2006年11月07日

Common『Like Water For Chocolate』

僕の中でのCommonの最高傑作はコレ☆Common『Like Water For Chocolate』
Like Water For Chocolate
発表年:2000年
ez的ジャンル:Soulquarians系Hip-Hop
気分は... :2000年以降最高のHip-Hopアルバムなんじゃない?

シカゴ出身の知性派ラッパーCommonの2回目の登場っす。

本ブログの立ち上げ間もない、3回目のエントリーで6thアルバム『Be』(2005年)を取り上げた。『Be』は多分2005年に最も多く聴いたHip-Hopアルバムだったと思うし、本ブログの2005年のマイ・ベスト10に選んだほど、気に入っている。何処となくニューソウルな感覚がとっても気に入っているアルバムだ。

でも、僕にとってCommonの最高傑作は何と言っても、4thアルバム『Like Water For Chocolate』(2000年)だ。この作品はCommonどころか、2000年以降、僕が聴いてきた数多のHip-Hopアルバムの中でも最高峰の1枚だと思う。

以前に僕が選ぶ2000年代最高傑作R&BアルバムとしてD'Angelo『Voodoo』をあげた。本作はその『Voodoo』の制作メンバーがプロデュース集団Soulquariansを中心にかなり重なっている。

D'Angelo、?uestlove(The Roots)、James Poyser、故Jay Dee(J Dilla)といったSoulquariansのメンバー、DJ Premierなどがプロデューサーとして名を連ね、Roy Hargrove、Rhazel、Black Thought、Slum Village、Mos Def、Cee-Lo、Monie Love, MC Lyte、Bilal、Jill Scott、Vinia Mojica、Femi Kutiらが参加していマス。

それにしても、この年(2000年)にSoulquariansが届けてくれた3枚のアルバム、D'Angelo『Voodoo』Erykah Badu『Mama's Gun』、そして本作『Like Water For Chocolate』はホントにミラクルな作品だよね。2006年の現段階でも、この3枚に肩を並べるR&B/Hip-Hopアルバムって、数えるほどしかないような気がする。

このアルバムの凄さは、「The Light」「The 6th Sense」の2曲を聴けば、一発でわかると思いマス。特に、「The Light」は今は亡きJay Dee(J Dilla)の手掛けた曲の中で一番好きかも?

ちなみに『Like Water For Chocolate』というタイトルは、Laura Esquivelによって書かれ、映画化もされたメキシコの小説のタイトルから引用したものなのだとか。日本では映画のタイトルは『赤い薔薇ソースの伝説』となっている。なんかピンと来ないよね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Time Travelin' (A Tribute to Fela) 」
オープニングはタイトル通り、アフロ・ビートのパイオニアだった故Fela Kutiへのトリビュート・ソング。Felaの息子Femi KutiとVinia Mojicaがフィーチャーされていマス。静かなる覚醒といた趣のアフロ・グルーヴなトラックに、ボコーダー処理されたCommonのラップがカッチョ良く乗っかってくる。Roy Hargroveのトランペットも実にクール。いきなり、かなり実験的な作品かもね。

「Cold Blooded」
Rhazel、Black ThoughtというThe Roots勢をフィーチャー。?estloveによるタイトなリズムとD'Angeloのクラビネットによる独特のグルーヴ感は、D'Angelo『Voodoo』にも通じるよね。Parliament「Funkin' for Fun」ネタ。

「Dooinit」
Common、腰抜けラッパーをメッタ斬り!といった内容の曲。Jay Deeによる抑えたシンプルなトラックが、Common節を際立たせてくれマス。Dwele「Keep On」のサンプリング・ソース。

「The Light」
先に書いた本作のハイライト。個人的には故Jay Deeの手掛けた作品の中でベスト。Bobby Caldwell「Open Your Eyes」を見事に解体し、再構築してくれマス。どう切り取っても「Open Your Eyes」なんだけど、単なるモロ使いではない、Jay Deeの職人技が見事です。オリジナルとは別の美しさが滲み出てくるトラックだと思いマス。必ず職人の一手間を加える江戸前寿司ってカンジかなぁ♪

「Funky for You」
Bilal、Jill Scottというネオ・フィリーを代表するシンガー2人をフィーチャーしたファンキーなミディアム。Jill Scottはこの年デビューアルバム『Who Is Jill Scott?』を発表している。

「The Question」
Mos DefとNative TonguesファミリーのMonie Loveをフィーチャー。ジャジーでクールなトラックはA Tribe Called Questっぽいかもね。

「The 6th Sense」
Primo先生(DJ Premier)プロデュースのヒット・シングル。文句ナシの1曲っす。ライムにもあるように、まさにソウルのこもったHip-Hopミュージックてカンジだよね。♪オレはHip-HopのMorpheus(映画『Matrix』の主人公)、インチキなラップを暴いていく♪といったあたりにCommonのスタンスがよく窺えるよね。Primo先生の擦りも冴えてマス。Mobb Deep「Allustrious」の声ネタが使われていマス。

「Nag Champa (Afrodisiac for the World) 」
「Thelonius」
Slum Village勢参加の2曲。「Nag Champa (Afrodisiac for the World) 」は、心地良い浮遊感でフワフワ気分なトラックが大好き!続く「Thelonius」では、♪オレはTheloniousなスーパーMC♪と主張します。Thelonious=Thelonious Monkだと思うんだけど、どういう意味なのかね?

「Payback Is a Grandmother」
James Brown「The Payback」ネタのファンクなナンバー。

「Geto Heaven Part Two」
「Geto Heaven」のPart2。Family Standの同名曲を引用しています。「The Light」、「The 6th Sense」に次ぐオススメ曲。Commonのライム、D'Angeloのファイルセット・ボイス、?estloveのリズムが見事に三位一体となり、これぞSoulquarians!な1曲に仕上がっていマス。

「A Song for Assata」
Cee-Loをフィーチャーしたネオ・ソウルなナンバー。この曲のグルーヴのカッチョ良さもたまりませんな。

今回、『Be』のエントリーを久々に見たら、まだブログ立ち上げたばかりだったせいか、ずいぶん手抜きなエントリーで恥ずかしくなってきた。

本エントリーを投稿後、そちらも少し内容追加・修正しておきマス。
posted by ez at 00:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕はあまりヒップホップは聴かない(サウンド・プロバイダーズ等のアングラ・ヒップホップやミッシー・エリオットは好きです)のですが、ディアンジェロの2ndはezさんと同じく2000年代最高R&Bに認定しているので、今回の結構いけるのかも。
今度、ツタヤで借りてみます!!
Posted by スペース・カウボーイ at 2006年11月07日 08:37
☆スペース・カウボーイさん

ありがとうございます。
D'Angelo『Voodoo』がお好きならば、多分本作も気に入って頂けるのではと思いマス。
Posted by ez at 2006年11月08日 01:20
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック