2015年09月30日

Cassandra Wilson『Glamoured』

前作に続きブルース色の濃い1枚☆Cassandra Wilson『Glamoured』
Glamoured by Wilson, Cassandra 【並行輸入品】
発表年:2003年
ez的ジャンル:プリンセス・オブ・ダークネス系ブルース/ジャズ
気分は... :一瞬にして魂を奪われる...

ジャズを超越した最高の女性シンガーCassandra Wilsonが2003年にリリースした『Glamoured』です。

これまで当ブログで紹介したCassandra Wilsonは以下の6枚(発売年順)。

 『Point Of View』(1986年)
 『Days Aweigh』(1987年)
 『Blue Light 'Til Dawn』(1993年)
 『New Moon Daughter』(1995年)
 『Traveling Miles』(1999年)
 『Belly Of The Sun』(2002年)

前作『Belly Of The Sun』(2002年)は、デルタ・ブルース発祥の地であるミシシッピ州クラークスデールの旧鉄道駅舎に録音機材を持ち込んでレコーディングを行い、ミシシッピ出身のCassandraが自身のルーツを追求した意欲作でした。本作もその流れを受けて、ミシシッピ州ジャクソンでレコーディングを行ったブルース色の濃い1枚に仕上がっています。

"プリンセス・オブ・ダークネス"と呼ばれる彼女の低音ヴォーカルには、ブルースが良く似合うと思います。

本作ではCassandra本人とイタリア人ギタリストFabrizio SottiCassandra Wilson(vo、g)、Brandon Ross(banjo、g)、Fabrizio Sotti(g)、Calvin Jones(b)、Reginald Veal(b)、Jeff Haynes(per)、Terri Lyne Carrington(ds)、Herlin Riley(ds)、Gregoire Maret(harmonica)といったミュージシャンが参加しています。

シンプルながらも各プレイヤーが存在感を示す演奏がCassandraの低音ヴォーカルを引き立ててくれます。全体的にFabrizio SottiおよびBrandon RossのギターとJeff Haynesパーカッションが目立っています。

聴けば聴くほど、お酒が飲みたくなる1枚です(笑)

全曲紹介しときやす。

「Fragile」
オススメその1。Stingのカヴァー。オリジナルは『...Nothing Like the Sun』(1987年)に収録されています。Stingの名曲をしっとりと歌い上げます。哀愁モードのこの曲とCassandraの低音ヴォーカルはフィットしますね。
https://www.youtube.com/watch?v=RN8b7SKPu-Y

「Sleight of Time」
Fabrizio SottiとWilsonの共作。抑えた感じながらも存在感を示すバッキングとCassandraのヴォーカルの一体感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=TbmK7kX-syM

「I Want More」
オススメその2。Cassandra Wilson/Fabrizio Sotti/Terri Lyne Carrington作。僕の一番のお気に入り。パーカッシヴなリズムとGregoire Maretのハーモニカが最高に格好良い1曲。軽快なバックを従え、Cassandraのヴォーカルも快調です!
https://www.youtube.com/watch?v=TtbUtoS6nU0

「If Loving You Is Wrong」
Luther Ingram、1972年のヒット曲をカヴァー(Homer Banks/Carl Hampton/Raymond Jackson作)。The Faces、 Millie Jackson、 Barbara Mandrell、Rod Stewartもカヴァーしている楽曲です。哀愁ソウルな本曲をCassandraは少し抑えめのヴォーカルでブルージー&ジャジーに聴かせてくれます。Fabrizio Sottiのギターもいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZIa5TxR9VrU

「Lay Lady Lay」
オススメその3。Bob Dylanの名曲をカヴァー。オリジナルは『Nashville Skyline』(1969年)に収録されています。当ブログでは『Hard Rain』収録のDylanのライブ・ヴァージョンやThe Isley Brothersのカヴァーを紹介済みです。まさにCassandraにしかできない「Lay Lady Lay」を聴かせてくれます。Brandon Rossのギター、Calvin Jonesのベースをはじめとするアンサンブルも素晴らしい!
https://www.youtube.com/watch?v=dlVAfvZo1LY

「Crazy」
オススメその4。Willie Nelson作。Patsy Cline、1962年のカントリー・ヒットで知られる作品をカヴァー。CassandraのヴォーカルとBrandon Rossのギターが生み出す味わい深さにグッときます。思わずウィスキーが飲みたくなる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=YpZEvvmB4Y4

「What Is It?」
オススメその5。Cassandra Wilson作。アーシー&パーカッシヴな雰囲気がなかなかいいです。Fabrizio Sottiのギター・プレイにも注目です。

「Heaven Knows」
Cassandra Wilson作。CassandraのヴォーカルとFabrizio Sottiのアコギが寄り添う、さり気ない雰囲気が魅力の演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=qASK6RnddWI

「Honey Bee」
オススメその6。Muddy Waters作品をカヴァー。アルバムの中にも特にブルース色の強い演奏になっています。Brandon Rossのギター&バンジョーをバックに、Cassandraが"プリンセス・オブ・ダークネス"らしいヴォーカルを存分に披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=OBZ5ft63FWg

「Broken Drum」
Cassandra Wilson作。地味なブルージー・チューンですが、じわじわと味わいが増してくる感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=jVa0-_qQJ0g

「On This Train」
Fabrizio SottiとWilsonの共作。ミステリアスな雰囲気が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=ovHjY-Iyttk

「Throw It Away」
Abbey Lincoln作品をカヴァー。CassandraがAbbey Lincolnをカヴァーするのってハマりそうですよね。Reginald Vealのベースのみのバッキングで、情感のこもった低音ヴォーカルを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=5ABf4eV8ZC8

Cassandra Wilson作品の過去記事もご参照下さい。

『Point Of View』(1986年)
ポイント・オブ・ヴュー

『Days Aweigh』(1987年)
デイズ・アウェイ

『Blue Light 'Til Dawn』(1993年)
Blue Light 'Til Dawn

『New Moon Daughter』(1995年)
New Moon Daughter

『Traveling Miles』(1999年)
トラヴェリング・マイルス

『Belly Of The Sun』(2002年)
Belly of the Sun
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2015年09月29日

Freddie McGregor『Magic In The Air』

娘Yeshemabethらも参加したベテラン・レゲエ・シンガーの充実作☆Freddie McGregor『Magic In The Air』
マジック・イン・ジ・エアー
発表年:1995年
ez的ジャンル:四天王系男性レゲエ・シンガー
気分は... :ドルフィンズ惨敗!

昨日のエントリーで書いたNFL「ドルフィンズ対ビルズ」戦はドルフィンズが完敗・・・今シーズンもやはり厳しいかな(泣)

今回はレゲエ界の大物男性シンガーFreddie McGregorが1995年にリリースした『Magic In The Air』です。

Freddie McGregorは1956年ジャマイカ、クラレンドン生まれ。子供時代から数多くのセッション、レコーディングに参加し、キャリアを重ねていきます。1979年の『Bobby Bobylon』『Mr. McGregor』を皮切りに、ソロ・アルバムをコンスタントにリリースするようになります。

特に、1982年にリリースした『Big Ship』は大ヒットを記録し、Dennis BrownSugar MinottGregory Isaacsと並ぶ四天王と呼ばれるようになります。

今日までコンスタントに活躍し続けるFreddie McGregor。その意味で、最初に紹介するFreddie McGregor作品が本作というのは少し邪道かもしれませんね。本来ならば、『Bobby Bobylon』(1979年)、『Big Ship』(1982年)、『Sing Jamaican Classics Vol.1』(1991年)あたりを紹介すべきかもしれません。

それでも僕は本作『Magic In The Air』(1995年)がかなり好きです。特にYeshemabethをはじめ、Freddieの子供達が参加し、家族の絆を歌った感動的なタイトル曲や、かつてのヒット曲をリメイクした極上ラヴァーズ「Sweet Child」の2曲が入っているのが大きいかもしれません。

アルバム全体はラスタマンFreddieらしい楽曲が多く並んでいます。個人的には上記2曲以外に、曲調とメッセージのギャップが印象的な「Pain And Misery」、Soul Syndicateのカヴァー「Marijuana」、鍵盤の音色が印象的なルーツ・ロック「The Fight For Freedom」あたりがお気に入りです。

プロデュースはFreddie McGregorDalton Browne

ちなみに上記は国内盤ジャケであり、オリジナルのジャケはこんな感じです。

『Magic In The Air』 ※オリジナル・ジャケ
Magic in the Air

円熟味を増しつつ、原点を忘れない、ブレずに進化するFreddie McGregorというアーティストの魅力を実感できる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Rastaman Camp」
初期名作『Bobby Bobylon』(1979年)収録の代表曲をリメイク。ルーツ・ロック的な雰囲気を残しながら90年代らしいサウンドのリメイクになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=sIAa2AeFDBU

「Love Inna Dem Heart」
この曲もルーツ・ロック調の仕上がり。ラスタマンとしてのFreddieを感じることができる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=8WTH7sJ4rs8

「Pain And Misery」
スウィートな曲調ですが、歌詞には社会的メッセージが込められています。
https://www.youtube.com/watch?v=7feZES3a5Bs

「Sweet Child」
Studio One時代の1974年のシングル・ヒットをリメイク。Linda Creed/Thom Bell作の本曲のオリジナルはJohnny Mathisであり、アルバム『I'm Coming Home』(1973年)に収録されています。ラヴァーズ好きの人にはグッとくるメロウな雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=BCsb2AamrVc

「Magic In The Air」
タイトル曲はFreddieと共に娘のYeshemabeth McGregorがリード・ヴォーカルをとります。さらにはDaniel、Micah、Stephenという兄弟たちも参加したMcGregor一家の絆を感じる感動的な仕上りです。

「I Thank You Lord」
ジャー(神)への感謝と未来への希望をFreddieが歌い上げます。

「Marijuana」
Earl "Chinna" Smith率いるレゲエ・バンドSoul Syndicate、1977年の楽曲をカヴァー。なかなかキャッチーで格好良いカヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VCiYgEMem9Y

「Forever My Love」
感動的なラブ・ソング。ラヴァーズというよりメロウなR&Bバラードといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=AVlDSffB_IM

「Home Sweet Home」
ダンスホール調のサウンドが印象的です。

「African Warrior」
タイトルからも想像できるように、メッセージ色の強い硬派な1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=FiA4JN9Lz0w

「Food Basket」
ゲットーを歌ったルーツ・ロック。Freddieの力強い歌声がゲットーを救う!
https://www.youtube.com/watch?v=nNIZZR7iY0I

「The Fight For Freedom」
本編のラストも自由のための闘いを歌い上げるルーツ・ロック調で締め括ってくれます。味のある鍵盤の音色がいいですね。

CDにはボーナス・トラックとして、「Sweet Child (Club Mix)」「Magic In The Air (Vocal Mix)」「Rastaman Camp (Dub Mix)」「Love Inna Dem Heart (Dub Mix)」が収録されています。

Freddie McGregorの他作品もチェックを!

『Bobby Bobylon』(1979年)
Bobby Bobylon

『Mr. McGregor』(1979年)
Mr Mcgregor

『Lovers Rock (Showcase Jamaica Style)』(1981年)
Lovers Rock

『Big Ship』(1982年)
Big Ship by Freddie McGregor (2006-05-12) 【並行輸入品】

『Come on Over』(1983年)
Come on Over

『Across the Border』(1984年)
Across the Border

『All in the Same Boat』(1986年)
All in the Same Boat

『Sing Jamaican Classics Vol.1』(1991年)
Sing Jamaican Classics (Dlx) (Bril)

『Jamaican Classics Vol.2』(1992年)
Vol. 2-Sings Jamaican Classics

『Hard To Get』(1993年)
Hard To Get By Freddie McGregor (2000-07-12)

『Carry Go Bring Come』(1993年)
Carry Go Bring Come
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2015年09月28日

Milton Wright『Spaced』

『Friends And Buddies』に負けない充実ぶり☆Milton Wright『Spaced』
スペースド [紙ジャケ]
発表年:1977年
ez的ジャンル:T.K.系メロウ&グルーヴィー・ソウル
気分は... :ドルフィンズ本気見せろ!

NFLは第3週に突入。
我がマイアミ・ドルフィンズはここまで1勝1敗。今週は同地区のブルズの対戦であり、どうしても勝っておきたい1戦ですね。この試合で今季のドルフィンズの調子が占える気がします。特にラン攻撃を立て直して欲しいですね。

そんな流れで今回はレア・グルーヴ方面で人気のマイアミ・ソウル作品Milton Wright『Spaced』(1977年)です。

マイアミ・ソウルの女王Betty Wrightの兄でもあるMilton Wrightの紹介は、『Friends And Buddies』(1975年)に続き2回目となります。

どうしてもレア・グルーヴ/フリーソウル人気盤『Friends And Buddies』(1975年)の印象が強い人ですが、『Friends And Buddies』に続く2ndアルバムとなる本作『Spaced』(1977年)も再評価の高い1枚です。

1st『Friends And Buddies』と同じくT.K.傘下のAlston Recordsからのリリースです。プロデュースはSeth Snyder

『Friends And Buddies』に負けない充実のメロウ&グルーヴィーなマイアミ・ソウルに仕上がっています。

一般的には「Leave Me Alone」あたりがハイライトだと思いますが、僕のイチオシは「Be With Me」「Magic Music」の2曲。「She Can Have Anything She Wants」「You Like To Dance」「You Don't Even Know Me」も好きです。

ぜひ『Friends And Buddies』とセットで聴いて欲しい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「She Can Have Anything She Wants」
オススメその1。何処となくのどかな雰囲気に惹かれるメロウ・ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=rLLQ9Ggv7JU

「Dance Have Fun」
軽快なビートのダンサブル・チューン。小気味良いファンキー・リズムとホーン隊がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=B4cvP8kQKJY

「Magic Music」
オススメその2。「Be With Me」と並ぶ僕のお気に入り。爽快に疾走するシーサイド感覚のグルーヴィー・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=n1Ql31HxcDc

「All I Know Is That I Have You」
しみじみと聴かせるメロウ・バラード。ストリングス&フルートが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3nI5MN_Hb74

「Let's Take A Break」
シブいファンキー・サウンドが魅力の小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=qJqq2waaCSE

「You Like To Dance」
オススメその3。軽快なギター・カッティングと共に疾走るダンサブルな仕上り。ストリングス&ホーン隊も入った厚みのあるサウンドで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GZYlsRKJLLQ

「You Don't Even Know Me」
オススメその4。♪Hey Hey♪ Hey Hey♪の掛け声が格好良いグルーヴィー・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=AIq3FNXk5dU

「Leave Me Alone」
オススメその5。本作のハイライトと呼べる哀愁メロウ・ソウル。男の哀愁が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=9pPDmdDb2JM

「Be With Me」
オススメその6。僕の一番のお気に入り。軽快なギター・カッティングが心地好い爽快メロウ・グルーヴ。マイアミ・ソウルらしい潮の香がします。
https://www.youtube.com/watch?v=dkXN2-B9io0

「Job」
少しイナたいファンキー・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=d3Tj6tQl0w4

『Friends And Buddies』(1975年)
フレンズ・アンド・バディーズ(紙ジャケット仕様)
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2015年09月27日

Ely Bruna『Synesthesia』

Papikの秘蔵っ子、女性シンガーの2nd☆Ely Bruna『Synesthesia』
Synesthesia
発表年:2015年
ez的ジャンル:イタリアン・ポップ・ジャズ
気分は... :この夏の僕のヘビロテでした・・・

今回はイタリア人女性シンガーEly Brunaの最新2ndアルバム『Synesthesia』です。

イタリアの人気ポップ・ジャズ・プロジェクトPapikの諸作でフィーチャリングされたことで注目を浴びた女性シンガーEly Bruna

そんな彼女の『Remember the Time』(2010年)に続く2ndアルバムが『Synesthesia』です。

数ヵ月前に購入していたのですが、紹介する機会を逸していました。実は1st『Remember the Time』を今年の春先からよく聴いていた矢先に本作がリリースされたので、2枚セットで今夏の僕のへヴィ・ローテーションとなっていました。

『Remember the Time』同様、Papik(Nerio Poggi)がアレンジを手掛け、カヴァー曲中心の構成となっています。

カヴァーの選曲も70〜80年代のディスコ/ソウル/AORヒット、80年代、90年代のイタロ・ダンス・チューン、David GuettaPharrell Williamsといった近年のダンス・ヒット曲、さらにUSA for Africa「We Are The World」Whitney Houston「I Will Always Love You」のようなベタなセレクトまで実にバラエティに富んでいます。

また、Papik作品でもお馴染みのイタリア人男性シンガーMatteo Brancaleoniや、実力派ネオソウル・シンガーFrank McComb等のアーティストがゲスト参加しています。

Ely BrunaのヴォーカルおよびPapikのアレンジの幅の広さで、1枚の中で様々なタイプのサウンドを楽しめるがいいですね。

有名曲をEly BrunaとPapikがどう調理するのか、楽しんでください。

(全曲カヴァーではありませんが)カヴァー・アルバムの楽しさを再確認させてくれるアルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Sailing」
Christopher Crossの全米チャートNo.1ヒットをカヴァー。オリジナルは大ヒット・アルバム『Christopher Cross』(1980年)に収録されています。オリジナルとは一味違ったポップ・ジャズ・バラードに仕上がっています。Elyの伸びやかなヴォーカルと素敵なソプラノ・サックスが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=cLqr4iVfyhU

「More Than A Woman」
Bee Geesのカヴァー。オリジナルは大ヒット・ダンス映画『Saturday Night Fever』(1977年)のサントラに収録されています。ここではPapikらしい大人のボッサ・グルーヴで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NeQ8cLTK38k

「A Little Bit Soul」
本作のオリジナル。Nick The Nightflyの男性ヴォーカルをフィーチャー。ソウルフルな大人のポップ・ジャズにはAOR的な魅力もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=ktEnkpoXR-w

「Titanium」
人気DJ、David Guettaの大ヒット・アルバム『Nothing but the Beat』(2011年)からのヒット曲をカヴァー。EDMなオリジナルを感動的なバラードに様変わりさせて聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LCR5TJh0mdg

「We Are The World」
USA for Africa、1985年のアフリカ救済のための一大プロジェクトによる大ヒットをカヴァー。誰もが知るこの曲をWalter Ricciとのデュエットによるスウィンギーなカヴァーでさらっと聴かせてくれます。

「Good Times」
Nile Rodgers率いるChicの大ヒットをカヴァー。オリジナルは『Risque』(1979年)に収録されています。ここではブルージーなブルーアイド・ソウル風のミディアムで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=P1UNwDzHHDU

「Tomorrow Is Another Day」
本作のオリジナル。Reseauをフィーチャー。スウィンギン・ハウスなダンス・チューンです。

「I Will Always Love You」
映画『The Bodyguard』のサントラからWhitney Houstonの大ヒットをカヴァー。オリジナルは1974年の作者Dolly Partonヴァージョンです。お馴染みの大ヒット曲を素敵なメロウ・ボッサで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=s3nMuSurK6c

「American Boy」
UKの女性R&BシンガーEstelleKanye Westとデュエットしたヒット・シングルをカヴァー。オリジナルはアルバム『Shine』(2008年)に収録されています。ここではNejaをフィーチャーし、オリジナルよりも少しテンポを落とした爽快ミディアムで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2AU5LP7WSrM

「Just The Two Of Us」
Bill WithersをフィーチャーしたGrover Washington Jr.のクリスタルな大ヒット曲(Bill Withers/Ralph MacDonald/William Eaton作)をカヴァー。Papikの本領発揮のメロウ・ボッサ・グルーヴにグッとくるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=5wCRHpYb2s4

「Time Of My Life」
本作のオリジナル。実力派ネオソウル・シンガーFrank McCombとのデュエット。感動的なソウル・ラブ・バラードに聴き入ってしまいます。オリジナル曲ではコレが一番好き!

「Feel Like Making Love」
Roberta Flackの大ヒットでお馴染みのEugene Mcdanielsの名曲「Feel Like Makin' Love」をカヴァー。Marlena ShawRicardo Marrero & The GroupGeorge BensonD'Angeloのカヴァーも有名ですね。ここではFrankie Lovecchioをフィーチャーし、都会的なファンキー・サウンドにグッとくる、落ち着いた雰囲気の大人のメロウ・ミディアムで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=m4XFKP9FjKU

「What'cha Gonna Do For Me」
Chaka Khanの人気R&Bヒットをカヴァー・オリジナルはChaka Khan『What Cha Gonna Do For Me』(1981年)に収録されています。妖艶なElyのヴォーカルにグッとくる大人のボッサ・グルーヴで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gEGaVB2l0F8

「Give Me Tonight」
US女性シンガーShannon、1984年のダンス・ヒットをカヴァー。正直、チープなダンス・サウンドのオリジナルはあまり好きではありませんが、ここでは重厚な哀愁チューンでしっかり聴かせてくれます。

「Found Love」
イタリアのダンス・ミュージック・ユニットDouble Deem、1990年イタロ・ハウスのヒットをカヴァー。疾走感のあるダンス・チューンで一気に駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=8iiktRbwmEU

「Hold The Line」
Totoのデビュー・ヒットをカヴァー。オリジナルは『Toto』(1978年)に収録されています。Elsa Baldiniをフィーチャー。ここではジャジー&ブルージーな哀愁バラードで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pMJyvtan0fE

「Never Ending Story」
Limahlが歌った映画『Never Ending Story』(1984年)の主題歌をカヴァー。Elyの優しいヴォーカルに包み込まれる、ストリングスも入ったビューティフル・バラードに仕上がっています。

「Happy」
Pharrell Williams、2014年の世界的な大ヒットをカヴァー。この有名曲を少し60年代テイストを効かせたポップに弾けたカヴァーで聴かせてくれます。このあたりはPapikのセンスですね。

「Sweet Summer Feeling」
本作のオリジナル。Matteo Brancaleoniをフィーチャー。アコースティックな質感を重視したラウンジ感覚のポップ・ボッサに仕上がっています。この曲はまさにPapikって感じですね。

「Survivor」
Mラストはike Francis、1984年イタロ・エレクトリック・ダンス・ヒットをカヴァー。Alan Scaffardiの男性ヴォーカルをフィーチャーし、憂いを帯びたミディアム・バラードで聴かせてくれます。

1st『Remember the Time』(2010年)もセットでどうぞ!

『Remember the Time』(2010年)
Remember the Time
posted by ez at 01:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月26日

Serge Gainsbourg『Gainsbourg Percussions』

アフリカ/ラテン/ブラジル色が強い1枚☆Serge Gainsbourg『Gainsbourg Percussions』
Gainsbourg Percussions
発表年:1964年
ez的ジャンル:アフロ/ラテン/ブラジリアン・テイスト・フレンチ・ポップ
気分は... :ビートのプレイボーイ!

フランスの異端児アーティストSerge Gainsbourgが60年代前半に残した異色作『Gainsbourg Percussions』(1964年)です。

フランスのエロ不良オヤジSerge Gainsbourg(1928-1991年)に関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の5枚。

 Serge Gainsbourg Et Brigitte Bardot『Bonnie And Clyde』(1968年)
 Original Soundtrack『Anna』(1969年) ※Gainsbourgが音楽担当
 Jane Birkin et Serge Gainsbourg『Jane Birkin et Serge Gainsbourg』(1969年)
 『Histoire De Melody Nelson』(1971年)
 『Love On The Beat』(1984年)

本作『Gainsbourg Percussions』(1964年)は、タイトルの通り、パーカッションを大胆に取り入れたアフリカ/ラテン/ブラジル色が強い1枚です。前作『Gainsbourg Confidentiel』(1963年)がギターとベースという小編成のフレンチ・ジャズ作品であったことを考えると、大胆なアプローチを試みた1枚といえます。

DJユースが高いこと再評価を得た1枚としても知れれる作品ですね。

Gainsbourgが、こうしたアプローチを試みるきっかけとなったのは、ナイジェリアのパーカッション奏者Babatunde Olatunjiの作品『Drums Of Passion』(1959年)にインスパイアされたためです。ただし、後日『Drums Of Passion』のいくつかの収録曲(有名なのはSantanaの「Jingo」)の酷似が指摘されることにもなりますが・・・

今聴いてみると、このトライバルな疾走感はクラブジャズ/クラブミュージックの到来を予見していたかのようでGainsbourgの感覚の鋭さに驚かされます。

また、サウンドや女性コーラス隊がアフリカ/ラテン/ブラジル色でも、Gainsbourgの低音囁きヴォーカルが入ると、ちゃんとフレンチ・テイストになってくるのも面白いですね。

異色の1枚ですが、Gainsbourgの代表作として外せない1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Joanna」
本作を大きく印象づけるパーカッシヴなオープニング。リズミカルなコンガをバックに、Gainsbourgと女性コーラス隊が掛け合います。
https://www.youtube.com/watch?v=jUMFv2GbCcQ

「La-Bas C'est Naturel」
アフロなトライバル色が強く出た1曲。覚醒的なトライバル・リズムと女性コーラス隊はアフロ・モードと、Gainsbourgのフレンチ・ヴォーカルのコントラストが面白いです。
https://www.youtube.com/watch?v=9io2evf79rg

「Pauvre Lola」
France Gallの笑い声がフィーチャーされています。本作らしいパーカッシヴなテイストとフレンチ・ポップなエッセンスを見事に融合させています。
https://www.youtube.com/watch?v=nXJkCavHcJ4

「Quand Mon 6.35 Me Fait Les Yeux Doux」
この曲はしっかりジャズしています。クラブジャズ的な疾走感が実に格好良いですね。トライバル・ビートのみならず、こうしたダンシング・ジャズまで取り込んでいるのがこのアルバムの凄いところ!
https://www.youtube.com/watch?v=S7T-Q1Q31jU

「Machins Choses」
哀愁モードのバラード。ジャジー・テイストでしっとりと聴かせます。
https://www.youtube.com/watch?v=bAxxT4KUY1g

「Les Sambassadeurs」
タイトルの通り、サンバ・モードのブラジリアン・フレンチ・ポップ。開放的なリズムの中に、何処となく哀愁を感じるのがフレンチ・ポップらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VWmjphECzG0

「New York - U.S.A.」
アフロ/アフロ・キューバン色が強いトライバル・ビートが印象的な1曲。もっと長尺で聴いていたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kMR4tEFLK1w

「Couleur Cafe」
当時シングル・カットもされた曲。アフロ・キューバン・ミーツ・フレンチ・ポップといった趣が実にいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NDOk6nu9udo

「Marabout」
これは60年代のこの時点でハウス/クラブミュージックの登場を予言していたかのようなトライバル感がたまりません。後にSantanaヴァージョンでお馴染み、Babatunde Olatunji「Jingo」に酷似していることでも話題になりました。確かに「Jingo」ですな(笑)。聴きながら思わず♪Jin-Go〜♪Low-Bah♪ と口ずさんでしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=4mdPOgxs8Xs

「Ces Petits Riens」
フォーキーな雰囲気とアフロ・キューバンなテイストを上手く組み合わせた哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=7_fvwdRSz24

「Tatoue Jeremie」
開放的なアフロ・キューバン調の仕上がり。音やコーラスはアフロ・キューバンでもGainsbourgのヴォーカルが入るとパリの香りがしてくるのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=N7jbXLo1GCY

「Coco And Co」
ラストはフレンチ・ジャズのテイストで小粋に締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1CTL9egntTg

Serge Gainsbourgの過去記事もご参照下さい。

Original Soundtrack『Anna』(1967年)
Anna

Serge Gainsbourg Et Brigitte Bardot『Bonnie And Clyde』(1968年)
Bonnie & Clyde

Jane Birkin et Serge Gainsbourg『Jane Birkin et Serge Gainsbourg』(1969年)
ジェーン・バーキン&セルジュ・ゲンスブール

Serge Gainsbourg『Histoire De Melody Nelson』(1971年)
Histoire de Melody Nelson

Serge Gainsbourg『Love On The Beat』(1984年)
Love on the Beat
posted by ez at 02:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする