2017年10月31日

The Futures『Castles In The Sky』

再評価の高いフィリー・ソウル作品☆The Futures『Castles In The Sky』
CASTLES IN THE SKY (EXPANDED EDITION)
発表年:1975年
ez的ジャンル:フィリー・ソウル
気分は... :愛の葛藤・・・

今回は70年代ソウル作品からThe Futures『Castles In The Sky』(1975年)です。

The Futuresは1968年フィラデルフィアで結成された男性ヴォーカル・グループ。メンバーはKenny CrewJames KingJohn KingHenry McGilberryFrank Washington(※1972年に加入)という5名。

1975年、Buddah Recordsから1stアルバムとなる本作『Castles In The Sky』をリリースします。

その後、Philadelphia International Recordsへ移籍し、『Past, Present And The Futures』(1978年)、『The Greetings Of Peace』(1980年)という2枚のアルバムをリリースしています。

1stアルバムとなる本作『Castles In The Sky』は、何故かデトロイト録音。しかしながら、中身はフィリー・ソウルらしい1枚に仕上がっています。

JBP(Jimmy Bishop)Jerry Akines/Johnny Bellmon/Reginald Turner/Victor DraytonというThe Formations(Silent Majority、The Corner Boys、Hot Ice)メンバーの4名。さらにDon Davisの名がアソシエイト・プロデューサーとしてクレジットされています。

楽曲はBarbara Mason作の「Ninety Days (In The House Of Love Correction)」を除き、Jerry Akines/Johnny Bellmon/Reginald Turner/Victor Draytonがソングライティングを手掛けています。

また、レコーディングにはMichael Henderson(eb)、Richard Pistol Allen(ds)、Zachery Slater(ds)、 Eddie Willis(g)、Robert White(g)、Jerry Akines(key)、Johnny Griffin(key)、Rudy Robinson(key)、Donnie Lewis (bongos、congas)、John Trudell(horns)といったミュージシャンが参加しています。

人気のスウィート・ソウル「Super Love」、ファンキー・チューン「Castles」、メロウ・ダンサー「Don't Close The Book」、ブラックスプロイテショーン的な「Everyman Is God (But God Is The King)」、再評価の高いモダン・ソウル「Do Unto Others」あたりが僕のオススメです。

再評価の高さが頷ける濃密なソウル作品です。

全曲紹介しときやす。

「Castles」
オススメその1。オープニングはスリリングな長尺ファンキー・チューン。華麗なストリングスとファンキー・リズム隊が生み出す格好良いグルーヴをバックに、実力派グループらしいヴォーカルを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hQqhccyRvwo

「(Love Lives On A) Windy Hill」
男性ヴォーカル・グループらしいファルセットが栄えるスウィート・ソウル。安定感がありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=qDjWIxFD2JI

「Don't Close The Book」
オススメその2。楽曲の良さが光るメロウ・ダンサー。グループの良さもうまく引き出されたバランス良い1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=hQqhccyRvwo

「Super Love」
オススメその3。ファルセットとバリトンによるツイン・リードの絡みがたまらないスウィート・ソウル。本曲を本作のハイライトに推す人も多いのでは?
https://wwwc.youtube.com/watch?v=pW_Wq5G83go ※音質悪いです

Jean Grae「Supa Luv」のサンプリング・ソースとなっています。
Jean Grae「Supa Luv」
 https://www.youtube.com/watch?v=DK1DHNY72CM

「I Had A Dream」
オーセンティックなバラードで魅了します。ヴォーカルに抜群の安定感があるので王道が似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=FzYaLvrVfcg

「Everyman Is God (But God Is The King)」
オススメその4。ブラックスプロイテショーン的な雰囲気を持ったスリリング&パーカッシヴなファンキー・チューン。黒いグルーヴ感がたまらなく格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hFi0v6Tj6g4

「Do Unto Others」
オススメその5。再評価の高いモダン・ソウル。男臭いヴォーカルの中にもメロウな味わいがあるのがいいですね。華麗なストリングスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZyJQNFX7rIw

「Love Will Be Around Forever」
永遠の愛を歌うロマンティックなバラード。どこまでもスウィートに迫ります。
https://www.youtube.com/watch?v=DyTN7wAgNhI

「Ninety Days (In The House Of Love Correction)」
Barbara Mason作。ラストはガッツのある男気ファンキー・チューンで締め括ってくれます。

最近の再発CDにはアルバム未収録の7"シングル7曲を含む8曲のボーナス・トラックが追加収録されています。

ご興味がある方は2nd『Past, Present And The Futures』(1978年)、3rd『The Greetings Of Peace』(1980年)もチェックを!

『Past, Present And The Futures/The Greetings Of Peace』(1978/1980年) ※2in1CD
Past, Present & the Futures /
posted by ez at 01:34| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月30日

Claudia Rezende『Movimentos Raros』

兄Nico Rezendeプロデュース。☆Claudia Rezende『Movimentos Raros』
クラウジア・レゼンデ
発表年:2008年
ez的ジャンル:ピュア・ヴォイス系ブラジル人女性シンガー
気分は... :清らかな歌声が欲しい・・・

今日は透明感のあるブラジル人女性シンガー作品が聴きたい気分・・・
セレクトしたのはClaudia Rezende『Movimentos Raros』(2008年)です。

Claudia Rezendeはブラジル、サンパウロ出身の女性シンガー。彼女の兄は有名な男性シンガー・ソングライターNico Rezende

そんな兄の影響も受けながら音楽の世界に飛び込んだClaudiaのデビュー・アルバムが本作『Movimentos Raros』です。

Nico Rezendeがプロデュースを手掛け、レコーディングにはClaudia Rezende(vo)、Nico Rezende(p、el-p、g、b)以下、Alberto Continentino(b)、Allen Pontes(ds)、Sidinho Moreira(per)、Milton Guedes(harmonica)、Jair Oliveira(vo)、Leo Gandelman(fl、sax)、Miguel Gandelman (sax)といったミュージシャンが参加しています。

さらに新世代ボサノヴァ・ユニットBossacucanovaのメンバーAlex Moreiraがリミックスを手掛けた楽曲も収録されています。

Claudiaの清らかで透明感のあるヴォーカルが栄えるメロウな1枚に仕上がっています。アルバムは兄Nicoの楽曲やJoyceEd Mottaのカヴァー、有名ソウル・ヒット曲のカヴァーといった構成です。

個人的にはMilton Guedesのハーモニカが栄える「O Fim do Verao」「Signo de Ar」といったメロウ・チューン、兄Nicoのサポートが光る「Alem Daseducao」アーバン・メロウな「Como Dois Cristais」Joyceのカヴァー「Misterios」、Alex Moreiraによるリミックス「Cafe com Leite (Remix)」あたりがオススメです。

コアなブラジル音楽好きにとって、こういった作品は"イメージ先行"と映るかもしれませんね。僕の場合、美人シンガーのブラジリアン・メロウ大好きなので(笑)

兄Nicoを中心にClaudiaの盛り立てようとしている感じが好感持てる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「O Fim do Verao」
オススメその1。Nico Rezende作。兄Nicoのカヴァーがオープニング。オリジナルは『Paraiso invisivel』(2007年)に収録されています。ソフトリーなメロウ・チューンが心を穏やかにしてくれます。Milton Guedesのハーモニカがいい味出しています。

「Cafe com Leite」
Jair Oliveira/Joao Suplicy作。作者Jair Oliveiraとのデュエットによるメロウなアコースティック・サンバ。リラックした雰囲気がさり気なくていいですね。

「Let's Stay Together」
Al Greenの大ヒット・ソウル名曲をカヴァー(Al Green/Al Jackson Jr./Willie Mitchell)作。お馴染みの名曲を、ピアノをバックにClaudiaがしっとりと歌い上げます。

「Movimentos Raros」
Nico Rezende作。兄Nicoのカヴァー2曲目。オリジナルは『Nico』(1989年)に収録されています。哀愁のメロディを愁いを帯びたヴォーカルで切々と歌います。

「Como Dois Cristais」
オススメその2。Ed Motta/Ronaldo Bastos作。Ed Mottaのオリジナルは『Manual Pratico Para Festas, Bailes E Afins Vol. 1』(1997年)に収録されています。エレピのメロウ・サウンドが心地好いアーバンな仕上がりは僕好み!

「September」
Earth, Wind & Fire(EW&F)の人気曲をカヴァー(Maurice White/Al Mckay/Allee Willis作)。メロウ・ボッサな「September」も意外に悪くありません。

「Signo de Ar」
オススメその3。Nico Rezende/Jorge Vercilo作品のカヴァー。Jorge Verciloのオリジナルは『Signo de Ar』(2005年)に収録されています。Milton Guedesの素敵なハーモニカと共に始まるメロウ・チューン。サンセット・モードにフィットするロマンティックな仕上がりです。

「Misterios」
オススメその4。Joyceの名曲をカヴァー(Joyce/Mauricio Maestro作)。オリジナルは名盤『Feminina』(1980年)に収録されています。Claudiaの愁いを帯びたヴォーカルが栄えるエレガントなサウダージ感がいいですね。

「Alem Daseducao」
オススメその5。Nico Rezende/Claudio Rabello作。兄Nicoのカヴァー3曲目。オリジナルは『Tudo Ficou Pra Tras』(1991年)に収録されています。さり気ないですが、Claudiaの透明感のあるヴォーカルが栄える素敵なメロウ・チューンに仕上がっています。兄Nicoが素敵なピアノで妹をサポートします。

「Theme From the Valley of the Dolls」
Dionne Warwick、1967年のヒット曲をカヴァー(Dory Previn/Andre Previn作)。ゆったりと時間が流れていくようなメロウ・ボッサに仕上がっています。

「Cafe com Leite (Remix)」
オススメその6。新世代ボサノヴァ・ユニットBossacucanovaのメンバーAlex Moreiraによる「Cafe com Leite」のリミックス。Bossacucanova好きの僕としは嬉しいクラブ仕様のリミックスです。

ご興味がある方は兄Nico Rezendeの作品もチェックしてみては?

『Curta a Vida』(2001年)
Curta a Vida by Nico Rezende

『Paraiso Invisivel』(2007年)
Paraiso Invisivel
posted by ez at 01:40| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月29日

30/70『Elevate』

期待のオージー・ソウル・コレクティヴ☆30/70『Elevate』
エレヴェイト
発表年:2017年
ez的ジャンル:オージー・ソウル・コレクティヴ
気分は... :新鮮な驚き!

今回は新作アルバムからオーストラリアのソウル・コレクティヴ、期待の新作30/70『Elevate』です。

30/70はオーストラリア、メルボルンを拠点とするソウル・コレクティヴ。中核メンバーはAllysha Joy(vo)、Jarrod Chase(el-p)、Tom Mansfield(g、syn)、Ziggy Zeitgeist(ds、per)、Henry Hicks(b)。

2015年に1stアルバム『Cold Radish Coma』をリリース。本作『Elevate』は2ndアルバムとなります。

オーストラリアの次世代ネオソウルということで、同郷のHiatus KaiyoteJordan Rakeiあたりに通じる魅力があります。

実際、Hiatus KaiyoteやNZ出身、ベルリンを拠点にする新世代R&BシンガーNoah Sleeを輩出したWondercore Island Recordsがマネジメントを手掛け、Hiatus KaiyotePaul Benderが本作のミックスを手掛けるといったように、注目の新世代アーティストとの接点もあるようです。

プロデュース&ソングライティングは30/70自身。
Rhythm Section Internationalからのリリースです。

‎前述の5名以外にDanika Smith(back vo)、Tiaryn Griggs(back vo)、Josh Kelly(sax)、Nathaniel Sametz(tb)、Reuben Lewis(tp)、Alex Vella-Horne(vo)がレコーディングに参加しています。

