2013年02月18日

Gal Costa‎『Gal』

アシッド色が色濃く出た2ndソロ☆Gal Costa『Gal』
Gal
発表年:1969年
ez的ジャンル:トロピカリズモ系アシッド・エンジェル
気分は... :絶叫するGal姐さんも悪くない・・・

MPBの歌姫Gal Costaの2ndソロ『Gal』(1969年)です。

これまで当ブログで紹介したGal Costa作品は以下の6枚。

 『Gal Costa』(1969年)
 『Cantar』(1974年)
 『Gal Canta Caymmi』(1976年)
 『Fantasia』(1981年)
 『Minha Voz』(1982年)
 『Lua De Mel Como O Diabo Gosta』(1987年)

今日紹介する『Gal』(1969年)は、ジャケのイメージそのままにサイケでアシッドなトロピカリズモ作品です。

トロピカリズモ関連のアルバムのなかでも最もアヴァンギャルド&アシッド&サイケデリック・ロックな印象が強い作品かもしれませんね。その意味ではブラジル音楽ファンよりも、60年代の欧米サイケ・ロック作品がお好きな人が聴いた方がフィットするかもしれません。

アルバムを支配するマッドなサウンドはアレンジを手掛けたRogerio Dupratの手腕に拠るところが大きいのでしょうね。サイケなギター&ベースを聴かせてくれるAlexander Gordin等のバック陣の貢献も聴き逃せません。

主役のGalも絶叫ヴォーカルを数多く聴くことができ、他作品では聴くことができないGal Costaに出会えることができる1枚なのでは?

ロンドン亡命前のCaetano VelosoGilberto Gil、Jards Macaleがゲスト参加しています。

本作ならではのサイケ・ロック・サウンドはオリジナルLPのB面にあたる「Com Medo, Com Pedro」以降の4曲で満喫できます。一方、オリジナルLPのA面にあたる1〜5曲目にも「Cinema Olympia」「Tuareg」「Pais Tropical」といった名曲が揃っています。

Gal Costaやトロピカリズモを知るうえで避けては通れない1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Cinema Olympia」
Caetano Veloso作。当ブログではElis Reginaのカヴァーも紹介済みです。いかにもトロピカリズモらしいサイケデリック・ロック色の強い1曲に仕上がっています。Galのヴォーカルも勢いと妖艶さが入り交じった感じにグッときます。とAlexander Gordinのサイケ・ギターがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=wLoPHiVOiHA

「Tuareg」
Jorge Ben作。人気コンピ『Talkin' Jazz』にも収録されていた再評価の高い1曲です。中東風のエスニック・サウンドがアシッドな雰囲気と相まっていい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=pmDJ7VO8mnw

「Cultura e Civilizacao」
Gilberto Gil作。Gilbertoのオリジナルは『Gilberto Gil(邦題:セレブロ・エレトローニコ)』(1969年)に収録されています。ここでサイケ・ギターをバックに、Galのヴォーカルが妖しく響くサイケ・チューンで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=qE598Z27AUk

「Pais Tropical」
Jorge Ben作の名曲カヴァー。オリジナルは『Jorge Ben』(1969年)に収録されています。Sergio Mendes & Brasil '77も『Pais Tropical』(1971年)でカヴァーしていましたね。当ブログではSom Okey 5のカヴァーも紹介済みです。本ヴァージョンにはロンドンへ亡命前のCaetano VelosoGilberto Gilも参加しています。ある意味本作で一番ブラジリアン・リズムを満喫できる曲かもしれません。本作らしくないかもしれませんが、僕の一番のお気に入り。
http://www.youtube.com/watch?v=iNc3j1fod0Q

「Meu Nome e Gal」
Roberto Carlos/Erasmo Carlos作。オーケストレーションと共に始まり、中盤まではメロウな雰囲気も漂いますがそれ以降は徐々にマッドな雰囲気が立ち込めます。気付けば絶叫するGalが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=Yn5kal5uBUQ

「Com Medo, Com Pedro」
Gilberto Gil作。Gilbertoのオリジナルは「Cultura e Civilizacao」同様、『Gilberto Gil(邦題:セレブロ・エレトローニコ)』(1969年)に収録されています。Jimi HendrixCreamあたりを意識したロック・チューンです。これがこれでなかなか楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=GyAGDaWnIZY

「The Empty Boat」
Caetano Veloso作。Caetanoのオリジナルは当ブログでも紹介した
『Caetano Veloso』(1969年)に収録されています。また、Alexia Bomtempoのカヴァーも紹介済みです。本曲ではJards Macaleが客演しています。本曲のGalはバックのサウンドも相まってJanis Joplinを意識していたのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=2Az44FpAQyU

「Objeto Sim, Objeto Nao」
Gilberto Gil作。この曲もかなりマッドでアヴァンギャルドなアシッド・チューンです。アルバムの中でも最も実験的な仕上がり。優雅さと狂気が交錯する感じがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=Ljm4oWVUxIA

「Pulsars e Quasars」
Jards Macale/Capinam作。ラストもアシッド・ムード全開でマッド&妖艶なヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=CT_qA-S1LVA

Gal Costaの過去記事もご参照下さい。

『Gal Costa』(1969年)
Gal Costa

『Cantar』(1974年)
カンタール

『Gal Canta Caymmi』(1976年)
Gal Canta Caymmi

『Fantasia』(1981年)
Fantasia

『Minha Voz』(1982年)
Minha Voz

『Lua De Mel Como O Diabo Gosta』(1987年)
Lua De Mel Como O Diabo Gosta
posted by ez at 04:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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