2013年11月05日

The Peddlers『Freewheelers』

グルーヴィーなモッド・ジャズはいつ聴いても格好良い!☆The Peddlers『Freewheelers』
フリーホイーラーズ
発表年:1967年
ez的ジャンル:スウィンギング・ロンドン系モッド・ジャズ
気分は... :グルーヴィー!

今回はUKモッド・ジャズ・グループThe Peddlersが1967年にリリースした『Freewheelers』です。

Roy Phillips(vo、key)、Tab Martin(b)、Trevor Morais(ds)のトリオThe Peddlersの紹介は、『Three In A Cell』(1968年)に次ぎ2回目となります。

スウィンギング・ロンドンで沸いた60年代半ば〜後半のUK音楽シーンの中で、Manfred MannBrian Auger & The Trinityらと並ぶモッド・ジャズ・グループとして今日カルト的な人気を誇るThe Peddlersですが、その真髄を聴くことができるのが、『Free Wheeler』(1967年)、『Three In A Cell』(1968年)、『Birthday』(1969年)の3枚です。

今日紹介する『Freewheelers』(1967年)は、CBS移籍第1弾アルバムであり、グループ初のスタジオ・アルバムです。

プロデュースはMervyn Conn。アレンジはKeith Mansfieldが手掛けています。

オリジナル全13曲中オリジナルは1曲のみ。残りはスタンダードや映画主題歌、ヒット・シングル等のカヴァーとなっています。さまざまな楽曲をどのようにThe Peddlers流モッド・ジャズに仕上げるのかを楽しむ作品と呼べるかもしれません。

また、Keith Mansfieldによるストリングスが楽曲にエレガントさや妖しさを加えてくれます。

Roy Phillipsのソウルフル・ヴォーカル、コンボが生み出すモッド・ジャズ・サウンド、そしてKeith Mansfieldによるストリングスが一体となったスウィンギング・ロンドンな音世界を堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Time After Time」
Sammy Cahn/Jule Styne作のスタンダード。1947年の映画『It Happened in Brooklyn』のために書かれた楽曲です。当ブログではAnita O'DayJohn ValentiChris Montezのカヴァーも紹介済みです。ここではスウィンギング・ロンドンらしいモッドなオルガン・ジャズで「Time After Time」を聴かせてくれます。終盤の盛り上がりもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=k2DLygBoxsY

「Girl Talk」
Bobby Troup/Neil Hefti作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。オリジナルは女優Jean Harlow(1911-1937年)の伝記映画『Harlow』(1965年)の挿入歌です。当ブログではJimmy McGriffBen SidranBossa Rioのカヴァーも紹介済みです。本作と同じ1968年にリリースされたJimmy McGriffヴァージョンは同じオルガン・ジャズ・カヴァーなので聴き比べるのも楽しいのでは?ここではKeith Mansfieldのストリングス・アレンジが目立つエレガントな「Girl Talk」を聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=dd5IUvidVko

「Who Can I Turn To? (When Nobody Needs Me)」
オススメその1。Leslie Bricusse/Anthony Newley作のスタンダードをカヴァー。当ブログではAstrud Gilbertoのヴァージョンも紹介済み。本ヴァージョンはモッド&パーカッシヴな疾走感が格好良いグルーヴィー・オルガン・ジャズです。Trevor Moraisのドラミングも冴えています。
http://www.youtube.com/watch?v=NWBocEik8Qs

「Stormy Weather」
オススメその2。Harold Arlen/Ted Koehler作のスタンダードをカヴァー。前半はKeith Mansfieldによる美しいストリングスがメインですが、中盤からボッサなオルガン・ジャズ・サウンドへと展開します。
http://www.youtube.com/watch?v=8P0QxBHwOks

「Smile」
オススメその3。Charles Chaplinの名作映画『モダン・タイムズ』で使われた名曲をカヴァー(Charlie Chaplin作)。当ブログでは先日Stacey Kentのカヴァーを紹介したばかりです。DJからの支持も高いこの曲は本作のハイライトかもしれませんね。まずイントロのTrevor Moraisのブレイクが格好良いですね。さらにモッドかつ軽快なジャズ・サンバで聴かせてくれる本編もサイコーです!最後はスウィンギーに締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=dTZBFWz5aok

「Empty Club Blues」
Roy Phillips作。本編における唯一のオリジナル。Keith Mansfieldによるストリングスが美しくも妖しいムードを醸し出します。
http://www.youtube.com/watch?v=ZQXm10H6yt8

「You're The Reason I'm Living」
Bobby Darin作。Bobby Darin、1963年のヒット曲をカヴァー。Keith Mansfieldによるエレガント・ストリングスをバックにRoy Phillipsの低音ヴォーカルを堪能できます。

「Ain't No Big Thing」
オススメその4。Gerald Sims作。William Dell & Wee Jamsによる1965年のシングル曲をカヴァー。スウィンギング・ロンドン好きの人であれば気に入るであろうモッドなオルガン・ジャズに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=ZCydrjuGvhg

「Sneaking Up On You」
オススメその5。Ted Daryl/Chip Taylor作。シングルにもなった楽曲です。The Peddlersらしいモッド・ジャズとKeith Mansfieldのストリングスが融合した妖しげな雰囲気が好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=mr8R2D8rLGc

「Pentathlon」
Keith Mansfield作。インストながらもドラマティックな展開で楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=H060L1uizkQ

「What Now My Love」
Pierre Delanoe/Gilbert Becaud作のシャンソンの英語ヴァージョン。Sonny & Cherが1966年にヒットさせています。ここではRoy PhillipsのヴォーカルとTrevor Moraisのドラムのみで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Uj-5FyP-C0g

「Lover」
ラストはRichard Rodgers/Lorenz Hart作のスタンダード・カヴァーで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=zKBdeHe94fU

国内盤にはボーナス・トラックとして以下の3曲が追加されています。これが良かったりします。

「Irresistable You」
オススメその6。この曲はシングルにもなりました。Bobby Darin、1961年のヒット曲のカヴァーです(Al Kashar/Luther Dixon作)。スウィンギング・ロンドン・ムードを満喫できるオルガン・グルーヴです。

「Murray's Mood」
Roy Phillips作。シングル「Irresistable You」のB面曲。パーティー・モードのオルガン・ジャズです。
http://www.youtube.com/watch?v=4_yKcaHKy0s

「Nine Miles High」
オススメその7。Roy Phillips作。シングル「Sneaking Up On You」のB面曲。ラテン・フレイヴァーの効いた開放的なオルガン・グルーヴです。
http://www.youtube.com/watch?v=bnEO6dWBrd0

未聴の方は『Three In A Cell』(1968年)もぜひチェックを!

『Three In A Cell』(1968年)
スリー・イン・ア・セル

『Birthday』(1969年)
バースデイ
posted by ez at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする