2015年07月31日

Trio Mocoto『Muita Zorra! (...Sao Coisas que Glorificam a Sensibilidade Atual) 』

ファンキー・サンバの魅力全開!☆Trio Mocoto『Muita Zorra! (...Sao Coisas que Glorificam a Sensibilidade Atual) 』
ムイタ・ゾーハ
発表年:1973年
ez的ジャンル:大衆路線ファンキー・サンバ
気分は... :バカ騒ぎ?

今回はJorge Benのバック・バンドとしてもお馴染みのファンキー・サンバ・ユニットTrio Mocotoの1stアルバム『Muita Zorra! ...Sao Coisas que Glorificam a Sensibilidade Atual』(1971年)です。

Joao Parahyba(vo、ds、timba)、Nereu Gargalo(vo、pandeiro)、Fritz Escovao(vo、cuica)の3名がサンパウロで結成したTrio Mocotoの紹介は、2ndアルバム『Trio Mocoto』(1973年)に続き2回目となります。

日本語に訳すと"バカ騒ぎ"のタイトルがついた本作は、彼ららしいファンキー・サンバのオン・パレードです。決して上手いとは言い難い彼らのユニゾン・ヴォーカルですが、ファンキーなサンバ・グルーヴと結びつくと不思議な魅力を醸し出します。

彼らの大将Jorge Benをはじめ、Antonio Carlos E JocafiErasmo Carlos/Roberto CarlosTim MaiaIvan Lins等の作品を取り上げています。

先行シングルにもなった「Coqueiro Verde」、Antonio Carlos E Jocafi作の「Xamego de Ina」「Nago」Jorge Ben作の「Esperanca」Ivan Lins作の「O Criolauta」、Tim Maia作の「Meu Pais」あたりがオススメです。

暑苦しい雰囲気のジャケも含めて、今の時期にフィットする1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Meu Pais」
ブラジリアン・ソウルの雄Tim Maiaの作品でアルバムは幕を開けます。ぶっきら棒なヴォーカル&ゴツゴツとしたリズムと、ストリングスも配したメロウ・サウンドの組み合わせが何故が絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=6DmZCFxducU

「Xamego de Ina」
Antonio Carlos E Jocafiによる楽曲の1曲目。このグループらしいパーカッシヴなファンキー・グルーヴを楽しめる1曲。今聴いても実に格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kKOrD9redAI

「O Criolauta」
Ivan Lins/Ronaldo M. de Souza作。Ivan Linsらしいメロディをサンバ・リズムに乗せてユニゾン・ヴォーカルで歌い上げます。ヴォーカルに芸がない分、逆に素敵なメロディとサンバ・リズムが強調され、魅力的な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=FwX2G2V0OD0

「O Sorriso de Narinha」
Erasmo Carlos/Roberto Carlos作。ユニゾン・ヴォーカルとハーモニカが爽快な印象を与えてくれるサンバ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=v9frOkXCXSA

「Esperanca」
Jorge Ben/Yara Rossi作。 Jorge Ben作品の1曲目。当ブログではSom Okey 5のカヴァーも紹介している楽曲です。ジャズ+フォーキー+サンバ・グルーヴといった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=t_DxkzfnWGM

「Maria Domingas」
Jorge Ben作品の2曲目。Jorge Benヴァージョンは『Negro E Lindo』(1971年)に収録されています。ヴァイオリンをバックに全然揃っていないユニゾン・ヴォーカル(笑)でメロウに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=nX7wUnACexA

「Nago」
Antonio Carlos E Jocafiによる楽曲の2曲目。覚醒的アフロ・ブラジリアン・グルーヴが格好良い1曲です。大衆的ではありませんが、かなり刺激的です!
https://www.youtube.com/watch?v=Xk0RyHheEY4

「So Quero」
Dal/Tom/Lilito作。小気味良いファンキー・サンバです。
https://www.youtube.com/watch?v=jfOhQ6TlvtI

「O Canto da Ema」
A. Viana/A. Cavalcanti/Joao do Vale作。Joao Do Valeヴァージョンで知られる楽曲のカヴァー。リラックスした開放感が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=YT0xaQ3JjWw

「Aleluia, Aleluia」
Jorge Ben作品の3曲目であり、Jorge Ben本人がゲスト参加しています。アコースティックなサンバ・グルーヴをバックに♪ハレルヤ♪ハレルヤ♪爽快なファンキー・メロウ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hDr4aIwwC3U

「Coqueiro Verde」
Erasmo Carlos/Roberto Carlos作。アルバムの先行シングルにもなった楽曲です。キャッチーという点では、このファンキー・メロウが一番かもしれません。爽快な躍動感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OIzQAfhTzvE

他のTrio Mocoto作品もチェックを!

『Trio Mocoto』(1973年)
トリオ・モコトー

『Trio Mocoto(Que Nega E Essa)』(1975年)
Que Nega E Essa
posted by ez at 02:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月30日

Cool Million『Sumthin'Like This』

80年代ディスコ/ファンク・リバイバルの決定盤☆Cool Million『Sumthin'Like This』
Sumthin’ Like This
発表年:2015年
ez的ジャンル:80年代ディスコ/ファンク・リバイバル
気分は... :一日の長がある!

今回は新作アルバムから今流行の80年代ディスコ/ファンク・リバイバルの決定盤Cool Million『Sumthin'Like This』です。

Cool Millionはデンマーク人プロデューサーFrank Ryleとドイツ人プロデューサーRob Hardtによるユニット。

80年代ディスコ/ファンクにアプローチしたサウンドで、これまで『Going Out Tonight』(2008年)、『Back For More』(2010年)、『III』(2012年)といったアルバムをリリースしています。

当ブログではRob Hardtの別ユニットSeductive Soulsのアルバム『Spirit』(2010年)を紹介済みです。

以前からCool Million作品は聴いていましたが、これまで当ブログで取り上げたことはありません。そこには"素晴らしい作品だけど、今の音じゃないしなぁ・・・"という懐古趣味的アプローチに対する僕のネガティブなスタンスがあったからかもしれません。

しかしながら、今年に入り、当ブログでも紹介したTuxedoをはじめ、80年代ディスコ/ブギーのリバイバルを狙った作品がCDショップの店頭を賑わし、それらの作品群を試聴するなかで、"コレだったらCool Millionの方が一日の長がある分、完成度が高い"と感じるようになりました。

そんな流れで遠回りをしましたが、Cool Millionを取り上げるに至りました。

Cool Million作品のお楽しみの1つに、多彩なフィーチャリング・ヴォーカリストがあります。特に、80年代にリアルタイムで活躍していたシンガーのゲスト参加を楽しみにしているファンの方も多いのでは?

最新作『Sumthin'Like This』には、Glenn JonesMarc Sadaneという80年代好きにグッとくる往年の男性シンガー2人が参加しています。

Glenn Jonesといえば、クワイエット・ストームを代表する名曲「We've Only Just Begun (The Romance Is Not Over)」をはじめ、80年代から90年代前半にかけて活躍した人気シンガーでした。「We've Only Just Begun (The Romance Is Not Over)」収録のアルバム『Glenn Jones』(1987年)を当ブログで紹介済みだと思っていたのですが、僕の勝手な思い込みでした。こちらもそのうち取り上げたいと思います。

Marc Sadaneは人気プロデュース・チームJames Mtume/Reggie Lucasが手掛けた『One Way Love Affair』(1981年)、『Exciting』(1982年)で話題となったシンガーです。

この2人以外にも多彩なシンガー達が、80年代ディスコ/ファンク・サウンドをバックに素晴らしい歌声を聴かせてくれます。

とりあえず「Tonight」「Oh!」「Sweet Soul Music」「Good Time」「Be Alright」あたりを聴けば、本作の魅力を実感できるはずです。

80年代ディスコ/ファンク愛に満ちた楽曲の数々を素直に楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Sumthin' Like This」
90年代にソロ・アルバムも出しているUS男性R&BシンガーTim Owensをフィーチャー。80年代モード全開のアーバン・ダンサーです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZSTnKL-Fs2s

「Dontcha Wanna Dance」
Marc Evansをフィーチャー。今年流行のディスコ/ブギー・サウンドの王道を行くかのようなディスコ・チューンです。

「Tonight」
オススメその1。往年の人気男性シンガーGlenn Jonesをフィーチャー。爽快なダンス・サウンドにのって、Glenn Jonesが昔と同じく素晴らしい歌声を聴かせてくれます。一度聴いたら何度もリピートしたくなるゴキゲンなダンス・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=ehgHtrIOHa4

「Changed By Love」
オススメその2。Gavin ChristopherとJames Dayをフィーチャー。Gavin ChristopherはかつてChaka Khanもかつて在籍していたLyfeというグループのメンバーであった男性アーティストです。メロウなミディアム・ダンサーは80年代好きのツボを押さえた心憎い仕上りです。
https://www.youtube.com/watch?v=-idEzA8X-AE

「Type Of Woman」
初期Cool Million作品にも参加していたP.A.C.E.をフィーチャー。貫録のミディアム・グルーヴですが、他の楽曲に比べると弱いかも?

「Give It Up」
オススメその3。Cool Million作品の常連女性シンガーLaura Jacksonをフィーチャー。サマー・モードにピッタリのメロウ・ダンサー。Laura Jacksonの開放的なヴォーカルが爽快に駆け抜けていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=FCca6fOWM5w

「Oh!」
オススメその4。MaticとPorter Carroll, Jr.をフィーチャー。Porter Carroll, Jr.はNewbanAtlantic Starrのメンバーだった人です。80年代サウンドを2010年代仕様にヴァージョン・アップさせている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=obNYsdljlMs

「Do You Right」
Janine Johnsonをフィーチャー。パンチの効いたJanine Johnsonのソウルフルな女性ヴォーカルと効果的なホーン・サウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=3o3_mQJleVc

「Summer Breeze」
Tower Of Power等にも参加していた男性ヴォーカリストMichael Jeffriesをフィーチャー。僕もリアルタイムで彼のソロ・アルバムを聴いていました。タイトルの通り、夏気分にフィットする大人のメロウ・ダンサーです。
https://www.youtube.com/watch?v=J8bFT9gHdn4

「Ordinary Music」
ウィーンを拠点にするドイツ人女性シンガーFarina Missをフィーチャー。重心の低いミディアム・グルーヴ。Farina Missの個性的なヴォーカルと数え歌のような歌い回しが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=XV8-B8qIUGQ

「Automatic Love」
オススメその5。Jeff Ramseyをフィーチャー。80年代エレクトリック・ファンクへのリスペクトを感じる仕上がり。ヴォコーダー使いも僕好み。

「Sweet Soul Music」
オススメその6。前作『III』にも参加していたEli Thompsonをフィーチャー。開放的なファンキー・メロウ感が心地好いアーバン・ダンサー。
https://www.youtube.com/watch?v=o8ItGIbwAj8

「Good Time」
Kiki Kyteをフィーチャー。「Good Times」を連想させる曲タイトルや曲調、Nile Rodgers調のギターなどChicへのリスペクトを感じる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Vub-i2hfytE

「Be Alright」
ラストはMarc Sadaneフィーチャー曲で締め括ってくれます。80年代サウンドを2010年代仕様へ上手くチューニングしたといった趣のアーバンなメロウ・ダンサーに仕上がっています。Marc Sadaneのヴォーカルは年齢を感じさせません。
https://www.youtube.com/watch?v=POfvSUBs81k

Cool Millionの他作品やRob Hardtの別ユニットSeductive Soulsもチェックを!

『Going Out Tonight』(2008年)
Going Out Tonight

『Back For More』(2010年)
Back for More

『The Tom Moulton Session』(2010年) ※リミックス・アルバム
Tom Moulton Session

『III』(2012年)
III

Seductive Souls『Spirit』(2010年)
Spirit
posted by ez at 02:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月29日

The Alan Copeland Singers『If Love Comes With It』

名アレンジャーによる人気ソフト・ロック作品☆The Alan Copeland Singers『If Love Comes With It』
イフ・ラヴ・カムズ・ウィズ・イット
発表年:1969年
ez的ジャンル:名アレンジャー系ソフト・ロック
気分は... :この美女は誰?

今回は人気ソフト・ロック作品からThe Alan Copeland Singers『If Love Comes With It』(1969年)です。

Alan Copelandは1926年L.A.生まれ。高校卒業後、海軍勤務を経て、自身のコーラス・グループを率い、1948年にはThe Modernairesの一員となり、コーラスのみならずアレンジでも活躍するようになります。

その後、ソロ・アルバムもリリースしたCopelandでしたが、1960年代後半はテレビ番組のアレンジャーの仕事を手掛けます。この番組に出演していたシンガー達で結成されたのがThe Alan Copeland Singersです。

The Alan Copeland Singersは1966年にCount Basieの共演作『Basie Swingin' Voices Singin'』を皮切りに、『Cool Country』(1967年)、The Alan Copeland Conspiracy名義の『A Bubble Called You』(1967年)、そして本作『If Love Comes With It』(1969年)といったアルバムをリリースしています。

本作『If Love Comes With It』(1969年)は、それまでのABCからA&Mへ移籍して発表したアルバムです。

とにかく美しいコーラス・ワークと素敵なアレンジ・ワークのバランスが絶妙な至極のソフト・ロック作品に仕上がっています。

アイデアの勝利!Copelandのアレンジャーとしての創造性が冴え渡る「Classical Gas/Scarborough Fair」、完成度の高いソフト・ロック「Friday Ferris Wheel」「Tiella Lee」、ムーディーなイージー・リスニング「Yellow Ribbons」、ボッサなソフト・ロック「If Love Comes With It」など素敵な曲が目白押しです。

あの手この手で楽しませてくれるバラエティ感もいいですね。

美女を前面に出す匿名性の高いジャケも大好きです(笑)

全曲紹介しときやす。

「Classical Gas/Scarborough Fair」
Mason Williams「Classical Ga」、Simon & Garfunkel「Scarborough Fair」の合体カヴァー。メドレーではなく、同時並行でカヴァーしているところが実に面白いし、ダイナミックな高揚感を生み出すことに成功しています。ソフト・ロック好きであれば、グッとくるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=cA_6wbV0erA

「This Guy's In Love With You」
Herb Alpert & The Tijuana Brassが全米No.1を獲得したBurt Bacharach/Hal David作品のカヴァー。当ブログではThe Four King Cousinsのカヴァーを紹介済みです。エレガントなオーケストレーションと素晴らしいコーラスワークによるビューティフルな仕上り。

「You're More Fun」
グルーヴィーなポップ・サウンドと快活なコーラス隊が一体となった躍動感にグッとくる1曲です。

「Yellow Ribbons」
美しいコーラスとムーディーなバックが一体化した至極のイージー・リスニング。コーラス・グループの醍醐味を満喫できる、このタイプの曲大好きです。

「Friday Ferris Wheel」
落ち着きとメロウな躍動感が同居する大人のソフト・ロックといった趣が何ともいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ah3AmFaVYF4

「Tiella Lee」
この曲もソフト・ロック好きにはたまりませんね。素晴らしいコーラスワーク、素敵なメロディ、ダイナミックなアレンジが見事にハマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=R5oCFqpr7Rw

「If Love Comes With It」
Adam Ross/Bob Hilliard作。タイトル曲は素敵なボッサ・ソフト・ロック。ボッサ好きの僕はやはりコレが一番好きです。サンセットによく似合う1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=pCyIIcRpWa0

「Wichita Lineman」
Glen Campbellのヒットで知られるJim Webb作品をカヴァー。美しいオーケストレーションをバックに、見事なコーラスワークで魅了します。

「Funny Girl」
大ヒット・ミュージカル『Funny Girl』のテーマ曲をカヴァー(Jule Styne/Bob Merrill作)。ここでも美しいオーケストレーションをバックに、大人のコーラスワークでムーディーに迫ります。

「Baroque A Nova」
Mason Williams作。♪パ〜パパ〜♪のスキャット・コーラスがソフト・ロック好きにはたまらない1曲。

「Morgan Sebastian」
ラストはダイナミックなアレンジと躍動するコーラスで盛り上げてくれます。

本作と並ぶ人気作『A Bubble Called You』(1967年)もチェックを!

The Alan Copeland Conspiracy『A Bubble Called You』(1967年)
ア・バブル・コールド・ユー
posted by ez at 02:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月28日

Ray Gooliak『Home Away From Home』

爽快ヴォーカルワークに魅了されるハワイアンAOR☆Ray Gooliak『Home Away From Home』
ホーム・アウェイ・フロム・ホーム
発表年:1979年
ez的ジャンル:ハワイアンAOR
気分は... :ハワイへの憧れ・・・

今回はハワイアンAORの人気作Ray Gooliak『Home Away From Home』(1979年)です。

Ray Gooliakは1951年インディアナ州インディアナポリス生まれの男性シンガー・ソングライター。

ミュージシャンを志しながらツアーを続ける生活を送っていたGooliakでしたが、友人に会いに訪れたマウイ島を気に入り、最終的に移住することになります。そして、ホノルルのラジオ局が主催したソングライター・コンテストへ応募した自作曲「Maui On My Mind」が見事入選し、コンピ・アルバム『Home Grown 2』に同曲が収録されました。

その直後に自主制作で作ったソロ・アルバムが本作『Home Away From Home』(1979年)です。ただし、レコーディングはハワイではなく、故郷のインディアナポリスで行われました。しかしながら、インディアナポリス録音でもハワイへの思いが存分に伝わってくるハワイアンAORに仕上がっています。

楽曲はすべてGooliakのオリジナルであり、演奏の大半もマルチ・プレイヤーであるGooliakが殆どの1人で演奏しています。実際の音やヴォーカルを聴けば、Gooliakの緻密で丁寧な仕事ぶりに感心させられるはずです。

基本はハワイアンAORですが、ウエスト・コーストの爽快なエッセンスもかなり入っているのが本作の特徴です。また、多重録音による素晴らしいヴォーカル・ワークも本作の大きな魅力です。Gooliakのヴォーカルは、"ハワイのNed Doheny"と評されるように、爽快なハイトーン・ヴォーカルの中にブルー・アイド・ソウル的なフィーリングも感じることができます。

ハワイアンAORらしいメロウ・チューン「Maui On My Mind」「All Alone」、ウエスト・コーストの爽快さが加わった「Goodbye Aloha」「Making Amends」あたりが僕のオススメです。

ジャケもハワイアンAORの雰囲気たっぷりでいいですね。

全曲紹介しときやす。

「Goodbye Aloha」
オススメその1。ウエスト・コースト風の爽快メロウでアルバムは幕を開けます。この爽快コーラスはウエスト・コースト・ロック好きの人は気に入るはず!

「Dream Lady」
素晴らしいヴォーカル・ワークが光るメロウ・フォーキー。Gooliakの丁寧な仕事ぶりを実感できます。

「Making Amends」
オススメその2。ハワイアンAOR+ウエスト・コーストといった雰囲気のメロウネスの相乗効果にグッときます。Gooliakの音楽嗜好がよく反映された1曲なのでは?それにしてもこの人はヴォーカル・ワークのセンス抜群ですな。
https://www.youtube.com/watch?v=YRmLJMbhcgw

「Love Is All」
彼の持つブルー・アイド・ソウル的センスを楽しめる1曲。ここでも多重録音による素晴らしいコーラスワークで魅了します。

「See」
派手さはありませんが、彼の曲作り、サウンド作り、ヴォーカル・ワークの巧みさを存分に楽しめる1曲です。

「Take Good Care (Of Your Time)」
オススメその3。Gooliakのハイトーン・ヴォーカルがグッド・ヴァイヴを届けてくれる爽快メロウ・グルーヴ。

「Maui On My Mind」
オススメその4。前述の『Home Grown 2』収録曲ですが、本ヴァージョンは新録です。より爽快メロウ感が洗練されたハワイアンAORへバージョン・アップしています。多重録音による素晴らしいコーラスワークにもグッときます。

「Hold Her Own」
アルバムの中では最もロッキンな雰囲気です。悪くはないですが、僕が本作に求めるのはこういう音ではないかな・・・

「All Alone」
オススメその5。「Maui On My Mind」と並ぶお気に入り。メロウなアコースティック・サウンドと軽くブルー・アイド・ソウル的なGooliakのヴォーカルとサックスの組み合わせがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=P-tAzkl8SkU

「Home Away From Home」
ギター主体のサウンドが目立つ本作ですが、ラストは鍵盤主体のビューティフル・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bQvDkWXseEA

1996年にはハワイのミュージシャン達がGooliak作品を演奏したアルバム『Isle Say』が発表されています。

『Isle Say』(1996年)
Isle Say/a Maui Collaboration
posted by ez at 01:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月26日

No Go Stop『Agbara Orin』

ブリストル発の現行アフロ・ファンク☆No Go Stop『Agbara Orin』
Agbara Orin
発表年:2015年
ez的ジャンル:ブリストル産アフロ・ファンク
気分は... :アフロ・ファンクの艶っぽさ・・・

今回は新作アルバムからUK産アフロ・ファンク作品No Go Stop『Agbara Orin』です。

No Go Stopは2012年にブリストルで結成された総勢12名の大所帯アフロ・ファンク・グループ。

メンバーはBen Plocki (bs)、Nick Malcolm (tp)、John Pratt (ts)、Liam Treasure (tb)、Marie Lister (vo)、John Blakeley (ds)、Jon Short (b)、Rory Francis (congas、talking drum、per)、Justin Fellows (block、shekere、BAP drum、per)、Justin Goodall (g)、James Ladd (g)、Dale Hambridg (key)という12名。

Fela KutiTony Allenらアフロ・ファンク/アフロビートの先人に対するリスペクトを感じる本格的なアフロ・ファンク・グループであり、サウンドのみならずスピリットも受け継ごうとしているのがいいですね。

「Animal」「Howie Get A Life」といったアフロビート独特の覚醒するグルーヴ感を持った曲が僕のお気に入りです。「Agbara Orin」「My Mother, House of Tradition」の艶っぽさもアフロ・ファンク好きの人は気に入るはず!また、「Taiyewo and Kehinde」はブリストルを拠点にするこのバンドならではのサウンドかもしれません。

楽曲はすべてメンバーのオリジナルです。

現行アフロ・ファンク好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Agbara Orin」
ヴィンテージ感のある正統派アフロ・ファンクと思いきや、中盤にMarie Listerの艶やかなヴォーカルが加わった途端、一気に現行アフロ・ファンクらしくなるのが面白いですね。アフロ・ファンクの持つパワーを再認識できるオープニングです。

「Trickster」
前半の大きくうねるグルーヴから、スピードアップする後半へのギア・チェンジが印象的です。

「Taiyewo and Kehinde」
アフロ+レゲエといった雰囲気のサウンドです。レゲエのエッセンスが入ってくるというのもブリストルのバンドらしいですね。中盤のホーン・アンサンブルがキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ISlrQ-mgxa8

「Animal」
僕の一番のお気に入り。アフロ・ファンク/アフロビートらしい覚醒感のあるグルーヴを存分に味わえます。妖艶なMarie Listerのヴォーカルもグッド!

「My Mother, House of Tradition」
14分を超える大作。アフロ・ファンクならではの艶っぽいサウンドを楽しめます。アフリカのトラディショナルなメロディって、日本の演歌に通ずるものがあると感じるのは僕だけでしょうか。

「Howie Get A Life」
「Animal」と並ぶ僕のお気に入り。覚醒するビートと生命感のあるホーン・サウンド&Marie Listerのヴォーカルが絡み合う様がアフロ・ファンクらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=yEZ4x21HGJI

これまで紹介した欧米の現行アフロ・ファンク作品の過去記事もご参照ください。

Ariya Astrobeat Arkestra『Towards Other Worlds』(2012年)
Towards Other Worlds

Antibalas『Antibalas』(2012年)
Antibalas

The Souljazz Orchestra『Rising Sun』(2010年)
RISING SUN

The Souljazz Orchestra『Solidarity』(2012年)
SOLIDARITY

Afro Latin Vintage Orchestra『Ayodegi』(2010年)
Ayodegi

Afro Latin Vintage Orchestra『Last Odyssey』(2012年)
LAST ODYSSEY
posted by ez at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする