2009年06月02日

Roy Ayers Ubiquity『He's Coming』

歓喜の初CD化!レア・グルーヴ・ファンは必聴の1枚☆Roy Ayers Ubiquity『He's Coming』
He's Coming
発表年:1972年
ez的ジャンル:ミステリアス&スピリチュアル系ブラック・グルーヴ
気分は... :ようやく全編通しで聴けた!

みんな大好き!ヴァイヴ奏者Roy Ayersの2回目の登場です。

『Vibrations』(1976年)に続いて紹介するのは、『He's Coming』(1972年)です。

本作『He's Coming』はUbiquity名義での第一作であると同時に、名作の呼び声が高い作品でしたが、なかなかCD化されず、長年CD化待ち望まれた1枚でした。

そんな入手困難な作品のCD化が遂に実現!
多くのファンが手頃な価格で本作をゲットでき、歓喜の雄叫びを上げているのでは?

僕も即CDをゲットし、ようやく初めて全編通しで聴くことができました。
名曲「We Live in Brooklyn Baby」が素晴らしいのは勿論のこと、評判通りの捨て曲ナシの充実作でした。全体的にはミステリアス&スピリチュアルなブラック・グルーヴといった印象ですね。

メンバーは、Roy Ayers(vib、org、vo)、Harry Whitaker(el-p、org、vo)、Sonny Fortune(ss、fl)、Bob Fusco(g)、Sam Brown(g)、John Williams(b)、Ron Carter(b)、Billy Cobham(ds、per)、David Lee, Jr.(ds)、Jumma Santos(conga)、Carol Smiley(back vo)、Gloria Jones(back vo)、Victoria Hospedale(back vo)、Selwart Clarke(strings)という布陣です。Roy Ayers以外では「We Live in Brooklyn Baby」の作者でもあるHarry Whitakerの貢献が大きいですね。

ブラックネスに充ちたジャケも秀逸ですね。
Hip-Hopファンは本作ジャケをモチーフにしたSmif-N-Wessun『Dah Shinin'』(1995年)のジャケと並べて眺めたいですよね。

Smif-N-Wessun『Dah Shinin'』(1995年)
ダ・シャイニン

未入手のレア・グルーヴ・ファンは即ゲットして、名作を存分に堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「He's a Superstar」
クールなグルーヴ感がカッコ良いジャズ・ファンク。エレクトリック・マイルスにも通じる覚醒感があります。内に秘めたファンクネスって感じがグッド!DJ Shadow「Hindsight」でサンプリングされています。

DJ Shadow「Hindsight」
 http://www.youtube.com/watch?v=a-KwXqUyYmM

「He Ain't Heavy He's My Brother」
The Hollies、1969年のヒット・シングルをカヴァー。ヴァイヴ、エレピ、フルートが織り成す、少しミステリアスなメロウ・ワールドが心地よいですね。

The Hollies「He Ain't Heavy He's My Brother」
 http://www.youtube.com/watch?v=C1KtScrqtbc

「Ain't Got Time」
Royのポエトリー・リーディングに近いヴォーカルが印象的なメロウ・グルーヴ。アングラ・ジャジーHip-Hop好きの若いリスナーの方が聴くと、かなりグッとくるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=G-3-M9b7sX0

Pete Rock & C.L. Smooth「Carmel City」、Showbiz & A.G.「Hard To Kill」でサンプリングされています。

Pete Rock & C.L. Smooth「Carmel City」
 http://www.youtube.com/watch?v=dy8mu2_RbzA
Showbiz & A.G.「Hard To Kill」
 http://www.youtube.com/watch?v=A4BDb0ZoU1A

「I Don't Know How to Love Him」
ミュージカル『Jesus Christ Superstar』の挿入歌であり、Yvonne Elliman、Helen Reddy等多くのアーティストがカヴァーしています。ここではメロウ・ヴァイヴが響き渡るバラードで聴かせてくれます。

本作とは全く関係ありませんが、英オーディション番組『Britain's Got Talent』への出場で一躍時の人となった48歳のオバちゃんSusan Boyleさんが、若かりし頃に本曲を歌う映像をYouTubeで見つけたので紹介しておきます(笑)
Susan Boyle「I Don't Know How to Love Him」(1984年)
 http://www.youtube.com/watch?v=paHUToGP518

「He's Coming」
タイトル曲はラテン・テイストのオルガン・グルーヴ!Jimmy Smith『Root Down』あたりと一緒に聴きたくなります!Sonny Fortuneのフルート&サックスも盛り上げてくれます!

「We Live in Brooklyn Baby」
本作のハイライト。ミステリアス&スピリチュアルなブラック・グルーヴ。いつ聴いても心の奥まで入り込んでくる名曲ですね。本曲のみRon Carterがベースを弾いています。サンプリング・ネタとして大人気なのも頷けます!というか終盤の展開はHip-Hopの原型みたいな感じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ltcLQMz1myY

本曲をサンプリングした曲として、Blackmoon「Reality」、Chi-Ali「Age Ain't Nothin' But a #」、Digable Planets feat. Guru「Borough Check」、Galliano「Power And Glory」、Mos Def「Brooklyn」、Smif-N-Wessun「Home Sweet Home」、RBX「Our Time Is Now」等があります。

Blackmoon「Reality」
 http://www.youtube.com/watch?v=PbbZg--VwS0
Chi-Ali「Age Ain't Nothin' But a #」
 http://www.youtube.com/watch?v=cBYkWnHSA98
Digable Planets feat. Guru「Borough Check」
 http://www.youtube.com/watch?v=obOIA-zo1SI
Galliano「Power And Glory」
 http://www.youtube.com/watch?v=flUbQZOtq6E
Mos Def「Brooklyn」
 http://www.youtube.com/watch?v=ASLrnWoDEZI
Smif-N-Wessun「Home Sweet Home」
 http://www.youtube.com/watch?v=SWJ_LUbsAiQ
RBX「Our Time Is Now」
 http://www.youtube.com/watch?v=yne43PSd3v0

「Sweet Butterfly of Love」
Sandy Hewittによる女性ヴォーカルをフィーチャーしたスピリチュアル・チューン。深遠な雰囲気が印象的です。

「Sweet Tears」
Roy Ayers自身が参加したNuyorican Soulによるカヴァーでもお馴染みの1曲。クールな展開ながらもジワジワ高揚してくる不思議な魅力を持っていますね。
http://www.youtube.com/watch?v=EZiPitqcFfM

Nuyorican Soul「Sweet Tears」
 http://www.youtube.com/watch?v=MYyczmhdFJE

また、MoodymanがリミックスしたNorma Jean Bell「I'm The Baddest Bitch (Moodyman Main Mix)」も本曲ネタです。

Norma Jean Bell「I'm The Baddest Bitch (Moodyman Main Mix)」
 http://www.youtube.com/watch?v=zf51XwAngrg

「Fire Weaver」
ラストはストリングスも加わったジャズ・ファンク・チューン。ヴァイヴの鳴り具合も軽やかです!今年惜しくも逝去したサックス奏者David "Fathead" Newmanがカヴァーしています。
http://www.youtube.com/watch?v=cpFbLFLnEek

スピリチュアル・ジャズ/ファンク好きの方は、本作でも大活躍のHarry Whitakerによる『Black Renaissance』(1976年)もどうぞ!
Black Renaissance
Black Renaissance
posted by ez at 01:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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