2013年06月30日

Chrisette Michele『Better』

リフレッシュして帰ってきたR&B歌姫のベターな新作☆Chrisette Michele『Better』
Better
発表年:2013年
ez的ジャンル:歌姫系女性R&Bシンガー
気分は... :マッチ・ベター・・・

女性R&BシンガーChrisette Micheleの最新4thアルバム『Better』です。

これまで当ブログで取り上げたChrisette Michele作品は以下の3枚。

 『I Am』(2007年)
 『Epiphany』(2009年)
 『Let Freedom Reign』(2010年)

メジャーな女性R&B作品を取り上げるのは久々かもしれませんね。
最近、メジャーR&Bに対する興味がどんどん薄れていたので、本作正直あまり期待せずにCDショップで試聴したのですが、予想以上の出来に思わずニンマリ・・・

デビュー・アルバム『I Am』以来、Chrisette Micheleはお気に入りアーティストでしたが、前作『Let Freedom Reign』は少し消化不良の印象を受けました。やはり、2nd『Epiphany』が全米アルバム・チャートNo.1となったせいで、セールス面でのプレッシャーがあったのかもしれません。

それから約2年半のインターバルを経てリリースされた4thアルバム『Better』ですが、プレッシャーから解放されて、どこか吹っ切れた印象を受けます。ヒット狙いではなく、いい作品を作ろうとしている感じに好感が持てました。

前作『Let Freedom Reign』は全曲Chuck Harmonyがプロデュースしていましたが、今作では数曲のみ、それ以外にCarvin & Ivan(Carvin "Ransum" Haggins & Ivan "Orthodox" Barias)、Pop Wansel/Warren "Oak" Felder、Justen "J. Rob" Robinson、Wizzy Wow等多彩なプロデューサーが起用されています。

ゲスト陣はWale2 ChainzBilalDunsonと従来のアルバムと比較してかなり控えめ。でもそれでいいのでは?

個人的には2曲目「A Couple of Forevers」からタイトル曲「Better」までの流れが気に入っています。

『Epiphany』のような大ヒットを期待するのは難しいでしょうが、セールスやチャート・アクションに惑わされず、存在感のあるアーティストとして着実にステップアップして欲しいですね。

そんな期待を抱かせるベターな新作でした。

全曲紹介しときやす。

「Be In Love」
Shea Taylorプロデュース。メジャー感のある力強いオープニング。正直、こういうのは僕の好みではありませんが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=Pqyv067y1GE

「A Couple of Forevers」
最新シングルにもなった楽曲。The O'Jays「Stairway to Heaven」ネタの美しいオーケストレーションをサンプリングしたビューティフルなラブソング。じわじわと胸の奥まで響いてくる素晴らしいスロウ。Pop Wansel/Warren "Oak" Felderプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=Ng0svHgAZB4

「Let Me Win」
Carvin & Ivan(Carvin "Ransum" Haggins & Ivan "Orthodox" Barias)プロデュース。The Soul Searchers「Ashley's Roachclip」ネタのビートとDarhyl Camper Jr.による美しいピアノをバックにしたキャッチー&ビューティフルなR&Bグルーヴ。さすがはCarvin & Ivanといった仕事ぶりです。
http://www.youtube.com/watch?v=KOO6ctIXnbs

「Rich Hipster」
Waleをフィーチャー。開放的でサマー・モードのR&B。パーカッシヴな雰囲気が僕好み。何よりリラックスした雰囲気のChrisetteがいいですね。Waleのラップもよくマッチしていて盛り上げてくれます。Justen "J. Rob" Robinsonプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=bYJYtzsAR9s

「Love Won't Leave Me Out」
Carvin & Ivanプロデュース。キュートなChrisetteの歌いっぷりに魅了されるラブソング。華やかな雰囲気ながらも仰々しくなりすぎていないのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=EkO-pQKDpLo

「Interlude (In My Head Better)」
インタールード。

「Better」
Chuck Harmonyプロデュース。試練を乗り越えてアーティストとして一回り成長したChrisetteを感じとることができるタイトル曲です。強さとしなやかさを感じる素晴らしいバラードを堂々と歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=qURFyvoSA48

「Snow」
哀愁モードの仕上がり。最初は単調な気もしましたが、ジワジワと盛り上がり終盤はかなりグッときます。Pop Wansel/Warren "Oak" Felderプロデュース。

「Visual Love」
なかなかパンチの効いている1曲。軽くエレクトロ感もあってアルバムの中でいいアクセントになっていると思います。Victoria McCants/Travis Saylesプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=KlmYcVvqx0o

「Charades」
2 Chainzをフィーチャー。先行してシングル・リリースされていた楽曲。切ないムードが印象的な仕上がり。Wizzy Wowプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=qdpBa5RVt08

「Interlude (In My Heart Convo With Boyfriend)」
インタールード。

「You Mean That Much to Me」
Darhyl "DJ" Camper Jr.プロデュース。しっとりと歌い上げるバラード。バックのギター・サウンドも印象的です。

「Supa」
哀愁モードのバラードを切々と歌います。でも湿っぽく終わらないのがいいです。Elvis "Blac Elvis" Williamsプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=0u4CLsTzV_I

「Interlude (In My Bed Sleeping Alone)」
インタールード。

「Get Through the Night」
Chuck Harmonyプロデュース。アコースティック・ギターの哀愁を帯びた響きをバックに、しっとりと歌い上げます。。
http://www.youtube.com/watch?v=zV4U0YEdhqI

「Can the Cool Be Loved」
Bilal & Dunsonをフィーチャー。妖しげな雰囲気ながらもクールに迫ってきます。Wizzy Wowプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=WTTYCWk_NHg

Chrisette Micheleの過去記事も参照ください。

『I Am』(2007年)
I Am

『Epiphany』(2009年)
Epiphany

『Let Freedom Reign』(2010年)
Let Freedom Reign
posted by ez at 04:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月29日

Black Heat『Black Heat』

レア・グルーヴ人気作!ワシントンDCのファンク・バンド☆Black Heat『Black Heat』
ブラック・ヒート
発表年:1972年
ez的ジャンル:ワシントンDCファンク/ソウル
気分は... :驕る平家は久しからず!

今回はレア・グルーヴ人気盤のファンク・アルバムBlack Heat『Black Heat』(1972年)です。

Black HeatはワシントンDCで結成されたファンク・バンド。

グループは『Black Heat』(1972年)、『No Time to Burn』(1974年)、『Keep On Runnin'』(1975年)という3枚のアルバムを残しています。どのアルバムもレア・グルーヴ方面で再評価の高い作品です。

これら3枚は、昨年から始まったAtlanticの千円再発シリーズにラインナップされており、お手軽に入手できるようになりました。

今日紹介する1stアルバム『Black Heat』(1972年)は『レア・グルーヴ A to Z』にも掲載されているレア・グルーヴ人気盤です。

『Black Heat』におけるグループのメンバーは、Phil Guilbeau(tp)、Bradley Owens(g、vo)、Johnell Grey(key、vo)、Esco Cromer(ds、vo)、Naamon "Chip" Jones(b、vo)、Raymond Green (congas、timbales、harmonica)という6名。それ以外にDavid Newman(ts、fl)、Ralph MacDonald(per)等のミュージシャンがゲスト参加しています。

「The Jungle」「Wanaoh」といったレア・グルーヴで人気のファンク・チューンに注目が集まりますが、アルバムにはヴォーカルを前面に打ち出したソウル・マナーな楽曲も多数収録されています。ジャズ・ファンク的な演奏もあり、とてもメリハリのあるアルバムに仕上がっています。

とりあえずは「The Jungle」「Wanaoh」「Chip's Funk」「Honey Love」の4曲を聴いてみてください。

全曲紹介しときやす。

「The Jungle」
本作のハイライトと呼べるアフロ・モード全開のトライヴァル・ファンク。シャウト・ヴォーカルのワイルド感、ワウワウ・ギターやオルガンの妖しげな響き、コンガの覚醒的リズム、豪快なホーン隊とすべてがサイコーです!
http://www.youtube.com/watch?v=8FiK-TJaJAM

MC Lyte「Hard Copy」、Wu-Tang Clan feat. Busta Rhymes「The Monument」のサンプリング・ソースにもなっています。
MC Lyte「Hard Copy」
 http://www.youtube.com/watch?v=r47qukBDC-M

「Chicken Heads」
David Newmanのブルージーなテナーをフィーチャーしたインストのジャズ・ファンク。
http://www.youtube.com/watch?v=OPTSDKbFeCM

Casual「Lose in the End」のサンプリング・ソースにもなっています。
Casual「Lose in the End」
 http://www.youtube.com/watch?v=qLZ4wLbHE8c

「Street Of Tears」
ソウル・マナーなメロウ・バラード。なかなかグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=OOQITHc2l_8

9th Wonderが手掛けたMursfeat. Joe Scudda「3:16」でサンプリングされています。
Murs feat. Joe Scudda「3:16」
 http://www.youtube.com/watch?v=sV0GiXz7amA

「Barbara's Mood」
Bradley Owensのメロウ・ギターを前面に押し出したインスト・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=PllOT6Dv4OU

「Chip's Funk」
ストリート感覚の伝わってくるグルーヴィー・ファンク。Bradley Owensの格好良いギターと切れ味のあるホーン隊がいいですね。Raymondのハーモニカもいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=opSnoUPvMvo

「Wanaoh」
「The Jungle」と並ぶ本作のハイライト。David Newmanのファンキー・フルートが圧巻のファンク・チューンです。特に終盤の盛り上がりにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=r6yNn9Ve8RI

「You'll Never Know」
前曲から一転し、ソウル・ヴォーカル・グルーヴ然としたバラードを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=1P75Zxk-2i4

「Honey Love」
パーカッシヴなグルーヴ感にグッとくる僕の密かなお気に入り曲。思わず口ずさんでしまいます♪Honey〜Honey♪
http://www.youtube.com/watch?v=OIVv3GBv1kg

「Send My Lover Back」
Phil Guilbeauのトランペットが男の哀愁感を漂わせるインスト・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=PmiUnviqBcE

Ski Beatz feat. Mos Def「Cream of the Planet」でサンプリングされています。
Ski Beatz feat. Mos Def「Cream of the Planet」
 http://www.youtube.com/watch?v=HlHYne2uiYg

「This Is Gonna Catch You」
ソウル・マナーのヴォーカル・チューンで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=RFyD2wJtqY4

Black Heatの他作品もセットでどうぞ!

『No Time to Burn』(1974年)
ノー・タイム・トゥ・バーン

『Keep On Runnin'』(1975年)
キープ・オン・ランニン
posted by ez at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月28日

Jimmy Smith『Back at the Chicken Shack』

『Midnight Special』と同日録音されたブルージー・オルガン・ジャズ作品☆Jimmy Smith『Back at the Chicken Shack』
Back at the Chicken Shack
録音年:1960年
ez的ジャンル:ブルージー・オルガン・ジャズ
気分は... :イタリアか、スペインか!

コンフェデ杯の「イタリア対スペイン」をTV観戦中!
イタリアの善戦で面白い試合になりそうですね!

今回はジャズ・オルガンの神様Jimmy Smith(1925-2005年)が1960年にレコーディングした作品『Back at the Chicken Shack』です。

これまで当ブログで紹介したJimmy Smith作品は以下の3枚。

 『Crazy! Baby』(1960年)
 『Midnight Special』(1960年)
 『Root Down』(1972年)

本作はジャズ・アルバムとしては異例のヒット作となった『Midnight Special』と同日のセッションを収めた作品です。その意味で、『Midnight Special』と同様のブルージーなオルガン・ジャズを満喫できます。

レコーディング・メンバーは、『Midnight Special』と同じく、Jimmy Smith(org)、Kenny Burrell(org)、Stanley Turrentine(ts)、Donald Bailey(ds)という編成です。

『Midnight Special』同様に、Stanley Turrentineが主役のSmithに負けない存在感を示しています。

小難しい感じがなく、わかりやすくオルガン・ジャズのブルージーな魅力を楽しめるのがいいですね。

『Midnight Special』とセットで手元に置いておきたい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Back at the Chicken Shack」
Jimmy Smith作。ブルージーなSmithのオルガン・ソロを満喫できるタイトル曲。Smithに続く、 Burrell、Turrentineのソロも適度に抑制が効いていてルーズな雰囲気を上手く醸し出しています。
http://www.youtube.com/watch?v=CkyTS_-Pqqw

「When I Grow Too Old to Dream」
Oscar Hammerstein II/Sigmund Romberg作。Turrentineのテナーを前面にプッシュしたキャッチーな演奏が楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=Eca8bxsfq50

「Minor Chant」
Stanley Turrentine作。Baileyの叩く軽快なリズムにのって、TurrentineのテナーやSmithのオルガンが冴え渡ります。特にSmithのオルガンが格好良いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=KZ6MN9dutMg

「Messy Bessie」
Jimmy Smith作。リラックスした雰囲気の中でTurrentine、Burrell、Smithのソロを満喫できます。Burrellのギターを楽しみたい方はこの曲が一番目立っています。
http://www.youtube.com/watch?v=OPQg6D3yckw

「On the Sunny Side of the Street」
Dorothy Fields/Jimmy McHugh作。CDのボーナス・トラックです。スタンダード然としたメロディアスな演奏がいいですね。特にBurrellのギターが素敵です。
http://www.youtube.com/watch?v=PYJv3SsT3yw

Jimmy Smithの過去記事もご参照下さい。

『Crazy! Baby』(1960年)
クレイジー・ベイビー

『Midnight Special』(1960年)
ミッドナイト・スペシャル

『Root Down』(1972年)
ルート・ダウン
posted by ez at 04:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月27日

Peven Everett『Studio Confessions』

デビュー・アルバムはNu Soul路線でした!☆Peven Everett『Studio Confessions』
Studio Confessions
発表年:2002年
ez的ジャンル:マルチプレイヤー&クリエイター系Nu Soul
気分は... :ブラジル苦戦!

コンフェデ杯の準決勝「ブラジル対ウルグアイ」は、ブラジル快勝かと思いきやウルグアイが頑張っていますね。結末はいかに!

今回はマルチな才能を持つアーティストPeven Everettの3回目の登場です。

『Latest Craze』(2005年)、『Kissing Game』(2003年)に続いて紹介するのは、2002年リリースした1stアルバム『Studio Confessions』です。

90年代後半から今日までアンダーグラウンド・シーンで活躍し続けるマルチプレイヤー&クリエイターPeven Everett。一部の人を除けば圧倒的に知名度が低いアーティストですが、かなりコンスタントに作品をリリースし続けており、その意味で一部からは熱烈に支持されているアーティストと呼べるでしょう。

ハウス/クラブ・ミュージックの印象が強い人ですが、今日紹介する1stアルバム『Studio Confessions』は浮遊感の漂うNu Soul的な1枚に仕上がっています。

ソウル/R&B調でありながら、儚く浮遊するようなPevenのヴォーカルのリフレインが続く様はハウスっぽいのが面白いですね。

内省的でアングラ感たっぷりの妖しげなNu Soulを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「World Love」
美しく儚い雰囲気がいい感じのオープニング。夢の中で浮遊しているかのようなジャジー・ソウル。
http://www.youtube.com/watch?v=eqTqUoqD9s8

「One More Time」
パーカッシヴなリズムが印象的なNu Soulチューン。甘く妖しいヴォーカルが響き渡ります。
http://www.youtube.com/watch?v=Zrw1o56pEOU

「Testin Me」
シングルにもなった楽曲。儚く内省的な雰囲気がPeven Everettらしいかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=7vdhAkFDK_w

「Everyday Girl」
ドリーミーな中にもアンダーグランド感が漂う1曲。鍵盤のプリティな響きがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=C4ioI8HM0fU

「They So Cold」
ここではラップを披露してくれます。アングラHip-Hop好きの人は気に入るのでは?

「I Can Give It」
僕の一番のお気に入り。リズミックなトラックが僕好み!ここでもラップを披露してくれます。

「You Are To Me」
アルバムの中でも最もメロウな仕上がり。軽くラテン・フレイヴァーなのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=vkLHSsQUWRE

「I Wanna Make Love」
Peven Everettらしい儚いメロディを聴くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=IiE_FHyRxJE

「Say It Back」
ホーンの音色とこだまのようなPevenのヴォーカルが印象的です。

「Sankofa」
ラストはクロスオーヴァーなインスト・チューン。

Peven Everettの他作品もチェックを!

『Kissing Game』(2003年)
Kissing Game

『Latest Craze』(2005年)
Latest Craze

『Easy Livin'』(2006年)
Easy Livin

『Power Soul』(2006年)
Power Soul (Dig)

『King of Hearts』(2013年)
King of Hearts
posted by ez at 05:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月25日

Aquarius Y Luiz Antonio‎『Brasil』

素晴らしいアレンジに脱帽!スペイン産ブラジリアン作品☆Aquarius Y Luiz Antonio‎『Brasil』
aquarius y luiz antonio‎brasil.jpg
発表年:1973年
ez的ジャンル:スペイン産ブラジリアン
気分は... :スペイン、ブラジル強し!

サッカーのコンフェデ杯の1次リーグはスペイン、ブラジルという2強の強さが目立ちましたね。スペインは先日のU−21欧州選手権でも貫録で王者に輝き、来年のW杯本番でも主役の座は揺るぎないようですね。

さて、今回はスペイン、ブラジルに因み、スペイン産ブラジリアン作品、Aquarius Y Luiz Antonio‎『Brasil』(1973年)です。

Aquarius Y Luiz Antonio‎は、プロデューサーとしても有名なブラジル人ミュージシャンRaymundo Bittencourt‎を中心に、Octavio Burnier‎(g)、Leonardo Luiz‎(p)らと結成したユニットAquarius‎がスペインでヴォーカリストのLuiz Antonioと録音した作品です。

ブラジル音楽の名曲を素晴らしいアレンジでメロウ&ポップに聴かせてくれます。曲ごとにサウンドの狙いが明確なのがいいですね。Octavio Burnier‎のギターを中心にロックのエッセンスも結構取り入れています。

素敵なアレンジによって、名曲の新たな魅力を発見できる作品です。

全曲紹介しときやす。

「Dia 4 Dezembro」
Sebastiao Motorista作。開放的でポップなサンバ・チューンでアルバムは幕を開けます。余計なことは考えず、盛り上がりましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=-CZ7t9OY7Xk

「Pais Tropical」
Jorge Ben作。オリジナルは『Jorge Ben』(1969年)に収録されています。当ブログではオリジナル以外にSom Okey 5Gal Costa‎のカヴァーも紹介済みです。また、Sergio Mendes & Brasil '77も『Pais Tropical』(1971年)でカヴァーしています。ここではワウワウ・ギターとヴァイヴの音色が印象的なロック調の仕上がりです。終盤はサンバのリズムで盛り上げてくれます。

「Madalena」
Ivan Lins/Ronaldo Monteiro de Souza作。当ブログでは有名なElis ReginaヴァージョンやTania Mariaのカヴァーを紹介済みです。ここでは寛いだ雰囲気のメロウ・チューンで名曲をカヴァーしています。

「Marta Sare」
Edu Lobo作。当ブログではElis ReginaSergio Mendes & Brasil '66Heraldo Do Monteのカヴァーも紹介済みです。ミステリアスな雰囲気が印象的な楽曲ですが、ここでは女性ヴォーカルをフィーチャーしてパーカッシヴに疾走します。Octavio Burnierのギターも冴え渡っています。
http://www.youtube.com/watch?v=hqmNYQsYAxQ

「Se Voce Pensa」
Roberto Carlos/Erasmo Carlos作。当ブログではElis ReginaGal CostaGaetano Partipiloのヴァージョンを紹介済みです。『Elis Regina in London』の印象が強い曲ですね。ここでもOctavio Burnierのギターが目立っています。全体としてはハイテンションで躍動感溢れる演奏が魅力のカヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=qCp5fd-TNag

「Feitinha Para O Poeta」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作。美しい男女コーラスと小粋なアレンジにグッとくるソフトロック調のカヴァーに仕上がっています。

「Sonho」
Egberto Gismonti作。当ブログではElis Reginaのカヴァーを何度か紹介しています。ポップな中にもプログレッシヴな雰囲気が漂うメリハリのある展開が魅力です。

「Que Nem Jilo」
Luiz Gonzaga作。ヴァイヴとパーカッションが織り成す小粋で軽快なサウンドにグッとくるソフトロック調の仕上がり。♪ヤバヤバヤバヤ〜バ♪というスキャット部分がいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=62lFUT7EOac

「Nada Sera Como Antes」
Ronaldo Basos/Milton Nascimento作。当ブログではElis ReginaFlora PurimSarah Vaughanによるカヴァーも紹介済みです。ここではキレのある小気味良いカヴァーは聴いていて実に痛快です。
http://www.youtube.com/watch?v=cHKyF94jO7Y

「Rosa Morena」
Dorival Caymmi作。思い入れたっぷりのヴォーカルとツボを押さえたアレンジにグッとくる素敵なカヴァーに仕上がっています。

「Agua De Beber」
ラストはAntonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲「おいしい水」のカヴァー。お馴染みの楽曲をメロウに疾走するアレンジで聴かせてくれます。終盤のサンバ・サウンドもいいですね。アレンジの妙に感心させられることしきりです。

本曲について、当ブログでは、Sergio Mendes & Brasil'66Wanda Sa(Wanda De Sah)Diane Denoir/Eduardo MateoAl JarreauBossacucanova & Roberto MenescalSheila Landis/Rick Matleのカヴァーを紹介済みです。ご興味がある方は過去記事をご参照ください。

Raymundo Bittencourt‎Octavio Burnier‎らはAquarius‎名義のアルバム『Aquarius』‎(1976年)を本国ブラジルでリリースしています。
posted by ez at 02:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする