2014年07月31日

Leslie Smith『Heartache』

元Crackin'のリード・シンガーの1stソロ、AOR人気盤☆Leslie Smith『Heartach』
ハートエイク (SHM-CD生産限定紙ジャケット仕様)
発表年:1982年
ez的ジャンル:Crackin'系AOR/アーバン・ソウル
気分は... :Crackin'とはギャップがありますが・・・

今回は元Crackin'のリード・シンガーLeslie Smithの1stソロ・アルバム『Heartache』(1982年)です。

AOR名盤として知られている作品であり、長い間CD化が待ち望まれた1枚でしたね。2年前にCD化が実現しました。

サンフランシスコを拠点に活躍した白人黒人混合のファンク・グループCrackin'に関して、当ブログでは以下の作品を紹介済みです。

 『Makings Of A Dream』(1977年)
 『Crackin'』(1977年)
 『Special Touch』(1978年)

そのCrackin'のリード・ヴォーカルであったLeslie SmithCrackin'解散後、セッション・シンガーとして活動していましたが、Crackin'時代の同僚であり、後にプロデューサー・チームとして活躍するPeter Bunetta/Rick Chudacoffのバックアップで制作されたソロ・アルバムが『Heartache』(1982年)です。

レコーディングにはPeter Bunetta(ds、per)、Rick Chudacoff(b、el-p、syn)をはじめ、Arno Lucas(back vo、per)、Lester Abrams(syn)Brian Ray(g)という元Crackin'のメンバーが集結しています。

それ以外にもMerry Clayton(vo)、Bill Elliott(p、el-p、syn)、Dennis Herring(g)、David Woodford(as)、Jerry Peterson(ss)、Kal David(sitar)、Joe Lala(per、congas、timbales)、Michael Boddicker(key)、Ned Doheny(g)、James Newton Howard(p)、Greg Phillinganes(p)、Tom Snow(p)、Norton Buffalo(harmonica)、Anna Pagan(vo)、Arnold McCuller(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

良い作品であることに間違いはありませんが、Crackin'のようなファンキー&メロウを期待して聴くとギャップがあるかもしれません。その意味では、あくまでAOR好きにとっての名盤ということかもしれません。

個人的には、「Don't Shut The Door (On My Love)」とシングルにもなったMerry Claytonとのデュエット「Before The Night Is Over」の2曲がお気に入りです。

何となく名盤の形容詞が先行しすぎている1枚のような気もしますが、あまりそういった言葉に惑わされず聴けば楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「It's Something」
オススメその1。Brenda Russell/David Foster作。オリジナルはDonna Washington(アルバム『Going For The Glow』収録)。Brenda Russell自身のヴァージョンはアルバム『Two Eyes』(1983年)に収録されています。また、当ブログではLalah Hathawayのカヴァーも紹介済みです。Brenda RussellやLalah Hathawayヴァージョンも同様ですが、この曲の持つの爽快さは、晴れた日の午前中に聴くとぴったりですね。
http://www.youtube.com/watch?v=PZDmudf0_XU

各ヴァージョンを聴き比べるのも楽しいのでは?実は僕が一番好きなのはLalah Hathawayヴァージョンですが。
Donna Washington「It's Something」
 http://www.youtube.com/watch?v=O5PngStzlw8
Brenda Russell「It's Something」
 http://www.youtube.com/watch?v=BzzFClA8oJ8
Lalah Hathaway「Somethin'」
 http://www.youtube.com/watch?v=45w4rjKOAkE

「I'm On The Outside Looking In」
Teddy Randazzo/Bobby Weinstein作。Little Anthony & the Imperials、1964年のヒット曲をカヴァー。ソウル・クラシックをアーバン・テイストで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=v_Ir-Gn3qsk

