2006年12月26日

Ronnie Wood『Now Look』

このアルバムを聴けば、RonnieがRolling Stonesにもたらしたものがわかるのでは?☆Ronnie Wood『Now Look』
Now Look
発表年:1975年
ez的ジャンル:(Faces+Stones)×ニューソウル
気分は... :さらば、そしてありがとうJB(‐‐)†

本エントリー直前に“ゴッドファーザー・オブ・ソウル”James Brown(JB)死去のニュースを知った。本ブログでも長年紹介するのを忘れていて、今月初めにやっとエントリーしたばかりだった。虫の知らせだったのかもしれないね。
享年73歳。謹んでご冥福をお祈り致します。

さて、今日はRolling StonesのギタリストRon Woodのソロ・アルバム『Now Look』っす。

我が家のCDコレクションには、Rolling Stonesの大半のオリジナル・アルバムは揃っている。しかし、メンバーのソロ・アルバムは無いに等しい。

Mick Jaggerのソロは正直欲しいと思わない。Keith Richardsのソロは買いそびれたまま。Bill WymanCharlie Wattsのアルバムに手を伸ばすほどのStonesマニアでもない。

そんな中、唯一メンバーのソロ・アルバムとして持っているのがRon Woodの2ndソロ・アルバム『Now Look』(1975年)だ。まぁ、本作はRonnieがStonesに加入する直前の作品なんだけどね。

以前にStones作品のエントリーでも書いたが、客観的にStonesを代表するアルバムは、『Beggars Banquet』(1968年)、『Let It Bleed』(1969年)、『Sticky Fingers』(1971年)、『Exile on Main St.』(1972年)の4枚が彼らのキャリアのハイライトだと思う。個人的にもこれらのアルバムは今でも頻繁に聴く。

しかし、現在のブラック・ミュージック寄りの僕の音楽嗜好に最も合致するアルバムは、本ブログで一番最初に紹介したStones作品である『Black And Blue』(1976年)のような気がする。

『Black And Blue』は、ブラック・フィーリングという点ではそれまでのStones作品と共通しているが、サウンドから土臭さが薄まり、よりスタイリッシュな方向へ進んだ点で従来の作品と大きく異なっていると思う。

この方向転換に大きな役割を果たしたのがRonnieことRon Woodの存在のような気がする。

Ron Woodは、ロック・ファンの方はご存知の通り、60年代後半Jeff Beck Groupでベーシストとして活動し、その後Jeff Beck Groupの同僚だったRod Stewartと共にFacesへギタリストとして加入し、そのFaces解散と共にStonesに加入した。

本作『Now Look』は、そのFaces解散〜Stones加入というビミョーな時期の直前にレコーディングされたRonnie2枚目のソロ・アルバムである。

プロデュースは、Ronnie自身とFacesの盟友Ian McLagan、そしてR&B/Soulファンにはお馴染み“The Last Soul Man”Bobby Womackが担当している。

メンバーは、Ian McLaganKenny JonesというFaces勢に、Keith Richardsに脱退したばかりのMick TaylorというStones人脈、さらには1stソロ『I've Got My Own Album to Do』(1974年)にも参加していたAndy NewmarkWillie Weeksという職人系リズム・セクション、そしてBobby Womack等々なかなかの豪華メンバーだ。

この『Now Look』で聴けるサウンドは、スタイリッシュにまとめられたブラック・フィーリングに溢れたロックだ。このサウンドの延長線上にStonesの『Black And Blue』(1976年)があると思う。実際、Ronnieが『Black And Blue』の収録に関わったのは3曲程度だが、それ以外の間接的な部分でも大きく影響を与えているように思いマス。

全曲紹介しときやす。

「I Got Lost When I Found You」
RonnieとBobby Womackの共作曲。ニューソウル・テイストのロック・ナンバーに仕上がっています。エレピの浮遊感とソリッドなリズムがいいカンジっす。

「Big Bayou」
「Breathe on Me」
アーシー&ダウン・トゥ・アースな2曲。「Big Bayou」はSwampwaterのカヴァー。Rod Stewartも本作の翌年(1976年)に発表したアルバム『A Night on the Town』でこの曲をカヴァーしていますね。「Breathe on Me」はRonnieのオリジナル。Keith Richardsが例のコーラスで盛り上げてくれマス。

「If You Don't Want My Love (Give It Back) 」
個人的には、一番のお気に入りの曲(Bobby Womackの作品)。このスタイリッシュかつクールなグルーヴ感こそが本作の真髄だと思いマス。まさにStones『Black And Blue』へ直結する1曲なのでは?

「I Can Say She's Allright」
この曲もBobby Womack作品。ソリッドなロックとソウルが絶妙にバランスした1曲だと思いマス。ソウル・アーティストとの共演で思い切りブルーアイド・ソウルするのではなく、しっかりロックしていることころがRonnieらしいのかもね。このソウルフルなギタープレイはカッチョ良いねぇ。

「Caribbean Boogie」
開放的なカリビアンなナンバー。この開放感は『Black And Blue』収録のStones初のレゲエ・ナンバー「Cherry Oh Baby」に影響を与えているのでは?

「Now Look」
ルーズな雰囲気が魅力の1曲。ギタープレイをたっぷり堪能できマス。

「Sweet Baby Mine」
この曲も僕のお気に入りの1曲。余裕たっぷりのスタイリッシュかつソウルフルなミディアム・チューンは『Black And Blue』に収録されていても全然違和感がないよね。

「I Can't Stand the Rain」
Ann Peeblesのヒットで有名なMemphis soulの名曲のカヴァー。ブルージーでアーシーなサウンドなんだけど、Stonesよりもスマートなカンジがこのアルバムらしいかも?

「It's Unholy」
ブルースでスワンプでニューソウルという独特のムードを持ったナンバー。RonnieとMick TaylorというStonesの新旧ギタリストの絡みが実に興味深いよね。

「I Got a Feeling」
ラストはBobby Womack、Ian McLaganらの共作によるラスト・ソウル・マンなナンバー。Bobbyの女性コーラス隊The Womack Sistersもディープな雰囲気たっぷりでいいカンジっす。

本作『Now Look』Stones『Black And Blue』をセット聴くとかなり楽しめると思いますよ。

2枚共にStonesファン以外の方、特にR&B/Soulファンの方にもオススメの作品っす。
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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