2017年03月09日

Marlena Shaw『Live At The Montreux』

キャリアの全盛期のライブ!☆Marlena Shaw『Live At The Montreux』
LIVE AT MONTREUX
発表年:1974年
ez的ジャンル:歌姫ジャズ/ニュー・ソウル
気分は... :しなやかに揺れる・・・

今回は人気女性ジャズ・シンガーMarlena Shawのライブ・アルバム『Live At The Montreux』(1974年)です。

これまで当ブログで紹介したMarlena Shaw作品は以下の4枚。

 『The Spice Of Life』(1969年)
 『Who Is This Bitch, Anyway?』(1974年)
 『Just A Matter Of Time』(1976年)
 『Sweet Beginnings』(1977年)

タイトルの通り、1973年にスイス、モントルーで開催されたモントルー・ジャズ・フェスティバルのライブ・レコーディングです。

メンバーはMarlena Shaw(vo)、George Gaffney(p、el-p)、Ed Boyer (b)、Harold Jones(ds)という編成です。

代表曲「Woman of the Ghetto」以外はカヴァー曲です。「Save the Children」Marvin Gayeのカヴァー)、「You Are the Sunshine of My Life」Stevie Wonderのカヴァー)といったニュー・ソウル作品や「The Song Is You」「Twisted」といったスタンダード・カヴァー。さらにはHorace Silver作の「Show Has Begun」Bob Dorough作の「But for Now」といった楽曲を取り上げています。

僕の場合、どうしてもソウル寄りのアプローチのMarlena Shawを期待しまう面が大きいのですが、本作ではジャズ・シンガーMarlena Shawとニュー・ソウルなMarlena Shawの両面を1枚の中で楽しめます。

本作のハイライトはニュー・ソウルな「Woman of the Ghetto」の圧倒的なライブ・ヴァージョンです。オリジナル・ヴァージョン同様に、定番サンプリング・ソースとしても人気です。

それ以外のお目当ては「Save the Children」「You Are the Sunshine of My Life」という方が多いと思いますが、ジャズ・シンガーとしての彼女の実力を存分に味わえる「Twisted」「But for Now」あたりも十分に楽しめます。

キャリアの全盛期の勢いが伝わってくるライブ音源を堪能しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Show Has Begun」
Horace Silver作。Silverのオリジナルは『That Healin' Feelin' (The United States Of Mind / Phase 1) 』(1970年)に収録されています。メンバー紹介に続き、小粋なスウィンギー・ジャズでオーディエンスを惹きつけます。Marlenaのジャズ・シンガーとしての魅力を再確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=zVoEYUNyf5g

「The Song Is You」
Oscar Hammerstein II/Jerome Kern作。ミュージカル『Music in the Air』(1932年)のために書かれたポピュラー・スタンダードをカヴァー。スウィンギーな疾走感が楽しげでいいですね。

「You Are the Sunshine of My Life」
Stevie Wonder永遠の名曲をカヴァー。オリジナルは名盤『Talking Book』に収録されています。メロウ・エレピをバックに、ジャズ・フィーリングたっぷりの「You Are the Sunshine of My Life」を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xZK7n0IPMgc

「Twisted」
Annie Ross/Wardell Gray作。当ブログではLambert, Hendricks & Rossヴァージョンを紹介済みです。スキャットを交えながら堂々と歌い上げるMarlenaの存在感をグッときます。

「But for Now」
『From the Depths of My Soul』でもカヴァーしていたBob Dorough作品のライブ・ヴァージョン。感動的なジャズ・バラードにオーディエンスが聴き惚れている様子が伝わってきます。素晴らしい!

「Save the Children」
Renaldo Benson/Al Cleveland/Marvin Gaye作。Marvin Gaye『What's Going On』収録の名曲カヴァー。『Marlena』でもカヴァーしていました。元々ジャズ・フィーリングの曲なのでジャズ・カヴァーとの相性はバッチリです。エレピ・トリオのバッキングとMarlenのヴォーカルが一体となってニューソウルな高揚感を盛り上げてくれます。

「Woman of the Ghetto」
Richard Evans/Bobby Miller/Marlena Shaw作。Marlenaの代表曲であり、レアグルーヴ/フリーソウル・クラシックとしても人気の名曲のライブ・ヴァージョンです。スタジオ・ヴァージョンは『The Spice Of Life』(1969年)に収録されています。ア・カペラで歌い上げるイントロで大いに盛り上げてから、ニューソウル調のバッキングを従え、ゲットーで生きる女性の叫びを見事に表現しきっています。この1曲のみでも本作を聴く価値があると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=DeYJxXBPtRU

オリジナルもサンプリング・ソースとして大人気でしたが、本ライヴ・ヴァージョンも定番の声ネタ・サンプリング・ソースです。当ブログでも紹介したSt. Germain「Rose Rouge」をはじめ、Deep Sensation「Get Together」、Blue Boy「Remember Me (Original 12")」、No I.D.「Pray for the Sinners」、A Skillz and Beatvandals「Beat Don't Stop」、Cuthead「The Sinner」、Daley feat. Jessie J「Remember Me」、Dano & Emelvi「Pasaje」、The Allergies「Remember」、Goldfish feat. Sakhile Moleshe「Three Second Memory」、Featurecast「Chuck Berry」、Aback「Together One Time」、Akshin Alizadeh「Woman of the Ghetto (Remix)」、Cleavage & Lars Vegas「Grace」、Lumoon & Rob!n「Printemps Nouveau (Original Mix)」、Superlover「Restless」、Philou Louzolo「Marlena」、SCM「You Still Remember」、Patrizio Mattei & Danny Omich「Marlena Loop」、Saison「Do You」、Pogo「Smack and Snack」等のサンプリング・ソースになっています。特に2010年以降の作品でのサンプリングが目立ちます。

St. Germain「Rose Rouge」
 https://www.youtube.com/watch?v=yRpKKBmeqV4
Deep Sensation「Get Together」
 https://www.youtube.com/watch?v=Xid9LkbLI8w
Daley feat. Jessie J「Remember Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=MNo-L4-2P0w
The Allergies「Remember」
 https://www.youtube.com/watch?v=CTC5q4rEF7A
Goldfish feat. Sakhile Moleshe「Three Second Memory」
 https://www.youtube.com/watch?v=6XDwlQZKaK0
Dano & Emelvi「Pasaje」
 https://www.youtube.com/watch?v=OBWEDJov9qE
Philou Louzolo「Marlena」
 https://www.youtube.com/watch?v=htMYAiNoJms

Marlena Shawの他作品もチェックを!

『Out of Different Bags』(1967年)
アウト・オブ・ディファレント・バッグス(紙ジャケット仕様)

『The Spice Of Life』(1969年)
The Spice Of Life

『Marlena』(1972年)
マリーナ

『From the Depths of My Soul』(1973年)
フロム・ザ・デプス・オブ・マイ・ソウル

『Who Is This Bitch, Anyway?』(1974年)
フー・イズ・ジス・ビッチ、エニウェイ

『Just A Matter Of Time』(1976年)
ジャスト・ア・マター・オブ・タイム

『Sweet Beginnings』(1977年)
スウィート・ビギニングス

『Acting Up』(1978年)
Acting Up

『Take a Bite』(1979年)
Take a Bite

『Love Is in Flight』(1988年)
Love Is in Flight
posted by ez at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする