2012年12月20日

Hird『Moving On』

Yukimi Naganoのヴォーカルをフィーチャー。北欧らしいセンスのNu Jazz☆Hird『Moving On』
Moving on
発表年:2004年
ez的ジャンル:スウェディッシュNu Jazz
気分は... :雪見だいふくが食べたい!

今回はスウェーデン人アーティストChristoffer BergによるプロジェクトHird(ヒルド)のアルバム『Moving On』(2004年)です。

Christoffer Bergは1982年スウェーデン、イェーテボリ生まれ。両親がミュージシャンであったこともあり、幼少期から音楽教育を受けていたマルチ・ミュージシャン/クリエイターです。

Hird名義では2003年のシングル「Keep You Kimi」 でデビューしています。

そして22歳の時に創り上げたアルバムが本作『Moving On』(2004年)です。"若き天才"と呼ぶに相応しい北欧Nu Jazz作品に仕上がっています。

さらに本作を盛り上げてくれるのはHirdと同じ若きスウェーデン人アーティスト、Yukimi NaganoAndreas Saagの2人です。

Yukimi Naganoは日系スウェーデン人の女性シンガー。当時はKoopSwell Session、Stateless(共にAndreas Saagの変名)の作品への参加で話題になり、後に自身のグループLittle Dragonを率いることになります。

Little Dragonは最近でいえば、今年一番の話題作Robert Glasper Experiment『Black Radio』(国内盤)および『Black Radio Recovered: The Remix EP』でLittle Dragonの「Twice」をカヴァーしていました。

Andreas Saagは1980年スウェーデン、イェーテボリ出身。Swell SessionStateless等の名義で作品をリリースしています。2000年にYukimi NaganoをフィーチャーしたSwell Session名義のシングル「A Swell Session/The Music In Her Eyes」がGilles Petersonなどから絶賛され、注目を集めるようになりました。当ブログでは
Stateless名義のアルバム『Art Of No State』(2003年)を紹介済みです。

全体的には若き天才による北欧らしいNu Jazz/クロスオーヴァー作品に仕上がっています。結局本作以降Hird名義の作品をリリースしていません。こんなに素晴らしい内容なのに勿体ないですね。

最近は裏方の活動が多いようですが、本人が主役のアルバムをまた聴きたいですね。

全曲紹介しときやす。
※国内盤と輸入盤で曲順が異なるのでご注意を!こちらは国内盤の曲順です。

「Keep You Kimi」
前述のようにHirdのデビュー・シングル。Yukimi Naganoをフィーチャー。エレピのメロウな響きをバックにYukimi Naganoがミステリアスなヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=_ZWyDoJABT4

「I Love You My Hope」
Yukimi Naganoをフィーチャー。僕の一番のお気に入り。浮遊するメロウ・サウンドをバックに疾走する感じがたまりません。少し気怠いYukimi Naganoのヴォーカルにも雰囲気があります。Andreas Saagのフェンダー・ローズがひたすら心地好いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=XEQXD-qgD2o

「Getting Closer」
この曲ではHird自身がヴォーカルをとっています。北欧らしい澄み切った雰囲気のサウンドをバックに、少し籠ったHirdの控えめなヴォーカルがマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=Xt4VHzWi8CM

「Burn4」
この曲はトリップ・ホップ的なダビー感の漂うインスト・チューン。Roy Ayers Ubiquity「The Boogie Back」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=G1pNtEGi8NU

「Love Again」
Yukimi Naganoをフィーチャー。寂しげなフルートの音色が印象的な哀愁チューン。Hirdの中にしっかりジャズが根付いていることを感じる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=-kV57UyVGxs

「Fading Blues」
Yukimi Naganoをフィーチャー。ブルージーなYukimi Naganoのヴォーカルが印象的な哀愁バラード。Yukimi Naganoの魅力を満喫しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=-zFeMfmZBgk

「Moving On」
Yukimi Naganoをフィーチャー。タイトル曲は幻想的なジャジー・グルーヴ。クラブミュージックとジャズがいい塩梅で融合しています。
http://www.youtube.com/watch?v=LqCj5658WTg

「Buddy Rich」
名ジャズ・ドラマーBuddy Richの名を冠したオマージュ的な仕上がり。幼少期からドラムを叩いていた彼らしい楽曲かもしれません。スウィンギーな展開が急にエレクトロニカに急変するあたりが面白いです。
http://www.youtube.com/watch?v=W3scBS4Pm8M

「Water Under My Bridges」
幻想的なエレクトロニカ・サウンドが印象的です。

「Memories From The Room (Shibuya Mix)」
国内盤ボーナス・トラック。これがいいんです。ラウンジ感の漂うスタイリッシュなクロスオーヴァー・チューンに仕上がっています。

冬になると北欧アーティストの作品に惹かれますね。
posted by ez at 13:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月19日

Patti Austin『Havana Candy』

Dave Grusin/Larry Rosenプロデュースによる2ndアルバム☆Patti Austin『Havana Candy』
Havana Candy

発表年:1977年
ez的ジャンル:CTI系コンテンポラリー女性ヴォーカル
気分は... :ソングライターとしての彼女にも注目

今回は女性ジャズ/R&BシンガーPatti Austinの2ndアルバム『Havana Candy』(1977年)です。

Patti Austinの紹介はデビュー・アルバム『End of a Rainbow』(1976年)に続き2回目となります。

『End of a Rainbow』のエントリーが2006年ですから、6年ぶりのエントリーです。かなり間隔が空いてしまいました。

さて、本作『Havana Candy』(1977年)は1st『End of a Rainbow』と同じくCTIからリリースされたメロウネス溢れる好盤です。『End of a Rainbow』とセットで持っておきたい1枚ですね。

1st『End of a Rainbow』はCreed Taylorがプロデュースしていましたが、本作『Havana Candy』はDave Grusin/Larry Rosenの名コンビがプロデュースしています。

参加ミュージシャンも豪華です。Dave Grusin(el-p)、Eric Gale(g)、Hugh McCracken(g)、Steve Khan(g)、Richard Tee(p)、Anthony Jackson(b)、Will Lee(b)、Steve Jordan(ds)、Ralph MacDonald(per)、Michael Brecker(ts)等が参加しています。このメンバーを見ただけでもメロウ好盤という気になりますね。

改めて聴いて気づくのは、全8曲中6曲がPatti Austin本人のオリジナルであり、いいソングライターなんだなぁという点です。

多分、5年ぶりに聴きましたが、改めていいアルバムだと実感しました。

全曲紹介しときやす。

「That's Enough For Me」
Dave Grusin/Larry Rosen作。1stの名曲「Say You Love Me」がお好きな人であれば気に入るであろうメロウ・クラシック。名うてミュージシャンが生み出す極上メロウ・サウンドをバックに、Pattiがソウルフルなヴォーカルで魅了してくれます。Lee Ritenourもカヴァーしていますね。
http://www.youtube.com/watch?v=ODeqIOd33v4

Lee Ritenour「That's Enough For Me」
http://www.youtube.com/watch?v=DzFinrDqwD8

また、DJ Quik feat. AMG, Hi-C & 2nd II None「Skanless」のサンプリング・ソースにもなっています。
DJ Quik feat. AMG, Hi-C & 2nd II None「Skanless」
 http://www.youtube.com/watch?v=eKCrX0_KHxo

「Little Baby」
曲調がBilly Joel「Stranger」っぽいですね。そういえば『The Stranger』も本作と同じ1977年ですね。Richard Teeの小粋なピアノが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=NDIDUzNku8g

「I Just Want To Know」
Michael Breckerのテナー・サックスと共に始まるビューティフル・バラード。胸の奥に響いてくる感動的な仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=zJG1F33DUu0

「Havana Candy」
タイトル曲はカリプソ/ラテン・フレイヴァーの涼しげなトロピカル・メロウ・チューン。Dave Valentinがティンバレス&フルートで盛り上げてくれます。ハイ・ファイ・セットもカヴァーしていました。
http://www.youtube.com/watch?v=7lLZOBf_Peg

Rascalz「Movie Star」、Keith Murray「Candi Bar」等のサンプリング・ソースにもなっています。
Rascalz「Movie Star」
 http://www.youtube.com/watch?v=UOVGZ3SKJWs
Keith Murray「Candi Bar」
 http://www.youtube.com/watch?v=YJr2PhGgbKo

「Golden Oldies」
疑似ライヴ風のロックン・ロール。この曲だけアルバムで浮いている印象を受けます。悪くはないけど、個人的にはこのアルバムにこの音は求めていません。
http://www.youtube.com/watch?v=bnE6v9XirQw

「I Need Somebody」
ゴスペル・タッチの感動バラード。イントロのEric Galeのギターにもグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=tTYiTdH-XCk

「We're In Love」
僕の一番のお気に入り。CTI作品らしいメロウ・チューンに仕上がっています。サンセット・モードにぴったりですね。Dave Grusingがそのアレンジャー能力を如何なく発揮しています。
http://www.youtube.com/watch?v=31a7hbM7hU4

「Lost In The Stars」
ラストはMaxwell Anderson/Kurt Weill作のスタンダードのカヴァー。スタンダード然としたバラードを堂々と歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=MQuIq2HAMDU

『End of a Rainbow』(1976年)もセットでどうぞ!

『End of a Rainbow』(1976年)
エンド・オブ・ア・レインボー
posted by ez at 10:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月18日

Cashflow『Big Money』

1stに続き2ndもLarry Blackmonプロデュース☆Cashflow『Big Money』
cashflow big money.jpg
発表年:1988年
ez的ジャンル:Larry Blackmon系エレクトリック・ファンク
気分は... :ビッグ・マネーは得られませんでしたが・・・

今回はCameoLarry Blackmonに見出されたファンク・グループCashflowの2ndアルバム『Big Money』(1988年)です。

アトランタ出身のファンク・グループCashflowの紹介は、1stアルバム『Cashflow』(1986年)に続き2回目となります。

Larry Blackmonがプロデュースし、シングル「Mine All Mine」がダンス・ヒットとなった1stアルバム『Cashflow』(1986年)は注目を浴びましたが、2ndとなる本作『Big Money』(1988年)は同じLarry Blackmonプロデュースにも関わらず、殆ど話題になりませんでした。確かに1stに比べて小粒になった印象を受けますが、個人的には当時よく聴いていたアルバムです。

本作におけるメンバーはGaylord Parsons(ds、per、vo)、Kary Hubbert(vo)、James Duffie (key、vo)、Simeo Overall(key、vo)の4名。前作からRegis Fergusonが抜け、Simeo Overallが新たにメンバーに加わっています。

プロデューサーLarry Blackmonに加え、Tomi JenkinsNathan Leftenantもレコーディングに参加し、Cameoの3名が勢揃いしています。それ以外にも

それ以外にもCharlie Singleton(g、back vo)、Bernard Wright(key)、Keni Burke(b、back vo)等がレコーディングに参加しています。改めて聴くと、全般的にCharlie Singletonのギターが目立っていますね。

結局、タイトルのようなビッグ・マネーを稼ぐことなく、グループは本作を最後にシーンから姿を消すことになってしまいました。

今聴くと、正直B級で小粒なファンク・アルバムだと思いますが、それでも愛着のある1枚です。

全曲紹介しときやす。

「That's The Ticket」
オープニングはLarry Blackmonプロデュースらしいファンク・チューン。シングルにもなりました。Kary Hubbertのリード・ヴォーカルにCameo風のコーラスが絡み、Charlie Singletonのギターが唸りを上げます。

「Come Closer」
Kary Hubbertのヴォーカルの魅力を満喫できる美しいスロウ。前作に収録されていた名バラード「Reach Out」が好きな人であれば気に入るはず!Melvin Wellsのサックスがロマンティック・ムードを盛り上げてくれます。

「Devastation」
80年代らしいエレクトリック・ファンク・チューン。ラップ・パートも入ったB級感溢れる仕上がりですが、なかなかいいノリです。

「Love Education」
この曲もシングルになりました。アップものではコレが一番好きですね。前作のダンス・クラシック「Mine All Mine」がお好きな人であれば、気に入るであろうエレクトリック・ファンク・チューン。軽快ながらも適度にメロディアスなのがいいですね。

「All Systems Go」
軽快に疾走するB級ムード満点のエレクトリック・ファンク・チューン。良くも悪くもこの時期らしい音ですな。

「You Know That」
Cameo風のソリッドさが印象的なラップ入りファンク・チューン。この曲でもCharlie Singletonのギターが目立っています。

「Big Money」
タイトル曲もCameo風のファンク・チューン。でも小粒感は否めませんが・・・

「Love's Funky」
この曲のみメンバーのオリジナル曲ではありません。タイトル通りファンキーに押しまくってアルバムは幕を閉じます。。

『Cashflow』(1986年)
CASHFLOW (EXPANDED EDITION)
posted by ez at 03:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月16日

Freddie Joachim『Fiberglass Kisses』

今年の僕のNo.1Hip-Hopアルバムはコレで決まり☆Freddie Joachim『Fiberglass Kisses』
fiberglass kisses.jpg
発表年:2012年
ez的ジャンル:メロウ&ジャジー系アングラHip-Hop
気分は... :待ってました!これぞ大人のアングラ・ジャジーHip-Hop!

先週末に紹介したCody ChesnuTT『Landing On A Hundred』を"今年のマイ・ベストR&B/Soulアルバム"の有力候補に推挙しましたが、今日紹介するアルバムは"今年のマイ・ベストHip-Hopアルバム"の有力候補です。

ということで、US西海岸サンディエゴ出身のビート・メイカーFreddie Joachimの最新作『Fiberglass Kisses』です。

Freddie Joachimの紹介は1stアルバム『In With Time』(2008年)に続き、2回目となります。

『In With Time』は大人のためのアーバン・メロウなHip-Hopアルバムとして当時かなり聴きましたし、今でもお気に入りのアングラ・ジャジーHip-Hop作品です。

その後、Questionとの共演作『Study Guide』(2009年)、さらには『Midway』(2010年)と良質のインスト作品をリリースしていましたが、今回ヴォーカルをフィーチャーした『In With Time』に近い感覚の新作『Fiberglass Kisses』をリリースしてくれました。

新作『Fiberglass Kisses』は、『In With Time』のような大人のアングラHip-Hopらしいジャジー&メロウ感に加え、浮遊する幻想的なコズミック感が印象的です。

やはりヴォーカルをフィーチャーした5曲が聴きどころですが、インスト曲もなかなか聴き応えがあります。

Freddie Joachimはアパレル・ブランドへ数多く楽曲提供しているようですが、本作を聴くと確かに耳で聴く1つのコレクションという感じがします。エッジーだけどやり過ぎない洗練を感じるコレクションといったところですかね。

今年はOthello Plus The Pocket Change Band『Translation Please』ArtOfficial『Vitamins & Minerals』Kero One『Color Theory』等アングラ・ジャジーHip-Hopの当たり年だと思いますが、本作もそれを象徴する1枚だと思います。

全曲を紹介しときやす。

「Hold You Through The Storm」
嵐の中を浮遊するかのようなジャジー・トラックがアルバムのオープニングを飾ります。

「I Say I」
Lauren Santiagoをフィーチャー。『In With Time』を彷彿させるグッド・ヴァイヴなメロウ・トラックをバックに艶やかなLauren Santiagoの女性ヴォーカルがよく栄えます。
http://www.youtube.com/watch?v=iW4JU9Z7tUg

「When You Look At The Moon」
月世界の神秘的な非日常感をアングラ・ジャジーHip-Hopらしいコズミック・サウンドで表現しています。インスト・チューンながら、なかなか聴き応えがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=khpWjMSyJM0

「To Remind Us」
Miles Bonnyをフィーチャー。シングルにもなりました。シブいホーンが絡むネオソウル調のジャジー・チューンはまさに大人のジャジーHip-Hopに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=cm00HrApySY ※最初のみ

「Just You And Me Tonight」
数多くのアパレル・ブランドへ楽曲提供しているFreddie Joachimらしいインスト・チューン。コレクションのランウェイで流れていそうな感じですよね。

「The Right One」
Jasmine Mitchellをフィーチャー。彼女のキュートなラップ&ヴォーカルを活かしたセクシー・ジャジー・チューンに仕上がっています。

「In The Middle Of The Night」
幻想的ムードに魅了されるインスト・チューン。アングラ・ジャジーHip-Hopらしいアーバン・ナイト・トラックだと思います。幻想的なサウンドの中に吸い込まれそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=hIkUXag1Qnw

「Golden Temple」
Marをフィーチャー。クール・マッドネスなムードを醸し出すコズミック・チューン。コズミック&スピリチュアルなクロスオーヴァー・サウンドと一緒に聴きたくなります。
http://www.youtube.com/watch?v=xxdKeacU7ZM

「As We Stand Here Together」
前曲の流れを受け継ぐコズミック・トラックが印象的なインスト。
http://www.youtube.com/watch?v=XyInHgFv-3Y

「Keep Lovin'」
Carlitta Durandをフィーチャー。アルバムからの先行シングルにもなりました。グッド・ヴァイヴなメロウ・チューンはアングラ・ジャジーHip-HopやメロウR&B好きの人であれば気に入るはずです!
http://www.youtube.com/watch?v=F2zoy4u72PI

「Together We Will Be」
浮遊しながら空中を散歩しているかのような幻想的なトラックは、一歩一歩踏みしめるかのようなビート感がひたすら心地好いです。
http://www.youtube.com/watch?v=M4qGj4_HsDk

「Keep Lovin' (Eric Lau Remix) 」
ラストは「Keep Lovin'」のリミックス。UKのプロデューサーEric Lauがリミックスを手掛けています。ミステリアスな雰囲気に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=xo-f9eqMxnI

Freddie Joachimの過去作品もチェックを!特に『In With Time』(2008年)はアングラ・ジャジーHip-Hop好きであれば鉄板だと思います。

『In With Time』(2008年)
イン・ウィズ・タイム

Question & Freddie Joachim?『Study Guide』(2009年)
STUDY GUIDE

『Midway』(2010年)
ミッドウェイ

前述の今年のオススメ、アングラ・ジャジーHip-Hopアルバム3枚もチェックを!

Othello Plus The Pocket Change Band『Translation Please』
TRANSLATION PLEASE (トランスレイション・プリーズ)

ArtOfficial『Vitamins & Minerals』
ヴィタミンズ・アンド・ミネラルズ

Kero One『Color Theory』
カラー・セオリー
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月15日

Flora Purim『Carry On』

George Dukeプロデュース。ジャズ・ダンス・クラシック「From The Lonely Afternoon」収録☆Flora Purim『Carry On』
キャリー・オン(紙ジャケット仕様)
発表年:1977年
ez的ジャンル:ブラジル/フュージョン系女性シンガー
気分は... :天下分目の前日・・・

ブラジル/フュージョン・ファンに人気の女性シンガーFlora Purimの3回目の登場です。

『Butterfly Dreams』(1973年)、『Nothing Will Be As It Was...Tomorrow』(1977年)に続いて紹介するのは『Carry On』(1979年)です。

本当は『Carry On』の1つ前の作品『Everyday, Everynight』(1978年)を紹介しようと思っていたのですが、何となく今日の気分はコチラの方だったので急遽変更しました。

本作『Carry On』(1979年)は、George Dukeをプロデューサーに迎え、アメリカ市場を意識したポップ路線を強く打ち出した作品です。ジャケのケバケバしさからしてそんな感じですよね(笑)

レコーディングには夫Airto Moreira(per、ds)やGeorge Duke(key、syn、vo)をはじめ、Al Jarreau(vo)、Byron Miller(b)、Leon "Ndugu" Chancler(ds)、Michael Sembello(g)、 David Myles(g)、David Amaro(g)、Larry Williams(fl、as)、Joe Farrell(fl、ss)、Greg Phillinganes(syn)、Jerry Hey(tp)、Raul De Souza(tb)、Bill Reichenbach(tb)、Bobby Lyle(key、syn)、Hugo Fattoruso(key、syn)、Ronnie Foster(key)、Ricky Lawson(ds)等の有名ミュージシャンが多数参加しています。

このポップ路線は結局商業的には不発に終わりましたが、アルバム自体はなかなかメリハリのある構成で楽しめます。

特に「From The Lonely Afternoon」はジャズ・ダンス・クラシックと人気です。タイトル曲「Carry On」Mtumeのカヴァー「Love Lock」あたりも僕のお気に入りです。

Flora Purim & Airto MoreiraGeorge Dukeのコラボを楽しみましょう。

全曲を紹介しときやす。

「Sarara」
Gilberto Gil作。Gilのオリジナルは当ブログでも紹介した『Realce』や『Nightingale』で楽しめます。オリジナル同様、レゲエ調のリラックスした雰囲気で聴かせてくれます。Joe Farrellのソプラノ・サックス・ソロが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Xsl3Cp8TrHE

「From The Lonely Afternoon」
本作のハイライト。Milton Nascimento作品のカヴァーです。Wayne ShorterとMiltonの共演作『Native Dancer』収録曲としてお馴染みですね。当ブログではToninho Hortaのカヴァーも紹介済みです。本ヴァージョンはTheo Parrishもプレイするダンス・ジャズ・クラシックとして人気の1曲です。幻想的なコズミック・ サンバ・フュージョンといった感じですね。Bobby Lyleの鍵盤のイントロを聴いただけで期待感があります。そしてFloraの本領発揮のスキャットにヤラれます。ブラジル音楽好きにはお馴染みの重鎮Raul De Souzaのトロンボーンもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=Qb8VtlA_jh8

「Niura Is Coming Back」
Floraの妹Yana Purimの作品。Mike Sembelloのアコースティック・ギターとAirtoによるパーカッションのみのシンプルな演奏ですが、どこか幻想的な魅力があります。
http://www.youtube.com/watch?v=IHi8BbeVq68

「Once I Ran Away」
この曲もYana Purim作。前曲の流れを受け継ぎ、Mike Sembelloのアコースティック・ギターとGeorge Dukeのエレピと Bobby Lyleのピアノを中心とした幻想的なバラードに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=zDQPpZcJ98g

「Carry On」
タイトル曲はGeorge Duke作。いかにもGeorge Dukeらしい派手でディスコチックなファンキー・ブラジリアン・フュージョンに仕上がっています。ここではAl Jarreauもリード・ヴォーカルで参加し、Floraと共に素晴らしい男女ヴォーカルを聴かせてくれます。Airtoに加え、Sheila E.のティンバレスも加わったパーカッシヴ・サウンドもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=W1d-rtW1c98

「Love Lock」
James Mtume/Reggie Lucas作。オリジナルはMtumeの1st『Kiss This World Goodbye』(1978年)に収録されています。爽快なフュージョン・サウンドがなかなか心地好い1曲に仕上がっています。George Dukeのシンセが目立っています。
http://www.youtube.com/watch?v=C2DMWSrJU9Q

「Corine」
George Duke作。サンセット・モードの美しいバラードです。Raul De Souzaのトロンボーンがいい味出しています。本作と同年にリリースされたGeorge Duke『Follow The Rainbow』にも収録されているので聴き比べてみるのも楽しいのでは?

「Island In The Sun Interlude」
David Batteau/Mike Sembello作。懐かしい「Maniac」でお馴染みのMike Sembello作品。インタールード的なラテン・フレイヴァー小曲です。

「Beijo Partido (Broken Kiss)」
Toninho Horta作の名曲(オリジナルは1st『Terra dos Passaros』収録)。当ブログでは『Diamond Land』収録のToninho Horta自身のヴァージョンに加え、Milton NascimentoTamba Trioのカヴァーも紹介済みです。ミナスらしいミステリアスな美しさが漂う名曲の魅力をFloraの艶っぽいヴォーカルがさらに高めています。何故かこの曲のみStanley Clarkeがプロデュースに参加しています。

「Freeway Jam」
Max Middleton作。ラストはJeff Beck『Blow by Blow』収録曲のカヴァーと意外な選曲です。ジャズ・ロック的な展開ですけど、僕にはイマイチかな。

次回こそ『Everyday, Everynight』(1978年)を紹介しますね。

『Butterfly Dreams』(1973年)
Butterfly Dreams

『Nothing Will Be As It Was...Tomorrow』(1977年)
ナッシング・ウィル・ビー・アズ・イット・ワズ...トゥモロウ+2

旦那Airto Moreiraの過去記事もご参照下さい。

Airto Moreira『Fingers』(1973年)
フィンガーズ

Airto Moreira『Identity』(1975年)
アイデンティティー

Airto Moreira『I'm Fine, How Are You?』(1977年)
アイム・ファイン、ハウ・アー・ユー?(紙ジャケット仕様)

Airto Moreira『Samba de Flora』(1988年)
Samba de Flora
posted by ez at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする