2006年01月23日

King Crimson『In The Court Of The Crimson King』

プログレ・ロックの幕開けとなった名盤☆King Crimson『In The Court Of The Crimson King』
In the Court of the Crimson King
発表年:1969年
ez的ジャンル:プログレ・ロックの記念碑的アルバム
気分は... :怖いよ〜でも美し〜い!

とうとうプログレ・アルバムを紹介します。

若い音楽ファンの方には馴染みが少ないかもしれないので、簡単に説明すると、プログレとはプログレッシブ(先進的な)・ロックの略デス。具体的には、ロックとジャズ、クラシック、現代音楽を融合したサウンドで、知的で芸術的な音楽性を追求した1960年代後半から1970年代にかけて流行った音楽スタイルのことっす。代表的なバンドとして、King Crimson、Pink Floyd、Yes、Emerson, Lake & Palmerの4グループを挙げることができマス。

高校生の頃はかなりプログレにハマっていた。リアルタイムで聴くにはそろそろブームは下降気味であったが、後追いで上記4グループのアルバムを聴いたものだ。その中でも、King Crimson『In The Court Of The Crimson King』(1969年)、Pink Floyd『Dark Side of the Moon』(1973年)、Yes『Close To The Edge』(1972年)の3枚は、当時かなりの衝撃を受けたし、後追いで聴いていたにも関わらず、まさに先進的な音楽だと感じていたかもね!

このうち一番聴いていたアルバムはPink Floyd『Dark Side of the Moon』なんだけど、少しヤバすぎるアルバムなので、まずはKing Crimson『In The Court Of The Crimson King』を紹介します。

King Crimson『In The Court Of The Crimson King』はプログレ・ブームの幕開けとなったアルバムだ。日本では後期Beatlesの大傑作『Abbey Road』を全英チャート第1位の座から引きずり降ろしたアルバムという説明を多く見かけるけど、僕が知っている限りでは、それは事実誤認だ。僕も後追いで調べたので100%の確信を持って言えないが、多分5位あたりが最高位だと思いマス。

それでも、デビューしたばかりの無名新人バンドのヒット狙いではない先鋭的なアルバムが、いきなりチャートの上位に入ったことは当時驚きだったのではないかと推察しマス。そもそも、こんな醜く怖いジャケットのアルバムが売れるとは思わないもんねっ!

メンバーは、Robert Fripp(g)、Greg Lake(b、vo)、Michael Giles(ds)、Ian McDonald(key)、Peter Sinfield(words)の5人。中でもPeter Sinfieldという作詞専門のメンバーがいたあたりが異色だし、コンセプチュアルなアルバム作りを目指していた証だと思いマス。リーダーのRobert Frippのワンマン・バンドのイメージが強いけど、このアルバムではIan McDonaldの大活躍が目立ちマス。彼はこの1作のみで脱退してしまいましたが...

全曲紹介しときやす。

「21st Century Schizoid Man (Including Mirrors)」
「21世紀の精神異常者」と題されたオープニング曲。まさにアルバム・ジャケットのようなインパクトを持った衝撃のナンバー。とってもへヴィーな前半からはジャズ的インプロビゼーションが続く中盤のスリリングな展開は迫力満点デス。一時期トヨタのCMでも使われていましたよね!

「I Talk To The Wind」
「21st Century Schizoid Man」と対極を成すクラシック・テイストの美しく幻想的なナンバー。Ian McDonaldのフルートとGreg Lakeの翳りのあるボーカルがイイっすね。

「Epitaph (Including March For No Reason/Tomorrow And Tomorrow)」
「墓碑銘」と題された重厚感のある名曲。メロトロンのメランコリックなフレーズに思わず心奪われてしまいマス。このやり切れない悲しさは何なのかね?

ちなみにメロトロンとは、各鍵盤にそれぞれ一つのテープと再生ヘッドがついた鍵盤楽器で、これ1台でオーケストラのようなサウンドを作りだせマス。多くのプログレ・バンドがメロトロンを使っていまシタ。Beatlesの名曲「Strawberry Fields Forever」もメロトロンを使っていマス。

「Moonchild (Including The Dream/The Illusion)」
12分超の大作??美しいバラードの前半以降は、現代音楽を取り入れているのか、あまりにプログレシッブで僕には全く理解不能デス

「The Court Of The Crimson Song (Including The Return Of The Fire Witch/The Dance Of The Puppets)」
アルバムの最後を飾るタイトル曲。この曲こそ、プログレとは何ぞや?という疑問に対する一発回答だと思いマス。「Epitaph」同様にメロトロンが威力を発揮しまくりマス。スケールの大きさ、叙情的な美しさ、何とも言えない物悲しさ...プログレの魅力がこの1曲に凝縮されているような気がしマス。

今回、聴いて思ったけど、メロトロンって何でこんなに魅力的なのかね!シンセじゃこのカンジは再現できないもんね!

彼らの他のアルバムでは『Islands』(1971年)、『Lark's Tongues in Aspic』(1973年) 、『Discipline』(1981年)あたりが僕の愛聴盤デス。本当は『Discipline』が一番好きなアルバムなんだけど、King Crimson本来の魅力を伝えるアルバムとは言い難い部分もあるので、また次の機会にご紹介しマス。
posted by ez at 00:05| Comment(0) | TrackBack(4) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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