2018年09月30日

Jose James『Lean On Me』

最新作はBill Withersへのトリビュート☆Jose James『Lean On Me』
リーン・オン・ミー
発表年:2018年
ez的ジャンル:新世代男性ジャズ・シンガー
気分は... :俺を頼りなよ・・・

今回は新世代男性ジャズ・シンガーの筆頭格Jose Jamesの最新作『Love In A Time Of Madness』です。

1978年ミネアポリス生まれの男性ジャズ・シンガーJose Jamesについて、これまで当ブログで紹介した作品は以下の6枚。

 『The Dreamer』(2007年)
 『Blackmagic』(2010年)
 『No Beginning No End』(2013年)
 『While You Were Sleeping』(2014年)
 『Yesterday I Had The Blues』(2015年)
 『Love In A Time Of Madness』(2017年)

前作『Love In A Time Of Madness』(2017年)では、ジャズの枠を飛び越えたR&B寄りのアプローチで楽しませてくれましたが、新作では70〜80年代に活躍した伝説のソウル・シンガーBill Withersへのトリビュート・アルバム。

プロデュースはBlue Note社長のDon Was

レコーディングにはJose James(vo)、Pino Palladino(b)、Kris Bowers(key)、Brad Allen Williams(g)、Nate Smith(ds)、Marcus Strickland(sax)、Takuya Kuroda(黒田卓也)(tp)、Corey King(tb)、Dave McMurry(fl)、Lenny Castro(per)、Lalah Hathaway(vo)等のミュージシャンが参加しています。Jose James作品ではお馴染みのメンバーが多いですね。

Bill Withersのお馴染みの名曲を、新世代ジャズ・シンガーらしいアプローチでカヴァーしています。Joseのスモーキー・ヴォイスはBill Withers作品との相性抜群です。Joseが歌うことでダーク&スモーキーな魅力が増す感じがいいですね。

サウンド的にもフォーキー・ソウルなBill Withersワールドをリスペクトしつつ、新世代ジャズの面々らしいサウンドもさり気なく織り交ぜて聴かせてくれます。

「Lovely Day」「Lean On Me」「Use Me」「Just The Two Of Us」「Kissing My Love」「Ain't No Sunshine」といった有名曲カヴァーが目立つのは確かですが、個人的には「Who Is He」「Hello Like Before」「The Same Love That Made Me Laugh」「Better Off Dead」あたりにもグッときます。

『Lean On Me』Album Trailer
https://www.youtube.com/watch?v=PFoFlrDvmYY

JoseがBill Withersを歌う必然性を感じるトリビュート・アルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Ain't No Sunshine」
Bill Withers作。オリジナルは『Just As I Am』(1971年)収録。オリジナルの雰囲気を受け継ぐフォーキーな仕上がり。それにしてもJoseのスモーキー・ヴォイスはBillのヴォーカルと共通する部分が多いですね。Kris Bowersのエレピ・ソロがいい感じです。

本曲に関して、当ブログではBetty WrightHarlem Undergroundのカヴァーを紹介済みです。

「Grandma's Hands」
Bill Withers作。オリジナルは『Just As I Am』(1971年)収録。ここではオリジナルよりもテンポを落とし、よりブルージーな味わいで聴かせてくれます。

本曲に関して、当ブログではThe BlossomsGil Scott-Heronのカヴァーを紹介済みです。

「Lovely Day」
Bill Withers/Skip Scarborough作。オリジナルは『Menagerie』(1977年)収録。Lalah Hathawayをフィーチャーし、Joseと素敵なデュエットを聴かせてくれます。お馴染みの名曲をオリジナル同様のラブリー・モードで聴かせてくれますが、黒田卓也アレンジのホーン・アンサンブルをはじめ、新世代ジャズならのセンスも感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=-_BFD--hE6c

本曲に関して、当ブログではJohn StoddartRobert Glasper ExperimentFabiana Passoniのカヴァーを紹介済みです。

「Lean On Me」
Bill Withers作。オリジナルは『Still Bill』(1972年)収録。この曲の持つ大きな愛をJoseが見事に歌いきっているのがいいですね。前作『Love In A Time Of Madness』で、狂った今の時代だからこそ愛が大切なんだ!と訴えたJoseの思いが、このカヴァーにもつながっている気がします。作者Billの思いとJoseの思いが見事にシンクロしているのでは?Kris Bowersの素敵なピアノも聴き逃せません。

本曲に関して、当ブログではClub Nouveauのカヴァーを紹介済みです。僕ら世代の人にとっては、「Lean On Me」といえば、Club Nouveauヴァージョンですからね。

「Kissing My Love」
Bill Withers作。オリジナルは『Still Bill』(1972年)収録。オリジナルは格好良いドラム・ブレイクとファンキー・ギターが印象的ですが、ここでもドラムのNate SmithとギターのBrad Allen Williamsが素晴らしいプレイで盛り上げてくれるファンキー・ソウルに仕上がっています。Dave McMurryのフルートがいいアクセントになっています。

本曲に関して、当ブログではCold BloodAfriqueのカヴァーを紹介済みです。

「Use Me」
Bill Withers作。オリジナルは『Still Bill』(1972年)収録。この名曲もJoseのスモーキー・ヴォイスはBillのヴォーカルと共通点を強く感じさせてくれます。黒田卓也アレンジのホーン・サウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=vflHnEi2Uns

本曲に関して、当ブログではGrace JonesRaw StylusStarpointのカヴァーを紹介済みです。

「Who Is He」
Bill Withers/Stan McKenney作。オリジナルは『Still Bill』(1972年)収録。個人的には本作で一番格好良いと感じたのがコレ。オリジナルを超えるコクのあるグルーヴ、Joseならではの語り口がサイコーです。

本曲に関して、当ブログではCreative Sourceのカヴァーを紹介済みです。

「Hello Like Before」
Bill Withers/John Collins作。オリジナルは『Making Music』(1975年)収録。オリジナルはストリングス入りでしたが、本ヴァージョンはストリングスがない分、よりJoseの深淵なヴォーカルが映える仕上がりです。このダークな音世界はJoseとこのメンバーならではのものかもしれません。

「Just The Two Of Us」
Bill Withers/Ralph MacDonald/William Salter作。Bill WithersをフィーチャーしたGrover Washington Jr.のクリスタルな大ヒット曲。オリジナルはGrover Washington Jr.『Winelight』(1980年)収録。歌い始めのみ聴くと、Bill Withers本人が歌っていると錯覚しそうです。正直、この曲に関してはオリジナルに軍配が上がりそうですが、取り上げてくれただけでも嬉しいカヴァーです。

本曲に関して、当ブログでは作者Ralph MacDonaldEly Brunaのカヴァーを紹介済みです。

「Hope She'll Be Happier」
Bill Withers作。オリジナルは『Just As I Am』(1971年)収録。オリジナルは味わい深いバラードですが、Joseが歌うとよりダークでスモーキーな味わいとなるのがいいですね。Joseのスモーキー・ヴォイスが映える絶品カヴァーだと思います。

本曲に関して、当ブログではSweetbackのカヴァーを紹介済みです。

「The Same Love That Made Me Laugh」
Bill Withers作。オリジナルは『+'Justments』(1974年)収録。派手さはありませんが、ジワジワくるファンキー・ソウルは聴き重ねるたびに魅力が増してきます。

「Better Off Dead」
Bill Withers作。オリジナルは『Just As I Am』(1971年)収録。オリジナル同様のパーカッシヴな雰囲気にグッとくるジャジー&ファンキーなソウル・チューンで本編を締め括ってくれます。Kris Bowersのハモンドがいい味出しています。

国内盤には「Ain't No Sunshine(acoustic version)」「Grandma's Hands(acoustic version)」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Jose Jamesの他作品もチェックを!

『The Dreamer』(2007年)
The Dreamer [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック3曲収録 / 国内盤] (BRC369)

『Blackmagic』(2010年)
Blackmagic [帯解説・ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] 期間限定廉価盤 (BRC246Z)

Jose James & Jef Neve『For All We Know』(2010年)
For All We Know

『No Beginning No End』(2013年)
ノー・ビギニング・ノー・エンド

『While You Were Sleeping』(2014年)
While You Were Sleeping

『Yesterday I Had The Blues』(2015年)
イエスタデイ・アイ・ハド・ザ・ブルース

『Love In A Time Of Madness』(2017年)
ラヴ・イン・ア・タイム・オブ・マッドネス
posted by ez at 01:06| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月29日

