2011年10月01日

Ben Sidran『The Cat And The Hat』

"Dr.Jazz"の本領発揮!ジャズ・スタンダードをダンス・グルーヴで・・・☆Ben Sidran『The Cat And The Hat』
ザ・キャット・アンド・ザ・ハット(紙ジャケット仕様)
発表年:1980年
ez的ジャンル:ジャズ・スタンダード×ダンス・グルーヴ
気分は... :さすがはDr.Jazz!

今回はBen Sidranが"Dr.Jazz"の本領発揮した『The Cat And The Hat』(1980年)です。

Ben Sidranの紹介は、『Feel Your Groove』(1971年)に続き2回目です。

本作ではMike Mainieriを共同プロデューサーに迎え、ジャズ・スタンダードを新たな解釈で聴かせてくれます。

具体的には、新たに歌詞をつけたり、ダンス・グルーヴを取り入れることで、従来とは異なるスタンダードの魅力を伝えてくれます。

レコーディングには、Ben Sidran(syn、p、key、vo)、Mike Mainieri(syn、el-p、vibe)をはじめ、Lee Ritenour(g)、Buzzy Feiten(g)、Abe Laboriel(b)、Don Grolnick(org)、Suzanne Ciani(syn)、Ian Underwood (syn)、Paulinho Da Costa(per)、Steve Gadd(ds)、Jerry Hey(tp)、Gary Grant(tp)、Tom Harrell(tp)、Joe Henderson(ts)、Michael Brecker(ts)、Pete Christlieb(fl、ts)、Tom Scott(fl、ts)、Jim Horn (fl、bs)、Dick Hyde(tb)、Luther Vandross(back vo)、Mike Finnegan(back vo)、Gordon Gordy(back vo)、Tisha Campbell(back vo)、Gerard Randell(back vo)、Frank Floyd(back vo)といったメンバーが参加しています。

Miles DavisThelonious MonkJohn Coltraneといったジャズ・ジャイアントの作品をはじめ、ジャズ・スタンダードを実にコンテンポラリーな感覚で聴かせてくれます。コンテンポラリーな感覚の中でも、しっかり"ジャズ"しているのがいいですね。

Thelonious Monkのダンス・ヴァージョン作品を制作するというのが、Sidranの元々のアイデアだったようです。

まさに"Dr.Jazzここにあり!"といったBen Sidranらしさを満喫できる1枚です。
聴いていて思わずニンマリしてしまいます。

全曲紹介しときやす。

「Hi-Fly」
オススメその1。ジャズ・ピアニストRandy Westonの作品。Art BlakeyCannonball Adderley等の演奏で有名ですね。後にJon Hendricksが歌詞をつけて、Lambert, Hendricks & Rossでレコーディングしています。他アーティストでこの曲を聴き慣れていると、ライト&グルーヴィーなダンス・チューンに生まれ変わった本ヴァージョンに驚くと思います。まさに「ビバップ・スタンダード×ダンス・グルーヴ」という本作のねらいがピッタリとハマった演奏ですね。素晴らしい!
http://www.youtube.com/watch?v=DzczJW1ERrc

Lambert, Hendricks & Ross「Hi-Fly」
 http://www.youtube.com/watch?v=mGfXAIP1wZk

「Ask Me Now」
オススメその2。Thelonious Monk作品にSidranが歌詞をつけたもの。僕の場合、保有する『Solo Monk』(1965年)のヴァージョンで聴き慣れていた曲ですが、何も情報がなければ本ヴァージョンが同じ曲だと全く気付かないと思います。Mainieri & Ben Sidranの小粋なセンスに脱帽です。
http://www.youtube.com/watch?v=QAPG2LLdZ34

「Like Sonny」
John Coltrane作品。「Simple Like」のタイトルでも知られていますね。本作唯一のインスト曲です。シンセも交えた幻想的なフュージョンに仕上がっています。幻想的な音空間に響くSidranのピアノが心地好いですね。

「Give It To The Kids」
オススメその3。Mike Mainieri/Ben Sidran作。本作唯一のオリジナルです。AORテイストな爽快メロウ・グルーヴに仕上がっています。Michael Breckerが快調なソロで盛り上げてくれます。

「Minority」
Gigi Gryceの名曲にSidranが歌詞をつけたもの。ここではファンキー・リズムにグッときます。

「Blue Daniel」
トロンボーン奏者Frank Rosolinoの作品にSidranが歌詞をつけたもの。ここでは原曲に近いイメージの演奏を聴かせてくれます。Tom Harrellのトランペット・ソロがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=dKxNWmCsx_E

「Ballin' The Jack」
Jim Burris/Chris Smith作のポピュラー・スタンダードにSidranが歌詞を付け加えたもの。80年代ポップな仕上がりです。

「Girl Talk」
オススメその4。Boby Troup/Neal Hefti作のポピュラー・スタンダード。ここではオリジナルの雰囲気を受け継いでいます。Lee Ritenourのギターをはじめとする小粋なメロウ・サウンドに魅了されます。
http://www.youtube.com/watch?v=Ec-eVBdULvE

「Seven Steps To Heaven」
オススメその5。ラストは帝王Miles作品(Victor Feldman/Miles Davis作)にSidranが歌詞をつけたもの。Milesのオリジナルはアルバム『Seven Steps to Heaven』(1963年)に収録されています。Milesのアルバムで聴き慣れた曲ですが、歌が加わるとまた違った雰囲気になりますね。本ヴァージョンではSteve Gaddが素晴らしいドラムを披露してくれます。Gadd本人も自身のベスト・プレイの1つに挙げていたようですね。
http://www.youtube.com/watch?v=EgnZKMiRIns

Ben Sidranの他作品もチェックを!

『Feel Your Groove』(1971年)
夢の世界(紙ジャケット仕様)

『I Lead a Life』(1972年)
アイ・リード・ア・ライフ(紙ジャケット仕様)

『Puttin' in Time on Planet Earth』(1973年)
プッティン・イン・タイム・オン・プラネット・アース(紙ジャケット仕様)

『Don't Let Go』(1974年)
ドント・レット・ゴー(紙ジャケット仕様)

『Free in America』(1976年)
フリー・イン・アメリカ(紙ジャケット仕様)

『The Doctor Is In』(1977年)
ドクター・イズ・イン(紙ジャケット仕様)

『A Little Kiss in the Night』(1978年)
ア・リトル・キッス・イン・ザ・ナイト(紙ジャケット仕様)

『On The Cool Side』(1987年)
Ben Sidran - On The Cool Side

『Cool Paradise』(1990年)
Cool Paradise

Ben Sidran & Clementine『Spread Your Wings and Fly Now!!』(1988年)
スプレッド・ユア・ウィングス
posted by ez at 03:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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