「Before The Night Is Over」
オススメその2。Sherwood E. Ball/Ernest N. Baker/Marshall Otwell/Freebo作。Merry Claytonとのデュエット。アルバムからの1stシングルにもなりました。Norton Buffaloの素敵なハーモニカが盛り上げてくれる大人のアーバン・メロウです。
http://www.youtube.com/watch?v=bbAXH2cZma0

「Don't Shut The Door (On My Love)」
オススメその3。Lester Abrams/Leslie Smith作。個人的にもアルバムで一番のお気に入り。パーカッシヴに疾走する哀愁メロウ・グルーヴ。この曲が一番Crackin'時代に近いのではKal Davidのシタールがいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=8_c6KV9aiHc

「Dream On」
Geoffrey Lieb/John Keller作。晴れやかなバラード。このあたりはAOR作品って雰囲気ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=qCoxPHTyXuo

「Nothin' You Can Do About It」
David Foster/Jay Graydon/Steve Kipner作。Manhattan Transfer、Airplayヴァージョンでもお馴染みの1曲をカヴァー。Airplayは大して好きではない僕ですが、本ヴァージョンはLeslieのヴォーカルとアレンジの妙でなかなかいい仕上がりなのでは?僕にとっては派手なギター・ソロは少し余計ですが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=D29JyYZAao0

「Love's A Heartache」
オススメその4。タイトル曲はNed Doheny作。Ned Doheny自身もギターで参加しています。適度にパーカッシヴな感じが僕好みの大人の哀愁メロウです。
http://www.youtube.com/watch?v=VR13jma-0FI

本作と同時期にAverage White Bandも取り上げています(アルバム『Cupid's In Fashion』収録)。また、Kazu Matsui Project Feat. Robben Ford 『Standing On The Outside』 (1983年)にも収録されています。Ned Doheny自身のヴァージョンは『Life After Romance』(1988年)に収録されています。

Average White Band「Love's A Heartache」
 http://www.youtube.com/watch?v=uIeU4h6tG8I
Kazu Matsui Project Feat. Robben Ford「Love's A Heartache」
 http://www.youtube.com/watch?v=B8_p3wK6beg

「Do You Still Remember Me」
Bill Elliott/Brock Walsh作。黒人女性シンガーAnna Paganとのデュエット。ミュージカル曲のような雰囲気もありますね。純粋に素敵なメロディとヴォーカルに惹かれます。
http://www.youtube.com/watch?v=i2ZyTYFIuWY

「If You're In Love」
Jocko Marcellino/Randy Handley作。ラストは素敵なバラードでロマンティックに締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=z2XXZ9vHVds

『Les Is More』(1992年)
Les Is More

Crackin'の過去記事もご参照ください。

『Makings Of A Dream』(1977年)
メイキングス・オブ・ア・ドリーム

『Crackin'』(1977年)
クラッキン(SHM-CD紙ジャケット仕様)

『Special Touch』(1978年)
スペシャル・タッチ(SHM-CD紙ジャケット仕様)
posted by ez at 03:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月30日

Belladonna『Inspirational Grooves』

夏モードにぴったりなIrma系ラテン・ハウス☆Belladonna『Inspirational Grooves』
Inspirational Grooves
発表年:2003年
ez的ジャンル:Irma系ラテン・ハウス
気分は... :インスピレーション・・・

イタリア人ハウス・クリエイターBelladonnaがリリースした『Inspirational Grooves』(2003年)です。

BelladonnaことMaurizio Belladonnaは1959年、イタリア、ペルージャ生まれ。

Belladonna名義で『Housin' Paradise』(1998年)、『Midnight House』(2000年)、『Inspirational Grooves』(2003年)といったアルバムをIrmaからリリースしています。

また、Stefano MarcucciMarco DurantiとのユニットであるThe Truffle Tribe/Duran y Garcia名義でもアルバムをリリースしています。それ以外にDressMBMMMimaといったユニットでも作品をリリースしています。

本作『Inspirational Grooves』(2003年)ですが、夏モードにぴったりなラテン・ハウス作品です。

全10曲中4曲がヴォーカル曲であり、残りがインストです。

ヴォーカル入りの4曲がキャッチーでオススメですが、インスト・チューンもメリハリが効いていてなかなかです。

とりあえず「Ebatule」「Inspiration Zone」「Spiritual Trane」あたりを聴いてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Ebatule」
オススメその1。DJからの支持も高いRoberto Rossi/Silvia Donatiのヴォーカルをフィーチャーした哀愁のスパニッシュ・ラテン・ハウス。クールな疾走感がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=ku9sYGcZmAg

「Inspiration Zone」
オススメその2。パーカッシヴ・リズムとToti Panzanelliのブリージン・ギターが絡むアッパーなインスト・ハウス。
http://www.youtube.com/watch?v=rwg2p07DwQ0

「Summer Love」
雨音&雷鳴共に始まるエレクトリック・ジャズ風の仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=Ranhw_PIjLo

「A New Born Day」
オススメその3。Silvia Donatiのヴォーカルをフィーチャー。メロディアスなジャジー&メロウ・チューン。バカンス・モードにぴったりの仕上がり。トランペット・ソロがいいアクセントになっています。

「Spiritual Trane」
オススメその4。Silvia Donatiのヴォーカルをフィーチャー。サマー・モードのラテン・ハウスです。どことなく幻想的な雰囲気が漂います。
http://www.youtube.com/watch?v=9UJOvxq_Auk

「Get Over」
北欧ハウスっぽいインスト。ジャズのエッセンスを取り入れた疾走感がいい感じです。

「Grand Groove」
哀愁モードで疾走するインスト・ハウス。
http://www.youtube.com/watch?v=zj8ReCBRsIM

「Time After Time」
オススメその5。Silvia Donatiのヴォーカルをフィーチャー。Silviaのセクシー・ヴォーカルを活かした妖艶なジャジー・ハウス。
http://www.youtube.com/watch?v=Hq3ljo-qbkU

「Tropical Deep」
トライバルに疾走するディープ・ハウス。パーカッシヴかつアンダーグランドな妖しい雰囲気が僕好み。
http://www.youtube.com/watch?v=3gIfEb-8-oU

「Heroes」
ラストはジャジー&メロウな雰囲気で締め括ってくれます。スクラッチも織り交ぜたジャジーHip-Hop調の仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=vGCpHYF6YKI

ご興味がある方はMaurizio Belladonna関連の他作品もチェックを!

Belladonna『Housin' Paradise』(1998年)
Housin Paradise

Belladonna『Midnight House』(2000年)
Midnight House

Duran y Garcia『Encantado!』(2001年)
Encantado!

The Truffle Tribe『Percussion From The Wood』(2002年)
Percussion from the Wood
posted by ez at 01:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月29日

Azteca『Pyramid Of The Moon』

Stevie Wonderに捧げられたソウルフルなラテン・ロック作品☆Azteca『Pyramid Of The Moon』
月のピラミッド(紙ジャケット仕様)
発表年:1973年
ez的ジャンル:ソウルフル・ラテン・ロック
気分は... :ビールと枝豆とラテン・ロック・・・

今回はCoke EscovedoPete EscovedoのEscovedo兄弟が中心となった大所帯ラテン・ロック・バンドAztecaの2ndアルバム『Pyramid Of The Moon』(1973年)です。

Aztecaについては、1stアルバム『Azteca』(1972年)も紹介済みです。

一緒にツアーを回ったStevie Wonderに捧げられた2nd『Pyramid Of The Moon』でも、1st『Azteca』同様、ラテン、ジャズ、ファンク/ソウル、ロックが融合したハイブリッドなラテン・ロックを聴かせてくれます。いや、ラテン・ロックという枠を軽々飛び越えていますね。1st同様、歌詞も英語とスペイン語のバイリンガルです。

大所帯バンドとして知られる彼らですが、本作もゲストも含めて多数のミュージシャンが参加しています。Coke Escovedo(timbales)、Pete Escovedo(vo、per)以下、Errol Knowles(vo)、Bill Courtial(g)というCourtial With Errol Knowlesの2人や、Neal Schon(g)、Paul Jackson(b)、Lenny White(ds)、Wendy Haas(vo)、Rico Reyes(vo)、Bob Ferrira(ts、fl、piccolo)、Pat O'Hara(tb)、Tom Harrell(tp、flh)、Mel Martin(ts、bs、ss、fl)、George Muribus(el-p)、Flip Nunez(org)、George DiQuattro(p、clav)、Victor Pantoja(conga)、John Brinck(ds)、Tom Rutley(b)、Tony Juncale(b)といった名うてのミュージシャンの名がクレジットされています。

本作といえば、フリーソウル・クラシック「Someday We'll Get By」が有名ですが、個人的には「Watcha Gonna Do」「Red Onions」「Love Is A Stranger」「A Night In Nazca」あたりもオススメです。

ビールと枝豆とラテン・ロック・・・

全曲紹介しときやす。

「Someday We'll Get By」
Coke Escovedo/Tom Harrell/Errol Knowles作。本作のハイライト。『Azteca』収録の黄昏メロウ・チューン「Love Not Then」と並ぶフリーソウル・クラシック。ソウルフルなErrol Knowlesのヴォーカルが魅力的なサンシャイン・ラテン・グルーヴはいつ聴いても心トキメキます!Courtial With Errol Knowlesの片割れBill CourtialもErrol Knowlesに負けじとギター・ソロで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=-bjrMjZ-2b8

本曲にインスパイアされた楽曲として、コーネリアス「太陽は僕の敵」がありますね。
コーネリアス「太陽は僕の敵」
 http://www.youtube.com/watch?v=Qejl53DXTH4

「Mazatlan」
Paul Jackson/Coke Escovedo/Errol Knowles作。ラテン好きの人はグッとくるパーカッシヴに疾走するラテン・グルーヴ。Tom Harrellのトランペット・ソロもキマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=gc60mRRO-v8

「Find Love Today」
Bill Courtial/Errol Knowles作。Wendy HaasとErrol Knowlesの男女ヴォーカルをフィーチャーしています。ブラジリアン・テイストの高速フュージョン・サウンドとメロウなラテン・ソウルが交錯します。1曲でブラジリアン・リズムとラテン・リズムを両方楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=5hbO_S5VZog

「Watcha Gonna Do」
Paul Jackson/Mel Martin/Pete Escovedo作。シングルにもなったラテン・ロックらしい1曲。Pete Escovedoがスペイン語でリード・ヴォーカルをとり、Neal Schonが魅惑のギター・ソロを存分に聴かせてくれます。Coke Escovedoのティンヴァレスも絶好調!
http://www.youtube.com/watch?v=_0s2EgC7Guw

「New Day Is On The Rise」
Tom Harrell/Bob Ferrira作。Wendy HaasとPete Escovedoの男女リード・ヴォーカル。このユニットのクロスオーヴァーな感覚を反映した、ドラマティックな展開の仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=n3wpwRWOzNQ

「Mexicana, Mexicana」
Mongo Santamaria作品をカヴァー。Coke EscovedoのティンヴァレスとVictor Pantojaのコンガを楽しむ演奏です。

「Red Onions」
Armando Peraza作。キューバ出身のラテン・ジャズ・パーカッション奏者Armando Perazaの作品をカヴァー。Pat O'Haraのトロンボーン、Tom Harrellのトランペットが格好良すぎる!躍動するラテン・グルーヴです。格好良さでいえばアルバム随一!
http://www.youtube.com/watch?v=vE5LD4ewv7Q

「Love Is A Stranger」
Joachim Young/Pat O'Hara/Errol Knowles作。Errol Knowlesのソウルフル・ヴォーカルに魅了されるラテン・ソウル。Flip Nunezのオルガンが効いています。
http://www.youtube.com/watch?v=8cAmBeKUuA4

「A Night In Nazca」
Mel Martin作。アレンジもMel Martinです。Mel Martinのサウンド・センスが冴えるコズミックなラテン・ジャズ・グルーヴ。このセンスは20年先を行っていますね!
http://www.youtube.com/watch?v=dots18n3lIE

CDには「Whatcha Gonna Do (Single Edit) 」がボーナス・トラックとして追加収録されています。

1stアルバム『Azteca』(1972年)やメンバー関連作品の過去記事もご参照下さい。

Azteca『Azteca』(1972年)
アステカ

『Coke』(1975年)
Coke

Coke Escovedo『Comin' At Ya』(1976年)
Comin at Ya

Pete Escovedo『Mister E』(1988年)
Mister E

Courtial With Errol Knowles『Don't You Think It's Time』(1976年)
ドント・ユー・シンク・イッツ・タイム
posted by ez at 03:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月28日

Hipsters In The Zone『Into The Afro-Latin Bag』

Monika Lingesも参加!ドイツ産ジャズ/フュージョン☆Hipsters In The Zone『Into The Afro-Latin Bag』
Into the Afro Latin Bag
発表年:1994年
ez的ジャンル:ドイツ産ジャズ/ブラジリアン・フュージョン
気分は... :やはり今年はドイツか・・・

今回は90年代のドイツ産ジャズ/フュージョン作品Hipsters In The Zone『Into The Afro-Latin Bag』(1994年)

Hipsters In The Zoneは、Reiner Witzel(ts、fl)、 Mathias Haus(vibe、per)、Xaver Fischer(p)、Jens Foltynowicz(b)、Peter Weiss(ds、per)からなるドイツ産ジャズ・ユニット。

そのユニットの唯一のアルバム『Into The Afro-Latin Bag』(1994年)が注目される1つの要因は、レア・グルーヴ・で再評価が高まったドイツ産ブラジリアン・フュージョンを代表する女性ジャズ・シンガーMonika Lingesの参加かもしれません。全8曲中4曲でMonikaのヴォーカル/スキャットを聴くことができます。

Monika以外にMartin Zieburg(per)がゲスト参加しています。

アルバム全体としては、ブラジル/ラテンのリズムを取り入れたジャズ/フュージョン作品という印象です。あとはアルバム全編にわたり、Mathias Hausのメロウ・ヴァイヴの音色が目立つのも特徴です。ヴァイヴ好きの人はかなり楽しめると思います。

Monika Linges参加曲が気になってしまいますが、ブラジル/ラテンのリズムを楽しめるインストもなかなかです。

涼しげなブラジリアン・フュージョンをお探しの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Ayola」
Reiner Witzel作。ストレート・アヘッドなヨーロピアン・ジャズですが、ゲスト参加のMartin Zieburgのラテン・パーカッションがいいアクセントになっています。本作の魅力の1つであるMathias Hausのヴァイヴの音色もいい感じ。

「Stepping」
オススメその1。Monika Linges作。Monika Lingesの成熟したヴォーカル&スキャットを堪能できるジャズ・サンバ調の爽快グルーヴ。Reiner Witzelの涼しげなフルート、Mathias Hausのメロウ・ヴァイヴもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=TnGmbu8X_Ew

「Hipsters In The Zone」
オススメその2。Mathias Haus作。ヴァイヴの音色が目立つせいか、スリリングなのに品のあるブラジリアン・フュージョン調の演奏を楽しめます。

「Peace To」
Xaver Fischer作。Reiner Witzelのムーディーなテナー・サックスがいい感じのボッサ・チューン。

「Saudade」
オススメその3。Xaver Fischer作。本作のハイライトといえば、Monika Lingesのスキャットも聴ける、この高速サンバ・ジャズですね。サンバのリズムにのって一気に駆け抜けます。軽やかなピアノ、ヴァイヴのソロもグッド!Monika Lingesの人気曲「Too Fond Of Samba」あたりとセットでどうぞ!
http://www.youtube.com/watch?v=6Zo721F0eyk

「Hellas」
オススメその4。Reiner Witzel作。ライナーノーツにあるようにタンゴ、アフリカン・リズム、サンバが織り交ぜられたエキゾチック・グルーヴ。Monika Lingesのスキャットがエキゾチックな雰囲気を盛り上げてくれます。名曲「Manha de Carnaval」のフレーズも聴けるMathias Hausの変幻自在なヴァイヴもグッド!

「Waterloop」
Mathias Haus作。タイトルからして、Herbie Hancock作の名曲「Watermelon Man」と「Cantaloupe Island」のエッセンスを拝借したソウル・ジャズ。当時はちょうどUS3「Cantaloop」が大ヒットした直後だったので、そのあたりも意識していたのかもしれませんね。やはり、この曲ではXaver Fischerのピアノに耳がいってしまいます。

「Tobago」
Xaver Fischer作。トリニダード・トバゴを意識したタイトルの通り、カリビアン・リズムが心地好い開放的な演奏を楽しめます。ゲスト参加のMartin Zieburgのパーカッションが活躍します。

「Time Of Change」
オススメその5。Reiner Witzel/A.Naumann作。ラストはビューティフル・ボッサ。Mathias Hausのヴァイヴによる素敵なイントロに続き、Monika Lingesが雰囲気たっぷりに歌い上げます。

ご興味がある方はMonika Lingesの作品もチェックを!

Monika Linges Quartet『Floating』(1982年)
Floating

Monika Linges Quartet『Songing』(1984年)
Songing
posted by ez at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月27日

Kindred The Family Soul『A Couple Friends』

名作『Surrender To Love』を彷彿させる至極の夫婦ソウル!☆Kindred The Family Soul『A Couple Friends』
Couple Friends
発表年:2014年
ez的ジャンル:夫婦ソウル・デュオ
気分は... :愛があります♪

今回はFatin DantzlerAja Graydonの夫婦ソウル・デュオKindred The Family Soulの最新作『A Couple Friends』です。

Kindred The Family Soulの紹介は、デビュー・アルバム『Surrender To Love』(2003年)、2ndアルバム『In This Life Together』(2005年)に続き3回目となります。

彼らのデビュー・アルバム『Surrender To Love』(2003年)は本当に大好きな作品であり、2000年代(2000-2009年)のマイ・フェイバリットR&B/Soulを選ぶとしたら、確実にTop10に入ってくると思います。愛と歌心にみちたネオ・フィリーって感じがたまらなく好きです。

その後、『In This Life Together』(2005年)、『Arrival』(2008年)、『Love Has No Recession』(2011年)とアルバムをリリースしていますが、『Surrender To Love』ほどの愛聴するに至らなかったのも事実です。前作『Love Has No Recession』も悪くはありませんでしたが、"こんなにゲスト陣に頼る必要があるのかなぁ"とモヤモヤしていました。

そのため、正直本作『A Couple Friends』もさほど期待していなかったのですが、CDショップで試聴し、「Get It, Got It」「Call Me Crazy」「Everybody's Hustling」という最初の3曲を聴いて、"僕が好きなKindred The Family Soulが戻ってきた"と確信し、即購入しました。

Vidal DavisSteve McKieJames PoyserAnthony BellAndre Harris等をプロデューサーに迎え、良質のサウンドにのせて、FatinとAjaのヴォーカルの魅力を存分に伝えてくれる至極のソウル作品に仕上がっています。

気負わず、素直に自分たちが心地好いアルバムを創った感じがいいですね。

今年これまで聴いて新作R&B/Soul作品の中では、Tony Momrelle『Fly』と双璧をなすお気に入り作品です。

『Surrender To Love』から11年、再び彼らが"愛のある"名盤を届けてくれました。

とりあえず、「Call Me Crazy」「Everybody's Hustling」「Never Loved You More」の3曲に本作の魅力が凝縮されていると思うのでチェックしてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Get It, Got It」
Vidal Davisプロデュース。オープニングはIsaac Hayes Movement「Southern Breeze」をサンプリングしたリズミック・トラックに合わせて、FatinとAjaが高らかに歌い上げます。彼らの作品の常連Yameen Allworld のスポークン・ヴォーカルも交えてアクセントをつけています。

「Call Me Crazy」
Steve McKie/James Poyserプロデュース。ネオ・フィリー作品でお馴染みのパーカッション奏者Aaron Draperも参加したメロウ&パーカッシヴなミディアム・スロウです。『Surrender To Love』の頃のグッド・ヴァイヴを感じる名曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=cBmnO1iuSQE

「Everybody's Hustling」
Steve McKieプロデュース。アルバムからの先行シングルにもなったKindred The Family Soul本来の魅力が伝わってくる至極のソウル・チューン。アーバンな雰囲気もあっていいですね。こんな大人のソウル・ミューシックが聴きたかった!
http://www.youtube.com/watch?v=UpdKrknL1i8

「Lovin' the Night」
Vidal Davisプロデュース。ストリングスをはじめ70年代フィリー・ソウル調のダンサブル・サウンドが印象的です。FatinのヴォーカルもThe O'Jaysあたりを意識しているようですね。

「One Day Soon」
Vidal Davis/Chad Westプロデュース。ピュアな歌心が伝わってくる二人のヴォーカルとシタール風の音色と高速ハイハットの効いた巧みなトラックがうまく噛み合った今の時代らしい大人のソウル・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=yzUErCNI7l8

「A Couple Friends」
Anthony Bellプロデュース。タイトル曲は荘厳な雰囲気の感動バラードです。夫婦ソウルの大先輩Ashford & SimpsonのValerie Simpsonが美しいピアノを披露してくれます。パートナーのNickolas Ashfordを2011年に失ってしまったValerie Simpsonですが、タイトルからしてAshford & Simpsonに捧げた曲かもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=QQp1QgC7QmI

「Not Complaining」
Vidal Davis/Robert Bizz Thomasプロデュース。サウンドは今時R&Bなエッセンスもありますが、素晴らしいヴォーカル・ワークでソウル・フィーリングたっぷりの楽曲にしてしまうところが凄いですね。

「Never Loved You More」
Vidal Davisプロデュース。この曲も大好き!二人の愛にみちたヴォーカルが光り輝く大人のステッパーズに仕上がっています。そうそう!こんなKindred The Family Soulが聴きたかったと思わせてくれる至極の1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=JzY8YFyFkKk

「Momma Said Clean Up」
彼らの3人の子供たちによるラップ・チューン。アルバムの中の余興ということで・・・

「Here We Go」
Steve McKieプロデュース。Chill Moodyのラップをフィーチャーし、DJ Aktiveのスクラッチも織り交ぜたHip-Hop調の仕上がり、それでもソウルな雰囲気もきちんと残すのが本作らしいですね。

「Drop the Bomb」
Vidal Davisプロデュース。奇をてらわず二人の素晴らしいヴォーカルをストレートに堪能するといった雰囲気の楽曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=NXRd5Ce49ao

「Look at What We Made」
Andre Harrisプロデュース。Vidal Davisに負けていられない?とDre & Vidalの片割れ、Andre Harrisが手腕を発揮します。オーセンティックなバラードで二人の魅力を引き出します。

「What I've Learned」
Vidal Davisプロデュース。ラストは素敵なメロウ・バラードで締め括ってくれます。

『Surrender To Love』(2003年)
Surrender to Love

『In This Life Together』(2005年)
In This Life Together

『Arrival』(2008年)
Arrival

『Love Has No Recession』(2011年)
Love Has No Recession
posted by ez at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする