2016年02月12日

Todd Rundgren『Faithful』

A面はカヴァー集、B面はオリジナル☆Todd Rundgren『Faithful』
誓いの明日(K2HD/紙ジャケット仕様)
発表年:1976年
ez的ジャンル:職人系ポップ・ロック
気分は... :誓いの明日・・・

久々にTodd Rundgrenの紹介です。
セレクトしたのは『Faithful』(1976年)です。

これまで紹介してきたTodd関連作品(ソロ、Nazz、Utopia)は以下の9枚です(発表年順)。

 Nazz『Nazz』(1968年)
 Nazz『Nazz III』(1970年)
 『Runt:The Ballad Of Todd Rundgren』(1971年)
 『Something/Anything』(1972年)
 『Hermit Of Mink Hollow』(1977年)
 『Healing』(1981年)
 Utopia『Swing to the Right』(1982年)
 『The Ever Popular Tortured Artist Effect』(1983年)
 『Nearly Human』(1989年)

本作『Faithful』はA面が60年代ロックのカヴァー集、B面がオリジナル曲という構成になっています。特にA面はカヴァー集というよりも完コピ集と説明した方が適切かもしれません。

この構成に対する受け取り方で意見が分かれるかもしれませんね。
どうせならば、すべてカヴァーで押し通せば良かったのに!と感じる方もいれば、オリジナルをもっと聴きたかった!という方もいるかもしれません。僕もどちらかといえば後者の印象かなぁ・・・

レコーディング・メンバーは、Todd Rundgren(g、vo)、Roger Powell(tp、key、g)、John Siegler(b、cello)、John Wilcox(ds)というUtopiaメンバー4名です。

A面はToddに影響を及ぼしたアーティストを楽しむという感覚で聴くといいのでは?

B面は『Something/Anything』のようなポップなToddワールドを楽しめます。

個人的にはB面の「Love of the Common Man」「The Verb "To Love"」の2曲に惹かれます。

僕などは「Love of the Common Man」収録というだけで、このアルバムが好きです。

全曲紹介しときやす。

「Happenings Ten Years Time Ago」
The Yardbirds、1966年のシングルをカヴァー(Jeff Beck/Jim McCarty/Jimmy Page/Keith Relf作)。Jeff Beck、Jimmy Pageの両名は在籍時のシングルをカヴァー。Toddのロック魂が素直に反映されたセレクト、演奏ですね。ギター・ソロも含めて、Toddにぴったりの1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=HdxW6w0KCgk

「Good Vibrations」
The Beach Boys、1966年の名曲シングルをカヴァー(Mike Love/Brian Wilson作)。きっと、Toddはこういったポップ職人的な凝ったヴォーカル・ワークの曲をやりたかったのでしょうね。アルバムからシングル・カットされ、全米チャート第34位となっています。
https://www.youtube.com/watch?v=mbk2UFPEIAA

「Rain」
The Beatles、1966年のシングル「Paperback Writer」のB面曲をカヴァー(John Lennon/Paul McCartney作)。数あるBeatles作品の中から、実験的な試みにチャレンジした本曲をセレクトしたのが興味深いですね。A面の中で僕の一番お気に入りです。

「Most Likely You Go Your Way And I'll Go Mine」
a href="http://eastzono.seesaa.net/article/118212406.html">Bob Dylanの名盤『Blonde on Blonde』(1966年)収録曲をカヴァー。この曲は少しモノマネ歌合戦的なカヴァーになっていますね。確かにDylan風の歌い回しですが(笑)

「If Six Was Nine」
The Jimi Hendrix Experienceの2ndアルバム『Axis: Bold As Love』(1966年)収録曲をカヴァー(Jimi Hendrix作)。本ヴァージョンを聴いて思ったのは、ジミヘンになりきるのは難しいということですね(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=gsC02EuvNDM

「Strawberry Fields Forever」
The Beatles、1967年のシングル曲をカヴァー(John Lennon/Paul McCartney作)。Beatlesカヴァーとして「Rain」に続き、本曲をセレクトしたあたりにToddの嗜好がよく反映されているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=KCVyK1ktV4k

ここまでがオリジナルLPのA面です。

「Black and White」
ここからがオリジナルLPのB面。本曲はToddらしいキャッチーなロック・チューンになっています。弾けたロック・サウンドになっているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=nt8uuA5Hcm0

「Love of the Common Man」
個人的には本作のハイライト曲。今も昔も僕の一番のお気に入り。Toddのメロディ・メイカーぶりが発揮された名曲ですね。今聴いても30年以上前に初めて本曲を聴いた時の感動がよみがえってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=fNN96qYE9kg

「When I Pray」
昔はピンと来なかったのですが、今聴き返すとリズミックな展開が面白いワールド・ミュージック的な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=fRP-TVXMOyo

「Cliche」
ファンに人気の高い美しいバラード。Roger Powellの小粋な鍵盤がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PfIF1ubIu5o

「The Verb "To Love"」
「Love of the Common Man」と並ぶ僕のお気に入り。ソウルフルなバラードです。昔は少し仰々しい気がしたのですが、今聴くとブルーアイド・ソウル的な魅力にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=Pm5a4ifNBvg

「Boogies (Hamburger Hell)」
ラストはロックン・ロールなToddで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=75OPurlWyS4

Todd Rundgren関連作品の過去記事もご参照下さい。

『Runt:The Ballad Of Todd Rundgren』(1971年)
ラント:ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン(紙ジャケット仕様)

『Something/Anything』(1972年)
Something/Anything

『Hermit Of Mink Hollow』(1977年)
ミンク・ホロウの世捨て人(紙ジャケット仕様)

『Healing』(1981年)
ヒーリング(トッドの音楽療法)(紙ジャケット仕様)

『The Ever Popular Tortured Artist Effect』(1983年)
トッドのモダン・ポップ黄金狂時代(紙ジャケット仕様)

『Nearly Human』(1989年)
Nearly Human

Nazz『Nazz』(1968年)
The Nazz

Nazz『Nazz III』(1970年)
ナッズ・サード(紙ジャケット仕様)

Utopia『Swing to the Right』(1982年)
Swing to the Right
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2016年02月11日

Tha Truth『Makin' Moves Everyday』

Erick Sermon、Missy Elliott、Faith Evansも関与した女性R&Bグループ☆Tha Truth『Makin' Moves Everyday』
tha truth makin' moves everyday.jpg
発表年:1997年
ez的ジャンル:90年代女性R&Bグループ
気分は... :のんびりしたいけど・・・

今回は90年代女性R&BグループからTha Truth『Makin' Moves Everyday』(1997年)です。

Tha TruthJamie WilliamsCindy GoodsonTeresa Lewisの3人組。

1996年にシングル「Everyday」でデビューし、翌年にリリースされたグループ唯一のアルバムが本作『Makin' Moves Everyday』です。

商業的には不発でしたが、90年代女性R&Bグループ好きの間では評価の高い1枚ですね。

T-SmoovErick SermonEPMD)、Marc GordonStevie J.がプロデュースを手掛け、Keith MurrayRedmanKenny GreeneIntro)がフィーチャリングされ、Faith EvansMissy Elliottがソングライティングで関与しています。

アルバムにはThe Isley Brothers「Between The Sheets」ネタの「Makin' Moves」、キャッチーなヒップ・ホップ・ソウル「Gotta Find... (A New Love)」、アルバム・ヴァージョンではRedmanをフィーチャーした「Everyday」、アコースティック・メロウ「If I Show U」、Kenny Greene(Intro)とのデュエット「What U Do 2 Me」Missy Elliottがソングライティングに参加した「Don't Rush」「Candy」など90年代女性R&Bグループらしいナイス・トラックがずらりと並びます。

ネタ使いがキャッチーな前半と美メロな楽曲の良さを活かした後半とのメリハリもいい感じです。

こういうアルバムがあるから90年代女性R&Bグループって大好き!

全曲紹介しときやす。

「Makin' Moves」
T-Smoov/Stevie J.プロデュース。Keith Murrayをフィーチャーしたシングル曲。大ネタThe Isley Brothers「Between The Sheets」使いのメロウ・トラックが印象的なナイス・ミディアム。「Between The Sheets」大好きな僕も勿論お気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=wy-gg-j2hak

「Gotta Find... (A New Love)」
T-Smoovプロデュース。Lyn Collins「Think (About It)」の声ネタに続き、Redman「Funkorama」のトラックを引用したキャッチーなヒップ・ホップ・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=3NwzaEihjD8

「I Wanna Know」
Erick Sermon/T-Smoovプロデュース。Crusaders「Covert Action」 ネタのジャズ・ファンク・トラックをバックに、艶めかしいヴォーカル・ワークを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1pDBwDbHpcU

「Everyday」
T-Smoovプロデュース。彼女たちのデビュー・シングル。アルバム・ヴァージョンではRedmanをフィーチャーしています。ソングライティングにはFaith Evansの名がクレジットされています。甘く妖しい雰囲気がいいですね。Barry White「Playing Your Game, Baby」ネタ。
https://www.youtube.com/watch?v=HnEpakTAH0M

「If I Show U」
T-Smoovプロデュース。この曲もソングライティングでFaith Evansの名がクレジットされています。アコギの音色が甘く切ない雰囲気を盛り上げてくる美メロ・チューンです。Guy「Piece of My Love」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=Q1My902xxWg

「What U Do 2 Me」
Erick Sermon/T-Smoovプロデュース。Kenny Greene(Intro)とのデュエット。Kenny Greeneのセクシー男性ヴォーカルをメンバー3人が盛り上げてくれる大人のミディアム・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=qPPNl4VY-Eg

「Don't Rush」
T-Smoovプロデュース。ここからの4曲はMissy Elliottがソングライティングに参加しています。90年代女性R&Bグループの魅力を満喫できる美メロ・ミディアムです。
https://www.youtube.com/watch?v=dJ1fnFJ5tv4

「U Better Be Ready」
Marc Gordon/T-Smoovプロデュース。ジワジワと迫ってくるセクシー感にグッとくるミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=LiJ6aFRmtdc

「Candy」
Marc Gordon/T-Smoovプロデュース。90年代女性R&Bグループらしい甘く切ない雰囲気が僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=VbaRKFtpDJU

「How We Roll」
Marc Gordon/T-Smoovプロデュース。彼女達のヴォーカル・ワークを楽しめるミデイァム。
https://www.youtube.com/watch?v=LFl-Ddrfjng

「Red Lights/Bustin' Out (On Funk)」
Erick Sermon/T-Smoovプロデュース。Erick Sermonをフィーチャーした曲で本編を締め括ってくれます。Rick James「Bustin' Out (On Funk)」、Zapp「More Bounce to the Ounce」、EPMD「You Gots to Chill」をサンプリングしたファンク・トラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=N8PiDf-NCpk

「Everyday (T-Smoov Remix)」
「Everyday」のT-Smoovによるリミックス。Slim「It's in the Mix」ネタ。
https://www.youtube.com/watch?v=2mqTVJZiX6Y

祝日でのんびりしたけど、なんか慌しい・・・
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2016年02月09日

Pat Metheny Group『Speaking Of Now』

グラミー受賞作!PMGらしさを楽しめる1枚☆Pat Metheny Group『Speaking Of Now』
スピーキング・オブ・ナウ
発表年:2002年
ez的ジャンル:究極のデトックス・ミュージック
気分は... :ミラー凄すぎる!

NFLスーパーボウル「ブロンコス対パンサーズ」は、ブロンコス守備陣がビッグプレイでモメンタムを引き寄せ、パンサーズを撃破しました。

パンサーズのQBニュートンにいつものプレイをさせなかったブロンコス守備陣は圧巻でしたね。特にMVPのミラーとウエアの2人は凄かった。個人的にはパンサーズを応援していましたが、ミラーのプレーを観ていて、序盤から勝てる気がしなかったですね。

両チーム共に攻撃陣が不調で、その面で華やかさに欠ける試合でしたが、そんなことを忘れさせてくれるミラーのプレーでした。AFCチャンピオンシップも含めて、1人の圧倒的な守備プレイヤーの存在が試合を決定づけてしまうことを思い知らされました。

自らのプレーはパッとしなかったマニングですが、守備陣のおかげで有終の美を飾ることができましたね。今後の去就に注目です。

ハーフタイムショーはColdplayでしたが、BeyonceBruno Marsの方が目立っていた感もありましたね。

久々のPat Methenyです。
セレクトしたのはPat Metheny Group『Speaking Of Now』(2002年)です。

これまで紹介してきたPat MethenyおよびPat Metheny Group(PMG)作品は以下の5枚。

 『Offramp』(1982年)
 『First Circle』(1984年)
 『Still Life (Talking)』(1987年)
 『Letter from Home』(1989年)
 『Secret Story』(1992年)

本作『Speaking Of Now』(2002年)は、『Imaginary Day』(1997年)以来となるPMG名義のアルバムであり、グラミーのBest Contemporary Jazz Albumを受賞した作品です。

僕の場合、PMGといえば、『First Circle』(1984年)、『Still Life (Talking)』(1987年)、『Letter from Home』(1989年)、『Secret Story』(1992年)の4枚が特別です。これらの作品で聴かれる大自然の映像が思い浮かんだり、世界中を旅している気分になるサウンドは、僕にとって究極のデトックス・ミュージックです。

そして、本作『Speaking Of Now』(2002年)も上記4枚のアルバムに通じる雰囲気を持ったアルバムです。

本作におけるPMGメンバーは、Pat Metheny(g)、Lyle Mays(p、key)、Steve Rodby(b、cello)、Richard Bona(vo、per、g、b)、Antonio Sanchez(ds、vo)、Cuong Vu(tp、vo)の6名。

"Jaco Pastoriusの再来"と称されたカメルーン出身のベーシストRichard Bona、メキシコ出身で今や世界的ドラマーとなったAntonio Sanchez、ベトナム出身のCuong Vuの3名が新たなメンバーとして加わっています(ただし、Bonaは年間契約での時限参加)。Antonio SanchezはPat Metheny Unity Groupでも活躍していますね。

6名以外にDave Samuels(per、marimba)がゲスト参加しています。

前述の4枚と同じく、聴き終えると素晴らしいドキュメンタリーを観終えたような深い感動に包まれます。

目を閉じて聴いていると、心が整ってきます。

全曲紹介しときやす。

「As It Is」
Pat Metheny/Lyle Mays作。PMGらしいサウンドスケープ的なサウンドを楽しめます。PMG好きの人であれば、いつもの世界観に惹き込まれるオープニングです。
https://www.youtube.com/watch?v=I_2zCXEqEsI

「Proof」
Pat Metheny/Lyle Mays作。この新体制のインプロヴィゼーションを楽しめる演奏です。Methenyのギターを存分に堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=9W2Ao3EVV6k

「Another Life」
Pat Metheny作。Richard Bonaのヴォーカルが牽引する美しく感動的な演奏です。知らない別世界へ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=lyW8-AkcbWM

「The Gathering Sky」
Pat Metheny/Lyle Mays作。序盤と終盤にアフリカ色を取り入れたワールド・ジャズ的なサウンドでアクセントをつけています。緩急をつけたスリリングな演奏も楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=xSlCSUxLJyk

「You」
Pat Metheny作。Methenyのギターをバックに、Bonaが透明感のあるヴォーカルで歌い上げます。感動ドキュメンタリーのエンディング・テーマって雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KX_XGORL6Go

「On Her Way」
Pat Metheny/Lyle Mays作。PMGらしいスリリングかつ感動的な演奏を楽しめます。スキャット入りなのも僕好み。新加入Sanchezの活躍も目立ちます。PMGワールド全開の演奏だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=VpBrMRTMXnI

「A Place in the World」
Pat Metheny/Lyle Mays作。PMGらしい世界観と美学を楽しめます。こういう大自然を感じる壮大なスケール感のある演奏こそPMGの魅力ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=cntrKseZUIU

「Afternoon」
Pat Metheny作。Bonaが美しい歌声が優しく包み込んでくれるビューティフル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=mxc31g-O3rQ

「Wherever You Go」
Pat Metheny/Lyle Mays作。PMGらしい叙情的な演奏でアルバムの余韻に浸りながらエンディングを迎えます。
https://www.youtube.com/watch?v=qLFdnYQDYnk

Pat Methenyの過去記事もご参照下さい。

『Offramp』(1982年)
オフランプ

『First Circle』(1984年)
ファースト・サークル

『Still Life (Talking)』(1987年)
Still Life (Talking)

『Letter from Home』(1989年)
Letter from Home

『Secret Story』(1992年)
Secret Story
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2016年02月08日

The Politicians Featuring Mckinley Jackson『The Politicians Featuring Mckinley Jackson』

Hot Wax/Invictusハウスバンドのファンキー作品☆The Politicians Featuring Mckinley Jackson『The Politicians Featuring Mckinley Jackson』
ザ・ポリティシャンズ ft マッキンリー・ジャクソン+2
発表年:1972年
ez的ジャンル:Hot Wax/Invictusハウスバンド
気分は... :マニングか!ニュートンか!

今回はHot Wax/InvictusのハウスバンドThe PoliticiansMcKinley Jacksonをフィーチャリングして制作した唯一のアルバム『The Politicians Featuring Mckinley Jackson』(1972年)です。

The PoliticiansHolland-Dozier-Holland(Brian Holland/Lamont Dozier/Edward Holland, Jr.)が設立したHot Wax/Invictusのハウスバンド。よく言われるようにMotownにおけるThe Funk Brothersのような存在のバンドです。

当時24歳ながらグループのリーダーであったMcKinley Jacksonは、プロデューサー/ソングライター/アレンジャーとしての活躍でも知られる人です。

それ以外にMelvin Griffin(sax、el-p)、Roderick Chandler(b、sax)、Clay Robinson(org、tp)、Zachary Slatter(ds、per)がThe Politiciansのメンバーとして裏ジャケに写っています。

インスト曲中心の構成ですが、サイケでロックでソウルでファンクなサウンドはエキサイティンで聴き応え十分です。

今日的な本作のハイライト「Free Your Mind」、タイトルもズバリ!「Psycha-Soula-Funkadelic」、エキサイティングなサイケ・チューン「The World We Live In」100 Proof Aged In Soulも演奏していた「Everything Good Is Bad」あたりが僕のオススメです。

Hot Wax/Invictusハウスバンドの実力を存分に楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Psycha-Soula-Funkadelic」
McKinley Jackson/Melvin Griffin/Ruth Copeland作。個人的には本作のハイライト。タイトルの通り、サイケデリック・ロックでソウルでファンクな仕上り。Funkadelicの向こうを張ったようなファンク・ロックが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=KZko7K8gtlE

The Go! Team「Titanic Vandalism」のサンプリング・ソースとなります。
The Go! Team「Titanic Vandalism」
 https://www.youtube.com/watch?v=gDMGXZL6-f8

「The World We Live In」
Edith Wayne/McKinley Jackson/Ron Dunbar作。作者のうちEdith WayneはHolland-Dozier-Hollandの別名です。Hot Wax/Invictusハウスバンドの底力を見せつけてくれるサイケでファンキーでエキサイティングな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=_IVh-wA_rwI

「Church」
McKinley Jackson作。どっしりとしたファンキー・サウンドはインストながらも聴き応え十分です。
https://www.youtube.com/watch?v=d2MYKQttyHk

「Free Your Mind」
Holland-Dozier-Holland作。今日的に本作のハイライトはこの曲かもしれませんね。シングルにもなった曲ですが、Invictusのレーベル・メイトThe 8th Day「It's Instrumental To Be Free」と異名同曲です。不穏なギターの音色が印象的なファンキー・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=lqcX9TPWeNg

定番サンプリング・ソースとして、Kid Rock「Genuine Article」、Nikki D「Lettin' Off Steam」、Professor Griff and The Last Asiatic Disciples「Pawns in the Game」 、IAM「Vietnam」、Special Ed「Ready 2 Attack」、DJ Shadow「Lesson 4」、Kenny Dope feat. Screechy Dan「Boomin' in Ya Jeep」、Dope And A Gun feat. Kool Chip & Body God「Who Got the Flava?」等のサンプリング・ソースとなっています。

Nikki D「Lettin' Off Steam」
 https://www.youtube.com/watch?v=a_5KsZjOlXk
Professor Griff & The Last Asiatic Disciples「Pawns in the Game」
 https://www.youtube.com/watch?v=AYs3rhRxDeI
IAM「Vietnam」
 https://www.youtube.com/watch?v=1uNl4Q-l3-c
Kenny Dope feat. Screechy Dan「Boomin' in Ya Jeep」
 https://www.youtube.com/watch?v=bsALh5O0taE
Dope And A Gun feat. Kool Chip & Body God「Who Got the Flava?」
 https://www.youtube.com/watch?v=Wcp9Z6RbOt8

「Everything Good Is Bad」
Angelo Bond/General Johnson/Greg Perry作。コーラスやオーケストレーションも含めて、ニューソウル的な雰囲気も漂うファンキー・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=_Sltm19wcfY

以前紹介したように、100 Proof Aged In Soulも演奏しています。また、Drapht「Jimmy Recard」のサンプリング・ソースとなっています。
100 Proof Aged In Soul「Everything Good Is Bad」
 https://www.youtube.com/watch?v=DsI5C6rL_eg
Drapht「Jimmy Recard」
 https://www.youtube.com/watch?v=ki6YTXyITaQ

「A Song For You」
McKinley Jackson/Melvin Griffin作。Leon Russell作のあの名曲とは同名異曲であり、オーケストレーションを配した美しいインスト・バラードです。Boot Camp Clik「1-2-3」のサンプリング・ソースとなっています。

「Speak On It」
McKinley Jackson/Melvin Griffin作。インスト・チューンですが、1曲の中にドラマがあります。McKinley Jacksonのアレンジャーとしての才能を実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=WaGY-4Axy_A

「Funky Toes」
Brian Holland/Lamont Dozier/Melvin Griffin作。クラヴィネットがクールに唸る格好良いファンキー・グルーヴ。DJ Spooky「Galactic Funk」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Whs_nzEx2hE

「Politicians Theme」
Charles Hearndon/McKinley Jackson作。グループのテーマ曲はHot Wax/Invictusハウスバンドの風格を感じるインストです。

「Close Your Big Mouth」
McKinley Jackson/Zachary Slatter作。本編のラストはギターが魅力的なファンキー・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pz8Ta6jG0Kc

CDには1971年のシングル「Love Machine」がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「Love Machine (Vocal)」
Edith Wayne/Ronald Dunbar作。Ronald Dunbarがリード・ヴォーカルです。本編にはない軽快&キャッチーなサウンドが印象的なファンキー・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=hCRAWCFPmf0

「Love Machine (Instrumental)」
「Love Machine」のインスト・ヴァージョン

夜が明ければ、いよいよスーパーボウルです。
マニングに有終の美を飾らせてあげたい気持ちもありますが、
個人的にはパンサーズを応援しています。
ニュートンに爆発して欲しいですね。

守備陣のビッグプレーが勝負の分かれ目になりそうな気がします。
posted by ez at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月07日

The Bluebeaters『Everybody Knows』

イタリアのちょい悪オヤジ達の痛快スカ・サウンド!☆The Bluebeaters『Everybody Knows』
Everybody Knows
発表年:2015年
ez的ジャンル:イタリアン・スカ・バンド
気分は... :ちょい悪オヤジ達の痛快スカ・サウンド!

今回はイタリアのスカ・バンドThe Bluebeaters『Everybody Knows』(2015年)です。

昨春発売のアルバムなので、新作と呼ぶにはビミョーですが、僕自身が購入したのは昨年後半だったため、新作感覚でここ数ヵ月聴いています。

The Bluebeatersは、Giuliano Palmaを中心としたGiuliano Palma & The Bluebeatersとして1994年に結成されました。

Giuliano Palma & The Bluebeaters名義で『Album』(1999年)、『The Wonderful Live』(2001年)、『Long Playing』(2005年)、『Boogaloo』(2007年)、『Combo』(2009年)といったアルバムをリリースしています。

2012年、リーダーのGiuliano Palmaがソロ・キャリアをスタートすることとなったため、グループの活動に一度終止符が打たれます。

しかしながら、2013年にGiuliano Palma以外のメンバーが、新たにPat Cosmoをヴォーカルに迎え、リユニオン・コンサートを行い、2014年には正式にThe Bluebeatersとしての活動を開始します。

そして、The Bluebeaters名義の1stアルバムとなるのが本作『Everybody Knows』(2015年)です。

メンバーはPat Cosmo(vo、p、org、per)、Mr. T-Bone(tb、vo)、Gianluca Cato Senatore(g)、De Angelo Parpaglione(sax、fl)、Count Ferdi(ds)、Pak Ko(b)、Davide "Enphy" Cuccu(p、org)というラインナップです。

アルバム全体はルードボーイに憧れたイタリアのちょい悪オヤジ達の痛快スカ・サウンドで貫かれています。

全曲カヴァーですが、Delroy WilsonThe SilvertonesThe Blues Bustersといった60年代ジャマイカン・アーティストから、Neil YoungBruce SpringsteenといったUSロック、TrafficThe UndertonesThe SmithsOasisといったUKロック、さらにはKraftwerkBritney Spearsなど幅広い選曲で楽しませてくれます。

オリジナルをご存知の方はオリジナルと聴き比べながら楽しむのもいいし、オリジナルを知らずとも、どこを切っても格好良いスカ・サウンドなので楽しめるはずです。

痛快かつキャッチーなスカ・アルバムは長らく愛聴できるはずです!

全曲紹介しときやす。

「Somebody Has Stolen My Girl」
ジャマイカ人男性シンガーDelroy Wilson、1965年のシングル曲をカヴァー(Clement "Coxsone" Dodd/Delroy Wilson作)。ジャマイカン・クラシックを軽快ながらも落ち着きのある大人のスカ・サウンドで聴かせてくれます。De Angelo Parpaglioneがサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=CS80mdax-sw

「Hungry Heart」
Bruce Springsteenのヒット曲をカヴァー。オリジナルは『The River』(1980年)に収録されています。シングル・カットもされた楽曲であり、完成度も高く、メチャ格好良いです。改めて聴くと、この曲ってスカ・カヴァーがハマりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=GnpLboRo2tU

「True Confession」
ジャマイカン・ヴォーカル・グループThe Silvertonesのシングル曲をカヴァー(Arthur "Duke" Reid作)。開放的なスカ・リズムが実に心地好いです。Pat Cosmoのヴォーカルもサウンドとよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=ub2STCc_eLQ

「Roll With It」
Oasisの大ヒット曲をカヴァー(Noel Gallagher作)。作者Noel Gallagher自身も絶賛したという好カヴァーです。Oasisに興味ない僕でも楽しめます(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=EbfyNJ2bqtY

「Everybody Knows This Is Nowhere」
Neil Youngのカヴァー。オリジナルは『Everybody Knows This Is Nowhere』(1965年)収録。この曲はレゲエ・カヴァーで聴かせてくれます。Neil Youngの名曲に新たな魅力を加えています。
https://www.youtube.com/watch?v=AcDmo4yTDHE

「The Model」
Kraftwerkのカヴァー(Emil Schult/Karl Bartos/Ralf Hutter作)。ジャーマン・テクノを少しダーク・トーンのスカ・サウンドに変貌させています。
https://www.youtube.com/watch?v=qIcC9RR2BcI

「Catch That Teardrop」
R&BグループThe "5" Royales 、1962年のシングル曲をカヴァー(Carol Reese/Hampton Reese作)。スカ・サウンドがジャスト・フィットする格好良すぎるカヴァーですね。ここでもPat Cosmoの声質の良さが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=qM0vqcemgHo

「Girlfriend In A Coma」
The Smiths、1987年のシングル曲をカヴァー(Johnny Marr/Morrissey作)。Smithsのメロディアスなアコースティック・チューンが、こんなにスカ・サウンドにマッチするなんて意外だし、実に新鮮です。
https://www.youtube.com/watch?v=PwU-H2ifTDs

「Glad」
Trafficのカヴァー(Steve Winwood作)。オリジナルは『John Barleycorn Must Die』(1970年)に収録されています。ファンキー・ロックなオリジナルの格好良さを受け継いだインスト・カヴァーです。スカ・バンドらしいトロンボーン・ソロや、Deee-Lite「Groove Is In The Heart」のサンプリング・ソースでお馴染みHerbie Hancock「Bring down the Birds」のベースラインの挿入などで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ljfvI2rr9Yg

「Teenage Kicks」
The Undertonesのカヴァー(John O'Neill作)。UKパンク名曲を鮮やかなスカ・サウンドで蘇らせています。The Undertonesを知らない人でも楽しめるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=Ya2vC49lLsM

「Toxic (One Drop Version)」
PVが印象的であったBritney Spearsの人気曲をカヴァー(Cathy Dennis/Christian Karlsson/Henrik Jonback/Pontus Winnberg作)。セクシーCAのブリちゃんのイメージが強い曲ですが、これをスカ・カヴァーするセンスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fsdfWjQLuqY

「I Don't Know」
ジャマイカン・ヴォーカル・トリオThe Blues Bustersのカヴァー(Lloyd Campbell/Phillip James作)。ノスタルジックな雰囲気が味わいを深めてくれます。トロンボーンとサックスの音色がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=slEJGk8vSDQ

「End Titles」
映画『Blade Runner』のエンディング・テーマをカヴァー(Vangelis作)。これも意外なセレクトですが、オリジナルの魅力を損ねず、スカ・サウンドで聴かせてくれる点に感心します。
https://www.youtube.com/watch?v=xZlYqw2ew8s

「La Mia Geisha」
イタリア人シンガー・ソングライターLuigi Tenco、1962年のシングル曲をカヴァー。イタリアのバンドらしいセレクトで締め括ってくれます。タイトルの通り、オリエンタル・テイストを少し織り交ぜたメロウ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ATbQSMe2UFk

ご興味がある方はGiuliano Palma & The Bluebeaters時代の作品もチェックを!

Giuliano Palma & The Bluebeaters『Album』(1999年)
Album

Giuliano Palma & The Bluebeaters『The Wonderful Live』(2001年)
The Wonderful Live

Giuliano Palma & The Bluebeaters『Long Playing』(2005年)
Long Playing

Giuliano Palma & The Bluebeaters『Boogaloo』(2007年)
Boogaloo (Rpkg)

Giuliano Palma & The Bluebeaters『Combo』(2009年)
Combo
posted by ez at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする