2010年12月22日

Chet Baker『It Could Happen To You』

独特の雰囲気を醸し出すBakerのヴォーカルを堪能できるスタンダード集☆Chet Baker『It Could Happen To You』
イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー~チェット・ベイカー・シングス
録音年:1958年
ez的ジャンル:モテ男系ウェストコースト・ジャズ
気分は... :あとは自分の気持ち次第!

今日はサラッと聴くことができるアルバムを聴きたい気分です。

ウェストコースト・ジャズを代表するトランペット奏者&ヴォーカリストChet Bakerの2回目の登場です。

『Chet Baker Sings And Plays』(1955年)に続いて紹介するのは、1958年録音の『It Could Happen To You』です。

Riverside録音の第1弾アルバムとなる本作は、Bakerのヴォーカルとトランペット・ソロを前面に押し出したスタンダード集です。

Bakerの中性的なヴォーカルは、決して上手いとは言えませんが、独特のセクシーさを醸し出していますよ。この雰囲気はBakerにしか出せない唯一無二のものですね。

レコーディング・メンバーは、Chet Baker(tp、vo)、Kenny Drew(p)、George Morrow(b)、Sam Jones(b)、Philly Joe Jones(ds)、Dannie Richmond (ds)という編成です。特にKenny Drewの貢献が大きいと思います。

特別なことをしている印象は受けませんが、そのさり気なさが魅力のアルバムです。コンパクトながらも気の効いたバッキングもグッドです!

Bakerワールドを存分に堪能しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Do It The Hard Way」
ブロードウェイ・ミュージカル『Pal Joey』挿入歌(Lorenz Hart/Richard Rodgers作品)。Frank Sinatraヴァージョン等でも有名です。Kenny Drewの小粋なピアノに先導されてBakerが魅惑の下手ウマ・ヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=1VWOO4U0ABs

「I'm Old Fashioned」
ミュージカル映画『You Were Never Lovelier(晴れて今宵は)』(1942年)で使われたJohnny Mercer作詞/Jerome Kern作曲のスタンダード。当ブログではJohn Coltraneのカヴァーを紹介済みです。ここではDrewの美しいタッチのピアノに合わせて、Bakerがムーディーに歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=WcfZ3pjRgsg

「You're Driving Me Crazy」
1930年作のブロードウェイ・ミュージカル『Smiles』のために書かれた作品(Walter Donaldson作)。スウィンギーなノリがグッド!ここでようやくBakerのトランペットを聴くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=GpGoxarhBVQ

「It Could Happen To You」
タイトル曲は1944年作のミュージカル・コメディ映画『And the Angels Sing』のために書かれた作品(Johnny Burke作詞/Jimmy Van Heusen作曲)。上手くない分、逆に情感が伝わってくる感じが好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=WfGcJ-0Yr84

「My Heart Stood Still」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作品の2曲目。1927年のミュージカル『A Connecticut Yankee』のために書かれた曲。Bakerのヴォーカル&トランペットをバランス良く堪能できます。 Drewのピアノ・ソロもグッド!

「The More I See You」
Mack Gordon作詞、Harry Warren作曲。映画『Diamond Horseshoe』(1945年)のために書かれた曲。個人的には一番のお気に入り。軽快な演奏とBakerの線の細いヴォーカルがマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=_eelPdIB2eI

「Everything Happens To Me」
Tom Adair/Matt Dennis作。Bakerのセクシーさを存分に堪能できるバラード。技量云々を超越したBakerのヴォーカルの持つ不思議な魅力に吸い寄せられます。
http://www.youtube.com/watch?v=TRhOD4u_tCM

「Dancing On The Ceiling」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作品の3曲目。1930年のミュージカル『Ever Green』のために書かれた曲。バックの演奏も含めてセンス抜群ですな。
http://www.youtube.com/watch?v=PbKUEt2yh9k

「How Long Has This Been Going On?」
Ira Gershwin作詞、George Gershwin作曲。1928年のミュージカル『Funny Face』のために書かれた曲。ヴォーカル良し!トランペット良しの素敵なバラードに仕上がっています。

「Old Devil Moon」
1947年のミュージカル『Finian's Rainbow』のために書かれた曲(E.Y. Harburg作詞/Burton Lane作曲)。Philly Joe Jonesのドラムを中心とした軽快な演奏が印象的です。

CDにはボーナス・トラックとして「While My Lady Sleeps」(Gus Kahn/Bronislaw Kaper作)、「You Make Me Feel So Young」(Mack Gordon/osef Myrow作)が収録されています。

『Chet Baker Sings And Plays』(1955年)
Chet Baker Sings and Plays with Bud Shank, Russ Freeman and Strings
posted by ez at 01:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 1950年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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