2013年08月06日

Scritti Politti『Songs To Remember』

異形のUKブルーアイド・ソウル☆Scritti Politti『Songs To Remember』
Songs to Remember
発表年:1982年
ez的ジャンル:UKニューウェイヴ/ブルーアイド・ソウル
気分は... :今聴くと興味深い・・・

今回はGreen Gartside率いるScritti Polittiの記念すべき1stアルバム『Songs To Remember』(1982年)です。

80年代に人気を博したScritti Polittiの紹介は、『Cupid & Psyche 85』(1985年)、『Provision』(1988年)に続き3回目となります。

どうしても『Cupid & Psyche 85』以降のダンス・ミュージック路線のイメージが強いUKユニットですよね。僕も自分がソウル/ダンス・ミュージックに目覚めた時期と、『Cupid & Psyche 85』がヒットした時期が重なったので、かなりのインパクトを受けました。と言いつつ、僕が一番聴いたアルバムは『Provision』だったのですが(笑)

そうした打ち込みサウンド主体のダンス・アルバムと比較すると、1stアルバムとなる『Songs To Remember』(1982年)は地味な印象を受ける作品ですよね。当時から評価の高いアルバムではありましたが・・・

2013年の現在、彼らの作品を聴き比べてみると、最も興味深く聴くことができるのはRough Tradeからリリースされた本作『Songs To Remember』かもしれません。生演奏の比重が高いスカスカな音空間が逆に心地好いし、ニューウェイヴとブラック・ミュージックの狭間を行き来するGreen Gartsideの原点のようなものを感じ取ることができます。

本作におけるScritti Polittiのメンバーは、Green Gartside(vo、g)、Nial Jinks(b)、Tom Morley(ds)の3名。他にRobert Wyatt(key)等もレコーディングに参加しています。

プロデュースはAdam Kidron

派手さはありませんが、Green Gartsideの才気が伝わってくる1枚です。
異形のUKブルーアイド・ソウルを堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Asylums In Jerusalem」
レゲエ調のオープニング。シングルにもなりました。うねるベースが格好良い軽快なリズムをバックに、ソウルフルな女性コーラスとGreenのハイ・トーン・ヴォーカルがよく栄えます。今の時期はこういうスカスカな音が心地好いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=QMv_sftCSnE

「A Slow Soul」
Greenのソウル・ミュージックへの憧れがモロに反映された仕上がり。いくらソウルフルなバッキングであっても、そこにGreenのヴォーカルが加わると、唯一無二のGreen Gartsideワールドになるところが凄いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=UUeSDLIZ2KI

「Jacques Derrida」
フランスの哲学者の名を冠したフォーキー・チューン。さり気ない曲ですが、ヒネリが効いています。
http://www.youtube.com/watch?v=pNNbJ04167I

「Lions After Slumber」
実は僕の一番のお気に入り。チープなテクノ感覚のなかに、しっかりファンクネスが効いています。Greenの才気と同時に、『Cupid & Psyche 85』を予感させます。
http://www.youtube.com/watch?v=xgWN4OVw_ck

「Faithless」
シングルにもなった名曲。ボコーダーも織り交ぜたゴスペル的なヴォーカル・ワークが印象的です。Greenのブラック・ミュージック志向が最も色濃く反映された楽曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=f1aPEsa-J4o

「Sex」
エレポップ感覚とファンクを上手く融合させたファンキー・チューン。この曲も『Cupid & Psyche 85』を予感させます。
http://www.youtube.com/watch?v=eauO1w301b8

「Rock a Boy Blue」
さり気にロック、ジャズ、ソウルを融合させている凄い1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=dAZkZPmp7ys

「Gettin' Havin' & Holdin'」
哀愁のメロディをバックに、Greenのクセのあるハイ・トーン・ヴォーカルが際立つ1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=nX5HI2HmdlA

「The Sweetest Girl」
ラストはシングルにもなったレゲエ調のダビー・チューン。ダークなサウンドは全くSweetestではありませんが(笑)。でも、独特な音空間の広がりに惹き込まれます。
http://www.youtube.com/watch?v=C4qVS6GrmRc

Scritti Polittiの過去記事もご参照下さい。

『Cupid & Psyche 85』(1985年)
Cupid & Psyche 85

『Provision』(1988年)
Provision
posted by ez at 01:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今月末ビクター・デュプレがニューアルバム
リリース予定。本人の公式ホームページでリリースカウントダウンを行っています(笑)。
現時点(といっても三年も前ですが)での最新シングル「エレクトリックラブ」の路線なら期待できるのですがね。
Posted by 千葉ジャズマッシブ at 2013年08月06日 23:27
☆千葉ジャズマッシブさん

ありがとうございます。
Vikter Duplaixの新作ですか。楽しみですね。
リリースされたら、ぜひチェックしてみたいと思います。
Posted by ez at 2013年08月07日 02:11
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