2013年08月05日

Milton Nascimento『Milton』

Wayne Shorter、Herbie Hancockも参加したL.A.レコーディング作品☆Milton Nascimento『Milton』
Milton
発表年:1976年
ez的ジャンル:ミナス系MPB
気分は... :ミナスの大地の息吹・・・

今回はMilton Nascimentoの1976年リリース作品、『Milton』(1976年)です。

ブラジル、ミナスを代表するアーティストMilton Nascimentoの紹介は、『Minas』(1975年)、『Milton』(1970年)に続き3回目となります。

1974年のスイス・モントルー・ジャズ・フェスティバルへ出演したMiltonは、そのままL.A.へ向かいWayne Shorter『Native Dancer』(1975年)のレコーディングに参加します。これが大きな転機となり、Milton Nascimentoの名が世界中の音楽ファンに認知されるようになりました。

そのMiltonが再びL.A.レコーディングを敢行した作品が今日紹介する『Milton』です。

レコーディングには、Milton Nascimento(vo、g)以下、Wayne Shorter(ss、ts)、Herbie Hancock(p)、Novelli(b)、Roberto Silva(ds、per)、Airto Moreira(ds、per)、Laudir De Oliveira(per)、Hugo Fattoruso(p、org)、Raul De Souza(tb)、Toninho Horta(g)、Maria Fatima(vo)といったメンバーが参加しています。

USマーケットや『Native Dancer』からの流れを意識した作品であり、フュージョン色が強くなっています。その意味では好き/嫌いが分かれる作品かもしれませんが、逆にいえばMilton作品を聴いたことがない人でもスンナリ入れる聴きやすいアルバムだと思います。

また、名盤『Clube Da Esquina』(1972年)からのリメイクが数曲収録されており、ファンの方はそれらを聴き比べるのも楽しいのでは?

ミナスの大地の息吹を心地好く吸い込める1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Raca (Hasa) (Race)」
Fernando Brant/Milton Nascimento作。軽快なリズムが響くアフロ・ブラジリアンなオープニング。緩急でメリハリをつけているのがいいですね。Maria Fatimaのコーラスが盛り上げてくれます。

「Fairy Tale Song (Cade)」
Matthew Moore/Milton Nascimento/Ruy Guerra作。当ブログではFlora Purimのカヴァーも紹介済みです。ミナス流フュージョンといった趣のメロウ・グルーヴ。Shorterのサックスが爽快に響きます。Hortaのギターも効いていますね。

「Francisco」
Milton Nascimento作。Miltonらしい澄み切ったミナスの音世界とHancockの美しいピアノのコラボを満喫できる1曲。ただただ美しいです。
http://www.youtube.com/watch?v=ieajwo-oSmU

「Nothing Will Be As It Was (Nada Sera Como Antes)」
Ronaldo Bastos/Milton Nascimento/Rene Vincent作。『Clube Da Esquina』にも収録されていた名曲。当ブログではElis ReginaFlora PurimSarah Vaughanによるカヴァーも紹介済みです。『Clube Da Esquina』ヴァージョンを踏襲しつつ、中盤のフュージョンらしい展開が本作らしいかもしれません。いつ聴いても名曲だと思います。

「Cravo E Canela (Clove And Cinnamon) 」
Ronaldo Bastos/Milton Nascimento作。この曲も『Clube Da Esquina』収録曲。当ブログではGeorge Dukeのカヴァーも紹介済みです。オリジナルも軽快なリズムの爽快チューンですが、ここではフュージョン的な爽快感がプラスされています。George Dukeヴァージョンにも参加していたAirto Moreiraが軽快なリズムを叩いています。
http://www.youtube.com/watch?v=Ew6LvLwD0WU

「The Call (Chamada)」
Ronaldo Bastos/Milton Nascimento作。鳥の囀りと共にスタートするミナス・モード全開のアコースティック・チューン。美しい音色とMiltonのスキャットが心を浄化してくれます。

「One Coin (Tostao)」
Matthew Moore/Milton Nascimento作。Miltonらしい雰囲気の楽曲に、Maria Fatimのコーラスが華を添えてくれます。徐々に盛り上がっていく感じがいいですね。

「Saidas E Bandeiras (Exits And Flags)」
Milton Nascimento/Fernando Brant作。この曲も『Clube Da Esquina』収録曲。さり気ない楽曲ですが、オーガニックな躍動感がいいですね。Raul De Souzaのトロンボーンが盛り上げてくれます。

「Os Povos (The People)」
Marcio Borges/Milton Nascimento作。ラストも『Clube Da Esquina』収録曲。オリジナルの素朴な味わいに対して、ここでは幻想的な雰囲気で聴かせてくれます。

Milton Nascimentoの過去記事もご参照下さい。

『Milton』(1970年)
ミルトン

『Minas』(1975年)
ミナス
posted by ez at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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