2016年05月31日

Al Jarreau『All Fly Home』

フリーソウル好きも楽しめる男性ジャズ・ヴォーカル☆Al Jarreau『All Fly Home』
風のメルヘン(紙ジャケットSHM-CD)
発表年:1978年
ez的ジャンル:超絶テクニック系男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :ひと休み・・・

人気男性ジャズ・シンガーAl Jarreauの4thアルバム『All Fly Home』(1978年)です。

Al Jarreauは1940年ミルウォーキー生まれの超絶テクニシャン男性ジャズ・ヴォーカリストAl Jarreauの紹介は、2ndアルバム『Glow』(1976年)に続き2回目となります。

本作『All Fly Home』(1978年)は、初期Al Jarreau作品らしい超絶テクニックと爽快メロウなジャズ・フュージョン・サウンドのバランスのとれた心地好い1枚に仕上がっています。

プロデュースはAl Schmitt

レコーディングにはLee Ritenour(g)、Tom Cannin(key、p、syn)、Larry Williams(key、syn)、Lynn Blessing(kay、vibe、org、syn)、Reggie McBride(b)、Joe Correro(ds)、Paulinho Da Costa (per)、Freddie Hubbardの(flh)が参加しています。

アルバムの構成は全9曲中オリジナルが5曲。The Beatles「She's Leaving Home」、Otis Redding「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」Kenny Loggins「Wait A Little While」等の4曲がカヴァーです。

今回本作を取り上げたのは、Kenny Logginsのカヴァー「Wait A Little While」を聴きたくなったからです。『Nightwatch』(1978年)に収録されたオリジナルが大好きなので、その流れで本ヴァージョンも好きなのですが・・・

それ以外であれば、オリジナルの「Fly」「Brite 'N' Sunny Babe」あたりもフリーソウル・テイストでオススメです。

また、「Thinkin' About It Too」におけるLee Ritenour「I'm Home」におけるFreddie Hubbardといった名手たちのプレイにも注目です。

フリーソウル好きも楽しめる男性ジャズ・ヴォーカル作品です。

全曲紹介しときやす。

「Thinkin' About It Too」
Tom Canning/Al Jarreau作。シングルにもなったサマー・ダンサーがオープニング。Lee Ritenourがギターが光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=wxJ5lg2xoP4

「I'm Home」
Dave Frishberg/Greg Mathieson作。 タイトル曲はFreddie Hubbardの素敵なフリューゲル・ホーン・ソロと共にスタートする落ち着きのあるビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=BWFrqZtwbNA

「Brite 'N' Sunny Babe」
Al Jarreau作。サニー・モードが心地好い爽快メロウ。Jarreauの少し抑えめのヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=FKdNk_Qqu8g

「I Do」
Tom Canning/Al Jarreau作。メロウ・バラード。ジワジワとくるバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=UzK-D92Ho18

「Fly」
Al Jarreau作。フリーソウル好きの人であれば、ブラジリアン・テイストの本曲が一番グッとくるかもしれませんね。Jarreauのヴォーカルが自由に解き放たれたかのように飛び交います。Freddie Hubbardのフリューゲル・ホーンも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=MNCbnkm9AdM

「Wait A Little While」
前述のように、僕にとってのハイライト。Eva Ein/Kenny Loggins作。Logginsのオリジナルは当ブログでも紹介した『Nightwatch』(1978年)に収録されています。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、巧みにAl Jarreau流にしてしまっているところがいいですね。パーカッシヴなサウンドも僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=hSWLiXBJXs0

「She's Leaving Home」
The Beatlesの名盤『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』(1967年)の有名曲をカヴァー(John Lennon/Paul McCartney作)。この名曲を完全にJarreau流のジャズ・チューンで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=0jAp-0fmvIc

「All」
Tom Canning/Al Jarreau作。楽曲自体の良さがよく分かるミディアム・バラード。何気ないですがいい曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=sLkn4D2cpMw

「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」
Otis Reddingの名曲をカヴァー(Otis Redding/Steve Cropper作)。このソウル名曲が気の利いたジャズ・グルーヴへ変貌しています。
https://www.youtube.com/watch?v=g2yAV0g3_fQ

Al Jarreauの他作品もチェックを!

『We Got By』(1975年)
We Got By

『Glow』(1976年)
Glow

『Look to the Rainbow』(1977年)
Look to the Rainbow

『This Time』(1980年)
This Time

『Breakin' Away』(1981年)
Breaking Away

『Jarreau』(1983年)
Jarreau

『High Crime』(1984年)
High Crime

『L is for Lover』(1986年)
L Is for Lover

『Heart's Horizon』(1988年)
Heart's Horizon

『Heaven and Earth』(1992年)
Heaven & Earth

『Tomorrow Today』(2000年)
Tomorrow Today

『All I Got』(2002年)
All I Got

『Accentuate the Positive 』(2004年)
Accentuate the Positive

George Benson & Al Jarreau『Givin It Up』(2006年)
Givin It Up

『My Old Friend: Celebrating Geo』(2014年)
My Old Friend: Celebrating Geo
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2016年05月29日

Zo!『SkyBreak』

The Foreign Exchange Musicミュージック・ディレクターの最新作☆Zo!『SkyBreak』
Skybreak
発表年:2016年
ez的ジャンル:FE系キーボード奏者
気分は... :クールでキャッチーでストレンジ!

今回はデトロイト出身のキーボード奏者/プロデューサーZo!の最新作『SkyBreak』です。

NicolayPhonteが率いるThe Foreign Exchange(FE)が主宰するThe Foreign Exchange Musicのミュージック・ディレクターも務めるZo!の紹介は、Zo!の紹介は『SunStorm』(2010年)、『ManMade』(2013年)に続き3回目です。

昨年リリースされたThe Foreign Exchange(FE)の最新アルバム『Tales From The Land Of Milk And Honey』でも第三のメンバー的な活躍でその存在ぶりを見せつけてくれたZo!

そんな彼の『ManMade』(2013年)以来となる最新作が『SkyBreak』です。

Zo!本人とPhonteがプロデュースを手掛けています。

Phonteをはじめ、FE『Tales From The Land Of Milk And Honey』でZo!と共に大きく貢献したCarmen RodgersTamisha Wadenという2人の女性シンガー。同じく『Tales From The Land Of Milk And Honey』に参加していたチェロ奏者/シンガー・ソングライターShana TuckerFEとも親密な関係にあるクロスオーヴァーな女性ソウル・シンガー Sy Smith『Leave It All Behind』(2008年)にもゲスト参加していた女性シンガー/プロデューサーのMuhsinah(Muhsinah Abdul-Karim)、Dungeon Familyの一員でDam-Funk『Invite The Light』にも参加していたJoi(Joi Gilliam)、実力派の男性R&BシンガーEric RobersonDornik(Dornik Leigh)がヴォーカリストとしてフィーチャリングされています。

Carmen Rodgers、Sy Smith、Eric Robersonは
前作『ManMade』にも参加していました。

アルバム全体は派手さはないものの、The Foreign Exchange Musicのミュージック・ディレクターらしいクロスオーヴァー感覚を楽しめる1枚に仕上がっています。

ディスコ/ブギーな「Starlight」、Shana Tuckerをフィーチャーした「I Don't Mind」、Eric Robersonをフィーチャーした「A Season」、フューチャリスティック・ファンク「Just Whatcha Like」、 オトナのフューチャー・ソウル「Lifelines」、サマー・モードのクロスオーヴァー・ソウル「Steal My Joy」あたりが僕のお気に入りです。

先程までNHK Eテレ『ニッポン戦後サブカルチャー史III』を観ていました。今回のテーマは90年代の渋谷系/J-POP/DJであり、リアルタイムで渋谷系アーティストにどっぷりハマっていた僕にとっては興味深い内容でした。

僕がZo!やThe Foreign Exchange(FE)に惹かれるワクワク感って、渋谷系アーティストに感じたワクワク感と似ているような気がします。

全曲紹介しときやす。

「Lake Erie」
Zo!/Sy Smith作。Sy Smithのヴォーカルをフィーチャー。Zo!/のピアノが美しく響く落ち着いたオープニングです。Sy Smithのヴォーカルはいつ聴いてもキュートな透明感がありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=gqK-f1NzNr4

「Starlight」
Phonte/Zo!作。Phonteのヴォーカルをフィーチャー。流行のディスコ/ブギーな仕上がり。ディスコ/ブギー好きの人であれば気に入るであろう手堅くキャッチーな仕上りです。
https://www.youtube.com/watch?v=ksElAHL7ubg

「Packing for Chicago」
Muhsinah/Phonte/Zo!作。Muhsinahのヴォーカルをフィーチャー。肩の力の抜けた爽快チューンをサラっとやっている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oCdbNOEekW0

「I Don't Mind」
Phonte/Zo!/Shana Tucker作。Shana Tuckerのヴォーカルをフィーチャー。FEファミリーらしいフューチャー・ソウルに仕上がっています。やはり、FE好きはこういった曲・サウンドを期待してしまいますね。
https://www.youtube.com/watch?v=sYvMtryDInI

「Wishing You Well」
Phonte/Zo!/Carmen Rodgers作。Carmen Rodgersのヴォーカルをフィーチャー。抑えたトーンのビューティフル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=iIqPKyPJTLo

「A Season」
Phonte/Zo!作。Eric Robersonのヴォーカルをフィーチャー。Eric Robersonがさすがのヴォーカルを聴かせてくれるオトナのクロスオーヴァー・ソウルに仕上がっています。ホーン・サウンドでアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=_vXM0ZvHa54

「Just Whatcha Like」
Phonte/Zo!/Joi Gilliam作。Joiのヴォーカルをフィーチャー。フューチャリスティックなファンク・チューンは最近のZo!/FE好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=2u2_fl0U6Hc

「Lifelines」
Phonte/Zo!/Dornik Leigh作。Dornikのヴォーカルをフィーチャー。落ち着いた雰囲気の中にもフューチャリスティック感のあるオトナのフューチャー・ソウルって感じですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=QRWc4tPy_pY

「For Pops」
Zo!作。本作唯一のインスト。Zo!の鍵盤の美しい調べを堪能できる生音演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=rJmJNWUM2K0

「Steal My Joy」
Walter Baker/Phonte/Zo!/Carmen Rodgers /Tamisha Waden作。Tamisha Wadenのヴォーカルをフィーチャー。ラストはサマー・モードのパーカッシヴなクロスオーヴァー・ソウルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mxMQHys4KCs

他のZo!作品もどうぞ!

『Passion & Definition』(2004年)
Passion & Definition

『Freelance』(2006年)
Freelance

Zo! & Tigallo『Love The 80's』(2008年)
Love the 80's

Zo! + Asylum 7『Overdue Process』(2009年)
Overdue Process

『SunStorm』(2010年)
SUNSTORM

『ManMade』(2013年)
Manmade
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2016年05月28日

A Tribe Called Quest『The Love Movement』

ATCQのラスト・アルバム!The Ummahの完成形☆A Tribe Called Quest『The Love Movement』
Love Movement
発表年:1998年
ez的ジャンル:The Ummah系Hip-Hop
気分は... :R.I.P. Phife Dawg

90年代イースト・コーストHip-Hopを代表するグループの1つA Tribe Called Quest(ATCQ)のラスト・アルバム『The Love Movement』(1998年)です。

Q-TipPhife DawgAli Shaheed MuhammadJarobi(1991年に脱退)によるHip-HopグループA Tribe Called Quest(ATCQ)について、これまで当ブログで紹介した作品は以下の5枚。

 『People's Instinctive Travels And The Paths Of Rhythm』(1990年)
 『The Low End Theory』(1991年)
 『Revised Quest for the Seasoned Traveller』(1992年) ※リミックス集
 『Midnight Marauders』(1993年)
 『Beats Rhymes & Life』(1996年)

去る3月22日、ATCQのメンバーであったPhife Dawgの逝去しました。ATCQ好きであった僕には実に残念なニュースでした。数日前CDショップに設置されたPhife Dawgの追悼コーナーに立ち寄り、改めて寂しさが込み上げてきました。

そこで遅まきながら、当ブログで唯一未紹介であったATCQのオリジナル・アルバム『The Love Movement』(1998年)したいと思います。

本作はATCQのラスト・アルバムであり、全米アルバム・チャート第3位を記録し、商業的にも成功したアルバムです。

同時に、Q-TipAli Shaheed MuhammadJay Dee (J Dilla)によるプロデュース・チームThe Ummahによるサウンド・プロダクションの完成形を示した作品として、今日再評価されているのではないかと思います。

ただし、発売当時は必ずしも全面的に絶賛されていた訳ではなかったような記憶があります。僕もリアルタイムで聴いていましたが、いいアルバムだけど少し地味かな・・・という印象だったかもしれません。

僕の場合は国内盤を購入しましたが、ボーナス・トラックも含めて全22曲(輸入盤は21曲)と、かなりボリューミーです。嬉しかった反面、全部聴き込むのも大変だなと苦笑していた記憶もあります。そのあたりでも少し損をしているかもしれません。

しかしながら、改めて聴き直せば、Jay Dee (J Dilla)好きにはたまらない1枚に仕上がっていると思います。

シングルになった「Find A Way」、Busta Rhymes/Redmanをフィーチャーした「Steppin' It Up」Q-Tip節全開の「Like It Like That」、Noreagaをフィーチャーし、Boyz II Men「Motownphilly」を引用した「Give Me」、D-Lifeをフィーチャーしたメロウな「Pad & Pen」J Dillaらしいトラックを楽しめる「Against The World」、愛のある「The Love」あたりが僕のお気に入りです。

改めて、ATCQが残してくれた素晴らしいトラック群に感謝しながら、Phife Dawgの冥福を祈りたいと思います。

全曲紹介しときやす。

「Start It Up」
J Dillaらしい乾いたリズムとThe Singers Unlimited & Patrick Williams「Sweet Georgia Brown」ネタのホーン・サウンドのループ組み合わせに、 Q-Tipの独特の鼻にかかったフロウが加わると、そこは正にATCQワールドって感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=xJWjd-IbxpE

「Find A Way」
シングルにもなった本作のハイライト。Towa Tei feat.Bebel Gilberto 「Technova」ネタのBebelのキュートな歌声のループが印象的です。ATCQらしいメロウな浮遊感を楽しめるHip-Hopクラシックですね。Tom Browne「Funkin' for Jamaica (N.Y.)」もサンプリング・ソースになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ki7EoH31UkM

本曲はMary J. Blige「Didn't Mean」等のサンプリング・ソースになっています。Danny!によるリメイク「Check It Out」あたりもチェックすると面白いのでは?また、現行L.A.ジャズにご興味がある方ならば、Carlos Nino & Miguel Atwood-Fergusonによるカヴァーも要チェックです。
Towa Tei feat.Bebel Gilberto「Technova」
 https://www.youtube.com/watch?v=sq66jYoFx_c
Mary J. Blige「Didn't Mean」
 https://www.youtube.com/watch?v=9qgxItggdtc
Danny!「Check It Out」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZkSDjbkfnuc
Carlos Nino & Miguel Atwood-Ferguson「Find a Way」
 https://www.youtube.com/watch?v=GR-957gyUTA

「Da Booty」
乾いたリズムとジャズ・テイストの鍵盤のループをバックに、Q-TipとPhife Dawgがスムースなフロウを聴かせてくれます。The Meters「Cissy Strut」 ネタ。
https://www.youtube.com/watch?v=SPYK2xfHNwo

「Steppin' It Up」
Busta Rhymes/Redmanをフィーチャー。Cannonball Adderley「Leo: Rosebud」をサンプリングした重低音ジャズ・ファンク・トラックをバックに、Busta RhymesやRedmanが捲し立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=cNavH_58PFk

僕の場合、サンプリング・ソース「Leo: Rosebud」が収録されたCannonball Adderley『Love, Sex, and the Zodiac Fantasy』(1974年)を昨年何度か聴きながら、"「Leo: Rosebud」って、どこかで聴いたことがあるな・・・"とモヤモヤしていたのですが、今回本曲で聴いていたことが判明し、スッキリしました(笑)

「Like It Like That」
メロウ・トラックにのったQ-Tip節全開の仕上り。甘く切ないパーティ・ソングといった儚い雰囲気がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=JM36LjjJkR0

「Common Ground (Get It Goin' On)」
J Dillaらしい不安げなシンセ音が聴こえてくるトラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=z4kUI9MZeo8

「4 Moms」
Spankyのギターをフィーチャーしたメロウなインスト。。定番ブレイクGraham Central Station「The Jam」ネタ。
https://www.youtube.com/watch?v=hsES-686fTo

「His Name Is Mutty Ranks」
Aswad「Not Guilty」の声ネタと共にスタートするラガ調の仕上がりです。ここではPhife Dawgがラガ。スタイルのフロウを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=nZYwC4f27Q0

「Give Me」
Noreagaをフィーチャー。I-Level「Give Me」ネタの上モノが心地好いトラックにのって、Boyz II Men「Motownphilly」の♪Boyz II Men, ABC, BBD♪というフレーズを引用した楽しい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=rmCM-S-6iiw

「Pad & Pen」
D-Lifeをフィーチャー。前半はGap Mangione「Graduate Medley」ネタのメロウなオルガン・ループ、さらに途中からThe Gap Band「Yearning for Your Love」ネタが加わるATCQらしい浮遊トラックを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=f3q4rIOirj0

「Busta's Lament」
Feather「Goin' Through Changes」ネタのメロウ・トラックが心地好いです。途中、タイトルからイメージされるようにBusta Rhymes feat. Q-Tip「Ill Vibe」の声ネタが挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=SfAf79shRF8

「Hot 4 U」
The Sylvers「New Horizons」ネタのメロウな上モノが印象的なトラックです。

「Against The World」
乾いたビートとメロウな上モノによるJ Dillaらしいトラックがいいですね。LL Cool J「Jingling Baby」のフレーズを引用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=tlDlFKZEnZg

「The Love」
本作のテーマである愛を歌い上げます。このトラックもJ Dilla好きはグッとくるのでは?Freddie Hubbard「Little Sunflower」(『The Love Connection』収録ヴァージョン)をサンプリング。終盤にはDoug E. Fresh & Slick Rick「La Di Da Di」 ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=fjiHhQNK7vA

「Rock Rock Y'all」
Jane Doe、Mos Def、Punch & Words(Punchline/Wordsworth)をフィーチャーし、Charles Wright & the Watts 103rd Street Rhythm Band「What Can You Bring Me?」のネタのリズム・トラックにのったマイクリレーで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_z8TZE--Jog

裏ジャケの円型に記されている本編はココまでですが、ボーナス・トラックとして「Scenario (Remix)」「Money Maker」「Hot Sex」「Oh My God (Remix)」「Jazz (We've Got) (Re-recording Radio)」「One Two S**t」の6曲が追加収録されています。「Money Maker」以外は既発表曲です。

「Money Maker」
ピアノの音色が印象的なトラックにのってQ-Tip節を聴かせてくれます。途中James Brown「Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine」 、Ohio Players「Fire」等の小ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=XCUylWYe7MI

さらに国内盤には「The Night He Got Caught」が追加収録されています。

「The Night He Got Caught」
初期のジャジー&メロウなATCQとThe Ummah体制下の後期ATCQが融合したような雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-4hv2qphM_k

A Tribe Called Quest(ATCQ)の過去記事もご参照を!

『People's Instinctive Travels And The Paths Of Rhythm』(1990年)
People's Instinctive Travels and the Pat by Jive / Sbme Europe 【並行輸入品】

『The Low End Theory』(1991年)
Low End Theory by Jive / Sbme Europe 【並行輸入品】

『Revised Quest for the Seasoned Traveller』(1992年) ※リミックス集
リヴァイズド・クエスト・フォー・ザ・シーズンド・トラヴェラー

『Midnight Marauders』(1993年)
Midnight Marauders by Jive / Sbme Europe 【並行輸入品】

『Beats Rhymes & Life』(1996年)
ビーツ,ライムズ&ライフ
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2016年05月27日

Lenny LeBlanc『Lenny LeBlanc』

プレLeblanc & Carrと呼べる1stソロ☆Lenny LeBlanc『Lenny LeBlanc』
レニ―・ルブラン
発表年:1976年
ez的ジャンル:マッスル・ショールズ系SSW
気分は... :しみじみと・・・

今回はMuscle Shoalsで活躍したミュージシャンLenny LeBlancの1stソロ・アルバム『Lenny LeBlanc』(1976年)です。

Lenny LeBlancについて、当ブログではPete CarrとのユニットLeblanc & Carr『Midnight Light』(1977年)、2ndソロ・アルバム『Breakthrough』(1981年)の2枚を紹介済みです。

本作は『Lenny LeBlanc』(1976年)は、Leblanc & Carr『Midnight Light』(1977年)の1年前に制作されたLenny LeBlancの1stソロ・アルバムであり、Pete Carrが全面プロデュースしています。その意味でプレLeblanc & Carrとも呼べる1枚です。

レコーディングにはLenny LeBlanc(vo、g、p、moog、b)、Pete Carr(g、dobro、harmonica、per、back vo)をはじめ、Randy McCormick(p)、Butch Leadford(b)、Roger Clark(ds)、Jimmy Evans(ds)、Steve Herbert(ds)、Harvey Thompson(sax)、Eddie Struzick(back vo)、Laura(back vo)といったマッスル・ショールズのミュージシャンが参加しています。

本作からは1977年に「Hound Dog Man」が急死したElvis Presleyの追悼曲としてシングル・カットされ、全米チャート第58位となりました。これに便乗し、本作は『Hound Dog Man』のタイトルで再発されています。

ただし、「Hound Dog Man」は必ずしも本作を象徴する曲ではないと思います。

ブルー・アイド・ソウル的な「Lady Singer」Art Garfunkelヴァージョンでもお馴染みの「Rag Doll」、プレLeblanc & Carr的なメロウ・チューン「Rainy Nights」、Dr. Hookヴァージョンが全米第6位の大ヒットを記録した「Sharing The Night Together」あたりが本作の聴き所だと思います。

カントリー・ロックを美しいハーモニーと共に、よりメロウ&ソフトリーに聴かせてくれるのが本作の魅力ですね。

美しい歌声とハーモニー、ギターの音色に包まれながら、じみじみと聴き入ってしまう素敵な1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Desert Cowboy」
Lenny LeBlanc/Eddie Struzick作。オープニングはカントリー全開。僕の一番苦手なタイプの曲調ですが、ギリでセーフ位ですかね。でも普段はスキップしてしまいます(笑)

「Lady Singer」
オススメその1。Lenny LeBlanc/Eddie Struzick作。この曲が僕にとってのオープニング。Leblanc & Carrにつながるブルー・アイド・ソウル的な雰囲気がいいですね。

「Rag Doll」
オススメその2。Steve Eaton作。Art Garfunkelも当ブログでも紹介した『Breakaway』(1975年)で取り上げていた楽曲です。オリジナルはSammy Johns。作者Steve Eatonのヴァージョンは『Hey Mr. Dreamer』(1974年)に収録されています。この切ないラブ・バラードを素晴らしいヴォーカル&バッキングで聴かせる好カヴァーです。

「Lost Again」
Pete Carr/Lenny LeBlanc作。プレLeblanc & Carrな楽曲はワルツ調の切ないバラードです。

「Mary What's Come Over You ?」
オススメその3。Grady Smith/W.C. Quillen作。70年代SSW作品がお好きな人であれば、しみじみと聴き入るであろう味わい深い仕上がり。

「Rainy Nights」
オススメその4。Pete Carr/Lenny LeBlanc作。まさにプレLeblanc & Carr的な至極のアコースティック・メロウ。美しいハーモニーと素敵なギターの音色が優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VQmgXOFSTI4

「Hound Dog Man」
Tommy Stuart作。前述のように1977年にシングル・カットされ、全米チャート第58位となっています。曲自体はアーシーなカントリー・ロック調の仕上がりです。

「Sharing The Night Together」
オススメその5。Ava Aldridge/Eddie Struzick作。AOR好きの人も気に入りそうなメロウ・チューン。甘く切ないメロディとヴォーカル・ワークにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=L5xyKe9mLqw

この曲といえば、Dr. Hookヴァージョンが全米第6位の大ヒットを記録しています。
Dr. Hook 「Sharing The Night Together」
https://www.youtube.com/watch?v=D2RwC8SRR5I

「Dance Around The Campfire」
Grady Smith/W.C. Quillen作。美しいハーモニーを聴かせてくれるカントリー・ロック。
https://www.youtube.com/watch?v=A_RTI5QbFq4

「Ain't It Funny」
Pete Carr/Lenny LeBlanc作。ラストは美しいハーモニーにグッとくるビューティフル・ソングで締め括ってくれます。

Lenny LeBlanc関連の過去記事もご参照を!

Leblanc & Carr『Midnight Light』(1977年)
Midnight Light

『Breakthrough』(1981年)
Breakthrough
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2016年05月26日

Norman Connors『Take It To The Limit』

Adaritha、Glenn Jones、Leon Ware、Al Johnsonをフィーチャー☆Norman Connors『Take It To The Limit』
テイク・イット・トゥ・ザ・リミット
発表年:1980年
ez的ジャンル:名プロデューサー系アーバン・メロウ/ディスコ
気分は... :限界まで連れていって・・・

今回はNorman Connors『Take It To The Limit』(1980年)です。

アーバンなメロウ・グルーヴで70年代半ば〜80年代前半にかけて佳作を多く残したドラマー/プロデューサーNorman Connorsについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Romantic Journey』(1977年)
 『This Is Your Life』(1978年)
 『MR.C』(1981年)

本作『Take It To The Limit』(1980年)は、『This Is Your Life』(1978年)、『Invitation』(1979年)に続くAristaでの3枚目です。

全8曲中7曲がヴォーカル曲であり、アーバン・ディスコからAOR的なバラードまでプロデューサーNorman Connorsの手腕が発揮されたキャッチーな1枚に仕上がっています。

レコーディングにはNorman Connors(ds、per、vo、back vo)以下、Nathan East(b)、Byron Miller(b)、
James Gatson(ds)、David T. Walker(g)、Marlo Henderson(g)、Billy McCoy(key)、Bobby Lyles(key)、Sonny Burke(key)、Myungo(per)、Paulinho Da Costa(per)、Dorothy Ashby(harp)、Gary Bartz(ss)、 Jerry Peterson(ss)等のミュージシャンが参加しています。

また、AdarithaGlenn JonesAl JohnsonLeon Wareがリード・ヴォーカルを務め、唯一のインスト曲「Black Cow」ではFreddie Hubbardのフリューゲル・ホーンがフィーチャリングされています。

特に4曲でフィーチャーされているAdarithaが目立っていますね。

さらにAlex Brown(back vo)、Jean Carn(back vo)、Jim Gilstrap(back vo)、The Jones Girls(back vo)、Marlene Jeter(back vo)、Vanetta Fields(back vo)等がバック・コーラスで参加しています。

キャッチーなアーバン・ディスコ「Take It To The Limit」、Glenn Jonesのヴォーカルがサイコーな「Melancholy Fire」Lou Courtneyの名曲カヴァー「I Don't Need Nobody Else」、David Lasley作の「Justify」あたりが僕のオススメです。

誰もが楽しめるNorman Connors作品です。

全曲紹介しときやす。

「Take It To The Limit」
Phyllis St. James作。Adarithaをフィーチャー。タイトル曲は本作らしいキャッチーなアーバン・ディスコ。ハウス/ガラージ系がお好きな人も気に入るであろうダンス・クラシックです。弾けるようなAdarithaのキュートなヴォーカルがいいですね。ホーン&ストリングス・アレンジはPaul Riser。
https://www.youtube.com/watch?v=Z61CYlvJfA4

「Melancholy Fire」
David DeMarco作。Glenn Jonesをフィーチャー。僕の一番のお気に入りのメロウ・ソウル。Glenn Jonesのリード・ヴォーカルがサイコーです!この曲もホーン&ストリングス・アレンジはPaul Riser。
https://www.youtube.com/watch?v=pn8s8vkptLw

「You've Been On My Mind」
Shelby Flint作。Adarithaをフィーチャー。Jerry Petersonのソプラノ・サックスと共にスタートするオーセンティックなメロウ・バラードです。アレンジはAl Johnson。作者Shelby Flintのヴァージョンは『You've Been On My Mind』(1982年)に収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=6G3r5vDrWr0

「I Don't Need Nobody Else」
Lou Courtney作。オリジナルは『I'm In Need Of Love』(1974年)に収録されたフリーソウル人気曲です。ここではAl Johnsonがリード・ヴォーカル、アレンジと大活躍しています。オリジナルのグルーヴィーな魅力を受け継ぎつつ、本作らしいアーバンなダンサブル・チューンで楽しませてくれるナイス・カヴァー。
https://www.youtube.com/watch?v=M0aEKR6BOf4

Theo Parrish「The Rink」、Black Rob feat. Breyan Isaac「Celebration」、Cyhi Da Prynce「All Night」 でサンプリングされています。
Theo Parrish「The Rink」
 https://www.youtube.com/watch?v=C5eV7Nqsal0
Black Rob feat. Breyan Isaac「Celebration」
 https://www.youtube.com/watch?v=oso5a5JBfRg
Cyhi Da Prynce「All Night」
 https://www.youtube.com/watch?v=c_M6Rds6cG0

「Justify」
David Lasley/Mitchell Roberts作。Adarithaをフィーチャー。Adarithaの切々としたキュート・ヴォーカルで迫るアーバン・メロウ。Al Johnsonによるアレンジの妙も冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=OGgNgM4hC9Q

「Black Cow」
Steely Danの名曲カヴァー(Donald Fagen/Walter Becker作)。オリジナルは名盤『Aja』(1977年)に収録されています。アルバム唯一のインストですが、その分Freddie Hubbardのフリューゲル・ホーンを存分に楽しめるナイス・カヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=GiC6FsrBGD8

「You Bring Me Joy」
David Lasley作。Adarithaをフィーチャー。オーセンティックなバラードですが、Adarithaのヴォーカルを素直に楽しむにはいいかもしれません。Anita Bakerが名盤『Rapture』(1986年)でカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=jSrPELYmj1w

「Everywhere Inside Of Me」
ラストはメロウ大王Leon Wareをフィーチャー。楽曲も彼のオリジナルです。Norman Connorsとメロウ大王の共演はワクワク感で一杯ですよね。ロマンティック・ムード満点のラブ・バラードです。アレンジはJerry Peters。
https://www.youtube.com/watch?v=FjC0pzNYb6Y

Norman Connorsの他作品もチェックを!

『Dark of Light/Dance of Magic』(1973/1976年)
Dance of Magic/Dark of Light

『Love From the Sun/Slewfoot』(1974/1975年)
スリュー・フット/ラヴ・フロム・ザ・サン

『Saturday Night Special』(1975年)
Saturday Night Special

『You Are My Starship』(1976年)
You Are My Starship

『Romantic Journey』(1977年)
Romantic Journey

『This Is Your Life』(1978年)
ディス・イズ・ユア・ライフ

『Invitation』(1979年)
Invitation

『MR.C』(1981年)
MR.C

『Passion』(1988年)
パッション
posted by ez at 02:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする