2013年11月10日

Gregory Porter『Liquid Spirit』

世界が注目する"ザ・リアル・ヴォイス"!話題の黒人男性シンガーBlue Note移籍第1弾☆Gregory Porter『Liquid Spirit』(2013年)♪
リキッド・スピリット
発表年:2013年
ez的ジャンル:黒人男性ジャズ・シンガー
気分は... :ザ・リアル・ヴォイス!

今回は世界が注目する黒人男性シンガーGregory Porterの最新作『Liquid Spirit』です。本作はBlue Note移籍第1弾アルバムとなります。

Gregory Porterは1971年L.A.生まれ、サンディエゴ育ちの黒人ジャズ・ヴォーカリスト。

デビュー・アルバム『Water』(2011年)がグラミー賞Best Jazz Vocal Albumにノミネート、さらに2ndアルバム『Be Good』(2012年)収録の「Be Good (Lion's Song) 」がグラミー賞 Best Traditional R&B Performanceにノミネートされた話題のジャズ・シンガーです。グラミーR&B部門にノミネートされたことでも分かるように、ジャズのジャンルを超えて注目されている男性シンガーです。

日本にも今年3月、9月と立て続けに来日し、ファンから熱い喝采を浴びました。

当ブログで紹介したアルバムでも以下の作品でGregory Porterがフィーチャーされています。

 Nicola Conte『Love & Revolution』(2011年)
 The Rongetz Foundation『Brooklyn Butterfly Session』(2012年)
 Robin McKelle & The Flytones『Soul Flower』(2012年)
 M1, Brian Jackson, The New Midnight Band
 『Evolutionary Minded -Furthering The Legacy Of Gil Scott-Heron』

 (2013年)

上記4枚を眺めただけでもGregory Porterが只者ではないことが想像できるかと思います。

今日紹介する『Liquid Spirit』はBlue Note移籍第1弾アルバムであり、Gregory Porterという才能がより多くの音楽ファンに知れ渡るであろう1枚だと思います。

"ザ・リアル・ヴォイス"と称される温もりのあるバリトン・ヴォーカルは、ジャズ・ファンのみならず多くの音楽ファンを魅了するはずです。

コンテンポラリーなジャズ・チューンから、美しいラブ・バラード、ソウル・シンガーを思わせるソウルフルな楽曲までGregory Porterというシンガーの懐の深さを実感できる1枚に仕上がっています。

レコーディングにはChip Crawford(p)、Aaron James(b)、Emanuel Harrold(ds)、Glenn Patscha(el-p、org)、Curtis Taylor(tp)、Yosuke Sato(sax)、Tivon Pennicott(sax)といったミュージシャンが参加しています。プロデュースはBrian Bacchus

「Lonesome Lover」「The In Crowd」「I Fall in Love Too Easily」以外はGregory Porterのオリジナルです(共作含む)。シンガーのみらずソングライターとしてのGregory Porterにも注目です。

同じジャズ・アルバムでもRobert Glasper Experiment『Black Radio 2』のような話題性や派手さのあるアルバムではありませんが、現在の音楽シーンを代表するザ・リアル・ヴォイスをお聴き逃しのないように!

全曲紹介しときやす。

「No Love Dying」
包み込むようなバリトン・ヴォーカルで語りかけてくるオープニング。Gregoryの歌声を聴くだけで心がほっこりしてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=Zdh77hziqZ0

「Liquid Spirit」
ハンドクラップと共に軽快に歌い上げられる格好良いタイトル曲。特別なことを演っている曲ではありませんが、こうした曲を格好良く聴かせてしまうのがGregory Porterなのかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=cBHx-0eAHbA

「Lonesome Lover」
Abbey Lincoln/Max Roach作。Max Roachのオリジナルは『It's Time』(1962年)に収録されています。ここではEmanuel Harroldのドラム・ソロと共にスタートします。本編はワルツ調に疾走するビター・スウィートな仕上がりです。

「Water Under Bridges」
バックはChip Crawfordのピアノのみのハートフル・バラード。Gregoryのバリトン・ヴォーカルの温もりが胸の奥まで沁み渡ります。
http://www.youtube.com/watch?v=7YoA2JmO6bI

「Hey Laura」
Gregory Porterのソングライターとしての才能を感じる1曲。美しいメロディにのったGregoryの歌声が優しく包み込んでくれます。Tivon Pennicottのテナー・ソロもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=4raKI_VJCVI

「Musical Genocide」
Gregory Porterのソウルフルな側面がよく表れてる1曲。ハモンド・オルガンも効いたバックを従え、ソウルフルな歌声を聴かせてくれます。このタイプの曲を聴けば、グラミーR&B部門でノミネートされたのも納得です。
http://www.youtube.com/watch?v=4zRWLBbJy6M

「Wolfcry」
再びChip Crawfordのピアノのみのバッキングによるバラード。アルバム屈指のビューティフル・バラード。美しくも切ないGregoryのバリトン・ヴォーカルにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=8iiV1OItfy4

「Free」
この曲はGregory PorterとNak Najor、Zak Najorの共作。Gregoryがコンテンポラリーな現在進行形ジャズ・シンガーであることを再認識させられる1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=04fS5gYG3_o

「Brown Grass」
Chip Crawfordらによるピアノ・トリオをバックに優しい歌声で語りかけてきます。ジャンルの枠を超えて聴く者を魅了する"ザ・リアル・ヴォイス"の真髄を堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=NO8xAN9WVqA

「Wind Song」
彼の厳つい風貌とはギャップのある爽快ビューティフル・ソング。Gregory Porterというアーティストの懐の深さを感じます。Chip Crawfordの美しく軽やかなピアノ・タッチも聴き逃せません。
http://www.youtube.com/watch?v=LU3EwWalZ3Q

「The In Crowd」
Billy Page作。当ブログでも紹介したRamsey Lewisヴァージョンでもお馴染みのスタンダードをカヴァー。ファンキーなソウル・ジャズ・サウンドにのってGregoryがソウルフル・ヴォーカルを聴かせてくれます。クラブジャズ好きやソウル・リヴァイヴァル的な音が好きな人であれば気に入るはず!
http://www.youtube.com/watch?v=rTGBBurw2mY

「Movin'」
GregoryがMarvin Gayeが影響を受けていることを強く感じるソウルフル・チューン。ジャジー・サウンドをバックにしたMarvin Gayeといった佇まいです。
http://www.youtube.com/watch?v=5nTUUZitWMM

「When Love Was King」
ピアノ・トリオをバックに哀愁のメロディを切々と歌い上げます。男の哀愁モードが漂う悲しげな仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=V-tRehWqeGs

「I Fall in Love Too Easily」
本編ラストはSammy Cahn作詞/Jule Styne作曲のスタンダードをカヴァー。当ブログではAnita O'Dayのカヴァーも紹介済みです。しっとりとした素敵なラブ・バラードで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=V5yt5euBpTw

CDにはボーナス・トラックとして「Time Is Ticking」「Water Under Bridges (Rubato Versio)」の2曲が追加収録されています。

Gregory Porterの他作品もぜひチェックを!

『Water』(2011年)
Water

『Be Good』(2012年)
Be Good
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2013年11月09日

Pockets『Come Go With Us』

EW&Fの弟分的ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループの1st☆Pockets『Come Go With Us』
平和の使者(紙ジャケット仕様)
発表年:1977年
ez的ジャンル:ライト&メロウ系ファンク/ソウル
気分は... :大人のお子様ランチ・・・

Earth,Wind & Fireの弟分的ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループPocketsの1stアルバム『Come Go With Us(邦題:平和の使者)』(1977年)です。

Pocketsの紹介は2ndアルバム
『Take It On Up』(1978年)に続き2回目となります。

Verdine White & Robert Wrightのプロデュースにより、Kalimba Productionから『Come Go With Us』(1977年)、『Take It On Up』(1978年)、『So Delicious』(1979年)といったアルバムをリリースしています。

1s『平和の使者』、2nd『戦士の凱旋』という邦題の仰々しさがEW&Fの弟分的グループらしいですね。サウンドの方もEW&F同様、キャッチーでメロウなファンク/ソウルを聴かせてくれます。

1stアルバムとなる『Come Go With Us(邦題:平和の使者)』(1977年)時点のメンバーは、Albert McKinney(key、vo)、Gary Grainger(b、vo)、Larry Jacobs(vo、per)、 Charles Williams(tp、vo、per)、 Irving Madison(sax、vo、per)、 Kevin Barnes(tb、vo、per)、 Jacob Sheffer(g、per)、George Gray(ds、vo、per)の8名。

前述のように Maurice Whiteの弟Verdine Whiteとその後N.Y.サウンドを牽引することになるRobert Wrightがプロデュースし、Tom Tom 84がホーン&ストリングス・アレンジを担当しています。

「Come Go With Me」「Nothing Is Stronger」といったダンサブルな楽曲と、「Pasado」「Elusive Lady」といったメロウな楽曲がバランス良く配されています。

全曲紹介しときやす。

「Come Go With Me」
Al McKinney/Robert Wright/Verdine White作。彼らのデビュー・シングルにもなりました(全米R&Bチャート第16位)。Larry Levanもプレイしたタイトル曲が本作のハイライトかもしれませんね。スウェイ・ビート調のアーバン・ダンサーで駆け抜けていく文句ナシの1曲です。Tom Tom 84のアレンジも冴えています。
http://www.youtube.com/watch?v=qpNZMhyYyqs

「Pasado」
Stairstepsのカヴァー(Clarence Burke/James Burke/Ricardo Marrero作)。オリジナルは『2nd Resurrection』(1976年)に収録されています。ラテン・フレイヴァーの効いた大人のメロウ・チューンに仕上がっています。シングルにもなりました。
http://www.youtube.com/watch?v=9Yl-D8bPzIM

Stairstepsヴァージョンと聴き比べるのも楽しいのでは?
Stairsteps「Pasado」
 http://www.youtube.com/watch?v=ODi71bBm4mM

「One Day At A Time」
Robert Wright/Verdine White作。EW&Fの弟分グループらしいメロウ・バラードを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=4oI8EzLNMyM

「Doin' The Do」
Gary Grainger作。ホーン隊が活躍するファンキーなインスト・チューン。作者のGary Graingerのベースが牽引します。
http://www.youtube.com/watch?v=5APUw36buvw

「In The Pocket」
Al McKinney/Robert Wright/Kevin Barnes/Verdine White作。アーバン・ナイトな雰囲気と力強さを併せ持ったファンキー・メロウ・ダンサー。シングルにもなりました。
http://www.youtube.com/watch?v=9l7V4HdLjf8

「Nothing Is Stronger」
Al McKinney/Robert Wright/G. Stekler/Jacob Sheffer/Verdine White作。僕の一番のお気に入り。爽快ギター・カッティングと共にスタートするメロウ・ダンサー。ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループとしての魅力がこの1曲に凝縮されていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=Qz62hwnzMoI

「Elusive Lady」
Al McKinney/Kevin Barnes作。ロマンティックなメロウ・バラード。サンセット・モードがよく似合います。スロウ系ではこの曲が一番でしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=yNCwRdQLrMk

「Wizzard Wuzzit」
Gary Grainger作。ラストはダイナミックなインスト・チューン。

2nd『Take It On Up』(1978年)や、同じくEW&FファミリーでPhilip BaileyがプロデュースしたSplendor『Splendor』(1979年)もチェックを!

『Take It On Up』(1978年)
戦士の凱旋(紙ジャケット仕様)

Splendor『Splendor』(1979年)
スプレンダー(紙ジャケット仕様)
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2013年11月08日

Fu-Schnickens『F.U. Don't Take It Personal』

ATCQプロデュース!Chip Fuの高速フロウは元気が出ます!☆Fu-Schnickens『F.U. Don't Take It Personal』
Fu-Don't Take It Personal
発表年:1992年
ez的ジャンル:高速フロウ系N.Y.ブルックリンHip-Hopユニット
気分は... :生麦生米生卵!

今回はN.Y.ブルックリン出身のHip-HopユニットFu-Schnickensのデビュー・アルバム『F.U. Don't Take It Personal』(1992年)です。

Fu-SchnickensChip Fu(Roderick Roachford)Moc Fu(Joseph A. Jones)Poc Fu(Lennox Maturine)の3人組。グループ名、メンバー名からしてカンフー・スタイルが売りのグループのようですが、実際の音はそれ程カンフー、カンフーしている訳ではありません。

1991年にデビュー・シングル「Ring the Alarm」をリリース。1992年にはA Tribe Called Questらのプロデュースで1stアルバム『F.U. Don't Take It Personal』をリリースしています。

1993年には当時注目ルーキーであったNBAのスーパースターShaquille O'Nealをフィーチャーしたシングル「What's Up Doc? (Can We Rock?)」をリリースし、大きな話題となりました。

Fu-Schnickens feat. Shaquille O'Neal「What's Up Doc? (Can We Rock?)」
http://www.youtube.com/watch?v=Jwm3e72nYfA

1994年には2ndアルバム『Nervous Breakdown』をリリースしますが1996年に解散。

Chip Fuの高速フロウはインパクトがありましたね。また、デビュー・シングル「Ring the Alarm」に象徴されるように、レゲエ/ラガのエッセンスも取り入れていたのも印象的です。

今日紹介する1stアルバム『F.U. Don't Take It Personal』(1992年)は、A Tribe Called QuestBlack SheepDresといったNative Tongues一派がプロデュースしたことでも話題になった作品です。

「Ring the Alarm」「La Schmoove」「True Fuschnick」といったシングル曲をはじめ、90年代前半のHip-Hop好きにはたまらないナンバーが並んでいます。

Chip Fuの高速フロウでハイテンションになりましょ!

全曲紹介しときやす。

「True Fuschnick」
A Tribe Called Questプロデュースのオープニング。シングルにもなりました。Native TonguesらしいトラックをバックにChip Fuの高速フロウが炸裂します。Billy Joel「Stiletto」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=GeTFKOsQ0Tw

「Movie Scene」
日本イメージのチープな演出が逆に笑えます。Lee Dorsey「Soul Mine」、Don Covay「Overtime Man」、Cameo「Back And Forth」をサンプリング。 Fu-Schnickensプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=TCTyiI_RtWU

「Ring the Alarm」
レゲエ・シンガーTenor Sawが1985年にリリースした「Ring the Alarm」のリメイク。彼らのデビュー・シングルです。お馴染みのレゲエ名曲にラガ調ラップが絡みます。ダンスホール・レゲエ好きの方がグッとくる1曲ですね。Bar-Kays「In the Hole」もサンプリング。Lyvio G.プロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=G4Q2LTZJXGc

「Back Off」
Lowell Fulson「Tramp」とGeorge Clinton「Atomic Dog」をサンプリングした軽快なトラックに早口ラップが絡む心地好い1曲。Native Tongues好きの人であれば気に入るはず!Fu-Schnickens/Lyvio G.プロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=X1k7Pwq1Bwk

「Heavenly Father」
A Tribe Called Questプロデュース。Alicia Myers「I Want to Thank You」ネタのメロディをHirami Kuroimoが歌うキャッチーな仕上がり。Alicia Myers「I Want to Thank You」がお好きの人であれば気に入るはず!
http://www.youtube.com/watch?v=JJDSANKzaUI

「La Schmoove」
A Tribe Called Questプロデュース。さらにPhife Dawgが参加しているATCQ好きにはたまらない1曲。お馴染みThe Mohawks「The Champ」のループにのった軽快なフロウで楽しませてくれます。アルバムからの2ndシングル。
http://www.youtube.com/watch?v=emtuLrpUoH4

「Props」
De La Soul好きの人であれば気に入るであろう高速フロウのパーティー・チューン。The J.B.'s「JB Shout」、Funkadelic「Sexy Ways」、Sly & The Family Stone「Sing a Simple Song」、Marva Whitney「Things Got to Get Better」、Brand Nubian「Dedication」をサンプリング。Fu-Schnickensプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=hIlb-F91TnI

「Generals」
妖しげなムードが漂うラガ調の仕上がり。Lyvio G.プロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=B3480X2QNXM

「Check It Out」
Black SheepのDresがプロデュースし、自身も参加しています。Thin Lizzy「Johnny the Fox Meets Jimmy the Weed」ネタのトラックにのってマイクリレーが繰り広げられます。Quincy Jones「Summer in the City」、Strafe「Set It Off」もサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=JNVrPRYhhqo

「Bebo」
ラストはThe Honey Drippers「Impeach the President」とParliament「Flash Light」をサンプリングした軽快トラックによるパーティ・チューンで締め括ってくれます。Fu-Schnickens/Lyvio G.プロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=RSo2LXCKqEg

『Nervous Breakdown』(1994年)
Nervous Breakdown
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2013年11月07日

Jazzamor『A Piece Of My Heart』

ドイツの男女デュオによるジャズ・ボッサ/ラウンジ☆Jazzamor『A Piece Of My Heart』
Piece of My Heart
発表年:2004年
ez的ジャンル:ジャズ・ボッサ/ラウンジ系ジャーマン・デュオ
気分は... :セクシー&クール!

今回はドイツの男女デュオJazzamorの2ndアルバム『A Piece Of My Heart』(2004年)です。

JazzamorBettina MischkeRoland Groschによる男女デュオ。エレクトロなジャズ・ボッサ/ラウンジとBettina Mischkeの妖艶セクシー・ヴォーカルが魅力です。

これまでグループは『Lazy Sunday Afternoon』(2003年)、『A Piece Of My Heart』(2004年)、『Travel...』(2006年)、『Beautiful Day』(2007年)、『Lucent Touch』(2011年)といったアルバムをリリースしています。

2ndアルバムとなる本作『A Piece Of My Heart』。1stを経てユニットとしての独自の色を出したアルバムに仕上がっているのでは?基本はセクシー&クールなエレクトロ・ラウンジ/ジャズ・ボッサですが、ポップな味わいも忘れていないのがいいですね。

「Tonight」「Fly」「Sai Das Trevas」「Je T'Aime」「Ain't No Sunshine」「Space Cowboy」「Cherish (The Night, The Life, The Moon)」「Lovin' You」といったラウンジ系コンピ収録曲が目白押しです。

アルバム全体を漂うクールネスとBettinaの妖艶さに惹かれます。

全曲紹介しときやす。

「Tonight」
エレクトロなラウンジ・サウンドとBettina Mischkeのセクシー・ヴォーカルが相俟ったアンニュイなオープニング。
http://www.youtube.com/watch?v=E75l3Gh80IE

「Fly」
哀愁モードのエレクトロ・ボッサ。アコースティックな音色とエレクトロ・サウンドのバランスがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=RJQFHlrsSLY

「Sai Das Trevas」
Bettina Mischkeの艶めかしいヴォーカルの魅力が上手く引き出されたセクシー・ラウンジ。

「No Evil In Mind」
ジャズ・サンバ調のクールな疾走感が魅力です。心の奥から邪悪な囁きが聞こえてきます(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=3AufSrehBt8

「A Piece Of My Heart」
タイトル曲は哀愁モードのボッサ・ラウンジ。切ないメロディは今の時期に聴くとグッときます。

「Je T'Aime (Bandoneon Mix)」
Bettina Mischkeのセクシーなフランス語ヴォーカルに悩殺されそうな哀愁ラウンジ。

「Sunday」
このユニットらしいポップで洗練されたエレクトロ・ラウンジを堪能できる1曲。終盤のスパニッシュ調ギターの音色もいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=tX-xBEFAOA0

「Ain't No Sunshine」
哀愁メロディとBettina Mischkeの艶めかしいヴォーカルが生み出すこのユニットらしいクールな仕上がり。フルートの音色が盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=0U-DFTUEqH4

「Cherish (The Night, The Life, The Moon)」
ボッサ調のエレクトロ・ラウンジ。Bettinaのヴォーカルを引き立てるキュート感がサウンドにあります。
http://www.youtube.com/watch?v=4yITY-Wl3sE

「Lovin' You」
哀愁ギターとBettinaのキュート・ヴォーカルが印象的なボッサ・チューン。黄昏モードで聴きたい1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=_hof6XJhHBs

「Space Cowboy」
本作の目玉の1つかもしれないJamiroquaiのヒット曲カヴァー。お馴染みの人気曲をJazzamorらしいジャズ・サンバ調のエレクトロ・ラウンジで聴かせてくれます。なかなか秀逸なカヴァーなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=lY_uPwLP5UM

「Back To The Moon」
哀愁のメロディをBettinaがしっとりと歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=puDKJzMUJW8

「5 Times」
ワルツ調のエレクトロ・ラウンジ。ラウンジ系クラブジャズ好きの方は気に入るのでは?僕もこのタイプの曲には滅法弱いんです(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=nE6nWPTsDLk

「Einfach Leben」
ラストは少し寂しげな哀愁チューンで余韻を残して締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=oov6reOREU4

Jazzamorの他作品もチェックを!

『Lazy Sunday Afternoon』(2003年)
lazy sunday afternoon(レイジー・サンディ・アフタヌーン)

『Travel...』(2006年)
Travel

『Beautiful Day』(2007年)
Beautiful Day (Dig)

『Lucent Touch』(2011年)
Lucent Touch
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2013年11月05日

The Peddlers『Freewheelers』

グルーヴィーなモッド・ジャズはいつ聴いても格好良い!☆The Peddlers『Freewheelers』
フリーホイーラーズ
発表年:1967年
ez的ジャンル:スウィンギング・ロンドン系モッド・ジャズ
気分は... :グルーヴィー!

今回はUKモッド・ジャズ・グループThe Peddlersが1967年にリリースした『Freewheelers』です。

Roy Phillips(vo、key)、Tab Martin(b)、Trevor Morais(ds)のトリオThe Peddlersの紹介は、『Three In A Cell』(1968年)に次ぎ2回目となります。

スウィンギング・ロンドンで沸いた60年代半ば〜後半のUK音楽シーンの中で、Manfred MannBrian Auger & The Trinityらと並ぶモッド・ジャズ・グループとして今日カルト的な人気を誇るThe Peddlersですが、その真髄を聴くことができるのが、『Free Wheeler』(1967年)、『Three In A Cell』(1968年)、『Birthday』(1969年)の3枚です。

今日紹介する『Freewheelers』(1967年)は、CBS移籍第1弾アルバムであり、グループ初のスタジオ・アルバムです。

プロデュースはMervyn Conn。アレンジはKeith Mansfieldが手掛けています。

オリジナル全13曲中オリジナルは1曲のみ。残りはスタンダードや映画主題歌、ヒット・シングル等のカヴァーとなっています。さまざまな楽曲をどのようにThe Peddlers流モッド・ジャズに仕上げるのかを楽しむ作品と呼べるかもしれません。

また、Keith Mansfieldによるストリングスが楽曲にエレガントさや妖しさを加えてくれます。

Roy Phillipsのソウルフル・ヴォーカル、コンボが生み出すモッド・ジャズ・サウンド、そしてKeith Mansfieldによるストリングスが一体となったスウィンギング・ロンドンな音世界を堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Time After Time」
Sammy Cahn/Jule Styne作のスタンダード。1947年の映画『It Happened in Brooklyn』のために書かれた楽曲です。当ブログではAnita O'DayJohn ValentiChris Montezのカヴァーも紹介済みです。ここではスウィンギング・ロンドンらしいモッドなオルガン・ジャズで「Time After Time」を聴かせてくれます。終盤の盛り上がりもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=k2DLygBoxsY

「Girl Talk」
Bobby Troup/Neil Hefti作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。オリジナルは女優Jean Harlow(1911-1937年)の伝記映画『Harlow』(1965年)の挿入歌です。当ブログではJimmy McGriffBen SidranBossa Rioのカヴァーも紹介済みです。本作と同じ1968年にリリースされたJimmy McGriffヴァージョンは同じオルガン・ジャズ・カヴァーなので聴き比べるのも楽しいのでは?ここではKeith Mansfieldのストリングス・アレンジが目立つエレガントな「Girl Talk」を聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=dd5IUvidVko

「Who Can I Turn To? (When Nobody Needs Me)」
オススメその1。Leslie Bricusse/Anthony Newley作のスタンダードをカヴァー。当ブログではAstrud Gilbertoのヴァージョンも紹介済み。本ヴァージョンはモッド&パーカッシヴな疾走感が格好良いグルーヴィー・オルガン・ジャズです。Trevor Moraisのドラミングも冴えています。
http://www.youtube.com/watch?v=NWBocEik8Qs

「Stormy Weather」
オススメその2。Harold Arlen/Ted Koehler作のスタンダードをカヴァー。前半はKeith Mansfieldによる美しいストリングスがメインですが、中盤からボッサなオルガン・ジャズ・サウンドへと展開します。
http://www.youtube.com/watch?v=8P0QxBHwOks

「Smile」
オススメその3。Charles Chaplinの名作映画『モダン・タイムズ』で使われた名曲をカヴァー(Charlie Chaplin作)。当ブログでは先日Stacey Kentのカヴァーを紹介したばかりです。DJからの支持も高いこの曲は本作のハイライトかもしれませんね。まずイントロのTrevor Moraisのブレイクが格好良いですね。さらにモッドかつ軽快なジャズ・サンバで聴かせてくれる本編もサイコーです!最後はスウィンギーに締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=dTZBFWz5aok

「Empty Club Blues」
Roy Phillips作。本編における唯一のオリジナル。Keith Mansfieldによるストリングスが美しくも妖しいムードを醸し出します。
http://www.youtube.com/watch?v=ZQXm10H6yt8

「You're The Reason I'm Living」
Bobby Darin作。Bobby Darin、1963年のヒット曲をカヴァー。Keith Mansfieldによるエレガント・ストリングスをバックにRoy Phillipsの低音ヴォーカルを堪能できます。

「Ain't No Big Thing」
オススメその4。Gerald Sims作。William Dell & Wee Jamsによる1965年のシングル曲をカヴァー。スウィンギング・ロンドン好きの人であれば気に入るであろうモッドなオルガン・ジャズに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=ZCydrjuGvhg

「Sneaking Up On You」
オススメその5。Ted Daryl/Chip Taylor作。シングルにもなった楽曲です。The Peddlersらしいモッド・ジャズとKeith Mansfieldのストリングスが融合した妖しげな雰囲気が好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=mr8R2D8rLGc

「Pentathlon」
Keith Mansfield作。インストながらもドラマティックな展開で楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=H060L1uizkQ

「What Now My Love」
Pierre Delanoe/Gilbert Becaud作のシャンソンの英語ヴァージョン。Sonny & Cherが1966年にヒットさせています。ここではRoy PhillipsのヴォーカルとTrevor Moraisのドラムのみで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Uj-5FyP-C0g

「Lover」
ラストはRichard Rodgers/Lorenz Hart作のスタンダード・カヴァーで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=zKBdeHe94fU

国内盤にはボーナス・トラックとして以下の3曲が追加されています。これが良かったりします。

「Irresistable You」
オススメその6。この曲はシングルにもなりました。Bobby Darin、1961年のヒット曲のカヴァーです(Al Kashar/Luther Dixon作)。スウィンギング・ロンドン・ムードを満喫できるオルガン・グルーヴです。

「Murray's Mood」
Roy Phillips作。シングル「Irresistable You」のB面曲。パーティー・モードのオルガン・ジャズです。
http://www.youtube.com/watch?v=4_yKcaHKy0s

「Nine Miles High」
オススメその7。Roy Phillips作。シングル「Sneaking Up On You」のB面曲。ラテン・フレイヴァーの効いた開放的なオルガン・グルーヴです。
http://www.youtube.com/watch?v=bnEO6dWBrd0

未聴の方は『Three In A Cell』(1968年)もぜひチェックを!

『Three In A Cell』(1968年)
スリー・イン・ア・セル

『Birthday』(1969年)
バースデイ
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