2016年07月29日

Vinicius Cantuaria『Sol Na Cara』

Arto Lindsay、坂本龍一参加。N.Y.移住後の第一弾アルバム☆Vinicius Cantuaria『Sol Na Cara』
Sol Na Cara
発表年:1996年
ez的ジャンル:N.Y.感覚ブラジル音楽
気分は... :梅雨明け・・・

ブラジルのベテラン男性シンガー/ギタリスト/ドラマーVinicius Cantuaria『Sol Na Cara』(1996年)です。

N.Y.在住のブラジル人アーティストVinicius Cantuariaについて、当ブログで紹介したのか以下の4枚。

 『Vinicius』(2001年)
 『Silva』(2005年)
 『Samba Carioca』(2010年)
 『Indio De Apartamento』(2012年)

本作は1994年にN.Y.へ移住したViniciusは、『O Corpo Sutil/The Subtle Body』(1995年)、>『Mundo Civilizado』(1996年)といったArto Lindsay作品に大きく関与し、坂本龍一らとも交流を持つようになります。

そしてN.Y.移住後の第一弾アルバムとして制作されたのが、本作『Sol Na Cara』(1996年)です。

プロデュースはArto LindsayVinicius Cantuaria。さらにアシスタント・プロデューサーとしてSoli、アレンジャーとして坂本龍一の名がクレジットされています。

レコーディングの基本はVinicius Cantuaria(g、vo、vibe、per)とSakamoto Ryuuichi(坂本龍一)(p)の二人。それ以外にArto Lindsay(g)、Jania Carvalho Austin(b)が参加しています。

全曲Viniciusのオリジナルですが、Viniciusに多大な影響を当てたCaetano Veloso(ViniciusはCaetanoのバック・バンド出身)との共作4曲、坂本龍一との共作2曲、Chico Buarqueとの共作1曲が含まれます。

アルバム全体としては、その後のVinicius作品に通じるN.Y.感覚のブラジル音楽を堪能できます。シンプルな中にも独自の美学で貫かれているのがいいですね。このヒンヤリ感は梅雨明けにピッタリなのでは?

聴いているだけで涼が取れる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Sem Pisar No Chao」
Caetano Veloso/Vinicius Cantuaria作。『Gavea De Manha』(1983年)収録曲の再演です。軽やかであった『Gavea De Manha』ヴァージョンに対して、本ヴァージョンはシンプルながらも独自の感性で貫かれたN.Y.移住後のViniciusらしいボッサ・チューンに仕上がっています。教授の美しいピアノも"簡にして要を得る"って感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ny1thQ99jlU

「Rio Negro」
Caetano Veloso/Vinicius Cantuaria作。Arto Lindsay作品がお好きな人は気に入りそうなメトロポリタン感覚のブラジル音楽を楽しめます。

「Samba Da Estrela」
Vinicius Cantuaria作。リオのサッカー・チーム"ボタフォゴ"を称賛するサンバ・チューン。歌詞に散りばめられたボタフォゴ出身の選手の名をチェックするのも楽しいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=stECyhcwYtg

「Ludo Real」
Chico Buarque/Vinicius Cantuaria作。Chicoヴァージョンは『Francisco』(1987年)に収録されています。美しいギターの響きに魅了される演奏です。Jania Carvalho Austin(b)が参加しています。

「Sutis Diferencas」
Caetano Veloso/Vinicius Cantuaria作。"静かなる音楽"好きの人が気に入りそうなネオ・フォルクローレ感覚のサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=f5pEmeTc6Jc

「Sol Na Cara」
Ryuichi Sakamoto/Vinicius Cantuaria作。タイトル曲にはArto Lindsayがギターで参加しています。Vinicius、教授、Artoの個性が融合した演奏を楽しめます。

「O Nome Dela」
Arto Lindsay/Vinicius Cantuaria作。シンプルな中にもArto Lindsayらしいスパイスの効いた1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=JYfz-3ztFGU

「Corre Campo」
Ryuichi Sakamoto/Vinicius Cantuaria作。パーカッシヴなリズムと幻想的な音の広がりに脳内が刺激されます。
https://www.youtube.com/watch?v=0ntiBf7wrX0

「O Grande Lance E Fazer Romance」
Caetano Veloso/Vinicius Cantuaria作。メロウ・ボッサですが、Viniciusのヒンヤリとしたジェントル・ヴォーカルがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=7gZ4OgNkxZk

「O Vento」
Vinicius Cantuaria作。ラストはAntonio Carlos JobimJoao GilbertoVinicius De Moraesの名前も登場する美しい演奏で締め括ってくれます。

他のVinicius Cantuaria作品もチェックしてみて下さい。

『Tucuma』(1999年)
トゥクマ

『Vinicius』(2001年)
Vinicius

『Horse and Fish』(2004年)
Horses & Fish

『Silva』(2005年)
Silva

『Cymbals 』(2007年)
Cymbals

『Samba Carioca』(2010年)
サンバ・カリオカ

『Indio De Apartamento』(2012年)
アパート暮らしのインヂオ(Indio de apartamento)
posted by ez at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする