2012年06月18日

Stereolab『Peng!』

エクスペリメンタルですが難解ではありません!☆Stereolab『Peng!』
Peng (Reis)
発表年:1992年
ez的ジャンル:UKポストロック/エクスペリメンタル
気分は... :死の組を勝ち残るのは...

サッカーはユーロ2012、注目の"死の組"グループBの最終戦「ポルトガル対オランダ」「ドイツ対デンマーク」の2試合同時進行は、やはり興奮しますね。特に「ポルトガル対オランダ」は打ち合いの様相で面白いです。デンマークも粘っていますね。オランダは奇跡を起こすことができるのか?

今回はUKポストロックの先駆者、Stereolabのデビュー・アルバム『Peng!』(1992年)です。

これまで当ブログで紹介したStereolab作品は以下の5枚です(発売順)。

 『Transient Random-Noise Bursts With Announcements』(1993年)
 『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)
  『Dots And Loops』(1997年)
 『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)
 『Margerine Eclipse』(2004年)

僕の場合、やはり『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)以降の近未来ラウンジ・ポップ的な雰囲気のStereolabを聴くことが圧倒的に多いですね。それらと比較すると、初期Stereolabはエクスペリメンタルな雰囲気が漂います。

デビュー・アルバムとなった本作『Peng!』(1992年)時点のメンバーは、Tim Gane(g、org、syn)、Latitia Sadier(vo、syn)、Martin Kean(b)、Joe Dilwort(ds)の4名。その後ミニ・アルバム『Space Age Bachelor Pad Music』(1993年)よりMartin Kean、Joe Dilworthの2人が抜け、新たにMary Hansen、Andy Ramsay、Duncan Brownの3人が加わりました。

そんなメンバー編成のせいもあってか、やはり本作は他のStereolab作品とは異なる毛色のアルバムに仕上がっています。とはいっても、エクスペリメンタルですが決して難解な作品ではありません。際立った曲はありませんが、ポップなエッセンスも織り込まれ、Latitia Sadierのヘタウマ・ヴォーカルもあるのでStereolabらしい雰囲気も十分に楽しめます。

久々に本作を聴きましたが、たまに聴く分にはサウンドのアンダーグラウンドな未完成感が逆に新鮮かもしれません。

まずは『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)、 『Dots And Loops』(1997年)、『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)あたりを聴くべきだと思いますが、Stereolab好きであれば、やはり手元に置いておきたい1枚ですね。

全曲紹介しときやす。

「Super Falling Star」
Latitia Sadierの気だるいヴォーカルと共にスタートする退廃的なオープニング。ラフなサウンドが逆に雰囲気があっていいですね。

「Orgiastic」
少しノイジーながらもStereolabらしい雰囲気を満喫できるアンダーグラウンド感のあるギター・ポップ・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=nsq9tF3riV4

「Peng! 33」
この曲は初期Stereolabならではの雰囲気かもしれませんね。アンダーグラウンドなポップ感がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=6993BdVL_0k

「K-Stars」
エクスペリメンタルな雰囲気の漂います。淡々としたヒンヤリ感がいいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=QzFiCRw1XAw

「Perversion」
本作ならではのギター・ポップ・チューン。全く腹から声が出ていない(笑)Latitiaのヴォーカルが逆に良かったりして?
http://www.youtube.com/watch?v=MPJ_AIfntwg

「You Little Shits」
前半の淡々としたポップ感から中盤以降はエクスペリメンタルなサウンドへ展開します。

「The Seeming And The Meaning」
疾走するエクスペリメンタル・ギター・ポップ。個人的にはアルバムで一番好きな曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=5k4dRo48BaI

「Mellotron」
エクスペリメンタルなシンセの響きに脳の奥まで浸食されます。今回久々に聴いてみて本曲が一番脳内に残っています。
http://www.youtube.com/watch?v=VpbJK0ANZN4

「Enivrez-Vous」
フランスの詩人Baudelaire(ボードレール)の詩を用いたポエトリー・リーディング曲。
http://www.youtube.com/watch?v=9rQ94tLkEX8

「Stomach Worm」
本作ならではの味わい曲ですね。軽快なテンポなのに全然開放的でないのがいいですね。ザラついたサウンドがクセになります。
http://www.youtube.com/watch?v=VGuHbNq4NR8

「Surrealchemist」
ラストは7分超の大作。反復するオルガン&ギターを聴いていると、90年代後半以降のStereolabは想像できないですね。
http://www.youtube.com/watch?v=052BWvZn52Y

Stereolabの過去記事もご参照下さい。

『Transient Random-Noise Bursts With Announcements』(1993年)
騒音的美学の終焉

『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)
Emperor Tomato Ketchup

『Dots And Loops』(1997年)
Dots and Loops

『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)
Cobra & Phases Group Play Voltage in Milky Night

『Margerine Eclipse』(2004年)
Margerine Eclipse
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2012年06月17日

The Bombay Royale『You Me Bullets Love』

胡散臭いが格好良い!オーストラリアのボリウッド狂による架空サントラ☆The Bombay Royale『You Me Bullets Love』
You Me Bullets Love
発表年:2012年
ez的ジャンル:オージー産ボリウッド狂仮想サントラ
気分は... :胡散臭い格好良さがクセになる!

今回は、先行シングル「Sote Sote Adhi Raat/Solla Solla Enna Perumai」も話題だったオーストラリアのユニットThe Bombay Royale、待望のフル・アルバム『You Me Bullets Love』 です。

オーストラリアのユニットThe Bombay Royaleのメンバーは11名。Parvyn Kaur Singh(vo)、Shourov Bhattacharya(vo)、Andy Williamson(sax)の3名を中心に、Declan Jones(tp)、Edward Fairlie(tp)、Rosalind Jones(tb)、Matt Vehl(key、syn)、Tom Martin(g)、Bob Knob(b)、Julian Goyma(ds)、Josh Bennett(tabla、sitar、mandolin、dilruba)という大所帯ユニットです。

グループ名やジャケからも想像できる通り、ボリウッド映画から大きく影響を受けている作品であり、インド系のメンバーも含まれています。そして、アルバム自体も架空のサントラ仕立てになっています。

ただし、モロにボリウッド音楽というよりも、タランティーノ作品のサントラがボリウッドになったテイストですかね。お馴染み『Pulp Fiction』の「Misirlou」にインド音楽のエッセンスを加えたような音をイメージしてもらえればいいと思います。このサジ加減が最高なんです!

この胡散臭い格好良さにハマる人も多いのでは?

「Jaan Pehechan Ho」「Sote Sote Adhi Raat」の2曲以外はグループのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Monkey Fight Snake」
妖しく、胡散臭い空気が漂うオープニング。このキワモノ感がたまりません。軽くダビーな雰囲気もいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=veZakE7iU0Q

「You Me Bullets Love」
タイトル曲のイントロはまさにタランティーノ作品のサントラですね。ただし、ヴォーカルが入るとしっかりボリウッドしています。このセンスが最高!
http://www.youtube.com/watch?v=uhePjBKX2wA

「Jaan Pehechan Ho」
Anand Bakshi/Shankar Jaikishan作。1965年製作のインドのサスペンス・スリラー映画『Gumnaam』のサントラに収録されていた楽曲です。この曲もタランティーノ+ボリウッドしています。オールディーズ感を逆手にとったセンスが大好きです
http://www.youtube.com/watch?v=SA1qg9c6DCY

「Sote Sote Adhi Raat」
Sapan Jagmohan作。1983年のインド映画『Siskeyan』のサントラ収録曲をカヴァー。Salma Aghaをフィーチャーしたオリジナルもなかなかの人気曲ですね。The Bombay Royaleが注目されるきっかけとなったシングル曲でもあります。スペイシー・ディスコな仕上がりは多くの音楽好きを魅了するはずです。
http://www.youtube.com/watch?v=n0tqI5OhIKc

「The Perfect Plan」
僕の一番のお気に入り。格好良いギター・カッティングにボリウッドな女性ヴォーカルが絡む妖艶グルーヴがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=cQvx6KAO0C8

「Bobbywood」
ボリウッドをもじったタイトルが胡散臭くていいですね(笑)。サウンドの方も怪しげでサイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=ELtL3OhybRI

「Mahindra Death Ride」
高らかに鳴り響くホーン隊&ギター・サウンドとボリウッド女性ヴォーカルの組み合わせが実にキュート!
http://www.youtube.com/watch?v=dR2Mn_-RIJA

「Oh Sajna」
ダイナミックで妖しげなオルガン・グルーヴがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=eWFjdajvWLg

「Dacoit's Choice」
この曲の持つダビーなグルーヴ感はレア・グルーヴ好きの人であればグッとくるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=4duRR6DhBVk

「Phone Baje Na」
ラストはタブラが先導する妖しいサウンドで締め括ってくれます。果たして映画の結末は如何に!
http://www.youtube.com/watch?v=Aig8eP1gx04

サッカーはユーロ2012は、いよいよグループリーグ最終戦に突入しますね。

今日はグループAの決勝トーナメント進出2か国が決定しますが、やはり開催国ポーランドには残って欲しいですね。結果は如何に!
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2012年06月16日

Starcrost『Starcrost』

パンチの効いたテキサス産ジャズ・ファンク☆Starcrost『Starcrost』
Starcrost
発表年:1976年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :イタリアがいいね!

今回はレア・グルーヴ好きにはお馴染みののテキサス産ジャズ・ファンク作品Starcrost『Starcrost』(1976年)です。

Starcrostはテキサス州オースティンで結成されたグループ。メンバーはMike Mordecai(tb)、Liza Farrow(vo、p)、John Mills(ss、as、ts、fl)、David Deaton(key、vo、g)、Jim Spector(b、vo)、Paul Pearcy(ds、per、congas)の6名。プロデュースを務めたMike Mordecaiがリーダー格なのだと思います。また、紅一点のLiza Farrowのヴォーカルもグループの魅力の1つです。

グループがリリースした唯一のアルバムが『Starcrost』(1976年)です。

テキサスのローカル・ファンク・グループですが、レア・グルーヴ・ブームの中で発掘され、注目されることとなった1枚です。

アルバム全編を通じてパンチのある演奏を楽しめます。ブラジリアン・フレイヴァーやジャズ・ロック的なクロスオーヴァー・サウンドが聴けるのもいいですね。

これぞというキラー・チューンはありませんが、アルバム全体としては充実した1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「False Paradise」
オープニングは軽くブラジリアン・フレイヴァーの効いたジャズ・ファンク・チューン。メロウなエレピ、軽快なホーン隊、紅一点Liza Farrowの凛としたヴォーカルが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=pVtcf-nBoCw

「Catharsis」
疾走するフュージョン・チューン。John Millsのサックス、Mike Mordecaiのトロンボーンが快調に飛ばします。
http://www.youtube.com/watch?v=huN_BY8m0s4

「Quicksand」
サンセット・モードのメロウ・ボッサ・チューン。モロに僕好みの1曲。Liza Farrowの何処か哀愁を帯びたヴォーカルにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=QcnGTez3fRw

「Grandfather Clock」
フルートとトロンボーンの絡みがいい感じのクロスオーヴァー・チューン。8分超の大作です。時にミステリアス、時にエキサイティングにバンドとしての彼らの実力を満喫できます。3人のヴォーカルの掛け合いもいい感じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=JbyiZayvQxA

「Flow」
John Millsのサックス、Mike Mordecaiのトロンボーンを大きくフィーチャーしたインスト。
http://www.youtube.com/watch?v=VvoH1yfcHrY

「Run」
CDのみのボーナス・トラック。Liza Farrowのヴォーカルをフィーチャーしたジャズ・ファンク・チューンです。終盤はドラム・ソロです。
http://www.youtube.com/watch?v=lPocDscphO4

「Getting Going」
ジャズ・ロック的な雰囲気を持った1曲。何処となくミステリアスな雰囲気が漂います。
http://www.youtube.com/watch?v=uSx242pxo1E

「Funky Little Home」
タイトル通りファンキーなグルーヴ感にグッとくる1曲です。Liza Farrowのヴォーカルも弾けています。

「Da Ba O」
前半はLiza Farrowのヴォーカルを前面に押し出したミディアム・スロウ、後半はテンションの高いインスト・パートになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=gczShz8mgxA

「I've Got A Plan」
ラストはブルーアイド・ソウル的な雰囲気を持ったキャッチーな1曲。シングルにもなったようです。

サッカーのユーロ2012は段々面白い試合が増えてきましたね。
ドイツ、スペインが本命だと思いますが、個人的にはイタリアがなかなかいいんじゃないかと思います(結果は伴っていませんが)。あとはフランスの復調に期待しています。
posted by ez at 02:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月15日

Gabor Szabo『Spellbinder』

異才ギタリストによるサイケ・ラテン・ジャズ作品☆Gabor Szabo『Spellbinder』
Spellbinder
録音年:1966年
ez的ジャンル:異才ギタリスト系サイケ・ラテン・ジャズ
気分は... :妖しいラテン・ジャズ・・・

今回はハンガリー出身のジャズ・ギタリストGabor Szaboによるサイケ・ラテン・ジャズ作品『Spellbinder』(1966年)です。

60年代後半にはGary McFarlandと共にSkyeレコードを立ち上げたとでも知られる異才ギタリストGabor Szaboの紹介は、『Jazz Raga』(1966年)に続き2回目となります。

Impulse!からリリースされた『Spellbinder』(1966年)は、『Gypsy '66』(1966年)に続く、2枚目のリーダー作となる作品です。

前回紹介した『Jazz Raga』(1966年)は、シタールを前面にフィーチャーしたサイケ/ラーガ・ジャズ作品でしたが、本作ではサイケ風味のラテン・ジャズ作品に仕上がっています。

レコーディング・メンバーは、Gabor Szabo(g)、Ron Carter(b)、Chico Hamilton(ds)、Willie Bobo(per)、Victor Pantoj(per)という編成です。

Chico Hamiltonは当時のSzaboの雇い主、Hamiltonのバンドにかつて在籍していたRon Carterは当時Miles Davisの第二期黄金クインテットのメンバーでした。Willie Boboは人気パーカッション奏者の地位を確立しつつある時期でした。。AztecaMaloでも演奏していたVictor Pantojは当時Willie Boboのバンドのメンバーでした。

特に、Willie Bobo、Victor Pantojの2人が叩き出すパーカッションが本作におけるラテン・テイストを決定付けています。そこに妖しげなSzaboのギターが加わると、摩訶不思議なサイケ・ラテン・ジャズ・ワールドが展開されます。

タイトル曲「Spellbinder」Santanaのカヴァーで知られる「Gypsy Queen」の2曲がハイライトですが、アルバム全編を通じて、Szaboらしい妖しい雰囲気のラテン・ジャズを満喫できます。

全曲紹介しときやす。

「Spellbinder」
Gabor Szabo作。本作のハイライト。DJにも大人気のクラブジャズ・クラシックです。Hamilton、Boboらの強力なリズム隊がSzaboのギターに妖しく輝かせます。この王道から外れた妖しさこそがSzabo作品の魅力ですね。パーカッシヴ・サウンド大好きな僕にジャスト・フィットのグルーヴィー・ジャズです。
http://www.youtube.com/watch?v=mS91h0FhIgs

「Witchcraft」
Carolyn Leigh/Cy Coleman作。Frank Sinatraのヒットで有名なスタンダード曲です。当ブログではBill Evans Trioのカヴァー(アルバム『Portrait In Jazz』収録)も紹介済みです。ここでは軽快かつムーディーなラテン・ジャズで聴かせてくれます。ムーディーといってもリズム隊のグルーヴが格好良いので、野暮ったい感じは全くありません。
http://www.youtube.com/watch?v=hF7qWlYgA-Y

「It Was A Very Good Year」
Ervin Drake作。この曲もFrank Sinatraのヴァージョンが有名ですね。ここでは妖しげな空気の漂う哀愁モードのラテン・ジャズを聴かせてくれます。Ron Carterのベースが演奏全体を牽引します。

「Gypsy Queen」
Gabor Szabo作。「Spellbinder」と並ぶ本作のハイライト。前述のように、Santanaの大ヒット・アルバム『Abraxas』におけるカヴァーでお馴染みの曲のオリジナルです。覚醒するサイケ・ラテン・グルーヴといった感じがたまりません。Santanaがカヴァーしたくなるのもわかる演奏ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=A3--HVjDk7s

「Bang Bang (My Baby Shot Me Down)」
Sonny Bono作。Cherのヒット曲をカヴァー。ここではSzabo自身がヴォーカルもとっています。哀愁サイケ・ポップ・チューンに仕上がっていますが、Szaboの妖しい泣きのギターに魅了されます。
http://www.youtube.com/watch?v=rXorHcH-5Ng

「Cheetah」
Gabor Szabo作。密かに好きな1曲。サイケ風味の妖しげな疾走感に惹かれてしまいます。

「My Foolish Heart」
作詞Ned Washinton、作曲Victor Youngによるスタンダード。映画『My Foolish Heart』(1949年)の主題歌です。当ブログではBill Evans TrioRoman AndrenAstrud Gilbertoのカヴァーを紹介済みです。こうしたスタンダードもSzaboの手に掛かれば妖しげな空気を放ちます(笑)

「Yearning」
Gabor Szabo作。ラテンのリズムを前面に押し出したラテン・ジャズ・チューンに仕上がっています。

「Autumn Leaves & Speak To Me Of Love」
ラストはJoseph Kosma作「Autumn Leaves」、Jean Lenoir作「Speak To Me Of Love」というスタンダードのメドレー。「Autumn Leaves」については、当ブログでBill Evans TrioBasso Valdambrini Quintetの演奏を紹介済みです。哀愁バラードの「Autumn Leaves」から、パーカッシブに疾走するラテン・グルーヴ「Speak To Me Of Love」へ一気にギア・チェンジします。

他のGabor Szabo作品もチェックを!

『Gypsy '66』(1966年)
ジプシー’66

『Jazz Raga』(1966年)
JAZZ RAGA

『The Sorcerer』(1967年)
ソーサラー

『More Sorcery』(1967年)
モア・ソーサリー

『Wind Sky and Diamonds』(1967年)
Wind, Sky And Diamonds

『Bacchanal』(1968年)
BACCHANAL

『Dreams 』(1969年)
ドリームス

『High Contrast』(1970年)
High Contrast

『Mizrab』(1973年)
ミズラブ

『Macho』(1975年)
Macho
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2012年06月14日

Lenine『Falange Canibal』

新しい感性と伝統的スタイルが融合したLenineワールドは健在☆Lenine『Falange Canibal』
FALANGE CANIBAL
発表年:2002年
ez的ジャンル:異才ブラジリアン・ロック
気分は... :やはりユーロは面白い!

W杯アジア最終予選にユーロ2012とサッカー好きはたまらない時期ですね。

W杯アジア最終予選は、日本代表にとって大事な最初の3戦が終わりましたね。2勝1分の勝ち点7は及第点だとは思いますが、対オーストラリア戦は悔しかったですね。まぁ、審判云々は今に始まったことではないので仕方がありませんが。次のイラク戦はDF陣の再整備が必要ですね。まぁ、アウェーではなくホームなのが幸運ですが・・・

ユーロ2012は各国1試合目は様子見のところもありましたが、2試合目からはよりガチ勝負が期待できそうですね。今、ポルトガル対デンマーク戦を行っていますが、初戦で優勝候補オランダを破ったデンマークを観ていると、日本は南アW杯でよくこの国に勝ったなぁ、と感心してしまいます。

まぁ、ユーロはどの試合を観ても面白いですね。

今回はブラジル音楽シーンの異才Lenine『Falange Canibal』(2002年)です。

Lenineの紹介は、『O Dia Em Que Faremos Contato(邦題:未知との遭遇の日)』(1997年)、Marcos Suzanoの共演作Lenine & Suzano『Olho De Peixe(邦題:魚眼)』に続き3回目となります。

『Falange Canibal』(2002年)は、出世作『O Dia Em Que Faremos Contato』(1997年)、Lenine『Na Pressao』(1999年)に続いてリリースされた作品です。

出世作『O Dia Em Que Faremos Contato』(1997年)はインパクトが大きく思わずリアルタイムで購入しましたが、本作『Falange Canibal』についてはスルー状態でした。この頃の僕はブラジル新作ものをきちんとチェックしていなかったので・・・

したがって、後年に購入したのですが、やはりLenineはLenineですね。Lenineらしい新しい感性と伝統的スタイルが融合したリズミックなブラジリアン・ロックは本作でも健在です。エレクトロ感と土着的リズムの融合したLenineワールドを満喫できます。

プロデュースはLenineMauro ManzoliTom Capone

ゲストとして、米国のオリタナ系女性シンガーAni DiFranco、ブラック・ハード・ロックの人気バンドだったLiving Colour、お馴染みEumir Deodato、シェル・ホーンでも知られるトロンボーン奏者Steve Turre、キューバ出身のドラマーHoracio "El Negro" Hernandez等が参加しています。

アルバム・タイトルを直訳すると"食人軍団"となるのだとか。
まぁ、タイトルは別にして異才Lenineの音世界を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Ecos Do Ao」
Carlos Renno/Lenine作。Lenineらしいエレクトロ感覚と伝統的スタイルの土着的リズムが融合したリズミックなブラジリアン・ロックに仕上がっています。このオープニングを聴けば、Lenineの好調ぶりが一発でわかると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=IAUysI_RW3o

「Sonhei」
Lenine/Braulio Tavares/Ivan Santos作。クールな中にミステリアス&エレガントな魅力が漂います。
http://www.youtube.com/watch?v=O1DIO2HRPDU

「Umbigo」
Lenine/Braulio Tavares作。僕の一番のお気に入り曲。米国のオリタナ系女性シンガーAni DiFranco、Living ColourのドラマーWill Calhoun、Eumir Deodatoも参加したブラジリアン・オリタナ・ロック。参加メンバーのせいかN.Y.らしいエッジ感が効いているのが好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=CNhvr8_UvX8

「Lavadeira Do Rio」
Lenine/Braulio Tavares作。当ブログでも紹介したようにMaria Rita『Maria Rita』でカヴァーしていました。ここではミナス出身のロック・バンドSkankのメンバーHenrique Portugal、Lelo Zaneti、Haroldo Ferrettiを従え、スケール感の大きなブラジリアン・ロック・チューンとして聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Qem9Iuk6gII

「Encantamento」
Lenine/Sergio Natureza作。サウンド・コラージュ的な色彩の濃い小曲。

「Nem O Sol, Nem A Lua, Nem Eu」
Lenine/Dudu Falcao作。シェル・ホーンでも知られるトロンボーン奏者Steve Turreが参加しています。男の哀愁モードが漂う味わい深い1曲。

「Encantamento/Nem O Sol, Nem A Lua, Nem Eu」
http://www.youtube.com/watch?v=S-bX7GmM_h8

「Caribantu」
Lenine/Sergio Natureza作。サンバ・チームのコーラス隊も参加したバトゥカーダ・チューン。

「Quadro-Negro」
Carlos Renno/Lenine作。エレクトロ感とノスタルジックな味わいが融合した哀愁チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=Vkgo1quPIA0

「O Silencio Das Estrelas」
Lenine/Dudu Falcao作。味わい深いアコースティック・チューン。ストリングス+エレクトロ+アコーディオンを交錯させるあたりがLenineらしいセンスかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=EFHKe7ZB1wQ

「No Pano Da Jangada」
Lenine/Paulo Cesar Pinheiro作。リズムとLenineのヴォーカルのみのノルデスチ的雰囲気の漂う1曲。

「Rosebud (O Verbo E A Verba)」
Lenine/Lula Queiroga作。1983年に共作アルバム『Baque Solto』をリリースしたLula Queirogaとの共作。Lula Queirogaのヴァージョンもアルバム『Aboiando a Vaca Mecanica』(2001年)に収録されています。Lenineヴァージョンはキューバ出身のドラマーHoracio "El Negro" Hernandezが参加し、キューバンなラテン・テイストにLenineらしいエレクトロ感を融合させた仕上りで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Uwym9alXRo4

「O Homem Dos Olhos De Raio X」
Lenine作。「Ecos Do Ao」、「Umbigo」と並ぶ僕のお気に入り曲。Lenineらしいリズミックなブラジリアン・ロックに仕上がっています。ブラック・ハード・ロックの人気バンドだったLiving Colourのメンバー Vernon Reid(g)、Corey Glover(vo)、Doug Wimbish(b)、Will Calhoun(ds)が参加しています。Jorge Ben「A Banda Do Ze Pretinho」をサンプリングしているあたりも僕好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=d_jQcYmUbE8

Lenineの他作品もチェックを!

Lenine & Suzano『Olho De Peixe』(1993年)
魚眼

『O Dia Em Que Faremos Contato』(1997年)
O Dia Em Que Faremos Contato

『Na Pressao』(1999年)
Na Pressao

『In Cite』(2004年)
In Cite

『Labiata』(2009年)
Labiata

『Chao』(2012年)
Chao
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