2006年05月20日

Malo『Malo』

Carlos Santanaの弟Jorgeによる躍動のラテン・ビート☆Malo『Malo』
Malo
発表年:1972年
ez的ジャンル:チカーノ系ラテン・ソウル/ロック
気分は... :アミーゴ☆

最近の僕にとってのメキシカンな話題3つ。

最近久々に奇才Robert Rodriguez監督の映画「デスペラード」を観た。メキシコ国境の町サンタ・セシリアに現れた、一人の黒いギターケースを下げたマリアッチ(ミュージシャン)が麻薬組織のボスに復讐する映画だ。マリアッチを演じるAntonio Banderasがカッチョ良すぎマス。「デスペラード」を含む「エル・マリアッチ」「レジェンド・ オブ・メキシコ/デスペラード」というRodriguez監督のエル・マリアッチ三部作はイイですね☆

今週初め、「ブッシュ米大統領は不法移民対策のために、メキシコ国境警備隊員を最大6,000名増の18,000名体制に強化することを表明」とのニュースを目にした。“アメリカ社会の底辺を支えているのかこうした移民なのに”と支持率低下が著しいブッシュのみえみえの中間選挙対策に冷ややかな視線をおくる僕ですが...

5月15日にW杯出場32チームのメンバー登録が締め切りとなった。その中で第1シード国にも関わらず、登録メンバーを見ても、知らない名前ばかりの謎の強豪国メキシコ。正直、登録23名中所属クラブでのプレーを観たことがあるのは、一昨日欧州No1に輝いたバルセロナ所属の守備の要マルケスと、中田英と同じボルトン所属のエースFWボルヘッティの2人ぐらい。アステカの神の御加護がありそうな不気味なチームだ。

洋楽ファンにとって、メキシコと聞いて思い浮かべるのは、チカーノ・ロックだと思う。
チカーノ(メキシコ系アメリカ人)のロックと聴くと、大抵の人はSantanaと言うことになると思う。それに続くのが前述の「デスペラード」でも音楽を担当したLos Lobosといったカンジかな?

SantanaのリーダーCarlos Santanaは確かにチカーノ・ロックが生んだ最大のスターであり、彼が居なければチカーノ・ロックもここまでポピュラーにならなかったであろう。でも、僕的にSantanaのアルバムを振り返ると、チカーノ・ロックってカンジがするのは1stから3rdアルバムまでかな。あとは“Santana”という独自のジャンルだと思いマス。

AztecaMaloは、Santanaフォロワーのチカーノ・サウンドとして紹介されることが多いグループだ。Aztecaは、Santanaのサポート・メンバーとしても活躍したパーカッション奏者Coke Escovedoを中心に結成されたグループ。Maloは、Carlos Santanaの弟Jorge Santanaをリーダーとして結成されたグループ。

この2つのグループは、Santana以上にラテン・ビートが炸裂するチカーノらしいサウンドを披露しれくれる。彼らにEl Chicanoを加えた3グループこそが、正統派チカーノ・サウンドとして紹介されるべきと思うのですが...

ということで、チカーノ・サウンドの真髄を堪能できるMaloの1st『Malo』デス。
個人的には、チカーノ系のアルバムで一番のお気に入りっす。

このアルバムは、チカーノ・ロックというよりも、チカーノ+ブーガルー、サルサのラテン・ロック/ソウルと呼んだ方がいいかもね!実際、チカーノであるJorge Santana以外は、プエルトリカン、フィリピン人、ニカラグア人といった多国籍軍グループだったので。なんか、70年代前半のサルサ・ブームの火付け役Fania All Starsの大傑作『Live at the Cheetah』あたりと一緒に聴きたくなりマス。

全曲紹介しときやす。

「Pana」
いきなり躍動のラテン・ビート炸裂デス。トランペットのLuis Gascaをはじめとするパワフルなホーンセクションも印象的デス。この曲は映画にもなったFillmore Eastの最終ライブ『フィルモア最後の日』での演奏でも有名ですよね。

「Just Say Goodbye」
目まぐるしい展開が見事なナンバー。メロウなイントロから一転して魅惑のラテン・グルーヴへ☆ヒートアップしたところで、Jorgeのギターが兄貴に負けず唸りマス。“インストナンバーなんだ”なんて思っていると、後半は意表を突かれ、またロマンティックなスローへ戻っていきマス。

「Cafe」
前述の映画エル・マリアッチ・シリーズあたりにピッタリなカンジの曲。多少Santanaの影響が見え隠れしますね。

「Nena」
クラブ系リスナーに大人気のラテン・グルーヴ。アッパーなブーガルー・ダンスのこの曲を聴いて、踊らないわけにはいかなでしょう!英語とスパニッシュのバイリンガル・ボーカルがイイカンジっす。

「Suavecito」
アルバム中一番お気に入りのメロウ・ナンバー。まさに真夏の浜辺で二人夕陽を眺めながら...といったカンジの僕の夏の大定番っす。この曲目当てで本作を購入しまシタ。

「Peace」
アルバム中最もロックしているナンバー。この曲だけは全然ラテンじゃありません。70年代初めの西海岸のロック・グループらしいアプローチですな。

Mako同様にラテン・ソウルなフィーリング溢れるAztecaや、フリーソウルで大人気だったダンス・テイストのCoke Escovedoのソロ作も愛聴盤っす。
Santanaについては改めて紹介しますのでお楽しみに!
posted by ez at 00:15| Comment(2) | TrackBack(2) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
詳しい記事 … とても参考になりました。

>「Pana」 … 『フィルモア最後の日』での演奏
これは知りませんでした〜。当時、結構メジャーな存在だったのかもしれませんね!

僕の記事も TB させていただきます♪
Posted by ocean at 2007年09月04日 23:34
☆oceanさん

TB&コメントありがとうございます。

>「Pana」 … 『フィルモア最後の日』での演奏 これは知りませんでした〜。

Carlos SantanaのBill Grahamとの強いコネクションのおかげだったのでは?

Maloはラテン・ソウルなノリが僕に嗜好にピッタリですね。
Posted by ez at 2007年09月05日 06:12
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