2014年06月12日

Jose James『While You Were Sleeping』

Blue Noteからの第二弾アルバム!ソウルの次はロックへ接近☆Jose James『While You Were Sleeping』
While You Were Sleeping
発表年:2014年
ez的ジャンル:進化系男性ジャズ・シンガー
気分は... :悟りの境地・・・

当ブログでは毎週日曜に新作アルバムを紹介していますが、このところ紹介したい新作が溜まり、一方で週末はW杯モードの新作で埋まってしまいそうなので、しばらくは週2のペースで新作紹介したいと思います。

今回はジャズの枠を飛び越えて進化し続ける新世代男性シンガーJose Jamesの最新作『While You Were Sleeping』です。

1978年ミネアポリス生まれの男性シンガーJose Jamesの紹介は、3rdアルバム『No Beginning No End』(2013年)に続き、2回目となります。

Gilles Petersonに認められ、彼のレーベルBrownswood Recordingsからデビュー・アルバム『The Dreamer』、2ndアルバム『Blackmagic』(2010年)をリリースし、クラブ系リスナーから高い支持を得たJose James。

その後、名門Blue Noteへ移籍し、その第一弾となった3rdアルバム『No Beginning No End』(2013年)では、D'Angelo『Voodoo』あたりを意識し、ソウルとジャズを融合させた進化したJose Jamesの姿を見せてくれました。

その『No Beginning No End』に続くBlue Note第二弾アルバムとなった本作『While You Were Sleeping』ですが、前作のイメージで聴くと少しギャップがあるかもしれません。

悟りの境地に至ったかのようなジャケが印象的ですが、本作を最初に聴いた印象は、"バンド・サウンド重視"、"今度はロックしているなぁ"という感じで、バンド感のあるオルタナ・ロック作品の色合いが強く出ています。

レコーディングはJose JamesとBrad Allen Williams(g)、Kris Bowers(key)、Solomon Dorsey(b)、Richard Spaven(ds)という5名が中核となっています。

このうち、Jose James作品の常連であるRichard Spavenは、SeravinceRuth Koleva『Ruth』等で、当ブログでも注目度の大きいイギリス人ドラマーですね。

それ以外に前作でも大きな役割を果たした日本人トランぺッターTakuya Kuroda(黒田卓也)、女性シンガーBecca Stevens等がゲスト参加しています。

プロデュースはJose James本人とBrian Bender。さらに先の中核メンバー4名も共同プロデューサーとしてクレジットされています。

楽曲はAl Greenのカヴァー「Simply Beautiful」以外は、Jose Jamesおよび参加メンバーによるオリジナルです。

オルタナ・ロック的な楽曲以外にフォーキー&エレクトロな楽曲もアルバムの中では印象的です。

Jose Jamesの新たな一面を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Angel」
いきなりBrad Allen Williamsのロッキン・ギターが炸裂します。ただし、ギターを除けば、全体的にはネオソウル的な雰囲気であり、前作と本作の架け橋的な1曲に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=RV0-bmVs_ic

「U r the 1」
わびさび感のある音空間が印象的な仕上がり。Richard Spavenが叩くリズムが不思議な雰囲気を醸し出します。意外と僕は好きです。

「While You Were Sleeping」
タイトル曲は哀愁モードのフォーキー・チューン。Joseのヴォーカルには哀愁のメロディが似合います。隠し味でエレクトロが効いています。
http://www.youtube.com/watch?v=iwS_Tpojyb8

「Anywhere U Go」
再びBrad Allen Williamsのロッキン・ギターが炸裂します。本作らしいロッキンなJoseを堪能できます。それにしてもRichard Spavenのドラミングが格好良い!

「Bodhisattva」
フォーキーとエレクトロを巧みに融合させた仕上り。「While You Were Sleeping」同様、Joseお得意の哀愁メロディで魅了します。

「4 Noble Truths」
SSW風の哀愁フォーキー。チェロも加わり、哀愁モードを盛り上げてくれます。

「Dragon」
Becca Stevensとのデュエット。SSW的な北欧ジャズ作品のような雰囲気があります。派手さはありませんが雰囲気はいい感じです。

「Salaam」
浮遊感のあるインタールード的なインスト。
http://www.youtube.com/watch?v=-oIgBkSyEyo

「Without U」
Richard Spavenの叩く力強いビートに合わせかのように、Joseのヴォーカルにも力強さがあります。

「EveryLittleThing」
アルバムからの先行シングル。本作を象徴するオルタナ・ロック感を前面に打ち出した1曲。完全にこれまでのJose Jamesからは想像できない1曲ですね。オルタナ・ロックの中にうっすらエレクトロのエッセンスを効かせているのがミソかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=bvaD2Y8uctE

「xx」
エレクトロ・テイストの哀愁チューン。憂いを帯びたJoseのヴォーカルがユラユラと揺らめきます。

「Simply Beautiful」
ラストは日本が誇るトランぺッターTakuya Kurodaをフィーチャーし、Al Greenをカヴァーしています。Al Greenのオリジナルは『I'm Still in Love with You』(1972年)に収録されています。オリジナルに近い雰囲気の仕上がりですが、Joseの憂いのあるヴォーカルがこの曲によくマッチしています。Takuya Kurodaのトランペットが加わることで、ジャジーなムードが醸し出されます。
http://www.youtube.com/watch?v=lrXgWe8ghTA

ご興味がある方はTakuya Kuroda(黒田卓也)が今年Blue Noteからリリースした『Rising Son』もチェックを!

Takuya Kuroda『Rising Son』
Rising Son

国内盤にはボーナス・トラックとして、昨年他界した故Lou Reedへのトリビュート「Who Loves The Sun」The Velvet Undergroundのカヴァー)と椎名林檎とのデュエット「明日の人」の2曲が追加収録されています。僕が購入したのは輸入盤です。

個人的にはJoseに日本語歌詞を歌わせる「明日の人」には、大きな違和感を覚えました。「Who Loves The Sun」は興味深いですが、輸入盤で十分だと思います。

Jose Jamesの他作品もチェックを!

『The Dreamer』(2007年)
The Dreamer[日本語解説・歌詞対訳・ボーナストラック付き国内盤] (TRCP21)

『Blackmagic』(2010年)
BLACKMAGIC (BWOOD041CD)

Jose James & Jef Neve『For All We Know』(2010年)
For All We Know

『No Beginning No End』(2013年)
ノー・ビギニング・ノー・エンド
posted by ez at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする