2011年12月19日

Boz Scaggs『Boz Scaggs』

Duane Allman参加のMuscle Shoals録音作品☆Boz Scaggs『Boz Scaggs』
Boz Scaggs
発表年:1969年
ez的ジャンル:Muscle Shoals系ロック
気分は... :I'm Easy(Ez)!

激動の1週間の始まり・・・

いろいろなことに追われすぎて、昨日のサッカークラブW杯「サントス対バルセロナ」も仕事しながら観ていたので、全然楽しめませんでした。特に、試合終了後にメッシを激怒させた例の場面で、観ているコチラが不愉快な気分200%となり、その後の作業効率が一気に低下する最悪の展開に・・・

こんな調子で今週1週間を無事乗り切ることができるのか・・・

さて、今日はBoz Scaggsの5回目の登場です。

これまで当ブログで紹介したBoz Scaggs作品は以下の4枚です。

 『Moments』(1971年)
 『Boz Scaggs & Band』(1971年)
 『Slow Dancer』(1974年)
 『Middle Man』(1980年)

今日紹介するのは1969年リリースの2nd『Boz Scaggs』です。

本作『Boz Scaggs』は、当ブログでも紹介した『Sailor』(1968年)を最後にSteve Miller Bandを脱退したBozが、Rolling Stone誌の創刊者としても知られるJann Wennerをプロデューサーに迎え、アラバマのMuscle Shoals Sound Studioで制作したアルバムです。

また、『ボズ・スキャッグス & デュアン・オールマン』という邦題も付けられたように、The Allman Brothers Bandの“スカイドッグ”Duane Allmanが参加したアルバムとしても話題ですね。

レコーディングにはJimmy Johnson(g)、Barry Beckett(key)、David Hood(b)、Roger Hawkins(ds)といったMuscle Shoalsの名うてのスタジオ・ミュージシャンが勢揃いしています。それ以外にもEddie Hinton(g)、Charles Chalmers(ts)、Al Lester(fiddle、violin)、Tracy Nelson(bak vo)等も参加しています。

当然のことながらは中身は南部テイストのアーシーの香りが支配し、Muscle Shoalsらしいコクのあるファンキー・サウンドも満喫できます。そして何よりBozのヴォーカルがソウルフルな魅力に溢れているのが魅力です。

後のAOR路線とは一味異なるビターな味わいの大人のロックを聴かせてくれます。
また、ブレイク前の“スカイドッグ”Duane Allmanのギター・プレイ存分に楽しめます。

ジャケの印象も手伝い"イモ臭い"アルバムという先入観をお持ちの方もいるかもしれませんが、Bozファンならばかなり楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「I'm Easy」
Boz Scaggs/Barry Beckett作。Muscle Shoalsらしいアーシー&ファンキーでコクのあるグルーヴを満喫できるオープニング。Duaneもスライド・ギターで盛り上げてくれます。♪I'm Ez〜♪まるで僕のテーマのようです(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=fBNWoKpqdAw

「I'll Be Long Gone」
Boz Scaggs作。ブルージーなオルガンにBozのソウルフル・ヴォーカルが絡む味わい深いミディアム・スロウ。AOR路線のBozとはまた違うアダルトな魅力に溢れています。

「Another Day (Another Letter)」
Boz Scaggs作。「I'll Be Long Gone」に続きソウルフルなバラードで迫ります。楽曲自体がいいですね。聴けば聴くほど味わいが増してきます。

「Now You're Gone」
Boz Scaggs作。Al Lesterのフィドルも入ったカントリー・チューン。僕の苦手なイモ臭いカントリー・タイプの曲なのでビミョーです。そのせいかBozの歌声がWillie Nelsonに聴こえてきます(笑)

「Finding Her」
哀愁ワルツ調の演奏ですが、Duaneの揺らめくスライドが実に印象的です。

「Look What I Got」
Charles Chalmers, Donna Rhodes作。スワンピーな香りが漂うカントリー・ロック・チューン。ソウルフルなBozのヴォーカル&女性コーラス隊ともマッチしています。

「Waiting for a Train」
Jimmie Rodgers作。小粋なカントリー・チューン。同じカントリーでもこういうのであればOKです。

「Loan Me a Dime」
本作のハイライト、Fenton Robinson作の「10セントを俺に」は約12分半の大作です。元々はBozのオリジナルとしてリリースされたため法廷闘争にまで発展し、最終的にはFentonが勝訴しました。Bozのブルージーな歌もグッドですが、この曲の主役はBozの歌ではなくDuane Allmanのギターです。スカイドッグのギターを存分に満喫しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=oTFvAvsHC_Y

「Sweet Release」
Boz Scaggs/Barry Beckett作。ラストはスワンピーな中にワォーミーな温もりを感じる感動的な1曲に仕上がっています。

Boz Scaggs作品の過去記事もご参照下さい。

『Moments』(1971年)
Moments

『Boz Scaggs & Band』(1971年)
ボズ・スキャッグス&バンド(紙ジャケット仕様)
『Slow Dancer』(1974年)
Slow Dancer

『Middle Man』(1980年)
Middle Man
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2011年12月18日

Mark De Clive-Lowe『Renegades』

西ロンドンからL.A.に拠点を移しての最新作☆Mark De Clive-Lowe『Renegades』
Renegades [解説付・ボーナストラック2曲収録・国内盤] (BRC308)
発表年:2011年
ez的ジャンル:西ロンドン経由L.A.クロスオーヴァー
気分は... :今回は歌モノ重視です!

今回はクロスオーヴァー好きに人気のアーティストMark De Clive-Loweの最新作『Renegades』です。

ニュージーランド人の父と日本人の母を持ち、"新世代のHerbie Hancock"の異名を持つプロデューサー/キーボード奏者/DJMark De Clive-Lowe(MdCL)の紹介は、3rd『Journey 2 The Light』(2007年)、1st『Six Degrees』(2000年)に続き3回目となります。

Degoらと共に西ロンドンのブロークン・ビーツ/クロスオーヴァー・シーンを牽引してきたMark De Clive-Loweですが、最新作『Renegades』はL.A.に拠点を移してのリリースとなりました。

アルバムにはL.A.の女性ヴォーカリストNia Andrewsをはじめ、UKのベテラン・ソウル・シンガーOmar、懐かしのSheila E、MdCL作品ではお馴染みの西ロンドン系女性シンガーBembe Segue、同じく西ロン系の女性シンガーTawiah、L.A.の男性シンガーOversoul7といった多彩なアーティストがフィーチャーされています。

また、さまざまなジャンルで活躍するベテラン・ベーシストPino Palladino、 Build An ArkやFlying Lotusをはじめ、さまざまな作品へ参加している弦楽器奏者Miguel Atwood-Ferguson、Lil John Roberts(ds)、Richard Spaven(ds)、Mike Feingold(g)等がレコーディングに参加しています。

相変わらずジャンルレスで電子サウンドとオーガニック・サウンドが程良く融合したMdCLらしいクロスオーヴァー・サウンドを聴かせてくれます。また、インタルード作品以外はヴォーカル曲で占められており、従来の作品よりも幅広い層のリスナーが楽しめるアルバムになっているのが特徴です。特に、Nia Andrewsをフィーチャーしたエレクトリック・ソウル作品は、L.A.拠点ならではの作風なのかもしれませんね。一方で、西ロンドンらしい楽曲もしっかり収録されているので従来からのファンはご安心を!

Dego『A Wha' Him Deh Pon?』Ben Westbeech『There's More To Life Than This』と3点セットで揃えたい、今年のクラブ・ミュージックを代表するアルバムだと思います。

Dego『A Wha' Him Deh Pon?』
A Wha Him Deh Pon ?

Ben Westbeech『There's More To Life Than This』
ゼア・イズ・モア・トゥ・ライフ・ザン・ディス [ボーナストラック付]

クラブ・ミュージック好き以外の人も楽しめる作品なので、ぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Alabi (Prelude)」
タイトルの通り、アラビック・テイストなイントロダクション。

「Get Started」
OmarとSheila Eをフィーチャー。Tru Thoughtsのレーベル・メイトであるUKを代表するソウル・シンガーOmarと、かつてはPrince殿下のバックアップで人気者となったパーカッション奏者Sheila Eというゲスト陣だけでもワクワクする1曲ですね。内容的にも申し分のないクール&パーカッシヴなクロスオーヴァー・ソウルに仕上がっています。クールな音空間を切り裂くSheila Eのティンバレスがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=IPosyrlqOIE

「The Why」
Nia Andrewsをフィーチャー。L.A.の女性ヴォーカリストNia Andrewsについて、CDショップの説明ではCommonJanelle Monaeとの共演歴が強調されていますが、最近ではDego『A Wha' Him Deh Pon?』にも参加していましたね。クラブ・テイストながらもメロウ&ウォーミーなキーボード・サウンドが印象的なエレクトリック・ソウルに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=6b1PRdEHpuQ

「(Just Wanna)」
インタールード。

「Under Orders」
西ロンドン系の女性シンガーTawiahをフィーチャー。MdCLとDegoの共作曲であり、クレジットにもわざわざspecial thanksが書かれています。ということで西ロンドン系サウンドがお好きな人であれば西ロンらしい疾走感を満喫できる鉄板の仕上りです。最初にアルバムを通しで聴いた時、一番キャッチーな印象を受けたダンス・トラックです。

「We Renegades」
Nia Andrewsをフィーチャー。タイトル曲は西ロンドン経由のL.A.エレクトリック・ソウルといった雰囲気です。これが現在のMdCLサウンドなのかもしれませんね。Pino Palladinoのベースの下支えも演奏をパワフルなものにしています。

「Interlude I」
MdCLとLil John Robertsのドラムによるクロスオーヴァー・ジャズなインタールード。

「Hooligan」
Nia Andrewsをフィーチャー。これまでNia Andrewsをフィーチャーした2曲はエレクトリック・ソウル色が強かったですが、ここではクラブジャズ・テイストのサウンドを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=5hI0lHeSR1A

「Just Wanna Lil' More」
「(Just Wanna)」の続編といった雰囲気のインタールード。

「Push」
Bembe SegueとNia Andrewsをフィーチャー。僕の一番のお気に入り曲。クラブ・ミュージック経由の最新エレクトリック・ファンクといった雰囲気がサイコー!当ブログで紹介した作品で言えば、MdCL『Journey 2 The Light』をはじめ、Jazzanova『Of All The Things』Nicola Conte『Other Directions』といったクラブ・ミュージックの重要作品で個性的なヴォーカルを披露してきた西ロンドンの歌姫Bembe Segueですが、ここでもNia Andrewsと一緒に素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれます。

「Emergency」
Nia Andrewsをフィーチャー。「We Renegades」路線で再び畳み掛けてくるエレクトリック・ソウル。繰り返しこのパターンを聴かされていくうちにクセになりそうです(笑)

「Everything」
L.A.在住の男性ヴォーカリストOversoul7をフィーチャー。落ち着いた中にもセクシーな魅力が漂うクロスオーヴァー・チューンに仕上がっています。

「Interlude ll」
「Interlude I」に続き、MdCLとLil John Robertsによるクロスオーヴァー・ジャズなインタールード。

「Alabi」
ラストはカメルーン系フランス人女性シンガーSandra Nkakeをフィーチャー。アルバムの冒頭を飾った「Alabi (Prelude)」の本編なのでしょうが、こちらはかなりアフリカン・テイストが強い仕上りです。

国内盤には「The Why (instrumental)」「Get Started (original demo mix)」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。また、CD購入特典として『4649 Nippon! Mixtape』というタイトルの60分強のミックスCDが貰えました。

『Six Degrees』(2000年)
シックス・ディグリーズ

『Tide's Arising』(2004年)
Tide's Arising

『Journey 2 The Light』(2007年)
Journey 2 the Light
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2011年12月17日

Marilyn Scott『Dreams Of Tomorrow』

AOR/フリーソウル好きに人気のデビュー作☆Marilyn Scott『Dreams Of Tomorrow』
ドリームス・オブ・トゥモロウ + 2(SHM-CD紙ジャケット仕様)
発表年:1979年
ez的ジャンル:西海岸系女性ブルーアイド・ソウル/AOR
気分は... :かしこまりました・・・

この1〜2週間は落ち着く日が全くなく、色々な事に追われる日々です。
いい加減、肉体的・精神的にグッタリしてきました。
こんな状態のままあっという間に年末を迎えそうです。

ブログ記事を聴きながら、音楽を聴いているのが唯一落ち着く時間かもしれません。

今回はAOR/フリーソウル好きに人気の1枚、Marilyn Scott『Dreams Of Tomorrow』(1979年)です。

Marilyn Scottは1949年カリフォルニア生まれの女性ヴォーカリスト。

Tower Of PowerのメンバーEmilio Castilloに見出されたMarilynは、70年代前半からセッション・シンガーとして活動するようになります。

1977年には自身の初シングル「God Only Knows」をリリースします。The Beach Boysの名曲をカヴァーしたこのシングルは全米チャート第61位という予想外の好成績を収め、これがきっかけとなり1stアルバム『Dreams Of Tomorrow』(1979年)のレコーディング機会を得ることになります。

1984年にはMichael Sembelloプロデュースによる2ndアルバム『Without Warning』(1984年)をリリースしています。また、1991年リリースの『Sky Dancing』には、Bobby Caldwellのデュエット曲「Show Me Your Devotion」が収録されています。

Bobby Caldwell with Marilyn Scott「Show Me Your Devotion」
 http://www.youtube.com/watch?v=_yvj9fYRZSg

その後も『Smile』(1992年)、『Take Me With You』(1996年)、『Avenues of Love』(1998年)、『Walking with Strangers』(2001年)、『Nightcap』(2004年)、『I'm in Love Again』(2005年)、『Handpicked』(2005年)、『Innocent of Nothing』(2006年)、『Every Time We Say Goodbye』(2008年)といったアルバムをリリースしています。

ジャズ・シンガーとして紹介されることも多い人ですが、今日紹介する1st『Dreams Of Tomorrow』や2nd『Without Warning』は、女性版Bobby CaldwellとしてAORファンに人気の女性ブルーアイド・ソウル作品に仕上がっています。

おそらく何の予備知識もなく本作『Dreams Of Tomorrow』を聴けば、ソウル/ポップ・シンガーというイメージが強く、ジャズ・シンガーという印象は受けないのでは?

プロデュースはJames Stroud。Tower Of Powerのホーン隊等がレコーディングに参加しています。

ソウルフルなMarilynのヴォーカルと西海岸サウンドが上手くマッチした女性ブルーアイド・ソウル作品に仕上がっています。

オープニングの「Let's Be Friends」を聴くと元気が出ますよ!

全曲紹介しときやす。

「Let's Be Friends」
オープニングは『Free Soul Voice』に収録されたフリーソウル人気曲。80年代ジャズ/フュージョン・ファンにはお馴染みのグループYellowjacketsのメンバーRussell Ferranteの楽曲です。Russellはレコーディングにもキーボードで参加しています。僕も一番のお気に入り曲はコレですね。この爽快な軽快感がたまりません。ブルーアイド・ソウルなMarilynのヴォーカルとRussellのエレピが、聴く者の気分を晴れやかにしてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=uwqXC5YhSPo

「Dreams Of Tomorrow」
タイトル曲はDexter Wanselのカヴァー。Jean Carnヴォーカルをとるオリジナルは『What the World Is Coming To』(1977年)に収録されています。シンセ・サウンドによるスペイシー感が気持ちいいですね。

「Highways Of My Life」
Isley Brothersの人気曲をカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『3+3』(1973年)に収録されています。美しいバラードであったIsleysのオリジナルに対して、本カヴァーは軽やかなメロウ・グルーヴに仕上がっています。ギターだけはIsleysっぽいですが。
http://www.youtube.com/watch?v=LoqAWJNH7Vs

「Why-Oh-You (Y-O-U)」
Jay Gruska/Jeffery Spirit作。後にMaxusを結成するJay Gruskaの楽曲です。1974年にリリースしたJay Gruskaのソロ・アルバムのレコーディングにMarilynが参加していたのだとか。小粋な躍動感にグッとくる1曲に仕上がっています。Tower Of Powerのホーン隊も盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=VP8dmMorHHI

「Let's Not Talk About Love」
Ray MacCarty/Marilyn Scott作。本作のレコーディングにも参加しているギタリストRay MacCartyとMarilynの共作。ライナーノーツにも書いてありますが、確かにJamiroquaiっぽいですね(笑)

「You Are All I Need」
Dexter Wansel作品のカヴァー2曲目。オリジナルは当ブログでも紹介したJean Carn『Jean Carn』(1977年)に収録されています。ドラマチックなJean Carnヴァージョンとは異なる味わいの仕上がりであり、聴き比べてみるのも楽しいですよ。こちらの方が聴きやすいかもしれませんね。スリリングな後半も好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=dDXZcU4x6Rg

「You Made Me Believe」
Geoffrey Leib、Jeff Parisの名でも活動しているJeff Leibの作品。オリジナルは当時彼が在籍していたグループPiecesのアルバム『Pieces』(1979年)に収録されています。少し妖しげで都会的なポップ・チューンはAORファン向けの1曲に仕上がっています。

「The Beach」
Daniel Ferguson/Marilyn Scott/Pepper Watkins作。アルバムで最もロック的な仕上がりです。AOR系作品でもあまりロック色が強すぎるのは苦手な僕ですが、これは程良いロック・サウンドがいいアクセントになっていて好きです。

「Yes I Can (I Can Get Along Without Them)」
Shedrack Anderson/Billy Preston作。ラストはソウルフルなMarilynのヴォーカルを存分に満喫できるゴスペル・テイストの仕上りで締め括ってくれます。

ご興味がある方は他のMarilyn Scott作品もチェックを!

『Without Warning』(1984年)
ウィズアウト・ウォーニング(紙ジャケット仕様)

『Sky Dancing』(1991年)
スカイ・ダンシング

『Smile』(1992年)
スマイル

『Take Me With You』(1996年)
Take Me With You

『Avenues of Love』(1998年)
Avenues of Love

『Walking with Strangers』(2001年)
Walking With Strangers

『Nightcap』(2004年)
Nightcap

『I'm in Love Again』(2005年)
I'm in Love Once Again

『Handpicked』(2005年)
Handpicked

『Innocent of Nothing』(2006年)
イノセント・オブ・ナッシング

『Every Time We Say Goodbye』(2008年)
いつもさよならを
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2011年12月15日

Andres Beeuwsaert『Dos Rios』

Aca Seca Trioでお馴染み、Andres Beeuwsaertのソロ作☆Andres Beeuwsaert『Dos Rios』
Dos Rios
発表年:2009年
ez的ジャンル:アルゼンチン・ネオ・フォルクローレ
気分は... :メッシ or ネイマール?

クラブW杯準決勝「サントス対柏レイソル」はなかなか見応えがありましたね。
柏は善戦したと思いますが、それ以上にサントスのサッカーは観ていて面白かったですね。ネイマールばかりが注目されがちですが、その他にもタレント揃いで欧州のクラブ・チームにはない南米クラブ・チームならではの魅力を満喫できました。

絶好調のレアル・マドリーも退けたバルセロナですが、サントスには苦戦しそうな予感がします。

そんな流れで今日はブラジル人アーティストの作品を・・・なんて思っていたのですが、結局セレクトしたのはアルゼンチン人アーティストでした(笑)

今回はアルゼンチン・ネオ・フォルクローレの重要グループAca Seca Trioの鍵盤奏者Andres Beeuwsaertの初ソロ・アルバム『Dos Rios』(2009年)です。

Andres Beeuwsaertの紹介は、ブラジル人女性シンガーTatiana Parraとの共演作『Aqui』(2011年)に続き2回目です。さらに当ブログで紹介した作品で言えば、Tatiana Parraのデビュー・アルバム『Inteira』(2010年)にも参加しています。

ここ数年日本でも大注目のアルゼンチン音楽ですが、その中でAndres Beeuwsaertはアルゼンチン・ネオ・フォルクローレの重要グループAca Seca Trioのメンバーとして注目の存在ですね。

Juan QuinteroMariano Canteroと組んだAca Seca Trioとしては、これまで『Aca Seca Trio』(2003年)、『Avenido』(2006年)、『Ventanas』(2009年)という3枚のアルバムをリリースしています。最近になって入手しづらかった3rd『Ventanas』がジャケを一新したかたちで再発され、CDショップでプッシュされていますね。

さて、今日紹介するAndres Beeuwsaertの初ソロ『Dos Rios』(2009年)ですが、アルゼンチン音楽の予備知識がない方でも、その美しく透明感のある音世界に魅了される1枚だと思います。鍵盤奏者とギタリストの違いはありますが、Pat MethenyToninho Hortaのアルバムを聴いた時と同じような感動を覚えます。

レコーディングには、Juan QuinteroMariano CanteroというAca Seca Trioの2人やTatiana Parraといったお馴染みのメンバーも参加しています。

楽曲の大半はAndresのオリジナルですが、ウルグアイを代表する偉大なギタリスト/作曲家であった故Eduardo Mateoの作品を2曲カヴァーしています。当ブログでも名盤『Ineditas』を紹介したEduardo Mateoですが、アルゼンチンでも高い評価を得ていたアーティストでしたかね。それ以外にポルトガル出身のピアニストMrrio Laginhaの作品もカヴァーしています。

約2か月前に紹介したFlorencia Ruiz『Luz De La Noche』もそうですが、未体験の人に静かなるインパクトを与えてくれるのがアルゼンチン音楽の魅力だと思います。

美しくピュアな音世界が生きる勇気とパワーを与えてくれます。
メッシ級の凄さを持ったアルゼンチン産の静かなる傑作です!

全曲紹介しときやす。

「Incio」
Andres Beeuwsaert作。静寂の中で響き渡る透明感のあるピアノが無の境地へと誘ってくれます。Loli Molinaの楽器のようなコーラスのほんのり感もグッド!

「Dos Rios」
Andres Beeuwsaert作。タイトル曲はJuan Quintero(g)、Mariano Cantero(per)というAca Seca Trioのメンバー2人が参加しています。Dana Najlisのクラリネット、Fernando Silvaのチェロなども加わり室内楽的な優雅さもあありますが、でも最終的には思い浮かべるにはジャケに映るような果てしない大自然です。

「Madrugada」
Andres Beeuwsaert作。ゆっくりと風景が移り変わっていく映像が脳裏に流れていく美しく感動的な演奏です。こんな美しい演奏を聴けば、さっきまで心を支配していた嫌なことも一発で吹き飛んでしまうはず・・・・

「Tras De Ti」
Eduardo Mateo作品のカヴァーその1。本作で初めて歌詞のある歌モノです。ここではAndres自身がヴォーカルをとっています。このヴォーカルの繊細な感じがまたいいんです!サウンド的にも音の表情が次第に豊かになっていく感じがたまりません。音響派らしい音空間も満喫できるこの1曲を聴いただけでも本作の素晴らしさがわかるはずです。

「Caracol」
Andres Beeuwsaert作。Silvia Perez Cruzの女性ヴォーカルが入った瑞々しい仕上がり。Andresの美しいピアノの調べが心の奥まで響き渡ります。エレクトリック・ベースも入り、ネオ・フォルクローレらしさも堪能できます。。
http://www.youtube.com/watch?v=UTB4eKDJx6o

「Nazuk」
ポルトガル出身のピアニストMario Laginhaの作品をカヴァー。Tatiana Parraがヴォーカルで参加しています。美しく癒されるサウンドと母の温もりのようなTatianaのヴォーカルは、まるで子守唄を聴いているかのような気分になります。

「A.M.」
Andres Beeuwsaert作。AndresのピアノとFernando Silvaのチェロのみによる演奏の小曲。酔っ払って午前様で帰宅した後の反省タイムにいいかも(笑)

「La Mama Vieja」
Eduardo Mateo作品のカヴァーその2。前曲からシームレスに続く本曲がアルバムのハイライトなのでは?美しく透明で生命感に溢れる演奏は大感動の洪水です。 Pat Methenyの音世界が好きの人であれば絶対気に入るはず!
http://www.youtube.com/watch?v=qVAmWZx9Y3I

「Nocturna」
Andres Beeuwsaert作。タイトルの通りノクターン(夜想曲)です。Andresのピアノが生み出す表情に耳を傾けましょう。

「Umbral」
Andres Beeuwsaert作。Andresのピアノ、Fernando Silvaのチェロ、Aline Goncalvesのフルートが室内楽的な音世界をクリエイトします。

「Encuentro」
Andres Beeuwsaert作。Tatiana Parraがヴォーカルで参加しています。Andresのピアノ、Fernando Silvaのチェロが紡ぎ出す音色にTatianaのヴォーカルが華を添えて、ただただ美しい音世界を堪能できます。誰かに優しく抱きしめられている気分になる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=d2U6WyKA59w

「Adagio」
Andres Beeuwsaert作。ラストはタイトルの通り、アダージョな音像を味わうことができます。一音一音の響きの残像が伝わってきます。

ご興味がある方はAca Seca Trioの作品もチェックを!

Aca Seca Trio『Aca Seca Trio』(2003年)
Aca Seca Trio

Aca Seca Trio『Avenido』(2006年)
アベニード

Aca Seca Trio『Ventanas』(2009年)
aca seca trio ventanas.jpg

Tatiana Parra & Andres Beeuwsaert『Aqui』(2011年)
aqui.jpg
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2011年12月14日

Winans Phase 2『We Got Next』

Winansの子供達が結成したゴスペル・グループ☆Winans Phase 2『We Got Next』
We Got Next
発表年:1999年
ez的ジャンル:コンテンポラリー・ゴスペル
気分は... :第3世代

12月らしくゴスペル・アルバムでも紹介します。

有名なゴスペル・ファミリーWinans一家のグループWinans Phase 2のアルバム『We Got Next』(1999年)です。

Winans Phase 2のメンバーは、Marvin Winans Jr.Carvin Winans Jr.Michael Winans Jr.Juan Winansの4名。4人はMarvin Winans、Carvin Winans、Michael WinansというThe Winansのメンバー3名の息子達です。Marvin Winans Jr.は2004年の大ヒット・シングル「I Don't Wanna Know」(P. Diddyをフィーチャー)を放ったMario Winansと異父兄弟です。

父Pop(2009年逝去)、母Momとその子供達(The Winans、BeBe Winans、CeCe Winans等)で有名なWinansファミリーですが、Winans Phase 2はWinansファミリーの第3世代グループとなります。

本作『We Got Next』(1999年)は、Rodney Jerkins、Fred Jerkins III、Narada Michael Walden、J. Moss、Cedric Caldwell、Victor Caldwelらがプロデュースを務めており、
ソングライティングにはBabyfaceも参加しています。ということでR&Bファンも楽しめるコンテンポラリー・ゴスペル作品に仕上がっています。

個人的には、Bee Geesの大ヒット曲カヴァー「Too Much Heaven」を目当てに購入した記憶があります。

結局、グループがリリースしたアルバムは本作1枚になってしまいましたが、この時点の旬なR&Bサウンドを上手く採りこんだ上質かつ親しみやすいコンテンポラリー・ゴスペル作品に仕上がっていると思います。

進化したWinansファミリーを楽しんでください。

全曲紹介しときやす。

「I'm A Winans Too」
Cedric & Victor Caldwelプロデュース。Winansファミリーとしての名乗りに続き、いきなりレゲエ調のHip-Hopトラックにラップが絡む展開に・・・"本当にWinansファミリー?"と驚かないで下さい。

「Let Him In」
Narada Michael Waldenプロデュース。男性R&B好きの人はグッとくるセクシー&ビューティフルなミッド・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=WYi50Voj9cw

「It's Alright (Send Me)」
Rodney Jerkins/Loren Dawsonプロデュース。BrandyDestiny's Child等を手掛けて絶好調であったこの時期のRodney Jerkinsの充実ぶりが窺えるミッド・グルーヴに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=L45VePSyH3s

「Everyday Away」
Gen Rubinプロデュース。グループの美しいヴォーカル・ワークを堪能できるWinansファミリーらしい仕上がり。

「Real Love」
Fred Jerkins III/Rodney Jerkinsプロデュース。Darkchild Productionらしい哀愁モードのR&Bチューンに仕上がっています。

「Always For You」
Narada Michael Waldenプロデュース。美しいメロディと優しいヴォーカル&ハーモニー・・・心が温まるビューティフル・ソングです。

「Come On Over」
Narada Michael Waldenプロデュース。前曲から一転し、90年代後半らしいリズムのR&Bチューンに仕上がっています。

「Just For A Day」
Gen Rubinプロデュース。Babyfaceソングライティング曲です。この時期のBabyface作品がお好きな人であれば気に入るであろう、美しいアコースティック・ソウルに仕上がっています。

「Too Much Heaven (Phase 2)」
前述のようにBee Geesの大ヒット曲カヴァー。オリジナルの素晴らしさを受け継いだビューティフル・カヴァーです。これぞWinansファミリーという感じですね!Cedric & Victor Caldwelプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=eCeAGbXQxIg

「Who Do You Love」
J. Moss/Paul D. Hallenプロデュース。Bernard Wrightのカヴァー(Lenny White/Bernard Wright作)。オリジナルはアルバム『Mr. Wright』(1985年)に収録されています。意外なカヴァーですが、誰の選曲なんですかね(笑)。

「Thank You Lord」
Rodney Jerkins/Loren Dawsonプロデュース。ラストはWinans第3世代らしいコンテンポラリー感覚のゴスペル・チューンで締め括ってくれます。

ご興味のある方は、父親たちのグループThe Winansの作品もチェックを!

The Winans『Introducing The Winans』(1981年)
Introducing the Winans

The Winans『Long Time Comin'』(1983年)
Long Time Comin

The Winans『Tomorrow』(1984年)
Tomorrow

The Winans『Let My People Go』(1986年)
Let My People Go

The Winans『Decisions』(1987年)
Decisions
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