ボーナス・トラックを除く8曲のうち、1分半に満たない小曲が2曲があり、中身はフル・アルバムというよりもミニ・アルバムというのが実態です。しかしながら、そんな尺の短さを補う充実した内容になっています。

実際聴いてみると、思っていた以上にソウル/R&B、ファンク、ジャズ、Hip-Hopが融合したクロスオーヴァー感覚があります。個人的にはHip-Hop、ジャズのエッセンスが特に印象に残りました。その意味では"今ジャズ"的な聴き方をしても楽しめると思います。

フューチャー・ソウル/クロスオーヴァーという点では、Jordan Rakeiあたりよりも新鮮な驚きのある1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Slangin」
フューチャー・ソウルなクロスオーヴァー感覚に惹かれるオープニング。このユニットが只者ではないことを実感できるはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=afXA2_cuPe0

「Lucid」
ドリーミー&トライバルな繋ぎの小曲。

「Nu Spring」
躍動するリズムと鮮やかなホーン・アンサンブルと共に疾走するアッパー・チューン。ジャンルの枠を軽々と飛び越えている感じがいいですね。今ジャズ好きの人も楽しめる1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=R0TZN_YQAZ0

「Breaking (For This World to Change)」
Allysha Joyの少しハスキーなヴォーカルとHip-Hopのエッセンスも取り込んだ変幻自在のビートに魅了されます。フューチャー・ソウル的な魅力と今ジャズ的な面白さが同居しているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=rRPSM_Y--_4

「Misrepresented」
アルバムからのリード・トラック。ジャズ・フィーリングの強い仕上がりですが、一筋縄ではいかない少しダークな空気感に惹かれます。Allysha Joyの少しクセのあるヴォーカルがよく似合います。

「Get to Me」
乾いたビートと浮遊するヴォーカル&鍵盤の組み合わせが僕好みの小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=Qj0Z5hmSaL8

「Steady Hazin」
Hip-Hop経由の次世代ネオソウルといった感じでしょうか。次世代ソウル・コレクティヴらしい乾いたビート感覚がクセになります。
https://www.youtube.com/watch?v=SkCpnUyzNZE

「Takin Me Back」
本編のラストは80年代ブラコンの香り漂うメロウ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=RANhL_dWzHo

「Nu Spring (Live at The Night Cat)」
ボーナス・トラック。「Nu Spring」のライヴ・ヴァージョン。このユニットのクロスオーヴァーな魅力をライブ・サウンドで実感できます。

今週のNFLは我がドルフィンズがレイブンズ相手に0対40という完敗。
生放送で観ていましたが、救いようのない内容の酷さに、さすがに途中で観るのを止めました。次週以降の奮起を期待します。
posted by ez at 00:54| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月28日

Jim Capaldi『Whale Meat Again』

マッスル・ショールズ勢が大挙して参加した2ndソロ☆Jim Capaldi『Whale Meat Again』
WHALE MEAT AGAIN
発表年:1974年
ez的ジャンル:マッスル・ショールズ系ブリティッシュ・ロック
気分は... :鯨肉賛歌???

今回は70年代ロック・アルバムからJim Capaldi『Whale Meat Again』(1974年)です。

Trafficのドラマーである故Jim Capaldi(1944-2005年)の紹介は、初ソロ・アルバム『Oh How We Danced』(1972年)、3rdアルバム『Short Cut Draw Blood』(1975年)に続き3回目となります。

本作『Whale Meat Again』は、Traffic『When the Eagle Flies』(1974年)に先駆けてリリースされた2ndソロ・アルバムです。

1st『Oh How We Danced』、3rd『Short Cut Draw Blood』と同様に、USアラバマのマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオでのレコーディングが含まれます。この3枚はマッスル・ショールズ三部作とでも呼べるかもしれませんね。

まぁ、この時期はTraffic本体がマッスル・ショールズと蜜月状態にあり、実際、『Shoot Out at the Fantasy Factory』(1973年)、『On the Road』(1973年)といったTrafficのアルバムにはDavid Hood(b)、Roger Hawkins(ds)、Barry Beckett(key)というMuscle Shoals Rhythm Sectionの主要ミュージシャンがTrafficの正式メンバーとして参加していました。

話を本作『Whale Meat Again』に戻すと、全7曲中6曲がマッスル・ショールズ録音であり、三部作の中でも最もマッスル・ショールズ色が強い作品となっています。

レコーディングにはJim Capaldi(vo)以下、Pete Carr(g)、Jimmy Johnson(g)、Barry Beckett(p、steel drum)、David Hood(b)、Roger Hawkins(ds)、Muscle Shoals Horns(horns)といったMuscle Shoals Rhythm Section勢、Steve Winwood(org、b)、Rebop Kwaku Baah(conga)といったTrafficの同胞、それ以外にRabbit Bundrick(p、org)、Chris Stainton(org)、Jean Roussel(b)、Chris Stewart(b)、Remi Kabaka(per)、Anthony "Bubs" White(g)、Gaspar Lawal(ds)、Derek Quinn(cabassa)、Potato Smith(back vo)、Laurence Peabody(back vo)、Harry Robinson(strings arr)というミュージシャンが参加しています。

三部作の中では最も地味な存在かもしれませんが、Muscle Shoals Rhythm SectionとCapaldiの蜜月関係を楽しめる1枚です。特にPete Carrのギターが目立っています。

個人的にはファンキーな「Low Rider」「Summer Is Fading」がオススメです。レイドバックなメロウ・バラード「Yellow Sun」、シングルにもなったスティール・ドラム入りフォーキー「It's All Right」もいい感じです。

当時の『鯨肉賛歌』という邦題が凄いですね(笑)

Traffic好き、マッスル・ショールズ好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「It's All Right」
シングルとして全米チャート第55位となったオープニング。さり気ないフォーキー・チューンですが、Barry Beckettのスティール・ドラムによるトロピカルなアクセントが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=lPNumFXJTGQ

「Whale Meat Again」
タイトル曲は捕鯨を通して環境問題に言及しています。日本人は耳の痛い内容ですが・・・。ブルージーなサウンドをバックに、Capaldiがソウルフルなヴォーカルを聴かせてくれます。Pete Carrのギター・プレイが印象的です。

「Yellow Sun」
Capaldiがしみじみと歌い上げるメロウ・バラード。Pete Carrのスライド・ギター、Chris Staintonのオルガンが醸し出すレイドバック・サウンドが実にいいですね。

「I've Got So Much Lovin'」
マッスル・ショールズらしいサウンドで疾走します。ソウルフルな女性コーラス隊やMuscle Shoals Hornsが盛り上げてくれます。

「Low Rider」
個人的には本作のハイライト。これぞマッスル・ショールズ!といったアーシー&ワイルドなファンキー・グルーヴ。Harry Robinsonのストリングス・アレンジやPete Carrのギター・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=5MQzH89VcRs

「My Brother」
シンセ・サウンドが目立つ分、少し他曲とは異なる印象を受けるかもしれませんね。

「Summer Is Fading」
この曲にはMuscle Shoals Rhythm Sectionは不参加。その代わり、Steve Winwood(org、b)、Rebop Kwaku Baah(conga)というTraffic勢が参加しています。「Low Rider」と並ぶ個人的なハイライト。Rebopのコンガが目立つパーカッシヴなファンキー・グルーヴが格好良いですね。Vivian Stanshallのアイデアがベースになっているようです。本曲終了後に隠れトラックとしてストリングスによる「We'll Meet Again」(Hughie Charles/Ross Parker作)が収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=4gYKXgNcODg

マッスル・ショールズ三部作の他の2枚もチェックを!

『Oh How We Danced』(1972年)
Oh How We Danced

『Short Cut Draw Blood』(1975年)
Short Cut Draw Blood
posted by ez at 12:31| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月27日

Blue Mitchell『Down With It』

日野皓正作「Alone, Alone, and Alone」収録☆Blue Mitchell『Down With It』
ダウン・ウィズ・イット
録音年:1965年
ez的ジャンル:ハードバップ系トランペッター
気分は... :!ハイヒール・スニーカー?

今回はハードバップ期の人気ジャズ・トランペッターBlue Mitchell『Down With It』(1965年)です。

フロリダ州マイアミ出身のジャズ・トランペッターBlue Mitchell(1930-1979年)の紹介は、Blue Note第1弾アルバム『The Thing to Do』(1964年)に続き、2回目となります。

本作『Down With It』(1965年)は、『The Thing to Do』(1964年)に続くBlue Noteからの第2弾アルバムです。

レコーディング・メンバーも、前作『The Thing to Do』と同じくBlue Mitchell(tp)、Junior Cook(ts)、Chick Corea(p)、Gene Taylor (b)、Al Foster(ds)という5名。

Horace Silverのグループ時代の盟友Junior CookGene Taylor に、Chick CoreaAl Fosterという若き才能が加わった編成です。

レア・グルーヴ方面からも人気のジャズ・ロック「Hi-Heel Sneakers」、日野皓正作の美しいバラード「Alone, Alone, and Alone」あたりがハイライトだと思いますが、ラテン・フレイヴァーの効いた「Perception」、ボッサ・グルーヴな「Samba de Stacy」、スリリングな「One Shirt」あたりもオススメです。

全6曲。コンパクトにジャズを満喫できる、ジャズ初心者も楽しめる1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「Hi-Heel Sneakers」
Robert Higginbotham(Tommy Tucker)作。Tommy Tucker、1964年のR&Bヒットをカヴァー。レア・グルーヴ方面からも人気の高いのはファンキーなジャズ・ロック。Al Fosterのダイナミックなドラミングをバックに、Mitchell、Cookの二管が快調なプレイを聴かせています。Coreaの小粋なピアノ・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=JbopFaIXm_s

「Perception」
Chick Corea/Blue Mitchell作。軽くラテン・フレイヴァーの効いた端正な演奏がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=nCwVZM9j8W0

「Alone, Alone, and Alone」
日野皓正(Terumasa Hino)作。日本が誇るジャズ・ミュージシャン作の本演奏を本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?1965年の来日時に本曲をセッションし、気に入ったMitchellに日野氏が贈ったのだとか。繊細なリズム・セクションをバックに、Mitchellが素敵なソロを披露する美しいバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=Hhj4pDqJc-U

「March on Selma」
Blue Mitchell作。タイトルの通り、スウィンギーなマーチです。リラックスした中にも小粋な雰囲気があるのがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=NhnLT5EyAIk

「One Shirt」
William Boone作。スリリングな格好良さがいいですね。Mitchell、Cookの二管のアンサンブル、ソロが鮮やかです。
https://www.youtube.com/watch?v=RZnt-meHDe8

「Samba de Stacy」
William Boone作。ラストは僕好みのボッサ・グルーヴな演奏で締め括ってくれます。Mitchell、Cookの二管の伸びやかなプレイが実に心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OaMhO3uAjWY

ご興味がある方はBlue NoteMainstream時代のBlue Mitchell作品もチェックを!

『The Thing to Do』(1964年)
The Thing to Do

『Bring It Home to Me』(1966年)
ブリング・イット・ホーム・トゥ・ミー

『Boss Horn』(1966年)
Boss Horn

『Heads Up』(1967年)
ヘッズ・アップ+2

『Bantu Village』(1969年)
Bantu Village

『Blue Mitchell』(1971年)
Blue Mitchell

『The Last Tango = Blues』(1973年)
ザ・ラスト・タンゴ=ブルース

『Graffiti Blues』(1973年)
グラフィティ・ブルース

『Many Shades of Blue』(1974年)
メニー・シェイズ・オブ・ブルー
posted by ez at 18:55| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする