2013年04月19日

Ananda Project『Truth』

Chris Brannによる人気ハウス・プロジェクトの2011年作品☆Ananda Project『Truth』
TRUTH
発表年:2011年
ez的ジャンル:アトランタ発アーバン・ハウス
気分は... :大人のアーバン・ハウスが夜のしじまに誘う・・・

今日は別の作品の記事を用意していたのですが、急にハウスが聴きたくなったので直前で差し替えました。

ということで今回はChris Brannによる人気ハウス・プロジェクトAnanda Projectの2011年作品『Truth』です。

アトランタを拠点にWamdue ProjectP'Taah等さまざまな名義で作品をリリースするハウス・クリエイターChris Brannですが、彼の人気を確立したのがAnanda Project名義の作品群です。

これまでAnanda Project名義で『Release』(2000年)、『Morning Light』(2003年)、『Relight』(2004年)※リミックス作品、『Fire Flower』(2007年)、『Truth』(2011年)、『Beautiful Searching』(2013年)といったアルバムをリリースしています。

今回紹介する『Truth』(2011年)は、多少位置付けが微妙な作品なのかもしれません。というのも、最新作『Beautiful Searching』(2013年)が『Fire Flower』(2007年)以来の最新作というアナウンスをされていたり、ディスコグラフィ・サイトにも記載されていなかったりします。日本先行発売された作品(多分、日本のみで発売された作品)であり、正規作品の扱いではないのかもしれません。

ただし、内容的には文句ナシでAnanda Projectらしい洗練された大人のアーバンなハウス・サウンドを満喫できます。

本作ではTerrance DownsAlex Lattimoreという2人の男性ヴォーカリストをフィーチャーしています。Terrance DownsはAnanda Projectではお馴染みのヴォーカリストですね。

普段ハウスを聴かないような方でも、アーバンなソウル/R&Bがお好きな方であれば、ヴォーカルをフィーチャーしたメロディアスな楽曲が多いのですんなり聴けると思います。

Chris Brannのセンスには脱帽ですね。

全曲紹介しときやす。

「Over and Over Again」
Alex Lattimoreをフィーチャー。キャッチーな魅力を持ったオープニング。メロディアスな中に妖しい魅力が漂うアーバン・ハウス。普遍的な魅力を持ったハウス・チューンだと思います。Alex LattimoreとChris Brannの相性の良さを感じます。

「Say Hello」
Ananda Projectではお馴染みのTerrance Downsをフィーチャー。ドリーミーに疾走していく感じがたまりません。

「Two Hearts」
Alex Lattimoreの低音セクシー・ヴォーカルが栄えるソウルフルなアーバン・ハウス。真夜中のドライブ・ミュージックとしてもサイコーなのでは?

「Rise Up」
ブラジリアン・フレイヴァーの効いたパーカッシヴなインスト・ハウス。ジャジーなサックスがいいアクセントになっています。

「Trust Your Heart」
Alex Lattimore/Gaelleをフィーチャー。アーバン・メロウな大人のハウス・チューン。ハウスのリズムとアーバン・ソウルな上ものが見事に融和しているのがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=VEE08zXE3DM

「My Synthesizer is Huggin You」
タイトルの通り、疾走するシンセ・サウンドが心地好い1曲。フロア仕様ではなくリスニング仕様になっているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ZlP6IV6KWl4

「DK8TR」
スペイシーなインスト・ハウス。スペイシーなブリブリ感が印象的です。

「Lovetree」
日本向けボーナス・トラック。Terrance Downsをフィーチャー。愛に満ちたビューティフル・ハウス。透明感のあるハウスの調べに魅了されます。
http://www.youtube.com/watch?v=WY5qQuyCtTk

「By The Ocean」
美しいピアノの響きを活かした小曲。

「Hide and Seek」
Terrance Downsをフィーチャー。美しい鍵盤の響きを活かした哀愁のハウス・チューン。美しくも儚く・・・というのもハウスの王道ですからね。

「The Night Beginning」
軽くトライバルな感じが心地好いパーカッシヴ・リズムとメロディアスな上ものの調和が美しいインスト・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=rkVj88NCQWE

「Love Theme from Two Hearts」
Alex Lattimoreをフィーチャー。この曲はハウスというよりはアーバン・ソウルという雰囲気に近いかもしれません。Alex Lattimoreのセクシー・ヴォーカルとアーバン・ナイトなサウンドが夜のしじまへ誘います。

Ananda Projectの他作品もチェックを!

『Release』(2000年)
Release

『Morning Light』(2003年)
Morning Light

『Relight』(2004年) ※リミックス作品
リライト

『Fire Flower』(2007年)
Fire Flower

『Beautiful Searching』(2013年)
ビューティフル・サーチング
posted by ez at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月18日

Leon & Mary Russell『Make Love to the Music』

夫婦アルバムの第2弾!幸せオーラ出まくっています☆Leon & Mary Russell『Make Love to the Music』
奏でる愛の調べ(SHM-CD生産限定紙ジャケット仕様)
発表年:1977年
ez的ジャンル:スワンプ大将のソウルフル夫婦アルバム
気分は... :エントリー2,500回目!

今回で2,500回目のエントリーとなります。
2,000回の時もそうでしたが、こうした区切りを迎えるとそれなりに達成感が湧き上がってきています。

このスタイルでコンスタントにエントリーするのは、それなりに労力を費やす必要があり正直大変なのですが、盤をセレクトするのは楽しさや、記事作成するたびに自分の知識が積み上がっていく充実感の方がそれを上回っているので続けることができていると思います。

改めて、直近の500回で取り上げた作品のリストをざっと眺めてみましたが、微妙に自分自身の嗜好が変化していることに気づき面白かったですね。

1.特定の年代・ジャンルに偏ったセレクトはしない
2.好きではない作品は紹介しない(好きな作品しか紹介しない)
3.自分が所有する作品しか紹介しない

ブログ開設以来こだわってきた上記の方針はこれからも継続していくつもりです。

次の大きな区切りは3,000回!その前に目前の1回を愚直に積み上げていきます。

さて、記念すべき2,500回目のエントリーでセレクトしたのは、"スワンプ大将"Leon Russellが当時の妻Mary Russellと制作した夫婦アルバム第2弾『Make Love to the Music』(1977年)です。

Leon Russellの紹介は、『Leon Russell』(1970年)、『Will O' The Wisp』(1975年)、Mary Russellとの夫婦アルバム第1弾『Wedding Album』(1976年)に続き4回目となります。

Sly & the Family Stoneのバック・ヴォーカルを務めていた黒人シンガーMary McCrearyと1975年に結婚したLeon Russellが、Shelter Recordsを離れて新たにParadise Recordsを設立し、その第1弾として制作したのが夫婦アルバムが『Wedding Album』(1976年)でした。

『Wedding Album』は、タイトルの通り新婚モードのラブラブ作品でしたが、そのラブラブ感を継続したまま制作されたのが夫婦アルバム第2弾『Make Love to the Music』(1977年)です。『奏でる愛の調べ』という大袈裟な邦題ですが、まさにそんな内容のアルバムです(笑)

どちらかと言えば、『Wedding Album』(1976年)の方が有名ですが、本作『Make Love to the Music』もMaryのソウルフル・ヴォーカルを活かした魅力的な1枚に仕上がっています。

Leon Russell(vo、key g、b)、Mary Russell(vo、key、per)を除くと、4名のドラマー等少数のミュージシャンしか参加しておらず、ヴォーカル&キーボードに加え、殆どのギター&ベースを演奏しているLeon Russellのプレーヤーとしての活躍が目立つ作品です。

前作同様、ファンキー&ソウルフル、そしてメロウなLeon Russellに出会える作品です。一方でスワンピーな楽曲も充実しており、さまざまな角度からLeon Russellの魅力を満喫できる1枚だと思います。

『Will O' The Wisp』(1975年)、『Wedding Album』(1976年)、そして本作の3枚が今僕が聴きたいLeon Russell作品ですね。

全曲Leon Russellのオリジナルです(共作含む)。

全曲紹介しときやす。

「Easy Love」
本作のハイライト曲かもしれませんね。軽快なファンキー・サウンドにシンセが絡むフリー・ソウル的なセンスの1曲に仕上がっています。Leon & Maryの夫婦ヴォーカルの掛け合いがサイコーです!前作収録の人気曲「Rainbow In Your Eyes」がお好きな人であれば気に入るはず!

「Joyful Noise」
"スワンプ大将"Leon Russellらしいスワンピー・チューン。これなら従来からのファンも満足するのでは?

「Now Say Boogie」
LeonとGary Oganの共作。Gary Oganはドラム&キーボードで本作に紹介しています。カントリー調の仕上がりですが、実に黒っぽくコクのある仕上がりなのでイモ臭いカントリー嫌いの僕でも堪能できます。

「Say You Will」
LeonとGary Oganの共作。カリプソのエッセンスを取り入れたトロピカルなメロウ・チューン。個人的にはこういった南国バカンス・モードのLeonも好き!
http://www.youtube.com/watch?v=AT8nLy9Ze4U

「Make Love To The Music」
個人的には「Easy Love」と並ぶお気に入り。Leon RussellならではのメロディとMaryのソウルフル・ヴォーカルの魅力が見事に噛み合った幸せオーラ出まくりのラブラブ・メロウ・ソウルに仕上がっています。まさに奏でる愛の調べですね。
http://www.youtube.com/watch?v=MzC1vGQAnDk

「Love Crazy」
切れ味鋭いグルーヴ感にグッとくるご機嫌なファンキー・ロック。Marty Grebbのサックスが盛り上げてくれます。

「Love Is In Your Eyes」
Leon Russellらしいメロディを楽しめるファンキー・メロウ。疾走感があって僕好みの1曲です。

「Hold On To This Feeling」
スワンピーな味わいと哀愁ソウル的な魅力をうまく融合した1曲に仕上がっています。

「Island In The Sun」
ラストはロマンティックな夫婦バラードで締め括ってくれます。中盤以降のMaryのゴスペル調多重ヴォーカルが感動的です。

本作の後、二人は離婚してしまうわけですが、彼らが残した2枚のアルバムの幸せオーラは今も聴く者を魅了するはずです。

Leon & Mary Russell『Wedding Album』(1976年)
ウェデイング・アルバム(SHM-CD生産限定紙ジャケット仕様)

Leon Russell『Leon Russell』(1970年)
レオン・ラッセル

Leon Russell『Will O' The Wisp』(1975年)
Will O' the Wisp
posted by ez at 01:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月17日

Madlib『Shades Of Blue』

奇才トラックメーカーによるBlue Note音源のリミックス/リメイク☆Madlib『Shades Of Blue』
Shades of Blue
発表年:2003年
ez的ジャンル:奇才トラックメーカー系ジャズHip-Hop
気分は... :Blue Note音源とHip-Hopが不可分な関係!

今回は奇才トラックメーカーMadlibが名門ジャズ・レーベルBlue Noteよりリリースした同レーベル音源のリミックス・アルバム『Shades Of Blue』(2003年)です。ジャケからしてBlue Noteしてますね。

Madlib(本名Otis Jackson Jr.)作品の紹介はTalib Kweliとのコラボ・アルバム『Liberation』(2007年)に続き2回目となります。

企画的要素もあるアルバムかもしれませんが、ジャズ・トランぺッターJon Faddisを叔父に持ち、Yesterday's New Quintet等のジャズ・プロジェクトをはじめ、ジャズ・ミュージシャンに深い憧憬を持つMadlibというトラックメーカーの原点に触れることができるアルバムかもしれませんね。

ジャズとHip-Hopの強固なタッグといった印象を受けます。無理矢理Blue Note音源をHip-Hop仕立てにしているのではなく、MadlibにとってHip-Hopもジャズも不可欠なものとなっているのがよくわかります。

オリジナル音源に対するリスペクトを感じるリミックス/リメイク、オリジナル音源を全く異なるかたちで再構築してしまうリミックスなどMadlibの手腕を存分に満喫できます。リミックスのみならず演奏による(カヴァーというよりも)リメイクも収録されており楽しめます。

オリジナルBlue Note音源と聴き比べるのも楽しいと思います。
当ブログで紹介した作品も多いので、そちらの記事もご参照ください。

オリジナルを知らない方は、こういった作品からジャズ名曲に触れるのも良いかもしれません。

Blue Note音源をMadlibがどのように解釈し、調理するのか楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Introduction」
イントロ。

「Slim's Return」
The Three Sounds「The Book of Slim」のリミックス。Gene Harris率いるピアノ・トリオThe Three Soundsの音源に、KRS-One「Krs-One Attacks」、「Sound of Da Police」、「Mortal Thought」、Gang Starr「Just to Get a Rep」ネタが絡む、Blue Note Meets Hip-Hopに相応しい1曲に仕上がっています。Madlibのヴァイヴもいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=apN0AXjJxQE

The Three Sounds『Elegant Soul』(1968年)
Elegant Soul

「Distant Land」
Donald Byrdの未発表をリミックス。Hip-HopビートにのったDonald Byrdのトランペットを楽しめます。Common「The 6th Sense」、Big L「Flamboyant」の声ネタも聴かれます。
http://www.youtube.com/watch?v=EQcuwVLx01o

「Mystic Bounce」
Ronnie Foster「Mystic Brew」のリミックス。オリジナルは『The Two Headed Freap』(1972年)に収録されています。軽やかなオルガン・ジャズが疾走するジャジーHip-Hopに生まれ変わっています。
http://www.youtube.com/watch?v=jCmbHWgkXek

Ronnie Foster『The Two Headed Freap』(1972年)
TWO HEADED FREAP

「Stormy」
Reuben Wilsonによる
Classics IVの名曲カヴァーをリメイク。オリジナルは当ブログでも紹介した『Love Bug』に収録されています。オリジナルはボッサ・テイストのメロウな演奏でしたが、ここではMorgan Adams Quartet Plus TwoというかたちでMadlib、Malcom Cattoのドラムも加わり、強力なHip-Hopビートにのったソウル・ジャズ風の演奏を楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=jMdzOowtKzo

Reuben Wilson『Love Bug』(1969年)
ラヴ・バッグ

「Blue Note Interlude」
ブルー・ノート・ストーリーを語るインタールード。

「Please Set Me at Ease」
Bobbi Humphrey「Please Set Me at Ease」のリミックス。オリジナルは『Fancy Dancer』(1975年)に収録されています。ここではHip-HopビートにのったM.E.D.のヴォーカルをフィーチャーし、オリジナルを解体したうえで見事に再構築しています。
http://www.youtube.com/watch?v=5uO16CLgEgg

Bobbi Humphrey『Fancy Dancer』(1975年)
ファンシー・ダンサー (完全期間限定盤)

「Funky Blue Note」
この曲のみMadlibのオリジナル。「Stormy」同様、Morgan Adams Quartet Plus Two名義による格好良い演奏を楽しめます。ビートの格好良さとしてはこれが一番だったりして・・・
http://www.youtube.com/watch?v=zDqcub0EeRE

「Alfred Lion Interlude」
インタールード。

「Stepping Into Tomorrow」
Donald ByrdによるMizell作品のリミックス。オリジナルの魅力を重視したリミックスにDonald Byrd、Mizell兄弟へのリスペクトが感じられます。
http://www.youtube.com/watch?v=7M1UJmfQ-Kk

Donald Byrd『Stepping Into Tomorrow』(1974年)
ステッピン・イントゥ・トゥモロー (完全期間限定盤)

「Andrew Hill Break」
Andrew Hill「Illusion」を使ったインタールード。

「Montara」
Bobby Hutcherson「Montara」のリミックス。オリジナルは当ブログでも紹介した『Montara』(1975年)に収録されています。本曲のリミックスといえば、『The New Groove (The Blue Note Remix Project Volume 1) 』(1996年)に収録されていたThe RootsによるリミックスThe Roots Remixも有名ですが、その流れを汲んでいる感じですね。Lou Rawls「Lifetime Monologue」ネタのリズムをバックに、DJ Grand Wizard Theodore「Live Convention」、Pete Rock & C.L. Smooth「For Pete's Sake」Gang Starr feat. Nice & Smooth「DWYCK」ネタも使われています。
http://www.youtube.com/watch?v=haTAdQt3FQk

Bobby Hutcherson『Montara』(1975年)
Montara

「Song for My Father」
Horace Silver「Song for My Father」のSound Directions名義によるカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Song for My Father』(1965年)に収録されています。小粋なオルガン・ジャズで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Q9Hkhpa87wg

Horace Silver『Song for My Father』(1965年)
ソング・フォー・マイ・ファーザー

「Footprints」
Wayne Shorterの名曲「Footprints」のカヴァー。オリジナルは当ブログで紹介した『Adam's Apple』(1966年)に収録されています。ここではYesterday's New Quintet名義でのミステリアスな雰囲気のカヴァーを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=YBUxBL4HTqo

Wayne Shorter『Adam's Apple』(1966年)
Adam's Apple

「Peace/Dolphin Dance」
Horace Silver「Peace」とHerbie Hancock「Maiden Voyage」のリメイク。前者のオリジナルは『Blowin' the Blues Away』(1959年)、後者のオリジナルは当ブログで紹介した『Maiden Voyage』(1965年)に収録されています。Joe McDuphrey Experience名義によるMadlibらしい新解釈を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=XurCgoiHlzQ

Horace Silver『Blowin' the Blues Away』(1959年)
Blowin' the Blues Away
Herbie Hancock『Maiden Voyage』(1965年)
処女航海

「Outro」
アルバムのアウトロ。

Madlibのジャズ・プロジェクトYesterday's New Quintetあたりもチェックしてみては?

Yesterday's New Quintet『Angles Without Edges』(2001年)
Angles Without Edges

Yesterday's New Quintet『Stevie』(2002年)
Stevie: Instrumental Tribute to Stevie Wonder

Yesterday's New Quintet『Yesterday's Universe』(2007年)
Yesterday's Universe

『Madlib Medicine Show: No. 7 - High Jazz 』(2010年)
Medicine Show No. 7: High Jazz (Yesterday's New Qu
posted by ez at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月16日

Smoothe Sylk『Smoothe Sylk』

Bobby BrownのBBB Recordsからデビューした男女デュオ☆Smoothe Sylk『Smoothe Sylk』
SMOOTHE SYLK
発表年:1994年
ez的ジャンル:90年代R&B男女デュオ
気分は... :グループ名の通り、スロウ〜ミディアム中心です!

今回は90年代R&Bの男女デュオ作品、Smoothe Sylk『Smoothe Sylk』(1994年)です。Bobby Brownが設立したレーベルBBB Recordsからリリースされた作品です。

Smoothe SylkCalvin "K.B." Bishop"Pia" Vinsonのデュオ。

BBB Recordsのコンピ・アルバム『B. Brown Posse』(1993年)を経てリリースされたデビュー・アルバムが本作『Smoothe Sylk』(1994年)です。Bobby Brownがエグゼクティヴ・プロデューサーを務めています。

Bobby Brown絡みということで、モロにNJS的な音を想像しがちですが、ジャケのイメージ通りメロディアスなスロウ〜ミディアム中心のアルバムに仕上がっています。もちろんNJSの影響はあるものの、あくまで2人の歌を中心に据えているのがいいですね。

Chad ElliottやVincent Herbert等もプロデューサーとして参加しています。

「The Closer I Get to You」「One on One」といった有名曲カヴァーもアルバム全体のいいアクセントになっています。

派手さはないものの、グループ名の通り、スムーズな90年代R&Bの魅力を楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Slow」
シングルにもなった曲。NJS経由のメロディアスなミッド・グルーヴといったところでしょうか。派手さはありませんが、なかなかいい感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=9X8YycH0hkg

「Let Me Touch You」
前述の『B. Brown Posse』収録曲。バックの音は控えめに、あくまで2人のヴォーカルを主体に据えているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=-ATPkQA5VM0

「Give It to You」
打ち込みサウンドの好き/嫌いは分かれるのかもしれませんが、90年代R&Bらしいメロディアスな雰囲気にグッとくる1曲に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=6fYlNguxCq0

「Someone Is Me」
2人のヴォーカルの掛け合いを堪能できる哀愁メロウ。

「The Closer I Get to You」
Roberta Flack & Donny Hathawayでもお馴染み、Reggie Lucas/James Mtume作の名曲をカヴァー。ソプラノ・サックスのソロも交えた甘く切ない雰囲気に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=UJu1rAjr_HU

「Show Me the Way」
「You Are the Best」、「Just When」と並び僕の一番のお気に入り曲。メロディアスなミッド・グルーヴ。歌心のある90年代R&Bグルーヴを楽しめます。

「U Keep Givin It」
アルバムで最もNJSしている楽曲ですね。これはこれでなかなかキャッチーです。ラガ調のラップも入っています。
http://www.youtube.com/watch?v=8ZNc-cNM7hQ

「Summertime」
Hip-Hop調トラックにメロディアスなヴォーカルをのせた仕上がり。他の楽曲とは異なる雰囲気でアルバムのアクセントとなっています。

「Something About Your Love」
インタールード

「One on One」
Daryl Hall & John Oatesのヒット曲をカヴァー。なかなかキャッチーなR&Bカヴァーに仕上がっています。

「You Are the Best」
Chad Elliottらがプロデュースしたアップ・チューン。キャッチーさでいえばアルバム随一だと思います。僕の一番のお気に入り曲でもあります。Pete Rock & C.L. Smooth「On And On」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=BVR87N_dqpc

「Just When」
今やLady Gagaのマネジメントでお馴染み、Vincent Herbertがプロデュース。メロウな雰囲気を前面に打ち出した絶品ミディアム・スロウです。さすがはVincent Herbert!

結局、本作がSmoothe Sylk唯一のアルバムとなってしまいました。
posted by ez at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月15日

The Counts『What's Up Front That Counts』

レア・グルーヴ人気盤のデトロイト・ファンク☆The Counts『What's Up Front That Counts』
Whats Up Front That Counts
発表年:1971年
ez的ジャンル:デトロイト・ファンク
気分は... :粘りのあるグルーヴがクセになる!

今回はデトロイト出身のファンク・グループThe Countsが1971年にリリースした『What's Up Front That Counts』です。

The CountsThe Fabulous Countsを前身とするデトロイト出身のファンク・グループ。中心メンバーはMose Davis(key、vo)、Leroy Emanuel(g)の2人。

The Fabulous Counts名義で『Jan Jan』(1969年)、The Counts名義で『What's Up Front That Counts』(1971年)、『Love Sign』(1973年)、『Funk Pump』(1975年)といったアルバムをリリースしています。

また、Mose Davisはソロ・アルバム『Coming of Moses』(1978年)をリリースしています。

今日紹介する『What's Up Front That Counts』(1971年)は、レア・グルーヴ方面からも評価の高いファンク作品です。ジャケからしてファンク/ソウル名盤の趣がありますよね!

The Fabulous Counts名義の「Jan Jan」(アルバム『Jan Jan』収録)もレア・グルーヴ人気曲ですが、本作はさらにファンク・グループとしての重量感が増した印象を受けます。黒く粘り腰のグルーヴは聴けば聴くほどクセになります。

「What's Up Front That-Counts」「Thinking Single」「Pack Of Lies」「Bills」はサンプリング・ソースにもなっています。

1〜4曲目のファンキー・グルーヴ4連発で本作の虜になるはずです。まさにレア・グルーヴ名盤に相応しい1枚だと思います。

CDボーナス・トラック2曲も充実しています。

全曲紹介しときやす。

「What's Up Front That-Counts」
タイトル曲は絡みつくように粘りのあるロウ・ビートが魅力のファンク・チューン。覚醒感のあるオルガン、妖しく唸るギター、呪術的ビート、サンプリング・ネタにもなっているホーンとグループ一丸となったファンクネスにヤラれます。Soho「Hippychick」、Eric B. & Rakim「Relax With Pep」、Moby「South Side」、Luke Vibert「De-Pimp Act」等のサンプリング・ソースにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=NPpkF-AGFc4

「Rhythm Changes」
粘りのあるファンキー・ビートでゴリゴリと押しまくる1曲。彼らのグルーヴの虜になります。
http://www.youtube.com/watch?v=1UYTUhrnwQc

「Thinking Single」
イントロのホーンが印象的な重量ファンク。黒いグルーヴのうねる音空間に惹き込まれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Mn0m1csEPFg

The 45 King「Mr.Smith & Mr.Wesson」、MC Trouble「Big Ol' Jazz」のサンプリング・ソースにもなっています。
The 45 King「Mr.Smith & Mr.Wesson」
 http://www.youtube.com/watch?v=BzrtChlszsQ
MC Trouble「Big Ol' Jazz」
 http://www.youtube.com/watch?v=HT0GWG4zA9A

「Why Not Start All Over Again」
グループの懐の深さを感じるファンキー・グルーヴ。ソウル、ファンク、ジャズ、ロック、ラテンといったさまざまな音楽エッセンスがこのファンク・チューンに詰まっているように思えます。
http://www.youtube.com/watch?v=Vn6ep_YnDzE

「Pack Of Lies」
本作らしい粘りのあるロウ・ビートを満喫できるインスト・ファンク。Mose Davisのオルガンが印象的です。Snoop Dogg「Who Am I (What's My Name)?」、Dilated Peoples, Defari, Planet Asia and Phil Da Agony「Closed Session」のサンプリング・ソースにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=ChClEZz2uTw

「Bills」
哀愁モードのメロディが印象的です。中盤のヴォーカルでアクセントをつけています(成功しているとは思いませんが)。哀愁モードのイントロはJaz「Abnormal」、IAM「Chez Le Mac」、Sporty Thievz「Spy Hunter」のサンプリング・ソースにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=V6LcgNKd_nc

ここから2曲はオリジナル・アルバムには未収録だったボーナス・トラックです。

「Motor City」
本編とは少し異なる雰囲気のジャズ・ファンク調のファンキー・チューン。Raw Stylus「Pushing Against the Flow」の元ネタにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Ce-uZnkOniA

「What's It All About」
フリーソウル好きが喜びそうなメロウ・チューン。アルバムに別の魅力をもたらしてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=GR1e33jfgII

The CountsThe Fabulous Countsの過去作品や本作と同じくレア・グルーヴ方面で評価の高いMose Davisのソロもチェックを!

The Fabulous Counts『Jan Jan』(1969年)
Jan Jan

『Love Sign』(1973年)
LOVE SIGN

Mose Davis『Coming of Moses』(1978年)
Coming of Moses
posted by ez at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする