2013年11月23日

Womack & Womack『Love Wars』

Bobby Womackの弟とSam Cookeの娘による夫婦デュオ・ソウル☆Womack & Womack『Love Wars』
Love Wars
発表年:1983年
ez的ジャンル:夫婦デュオ系ソウル
気分は... :ビター・スウィート・・・

今回はBobby Womackの弟Cecil WomackとSam Cookeの娘Linda Womackによる夫婦ソウル・デュオWomack & Womackの1stアルバム『Love Wars』(1983年)です。

Cecil Womack(1947-2013年)は、大物ソウル・シンガーBobby Womackの弟であり、兄らと兄弟グループThe Valentinosで活動していました。60年代には人気女性シンガーMary Wellsと結婚していた時期がありました。一方、Linda Womackは1952年、Sam Cookeの娘Linda Cookeとして生まれました。8歳の時、Cecil Womacと出会い、父Sam Cookeの死後はWomack兄弟がLindaの良き相談相手となっていたようです。その後、Mary Wellsと別れたCecilと公私のパートナーとなります。

やがて、夫婦ソウル・デュオWomack & Womackとして活動するようになり、Womack & Womack名義で『Love Wars』(1983年)、『Radio M.U.S.C. Man』(1985年)、『Starbright』(1986年)、『Conscience』(1988年)、『Family Spirit』(1991年)、『Transformation To The House Of Zekkariyas』(1993年)といったアルバムをリリースしています。

二人はソングライターとしても活躍し、Teddy PendergrassPatti LaBelleThe O'JaysGeorge BensonRandy Crawford Eric Clapton等に楽曲提供しています。

1993年には家族で南アフリカへ移住し、The House Of ZekkariyasZek等の名義で作品をリリースしています。しかし、今年2月にCecilが逝去してしました。

1stアルバム『Love Wars』は当時から良質のソウル作品として評価のたかった1枚です。個人的にも高校生の時にリアルタイムで購入し、繰り返しよく聴いていた思い出深い作品です。ただし、高校生にとってはいささかシブめの作品でしたが(笑)

当時は第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン全盛期で、そんなヒット曲を気にしつつ、エレクトリック・ファンク/ブラコン作品を好んで聴き始めるようになっていた僕にとって、派手さはなくとも味わい深いソウル作品である本作が逆に新鮮に聴こえた記憶があります。

Stewart Levineがプロデュースを務め、Neil Larsen(syn、el-p、p)、Denzil Miller(key)、Eddie Noble, Jr.(syn)、Nathan East(b)、Abraham Laboriel(b)、James Gadson(ds)、Lenny Castro(per)、Paulinho Da Costa(per)等がレコーディングに参加しています。

さらに、Bobby Womackをはじめ、Naomi Womack Friendly Womack, Sr.Friendly Womack, Jr. Curtis WomackCecil Womack IINoel "Stacy" Womack Mary WellsといったWomackファミリー総動員でバックアップしています。Cecilの前妻Mary WellsはCecilと別れた後、Curtis Womackのパートナーとなっています。

「Express Myself」「Baby I'm Scared of You」「A.P.B.」あたりは、洋酒のお供に最適だと思います。

大人の夫婦ソウルを堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Love Wars」
Cecil Womack/Linda Womack作。Womackファミリーによる素晴らしいコーラスワークと共に始まるオープニング。アルバムからの2ndシングルとしてUKシングル・チャートの第14位となっています。この曲に限っては、オーガニック感覚は薄く、リンドラムの入ったQueen「Another One Bites the Dust」タイプのダンサブル・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=42p0XApwQFw

「Express Myself」
Cecil Womack/Linda Womack/Friendly Womack, Jr.作。James Gadson、Abraham Laboriel、Neil Larsen、Paulinho Da Costaらの好サポートが目立つ、ビター感覚の大人のアーバン・ミディアムです。聴き込みほどに好きになる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=JXDIpzheMRE

「Baby I'm Scared of You」
Eddie Noble, Jr./Cecil Womack/Linda Womack作。今日、本作のハイライトといえば、ガラージ名曲としても人気となった本曲でしょうね。メロウなミディアム・ダンサーは、週末のアーバン・ナイトにフィットします。Lenny Castroのパーカッションが心地好く響きます。
http://www.youtube.com/watch?v=oz9EFYOpoEc

本曲は当ブログでも紹介したLeela JamesSyleena Johnsonがカヴァーしています。また、Angie Stone「I Wasn't Kidding」、Charles Hamilton「Ronald McDonald」のサンプリングソースにもなっています。

Leela James「Baby I'm Scared of You」
 http://www.youtube.com/watch?v=5j5NgbKV-Pg
Syleena Johnson「Baby I'm Scared of You」
 http://www.youtube.com/watch?v=Cb0itj_ajH8

「T.K.O」
Eddie Noble, Jr./Cecil Womack/Linda Womack作。ソウル好きの方にはとってのハイライトは本曲かもしれませんね。Teddy Pendergrassヴァージョンでお馴染みの名曲のセルフ・カヴァーです。アルバムからの1stシングルにもなりました。ただし、本曲の男性リード・ヴォーカルはCecilではなく、Curtis Womackが務めています。テディペン・ヴァージョンの雰囲気を受け継いだ仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=bkuwORjRhws

Teddy Pendergrassヴァージョンが有名かもしれませんが、David Oliverヴァージョンも忘れてはいけませんね。また、8Ball & MJG「Pimps」、Ludacris「What U Smokin On」のサンプリングソースにもなっています。

Teddy Pendergrass「Love T.K.O」
 http://www.youtube.com/watch?v=rV9VuPkIIv4
David Oliver「Love T.K.O」
 http://www.youtube.com/watch?v=u5pop34HvSA
8Ball & MJG「Pimps」
 http://www.youtube.com/watch?v=qxLp2RKXosM
Ludacris「What U Smokin On」
 http://www.youtube.com/watch?v=EHiXBkTXkWc

「A.P.B.」
Friendly Womack, Sr./Cecil Womack/Linda Womack作。ビターな味わいにグッとくるミディアム・チューン。高校生の頃に聴いた時には地味な曲に感じましたが、このシブい味わいがわからないとはお子ちゃまだったんですね(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=fnm_dzX_EW0

「Catch and Don't Look Back」
Cecil Womack/Linda Womack/Naomi Womack作。リアルタイムで聴いていた時に一番好きだった曲がコレ。そのせいか、この曲を聴くと学生時代の思い出が脳裏を過ります。Lindaの伸びやかなヴォーカルが心地好いキャッチーな仕上がりです。今聴いても大好き!
http://www.youtube.com/watch?v=JokkayitR3w

「Woman」
Cecil Womack/Linda Womack作。このデュオの魅力が滲み出てくる大人のバラード。哀愁を帯びたメロディをLindaが歌い上げ、それをCecilが優しくサポートします。Cecilのギター・ソロも聴きどころです。
http://www.youtube.com/watch?v=5SKnzfTOtwc

「Angie」
Mick Jagger/Keith Richards作。The Rolling Stonesの名曲カヴァー。AngieをAngelと置き換えた歌詞で歌われています。そういえば、StonesはThe Valentinosのシングル「It's All Over Now」(Cecil Womack/Bobby Womack作)をカヴァーしていましたね。
http://www.youtube.com/watch?v=GpR6I_tWsrM

「Good Times」
Cecil Womack/Linda Womack/Bobby Womack作。ラストはグッド・ヴァイヴに溢れたミディアム・ソウルで締め括ってくれます。

Womack & Womackの他作品もチェックを!

『Radio M.U.S.C. Man』(1985年)
Radio M.U.S.C. Man

『Conscience』(1988年)
Conscience

『Transformation To The House Of Zekkariyas』(1993年)
Transformation to the House of Zekkariyas
posted by ez at 02:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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