2008年08月20日

Herbie Hancock『Maiden Voyage』

Hancockのキャリアを代表する新主流派ジャズの名盤☆Herbie Hancock『Maiden Voyage』
処女航海
録音年:1965年
ez的ジャンル:新主流派ジャズ
気分は... :希望を信じて大海を冒険しよう!

五輪男子サッカー準決勝「ブラジル対アルゼンチン」は興奮しましたね。
オーバーエージの機能度合いも含めて、チームの完成度という点でアルゼンチンが上回っていましたね。アグエロ、メッシというWエースに、ゲームのタクトを振るベテランのリケルメ、中盤の守備の要マスチェラーノ...これぞ世界のサッカーですな。ナイジェリアとの決勝が楽しみですね!

スーパー・ピアニストHerbie Hancockの5回目の紹介です。

『Speak Like A Child』(1968年)、『Sunlight』(1978年)、『Inventions And Dimensions』(1963年)、『Thrust』(1974年)に続き紹介するのは、Hancockのキャリアを代表する名盤『Maiden Voyage』(1965年)です。

初期のリーダー作では、『Inventions And Dimensions』
『Empyrean Isles』『Speak Like A Child』あたりを好んで聴くのですが、代表作となるとやはりstrong>『Maiden Voyage』を挙げるかもしれませんね。

ファンキー・ジャズからの脱却を図った新主流派ジャズの代表作として有名なアルバムですね。モダンでエレガントな響きが実に印象的です。また、香水メーカーのTVCM用に作曲されたタイトル曲を中心に"海"をテーマにした5つ楽曲から構成されるコンセプト・アルバムという点も非常に興味深いです(全てHancockのオリジナル曲)。

メンバーはHerbie Hancock(p)、Freddie Hubbard(tp)、George Coleman(ts) 、Ron Carter(b)、Tony Williams(ds)という布陣。前作『Empyrean Isles』のメンバーにGeorge Colemanが加わったかたちです。というより師匠Miles DavisのグループのメンバーにFreddie Hubbardが加わったという説明の方がわかりやすいですかね。

Hancockのコンセプトを各プレイヤーが見事な演奏で具現化しています。個人的に注目すべきはColemanですね。Hancock、Williamsら他メンバーとの確執でMilesのグループを追い出されるColemanですが、ここでは人間関係の悪化が嘘のように素晴らしい演奏を聴かせてくれます。

さぁ、みんな大海を冒険しよう!
不安もあるけど、希望を信じて...

全曲紹介しときやす。

「Maiden Voyage」
超有名なタイトル曲ですね。処女航海で大海へ悠然と出て行く船の様子を見事に表現したエレガントな演奏に吸い込まれてしまいます。抑制の効いたColeman、Hubbard、Hancockのソロも実に知的です。単に落ち着いているというだけではなく、静かなる興奮のようなものまで伝わってくるのがグッド!

この曲のHancock自身の演奏で言えば、以前に紹介したBobby Hutcherson『Happenings』での演奏も相当素晴らしいですよね。聴き比べるのも楽しいと思います。

名曲だけに数多くのアーティストがカヴァーしていますね。Brian Auger & The TrinityPucho & His Latin Soul Brothers、笠井紀美子(Hancockとの共演)、Kellee Patterson、DJ KAWASAKI(なんとハウス・カヴァー)、Carl Anderson(アーバン・ソウルな「処女航海」)のカヴァーが僕のオススメ!

「The Eye Of The Hurricane」
静かなる旅立ちから一変、ハリケーンで大荒れの海を表現した曲(大荒れというほど乱暴な演奏ではありませんが)。V.S.O.P.クインテットのレパートリーとしてもお馴染みの曲ですね。Tony Williams/Ron Carterのkカッチョ良いリズム隊にリードされて、Coleman、Hubbard、Hancockがエキサイティングなソロを聴かせてくれます。特にHubbardがいい感じ!

「Little One」
大海に取り残された孤独感を描いた1曲。Hubbard/Colemanによる美しいテーマに続く、Colemanの激シブのテナー・ソロが好きです。Hancockのモダンに響き渡るピアノ・タッチにもうっとりです。そうそうCarterのベース・ソロも忘れちゃいけませんね。

この曲は、師匠Miles Davisのヴァージョン(アルバム『E.S.P』収録)の方が先でしたね。

「Survival Of The Fittest」
大海の生命たちのサバイバル(適者生存)をテーマにしたもの。フリー・ジャズ感覚の演奏を堪能できます。暴れまくるTony Williamsのドラム、音空間を駆け巡るHubbardのトランペットが印象的です。

「Dolphin Dance」
タイトル曲と並ぶ有名曲ですね。船の傍らで泳ぐイルカの群をテーマにした曲ですスタンダードの貫禄充分の名曲だと思います。すっきりと品のある演奏が実にいいですね。サンプリング定番ネタとして有名なAhmad Jamalのカヴァーは、若いリスナーにはオリジナル以上の人気かもしれませんね。Bill Evansのカヴァー(『I Will Say Goodbye』収録)も僕のお気に入りです。

五輪の野球はビミョーですね。
明日の米国戦に勝ってキューバと対戦すべきか、負けて韓国と対戦すべきか?
posted by ez at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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