2012年07月31日

Quarteto Em Cy『Em Cy Maior』

Cyva、Cyregina、Bimba、Sonyaという4名による唯一のアルバム☆Quarteto Em Cy『Em Cy Maior』
エン・シー・マイオール
発表年:1968年
ez的ジャンル:ブラジル女性コーラス・グループの最高峰
気分は... :審判が目立つ五輪ですね・・・

五輪の男子体操団体はなんか後味の悪い結末でしたね。
先日の柔道の旗判定のやり直しも不可解だったし、金メダル第1号の柔道松本選手の57キロ級決勝も判定の妙な間で金メダルの瞬間の感動が薄れた感じだし、今大会は審判(ジュリー)が(良くない意味で)目立っていますね。

今回はブラジルの女性コーラス・グループの最高峰Quarteto Em Cyが1968年にリリースした『Em Cy Maior』(1968年)です。

Quarteto Em Cyの紹介はElencoからの第1作『Quarteto Em Cy』(1966年)、Cyva、Cynara、Sonya、Dorinha Tapajosの4人で再編成された新生Quarteto Em Cyの第1弾アルバム『Quarteto Em Cy』(1972年)に続き3回目となります。

本作は『Quarteto Em Cy』(1966年)、『De Marre De Cy』(1967年)に続くElencoからの3作目であり、同レーベルからの最後の作品となります。

本作におけるメンバーは、CyvaCyregina(Regina Werneck)、BimbaSonyaの4名。結果的にこのメンバーでのアルバムは本作『Em Cy Maior』のみとなってしまいました。

元々De Sa Leite4姉妹によるコーラス・グループとしてスタートしたQuarteto Em Cyでしたが、本作におけるオリジナル・メンバーはCyvaのみです。The Girls from Bahia名義のアメリカ進出アルバム第2弾『Revolucion con Brasilia!』を最後にオリジナル・メンバーのCynaraとCybeleが脱退し、新たにBimbaSonyaの2名がグループに加わりました。BimbaはMario Castro-Neves & Samba S.A.でも活動し(こちらではBibaと表記)、Quarteto Em Cy脱退後はAntonio Adolfo & A Brazucaのメンバーとしても活動しています。

本作がリリースされた1968年にメンバーはSergio Portoによるヒット・ミュージカル『O Show do Crioulo Doido』に出演し、その成功も後押しして制作されたアルバムのようです。プロデュースはAloysio De Oliveira、アレンジはOscar Castro Nevesが手掛けています。

メンバーが入れ替わってもQuarteto Em Cyならではの魔法のコーラスは健在です。

初々しい躍動感とドリーミー&ビューティフルなハーモニーを存分に堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Frevo de Orfeu」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Morais作。映画『Black Orpheus(黒いオルフェ)』挿入歌のカヴァー。軽快なスキャット&ハーモニーに魅了されます。Quarteto Em Cyならではの初々しいコーラスワークを満喫できます。

「Lua Cheia」
Toquinho/Chico Buarque作。哀愁モードの仕上りです。ア・カペラを含むビューティフルなコーラスワークに感動しまくりです。

「Juliana」
Dorival Caymmi作。僕の一番のお気に入り。ポップに躍動する軽快なサンバ・チューン。開放的な弾け方がサイコーです!ソフトロック好きの人あたりもグッとくる1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=kT8dyVY5gus

「Onde Esta Voce」
Oscar Castro Neves/Luvercy Fiorini作。ひたすら美しいヴォーカルに聴き惚れるしかない感動バラード。ミラクルなハーモニーが優しく包み込んでくれます。

「Minha Palhoca」
J. Cascata作。古いサンバ・チューンにキュートに躍動するハーモニーで新たな魅力を吹き込んでいます。Oscar Castro Nevesのアレンジ・センスも光ります。

「Samba do Carpinteiro」
Velha/Bide(Alcebíades Barcelos)作。サンバのリズムにのって小気味良いハーモニーを聴かせてくれます。特に終盤の畳み掛けるようなコーラスワークが素晴らしいですね。

「Samba do Crioulo Doido」
Sergio Porto作。前述のヒット・ミュージカル『O Show do Crioulo Doido』からのヒット曲であり、作者Sergio Portoのナレーションと共にスタートします。当時のブラジルの世相を凛としてユニゾン・ヴォーカルで歌い上げる哀愁サンバです。
http://www.youtube.com/watch?v=znlxkFLRgQk

「Aioka」
Carlos Coquejo/Alcyvando Luz作。変拍子で独特の雰囲気を醸し出しています。ダバダバ・スキャットが印象的です。

「Rancho de Ano Novo」
Edu Lobo/Capinan作。Edu Lobo自身のヴァージョンは当ブログでも紹介した『Cantiga de Longe』(1970年)に収録されています。Edu LoboならではのミステリアスなメロディをQuarteto Em Cyらしい素晴らしいコーラスで歌い上げます。緩急の付け方もグッド!
http://eastzono.seesaa.net/article/270636802.html?1343662361

「Minha Rua」
Sidney Miller作。ポップでドリーミーなボッサ・チューン。4人のソロ・パートを聴けるのもグッときます。

「A Volta do Chorinho」
Lindolfo Gaya/Aloysio de Oliveira作。ラストは親しみやすいメロディ&ビューティフル・コーラスで締め括ってくれます。

Quarteto Em Cyの過去記事もご参照下さい。

『Quarteto Em Cy』(1966年)
ペドロ・ペドレイロ

『Quarteto Em Cy』(1972年)
Quarteto Em Cy
posted by ez at 03:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月30日

The Main Ingredient『Euphrates River』

今の僕の嗜好にフィットするソウル・ヴォーカル作品☆The Main Ingredient『Euphrates River』
ユーフラテス・リヴァー
発表年:1974年
ez的ジャンル:N.Y.ソウル・ヴォーカル・グループ
気分は... :モヤモヤ気分の五輪TV観戦

五輪はどうもスッキリしませんね。
やはり柔道で良い結果が出ないと、何となく盛り上がりませんよね。

そんな中で男子サッカーは2連勝で決勝トーナメント進出を決めましたね。この調子ならばグループ1位通過の可能性も高く、決勝トーナメント1回戦でブラジルと対戦という事態も避けることができ、ベスト4進出も現実味を帯びてきたのでは?

今回はN.Y.出身のソウル・グループThe Main Ingredientが1974年にリリースした『Euphrates River』です。

The Main IngredientはN.Y.で結成されたソウル・ヴォーカル・グループ。

オリジナル・メンバーはDonald McPhersonLuther Simmons Jr.Tony Silvesterの3名。The Poets、The Insidersといったグループ名を経て"The Main Ingredient"というグループ名に落ち着きました。アレンジャーBert DeCoteauxとのコンビで「Spinning Around (I Must Be Falling in Love)」(全米R&Bチャート第7位)等のヒットを放つようになります。

しかし、そんな矢先の1971年にMcPhersonが急死し、グループは危機に直面します。そこでCuba Goodingを新たに加えグループは再スタートを切ります。ちなみに彼はオスカー俳優Cuba Gooding, Jr.の父親えす。そして、1972年にシングル「Just Don't Want to Be Lonely」の全米チャート第3位、同R&Bチャート第2位という大ヒットを生み出します。その後も「Just Don't Want To Be Lonely」(全米チャート第10位)、「Happiness Is Just Around The Bend」(全米R&Bチャート第7位)、「Rolling Down a Mountainside」(全米R&Bチャート第7位)といったヒットを放っています。ただし、70年代後半からはメンバー交代を繰り返しながらの活動だった模様です。

アルバム単位では、『L.T.D.』(1970年)、『Tasteful Soul』(1971年)、『Black Seeds』(1971年)、『Bitter Sweet』(1972年)、『Afrodisiac』(1973年)、『Euphrates River』(1974年)、『Rolling Down a Mountainside』(1975年)、『Shame on the World』(1975年)、『Music Maximus』(1977年)、『Ready for Love』(1980年)、『I Only Have Eyes for You』(1981年)、『I Just Wanna Love You』(1989年)、『Pure Magic』(2001年)といった作品をリリースしています。

本作は『Euphrates River』は、Ashford & Simpson「Have You Ever Tried It」Seals & Crofts「Summer Breeze」Willie Hutch「California My Way」Brian Auger's Oblivion Express「Happiness Is Just Around The Bend」Alzo Fronte「Looks Like Rain」Stevie Wonder「Don't You Worry 'Bout A Thing」等バラエティに富んだカヴァーや、Blue Magicでもお馴染みの名バラード「Just Don't Want To Be Lonely」のThe Main Ingredientヴァージョンが収録されており、The Main Ingredientをあまり知らない人でも楽しめる1枚だと思います。

個人的には濃厚すぎるソウル作品は最近あまり聴きたくありません。その点本作の持つ(薄味ではない)マイルドさは僕の嗜好ともマッチしています。バラードからダンス・チューンまで飽きさせない構成もグッド!「Summer Breeze」のカヴァーやラテン・フレイヴァーのアレンジが施されている曲など今の時期にフィットしたソウル・ヴォーカル作品だと思います。

Cuba GoodingLuther SimmonsTony Silvesterというメンバー3名がプロデュースを手掛け、長年のパートナーBert De Coteauxがアレンジを担当しています。

「Summer Breeze」「California My Way」はサンプリング・ソースとしても人気なのでHip-Hop好きの方もチェックして下さい。

宗教がかったジャケ(Walter Allen Rogers Jr.がデザイン)を嫌う方もいるようですが、僕はアーティスティックな感じで好きです。

全曲紹介しときやす。

「Euphrates」
Seals & Croftsのカヴァー1曲目。Seals & Croftsのオリジナルは『Summer Breeze』(1972年)に収録されています。エスニックなミステリアス感が支配するオープニング。壮大なストリングスも含めてエスニック風味のニューソウル・サウンドといったところでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=FXB1Ys7367M

「Have You Ever Tried It」
Ashford & Simpsonのカヴァー。Ashford & Simpsonのオリジナルは『Gimme Something Real』(1973年)に収録されています。心地好いディスコ・サウンドにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=u9I9GbCxT1M

「Summer Breeze」
Seals & Croftsのカヴァー2曲目。Isley Brothersヴァージョン(アルバム『3+3』収録)でもお馴染みですね。当ブログではIsleys以外にFingazzStylusのカヴァーも紹介済みです。本ヴァージョンは甘く危険な香りのするドープなサマー・ブリーズといったところでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=rvCzkTqaMpk

印象的なストリングス・サウンドはPortishead「Earth Linger」、The Notorious B.I.G.「Things Done Changed」、Third Sight「Hostage」、Afu Ra「Prankster」、Rhyme Asylum「The Dark Arts (Psiklone Dub)」等のサンプリング・ソースにもなっています。

Portishead「Earth Linger」
 http://www.youtube.com/watch?v=vifIgz8PwPs
The Notorious B.I.G.「Things Done Changed」
 http://www.youtube.com/watch?v=iK0soPQXLSM
Third Sight「Hostage」
http://www.youtube.com/watch?v=mtbnneAXw00
Afu Ra「Prankster」
 http://www.youtube.com/watch?v=w7ti1z74kOw
Rhyme Asylum「The Dark Arts (Psiklone Dub)」
 http://www.youtube.com/watch?v=SYNhWhx_8Qo

「California My Way」
Willie Hutchのカヴァー。アルバムからの3rdシングルにもなりました。オリジナルは当ブログでも紹介した『Fully Exposed』(1973年)に収録されています。Marvin Gaye調のグルーヴィー・ソウルであったオリジナルが大好きなので、その流れを汲むカヴァーに仕上がっている本ヴァージョンも大好きです。グルーヴィーなギター・サウンドがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ZFE7G8i7C6U

Da Lench Mob「Guerillas In Tha Mist」、The Notorious B.I.G.「Things Done Changed」、DJ Quik「Itz Your Fantasy」、Fritz Da Cat feat. Piott「Antiparucca (Punti Di Vista) 」、Huss & Hod「Raum Und Geld」、Dom Kennedy feat. Polyeste「Mr Champagne Intermission」等サンプリング・ソースとしても人気曲です。

Da Lench Mob「Guerillas In Tha Mist」
 http://www.youtube.com/watch?v=Kkf2k7yNLfU
DJ Quik「Itz Your Fantasy」
 http://www.youtube.com/watch?v=gQuSIeRSwXM
Fritz Da Cat feat. Piott「Antiparucca (Punti Di Vista) 」
 http://www.youtube.com/watch?v=zrn9FSVJRgw
Huss & Hod「Raum Und Geld」
 http://www.youtube.com/watch?v=WUIiw0-sdEw
Dom Kennedy feat. Polyeste「Mr Champagne Intermission」
 http://www.youtube.com/watch?v=XCepKUCHG5g

「Happiness Is Just Around The Bend」
Brian Auger's Oblivion Expressのカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Closer to It!』(1973年)に収録されています。本ヴァージョンはアルバムからの2ndシングルとして全米R&Bチャート第7位となっています。ガラージ・クラシックとしても人気のダンス・チューンですね。軽くラテン・リズムが効いているのが僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=bRAShcsjdbg

「Looks Like Rain」
Alzo & Udineでお馴染みAlzo Fronteのカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Alzo』(1972年)に収録されています。本ヴァージョンはポップな味わいのビューティフル・バラードに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=aGK1hgXcU7k

「Don't You Worry 'Bout A Thing」
Stevie Wonderの名曲カヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した名盤『Innervisions』に収録されています。また、当ブログではIncognitoWeldon IrvineSergio Mendes & Brasil '77のカヴァーも紹介済みです。オリジナルのラテン・フレイヴァーを活かしつつ、ビートはファンクネス強め、ヴォーカルのトーンはマイルドに!といった感じのカヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=vU6GN9yQZYA

「Just Don't Want To Be Lonely」
Blue Magicのヴァージョンでもお馴染みの名バラード(Bobby Eli/John FreemanVinnie Barrett作)。オリジナルはRonnie Dysonです。当ブログでは
Regina Belleのカヴァーも紹介済みです。本ヴァージョンはアルバムからの1stシングルとして全米チャート第10位、同R&Bチャート第8位のヒットとなっています。Blue Magicヴァージョンが王道ならば、こちらはよりアクセントがついている感じですかね。Eminem「Mosh」、The Diplomats「Dead Muthafuckas」、Vybe「Funky Low Down Feeling」等のサンプリング・ソースにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=GLAbK0ZwZnw

CDにはボーナス・トラックとして「Let Me Prove My Love To You」が追加収録されています。

The Main Ingredientの他作品もチェックを!

『Tasteful Soul/Bitter Sweet』(1971年、1972年) ※2in1CD
Tasteful Soul/Bitter Sweet

『Afrodisiac』(1973年)
Afrodisiac (Reis)

『Shame on the World/I Only Have Eyes for You』(1975年、1981年) ※2in1CD
Shame on the World / I Only Have Eyes for You

『Ready for Love』(1980年)
READY FOR LOVE
posted by ez at 03:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月29日

Diana Panton『To Brazil With Love』

全編ボッサ・ジャズな夏向け作品☆Diana Panton『To Brazil With Love』
フェリシダージ ~わたしが愛したブラジル
発表年:2011年
ez的ジャンル:カナディアン女性ジャズ・シンガー
気分は... :ボッサな夏気分にピッタリ!

五輪は日本選手の悲喜交々の結果に、ビミョーな気分の第2日になりましたね。

女子重量挙げの三宅選手と競泳男子400M個人メドレーの萩野選手のメダル獲得には歓喜しましたが、男女柔道にはガックリ、体操男子団体は予選で良かった、北島には過度の期待をせずに応援しよう・・・といったところでしょうか。

サッカーなでしこのスウェーデン戦は引き分けでしたが、決勝トーナメントを考えると1位よりも2位通過が望ましいので勝ち点1は最も良い結果だったのでは?

今回はカナダ出身の女性ジャズ・シンガーDiana Pantonの4thアルバム『To Brazil With Love(邦題:フェリシダージ〜わたしが愛したブラジル )』(2011年)です。

昨年秋にリリースされたアルバムですが、全編ボッサ・ジャズな夏向けアルバムなので今夏を待ってのエントリーとなりました。

これまで『...Yesterday Perhaps』(2005年)、『If the Moon Turns Green』(2007年)、『Pink』(2009年)、『To Brazil With Love』(2011年)といったアルバムをリリースしています。日本では『If the Moon Turns Green(邦題:ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた)』が本邦デビューとなり、前作『Pink(邦題:ピンク~シークレット・ハート )』も含めて"カナダの妖精"はジャズ・ファンから高い評価を得ました。

本作『To Brazil With Love』はタイトルの通り、全編ボッサ・ジャズで占められています。パリへ留学し、フランス文学を学んだこともあるDianaらしくフランス語と英語によるボッサ・ジャズ作品になっています。

前々作『If the Moon Turns Green』、前作『Pink』と同様にDiana Panton自身とDon Thompsonがプロデュースを務めています。

レコーディングにはDiana Panton(vo)、Don Thompson(b、p、vib)をはじめ、Reg Schwager(g)、Maninho Costa(vo、ds、per)、Bill McBirnie(fl)、Silas Silva(ds、per)、Kiki Misumi(cello)といったメンバーが参加しています。

妖精のような愛らしさにエレガントな気品も兼ね備えた魅惑のヴォーカルは本作でも健在です。

ボッサ好き、女性ジャズ・ヴォーカル好きの僕にはジャスト・フィットな1枚です。

1曲を除けば有名ボサノヴァ曲やスタンダード曲のカヴァーなので、お好きな方はオリジナルや他ヴァージョンと比較しながら聴くと一層楽しめると思います。フランス語詞と英語詞が交互に登場する構成もグッド!

ボッサ好きの方も女性ジャズ・ヴォーカル好きの方も楽しめる1枚だと思います。
しっとり涼しげな夏モードに浸りたい方はぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Samba Saravah」
Baden Powell/Vinicius De Moraes/Pierre Barouh作。映画『Un Homme Et Une Femme(男と女)』でお馴染みの名曲「男と女のサンバ」のカヴァー。当ブログでは『Un Homme Et Une Femme(男と女)』ヴァージョン以外にBebel GilbertoStacey Kentのカヴァーも紹介済みです。本ヴァージョンは小粋でエレガントなボッサ・ジャズに仕上がっています。本作の魅力が凝縮されたオープニング。Don Thompsonのヴァイヴがいいアクセントになっています。Maninho Costaのシブい男性ヴォーカルがDianaのヴォーカルを引き立ててくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=lePjtBIbgrk

「This Happy Madness」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Morais作の「Estrada Branca」をカヴァー。前述のGene Leesが英語詞を書いています。ここでは爽快なボッサ・ジャズに仕上げています。DianaのキュートなヴォーカルとBill McBirnieのフルートが涼しい微風のように流れてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=B9CHcjdqmyI

「The Telephone Song」
Roberto Menescal/ Ronaldo Boscoli作の名曲をカヴァー。ボッサ好きの人には鉄板の仕上がりのカヴァー。軽快なReg SchwagerのギターとDianaのチャーミングなヴォーカルが素敵なボッサ・ワールドを創り出します。

「Manha de Carnaval」
Antonio Maria/Luiz Bonfa作のボサノヴァ名曲「カーニバルの朝」のカヴァー。ここではセクシー&レイジーな哀愁ボッサを満喫できます。黄昏モードにピッタリです。

当ブログではDexter GordonGerry MulliganBalancoAstrud GilbertoJack Marshall & Shelly ManneSteen Rasmussen Feat. Josefine CronholmOscar PetersonAkua AllrichClaude Ciari, Bernard Gerard And The Batucada's Sevenのカヴァーも紹介済みです。ご興味のある方はそれらの記事もご参照下さい。

「So Nice」
Walter Wanderleyのヒットでもお馴染み、Paulo Sergio Valle/Marcos Valle作の名曲「ソー・ナイス(サマー・サンバ)」をカヴァー。当ブログではWalter WanderleyMarcos Valle以外に、Astrud Gilberto/Walter Wanderley TrioBebel Gilbertoのヴァージョンも紹介済みです。ここではジャズ・ヴォーカル作品らしいサラッとした雰囲気でカヴァーしています。

「Is It Really You?」
Diana Panton/Don Thompson作。本作唯一のオリジナル。しっとりとした哀愁ボッサを聴かせてくれます。

「The Night Has a Thousand Eyes」
Buddy Bernier/Jerry Brainin作のジャズ・スタンダード。Dianaの艶やかなヴォーカルの魅力全開の1曲。Reg Schwagerのギターの響きやDon Thompsonのヴァイヴもグッド!

「Dans Mon Ile」
Maurice Pon/Henri Salvador作。ボサノヴァの誕生に貢献したフランス人アーティストHenri Salvadorの名曲をカヴァー。当ブログでは先日Caetano Velosoのヴァージョンも紹介したばかりです。ノスタルジックな雰囲気とフランス語の響きに魅了されます。誰にも邪魔されない自分だけの時間をゆったり過ごしたい気分にピッタリ!

Caetano Velosoの記事でも書きましたが、故Henri Salvadorのアルバムも近々取り上げたいと思います。

「Felicidade」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Morais作のボッサ名曲のカヴァー。フランス語詞で聴く「Felicidade」はなかなかフレッシュな印象を受けます。

当ブログではRamsey Lewis TrioKenny DrewMilton NascimentoSirius BClaude Ciari, Bernard Gerard And The Batucada's Sevenのカヴァーも紹介済みです。ご興味のある方はそれらの記事もご参照下さい。

「Tu Sais Je Vais T'aimer」
この曲もAntonio Carlos Jobim/Vinicius de Morais作。原題は「Eu Sei Que Vou Te Amar」です。当ブログではSteen Rasmussen Feat. Josefine Cronholmのカヴァーも紹介済みです。女性ジャズ・ヴォーカル作品らしいしっとりとした味わいがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=WPtHzw4pIZs

「Dreamer」
Vinicius de Moraes/Antonio Carlos Jobim作。原題は「Vivo Sonhand」です。ここではGene Leesが書いた英語詞で歌われます。当ブログではWanda Sa(Wanda De Sah)Diane Denoir/Eduardo Mateoのヴァージョンを紹介済みです。本ヴァージョンはKiki Misumiのチェロも入った実にエレガントな雰囲気の「The Dreamer」を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=ZrsEpN9wOYw

「And I Love Him」
Beatlesの名曲「And I Love Her」のカヴァー(Lennon/McCartney作)。HerをHimに変えた女性ヴァージョンとして当ブログではRita Leeのカヴァーも紹介済みです。切々と歌うDianaの哀愁ヴォーカルに魅了されます。
http://www.youtube.com/watch?v=OizKD782tXE

「Fais Comme L'Oiseau」
当ブログでも紹介したMichel Fugain Et Le Big Bazarヴァージョンでもお馴染み、ブラジルの男性SSWデュオAntonio Carlos & Jocafiによるメロウ・サンバの名曲「Voce Abusou」のカヴァー。フレンチ・ボッサが良く似合う楽曲ですが、Dianaもその雰囲気を上手く受け継いでいます。

「Que Reste-T-Il De Nos Amours」
Charles Trenet/Leo Chauliac作。ラストはシャンソン名曲をカヴァー。ジャズ・スタンダード風のオーセンティックな仕上がりです。

ご興味がある方はDiana Pantonの他作品もチェックを!

『...Yesterday Perhaps』(2005年)
昨日のわたし

『If the Moon Turns Green』(2007年)
ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた

『Pink』(2009年)
ピンク~シークレット・ハート
posted by ez at 05:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月28日

『今の気分は...2012年7月28日編』

仕事やらロンドン五輪やら酒宴やらで記事をアップする時間がありません(泣)

こういう場合のお決まりパターン・・・過去記事から10曲セレクトするシリーズです(笑)

今回は2000年代作品からサマー・モードな10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

The Rebirth「Evil Vibration」
http://www.youtube.com/watch?v=pR8Mc2P0Vd8
This Journey in
From 『This Journey In』(2005年)

Malena「Liega El Verano」
http://www.youtube.com/watch?v=RybPCwMBybY
Fried Samba
From 『Fried Samba』(2008年)

Bossacucanova & Roberto Menescal「Rio」
http://www.youtube.com/watch?v=Z2N0FJ0E1ek
Brasilidade
From 『Brasilidade』(2001年)

Para:Diso「Waiting 4 The Sun 2 Shine」
http://www.youtube.com/watch?v=-gmjtuBK6aA
パラダイス・トゥー・パラノイア
From 『Paradise II Paranoia』(2001年)

Paolo Fedreghini And Marco Bianchi「Spread Your Love」
http://www.youtube.com/watch?v=3OqdoRW4XM8
Several People
From 『Several People』(2004年)

Mark De Clive-Lowe「Day By Day」
http://www.youtube.com/watch?v=fmz4FpGEgSg
シックス・ディグリーズ
From 『Six Degrees』(2000年)

Teddy Rok Seven「Feel」
http://www.youtube.com/watch?v=FLcUKfhtuoU
ユニヴァーサル・フォー
From 『Universal Four』(2004年)

The Jazzinvaders「Day By Day」
http://www.youtube.com/watch?v=htdZe1p2Cq8
ブロウ!
From 『Blow!』(2008年)

Milano Jazz Dance Combo「Just In Time」
http://www.youtube.com/watch?v=KdFo-8ee4Sc
ミラノ・ジャズ・ダンス・コンボ
From 『Milano Jazz Dance Combo』(2009年)

Esperanza Spalding「I Adore You」
http://www.youtube.com/watch?v=D_t3pczu6iE
Esperanza
From 『Esperanza』(2008年)
posted by ez at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月26日

Grupo Fantasma『Sonidos Gold』

ラテン・グラミー賞にもノミネートされたハイブリッドなラテン・ファンク作品☆Grupo Fantasma『Sonidos Gold』
ソニードス・ゴールド
発表年:2008年
ez的ジャンル:ハイブリッド系ラテン・ファンク
気分は... :まずは勝ち点3で一安心!

ロンドン五輪の先陣を切ってなでしこジャパンが初戦を勝利しました。

追加点を奪えずミスから1点を返された時はヤバイと思いましたが、その後焦らず我慢して勝ち切ったのはなでしこの成長かもしれませんね。特に後半の澤選手の守備での貢献はさすがでしたね。改めてその存在の大きさを実感しました。

今回は実力派ラテンファンク・バンドGrupo Fantasmaの4thアルバム『Sonidos Gold』(2008年)です。

テキサス州オースティン出身を拠点に活動するラテン・ファンク・バンドGrupo Fantasmaの紹介は『El Existential』(2010年)に続き2回目になります。

Prince殿下から気に入られ、殿下のライブの前座やバック・バンドを務めたことでも知られるハイブリッドなラテン・ファンク・バンドGrupo Fantasma。そんな彼らを代表するアルバムがラテン・グラミー賞にもノミネートされた本作『Sonidos Gold』です。

『Sonidos Gold』『Grupo Fantasma』(2002年)、『Movimiento Popular』(2004年)、『Comes Alive』(2006年)に続く4thアルバムとなります。

本作におけるメンバーは、Matthew "Sweet Lou" Holmes(conga)、Beto Martinez(g)、Greg Gonzalez(b)、Jose Galeano(per、vo)、Adrian Quesada(g)、Leo Gauna(tb、key)、Kino Rodriguez(vo、guiro)、Johnny Lopez(ds)、Gilbert Elorreaga(tp)、Josh Levy(bs)の10名です。

それ以外にN.Y.サルサを代表する名ピアニストLarry Harlow(key)やMaceo Parker(sax)、Greg Boyer(tb)といったP-Funk系ミュージシャンなどがゲスト参加しています。

ラテン、サルサ、クンビア、ファンク、ジャズ、レゲエ、ロック等を取り入れたGrupo Fantasmaらしいハイブリッドなラテン・ファンクを満喫できます。アルバムを聴いていると、Robert Rodriguez監督のエル・マリアッチ・シリーズが観たくなります。

ラテンを聴かない方でも「Bacalao Con Pan」「Gimme Some」あたりのカッチョ良さを聴くと興味を持つと思います。

まずは「Bacalao Con Pan」「Gimme Some」の2曲を聴いてみてください。

全曲紹介しときやす。

「El Sabio Soy Yo」
テックス・メックス感のあるラテン・チューン。灼熱の哀愁チューンって感じがいいですね。

「Levantate」
ノスタルジックな哀愁感がいいですね。後半のサルサ・モードの演奏で盛り上がります。

「Arroz con Frijoles」
重厚感のあるラテン・ファンク・チューン。覚醒感のあるリズムのうねりがドープなラテン・ワールドへ誘ってくれます。終盤はサンバ・モードで大盛り上り!

「Bacalao Con Pan」
オススメその1。僕の一番のお気に入り。偉大なキューバン・バンドIrakereのカヴァーです。この曲はラテンを聴かない人でもジャズ・ファンク好きであれば気に入るであろう超格好良い仕上がり。ギターを中心に据えたサウンドは70年代チカーノ・ロック好きの人もグッとくるはずなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=ATwFEwY6r_U

「Naci De La (Rumba y Guaguanco)」
Larry HarlowとP-Funk Horn SectioのGreg Boyerをフィーチャー。アシッドな雰囲気も漂う哀愁ラテン・グルーヴです。

「Rebotar」
テックス・メックスな哀愁感にグッときます。安酒場で飲んだくれたい気分になりますね。
http://www.youtube.com/watch?v=MZYaPNRItJY

「Cumbia De Los Pajaritos」
オススメその2。Los Mirlos「La Danza De Los Mirlos」のカヴァー。オリジナルはペルーのサイケデリック・クンビアのコンピ・アルバム『The Roots Of Chicha - Psychedelic Cumbias From Peru』にも収録されていました。オリジナルの妖しげな雰囲気を受け継ぎつつ、Grupo Fantasmaらしいハイブリット感のあるカヴァーに仕上がっていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=a89IWMA_TZM

Los Mirlos「La Danza De Los Mirlos」
 http://www.youtube.com/watch?v=WnE3cRL2R80

「Gimme Some」
オススメその3。Maceo Parkerのサックス、Black Joe Lewisのヴォーカルをフィーチャー。「Bacalao Con Pan」と並ぶ僕のお気に入り。Santana好きは気に入るであろう格好良いラテン・ファンク・チューン。ドラム・ブレイクもキマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=JwT5bUZm2a4

「El Desconocido」
レゲエのテイストも入り混じったハイブリッドな哀愁ラテン・チューン。最初は野暮ったい印象を受けるのですが聴いているうちにクセになります。
http://www.youtube.com/watch?v=N0QZ3fo1XmQ

「Se Te Mira」
オススメその4。Larry Harlow参加の2曲目。70年代N.Y.ラテン/サルサがお好きな人であればグッとくる1曲だと思います。

「Soltero」
ラテンなホーン・アンサンブルを楽しめる哀愁チューン。

「Perso Fra i Mesquites」
ラストは妖しくムーディーに締め括ってくれます。エレガントなストリングスもムードを演出してくれます。

興味がある方はGrupo Fantasmaやサイド・プロジェクトBrownoutの作品もどうぞ!

『Movimiento Popular』(2004年)
Movimiento Popular

『Comes Alive』(2006年)
Comes Alive

『El Existential』(2010年)
エル・エクシステンシャル

Brownout『Homenaje』(2007年)
Homenaje

Brownout『Aguilas and Cobras』(2009年)
Aguilas and Cobras

Brownout『Oozy』(2012年)
Oozy
posted by ez at 03:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする