2014年08月09日

Jon Hendricks『Salud! Joao Gilberto, Originator Of The Bossa Nova』

実力派男性ジャズ・ヴォーカリストによるボサノヴァ作品☆Jon Hendricks『Salud! Joao Gilberto, Originator Of The Bossa Nova』
Salud! Joao Gilberto
録音年:1963年
ez的ジャンル:男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :横浜でリフレッシュ!

台風のせいでモヤモヤする週末ですね。

といいつつ、昼は横浜のランドマークタワー68階で会食してきました。曇っていたものの横浜の街を一望しながらの食事は気分が良かったですね。やはり横浜に戻ると、気分が落ち着きますね。

今回は、革新的なヴォーカル・スタイルで50年代後半から活躍する男性ジャズ・ヴォーカリストJon Hendricksが1963年にリリースしたボサノヴァ作品『Salud! Joao Gilberto, Originator Of The Bossa Nova』(1963年)です。

Dave LambertAnnie Rossと組んだジャズ・コーラス・グループLambert, Hendricks & Ross(LH&R)の活動でも知られるJon Hendricksの紹介は、『Tell Me The Truth』(1975年)に続き2回目となります。

本作『Salud! Joao Gilberto, Originator Of The Bossa Nova』(1963年)は、タイトルのようにJoao Gilbertoに捧げたボサノヴァ・アルバムです。楽曲はJoao Gilbertoのレパートリーから選んだものです。

当時のアメリカはボサノヴァ・ブームであり、そうした流行にのって制作されたであろう1枚ですが、すべて英語で歌われており、バックのピアノ・トリオもHendricksのバンドのレギュラー・メンバーであるため、あくまでジャズ・ヴォーカリストのボサノヴァ/ジャズ・サンバ作品に仕上がっています。

本作におけるHendricksのヴォーカルは、囁くようなJoao Gilbertoのヴォーカルをかなり意識していますが、憂いを帯びたヴォーカルから、リラックスした快活なヴォーカル、楽器を模したスキャットなど彼の変幻自在のヴォーカルを楽しめます。

お馴染みのボサノヴァ名曲をHendricksがどう歌うのか、楽しんでください。

全曲紹介しときやす。

「The Duck (O Pato)」
Jayme Silva/Neuza Teixeira作。アヒルの声真似も出てくる楽しげなオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=G41e7W_3U_w

「Quiet Nights of Quiet Stars (Corcovado)」
Antonio Carlos Jobim作。Jobimの名曲「Corcovado」をしっりとムーディーな雰囲気で聴かせてくれます。

「Corcovado」について、当ブログではこれまでJoanie SommersCannonball AdderleyWanda Sa(Wanda De Sah)Mario Castro-Neves & Samba S.A.Diane Denoir/Eduardo MateoEarl OkinDardanellesCassandra WilsonO Quartetoのヴァージョンを紹介済みです。

「You and I (Voce E Eu)」
Carlos Lyra/Vinicius de Moraes作の名曲カヴァー。実にロマンティックなボッサ・チューンに仕上がっています。後半のギターを真似たスキャットもHendricksらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=xrDNwqOGX80

「Voce E Eu」について、当ブログではNara LeaoRoberto MenescalPaul Winter With Carlos LyraAdam DunningJoyceChristiane Legrandのヴァージョンを紹介済みです。

「Love in Peace (O Amor Em Paz)」
Vinicius de Moraes/
Antonio Carlos Jobim作。当ブログではWanda Sa(Wanda De Sah)Trio 3Dのカヴァーを紹介済みです。Jobim作の「O Amor Em Paz」をサウダージ気分になる憂いのある歌声でしっとりと歌い上げます。

「Little Paper Ball (Bolinha de Papel)」
Geraldo Pereira作。本作のwikiにおける記述が誤っているせいか、作者がGeraldo Pereiraではなく、アルゼンチン人ギタリストAgustin Pereyra Lucenaになっているサイトが結構ありますが、誤りですね。ここでは軽快なジャズ・サンバをバックに、軽やかな歌声を聴かせてくれます。

「Longing for Bahia」
Dorival Caymmi作。しみじみとするボッサ・チューンを味わい深いヴォーカルでムーディーに歌い上げます。

「Little Train of Iron (Trem de Ferro)」
Lauro Maia作。汽車を模した伴奏に合わせて、愛する人を残して旅立つ心を歌い上げます。

「No More Blues (Chega de Saudade)」
Vinicius de Moraes/Antonio Carlos Jobim作のボサノヴァ名曲。当ブログではTania MariaDaniela Basso/Ernesto Salgueiroのカヴァーも紹介済みです。Hendricksの哀愁ヴォーカルがよくマッチしたボッサ・チューンに仕上がっています。

「Rosa Moreno」
Dorival Caymmi作。ムーディーという点ではアルバムで一番かも?Hendricksのヴォーカルもどこまでもスウィート!

「The Most Beautiful Thing (Coisa Mais Linda)」
Carlos Lyra/ Vinicus De Moraes作。当ブログではPaul Winter With Carlos LyraBossa Tresのヴァージョンも紹介済みです。Jobimのストリングス・アレンジが冴えるロマンティックなボッサ・チューン。

「Samba of My Land (Samba da Minha Terra)」
Dorival Caymmi作。当ブログではRosinha De ValencaSebastiao Tapajos/Maria Nazareth/Arnaldo Henriquesのカヴァーを紹介済みです。サンバのリズムとHendricksの味のあるヴォーカルがよくマッチしています。終盤のギターを模したスキャットもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=qSFBBUpLxYk

「Once Again (Outra Vez)」
Antonio Carlos Jobim作。当ブログではElis ReginaNara Leaoのカヴァーを紹介済みです。疾走するボッサ・チューンは、「Jive Samba」と並ぶ僕の一番のお気に入りです。Hendricksの憂いを帯びたヴォーカルもグッド!

「Jive Samba」
Nat Adderley作。Cannonball Adderleyの演奏もでお馴染みの曲。当ブログではBrother Jack McDuffGaetano Partipiloのカヴァーも紹介済みです。Gaetano Partipiloヴァージョンは、本ヴァージョンを意識したものになっていました。ラストは少しジャズ・ロック風のサンバ・チューンで格好良く締め括ってくれます。ジャズ・ヴォーカリストらしいサンバ・チューンに仕上がっていると思います。僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=gIVZXvmsA08

Lambert, Hendricks & Ross『The Hottest New Group In Jazz』(1959年)
Hottest New Group in Jazz

Jon Hendricks『Cloudburst』(1972年)
Cloudburst

Jon Hendricks『Tell Me The Truth』(1975年)
テル・ミー・ザ・トゥルース
posted by ez at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック