2013年02月08日

The Kenny Clarke-Francy Boland Big Band『All Smiles』

エレガントなヨーロピアン・ビッグ・バンド・ジャズを満喫できる1枚☆The Kenny Clarke-Francy Boland Big Band『All Smiles』
All Smiles
録音年:1968年
ez的ジャンル:ヨーロピアン・ビッグ・バンド・ジャズ
気分は... :リラックス!

今回はThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Band『All Smiles』(1968年)です。

Modern Jazz QuartetのドラマーKenny Clarkeとベルギー出身のコンポーザー/ピアニストFrancy Bolandを双頭リーダーとしたエレガントなヨーロピアン・ビッグ・バンドThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandの紹介は、『Latin Kaleidoscope』(1968年)に続き2回目となります。

本作『All Smiles』(1968年)は全曲ジャズ/ポピュラー・スタンダードのカヴァーであり、エレガントかつリラックスしたヨーロピアン・ビッグ・バンド・ジャズを満喫できる1枚に仕上がっています。

レコーディング・メンバーは、Kenny Clarke(ds)、Francy Boland(p)という双頭リーダーを中心に、Benny Bailey(tp)、Idrees Sulieman(tp)、Jimmy Deuchar(tp)、Sonny Grey(tp)、Åke Persson(tb)、Nat Peck(tb)、Eric Van Lier(tb)、Derek Humble(as)、Johnny Griffin(ts)、Tony Coe(ts)、Ronnie Scott(ts)、Sahib Shihab(bs、fl)、Jimmy Woode(b)、Kenny Clare(ds)、Dave Pike(vibe)といったメンバーがレコーディングに参加しています。

僕自身はビッグ・バンド・ジャズって、少し野暮ったいイメージがあってあまり得意じゃないんですが、このヨーロピアン・ビッグ・バンドは別です。本作はスタンダード・カヴァーで占められたスウィング・ジャズですが、アーティスティックなジャケのイメージそのままに洗練された趣があるのがいいですね。1曲1曲がコンパクトながら、しっかり聴きどころを作っているのもいいですね。

洗練されたヨーロピアン・ビッグ・バンドを聴いていると、自然に寛いだ気分になれます。

全曲紹介しときやす。

「Let's Face the Music and Dance」
Irving Berlin作。Fred Astaire、Ginger Rogers出演の映画『Follow the Fleet』(1936年)で使われた楽曲のカヴァー。本作のハイライトと呼べるオープニング。エレガントかつスウィンギーなヨーロピアン・ビッグ・バンド・ジャズを満喫できます。特にDave Pikeのヴァイヴの音色が印象的ですね。

「I'm All Smiles」
Michael Leonard/Herbert Martin作。ブロードウェイ・ミュージカル『The Yearling』の主題歌です。Barbra Streisandもカヴァーしていましたね。Dave Pikeのヴァイヴ、Sahib Shihabのフルートが心地好いボッサ・ワルツ。「Let's Face the Music and Dance」と共に人気の高い1曲なのでは。

「You Stepped Out of a Dream」
Gus Kahn作詞、Nacio Herb Brown作曲によるスタンダード。当ブログではSonny RollinsSergio Mendes & Brasil '66Dardanellesのカヴァーも紹介済みです。ラグジュアリーな雰囲気の漂うヨーロピアン・ジャズ・サウンドって趣がいいですね。

「I'm Glad There Is You」
Jimmy Dorsey/Paul Madeira作のジャズ・スタンダード。当ブログではSarah Vaughanのカヴァーを紹介済みです。ここでは実にムーディーな演奏を聴かせてくれます。Benny Baileyのロマンティックなフリューゲル・ホーンが印象的ですね。

「Get Out of Town」
Cole Porter作。1938年のミュージカル『Get Out of Town』挿入歌。当ブログではAnita O'Dayのカヴァーを紹介済みです。Jimmy Deucharのトランペット、Åke Perssonのトロンボーンを中心とするホーン・アンサンブルに惹かれる小粋な仕上がり。

「By Strauss」
George Gershwin/Ira Gershwin作。ミュージカル『The Show is On』で使われた楽曲です。僕のお気に入りの1曲。Francy Bolandの小粋なピアノとRonnie Scottのテナー・サックスが目立つスウィンギー・ワルツです。

「When Your Lover Has Gone」
Einar Aaron Swan作。Idrees Suliemanのトランペットをフィーチャーしたエレガントな仕上がり。

「Gloria's Theme」
Bronislaw Kaper/David Mack作。Elizabeth Taylor酒宴の映画『BUtterfield 8』(1960年)の主題歌。ここではTony Coeのテナー・サックスに酔いしれる1曲といった演奏を楽しめます。

「Sweet and Lovely」
Gus Arnheim/Jules LeMare/Harry Tobias作のスタンダード。当ブログではBill EvansThelonious Monk & Gerry Mulliganのヴァージョンを紹介済みです。Johnny Griffinのテナーを中心にビッグ・バンドらしいホーン・アンサンブルを楽しめます。リラックスしたゴージャス感にグッときます。

「High School Cadets」
John Philip Sousa作のマーチをカヴァー。ラストはビッグ・バンドらしくスウィンギーに弾けた演奏で締め括ってくれます。

他のThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandもチェックを!

『Now Hear Our Meanin'』(1963年)
Now Hear Our Meanin

『Swing Waltz Swing』(1966年)
Swing Waltz Swing

『Sax No End』(1967年)
Sax No End

『Latin Kaleidoscope』(1968年)
Latin Kaleidoscope/Cub

『Faces』(1968年)
Faces

『Fellini 712』(1968年)
Fellini 712

『All Blues』(1968年)
Clarke / Boland Big Band : All Blues (German Import)

『More Smiles』(1969年)
More Smiles

『Off Limits』(1970年)
Off Limits
posted by ez at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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