2009年01月16日

Radiohead『The Bends』

スケール感が大きくなった名作2nd☆Radiohead『The Bends』
ザ・ベンズ
発表年:1995年
ez的ジャンル:センシティブ系オルタナ・ロック
気分は... :美しく、ピュアで、繊細な...

今日はRadioheadの2ndアルバム『The Bends』(1995年)の紹介です。

Radioheadを紹介するのは、『OK Computer』(1997年)、『Kid A』(2000年)に続き3回目になります。

現在のロック・シーンで最も若者に影響力を持つバンドの1つとなったRadioheadですが、個人的には今日紹介する2nd『The Bends』と3rd『OK Computer』の2枚が一番好きですね。

僕の場合、3rd『OK Computer』Radioheadに出会い、そこから1st『Pablo Honey』(1993年)、2nd『The Bends』(1995年)へ遡っていったパターンです。

『OK Computer』は、僕の中ではPrimal Scream『Screamadelica』(1991年)と並び、90年代UKロックの頂点いう位置づけです。

『Kid A』以降のポストロック/エレクトロニカ的アプローチも悪くはありませんが、Thom Yorke(vo、g、p)、Jonny Greenwood(g、key、syn)、Colin Greenwood(b)、 Ed O'Brien(g、vo)、Phil Selway(ds)というメンバー5名の顔が見えるロック・バンド的なRadioheadが好きですね。

その意味で本作『The Bends』は、『OK Computer』への助走的な作品であり、ロック・バンドRadioheadの魅力が詰まっています。

1st『Pablo Honey』は名曲「Creep」が収録されているものの、まだまだRadiohead本来のサウンドは聴かれず、初々しい印象の残る作品でした。それに対して、2nd『The Bends』は格段にバンドが成長していることがわかります。

本作では、初期XTC、The Stone Roses等を手掛けたことで知られるJohn Leckieをプロデューサーに起用しています。また、その後第6のメンバーとしてグループと蜜月関係にあるプロデューサー/エンジニアのNigel Godrichの初参加した作品も本作です。

とにかくいい楽曲が揃っていますよね。ロックシーンに与えたインパクトという点では『OK Computer』に及びませんが、アルバムの完成度という点ではひけをとらない内容だと思います。

夢や希望を抱くことが難しいこんな世の中だからこそ、Radioheadの美しく、ピュアで繊細で壊れやすいサウンドが心の奥にまで響き渡るのかもしれません。

全曲紹介しときやす。

「Planet Telex」
このオープニング曲は「High and Dry」との両A面でシングルにもなりました。エフェクトのかかったスケール感の大きなサウンドが印象的ですね。『Pablo Honey』からの成長が明らかに窺えるRadioheadらしい仕上がりです。『OK Computer』以降を予感させてくれます。
http://jp.youtube.com/watch?v=PXyrCRd1ikw

「The Bends」
タイトル曲は『Pablo Honey』からの流れを汲む抜けのいいギター・ロック。こういったストレートな演奏でも前作より自信と余裕に満ちているのがいいですね。

「High and Dry」
「Planet Telex」との両A面でシングルになりました。元々『Pablo Honey』のセッションの時にレコーディングされていたものにリミックスを施して収録しています。ソングライティング、ヴォーカル、演奏全てが完璧な繊細で美しく、純度の高いRadioheadらしい名曲ですね。本曲から次の「Fake Plastic Trees」へと続く流れはアルバムのハイライトなのでは?
http://jp.youtube.com/watch?v=PwlBDEDadBs&feature=related

「Fake Plastic Trees」
この曲が収録されているという一点のみで本作は名盤だと思います。勿論アルバムで一番好きです。普通に生きることが難しい、歪んで狂った世の中だからこそ、この曲のように美しく、ピュアで、虚しいRadioheadの世界観が多くの若者に支持されているのだと思います。

もし、思春期に聴いていたならば人生を変える1曲になっていたかもしれませんね。「No Surprises」『OK Computer』収録)と一緒に聴くと、一気に胸が込み上げてきて涙が止まらなくなりそうです。永遠の名曲!
http://jp.youtube.com/watch?v=HeowFbvpu0U&feature=related

「Bones」
淡々とした展開ながらも、徐々に高揚してくるロック・チューン。イントロのJonny Greenwoodによるトレモロも印象的です。

「(Nice Dream)」
この曲も素晴らしい!ワルツ調のメランコリックなアコースティック・チューン。Thom Yorkeのヴォーカルには、この美しい哀愁サウンドがピッタリですね。後半の激しくノイジーな展開もグッド!
http://jp.youtube.com/watch?v=2vHByVGhmcc

「Just」
スリリングでハードなギター・ロック。Jonny Greenwoodのギターが冴え渡ります。ロックしているRadioheadがお好きな人向き。
http://jp.youtube.com/watch?v=R5X7HKxpiQA&feature=related

UKのDJ/プロデューサーMark Ronsonがダンサブルなカヴァー・バージョンをリリースしています(アルバム『Exit Music: Songs for Radio Heads』収録)。
http://jp.youtube.com/watch?v=fxu5CUPRU-U

「My Iron Lung」
繊細なThom Yorkeのヴォーカルと歪んだへヴィなギター・サウンドのギャップの大きさが魅力ですな。

「Bullet Proof... I Wish I Was」
穏やかさと虚しさが同居する美しく儚い1曲。Pink Floydのフォーキー・チューンあたりと同じ雰囲気ですね。

「Black Star」
Nigel GodrichがRadioheadを手掛けた初作品。Radioheadらしいメロディを生かしたへヴィなギター・サウンドに仕上がっています。なかなかグッとくる1曲です。
http://jp.youtube.com/watch?v=QfzV-oHgRxU&feature=related

「Sulk」
イントロのポストロック的な感じが好きです。ジャズ・テイストのドラムが印象的ですね。後半の盛り上がりもなかなか。

「Street Spirit (Fade Out) 」
ラストは全英チャート第5位のヒットとなったシングル曲。ライブのアンコール曲としてもお馴染みの1曲ですね。淡々とした哀愁感がRadioheadらしいですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=nPX3u0XJzKM&feature=related

国内盤には「How Can You Be Sure」、「Killer Cars」という2曲のボーナス・トラックが収録されています。
posted by ez at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック