2018年11月18日

Nao『Saturn』

UKオルタナティヴR&Bの歌姫、よりキャッチーになった2nd☆Nao『Saturn』
サターン
発表年:2018年
ez的ジャンル:UKオルタナティヴR&B
気分は... :成長の惑星、サターン・・・

今回は新作アルバムからUKオルタナティヴR&Bの女性シンガー・ソングライターNAOの2ndアルバム『Saturn』です。

ロンドン出身の女性シンガー/ソングライターNAO(本名:Neo Jessica Joshua)の紹介は、1stアルバム『For All We Know』(2016年)に続き、2回目となります。

Disclosureの大ヒット・アルバム『Caracal』収録の「Superego」、UKの新鋭ビートメイカーMura MasaのEP『Someday Somewhere』でのフィーチャリングで注目され、1stアルバム『For All We Know』(2016年)が各方面で絶賛されたNAO

エレクトロニカとファンク、ソウルを融合させたサウンドをバックに、個性的なキュート・ヴォーカルを聴かせる独自のオルタナティヴR&Bワールドは圧巻でした。

2ndアルバムとなる本作『Saturn』は、UKベースミュージックのエッセンスを取り入れたサウンドが印象的であった『For All We Know』と比較して、よりキャッチーなオルタナティヴR&Bに仕上がっています。

NAO自身、前作も手掛けていたGradesの2人がメイン・プロデューサー。それ以外に、前作も手掛けていたStintRoyce Wood Junior、旧知のMura Masa、NZ出身の女性シンガーLordeの大ヒット「Royals」のソングライティングで第56回グラミー賞Song of the Yearを受賞したJoel LittleDiploとの共同作業でも知られるL.A.を拠点とするプロデューサーKing Henry、さらにはLoxeDan Coxといったプロデューサーが起用されています。

当ブログでも紹介したUS西海岸を拠点とする男性R&BアーティストSiR、UK男性シンガーKwabsがフィーチャリングされています。

『For All We Know』と同じく自身が立ち上げたレーベルLittle Tokyo Recordingsからのリリースです。

「Another Lifetime」「Make It Out Alive」「If You Ever」というシングルにもなった冒頭3曲や、Kwabsとデュエットしたタイトル曲「Saturn」を聴けば、本作の方向性が分かると思います。

彼女のフェイヴァリット・アーティストKendrick Lamarを意識した「Orbit」、新しい音楽スタイル"アフロ・バッシュメント"を取り入れた「Drive And Disconnect」あたりにも注目です。

オルタナティヴR&B好きな人を十分に満足させる内容だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Another Lifetime」
透明感のあるNAOのヴォーカルが映えるオープニング。先行シングルにもなりました。薄っすらとしたエレクトロニカ・サウンドをバックに、彼女の歌声がジワジワと染み渡ってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=FRCQ24V8eO8

「Make It Out Alive」
SiRをフィーチャー。シングルにもなりました。US R&B好きの人も気に入るであろう素敵なメロウ・ミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3tM103RrHJE

「If You Ever」
これもシングル曲。Mura Masaもプロデューサーとして参加。シングル・ヴァージョンではUSラッパー6lackをフィーチャーしていましたが、アルバム・ヴァージョンでは6lackをフィーチャーしていません。NAOの個性的なキュート・ヴォーカルが引き立つダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=7bRQmZXH6PE 
※シングル・ヴァージョン

「When Saturn Returns (Interlude)」
タイトル曲へ向かうインタールード。

「Saturn」
Kwabsをフィーチャー。今までのNAOでは聴けなかったオーセンティックなR&BバラードをKwabsとのデュエットで聴かせてくれます。実にビューティフル!

「Gabriel」
ギター・カッティングのリズミックな響きが心地好い1曲。程良くドリーミーな感じもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=4stoADq1Sug

「Orbit」
彼女のフェイヴァリット・アーティストKendrick Lamarを意識して書かれた楽曲。ラップも披露しつつ、自己の内面と対話し、Kendrick Lamarしています。

「Love Supreme」
ベースの効いたミディアム・グルーヴ。崇高な愛を軽やかに歌い上げます。

「Curiosity」
King Henryがプロデュースに参加。ゆったりと流れるようなエレクトロニカ・サウンドが印象的です。

「Drive And Disconnect」
ダンス・ホール・レゲエとアフロビートを融合させた新しい音楽スタイル"アフロ・バッシュメント"を取り入れた楽曲。NAOのキュートなヴォーカルのせいか、実にキャッチーな1曲に仕上がっています。

「Don't Change」
エレクトロニカの効いたオルタナティヴR&Bらしいバラード。

「Yellow Of The Sun」
Joel Littleがプロデュースに参加。ポップ&ダンサブルなミディアム・グルーヴに仕上がっています。

「A Life Like This」
ラストはJames Blake調の壮大なエレクトロニカ・サウンドで締め括ってくれます。

国内盤CDには「Bad Blood」「Adore You」(Abhi//Dijonをフィーチャー)、「Girlfriend」の3曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

『For All We Know』(2016年)
FOR ALL WE KNOW
posted by ez at 03:17| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月16日

Brainstorm『Journey To The Light』

キャッチーかつ洗練されたファンク/ディスコ作品☆Brainstorm『Journey To The Light』
ジャーニー・トゥ・ザ・ライト+4 [名盤1000円]
発表年:1978年
ez的ジャンル:Tabu Records系ファンク/ディスコ
気分は... :シンパシーorエンパシー?

今回は70年代ファンク/ディスコ作品からBrainstorm『Journey To The Light』(1978年)です。

Brainstormは1976年デトロイトで結成されたファンク/ディスコ・バンド。

Tabu Recordsから『Stormin'』(1977年)、『Journey To The Light』(1978年)、『Funky Entertainment』(1979年)という3枚のアルバムをリリースしています。

1977年にシングル「Lovin' Is Really My Game」をディスコ・ヒットさせています。

本作『Journey To The Light』におけるメンバーはBelita Woods(vo)、Deon Estus(b)、Renell Gonsalves(ds、per)、Gerald Ken(g)、William L. Wooten, III (p、el-p、syn)、Trenita Womack(fl、per)、Jeryl Bright(tb、per、back vo)、Larry Sims(tp、flh)、Charles Overton(as、ts、ss、back vo)、

ベースのDeon Estusは、後にWham!George Michaelのバックを務め、自身もソロ・アーティストとして、George Michaelプロデュースのシングル「Heaven Help Me」(1989年)をUSシングル・チャート第5位へ送り込んでいます。また、Jeryl Brightは後にCameoに加入し、さらにはMCBを結成しています。

プロデュースはJerry Peters

アルバム全体として、ヴォーカル、サウンド共に洗練されたキャッチーなファンク/ディスコ作品に仕上がっています。

ハイライトは、「We're On Our Way Home (Part 1)」「Journey To The Light」というダンス・クラシック2曲。

それ以外にもStevie Wonderのカヴァー「Everytime I See You, I Go Wild!」、フリーソウル的メロウ・グルーヴ「Brand New Day」、シングルにもなったスウィート・バラード「Loving Just You」、アーバンなメロウ・ミディアム「If You Ever Need To Cry」等聴き所満載です。

個人的にも、かなりど真ん中の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「We're On Our Way Home (Part 1)」
ガラージ・クラシックとして人気のオープニング。Deon Estusの格好良いベースと共に始まる、華やかなディスコ・ダンサー。ポップなエッセンスもあって実にキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=qo1EKsAgeaQ

「Loving Just You」
シングルにもラブ・バラード。ソウル・グループ調のコーラスワークを聴けるスウィートな仕上がり。若々しいハイトーン・ヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=fZb0cPd1gE0

「Everytime I See You, I Go Wild!」
Stevie Wonderのカヴァー。オリジナルはアルバム『I Was Made to Love Her』(1967年)に収録されています。Belita Woodsの女性ヴォーカルが映えるスペイシーなミディアム・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=BjLUW76PTdI

Jean Grae「The Jam」、Atmosphere「Mattress」のサンプリング・ソースとなっています。
Atmosphere「Mattress」
 https://www.youtube.com/watch?v=RRcLFA0wW80

「Brand New Day」
僕の密かなお気に入り。ブラジリアン・フレイヴァーを織り交ぜたメロウ・グルーヴ。フリーソウル好きの人は気に入るのでは?聴いているだけでハッピー・モードになります。
https://www.youtube.com/watch?v=Famyn8DLitY

「Journey To The Light」
「We're On Our Way Home (Part 1)」と並ぶダンス・クラシック。鮮やかなホーン・アンサンブルが印象的なEW&F調のファンク・チューンに仕上がっています。スペイシー・シンセがこの時代らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hJmKVhChuC4

4Hero「Journey From the Light」、Actual Proof feat. TP「Show You the Way」のサンプリング・ソースとなっています。
Actual Proof feat. TP「Show You the Way」
 https://www.youtube.com/watch?v=NqqDoed3jVw

「If You Ever Need To Cry」
Belitaのヴォーカルが映えるアーバン・メロウなミディアム・バラード。全体として実に洗練されています。
https://www.youtube.com/watch?v=fuYpPq2iSng

「We're On Our Way Home (Part 2)」
「We're On Our Way Home (Part 1)」のPart 2。Part 1の流れを受け継ぐ華やかなディスコ・ダンサーで盛り上げてくれます。

「Positive Thinking」
本編ラストはラテン・フレイヴァーを効かせたメロウ・フュージョン調のジャズ・ファンクで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=sO6GV7uWhdg

CDにはボーナス・トラックとして、strong>「The Visitor」、「Loving Just You (7" Stereo Version)」「Loving Just You (7" Mono Version)」「We're On Our Way Home (Parts 1 & 2)」が収録されています。特に、12"が大人気であった「We're On Our Way Home (Parts 1 & 2)」の収録は嬉しい限りです。

Brainstormの他作品もチェックを!

『Stormin'』(1977年)
ストーミン+5

『Funky Entertainment』(1979年)
Funky Entertainment
posted by ez at 03:10| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月15日

Walter Wanderley『Moondreams』

オルガン・ボッサの第一人者によるCTI録音☆Walter Wanderley『Moondreams』
ムーンドリームズ
発表年:1969年
ez的ジャンル:CTI系オルガン・ジャズ
気分は... :CTIサウンドを欲している?

今回はオルガン・ボッサの第一人者Walter WanderleyのCTI作品『Moondreams』 (1969年)です。

これまで当ブログで紹介したWalter Wanderley作品は以下の4枚。

 『A Certain Smile A Certain Sadness』(1966年)
 ※Astrud Gilberto/Walter Wanderley Trio名義
 『Batucada』(1967年)
 『Popcorn Pop』(1967年)
 ※Walter Wanderley & Luiz Henrique名義
 『Kee-Ka-Roo』(1968年)

本作『Moondreams』 (1969年)は、『When It Was Done』(1968年)に続く、CTI第2弾アルバムとなります。

プロデュースはCreed TaylorEumir Deodatoがアレンジを手掛けています。

レコーディングにはWalter Wanderley(org、el-harpsichord)以下、Bernie Glow(tp、flh)、Marvin Stamm(flh)、Jerome Richardson(fl)、Danny Bank(fl)、Hubert Laws(fl)、Richard Davis(b)、George Duvivier(b)、Joao Palma(ds)、Airto Moreira(per)、Flora Purim(vo)、Linda November(vo)、Stella Stevens, Susan(vo)、

基本的には前作『When It Was Done』と同じく、オルガンに加え、ハープシコードも駆使しながらWalter Wanderleyらしい音世界とCTIサウンドを上手く調和させています。

ソウル・ジャズ・クラシックのカヴァー「Soulful Strut」をはじめ、オルガン&ハープシコードを楽しめる「Asa Branca」、女性ヴォーカルを配した「L' Amore Dice Ciao」「5:30 Plane」「Mirror of Love」の3曲。ミステリアスなブラジリアン・オルガン・ジャズ「Penha」あたりが僕のお気に入り。

いつも彼のオルガンを聴くと、不思議と心が和んできますね。

全曲紹介しときやす。

「Asa Branca」
Luiz Gonzaga作。エレクトリック・ハープシコードとオルガンを織り交ぜた本作らしいサウンドを楽しめるラウンジ調グルーヴィー・ラテン・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=5kBPidwahig

「L' Amore Dice Ciao」
Armando Trovajoli/Giancarlo Guardagassi/Roger Greenaway作。女性スキャットを配したメロウな仕上がりは、フランス映画のサントラのような雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=5QIsn_cYBHA

「Penha」
Vicente Paiva作。ノルデスチ・モードのミステリアスな雰囲気の演奏を楽しめるブラジリアン・オルガン・ジャズ。こういうの大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=ogZQ607DdyI

「One of the Nicer Things」
Jimmy Webb作。Deodatoの手腕が光るCTIらしいイージーリスニングなメロウ・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=kmt9SSqWKqM

「Proton, Electron, Neutron」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Walter Wanderleyらしいオルガンの音色を楽しめる哀愁グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=iXFyXPZDHvY

「5:30 Plane」
Jimmy Webb作。後にThe Supremesもカヴァーした楽曲です。美しいストリングス、女性ヴォーカルを配したメロウな仕上がり。ソウル好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=13FGxFgYcSE

「Soulful Strut」
Eugene Record/Sonny Sanders作。Young-Holt Unlimitedヴァージョンの大ヒットで知られるソウル・ジャズ・クラシックをカヴァー(オリジナルはBarbara Acklin「Am I The Same Girl」)。こうして聴いてみると、オルガン&エレクトリック・ハープシコードがよく似合う楽曲ですね。Swing Out Sister「Am I The Same Girl」ヴァージョンが好きな人も、このサウンド・センスは気に入るのでは?

「Moondreams」
Egberto Gismonti作。タイトル曲はCTIらしいメロウ・サウンドを楽しめます。少しアレンジが仰々しい気もしますが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=sHgw2XXtDMo

「Jackie, All」
Eumir Deodato作。Deodatoの本領発揮のCTIワールドを楽しめます。

「Mirror of Love」
Eumir Deodato作。ラストは女性ヴォーカルを配したメロウ・ボッサで締め括ってくれます。

Walter Wanderleyの他作品もチェックを!

『Rain Forest』(1966年)
サマー・サンバ

Astrud Gilberto/Walter Wanderley Trio『A Certain Smile A Certain Sadness』(1966年)
A Certain Smile, A Certain Sadness

『Cheganca』(1966年)
シェガンサ(紙ジャケット仕様)

『Batucada』(1967年)
バトゥカーダ

Walter Wanderley & Luiz Henrique『Popcorn Pop』(1967年)
ポップコーン

『Kee-Ka-Roo』(1968年)
キー・カー・ルー

『When It Was Done』(1968年)
ホエン・イット・ワズ・ダン

『Return of Original』(1971年)
Return of Original
posted by ez at 00:29| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月14日

Cooly's Hot-Box『Take It』

代表曲「Make Me Happy」収録☆Cooly's Hot-Box『Take It』
Take It
発表年:2001年
ez的ジャンル:USアーバン・ソウル/ファンク
気分は... :実にクール!

今日はUSソウル/ファンク・ユニットCooly's Hot-Boxの1stアルバム『Take It』(2001年)です。

1992年に大学の仲間であるJohn-Christian Urich(ds、vo、key)、Angela Johnson(vo、key)、Victor Axelrod(key)、Ernesto Abreu(per)がN.Y.で結成したR&BユニットCooly's Hot-Boxの紹介は、2ndアルバムCooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)に続き、2回目となります。

また、中心メンバーのAngela Johnsonのソロや、John-Christian Urichが結成した人力ハウス・バンドTortured Soulについても、以下の作品を紹介済みです。

 Angela Johnson『They Don't Know』(2002年)
 Angela Johnson『A Woman's Touch Vol.1』(2008年)
 Angela Johnson『It's Personal』(2010年)
 Angela Johnson『Naturally Me』(2014年)
 Tortured Soul『Did You Miss Me』(2008年)
 Tortured Soul『Introducing』(2004年)

Angela Johnsonが在籍していたグループということで興味を持つ方も多いかもしれませんが、それを抜きしても、純粋に完成度の高い作品で魅せてくれるユニットだと思います。

今回、彼らの代表曲「Make Me Happy」が聴きたくなったのですが、アルバム・ヴァージョン収録の本作『Take It』(2001年)と、人気となったDJ Spinnaによるリミックスが収録されたリミックス・アルバム『Make Me Happy』(2001年)のどちらにするか迷いました。

Cooly's Hot Box『Make Me Happy』(2001年) ※リミックス・アルバム
Make Me Happy

個人的に今の気分にフィットするのは「Make Me Happy (DJ Spinna Mix)」であり、それでいけば『Make Me Happy』をセレクトすべきですが、Cooly's Hot-Box本来の魅力を知ってもらう意味で『Take It』をセレクトしました。順序的にもオリジナルを聴いてから、リミックスを聴くというのが筋ですよね。

彼らの1stアルバムとなる本作『Take It』(2001年)は、2ndアルバムCooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)と同様に、Dome Recordsからのリリースです。

殆どがセルフ・プロデュースですが、一部Scribeがプロデュースを手掛けている曲もあります。

アルバム全体に貫かれた爽快なアーバン・メロウ感がいいですね。グッド・ヴァイヴに溢れた楽曲がズラリと並びます。サウンド・センスが抜群なことに加えて、John-Christian UrichAngela Johnsonという2人のリード・ヴォーカルが、それぞれ魅力的なのがいいですね。

代表曲「Make Me Happy (Album Version)」が目立ちますが、「It's Alright」「Simple」「Over & Over」「Take Me Home Tonight」という冒頭4曲をはじめ、「Friend Of Mine」「Wasted Time」「What A Surprise」「Happy Feelings」あたりもおススメです。

久々に聴きましたが、改めてセンスの良さを実感する1枚でした。

全曲紹介しときやす。

「It's Alright」
アーバン・モードの爽快感が心地好いミディアム・グルーヴがオープニング。推進力のあるベースラインがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oEVeJeow2r4

「Simple」
アブストラクトHip-Hop調のビート感覚とアーバン・メロウな上物の組み合わせのセンスに、今聴いても脱帽です。
https://www.youtube.com/watch?v=iCNkiESxIuE

「Over & Over」
ボッサ・グルーヴとファンクを巧みに融合させたクロスオーヴァーなダンサブル・チューン。Angela Johnsonのトータルなサウンド・クリエイターとしての才は、この頃から完成度高いです。
https://www.youtube.com/watch?v=UXIKByQr6QA

「Take Me Home Tonight」
John-Christian Urichがリード・ヴォーカルをとるアーバン・ファンク調のダンサブル・チューン。ここでも彼らのサウンド・センスの良さが光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=9vVn_u92ZRw

「Take It」
タイトル曲はAngelaがリード・ヴォーカルをとる透明感のあるミディアム・ソウル。自然体なヴォーカル&サウンドが心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=A_gLsFFRLRI

「14 Hours」
John-Christian Urichがファルセットを駆使しながら、ジェントル&ソウルフルなヴォーカルを披露してくれるミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=97CtmvwGPEE

「Make Me Happy (Album Version)」
彼らの代表曲のアルバム・ヴァージョン。オリジナルは1998年リリースの12"シングルですが、A面にはKings Of Tomorrowのリミックスによるハウス調のKOT Vocal Mix、B面は前述のDJ Spinna Vocal Mixが収録されていました。本ヴァージョンは、このユニット本来の魅力であるグッド・ヴァイヴが伝わってくるアーバン・メロウなミディアム・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QDomJNhWscQ

DJ Spinna Vocal Mixもチェックを!
「Make Me Happy (DJ Spinna Vocal Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=4aXvaSNYkzY

「Friend Of Mine」
Angelaのヴォーカルが映えるダンサブルな爽快アーバン・ファンク。このユニットのトータルなセンスの良さを実感できる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=ntd7DmQPSEE

「Breathe Funny (Interlude)」
インタールード。

「Wasted Time」
John-Christian Urichの声質の良さが引き立つメロウなミディアム・グルーヴ。Hip-Hopのエッセンスも取り入れてアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=Nr1_OLJogJ8

「Let Me Get Some」
UKジャズ・ファンクに通じるクロスオーヴァーな魅力が伝わってくる爽快かつ都会的なミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=WJjCBE8jkT8

「What A Surprise」
Angelaの透明感のあるヴォーカルが映える爽快ミディアム。朝、こういう曲で目覚めたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2PbaU8cRHmA

「I'm In Love With You」
オーセンティックなラブ・バラードをAngelaがしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ota3AoG4wKg

「Happy Feelings」
本編ラストは、ラテン・リズムを取り入れた爽快アーバン・ミディアムで締め括ってくれます。タイトルの通り、ハッピー・フィーリングに満ちています。
https://www.youtube.com/watch?v=5NnuBtPx9aI

CDにはボーナス・トラックとして、「Dimelo Siempre」が追加収録されています。

2ndアルバムCooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)、Angela JohnsonJohn-Christian Urichが在籍していたTortured Soulの過去記事もチェックを!

Cooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)
Don't Be Afraid: Get On

Angela Johnson『They Don't Know』(2002年)
They Don't Know

Angela Johnson『A Woman's Touch Vol.1』(2008年)
A Womans Touch

Angela Johnson『It's Personal』(2010年)
It's Personal

Angela Johnson『Naturally Me』(2014年)
Naturally Me

Tortured Soul『Did You Miss Me』(2008年)
DID YOU MISS ME

Tortured Soul『Introducing』(2004年)
tortured soul introducing.jpg
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2018年11月13日

Gabor Szabo『Mizrab』

異才ジャズ・ギタリストによるCTIレコーディング☆Gabor Szabo『Mizrab』
ミズラブ
発表年:1973年
ez的ジャンル:異才ジャズ・ギタリスト
気分は... :エンパワメント!

今回はハンガリー出身のジャズ・ギタリストGabor SzaboCTIレコーディング作品『Mizrab』(1973年)です。
※1972年録音、1973年リリース

60年代後半にはGary McFarlandと共にSkyeレコードを立ち上げたとでも知られる異才ギタリストGabor Szaboについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Gypsy '66』(1966年)
 『Spellbinder』(1966年)
 『Jazz Raga』(1967年)

本作『Mizrab』は、CTIでのレコーディングです。CTIの総帥Creed TaylorとはImpulse!時代からの知り合いであり、CTIでのレコーディングも自然な流れだったのかもしれません。

レコーディングにはGabor Szabo(g)以下、Bob James(el-p)、Ron Carter(b)、Billy Cobham(ds)、Jack DeJohnette(ds)、Ralph MacDonald(per)、Marvin Stamm(tp、flh)、Wayne Andre(tb)、Hubert Laws(fl、piccolo)等が参加しています。

この参加メンバーをメンバーを見れば、Szaboに対する歓迎ぶりが窺えます。

プロデューサーはCreed Taylor、アレンジャーはBob James

CTIらしい聴きやすさと、Gabor Szaboらしいミステリアス&エキゾチックなギター・ワールドが調和した美学を感じるジャズ・ギター作品です。

全曲紹介しときやす。

「Mizrab」
Gabor Szabo作。『Jazz Raga』収録曲の再演。タブラ&シタールのラーガ色が強かった『Jazz Raga』ヴァージョンに対して、本ヴァージョンはCTIらしいクロスオーヴァー・サウンドとSzaboならではのミステリアスなエキゾチック・ムードが融合した演奏を楽しめます。抑えたトーンながらも各プレイヤーが存在感のある演奏を披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rVBRC1JKGt4

「Thirteen」
Gabor Szabo作。Szaboのギター・ソロで静かに始まり、次第にリズミックな展開に・・・淡々とした中にも美学を感じるジャズ・ファンク調の演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=Ld310BQioTw

「It's Going to Take Some Time」
CarpentersもカヴァーしたCarole King作品をカヴァー(Carole King/Toni Stern作)。オリジナルは『Music』(1971年)に収録されています。個人的にも『Music』で一番好きな楽曲なので、嬉しいカヴァーです。演奏自体も、Ralph MacDonaldのコンガが効いたパーカッシヴ・リズムをバックに、Szaboがメロウなプレイを聴かせてくれる僕好みのサウンドに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=0cMkyL-hU9k

「Concerto #2」
旧ソ連の巨匠Dmitri Shostakovich作品、「ショスタコーヴィチの協奏曲 第2番」をカヴァー。美しいストリングス・アンサンブルとSzaboのエキゾチックなギター・ワールドの融合を楽しむことができます。ある意味、CTIレコーディングらしい音世界かもしてませんね。

「Summer Breeze」
ラストはSeals & Croft、1972年の大ヒット曲をカヴァー(Jim Seals/Dash Crofts作)。Isley Brothersのカヴァーでもお馴染みの曲ですね。当ブログでは、そのIsleysヴァージョンをはじめ、FingazzStylusThe Main IngredientRobert Glasper Experimentのカヴァーを紹介済みです。Bob Jamesが冴えるリラックスしたメロウネスが心地好い演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=S0NAZrTvbyk

他のGabor Szabo作品もチェックを!

『Gypsy '66』(1966年)
ジプシー ’66

『Spellbinder』(1966年)
Spellbinder

Gary McFarland/Gabor Szabo『Simpatico』(1966年)
シンパティコ(SIMPATICO) (MEG-CD)

『Jazz Raga』(1967年)
JAZZ RAGA

『The Sorcerer』(1967年)
ソーサラー

『More Sorcery』(1967年)
モア・ソーサリー

Gabor Szabo & The California Dreamers『Wind Sky and Diamonds』(1967年)
Wind, Sky And Diamonds

『Bacchanal』(1968年)
BACCHANAL

『Dreams』(1968年)
ドリームス

『1969』(1969年)
1969

Lena Horne & Gabor Szabo『Lena & Gabor』(1969年)
リナ&ガボール(紙ジャケット仕様)

『Magical Connection』(1970年)
Magical Connection

『High Contrast』(1971年)
High Contrast

『Macho』(1975年)
Macho

『Nightflight』(1976年)
c

『Faces』(1977年)
Faces

『Femme Fatale』(1981年)
Femme Fatale
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