2016年02月18日

Brooklyn Funk Essentials『Cool And Steady And Easy』

ブルックリン産アシッド・ジャズ☆Brooklyn Funk Essentials『Cool And Steady And Easy』
メイド・イン・ブルックリン
発表年:1994年
ez的ジャンル:N.Y.産アシッド・ジャズ
気分は... :メトロポリス・・・

今回は、7年ぶりの新作『Funk Ain't Ova』を昨年リリースし、久々に注目を浴びたBrooklyn Funk Essentialsのデビュー・アルバム『Cool And Steady And Easy』(1994年)です。

Brooklyn Funk Essentialsは、その名の通り、1993年にN.Y.ブルックリンでリーダーのLati Kronlundを中心に結成されたジャズ・ファンク・バンド。

グループは本作『Cool And Steady And Easy』(1994年)を皮切りに、『In the Buzzbag』(1998年)、『Make Em Like It』(2000年)、『Watcha Playin'』(2008年)、『Funk Ain't Ova』(2015年)といったアルバムをリリースしています。

80年代後半から90年代前半はThe Brand New HeaviesIncognitoに代表されるUKアシッド・ジャズの一大ブームであり、そうした"UKアシッド・ジャズに対するN.Y.からの回答"という位置づけで出現したUSのジャズ・ファンク・グループがBrooklyn Funk EssentialsThe JazzholeGroove CollectiveRepercussionsでした。

特にBrooklyn Funk Essentialsのデビュー作となった本作『Cool And Steady And Easy』(1994年)には、80年代に有名アーティストのリミックスで名を馳せた大物プロデューサーArthur Bakerが大きく関与している点が興味深いですね。

本作の全12曲中8曲でLati Kronlundと共にArthur Bakerがプロデュースを手掛けています。

本作におけるグループのメンバーはLati Kronlund(b、beats、g、key、samples)、Yancy Drew Lambert(ds、per)、E.J. Rodriguez(per)、Bassy Bob Brockmann(flh、tp、key)、Joshua Roseman(tb)、Paul Shapiro(fl、sax)、DJ Jazzy Nice(turntables)、Everton Sylvester(vo)、Papa Dee(vo)、David Allen(words)の10名。

それ以外にSha-key(vo)、Joi Cardwell(vo)、Lenny Pickett(brass)、The Tower Of Power Horns(brass)、Bashiri Johnson(congas、timbales)、Maceo Parker(sax)、Kristoffer Wallman(syn)、Bill Ware III(vibe)等がレコーディングに参加しています。

ブルックリンの空気感が伝わってくるN.Y.らしいアシッド・ジャズを随所で聴かせてくれるのが魅力です。キレのあるビート感覚もN.Y.アシッド・ジャズらしさかもしれませんね。また、この時代らしくラガ調なエッセンスも目立ちます。

正に"UKアシッド・ジャズに対するN.Y.からの回答"らしい1枚です。

全曲を紹介しときやす。

「Take The L Train (To B'klyn)」
Lati Kronlund作。ブルックリンの空気感が伝わってくるオープニング。Hip-Hop感覚のリズムにのったジャジー・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=4dIEvhxxkSo

「The Creator Has A Master Plan」
Pharoah Sanders/Leon Thomas作の名曲をカヴァー。Pharoah Sandersのオリジナルは当ブログでも紹介した『Karma』に収録されています。近年ではLord Echoのカヴァーも印象的でしたね。ここではJoi Cardwellの女性ヴォーカルとPapa Deeのラガ調ヴォーカルをフィーチャーした味のあるカヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=bkVLS6muw1k

「The Revolution Was Postponed Because Of Rain」
David Allen/Lati Kronlund作。David Allenのスポークン・ワードをフィーチャー。ジャズ、Hip-Hop、ラガ、ハウス等のエッセンスを散りばめた新世代バンドらしいサウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=R8T-GVioeI4

「Bop Hop」
Arthur Baker/Lati Kronlund作。N.Y.らしいHip-Hop感覚が反映されたアシッド・ジャズ。小粋なジャズ・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XuMjp81wdWc

「Brooklyn Recycles」
Arthur Baker/Lati Kronlund/Joshua Roseman作。Hip-Hop感覚のビートと素晴らしいホーン・アンサンブルで疾走します。
https://www.youtube.com/watch?v=EqXOcbV86mU

「Mizz Bed-Stuy」
Everton Sylvester/Arthur Baker/Lati Kronlund作。開放的な疾走感とソウルフルなヴォーカル、ヴァイヴの音色味わいが印象的な演奏です。Lenny Pickett、The Tower Of Power Horns、Bashiri Johnsonも参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=GN7VsXRXj4M

「A Headnaddas Journey To The Planet Adidi-Skizm」
Arthur Baker/Lati Kronlund/Paul Shapiro/Sha-key作。Sha-keyのヴォーカルをフィーチャー。重低音ビートが格好良いファンクネス溢れる仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=MvywYdWYtgM

「Big Apple Boogaloo」
Arthur Baker/Lati Kronlund作。タイトルの通り、軽快なラテン・フレイヴァーが特徴です。格好良さも含めてかなり僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=yABvULR1Fbw

「Blow Your Brains Out」
Arthur Baker/Lati Kronlund/Maceo Parker作。Maceo Parkerが参加した爽快ファンク・チューン。抜けのいいMaceoのサックスが一気に駆け抜けていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=qi259FEDUlM

「Stickman Crossing The Brooklyn Bridge」
David Allen/Arthur Baker/Lati Kronlund/Bassy Bob Brockmann作。新世代バンドらしいビート感覚が冴えるキレのあるサウンドがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=ndbtAsd0xTg

「Dilly Dally」
Everton Sylvester/Lati Kronlund/Joshua Roseman作。David Allenのスポークン・ワードをフィーチャーしたダビーな仕上り。
https://www.youtube.com/watch?v=YN8N67JVtQg

「Take The L Train (To 8th Ave.)」
Lati Kronlund作。ラストはしっとりとしたジャジー・サウンドで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bJX-yRFWmSI

Brooklyn Funk Essentialsの他作品もチェックを!

『In the Buzzbag』(1998年)
In the Buzzbag

『Make Em Like It』(2000年)
Make Em Like It

『Watcha Playin'』(2008年)
Watcha Playin'

『Funk Ain't Ova』(2015年)
Funk Ain't Ova
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2016年02月17日

Tribe『Rebirth』

Carl Craigの呼び掛けに応じた伝説のジャズ・レーベルの面々☆Tribe『Rebirth』
リバース [カール・クレイグ・プロデュース] [日本盤ボートラ付]
発表年:2009年
ez的ジャンル:復活系ブラック・ジャズ
気分は... :今年のグラミーは・・・

毎年、つまらないと批判しながらついつい観てしまうグラミー賞・・・
今年も文句を言いつつ、しっかり観てしまいました。

正直、主要4部門をはじめ、受賞そのものについては全く関心がなく、観ていても退屈でしたが、パフォーマンスは結構楽しめましたね。

特にLady GagaによるTribute to David Bowieと、Johnny Deppも参加したThe Hollywood VampiresTribute to Lemmyが圧巻でしたね。

一方、Tribute to Glenn FreyJackson Browneは老いが目立ちましたね。

それ以外ではKendrick Lamarのパフォーマンスはインパクトありましたね。彼が主要部門を受賞すれば、もう少し興味が湧いたのかもしれませんが・・・

今回はデトロイトの伝説のジャズ・レーベルTribeで活躍したジャズ・ミュージシャン達が、デトロイト・テクノの巨人Carl Craigの呼び掛けに応じて再集結したアルバムTribe『Rebirth』(2009年)です。

Tribeは、Phil RanelinWendell Harrisonによって設立されたデトロイトのジャズ・レーベル。ブラック・ジャズの代表的なレーベルの1つとして、70年代ジャズ・シーンに軌跡を残しました。

そんな70年代の伝説のジャズ・レーベルを甦らせたのが、デトロイト・テクノの巨人Carl CraigInnerzone OrchestraThe Detroit Experimentに代表されるように、テクノとジャズの融合を図ってきたCarl CraigがTribeのジャズ・ミュージシャン達へアプローチしたのは自然な流れだったのかもしれません。

Carl Craigの呼び掛けに応じたのは、Tribeの創設者であるPhil Ranelin(tb)、Wendell Harrison(sax)、さらにはMarcus Belgrave(tp)、Doug Hammond(ds)、といったかつてのTribe所属ミュージシャン達です。

プロジェクトは2007年の「Livin' In A New Day」、2008年の「Vibes From The Tribe」といった12"シングルで始動し、2009年にフル・アルバムとなる本作『Rebirth』をリリースしました。

Carl Craigがプロデュース&ミックスを手掛け、レコーディングには前述の4名以外にAmp Fiddler(key、org)、John Arnold(g)、Kelvin Sholar(el-p)、Karriem Riggins(ds)等のミュージシャンも参加しています。

Carl Craigが自分の色を出し過ぎず、Tribeの伝説的ミュージシャンを主役に据え、ブラック・ジャズに徹しているのが印象的です。

「Vibes From The Tribe」「Glue Finger」「13th And Senate」「Where Am I」といった、かつてのTribe名曲の再演もいいですが、「Son Of Tribe」「Ride」といった今日的な格好良さを持つ演奏にもグッときます。

Tribeのサウンドとスピリッツの影響力を再確認できる1枚です。

全曲を紹介しときやす。

「Livin' In A New Day」
Phil Ranelin作。前述のように、プロジェクトの始動となったシングル曲。デトロイトのDNAを受け継ぐミュージシャン達をバックに、Wendell Harrison、Marcus Belgrave、Phil Ranelinが健在ぶりを示すプレイを聴かせてくれます。70年代ブラック・ジャズを実にスマートに再現している感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=AlfVsSt6Tqs

「Glue Finger」
Marcus Belgrave作。『Gemini II』(1974年)収録曲の再演。フリーキーなアフロ・ファンクであったオリジナルと比較して、トライバルなエッセンスが強調されたパーカッシヴな演奏となっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QXe4pcT0YLk

「Denekas Chant」
Doug Hammond作。ブラック・ジャズのエッセンスを分かりやすいかたちで聴かせてくれます。Ralphe Armstrongのベースに先導されたWendell HarrisonのクラリネットとPhil Ranelinのトロンボーンが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=uNjIDHdpG58

「Vibes From The Tribe」
Phil Ranelin作。『Vibes From The Tribe』(1975年)収録のジャズ・ファンク・クラシックの再演です。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、今日的な隠し味を加え、2009年ならではの「Vibes From The Tribe」を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=O0waO6mNaHY

「Son Of Tribe」
Carl Craig/Marcus Belgrave/Wendell Harrison作。この曲はCarl CraigとTribeのブラック・ジャズの融合感がありますね。Damon WarmackとDamon Warmackのリズム隊にグッときます。僕の一番のお気に入り!
https://www.youtube.com/watch?v=wL-c2luYVO0

「Jazz On The Run」
Wendell Harrison作。John Arnoldのファンキー・ギターとKelvin Sholarのエレピに先導され、Marcus BelgraveのトランペットとWendell Harrisonのフルートが小粋なアンサンブルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GZzTR8GueDA

「Ride」
Wendell Harrison作。Tribe云々に関係なく、疾走感のあるグルーヴにグッときます。そんな格好良いバックに呼応し、Wendell Harrison、Marcus Belgraveがソロをきめてくれます。

「Lesli」
Lawrence Williams作。Wendell Harrison、Marcus Belgrave、Phil Ranelinのアンサンブル、ソロを楽しむための演奏ですね。ミステリアスな大らかさがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=xBepbwss5SM

「13th And Senate」
Phil Ranelin作。『The Time Is Now!』(1974年)収録曲の再演。Doug Hammondがドラムで参加し、オリジナルの雰囲気を再現してくれます。オールド・ジャズな味わいがいいですね。Kelvin Sholarのエレピがいいアクセントになっています。

「Where Am I」
Wendell Harrison作。『An Evening With The Devil』(1972年)収録曲の再演。ここではJoan Belgraveの女性ヴォーカルをフィーチャーしたビューティフル・バラードに仕上げています。

「Livin' In A New Day (Carl Craig Remix)」
CDボーナス・トラック。「Livin' In A New Day」のCarl Craigによるリミックス。本来のCarl Craigらしいサウンドを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=atVZO7ujgCg

ご興味がある方は70年代のTribe作品もチェックを!

Wendell Harrison『An Evening With The Devil』(1972年)
アン・イヴニング・ウィズ・ザ・デヴィル (紙ジャケット仕様)

Phil Ranelin『The Time Is Now!』(1974年)
Time Is Now

Phil Ranelin『Vibes From The Tribe』(1975年)
Vibes From the Tribe

Marcus Belgrave『Gemini II』(1974年)
Gemini II
posted by ez at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月15日

Jackie & Roy『A Wilder Alias』

夫婦ジャズ・コーラス・デュオのCTIでの異色作☆Jackie & Roy『A Wilder Alias』
ア・ワイルダー・アライアス(紙ジャケット仕様)
発表年:1974年
ez的ジャンル:夫婦ジャズ・コーラス系ヴォーカリーズ
気分は... :仲睦まじく・・・

今回は長年、夫婦ジャズ・コーラス・デュオとして活躍してきたJackie & Royの異色作『A Wilder Alias』(1974年)です。

Jackie & Royは、Roy Kral(1921-2002年)とJackie Cain(1928-2014年)による夫婦ジャズ・コーラス・デュオ。

1946年のデュオ結成からRoyが亡くなる2002年までおしどり夫婦のジャズ・コーラス・デュオとして、コンスタントに活動しました。1949年に二人は結婚しています。

本作『A Wilder Alias』(1974年)は、『Time & Love』(1972年)に続くCTI移籍第2弾となります。

爽快な男女ユニゾン・コーラスのイメージが強いJackie & Royですが、彼らのディスコグラフィの中にあって、本作は実験的な異色作という位置付けかもしれません。

アルバム全体を包むのはプログレッシヴなクロスオーヴァー・サウンド。歌詞があるのは「Niki's Song」のみで、それ以外はスキャット・コーラスとなっており、トータルなサウンドに重きを置いたアルバムという印象を受けます。

レコーディング・メンバーは、Jackie Cain(vo)、Roy Kral(vo、el-p)、Roy Pennington(vibe)、Joe Farrell(ts、ss)、Harvie Swartz(b)、Steve Gadd (ds)、Hubert Laws(fl)。

Creed Taylorがプロデューサー、Don Sebeskyが音楽ディレクターとしてクレジットされています。アレンジはRoy Kral自身が手掛けています。

全5曲と曲数は少なめですが、サウンドとコーラスが調和した充実の演奏を楽しめます。

「A Wilder Alias」「Waltz for Dana」が僕のオススメです。

全曲を紹介しときやす。

「A Wilder Alias」
Roy Kral作。変拍子にサンバとSteve Gaddの変幻自在なドラミングが牽引するオープニング。2人のスキャット・コーラスもサウンドの一部として見事に調和しています。終盤のアヴァンギャルド感も本作ならではです。
https://www.youtube.com/watch?v=J7uEpiPqL8U

「Niki's Song」
Jackie Cain/Roy Kral作。前述のように唯一の歌詞付きです。ミステリアスなメロウネスが漂うのバラードをJackieがていねいに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=fu8sAfnsI-o

「Waltz for Dana」
Roy Kral作。グルーヴィーなワルツ・チューンに2人のスキャット・コーラスが絡むヨーロピアン・テイストの仕上り。個人的には一番のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=LOkQGZmeeZY

「The Way We Are」
Roy Kral作。2人のスキャット・コーラスにHubert Lawsのフルートが寄り添う抜群の夫婦ヴォーカルを楽しめる1曲。ドラムブレイクをはじめ、Steve Gaddのドラミングもスリリングです。

「Good and Rich」
Richard Druz/Roy Kral作。ラストは10分超の大作。4ビート・ジャズながらも、Royのエレピの音色が印象的であり、演奏全体にプログレッシヴな雰囲気が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=GINLBMghPfc

Jackie & Royの他作品もチェックを!

『Jackie and Roy』(1948年)
ジャズ・クラシックス・バイ・チャーリー・ヴェンチュラズ・バンド

『Jackie and Roy』(1955年)
ジャッキー・アンド・ロイ

『Storyville Presents Jackie and Roy』(1955年)
ジャッキー・アンド・ロイ

『The Glory of Love』(1956年)
ザ・グローリー・オブ・ラヴ

『Free and Easy』(1958年)
フリー・アンド・イージー

『Lovesick』(1967年)
ラヴシック

『Grass』(1969年)
グラス

『Time & Love』(1972年)
タイム&ラヴ

『Concerts by the Sea』(1978年)
Concerts By the Sea

『East of Suez』(1981年)
East of Suez

『High Standards』(1982年)
High Standards
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2016年02月14日

SWV『Still』

4年ぶりの新作も好調です!☆SWV『Still』
Still
発表年:2016年
ez的ジャンル:90年代を代表する女性R&Bグループ
気分は... :Let's Make Music!

TLCと並び90年代を代表する女性R&BグループSWVの最新作『Still』です。

Cheryl "Coko" GambleTamara "Taj" JohnsonLeanne "Lelee" Lyonsの3人組SWVに関して、当ブログでは4枚のスタジオ作を紹介済です。

 『It's About Time』(1992年)
 『New Beginning』(1996年)
 『Release Some Tension』(1997年)
 『I Missed Us』(2012年)

『I Missed Us』(2012年)で見事に復活を遂げたSWV。あれから4年、新作アルバムを届けてくれました。

僕の場合、ミーハー的に好きだったのを引きずっている面もあるので、内容云々に関係なく3人の元気な歌声を聴ければ、それだけで十分なのですが、内容的にも楽しめる1枚に仕上がっています。

Zingara「Love's Calling」ネタの先行シングル「Ain't No Man」、大ネタPatrice Rushen「Never Gonna Give You Up」使いのディスコ・チューン「On Tonight」、キャッチーなミディアム・グルーヴ「Let's Make Music」など前半5曲が特に充実しています。

前作を手掛けたCainon LambDa Real Big D.がプロデュースを務めています。

全曲を紹介しときやす。

「Still」
Cokoを中心に3人の歌声が本作でも快調であることを確認できるミディアム・グルーヴ。女性R&Bグループらしい魅力があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=c7sK20fQcaU

「MCE (Man Crush Everyday)」
Janet Jackson「Funny How Time Flies (When You're Having Fun)」ネタのメロウ・トラックによるミディアム・スロウ。終盤にはAnita Baker「Sweet Love」を引用する遊び心もみせています。
https://www.youtube.com/watch?v=GbPo2bSAVsc

「On Tonight」
Patrice Rushen「Never Gonna Give You Up」ネタのトラックがキャッチーなディスコ・チューン。こういった大ネタ使いの曲もSWVには似合いますね。
https://www.youtube.com/watch?v=KxQyd-3yK_4

「Let's Make Music」
キャッチーなミディアム・グルーヴ。今の彼女達にピッタリな1曲ですね。今時なのに何処となく懐かしさもあるところにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=tsU4RSUO5Wg

「Ain't No Man」
アルバムからの先行シングル。Zingara「Love's Calling」をサンプリングした大人のラブソングです。サビではFour Tops「Ain't No Woman (Like the One I've Got)」のフレーズを引用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=YSkriKV0CCQ

「Love Song」
昔の名前だけではなく、現在進行形の女性R&Bグループであることを示してくれる1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=qvWGGukWi18

「When Love Didn't Hurt」
ヴィンテージ感のあるバラード。オーセンティックな楽曲で彼女達の実力を示してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=FR5pRkLBCDI

「Miss You」
3人のヴォーカル・ワークを楽しめるミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=Fx5jUe8ia_o

「Leaving You Alone」
妖しい雰囲気が漂う哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=uIXSTpl95lk

「What We Gon' Do」
ラストは感動的なバラードで締め括ってくれます。3人の素晴らしい歌声に酔いしれましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=n9ebDLwZy_c

国内盤や一部の盤には、「Right Here」「I'm So Into You」「Weak」といったかつてのヒット曲のライブ仕立ての再録ヴァージョンがボーナス・トラックとして追加収録されています。

個人的にはオマケ的な3曲で取り立てて騒ぐほどのヴァージョンとは思えないので、オリジナル10曲の輸入盤で十分だと思います。

SWVの過去記事もご参照下さい。

『It's About Time』(1992年)
It's About Time

『New Beginning』(1996年)
New Beginning

『Release Some Tension』(1997年)
Release Some Tension

『I Missed Us』(2012年)
I Missed Us
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2016年02月13日

Sergio Otanazetra『Sysmo Records Presents: Sergio Otanazetra』

ブラジル人パーカッション奏者によるライブラリー作品☆Sergio Otanazetra『Sysmo Records Presents: Sergio Otanazetra』
Sysmo records presents Sergio Otanazetra
発表年:1983年
ez的ジャンル:フランス産アフロ〜ブラジリアン・ライブラリー
気分は... :ありそうでない・・・

今回はブラジル人パーカッション奏者Sergio OtanazetraがフランスのSysmo Recordsに残したライブラリー・アルバム『Sysmo Records Presents: Sergio Otanazetra』(1983年)です。

Sergio Otanazetraはバイーア出身のパーカッション奏者。

80〜90年代はフランスを拠点に活動しており、その時にレコーディングした1枚が本作『Sysmo Records Presents: Sergio Otanazetra』(1983年)です。

ライブラリー・アルバムということで、ブラジルの大自然をイメージさせるサウンド・スケープ的な音からアフロ・ブラジリアン的な土着的サウンド、ムーディーなエキゾチック・サウンド、スピリチュアル・ジャズ、軽快なジャズ・サンバ、ラテン・グルーヴ等さまざまなサウンドで楽しませてくれます。
 
レコーディング・メンバーはSergio Otanazetra(per、ds、sound effects)、Patrice Gelsi(p)、Luis Augusto(ds)、Ozias Gonçalves(b)、Veronique Kone(vo)です。

DJにも人気の本作のハイライト「Espoir」のキャッチーな演奏もいいですが、アヴァンギャルドな「Maracatu Maluco」、パーカッシヴなアフロ・ブラジリアン「Tambor Primi Tivo」、ドラマチックな「Amazonie」、スピリチュアル・ジャズ的な「Vagues」あたりが僕の好みです。

ありそうでない、ライブラリー作品ならではのブラジリアン・サウンドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Maracatu Maluco」
ミステリアス・サウンドにパーカッションが絡むユニークなアヴァンギャルド感が印象的です。

「Tambor Primi Tivo」
パーカッシヴなアフロ・ブラジリアン・グルーヴ。アフロ・サンバ好きの人はグッとくるのでは?

「Amazonie」
アマゾン奥地のサウンド・スケープのような序盤から変幻自在にテンポが変化していくブラジリアン・グルーヴ。Patrice Gelsiのピアノが印象的です。

「Gislaine」
美しい前半とスキャット入りブラジリアン・ジャズの後半という1曲で2度美味しい展開です。

「Bina」
パーカッシヴな土着的サウンドが印象的です。秘境のサウンド・スケープといった趣です。

「Tema De Berimbau」
タイトルの通り、ビリンバウの響きが印象的です。これも非常に土着的です。

「Vagues」
Patrice Gelsiのピアノが先導するブラジリアン・スピリチュアル・ジャズ的な前半とエレガントなジャズ・サンバが展開される後半とのコントラストがいいですね。

「Rendez-Vous A Bahia」
ムーディー&エキゾチックな雰囲気が印象的です。正にバイーアのランデヴーといった雰囲気ですね。

「Sopa De Tatu Comel」
シンプルな土着グルーヴが生々しくていいですね。

「Rencontre A Bamako」
メリハリの効いたラテン・グルーヴ。OtanazetraのパーカッションとGelsiのピアノの緩急の応酬が楽しいです。

「Espoir」
DJにも人気の本作のハイライト。軽快に疾走するブラジリアン・グルーヴらしいジャズ・サンバ。エレガントに駆け抜けます。

「Afoxe Pra Oxala」
バイーアらしい雰囲気のパーカッシヴ・グルーヴで締め括ってくれます。

Sergio Otanazetra『7 Adancas』(1999年)
7 Adancas
posted by ez at 04:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする