2015年11月24日

Galactic『The Corner To The Block』

多彩なMCをゲストに迎えたニューオリンズ・ファンク・バンドの異色作☆Galactic『The Corner To The Block』
From The Corner To The Block[対訳歌詞・解説・ボーナストラック付き国内盤]
発表年:2007年
ez的ジャンル:ニューオリンズ・ファンク・バンド
気分は... :お題は"交差点"・・・

今回はニューオリンズが誇るファンク・ジャム・バンドGalacticが2007年にリリースした『The Corner To The Block』です。

1994年にニューオリンズで結成されたファンク・ジャム・バンドGalacticの紹介は、『Crazyhorse Mongoose』(1998年)に続き2回目となります。

本作でもBen Ellman(horns、harp)、Robert Mercurio(b)、Stanton Moore(ds)、Richard Vogel(key)、Jeff Raines(g)という不動のラインナップに変わりはありませんが、Ben EllmanGalactic、そしてエンジニア、ミックスも手掛けたCountがプロデュースを手掛けています。

本作は"The Corner"というお題に対するリリックを持ち寄った、多彩なMC達が客演した異色作です。その意味ではGalacticらしいニューオリンズ・ファンク・ジャムというよりは、ファンク・バンドによる生音Hip-Hopといった色合いが強くなっています。

このため、賛否両論が巻き起こったアルバムですが、日頃からHip-Hopを聴いている人であれば、格好良くて重量感のある生音Hip-Hop作品として楽しめるはずです。

客演しているのは、LatyrxLyrics BornLateef the TruthspeakerMr. LifGift of GabBlackalicious)、Big Chief Monk BoudreauxThe Wild Magnolias)、Chali 2na(元Jurassic 5)、DJ Z-TripBoots RileyThe Coup)、JuvenileHot Boys)、The Soul Rebels Brass BandLadybug Mecca(元Digable Planets)、Nino MoschellaTrombone ShortyOhmega WattsVursatylLifesavas)という多彩なメンバーです。

このゲスト陣にピンと来た方はぜひチェックすべきでしょう。僕もこのゲストのメンツにビビッときました。

ニューオリンズ・ファンクとHip-Hopが出会った交差点にあるものは・・・

全曲紹介しときやす。

「What You Need」
Hip-HopユニットLatyrxのメンバーでもある東京生まれのアジア人ラッパーLyrics Bornをフィーチャー。Stanton Mooreの格好良いドラミングが先導する尖ったサウンドをバックに、Lyrics Bornが煽動的なフロウで"The Corner"のリアルな日常を吐き出します。
https://www.youtube.com/watch?v=_VunoXcem-0

「...And I'm Out」
ボストン出身のラッパーMr. Lifをフィーチャー。熟練のファンク・グルーヴをバックに、Mr. Lifがクールにラップをキメてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2B-Oe6bnDAE

「The Corner」
BlackaliciousのメンバーGift of Gabをフィーチャー。Gift of Gabがスキルフルなラップで魅了します。そのラップに合わせた不穏なサウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=VCHBWHp1j2I

「Second and Dryades」
70年代から活動するニューオーリンズのマルディグラ・インディアン・バンドThe Wild Magnoliasの伝説的メンバーBig Chief Monk Boudreauxをフィーチャー。ニューオーリンズの伝説とGalacticの共演は興味深いですね。エレクトリックなインディアン・フレイヴァーが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZnFqeZ3E3PY

「Think Back」
西海岸の人気Hip-HopユニットであったJurassic 5の元メンバーChali 2naをフィーチャー。Jurassic 5好きとしては嬉しい共演ですね。Chali 2naの低音フロウが重心の低いグルーヴとよくマッチしています。Ben Ellmanのブルージーはハープも効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=Q8lSrMORVao

「Bounce Baby」
DJ Z-Tripのスクラッチをフィーチャー。Galacticらしいファンク・サウンドにDJ Z-Tripの擦りが違和感なく絡みます。
https://www.youtube.com/watch?v=MOnrMImVwQU

「Hustle Up」
オークランドのHip-HopユニットThe CoupのメンバーBoots Rileyをフィーチャー。ダイナミックでロッキンな重量グルーヴをバックに、Boots Rileyのフロウがグイグイ弾けます。
https://www.youtube.com/watch?v=i5dH5IEqgIQ

「Sidewalk Stepper」
短いインタールード的なインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=avi8BZ7KeSI

「From the Corner to the Block」
Hip-HopユニットHot BoysのメンバーJuvenileと新世代ブラス・バンドThe Soul Rebels Brass Bandをフィーチャー。見事なブラス・アンサンブルをはじめ、アルバムで最もニューオリンズ・ファンク色が出ている演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=6rL1atDpdnU

「Squarebiz」
人気Hip-HopユニットDigable PlanetsのメンバーであったLadybug Meccaとシチリア出身のSSW、Nino Moschellaをフィーチャー。Digable Planets好きとしてはLadybug の参加は嬉しいですね。アルバムで最も妖艶な雰囲気が漂います。Nino Moschellaのヴォーカルも含めて、この妖しげな感じ大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=YQeEuIEE_v0

「Tuff Love」
当時、期待のトロンボーン奏者であったTrombone Shortyをフィーチャー。骨太なファンク・サウンドを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=XK0bdIFJAVQ

「No Way」
オープニング「What You Need」に参加したLyrics Bornと同じくLatyrxのメンバーであるLateef the Truthspeakerをフィーチャー。テンポを落としたグルーヴが逆にいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=O_HlsnFCXOM

「Fanfare」
インタールード的なインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=NcmmNjVkKx4

「Find My Home」
当時LightheadedのメンバーであったOhmega WattsとLifesavasのメンバーVursatylをフィーチャー。本編のラストはアングラHip-Hop調で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=BAYspnMm5bk

国内盤にはボーナス・トラックとして、「Two Dots」「The Player」の2曲が追加収録されています。特にNino Moschellaらがフィーチャーされた「The Player」がいいですね。

Galacticの他作品もチェックを!

『Coolin' Off』(1996年)
Coolin Off

『Crazyhorse Mongoose』(1998年)
Crazyhorse Mongoose

『Late for the Future』(2000年)
Late for the Future

『We Love 'Em Tonight: Live at Tipitina's』(2001年)
We Love Em Tonight

『Ruckus』(2003年)
Ruckus

『Ya-Ka-May』(2010年)
Ya-Ka-May (Dig)

『The Other Side Of Midnight: Live In New Orleans』(2011年)
Other Side of Midnight:Live in New O

『Carnivale Electricos』(2012年)
Carnivale Electricos

『Into the Deep』(2015年)
Into the Deep
posted by ez at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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