2019年07月23日

Cecilio & Kapono『Cecilio & Kapono』

ハワイの人気デュオのデビュー作☆Cecilio & Kapono『Cecilio & Kapono』
セシリオ&カポノ(期間生産限定盤)
発表年:1974年
ez的ジャンル:ハワイアン・メロウ・フォーキー
気分は... :梅雨明け間近・・・

コンテンポラリー・ハワイアン・ミュージックのパイオニアCecilio & Kaponoのデビュー・アルバム『Cecilio & Kapono』(1974年)です。

メキシコ人とヤキ族インディアンの混血のCecilio Rodriguezとハワイ出身のHenry Kaponoのデュオであり、Kalapanaと並ぶハワイアン・サーフ・ロックを代表するユニットCecilio & Kaponoの紹介は、3rdアルバム『Night Music』(1977年)、2ndアルバム『Elua』(1975年)に続き3回目となります。

1973年にハワイで結成され、地元クラブでライヴ活動を行っていたCecilio & Kapono

Frank Zappaのオープニング・アクトを務めたことで注目され、デビューのきっかけをつかみます。そして、レコーディングされたデビュー・アルバムが本作『Cecilio & Kapono』(1974年)です。

プロデュースは元We FiveMike Stewart

Cecilio Rodriguez(vo、g)、Henry Kapono(vo、g、sitar)以下、Leland Sklar(b)、Wilton Felder(b)、Russ Kunkle(ds)、Craig Doerge(key)、David Paich(key)、Larry McNeely(banjo)、J.D. Maness(steel g)、Bobbye Hall(per)、Gary Coleman(marimba)、Jim Horn (sax、fl)、Jimmie Haskell(strings)といったミュージシャンがレコーディングに参加しています。

アルバム全体は爽快ハーモニーが映えるメロウ・フォーキーに、ウエストコースト・サウンドのアクセントを加えた楽曲が目立ちます。

個人的には、爽快ハワイアン・メロウ・フォーキー「Friends」、シングルにもなった爽快メロウ・グルーヴ「Gotta Get Away」、優しいフォーキー・バラード「Sunflower」の3曲がおススメです。

優しい爽快ハーモニーを聴きながら、気分はハワイへ・・・

全曲紹介しときやす。

「Feeling Just The Way I Do (Over You)」
Kapono作。ブルー・スカイが似合う軽快なオープニング。彼ららしい爽快ハーモニーが心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=GSXmoild4jE

「Lifetime Party」
Cecilio作。アコースティックな質感にエレクトリックなアクセントをつけたメロウ・フォーキー。
https://www.youtube.com/watch?v=A2J5k33eOIc

「Sunflower」
Cecilio作。ハワイアン・メロウらしいフォーキー・バラード。優しくしみじみとした語り口はサンセット・モードにぴったりです。
https://www.youtube.com/watch?v=m0auX2FdZ6I

「Lovin' In Your Eyes」
Cecilio作。フォーキー・デュオらしい爽快ハーモニーを満喫できるメロウ・フォーキー。涼しげなフルートもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=CATI8gLckjk

「All In Love Is Fair」
Stevie Wonderの名曲カヴァー。オリジナルは『Innervisions』(1973年)に収録されています。当ブログではG.C.Cameronのカヴァーも紹介済みです。美しくも切ないメロディを彼ららしいハーモニーで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9u2RY9ewgeE

「Gotta Get Away」
Kapono作。シングルにもなった爽快メロウ・グルーヴ。ウエストコースト・サウンド好きの人が気に入りそうなキャッチーな1曲に仕上がっています。バンジョーやスティール・ギターでアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=24iruj29Xbo

「Song For Someone」
Kapono作。しっとりと歌い上げるバラード。抑えたトーンの味わいがいいですね。サックスがムードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Fnmxsbi9Ks4

「Friends」
Kapono作。ハワイらしさという点では、この爽快メロウ・フォーキーが一番かもしれませんね。適度にパーカッシヴな感じも含めて僕好みの1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=gdFft_aQDIY

「Sunshine Love」
Cecilio作。ラストはウエストコースト・ロック調で締め括ってくれます。

Cecilio & Kaponoの過去記事もご参照ください。

『Elua』(1975年)
Elua

『Night Music』(1977年)
ナイト・ミュージック(期間生産限定盤)
posted by ez at 01:30| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月21日

Dexter Story『Bahir』

エチオ・ジャズ路線を推し進めた最新作☆Dexter Story『Bahir』
BAHIR
発表年:2019年
ez的ジャンル:L.A.ジャズ系エチオ・ジャズ
気分は... :エチオピア/東アフリカ探求の旅・・・

今回は新作ジャズ作品からDexter Story『Bahir』です。

Carlos Ninoを中心としたL.A.のミュージシャン集団Build An Arkや、Carlos NinoとのジョイントThe Life Force Trioでの活動でも知られるプロデューサー/コンポーザー/マルチ奏者/シンガーDexter Storyの紹介は、『Seasons』(2013年)、『Wondem』(2015年)に続き3回目となります。

キラー・チューン「Underway (Love Is...)」をはじめ、楽園モードのL.A.ジャズで高い支持を得た1stソロ・アルバム『Seasons』(2013年)。

それに対して、アフロ・ジャズ作品の再発で知られるUKのレーベルSoundwayからリリースされた2ndアルバム『Wondem』(2015年)は、エチオ・ジャズをはじめとする東アフリカのエッセンスが全面に打ち出された内容でファンを驚かせました。

エチオ・ジャズ/東アフリカ路線の背景には、トランぺッターTodd Simonが率いるL.A.エチオ・ジャズ・アンサンブルEthio Caliへの参加があります。Ethio CaliにはKamasi Washingtonも参加していました。

3rdアルバムとなる本作『Bahir』も前作『Wondem』と同じくSoundwayからのリリースであり、前作のエチオピア/東アフリカ路線をさらに推し進めた内容に仕上がっています。

プロデュースはDexter StoryCarlos Nino

Stones Throw期待のヴァイオリン奏者/シンガーSudan ArchivesZap MamaMarie Daulne、L.A.の女性ネオソウル・シンガーJimetta Rose等がフィーチャリングされ、Miguel Atwood-Ferguson(strings)、Randal Fisher(ts、fl)、Alan Lightner(steel pan、per)、Josef Leimberg(tp)、Te'amir Sweeney(ds、per)等のミュージシャンが参加しています。

それ以外に多くのエチオピアのミュージシャンが起用され、本格的なエチオピア/東アフリカ色を強めています。

『Wondem』同様に、エチオ・ジャズ特有のクセのあるグルーヴがフィットするかどうかで好き/嫌いが分かれるかもしれません。しかしながら、『Wondem』以上にエチオ・ジャズを吸収しつつ、Dexterならではのクロスオーヴァー/ハイブリッドな音世界の創造に成功しており、『Wondem』で免疫ができている人には案外聴きやすいかもしれません。

新型エチオ・ジャズ・グルーヴをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Techawit」
アルバムのプロローグ的な小曲。土着的なムードの中に美しさが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=bXI-9yDI8jI

「Bila」
US在住のエチオピアン・ミュージシャンKibrom Birhaneのヴォコーダーをフィーチャー。Zapp/Rogerがエチオ・ジャズしているみたいな面白さがあります。さり気ないですが、スティール・ドラムのアクセントもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=423jqC5MqUw

「Gold」
Sudan Archivesのヴァイオリン/ヴォーカルをフィーチャー。L.A.ネオソウル/R&B×エチオ・ジャズなクロスオーヴァーを楽しめます。意外にキャッチーなダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZPbIHCYUrZo

「Ras」
US在住のエチオピアン・ミュージシャンHaile Supremeをフィーチャー。演歌調ヴォーカルも含めてエチオ・ジャズ特有の音世界が充満しています。
https://www.youtube.com/watch?v=dOT8MSd7k6s

「Mamdooh」
Miguel Atwood-Fergusonによるストリングスが印象的なインスト。アラビックなエッセンスも取り込んでいます。
https://www.youtube.com/watch?v=PvqEzYZVALE

「Buna Be Chow」
Jimetta Roseをフィーチャー。Storyの探求心が生んだエチオ・ジャズを飛び越えたハイブリッド・アフロ・ジャズ。こういうの好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=qQaEDBOKjXA

「Electric Gurage」
エチオピアのGurage民族のダンス音楽をエレクリック調に仕上げたのでこのタイトルになったそうです。レトロなダンサブル感が一蹴回って新しい気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=hjin84yMknw

「Jijiga Jijiya」
Marie Daulne(Zap Mama)とKibrom Birhaneをフィーチャー。これは(エチオピアに隣接する)ソマリアのリズムを使っているのだとか。東アフリカ調のエレクトリック・ソウルといった雰囲気もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=fFBETngQnBI

「Chemin De Fer」
エチオ・ジャズ・ファンクとでも呼びたくなるインスト・チューン。覚醒的なオルガンの響きもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=4amN6E-aAZI

「Desta's Groove」
次曲「Shuruba Song」のPart1的な1分半強のインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=Dh72HUFouvI

「Shuruba Song」
エチオピアの伝説的な女性シンガーHamelmal Abateをフィーチャー。ここではHamelmal Abateの素晴らしい歌声がメインであり、その分、バックのサウンドは控えめになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=4XJs1900Yv4

「Bahir」
エチオピアのエレクトリック・ミュージシャンEndeguena Muluをフィーチャー。エチオピアのエレクトリック・ミュージックとL.A.産エチオ・ジャズのケミストリーを楽しめる1曲に仕上がっています。Randal Fisherのテナー・サックスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=ICcz77eoslI

「Abebaye」
本編のラストは再びMarie Daulne(Zap Mama)をフィーチャー。エチオ・ジャズというよりアイランド・モードのワールド・ミュージックといった雰囲気です。癒されます!
https://www.youtube.com/watch?v=h9oxap7Yp4o

「Wejene Aola」
国内盤CDボーナス・トラック。Kamasi Washingtonをフィーチャーし、Ethio CaliのリーダーTodd Simonも参加しています。本編とは異なる雰囲気のフューチャリスティックなエチオ・ジャズを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JoeP8fnlrq4

ご興味がある方はDexter Storyの過去記事やThe Life Force Trioの作品もチェックを!

『Seasons』(2013年)
Seasons

『Wondem』(2015年)
Wondem

Dwight Trible & The Life Force Trio『Love Is the Answer』(2005年)
Love Is the Answer [2CD] (ZENCD108)

The Life Force Trio『Ima (Living Room Special Japanese Edition) 』(2006年)
IMA (LIVING ROOM SPECIAL JAPANESE EDITION)
posted by ez at 01:40| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月20日

Bob Thompson, His Chorus And Orchestra『Mmm, Nice!』

男女コーラスの映えるジャズ・オーケストラ作品♪Bob Thompson, His Chorus And Orchestra『Mmm, Nice!』
ンー,ナイス!(紙ジャケット仕様)
発表年:1960年
ez的ジャンル:男女コーラス系系ジャズ・オーケストラ
気分は... :ナイス!

Bob Thompson, His Chorus And Orchestra『Mmm, Nice!』(1960年)です。

Bob Thompson(1924-2013年)は、カリフォルニア州生まれのコンポーザー/アレンジャー/オーケストラ・リーダー。

Roger Nichols & The Small Circle Of FriendsHarpers Bizarreといったソフトロック作品のアレンジでも知られる人ですが、『The Sound Of Speed』(1958年)、『Just for Kicks』(1959年)、『Mmm, Nice!』(1960年)、『On the Rocks』(1960年)といった自身のリーダー作も再評価されています。

さて、本作『Mmm, Nice!』(1960年)ですが、全曲に男女コーラスを配したジャズ・オーケストラ作品です。

ヴォーカル・ワークとジャズ・オーケストラ・サウンドを合わせたトータルなサウンド・センスの冴える1枚に仕上がっています。

カフェ・アプレミディのコンピにも収録されたタイトル曲「Mmm, Nice!」が人気ですが、クラブジャズ好きも気に入りそうな「While We're Young」、華やかなスウィンギー「The Song Is You」、ホーン・アレンジが冴え渡る「Hello, Young Lovers」、スリリングな「Playboy」あたりもおススメです。

Thompsonのアレンジャーとしての才が冴え渡る男女コーラス&ジャズ・オーケストラをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Mmm, Nice!」
Bob Thompson作。お色気たっぷりの女性スキャット・コーラスがたまらない、まさにナイス・ラウンジなタイトル曲。カフェ・アプレミディのコンピにも収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=5iJivZs-bkI

「The Song Is You」
Jerome Kern/Oscar Hammerstein II作。リラックスしたスウィンギー・サウンドと華やかな男女コーラスの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=-v51I9mhVmc

「Younger Than Springtime」
Richard Rodgers/Oscar Hammerstein II作。ミュージカル『South Pacific』(1949年)収録曲のカヴァー。スタンダードのジャズ・コーラス・カヴァーといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=AJNwQLzW2QY

「People Will Say We're In Love」
Richard Rodgers/Oscar Hammerstein II作。ミュージカル『Oklahoma!』(1943年)収録曲のカヴァー。スウィンギーな疾走感と華やかな男女コーラスがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=dXttm6cq_8c

「They Can't Take That Away From Me」
George Gershwin/Ira Gershwin作。お色気モードのキュートな女性コーラスが映える1曲。華があります。
https://www.youtube.com/watch?v=yV0CLZo34yM

「While We're Young」
Alec Wilder/Morty Palitz/Bill Engvick作。クラブジャズ好きも気に入るであろう格好良い疾走感がいいですね。男女コーラスに加えてヴァイヴの響きがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=nahxO775wlg

「The Best Thing For You」
Irving Berlin作。Thompsonのアレンジ・センスの冴える楽しげな演奏が女性コーラスを引き立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=Lks5V19jVAE

「Ain't We Got Fun」
Richard A. Whiting/Raymond B. Egan/Gus Kahn作。リラックスした男女ヴォーカルとメリハリの効いたジャズ・オーケストラが一体化しています。
https://www.youtube.com/watch?v=FupOmg4RHYM

「Hello, Young Lovers」
Richard Rodgers/Oscar Hammerstein II作。ホーン・アレンジが冴え渡る1曲。素敵な男女コーラスも含めて1曲の中にミュージカル的な楽しさが詰まっています。
https://www.youtube.com/watch?v=kQnujfU0cpc

「Do It Again」
George Gershwin/Buddy DeSylva作。演奏を少し抑えめにして女性コーラスを際立てています。
https://www.youtube.com/watch?v=sAhmd-eXEh4

「Joie De Vivre」
Bob Thompson作。小気味よいスウィンギー・サウンドを華やかなコーラスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=FUkbOuEEZ9w

「I've Grown Accustomed To Her Face」
Frederick Loewe/Alan Jay Lerner作。ミュージカル『My Fair Lady』(1956年)収録曲のカヴァー。ムーディーな雰囲気です。

「Playboy」
Bob Thompson作。ラストはスリリングなスウィンギー・サウンドでど派手に締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=8hy6pYG-b5w

Bob Thompsonの他作品をチェックを!

『The Sound Of Speed』(1958年)
Sound of Speed

『Just for Kicks』(1959年)
ジャスト・フォー・キックス

『On the Rocks』(1960年)
オン・ザ・ロックス
posted by ez at 02:13| Comment(2) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月19日

Peter Tosh『Legalize It』

挑発的なソロ・デビュー作☆Peter Tosh『Legalize It』
Legalize It
発表年:1976年
ez的ジャンル:闘争系ルーツ・ロック・レゲエ
気分は... :解禁せよ!

レゲエ界の"歩くカミソリ "Peter Toshのソロ・デビュー・アルバム『Legalize It』(1976年)です。

ジャマイカ、キングストンのトレンチタウン生まれのThe Wailersの元メンバーPeter Tosh(1944-1987年)の紹介は、『Equal Rights』(1977年)に続き2回目となります。

Bob MarleyをフロントマンとしてプッシュしたいIslandの社長Chris Blackwellらとの確執からIsland第2弾アルバム『Burnin'』(1973年)を最後にBunny Wailerと共にThe Wailersを脱退したPeter Tosh

そして、ソロ第一弾アルバムとなるのが本作『Legalize It』(1976年)です。

"歩くカミソリ "Peter Toshらしい過激なメッセージを打ち出したデビュー・アルバムに仕上がっています。

そもそも大麻の畑の中でマリファナを吸う姿の写真をジャケに使い、アルバム・タイトルで『解禁せよ』と訴えていること自体かなり挑発的ですよね。

プロデュースはPeter Tosh自身。

レコーディングには盟友Bunny Wailer(back vo)をはじめ、Al Anderson(g)、Donald Kinsey(g)、Aston Barrett(b)、Robbie Shakespeare(b)、Carlton Barrett(ds)、Carlton "Santa" Davis(ds)、Tyrone Downie(key)、Robbie "Ras" Lee(harmonica)、Rita Marley(back vo)、Judy Mowatt(back vo)といったミュージシャンが参加しています。The Wailersメンバーが中心ですね。

過激なメッセージを打ち出したアルバムですが、サウンドは聴きやすく、意外にメロウ・トラックが多かったりします。

ハイライトは何といってもタイトル曲「Legalize It」。それ以外にEric Claptonのカヴァーでも知られる「What'cha Gonna Do?」The Wailers時代のレパートリーのセルフ・カヴァー「No Sympathy」、ラスタ色を前面に打ち出した「Igziabeher (Let Jah Be Praised)」あたりが目立ちますかね。

個人的にはToshらしさを感じる「Burial」、メロウな「Ketchy Shuby」Bob Marley風の「Why Must I Cry」、キャッチーな「Brand New Second Hand」あたりも好きです。

レゲエ・クラシックに相応しい充実の1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Legalize It」
Peter Tosh作。ソロ・アルバムのど頭がスモーキン・アンセムというのがPeter Toshらしいですね。まぁ、歌詞の内容はさておき、純粋にサウンドのみに着目しても少し気だるいToshのヴォーカルとルーツ・ロック・サウンドが醸し出す雰囲気がいいですね。。
https://www.youtube.com/watch?v=j6QkVTx2d88

息子のAndrew Toshをはじめ、Johnny Clarke、UB40、Luciano、Bushmanがカヴァーしています。また、DJ Gruff「Bom Cilomo」でサンプリングされ、Sublime「Legal Dub」、Farruko and Bad Bunny「La Cartera」でリズムが引用されています。
Andrew Tosh「Legalize It」
 https://www.youtube.com/watch?v=vI2KxBGt_OM
Johnny Clarke「Legalize It」
 https://www.youtube.com/watch?v=8bzfzwbBjdo
UB40「Legalize It」
 https://www.youtube.com/watch?v=bOlc71aiA00
Luciano「Legalize It」
 https://www.youtube.com/watch?v=z9cCPjKpX4U
「Legalize It」
 https://www.youtube.com/watch?v=5CPpPBXx1EA
Sublime「Legal Dub」
 https://www.youtube.com/watch?v=jNlq4aCzvUQ
Farruko and Bad Bunny「La Cartera」
 https://www.youtube.com/watch?v=7Upae1stIDg

「Burial」
Peter Tosh/Bunny Wailer作。Bob Marleyとは異なるToshの個性を実感できる1曲。今回久々に聴き直して、バッキングも含めてコレが一番格好良く感じました。
https://www.youtube.com/watch?v=usiaMhUkOkg

Cutty Ranks「Limb by Limb」でフレーズが引用されています。
Cutty Ranks「Limb by Limb」
 https://www.youtube.com/watch?v=tPeCHvAJCEQ

「What'cha Gonna Do?」
Peter Tosh作。リラックスした雰囲気が印象的です。Eric Claptonのカヴァーでご存知の方も多いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=wGpJbD9h-J0

Eric Clapton「What'cha Gonna Do?」
 https://www.youtube.com/watch?v=YFF5PMBVchs

「No Sympathy」
Peter Tosh作。The Wailers時代のレパートリーのセルフ・カヴァー。さらっとしていたThe Wailersヴァージョンと比べてメリハリがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=LwXDm8mbBRs

The Wailers「No Sympathy」
 https://www.youtube.com/watch?v=oDCI1HDbchA

「Why Must I Cry」
Peter Tosh/Bob Marley作。Bob Marleyとの共作曲のせいか、Bob Marley風のメロウな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=0rGo5PkJwpg

「Igziabeher (Let Jah Be Praised)」
Peter Tosh作。ラスタ色を前面に打ち出した1曲。Tyrone Downieの鍵盤が活躍する哀愁モードのレゲエ・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1b-016hJo5s

Bushmanがカヴァーしています。M.sario feat. Monkey Jhayam and Junior Dread「Unica Opcao」でサンプリングされています。
Bushman「Igziabeher 」
 https://www.youtube.com/watch?v=C2zbyP-LamM
M.sario feat. Monkey Jhayam and Junior Dread「Unica Opcao」
 https://www.youtube.com/watch?v=Ypob0yDToBg

「Ketchy Shuby」
Peter Tosh作。メロウ・トラックがお好きな人であればコレがおススメです。真夏の昼寝のBGMにフィットしそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=4tQX7lUEvng

「Till Your Well Runs Dry」
Peter Tosh/Bunny Wailer作。Eric Claptonがカヴァーしていますが、いかにもClaptonがカヴァー・セレクトしそうな楽曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_euoe57iz3k

Eric Claptonのカヴァー以外に、Evidence feat. Krondon「Well Runs Dry」でサンプリングされています。
Eric Clapton「Till Your Well Runs Dry」
 https://www.youtube.com/watch?v=y-iNj5PylA8
Evidence feat. Krondon「Well Runs Dry」
 https://www.youtube.com/watch?v=oZTxOEN8JYo

「Brand New Second Hand」
Peter Tosh作。ラストはThe Wailers時代にもレコーディングしていた楽曲のセルフ・カヴァーで締め括ってくれます。女性バック・コーラス陣も含めてキャッチーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=HPGbAUDhAxg

The Wailersヴァージョンは初期音源集『In the Beginning』で聴くことができます。また、Bushmanがカヴァーしています。
The Wailers「Brand New Second Hand」
 https://www.youtube.com/watch?v=bhlqLUGVzr0
Bushman「Brand New Second Hand」
 https://www.youtube.com/watch?v=LeF7EpagNtU

Peter Toshの他作品もチェックを!

『Equal Rights』(1977年)
Equal Rights

『Bush Doctor』(1978年)
Bush Doctor

『Mystic Man』(1979年)
Mystic Man

『Wanted Dread & Alive』(1981年)
ウォンテッド・ドレッド・アンド・アライヴ

『Mama Africa』(1984年)
Mama Africa

『No Nuclear War』(1987年)
No Nuclear War
posted by ez at 01:51| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月18日

The Deele『Eyes Of A Stranger』

Babyface、L.A. Reidが在籍☆The Deele『Eyes Of A Stranger』
Eyes of a Stranger
発表年:1987年
ez的ジャンル:Babyface/L.A. Reid系ソウル/ファンク
気分は... :置き土産...

今回はBabyfaceL.A. Reidが在籍していたソウル/ファンク・ユニットThe Deeleの3rdアルバム『Eyes Of A Stranger』(1987年)です。

The Deeleは1981年オハイオ州シンシナティで結成されたソウル/ファンク・ユニット。

オリジナル・メンバーはKenny "Babyface" Edmonds(key、g、vo)、Antonio "L.A." Reid(ds)、Darnell "Dee" Bristol(vo)、Carlos "Satin" Greene(vo)、Kevin "Kayo" Roberson(b)、Stanley "Stick" Burke(g)、Steve "Tuck" Walters(g、vo)。

デビュー前にSteve "Tuck" Waltersが脱退し、残りの6名でデビュー・アルバム『Street Beat』(1983年)をSolarからリリースします。当時Midnight StarのメンバーであったReggie Callowayがプロデュースした同作はUS R&Bアルバム・チャート第9位となり、同作からのシングル「Body Talk」はUS R&Bチャート第3位のヒットとなりました。

その後Stanley "Stick" Burkeが脱退し、5名体制で2ndアルバム『Material Thangz』(1985年)をSolarからリリース。 L.A. Reidがプロデュースを手掛け、Babyfaceが全曲のソングライティングを手掛けました(共作含む)。

そして、1987年にグループ最大のヒット作となった3rdアルバムとなる本作『Eyes Of A Stranger』Solarからリリース。US R&Bアルバム・チャート第5位となった本作はゴールド・ディスクに輝き、「Two Occasions」「Shoot 'Em up Movies」という2曲のUS R&BチャートTop10シングルが生まれています。特に「Two Occasions」はUSシングル・チャートでもTop10入りする大ヒットとなりました。

本作を置き土産にL.A. ReidBabyfaceはグループを脱退し、LaFace Recordsを設立します。

さらにKayoも脱退し、残ったDarnell "Dee" Bristol、Carlos "Satin" Greeneの2人で4thアルバム『An Invitation to Love』(1993年)をリリース。これがグループのラスト・アルバムとなりました。その後、2007年にL.A. ReidBabyface以外のメンバーでリユニオンし、アルバムをリリースしています。

プロデュースはBabyface/L.A. Reid

ヒットした「Two Occasions」「Shoot 'Em up Movies」という2曲のバラードが目立ちますが、アルバム全体としては1stシングル「Can-U-Dance」、エレクリック・ファンク「She Wanted」、ミネアポリス・ファンク調の「Hip Chic」「So Many Thangz」といったダンサブル・チューンが目立ちます。メロディアスなミディアム「Let No One Separate Us」も好きです。

Babyface/L.A. Reidのグループへの置き土産を満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Two Occasions」
Kenny "Babyface" Edmonds/Darnell "Dee" Bristol/Sid Johnson作。アルバムからの2ndシングル。前述のようにUSシングル・チャート第10位、同R&Bシングル・チャート第4位となったヒット曲。後のBabyfaceの活躍を予感させる美メロ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=6vr9a46ZZ18

Kotch、Jay-Rがカヴァーしています。Beat Master Clay D & The Get Funky Crew「I Love You」、Next「I Still Love You」、Simone Hines「Yeah! Yeah! Yeah! (Stevie J. Remix)」、Mariah Carey feat. Jadakiss & Styles P「We Belong Together (Remix)」、The Game「One Night」、Charlie Manhattan「Two Occasions」、Plies feat. Ashanti「Want It, Need It」、The Dayton Family「That Ain't Yo Bitch」等のサンプリング・ソースとなっています。
Kotch「Two Occasions」
https://www.youtube.com/watch?v=8abLQah-E68
「Two Occasions」
 https://www.youtube.com/watch?v=Vm3LqoAfwv4
Beat Master Clay D & The Get Funky Crew「I Love You」
 https://www.youtube.com/watch?v=y2UZJlRSW-M
Charlie Manhattan「Two Occasions」
 https://www.youtube.com/watch?v=KvA04H4i5J0
Plies feat. Ashanti「Want It, Need It」
 https://www.youtube.com/watch?v=z_3CBxxku10

「Shoot 'Em up Movies」
Kenny Nolan作。アルバムからの3rdシングル。US R&Bシングル・チャート第10位となりました。さすがKenny Nolan作と思わせる素敵なバラードです。ヴォーカル・ワークもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=JJHLqbsfjds

Mo B. Dickがカヴァーしています。Kwest Tha Madd Lad「I Met My Baby at V.I.M.」、MF DOOM「Red & Gold」、Camp Lo feat. Tyler Woods「Gotcha」、Knxwledge. 「Tkealilsip[WTT]_」等のサンプリング・ソースとなっています。
Mo B. Dick「Shoot 'Em up Movies」
 https://www.youtube.com/watch?v=ifpLcYJ970w
MF DOOM「Red & Gold」
 https://www.youtube.com/watch?v=60uP9kG2rZo
Camp Lo feat. Tyler Woods「Gotcha」
 https://www.youtube.com/watch?v=ymbGGcgdqtY
Knxwledge.「Tkealilsip[WTT]_」
 https://www.youtube.com/watch?v=Ky88zkoxzUk

「Let No One Separate Us」
Darnell "Dee" Bristol, Antonio "L.A." Reid, Kenny "Babyface" Edmonds作。メロディアスなミディアム。さり気ないですが、このグループの魅力を実感できる1曲に仕上がっていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=WHAoCZ6RWQI

「Eyes of a Stranger」
Daryl Simmons/Carlos "Satin" Greene作。タイトル曲はジャケのイメージそのままなセクシー・ダンサブル・チューン。甘く危険な香りが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=GSkwdYxnNAY

「Can-U-Dance」
Carlos "Satin" Greene/Antonio "L.A." Reid/Dwain Mitchell作。アルバムからの1stシングル。セクシー・モードのダンサブル・チューン。ヒットはしませんでしたが、なかなかキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=fjTXC3AV2zY

「She Wanted」
Darnell "Dee" Bristol/Kevin "Kayo" Roberson/Antonio "L.A." Reid作。ある意味Solarらしいエレクリック・ファンク。個人的にはかなり好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=bBAddlJZoPs

「Hip Chic」
Carlos "Satin" Greene/Les Collier/Darnell "Dee" Bristol/Antonio "L.A." Reid/Kevin "Kayo" Roberson作。ミネアポリス・ファンク調のキャッチーなダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=XflA-2ET8lQ

「So Many Thangz」
Darnell "Dee" Bristol/Kenny "Babyface" Edmonds/Daryl Simmons作。ミネアポリス・ファンク調のセクシー・ダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=T7_0GpcG2SU

「Eyes of a Stranger (Reprise)」
Daryl Simmons/Carlos "Satin" Greene作。タイトル曲のリプライズでアルバムは幕を閉じます。

『Street Beat』(1983年)
deele street beat.jpg

『Material Thangz』(1985年)
Material Thangz
posted by ez at 03:17| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする