2010年11月25日

Julie Driscoll, Brian Auger & The Trinity『Open』

スウィンギン・ロンドンなデビュー・アルバム☆Julie Driscoll, Brian Auger & The Trinity『Open』
Open
発表年:1967年
ez的ジャンル:スウィンギン・ロンドン系オルガン・ロック
気分は... :僕はこのジャケが好き!

今回はJulie Driscoll, Brian Auger & The Trinity『Open』(1967年)です。

60年代後半の"スウィンギン・ロンドン"時代のファッション・リーダー的存在であった女性シンガーJulie Driscollとハモンド・オルガンを中心としたグルーヴィーなジャズ・ロックで人気を博したBrian Auger & The Trinityの共演第一弾アルバムです。

これまで当ブログで紹介したBrian Auger関連作品は以下の5枚です(発売年順)。

Julie Driscoll, Brian Auger & The Trinity
 『Streetnoise』(1969年)
Brian Auger's Oblivion Express
 『Second Wind』(1972年)
 『Closer to It!』(1973年)
 『Straight Ahead』(1975年)
 『Reinforcements』(1975年)

Julie DriscollBrian Auger & The Trinity共にそれまで何枚かのシングルはリリースしていましたが、アルバム・リリースは本作『Open』が初めてとなります。

Julie DriscollBrian Augerは幻のスーパー・グループThe Steampacketで活動を共にしており、その流れで再編成されたBrian Auger & The Trinityとの共演が実現しました。

The Steampacketは、既に実績を重ねていたブルース・シンガーLong John Baldry(vo)をリーダー格に、スーパースターになる前のRod Stewart(vo)、Julie Driscoll(vo)、Brian Auger(org)、当時のThe TrinityのメンバーであったMicky Waller(ds)とRicky Brown(b)、後にEric Burdon & The Animalsに参加するVictor Briggs(g)というメンバーによるスーパー・ユニットでした。しかしながら、各メンバーが異なるレコード会社とソロ契約していたため、それが活動の障害となり約一年ほど活動した後に解散しています。

さて、本作『Open』ですが、構成としてはオリジナルLPのA面がBrian Auger & The Trinityのみのインスト中心のジャズ・ロック色の強いパート、B面がJulie Driscollも加わったR&B/ソウル色の強いパートとなっています。

本作におけるThe Trinityのメンバーは、Brian Auger(key、vo)、David Ambrose(b)、Clive Thacker(ds)、Gary Boyle(g)という編成です。

内容としては、60年代後半の"スウィンギン・ロンドン"時代を象徴するモッドで、グルーヴィーで、ソウルフルで、サイケな1枚に仕上がっています。収録されている4曲のカヴァーが、Wes Montgomery、Lowell Fulsom、The Staple Singers、Donovanというあたりがアルバムの雰囲気を象徴していると思います。

本作は発売国ごとに異なるジャケがいくつか存在しますね。
僕が保有しているのはUS盤であり、そちらは上記のようなジャケです。個人的には見慣れているこのジャケが一番しっくりきます。

オリジナルUK盤ジャケはこんな感じです。

『Open』 ※オリジナルUK盤ジャケ
Open

他にもフランス盤、ドイツ盤は異なるジャケだったようです。

プロデュースは悪名高き(?)敏腕マネージャーGiorgio Gomelsky。Richard Hillがアレンジを担当しています。GomelskyのMarmaladeレーベルから発売されました。

また、本作と同時にシングル「Save Me」Aretha Franklinのカヴァー)をリリースしていますので、併せてチェックしてみて下さい。

「Save Me」
http://www.youtube.com/watch?v=sl8coZUKCtM

モッド・ジャズ、R&B/ソウル、ロック、サイケの要素を取り入れたスウィンギン・ロンドンらしい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「In And Out」
オープニングはWes Montgomeryのカヴァー。Gary BoyleのギターとAugerのハモンドが絡む小粋なモッド・ジャズに仕上がっています。

「Isola Natale」
オススメその1。軽くラテン・フレイヴァーの効いたモッドなオルガン・ジャズに仕上がっています。ここでもGary Boyleのギターがいい味出しています。
http://www.youtube.com/watch?v=gp5_9y0zg18

「Black Cat」
オススメその2。今日的には本作のキラー・チューンです。Augerのヴォーカルが入ったグルーヴィーなオルガン・ロックです。オルガン・グルーヴ好きにはたまらん格好良さですね。The Spencer Davis Group「I'm a Man」あたりとセット聴きたい1曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=bT8tsDclHzU

「Lament For Miss Baker」
美しいAugerのピアノを堪能できるリリカルなインスト。
http://www.youtube.com/watch?v=6p-eqg10pdc

「Goodbye Jungle Telegraph」
エスニック・モードのパーカッシヴ感が印象的な1曲。実に摩訶不思議なムードを持った演奏です。

ここまでがオリジナルLPのA面です。

「Tramp」
オススメその3。ここからJulie Driscoll参加です。本曲はLowell Fulsomのカヴァー。Otis Reddingのヒットなどでもお馴染みの曲ですね。Julieのソウルフルなヴォーカルを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=D1-iIiEq20Y

「Why (Am I Treated So Bad)」
The Staple Singersのカヴァー。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、本作らしいオルガン・グルーヴに仕上がっています。それにしてもJulieはビジュアルからは想像できないほどソウルフルなヴォーカルを聴かせてくれますね。

「A Kind Of Love In」
オススメその4。全英チャート第5位となったシングル「This Wheel's On Fire」(アルバム未収録)のB面曲にもなりました。アルバム中最もポップな仕上がりだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=8SRBVbxtaXY

シングル「This Wheel's On Fire」は当ブログでも紹介したBob Dylan/Rick Danko作の名曲カヴァーです。作者ヴァージョンはThe Band『Music From Big Pink』Bob Dylan & The Band『The Basement Tapes』で聴くことができます。そんな名曲をサイケ・モードで聴かせてしまうのが、Julie Driscoll, Brian Auger & The Trinityらしいですね。

「This Wheel's On Fire」
http://www.youtube.com/watch?v=c7sQvBkcJdY

「Break It Up」
オススメその5。「Black Cat」と並ぶキラー・チューン。個人的には一番のお気に入り!パンチの効いたグルーヴィーなR&Bチューンに仕上がっています。Julieのヴォーカルが最高!ここでのAugerはオルガンではなくピアノで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=77Ee1FCJ1vg

「Season Of The Witch」
ラストはDonovanのサイケ名曲をカヴァー。最後にサイケを持ってくるあたりが"スウィンギン・ロンドン"時代らしいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Sv338_POnC0

Brian Auger関連の過去記事もご参照下さい。

Julie Driscoll,Brian Auger & The Trinity『Streetnoise』(1969年)
Streetnoise

Brian Auger's Oblivion Express『Second Wind』(1972年)
Second Wind

Brian Auger's Oblivion Express『Closer to It!』(1973年)
Closer to It (Dlx)

Brian Auger's Oblivion Express『Straight Ahead』(1975年)
ストレイト・アヘッド(紙ジャケット仕様)

Brian Auger's Oblivion Express『Reinforcements』(1975年)
Reinforcements
posted by ez at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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