2008年08月26日

Marlena Shaw『Sweet Beginnings』

ジャズとソウルの世界を自由に行き来する女性ヴォーカル☆Marlena Shaw『Sweet Beginnings』
スウィート・ビギニングス
発表年:1977年
ez的ジャンル:クロスオーヴァー・ジャズ/ソウル系女性ヴォーカル
気分は... :女性は強し!

最近、周囲で女性の強さを実感する出来事が多い。

女性の方が"生きる"ということに対して、前向きかつ現実的なんでしょうな。
北京五輪を見ても、日本は圧倒的に女子選手の活躍が目立ったしね!

今日はそんな女性像とピッタリと符合するシンガーMarlena Shawの紹介です。
Marlena Shawの紹介は『Who Is This Bitch, Anyway?』(1974年)に続き2回目となります。

今回は『Sweet Beginnings』(1977年)をセレクト。

前回紹介した『Who Is This Bitch, Anyway?』のジャケにおけるアフリカの女王のようなMarlenaの堂々とした表情は、前述の"強い女性"像そのものという感じですよね。

『Who Is This Bitch, Anyway?』は最も好きな70年代女性ヴォーカル・アルバムの1枚ですが、本作『Sweet Beginnings』『Who Is This Bitch, Anyway?』と並ぶMarlenaの代表作であり、素晴らしい内容です。

Marlena Shawの最大の魅力は、ジャズとソウルの世界を自由に行き来するヴォーカルだと思いますが、本作でも魅惑のヴォーカルを存分に堪能できます。

曲調も、本格派ヴォーカル・チューンあり、軽快なディスコ・チューンあり、メロウ・グルーヴあり、ブラジリアン・フレイヴァーあり、ビッグ・バンド風あり...と実にバラエティに富んでいます。

プロデュースはBert de Coteaux。主な参加メンバーは、Jay Graydon(g)、Greg Poree(g)、Jerry Peters(key)、James Gadson(ds)、David Shields(b)、James Jamison(b)、Bob Zimmitti(per)、Eddie Brown(congas)といった顔ぶれです。

ジャズ・ファンも、ソウル・ファンも、フリー・ソウル好きも、聴く人の嗜好に合わせていろいろな楽しみ方ができるアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Pictures And Memories」
オープニングは軽快なアップ・チューン。こういったディスコ・チューンも難なくこなしてしまうあたり柔軟性がいいですね。

「Yu-Ma 〜 Go Away Little Boy」
LPでは「Yu-Ma」と「Go Away Little Boy」で独立した2曲となっていますが、CDでは2曲1組となっています。「Yu-Ma」は「Go Away Little Boy」(Carole King/Gerry Goffin作品のカヴァー)のイントロダクションとしてMarlenaが加えたものであり、この流れの方が自然でしょうね。

R&Bチャート第21位となったこの曲は彼女の最大のヒットでもあります。語りかけるように歌うヴォーカルが実にリアルかつ感動的でいいですね!ジャズとソウルを自由に行き来するMarlena Shawのシンガーとしての魅力を堪能できます。「Yu-Ma」のイントロはAvalanches「Two Hearts in 3/4 Time」でサンプリングされています。

「The Writing's On The Wall」
ホーン隊を中心としたファンキーなバックに合わせてソウルフルでパンチのあるヴォーカルを聴かせてくれます。中身はメッセージ・ソングです。

「Walk Softly」
Van MaCoy作品ということでディスコ・チューンと思いきや...しみじみとしたバラッド。美しいストリングスがいいですね。

「Sweet Beginnings」
タイトル曲はLeon Ware作品。個人的には一番のお気に入り曲です。Leon Ware作品らしいグルーヴィーなメロウ・チューンに仕上がっています。まさに"甘い恋の始まり"といった雰囲気ですね。セクシーなMarlenaのヴォーカルもサイコー!の一言。

「Look At Me,Look At You (We're Flying)」
フリーソウルのコンピにも収録されている人気曲。この曲狙いで本作を購入する方も多いのでは?ブラジリアン・フレイヴァーの爽快なメロウ・チューンに仕上がっています。ジャズとソウルがうまく融合している感じが魅力ですね。

「No Deposit,No Return」
Marlena Shawのオリジナル。ヴォーカル、演奏共に軽やかなリラックス感があっていいですね。

「Johnny」
エレピのメロウな音色と共にジワジワと盛り上がっていきます。

「I Think I'll Tell Him」
Thom Bell/Linda Creed作品。ジャズ・アルバムらしいビッグ・バンド風のバックがいいですね。

他の作品で言えば、「Rhythm of Love」「I'm Back for More」収録の『Acting Up』(1978年)、ディスコ・チューン「Touch Me in the Morning」収録の『Take a Bite』(1979年)あたりは未入手なので、ぜひゲットしたいですね。
posted by ez at 14:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>Van MaCoy作品ということでディスコ・チューンと思いきや、

“Walk Softly”は、けっこういろんな人が唄ってますよ。
やっぱりVan McCoyって知名度は高いけど、“Hustle”しか知られてないんでしょうね。60年代〜70年代初めの仕事についてはほとんど知られてないかも、ですね。
Posted by Masato at 2008年08月27日 11:08
☆Masatoさん

ありがとうございます。

> Van McCoyって知名度は高いけど、“Hustle”しか知られてないんでしょうね。
> 60年代〜70年代初めの仕事についてはほとんど知られてないかも、ですね。

そうでしょうね。
Van McCoyを聴く人の興味は、「Hustle」やディスコ・ミュージックであって、
アーティストVan McCoyではないのかもしれませんね。
僕も「Hustle」欲しさに『Disco Baby』を購入しておしまいという感じです。
Posted by ez at 2008年08月27日 11:53
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