http://www.youtube.com/watch?v=QwWttIzu70k

「Music In The Sun」
バイオリンやチェロも加わったエレガントなアレンジとスウィートなヴォーカルによるムーディーな仕上がりです。Bob Telson作。

「Southern Boulevard」
スタイリッシュに疾走するラテン・フュージョン。Marreroのヴァイヴが実に小粋です。アレンジ・センスの良さにウットリですね。

「Preparado」
『A Taste』に収録されていた「Vengo」と同じ曲です。本ヴァージョンはラテン/サルサのフレイヴァーを少し抑えて、より聴きやすいアレンジが施されています。
http://www.youtube.com/watch?v=mSJIA4up-CY

「A Taste Of Latin」
『A Taste』にも収録されていた曲ですが、本ヴァージョンの方が少しテンポを落としたように聴こえます。ラウンジ・テイストのラテン・メロウ・グルーヴといった雰囲気が魅力です。

「Tiny」
『A Taste』にも収録されていました。ほぼ同じヴァージョンだと思います。ドリーミーな魅力に溢れたラテン・チューンだと思います。

「Feel Like Making Love」
本作のハイライト。Roberta Flackによる大ヒットで有名なEugene McDaniels作品のカヴァー。Marlena ShawGeorge Bensonのカヴァー等でもお馴染みですね。当ブログではMarlena ShawMeta Roos & Nippe Sylwens Bandのカヴァーを紹介済みです。本ヴァージョンはAngela Bofillがアレンジを手掛けたスタイリッシュなメロウ・ラテン・フュージョンに仕上がっています。Nancy O'Neillの女性ヴォーカルも魅力的です。
http://www.youtube.com/watch?v=SuQ3xqZ9G6o

『A Taste』(1976年)
ア・テイスト(紙ジャケット仕様) [初回限定盤]
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