England Dan & John Ford Coley『Nights Are Forever』

大ヒット「I'd Really Love To See You Tonight」収録☆England Dan & John Ford Coley『Nights Are Forever』
秋風の恋
発表年:1976年
ez的ジャンル:爽快/フォーキー/ポップ・デュオ
気分は... :秋風の恋・・・

今回は1970年代半ばから後半にかけて活躍したポップ・デュオEngland Dan & John Ford Coleyの大ヒット作
『Nights Are Forever(邦題:秋風の恋)』(1976年)です。

England Dan(本名:Dan Seals、1948年生まれ)とJohn Ford Coley(1948年生まれ)という共にテキサス出身の二人によって結成された男性ポップ・デュオEngland Dan & John Ford Coleyの紹介は、7thアルバム『Dr.Heckle And Mr.Jive』(1978年)に続き2回目となります。

4thアルバムであり、Atlantic傘下のBig Treeレーベルへ移籍後の第1弾となる本作『Nights Are Forever(邦題:秋風の恋)』(1976年)からは、全米チャート第2位の大ヒット・シングル「I'd Really Love To See You Tonight」が生まれ、アルバム自体もゴールド・ディスクに輝き、一躍人気デュオとなりました。

プロデュースはKyle Lehning

レコーディングにはEngland Dan(vo、g、ss)、John Ford Coley(vo、g、key)をはじめ、Seals & CroftsのメンバーであるEngland Danの兄Jim Seals(g、fiddle)、Bobby Thompson(g、banjo)、Steve Gibson(g、mandolin)、Doyle Grisham(steel g)、Joe Osborn(b)、Kyle Lehning(b)、Ted Reynolds(b)、Larrie Londin(ds、per)、Shane Keister(key)、Diane Tidwell(back vo)、Ginger Holiday(back vo)、Janie Frickie(back vo)、Lisa Silver(back vo)、Sheri Kramer(back vo)等が参加しています。

アルバム全体としては、フォーク/カントリーがベースの爽快ポップといった印象です。

「I'd Really Love To See You Tonight」「Nights Are Forever Without You」という全米Top10ヒットとなったシングル2曲がハイライトだと思いますが、爽快カントリー・ロック「Westward Wind」、ビューティフル・バラード「Long Way Home」、ポップ・ロック調の「There'll Never Be Another For Me」、透明感のある「It's Not The Same」「Lady」、小粋なポップ・チューン「Everything's Gonna Be Alright」あたりもおススメです。

とりあえずは「I'd Really Love To See You Tonight」ですね。
秋風を感じる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「I'd Really Love To See You Tonight」
Parker McGee作。邦題「秋風の恋」。前述のように全米チャート第2位となった大ヒット・シングルです。エヴァーグリーンな魅力がある爽快フォーキー・ポップ。いつ聴いても心の中に爽やかな風を吹き込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=qqwLjkqj8Gw

Dee Dee Sharp Gamble、Reba McEntire & Jacky Ward、Ian McShane、Barry Manilow等数多くアーティストがカヴァーしています。
Dee Dee Sharp Gamble「I'd Really Love To See You Tonight」
 https://www.youtube.com/watch?v=6N_sbvU2FeY
Barry Manilow「I'd Really Love To See You Tonight」
 https://www.youtube.com/watch?v=821z7hDsfUM

「I'll Stay」
Dan Seals作。秋にフィットするカントリー・ポップ。少しロッキンなアクセントでメリハリが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=s_ehSLmScEs

「Westward Wind」
Dan Seals/John Ford Coley作。初期Eagelsがお好きな人が気に入りそうな西海岸な爽快カントリー・ロック。
https://www.youtube.com/watch?v=6obUvoOxl5k

「Long Way Home」
Dan Seals/John Ford Coley作。ポップ・デュオらしい感動的なビューティフル・バラード。ドラマティックなストリングスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-834YKKgDRs

「There'll Never Be Another For Me」
Dan Seals/John Ford Coley/Parker McGee作。ポップ・ロック調のアレンジが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=dkcrUcvdYbY

「Nights Are Forever Without You」
Parker McGee作。邦題「眠れぬ夜」。タイトル曲は「I'd Really Love To See You Tonight」に続くシングルとして、全米チャート第10位のヒットとなっています。このデュオらしい爽快コーラスの映えるフォーキーなポップ・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=rR45JW9buOo

「It's Not The Same」
Dan Seals/John Ford Coley/Sunny Dalton作。ビューティフルなフォーキー・チューン。透明感のあるヴォーカル&サウンドに心が洗われます。
https://www.youtube.com/watch?v=TTO08rYNCCM

「Showboat Gambler」
Dan Seals作。僕が苦手なのどかなカントリー調ですが、このデュオの特性上、このタイプの曲があるのは仕方ないですね。
https://www.youtube.com/watch?v=7dtZMFLYx-g

「The Prisoner」
Dan Seals/John Ford Coley作。フルートと共には始まるフォーキーな哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=wEjHfztDP0s

「Lady」
Dan Seals/John Ford Coley/Kyle Lehning/Parker McGee作。爽快ハーモニーが映えるビューティフルなカントリー・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=f1E-Z6_BCiE

「Everything's Gonna Be Alright」
Dan Seals/John Ford Coley作。ラストは小粋なポップ・フィーリングで楽しませてくれます。ポジティブな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NnLGnqS8dGo

『Dr.Heckle And Mr.Jive』(1978年)
Dr. Heckle & Mr. Jive

4th『Nights Are Forever』(1976年)、5th『Dowdy Ferry Road(邦題:ふたりのフェリー・ロード)』(1977年)、6th『Some Things Don't Come Easy(邦題:愛の旅立ち)』(1978年)、7th『Dr.Heckle And Mr.Jive』(1978年)の4in1CDがお得かもしれません。

『England Dan & John Ford Coley: The Atlantic Albums +』
England Dan & John Ford Coley: The Atlantic Albums +
posted by ez at 16:31| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月28日

Amel Larrieux『Bravebird』

自らレーベルからの第1弾アルバム☆Amel Larrieux『Bravebird』
Bravebird
発表年:2004年
ez的ジャンル:女性R&B/ネオソウル
気分は... :オプティミズム・・・

Groove TheoryAmel Larrieuxの2ndソロ『Bravebird』(2004年)です。

1973年N.Y.生まれの女性シンガーAmel Larrieuxに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 Groove Theory『Groove Theory』(1995年)
 『Infinite Possibilities』(2000年)
 『Morning』(2006年)

本作『Bravebird』(2004年)は、『Infinite Possibilities』(2000年)に続く2ndソロ・アルバムとなります。

元MantronixのBryce P. WilsonとのユニットGroove Theory時代には、「Tell Me」の大ヒットを放ったAmel Larrieuxですが、ソロ・アーティストとしては決して商業的成功を収めているとは言えません。

しかしながら、ビジネスに左右されず、マイペースで自分らしい良質の女性R&B/ネオソウル作品を創り続けていく姿勢が僕好みのアーティストです。

自身のレーベルBliss Lifeを立ち上げ、その第1弾アルバムとなる本作『Bravebird』は、そんな彼女のアーティストとしてスタンスがよく表れた1枚なのではないかと思います。

本作も他のソロ作と同じく、夫でありプロデューサーであるLaru Larrieuxとの二人三脚でアルバムを創り上げています(ただし、本作には2人以外にプロデューサーとしてThreadheadBasho Inkがクレジットされています)。

Amelの透明な歌声が映える素敵なR&B/ネオソウル・アルバムです。

シングルにもなった「For Real」「We Can Be New」もいいですが、個人的にはHip-Hop的な「All I Got」「All I Got 2」、クールな格好良さのある「Giving Something Up」、スピリチュアルな「Congo」もおススメです。

AmelとLaruの2人にしか創り出せないR&B/ネオソウル・ワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「For Real」
アルバムからの1stシングルとしてR&Bチャートにチャート・インした楽曲がオープニング。彼女の優しい母親の顔が伝わってくる爽快メロウなネオソウルがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=5MB74oCH28U

Rapsody feat. Big Rube「Motivation」のサンプリング・ソースとなっています。
Rapsody feat. Big Rube「Motivation」
 https://www.youtube.com/watch?v=uLSFj1bp3U4

「Bravebird」
落ち着いた雰囲気ながらもダンサブルなタイトル・チューン。インナーに描かれた羽根のついた女性のイメージに合致する、どこまでも天高く羽ばたいていくようなドリーミー感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qwnuYU_FsWk

「Dear To Me」
派手さはありませんが、ジワジワくる感じが心地好いミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=uWTBREOA34g

「All I Got」
Groove Theory好きの人も喜びそうな刺激的なミディアム・グルーヴ。アルバムで一番シングル向きの曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=mgzyy29D-Iw

「Beyond」
ギター、ピアノ、チェロによる透明感のあるアコースティック・サウンドが印象的なバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=aEL14Iuvaeg

「We Can Be New」
アルバムからの2ndシングル。浮遊感が心地好いネオソウルらしいメロウ・ミディアム。さり気ないですがジワジワくる感じが高まりません。
https://www.youtube.com/watch?v=qc3XDbR0ld8

「Giving Something Up」
ジャズ・テイストのクールなグルーヴ感にグッときます。格好良さでいえばアルバム随一。ヴォーカルワークの素晴らしさににも魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=WhFvyab0Rqs

「Your Eyes」
しっとりとしたメロウ・バラード。軽くパーカッシヴな感じもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=H5slRbrwho0

「Congo」
土着的スピリチュアル・フィーリングが印象的なミディアム・チューン。透明感のあるAmelのヴォーカルが胸の奥までス〜ッと染み渡っていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=x-hAyCYlkiM

「Sacred」
簡素なギターのみのシンプルなバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=RbZ2ZRsNC44

「All I Got 2」
「All I Got」のパート2。よりHip-Hop色を強めたサウンドがなかなか格好良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=13iqQliWxmw

「Just Once」
ネオソウルらしいメロウ・ミディアム。愛と優しさに溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=vvKcSZXdar4

「Say You Want It All」
ラストはホーンも織り交ぜたファンキーなミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。

Amel Larrieux関連の他作品もチェックを!

Groove Theory『Groove Theory』(1995年)
Groove Theory

『Infinite Possibilities』(2000年)
Infinite Possibilities

『Morning』(2006年)
Morning

『Lovely Standards』(2007年)
Lovely Standards

『Ice Cream Everyday』(2013年)
Ice Cream Everyday
posted by ez at 00:40| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月26日

Miles Davis『Tutu』

Marcus Millerと組んだ80年代の代表作☆Miles Davis『Tutu』
TUTU<SHM-CD>
録音年:1986年
ez的ジャンル:80年代マイルス
気分は... :顔に人格あり!

今回はジャズ界の帝王Miles Davis『Tutu』(1986年)です。

ジャズ界の帝王Miles Davisに関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の17枚。

 『Bag's Groove』(1954年)
 『'Round About Midnight』(1955、56年)
 『Cookin'』(1956年)
 『Miles Ahead』(1957年)
 『Milestones』(1958年)
 『Someday My Prince Will Come』(1961年)
 『E.S.P.』(1965年)
 『Miles Smiles』(1966年)
 『Nefertiti』(1967年)
 『Filles De Kilimanjaro』(1968年)
 『In A Silent Way』(1969年)
 『Live Evil』(1970年)
 『On The Corner』(1972年)
 『Get Up With It』(1970、72、73、74年)
 『Dark Magus』(1974年)
 『Agharta』(1975年)
 『The Man With The Horn』(1981年)

長年在籍していたColumbiaを離れ、Warner Bros.へ移籍した第1弾アルバムです。

当時は賛否両論、特にジャズ・ファンには批判的な意見の人が多かった気がしますが、今日では80年代復活後のMilesを代表する1枚として、一定の評価を得ているのではないかと思います。

アルバム・タイトルは、反アパルトヘイト・人権活動家であり、南アフリカの聖公会牧師として黒人初のケープタウン大主教となったDesmond Mpilo Tutuを称えたものです。彼は1984年のノーベル平和賞を受賞しています。

本作には反アパルトヘイトの象徴であり、後に南アフリカの大統領となるNelson Mandelaに因んだ「Full Nelson」という楽曲も収録されています。

Milesは本作の前年となる1985年に著名なミュージシャンが多数参加した反アパルトヘイト・ソング「Sun City」(1985年)に参加しており、彼のアパルトヘイト批判の強い意志が反映されたアルバムといえるでしょう。

インパクト大のジャケ写真も、黒人としてのアイデンティティを前面に示したMilesの強い意志の表れでしょう。戦闘モードのMilesといったところでしょうか。石岡瑛子がデザインし、Irving Pennが写真撮影した本ジャケは、グラミー賞最優秀アルバム・パッケージを受賞しました。

肝心のサウンドの方は、プログラミングなど最新テクノロジーを駆使しつつ、コンテンポラリーなファンク/R&Bに大きく接近した内容となっています。その意味では戦闘モードのMilesというより、新しいサウンドへの好奇心旺盛なMilesというのが本作の実体かもしれません。

当初はMilesと当時スーパースター街道を駆け上っていたPrinceとの共同プロデュースという計画もあったようですが、結局その話は流れてしまいました。

そして、本作でMilesの右腕として抜擢されているのが、当時期待の若手ベーシストであったMarcus Miller

『The Man With The Horn』(1981年)など80年代前半のMiles作品に参加した経験を持つMarcus Millerでしたが、本作ではTommy LiPumaと共にプロデュースを務め、楽曲提供や演奏面でもMilesから一任された格好です。

レコーディングにはMiles Davis(tp)、Marcus Miller(b、g、syn、drum prog、bcla、ss、other instruments)以外に、Jason Miles(syn prog)、Paulinho da Costa(per)、Adam Holzman(syn)、Steve Reid(per)、George DukeOmar Hakim(ds、per)、Bernard Wright(syn)、Michal Urbaniak(el-violin)、Jabali Billy Hart(ds、bongo)が参加しています。

個人的なハイライトは、当時大人気であったScritti Polittiのヒット曲カヴァー「Perfect Way」と、アルバムで最もキャッチーなダンサブル・チューン「Full Nelson」

それ以外にクールなタイトル曲「Tutu」、レゲエ/ダブ調の「Don't Lose Your Mind」、本作らしいジャズ・ファンク「Splatch」あたりもおススメです。

ジャズ界の帝王Milesの作品ということを意識せず、クールで格好良い80年代サウンドを楽しむという感覚で聴くと良いのでは?

全曲紹介しときやす。

「Tutu」
Marcus Miller作。タイトル曲はMarcus Millerによる抑えたトーンのコンテンポラリー・トラックとMilesらしいミュート・トランペットの組み合わせが実にクールな演奏です。派手さはありませんがグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=sAMJy-PHzKE

Am-Fm「Go-Go in the Sunshine」、South Central Cartel「Gang Stories」のサンプリング・ソースとなっています。
South Central Cartel「Gang Stories」
 https://www.youtube.com/watch?v=lksCJJoJwvw

「Tomaas」
Miles Davis/Marcus Miller作。プログラミングを駆使した本作らしいサウンドを楽しめます。最新サウンドでジャズを切り拓こうとするMilesの姿勢を実感できる演奏なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=FH-I1gWRWb0

「Portia」
Marcus Miller作。ミステリアスなバラード。無国籍なムードがいいですね。Marcusのベースが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=eiIdeHm5Xnc

「Splatch」
Marcus Miller作。Marcusの本領発揮といったジャズ・ファンク・グルーヴ。80年代仕様の最新型Milesを楽しめる演奏だと思います。Adam Holzmanのスペイシーなシンセが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=Bj-VltBIfRE

「Backyard Ritual」
George Duke作。本トラックのみプロデュース&アレンジはGeorge Duke。演奏も彼が中心です。ただし、他のトラックから大きく外れることはなく、本作らしいプログラミングを駆使したジャズ・ファンクを展開します。
https://www.youtube.com/watch?v=3-Pj0XtEz4c

「Perfect Way」
当時大人気であったScritti Polittiのヒット曲をカヴァー(David Gamson, Green Gartside作)。同曲が収録された彼らのアルバム『Cupid & Psyche 85』(1985年)は、最新テクノロジーをを駆使しながら、レゲエ、ファンク、ソウル、テクノなどさまざまな音楽のエッセンスを取り入れた当時の最新型ダンス・ミュージックが詰まった1枚でした。オリジナルにクリソツなトラックづくりをみると、相当Milesは『Cupid & Psyche 85』に触発されたのでは?当ブログでも紹介したように、後にMilesは彼らのアルバム『Provision』(1988年)に参加することになります。
https://www.youtube.com/watch?v=E5IkLhDyTtI

「Don't Lose Your Mind」
Marcus Miller作。レゲエ/ダブ調のダークなトーンの演奏です。昔は地味な演奏だと思っていましたが、今回聴き直してダーク&ダビーなサウンドが結構気に入りました。
https://www.youtube.com/watch?v=GKl1oZ5qRLw

Queen Latifah feat. Daddy-O「The Pros」、O.S.T.R.「Miles, Trąbka I Ja」のサンプリング・ソースとなっています。
Queen Latifah feat. Daddy-O「The Pros」
 https://www.youtube.com/watch?v=ytDCeYj0fe8
O.S.T.R.「Miles, Trąbka I Ja」
 https://www.youtube.com/watch?v=SKHG9VC-4jU

「Full Nelson」
Marcus Miller作。前述のように当時反アパルトヘイトの象徴であったNelson Mandelaをタイトルに冠した楽曲。アルバム中最もキャッチーなダンサブル・チューンです。こうしたファンク/R&BへのアプローチこそがMarcus Miller起用のねらいだったと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=M2-ufBNFFlc

再発CDのうち、Deluxe editionには1986年のフランス、ニースでのライブ・アルバムを収めたDisc2が追加されています。

Miles Davisの過去記事もご参照下さい。

『Bag's Groove』(1954年)
Bags Groove

『'Round About Midnight』(1955、56年)
'Round About Midnight

『Cookin'』(1956年)
Cookin' With the Miles Davis Quintet

『Miles Ahead』(1957年)
Miles Ahead

『Milestones』(1958年)
マイルストーンズ+3

『Someday My Prince Will Come』(1961年)
Someday My Prince Will Come

『E.S.P.』(1965年)
E.S.P.

『Miles Smiles』(1966年)
マイルス・スマイルズ

『Nefertiti』(1967年)
ネフェルティティ + 4

『Filles De Kilimanjaro』(1968年)
Filles de Kilimanjaro

『In A Silent Way』(1969年)
In a Silent Way (Dlx)

『Live Evil』(1970年)
ライヴ・イヴル

『On The Corner』(1972年)
Blu-spec CD オン・ザ・コーナー

『Get Up With It』(1970、72、73、74年)
Get Up with It

『Dark Magus』(1974年)
ダーク・メイガス

『Agharta』(1975年)
Agharta

『The Man With The Horn』(1981年)
The Man with the Horn
posted by ez at 01:40| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月25日

Labi Siffre『Labi Siffre』

フォーキーでポップなデビュー・アルバム☆Labi Siffre『Labi Siffre』
Labi Siffre
発表年:1970年
ez的ジャンル:UK黒人シンガー・ソングライター/ギタリスト
気分は... :イルカ軍団、奇跡の開幕3連勝!

NFLでは我がマイアミ・ドルフィンズが開幕から3連勝!

実力以上の開幕ダッシュだと思いますが、勝つことでチームが自信を付け、勢いに乗って欲しいですね。次戦のペイトリオッツ戦が真価を問われる一戦になりそうです。

今日はUKの黒人シンガー・ソングライターLabi Siffreのデビュー・アルバム『Labi Siffre』(1970年)です。

1945年ロンドン生まれの黒人シンガー・ソングライター/ギタリスト/詩人であるLabi Siffreについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。
 『Crying Laughing Loving Lying』(1972年)
 『For The Children』(1973年)
 『Remember My Song』(1975年)

フリーソウル人気作『Remember My Song』(1975年)、美しいフォーキー作品『Crying Laughing Loving Lying』(1972年)で再評価の高いLabi Siffre

デビュー・アルバム『Labi Siffre』(1970年)は、Labiのギターが映えるフォーキーな味わいと美しくポップな味わいが交錯するユニークなフォーキー作品に仕上がっています。

プロデュース&アレンジはIan Green。60年代後半からヒット・アレンジャーとして活躍し、本作がリリースされた1970年にUSソウル・シンガーRosetta Hightowerと結婚しています。

本作のポップな味わいはIan Greenの手腕に拠るところが大きいと思います。

シングルにもなった「Too Late」「A Little More Line」Roger Nichols & The Small Circle Of Friendsをイメージさせる「Something On My Mind」、メロウ・フォーキー「I Love You」、本作らしいフォーキー・ポップ「You And I Should Be Together」、そして僕の一番のお気に入り「Love Song For Someone」あたりがおススメです。

澄み切った美しさを持つポップなフォーキー作品に心が洗われるはず!

全曲紹介しときやす。

「Too Late」
シングルにもなった軽快なオープニング。素朴なフォーキー・サウンドにストリングスが加わり、ポップな味わいが加味されます。
https://www.youtube.com/watch?v=bIgApS8w09o

Mark Ronson feat. Rivers Cuomo「I Suck」のサンプリング・ソースになっています。
Mark Ronson feat. Rivers Cuomo「I Suck」
 https://www.youtube.com/watch?v=N-P8fejxOTI

「Words」
Bee Gees、1968年のヒット・シングル「Words」をカヴァー(Barry Gibb/Robin Gibb作)。シンプルな弾き語りですが、Labiの味わい深い語り口がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mLk70W9FOQ4

「Something On My Mind」
ソフトロック名曲Roger Nichols & The Small Circle Of Friends「Don't Take Your Time」をイメージさせるA&M調アレンジに思わずニンマリしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=IPllFR9kH_I

「Maybe Tomorrow」
フルートとチェロのイントロが印象的なフォーキー・チューン。クラシカルな雰囲気はバロック・フォーキーとでも呼びたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=5V9l6T2b5-o

「You And I Should Be Together」
本作らしいフォーキー・ポップ。LabiのオリジナリティとIan Greenのアレンジ・センスが上手く結びついています。
https://www.youtube.com/watch?v=1WCGR6-m7SA

「I Don't Know What's Happened To The Kids Today」
素朴な弾き語りですが、終盤にストリングスが加わり、一気にドラマティックな展開となります。
https://www.youtube.com/watch?v=ClkrUeaSUBA

Tommy Rawson「The Kids」のサンプリング・ソースになっています。
Tommy Rawson「The Kids」
 https://www.youtube.com/watch?v=12sZntXt-Kg

「I Love You」
ソウルフルな女性コーラスが印象的なメロウ・フォーキー。ドリーミーな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hhEeVnaAdSI

「Make My Day」
優しいLabiの歌声が映えるビューティフル・フォーキー。澄み切った美しさがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=vwLpuecfq_g

「A Little More Line」
この時代らしいピースフルな雰囲気にグッとくる仕上がり。シングルにもなりました。本作と同じ1970年にプロデューサーIan Greenの奥方となったUSソウル・シンガーRosetta Hightowerもカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=8qj2jsXMoKw

Rosetta Hightowerヴァージョンもチェックを!Alps Cru「Bloodwork」のサンプリング・ソースにもなっています。
Rosetta Hightower「A Little More Line」
 https://www.youtube.com/watch?v=433NSiCuVxA
Alps Cru「Bloodwork」
 https://www.youtube.com/watch?v=BmbWF7eIu88

「Maybe」
Harry Nilssonのカヴァー。オリジナルはアルバム『Harry』(1969年)に収録されています。ギターのみの素朴な味わいがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=WjJ4PsQ2seU

「River」
フィーキー×ビューティフル・ポップな仕上がりが本作らしいです。童心に戻りそうな無垢で無邪気な雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eyALtSiRX6U

「Love Song For Someone」
個人的に一番のお気に入りソングが本編のラスト。本作らしいポップ感覚のフォーキー・サウンドとLabiのジェントルな歌声に癒されます。
https://www.youtube.com/watch?v=YgHQlQujzr4

僕が保有する輸入CDには以下の6曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「Why Did You Go, Why Did You Leave Me?」
 https://www.youtube.com/watch?v=NKNg3JOtt1U
「I Just Couldn't Live Without Her」
 https://www.youtube.com/watch?v=8S34Mn6k7qo
「Last Night Tonight」
 https://www.youtube.com/watch?v=SiQaQ7ruzeg
「Maybe When We Dance」
 https://www.youtube.com/watch?v=R9Rhk4N3Q4g
「Ask Me To Stay」
 https://www.youtube.com/watch?v=sZaOe5Vr3MQ
「Here We Are」
 https://www.youtube.com/watch?v=kfv3SWtOsG8

Labi Siffreの他作品もチェックを!

『The Singer and the Song』(1971年)
Singer & Song

『Crying Laughing Loving Lying』(1972年)
Crying Laughing Loving Lying

『For The Children』(1973年)
For The Children

『Remember My Song』(1975年)
REMEMBER MY SONG

『So Strong』(1988年)
So Strong

『Man of Reason』(1991年)
Man of Reason

『The Last Songs』(1998年)
Last Songs
posted by ez at 01:08| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする