2012年02月24日

Commodores『Live!』

グループの絶頂期を示すライブ作品☆Commodores『Live!』
Live!
発表年:1977年
ez的ジャンル:灼熱ライブ系ファンク
気分は... :これぞCommodores!

Commodoresの絶頂期のライブ・アルバム『Live!』(1977年)です。

70年代の人気ファンク・グループCommodoresの紹介は、『Commodores』(1977年)、『Hot on the Tracks』(1976年)に続き3回目となります。

ポップなバラード路線のせいで好き/嫌いが分かれるCommodoresですが、『Hot on the Tracks』(1976年)、『Commodores』(1977年)、そして本作『Live!』の頃のCommodoresは、ファンキーな側面とメロディアスな側面が上手くバランスしたグループの絶頂期なのではないかと思います。

本作『Live!』は、Lionel RichieWalter OrangeMilan WilliamsRonald LaPreadThomas McClaryWilliam Kingというメンバー6名にサポートメンバーも加えた絶頂期のCommodoresのライブ演奏を満喫できます。

『Hot on the Tracks』(1976年)、『Commodores』(1977年)からの楽曲を中心とした選曲も僕好み!また、スタジオ・ヴァージョン以上にファンキーな演奏を満喫できるのも魅力です。

『Natural High』(1978年)以降のアルバムやLionel Richieのソロ作に眉をひそめる方も、この選曲、この演奏であれば満足できるはず!

アルバムは全米アルバム・チャート第3位、同R&Bアルバム・チャート第2位となりました。

唯一の難点は録音状態がイマイチでブートレグっぽい点ですが、これだけ熱い演奏なので許容しましょう!

ファンク・グループとしてのThe Commodoresの魅力が上手くパッケージされたライブ作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Won't You Come Dance With Me」
Thomas McClary/Lionel Richie作。『Commodores』(1977年)収録曲でアルバムは幕を開けます。スタジオ・ヴァージョンではポップな印象のあった曲ですが、ここでよりアップテンポのご機嫌なファンク・チューンで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=EGwYiDkxRQk

「Slippery When Wet」
Thomas McClary/Walter Orange作。『Caught in the Act』(1975年)収録のヒット・シングル(全米チャート第19位、同R&Bチャート第1位)。ライブではよりファンキー度が増しているのがいいですね。

「Come Inside」
Thomas McClary/Lionel Richie作。『Hot on the Tracks』(1976年)収録のファンク・チューン。軽快なファンク・グルーヴにどんどんテンションが上がっていきます。

「Just to Be Close to You」
Lionel Richie作。『Hot on the Tracks』(1976年)収録の大ヒット曲(全米チャート第7位、同R&Bチャート第1位)。僕の場合、この曲に最初に出会ったのがライブ・ヴァージョンだったので、スタジオ・ヴァージョン以上にグッときます。ソロになってからのLionel Richieは苦手な僕ですが、同じバラードでも「Just to Be Close to You」や「Easy」には格別の味わいがありますよね。

「Funny Feelings」
Thomas McClary/Lionel Richie作。『Commodores』(1977年)収録曲。スタジオ・ヴァージョン自体大好きなので嬉しい選曲です。

「Fancy Dancer」
Ronald LaPread/Lionel Richie作。『Hot on the Tracks』(1976年)からのシングル(全米チャート第39位、同R&Bチャート第9位)。ファンキー・モードのThe Commodoresを存分に満喫できます。

「Sweet Love」
Lionel Richie作。『Movin' On』(1975年)収録の大ヒット・シングル(全米チャート第5位、同R&Bチャート第2位)。まさにスウィートなバラードです。ここでは8分超の長尺で盛り上げてくれます。

「Zoom」
Ronald LaPread/Lionel Richie作。『Commodores』(1977年)収録曲。この曲も10分超の長尺でスタジオ・ヴァージョン以上にグッとくる仕上がりで、会場も盛り上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Y_P9tZIE4Gg

「Easy」
Lionel Richie作。『Commodores』(1977年)収録の大ヒット・シングル(全米チャート第4位、同R&Bチャート第1位)。以前にも書きましたが、僕にとっては青春の思い出が詰まった1曲です。やはりこのイントロを聴くとグッときてしまいますね。
http://www.youtube.com/watch?v=uD-00WuSHRY

「I Feel Sanctified」
Lionel Richie/Jeffrey Bowen/Ronald LaPread/Walter Orange/Milan Williams/Thomas McClary作。『Machine Gun』(1974年)からのシングル曲。短いながらもファンキーにキメてくれます。

「Brick House」
Lionel Richie/Milan Williams/Walter Orange/Ronald La Pread/Thomas McClary/William King作。『Commodores』(1977年)からのヒット・シングル(全米チャート第5位、同R&Bチャート第4位)。ベースがうなるバンピーなファンク・チューンはライヴ・ヴァージョンも最高です!
http://www.youtube.com/watch?v=1f6QF461uYI

「Too Hot Ta Trot」
Lionel Richie/Milan Williams/Walter Orange/Ronald La Pread/Thomas McClary/William King作。ラストはシングルにもなったスタジオ録音曲。全米チャート第24位、同R&Bチャート第1位となりました。ライブの雰囲気を受け継いだ軽快なファンキー・チューンです。。
http://www.youtube.com/watch?v=EiLAlTfdBuE

Commodoresの過去記事もご参照下さい。

『Hot on the Tracks』(1976年)
commodores hot on the tracks.jpg

『Commodores』(1977年)
Commodores
posted by ez at 12:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月23日

Flyt『Soul Mentality』

ダウンテンポなジャジー・グルーヴが快感!☆Flyt『Soul Mentality』
ソウル・メンタリティ
発表年:2008年
ez的ジャンル:ダウンテンポ系オーガニック・ジャジー・グルーヴ
気分は... :ダウンテンポでマッタリ気分・・・♪

今回は北ロンドン出身の男女デュオFlytが2008年にリリースした『Soul Mentality』です。

Flytは、Josh MycroftMary Mycroftという夫婦デュオ。今回紹介する『Soul Mentality』(2008年)がグループ唯一のアルバムです。

全くグループに関する情報がないので、彼らのバックボーン等は全く不明ですが、Mary Mycroftの女性ヴォーカルと全てのソングライティング、プロデュースを手掛けるJosh Mycroftによるダウンテンポ・サウンドが、独特のクール&ジャジー&レイジーな音世界をクリエイトします。

何と言っても、Mary Mycroftのクールかつレイジーなヴォーカルに魅了されます。キーボード、ギター、ベース、ドラム、フルートによるダウンテンポなオーガニック・グルーヴともマッチしています。

クールなダウンテンポながらもダウナーな感じがしないのがいいですね。

全くジャンルや声質も異なりますが、この洗練されたクールネスはSadeあたりが好きな人にもグッとくるのでは?

今日はダウンテンポでマッタリしたい気分です。

全く話題にならなかった1枚ですが、なかなかの掘り出し物だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Free」
ダウンテンポ・グルーヴとMaryのクールなヴォーカルが織り成すジャジー・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=X9EoTRUOX1M

「So Easy」
淡々としたMaryのヴォーカルと妖しげなフルートの響きが独特の音世界へと誘ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=iKtf-eXl0TI

「Stay A Little Longer」
僕の一番のお気に入り。スタイリッシュなクール・ジャジー・グルーヴです。大人のダウンテンポって感じがいいですね。

「Beautiful Love」
クール&ビューティなオーガニック・グルーヴ。Maryの吐息交じりのヴォーカルにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=wTOHaRNe5p8

「Lay Back」
Maryの囁くようなヴォーカルが妖しく響く、クール&セクシーなジャジー・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=8VUJr1xJHNc

「Undercurrents」
美しいインスト小曲。
http://www.youtube.com/watch?v=M_XNvjW0yhM

「Pushin' On」
Maryのヴォーカルに知らぬ間に包み込まれるようなダウンテンポ・チューン。

「Falling Deeper」
クール&レイジーなヴォーカルは倒錯の世界へと引き込まれそうです。

「Untold」
ギターのアコースティックな響きが印象的な1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=z7jiqFC_be0

「Higher」
Maryのヴォーカルがエコーのように浮遊するダウンテンポ・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=r11GFCPh3L4

「The Journey's Over」
哀愁モードのレイジーなヴォーカルとダウンテンポなジャジー・サウンドはマッタリ気分にピッタリです。

「Free (Simon S Remix)」
オープニングを飾った「Free」のリミックスその1。Simon Sによるリミックスです。美しく軽やかな仕上がりです。

「Free (Kira Neris Remix)」
オープニングを飾った「Free」のリミックスその2。Kira Nerisによるリミックスです。バイオリンとドラムンベース調のドラムロールが印象的です。

興味がある方はリミックスを手掛けたKira Nerisあたりの作品もチェックしてみては?

Kira Neris『Behind Closed Doors』(2007年)
Behind Closed Doors

Kira Neris『A Frozen Second』(2009年)
A Frozen Second
posted by ez at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月21日

Cheryl "Pepsii" Riley『Chapters』

Full Forceプロデュースの2nd、僕にとっての永遠の名盤☆Cheryl "Pepsii" Riley『Chapters』
Chapters
発表年:1991年
ez的ジャンル:Full Forceファミリー系女性R&B
気分は... :Unbelievable Lover♪

今回は個人的に思い入れの強い作品Cheryl "Pepsii" Riley『Chapters』(1991年)です。

Cheryl "Pepsii" Rileyは1968年、N.Y.ブルックリン生まれの女性R&Bシンガー。

Lisa Lisa & Cult Jamらと同じく、Full Forceファミリーの一員として80年代から90年代初めに活躍しました。

Full Forceの全面バックアップで『Me, Myself & I』(1988年)、『Chapters』(1991年)、『...All That! 』(1993年)という3枚のアルバムをリリースしています。

Full Force好きだった僕は上記3枚のアルバムは全て持っています。デビュー・ヒット「Thanks for My Child」を含むデビュー・アルバム『Me, Myself & I』(1988年)も佳作だと思いますが、僕自身の思い入れが強いのはダントツで2nd『Chapters』(1991年)ですね。

特に「Unbelievable Lover」「I've Got To Have You」「Take A Chance On Me」の3曲がお気に入りで、昔はウォークマンでこれら3曲ばかりリピートしていた記憶があります。これら3曲は今でもよく聴くマイ・クラシックです。

もちろんプロデュースはFull Forceが務めています。それ以外にもLisa Lisa & Cult JamのAlex "Spanador" Moseley、Ex-GirlfriendといったFull Forceファミリーが参加しています。

また、また、Anita BakerRegina Belleのアルバムでお馴染み、元Chapter 8Michael J. PowellがRemix & Additional Productionというかたちで2曲に関与しています。

有名な某ガイド本でもセレクトされていますが、そのようなことに関わらず名盤だと思っています。

今日はとっても「Unbelievable Lover」が聴きたい気分です!

全曲紹介しときやす。

「I Don't Wanna Be Alone」
清らかな透明感のあるオープニング。Cheryl "Pepsii" Rileyというアーティストの顔がよくわかるオープニングだと思います。Ex-Girlfriendがバック・コーラスでサポートしています。Michael J. PowellがRemix & Additional Productionでいい仕事をしているものも見逃せません。

「How Can You Hurt The One You Love」
DVをテーマにしたメッセージ・ソング。DV撲滅を優しい歌声と力強いメッセージで呼びかけます。Cherylのヴォーカリストとしての実力も認識できる素晴らしいバラードです。この曲もMichael J. PowellがRemix & Additional Productionで関与しています。
http://www.youtube.com/watch?v=hDs2ywc-ycs

「Unbelievable Lover」
昔も今も僕の一番のお気に入り曲。SurfaceのBernard Jacksonとのデュエットです。いつ聴いても胸トキメク!最高に素敵なラブ・バラードです。愛しい人のことを思い浮かべながら聴くと、胸が高鳴ること間違いナシ!の名バラードだと思います。Bernardもソフトリーなハイ・トーン・ヴォーカルでラブ・ラブ・モードを盛り上げてくれます。Lisa Lisa & Cult JamのAlex "Spanador" Moseleyがキーボードで参加しています。
http://www.youtube.com/watch?v=nn14IZRc8yg

「Come Turn Me On」
この時代らしいというか、Full Forceらしいハネハネ系の仕上がり。Roey Shamirが手掛けたスペシャル・リミックスがブレイクとして挿入されています。
http://www.youtube.com/watch?v=14Os6369I5o

「A House Is Not A Home」
Hal David/Burt Bacharach作の名曲をカヴァー。オリジナルはDionne Warwickです。当ブログではLuther Vandrossのカヴァーも紹介済みです。ここではオーソドックスに正統派バラードを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=yKBp8T9uqGo

「In God's Hands」
タイトルからも想像できるように、ゴスペル・バラードです。Cherylの音楽的ルーツに触れることができますね。
http://www.youtube.com/watch?v=BL2TegdMhdA

「I've Got To Have You」
「Unbelievable Lover」、「Take A Chance On Me」と並ぶ僕のお気に入り。ラブリー・モードのミッド・グルーヴ。どこか懐かしいメロディをFull Forceらしいプロダクションで仕上げている感じが好きです。

「Take A Chance On Me」
この曲も大のお気に入り。何といっても、当ブログでも紹介したJam & LewisプロデュースによるChangeの名曲「Say You Love Me Again」のメロディがイントロで聴こえてきただけでグッときます。その意味ではJam & Lewis好きも要チェックの1曲だと思います。サイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=MTOTY1x0M_s

「I Want You」
Full Forceプロデュースらしいハネ・ハネ・アップ・チューン。少しテンションを抑えてクールに仕上げているのが正解だと思います。

「(So Glad) This Love Affair Is Over」
80年代後半〜90年代前半のR&Bならではの懐かしいグルーヴ感を満喫できます。昔はこういう音好きだったなぁ・・・

「The Gift Of Family」
ア・カペラによる感動的な仕上がり。素晴らしいの一言に尽きます。

「Ain't No Way」
ラストは
Aretha Franklinの名曲バラードをカヴァー(Carolyn Franklin作)。オリジナルは当ブログでも紹介したアルバム『Lady Soul』に収録されています。Cherylヴァージョンは少しアーバンなテイストの「Ain't No Way」を聴かせてくれます。Ex-Girlfriendがバック・コーラスで参加しています。

興味がある方は『Me, Myself & I』(1988年)、『...All That! 』(1993年)の2枚もチェックを!

『Me, Myself & I』(1988年)
Me Myself & I

『...All That! 』(1993年)
All That

同じFull Forceファミリー、Ex-Girlfriendの過去記事もご参照下さい。

Ex-Girlfriend『X Marks the Spot』(1991年)
X Marks the Spot

Ex-Girlfriend『It's A Woman Thang』1994年)
It's a Woman Thang

そろそろFull Force本隊のアルバムも取り上げないといけませんね。
posted by ez at 05:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月20日

Melissa Manchester『Singin'』

カヴァー中心のブルーアイド・ソウル的な作品☆Melissa Manchester『Singin'』
Singin
発表年:1977年
ez的ジャンル:ブルーアイド・ソウル的女性シンガー・アルバム
気分は... :いやぁ、参った・・・でも平常心で!

ここ数日はドタバタ・モード・・・全く自分のペースで活動できず、予定が大幅に狂ってしまいました。いやぁ、参ったなぁ・・・でも不思議と平常心です。思い通りにならないからといって、腹を立てたり、焦ったり、落ち込んだりしても何の解決にもなりませんからね。まぁ、どこかで1日、2日無理をすれば何とかなるでしょう!

さて、久々のMelissa Manchesterです。

セレクトしたのは1977年リリースの『Singin'』です。

70〜80年代ポップス・ファンにはお馴染みの女性シンガー・ソングライターMelissa Manchesterの紹介は、『Don't Cry Out Loud』(1978年)以来2回目となります。

前回『Don't Cry Out Loud』のエントリーを調べたら、2006年1月だったので、約6年ぶりのMelissa Manchester作品のエントリーとなります。かなり間隔がありますね。結構長くブログを書き続けているんだなぁ、と改めて実感してしまいました。

さて、今日紹介する『Singin'』ですが、Melissa作品の中でもメロウなブルーアイド・ソウル作品として今日再評価の高い1枚ではないかと思います。

全体としては、カヴァー作品が中心でMelissa自身のオリジナルは1曲のみです。その意味では、さまざまな楽曲をMelissaがどのように聴かせてくれるのかを楽しむ1枚と言えるかもしれません。モロにブルーアイド・ソウル作品という感じではありませんが、そういった方向での都会的サウンドとシンガーに徹したMelissa Manchesterの歌心が魅力の1枚ではあります。

プロデュースは、『Melissa』(1975年)、『Better Days and Happy Endings』(1976年)、『Help Is on the Way』(1977年)とコンビを組んできたVini Ponciaが引き続き務めています。

レコーディングには、David Spinozza(g)、Jeff Mironov(g)、Will Lee(b)、Tony Levin(b)、Don Grolnick(key)、Lenny Castro(per)、Steve Gadd(ds)、James Newton Howard(strings arr、oberheim syn)等が参加しています。これらの顔ぶれからも、メロウなブルーアイド・ソウル作品というのが何となく想像できますよね。

MJ、Marvin Gayeでお馴染みのLeon Ware作品「I Wanna Be Where You Are」Average White BandおよびNed Dohenyでお馴染みの名曲「A Love Of Your Own」James Taylor作の「You Make It Easy」Sly & The Family Stoneの名曲「Stand」The Beach Boysの初期作品「The Warmth Of The Sun」など注目すべきカヴァーが多数収録されています。

オリジナルと聴き比べながら聴くと、楽しさ倍増かもしれませんね。

全曲紹介しときやす。

「Sad Eyes」
オープニングはレコーディングにも参加しているDavid Spinozzaの作品です。別れを目前にしている恋人同士の揺れる思いを情感たっぷりに歌い上げています。

「I Wanna Be Where You Are」
フリーソウルのコンピ『Free Soul Walk』にも収録されていた人気曲。今日的にはアルバムのハイライトかもしれませんね。シングルにもなったMichael Jacksonのヴァージョン(1972年)がオリジナルです(Arthur Ross/Leon Ware作)。当ブログではMarvin Gayeヴァージョン(アルバム『I Want You』収録)や、その兄弟ヴァージョンとも呼ぶべき作者Leon Wareのヴァージョン(アルバム『Musical Massage』のボートラ収録)も紹介済みです。

Melissaヴァージョンはライト&メロウなサウンドとヴィヴィッドなMelissaのヴォーカルが印象的であり、他ヴァージョンとは異なる魅力の「I Wanna Be Where You Are」を聴かせてくれます。次作『Don't Cry Out Loud』Leon Wareをプロデューサーに起用する伏線としても興味深い1曲ですね。

「A Love Of Your Own」
Average White BandのHamish StuartとAORファンにはお馴染みNed Dohenyとの共作による名作バラードのカヴァー。AWBヴァージョンは当ブログでも紹介した『Soul Searching』に、Ned DohenyヴァージョンはAOR人気作『Hard Candy』に収録されています。ここでは本作らしいブルーアイド・ソウルなカヴァーに仕上がっています。ホーン・アレンジを含めたバッキングが素晴らしいサウンドを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=ty2hKfDhhkI

そう言えば、Ned Doheny『Hard Candy』って当ブログで未紹介でしたね。フィットする季節になったら紹介したいと思います。

「No One's Ever Seen This Side Of Me」
本作唯一のMelissaのオリジナル。躍動感のあるキャッチーなポップ・チューンに仕上がっています。なかなか良い出来栄えだけに、あと数曲くらいオリジナルを入れても良かった気もします。

「You Make It Easy」
James Taylor作品のカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Gorilla』に収録されています。アルバムの中でもかなり完成度の高い、都会的なブルーアイド・ソウル・チューンに仕上がっています。かなりオススメ!

「Stand」
Sly & The Family Stoneの名曲をカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Stand』に収録されています。アルバムの中でも最も意外なセレクトかもしれませんね。ここでは開放的でファンキーな躍動感のある小粋な「Stand」を聴かせてくれます。Tom Savianoによる素晴らしいホーン・アレンジに魅了されます。

「My Love Is All I Known」
女性シンガー・ソングライターWendy Waldmanの作品をカヴァー。Wendy Waldmanのオリジナルは『Gypsy Symphony』(1974年)に収録されています。Rich Feltsのフリューゲルホーンをはじめとする素晴らしいバッキングに支えられ、Melissaが高らかに愛を歌い上げます。

「Time」
Bob Marshall/John Miles作品のカヴァー。作者であるUKの男性シンガーJohn Milesのヴァージョンは『Stranger In The City』(1976年)に収録されています。胸の奥にグッとくる感動バラードです。ある意味、アルバム中最もポップ・シンガーMelissa Manchesterらしい1曲かもしれません。

「Let Me Serenade You」
Three Dog Nightのシングル・ヒットで知られるJohn Finley作品のカヴァー。Three Dog Nightヴァージョンは『Cyan』(1973年)に収録されています。基本的にはThree Dog Nightヴァージョンを踏襲したカヴァーに仕上がっています。その分、Melissaのシンガーとしての力量を如何なく発揮してくれています。

「The Warmth Of The Sun」
ラストはThe Beach Boysのカヴァーです(Brian Wilson/Mike Love作)。オリジナルとは一味違う大人のロマンティック・バラードに仕上げています。

『Don't Cry Out Loud』(1978年)
Don't Cry Out Loud
posted by ez at 03:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月19日

Celso Fonseca『No Meu Filme』

新作はAOR/シティ・ミュージック感覚!☆Celso Fonseca『No Meu Filme』
No Meu Filme
発表年:2011年
ez的ジャンル:シティ・ミュージック系MPB
気分は... :早くも2012年のマイ・ベスト10入り確実か!

日本でも人気のブラジル人ギタリスト/シンガーCelso Fonsecaの新作『No Meu Filme』です。

昨年末発売ですが、日本で流通するようになったのが今年に入ってからなので、2012年の新作扱いで構わないでしょう。

現在のブラジル音楽シーンを代表するギタリスト/シンガー/コンポーザー/プロデューサーCelso Fonsecaに関して、当ブログではこれまで5枚のアルバムを紹介済みです。

 『Paradiso』(1997年) ※Celso Fonseca & Ronaldo Bastos名義
 『Juventude/Slow Motion Bossa Nova』(2001年)
  ※Celso Fonseca & Ronaldo Bastos名義
 『Natural』(2003年)
 『Rive Gauche Rio』(2005年)
 『Pagina Central』(2009年) ※Marcos Valle & Celso Fonseca名義

単独のオリジナル・スタジオ作としては『Feriado』(2007年)以来となります。

さて、その最新作『No Meu Filme』ですが、ブラジル音楽にも広くアピールするAOR/シティ・ミュージック感覚の1枚に仕上がっています。特に80年代AOR/シティ・ミュージックがお好きな人は、Celso Fonsecaやブラジル音楽に馴染みが薄くてもすんなり聴くことができる1枚だと思います。特に"シティ・ミュージック"という形容がよく似合う内容になっています。

プロデュースはCelso Fonseca自身が務め、アレンジはEduardo Souto NetoSerginho Tromboneの2名が担当しています。

さらにレコーディングにはCelso Fonseca(g、violao、vo)以下、Jorjao Barreto(key)、Fabio Lessa(b)、Jamil Joanes(b)、Flavio Santos(ds)、Cassio Duarte(per)、Serginho Trombone(tb)、Altair Martins(tp)、Marcio Andre Moreira(tp)、Jesse Sadoc(flh)、Henrique Band(bs、fl)、Carlos Bigorn(ts、fl)、Ze Canuto(as、fl)、Marcelo Martins(fl)等が参加しています。

全曲彼のオリジナルであり、盟友Ronaldo Bastosとの共作も3曲含まれます。

ライト&メロウ好きな人はぜひチェックして欲しい1枚です。

Celsoのジェントルなヴォーカルが都会的なサウンドに落ち着きを持たせ、至極のシティ・ミュージックへ昇華させています。また、派手さはありませんが、随所で彼の素晴らしいギターを堪能できます。

僕の中では早くも2012年のマイ・ベスト10入り確実!といった気分です。

全曲紹介しときやす。

「Alegria de Viver」
オススメその1。AOR/シティ・ミュージックな本作の作風を象徴しているオープニング。このオープニングでKOされてしまいました。爽快かつ都会的なサウンド、流麗なストリングス、Celsoのジェントルなヴォーカルが微風のように心地好い気分にさせてくれます。Celso Fonseca作。

「Indigo」
オススメその2。気分は80年代モードのセンチメンタルなシティ・ボッサ・ポップといったところでしょうか。ここでもストリングス・アレンジの妙に感心してしまいます。Celso Fonseca作。

「No Meu Filme」
オススメその3。Celso Fonseca作。タイトル曲はCelsoらしいメロディ&ヴォーカルを満喫できる大人のアーバン・メロウ。ネクタイ姿でポーズをキメるジャケのイメージそのままです。素晴らしいホーン・アンサンブルがアーバン気分を盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=8XeJWnGTDzk

「Agora Dancei」
オススメその4。Celso Fonseca/Ronaldo Bastos作。イントロからして胸トキメク!これぞシティ・ミュージックって雰囲気の1曲。Celsoのジェントル・ヴォーカルが爽快かつ都会的なサウンドに実にマッチしています。ホーン&ストリングス・アレンジもサイコー!文句のつけようがない仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=lRmZfM5gB0Q

「Linda」
Celso Fonseca/Ronaldo Bastos作。美しくロマンティックなバラード。壮大なオーケストレーションが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=a3Xs7FV-2IM

「Maio e Junho」
Celso Fonseca/Ronaldo Bastos作。ミステリアス&エキゾチックな雰囲気の1曲。アルバムのいいアクセントになっています。

「Enquanto Espero Voce Chegar」
オススメその5。爽快に疾走するブリージンなシティ・ミュージック。Celsoのジェントル・ヴォーカルが全体に落ち着きを持たせているのも聴き心地のよさにつながっています。Celso Fonseca作。

「Nos Dois Somos Tudo」
哀愁モードの仕上り。男の哀愁漂います。ただし、ポルトガル語の響きのせいか、それほど湿っぽくないのがいいですね。Celso Fonseca作。
http://www.youtube.com/watch?v=F9DDntyzdpA

「Depois de Voce」
オススメその6。イントロでCelsoの流麗なギターを堪能した後、込み上げ系のメロウ・チューンが展開されます。Celso Fonseca作。

「So Guarde O Que E Bom」
オススメその7。Celso Fonseca作。切れ味のあるホーン・セクションが疾走するグルーヴに厚みを増しています。本作には同タイプの曲がいくつかありますが、それを飽きさせない何かがあるのがCelsoの魅力ですね。

「Ficar」
オススメその8。Celso Fonseca作。黄昏モードのメロウ・チューン。Celsoのジェントル・ヴォーカルとメロウ・サウンドがじんわりと胸に沁みてきます。ストリングス・アレンジもお見事!

「Ninho Vazio」
Celso Fonseca作。ラストは映画音楽のようなエレガントで美しい仕上がり。アルバムの余韻に浸りながら、エンディングを迎えることができます。

Celso Fonsecaの過去記事もご参照下さい。

『Paradiso』(1997年)
Paradiso

『Juventude/Slow Motion Bossa Nova』(2001年)
Juventude / Slow Motion Bossa Nova

『Natural』(2003年)
Natural

『Rive Gauche Rio』(2005年)
Rive Gauche Rio

『Pagina Central』(2009年) 
パジナ・セントラウ [ボーナス・トラック付]
posted by ez at 01:25| Comment(3) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする