2016年04月03日

Louie Vega『Louie Vega Starring...XXVIII』

ハウス界のレジェンドの最新作は量・質共に凄い!☆Louie Vega『Louie Vega Starring...XXVIII』
ルイ・ヴェガ・スターリング・・・XXVIII (LOUIE VEGA STARRING...XXVIII)(直輸入盤帯ライナー付国内仕様)
発表年:2016年
ez的ジャンル:ニューヨリカン系レジェンド・ハウス
気分は... :伝説のクラシコ!

サッカー界のレジェンド、故ヨハン・クライフの追悼試合となった伝統のクラシコ「バルセロナ対 レアル・マドリード」は特別な一戦だったのですが、ホームのバルサが、らしからぬ試合でマドリードに逆転負け。メッシは何故あんなポジショニングだったのですかね???

天国のクライフもこの試合内容におかんむりなのでは?

今日紹介するのはハウス界のレジェンドLouie Vegaの最新作『Louie Vega Starring...XXVIII』です。

Masters At WorkおよびNuyorican SoulといったKenny "Dope" Gonzalezとの名コンビで一時代を築いたN.Y.ハウスのトップ・プロデューサーLouie Vegaの紹介は、Elements Of Life名義のElements Of Life『Eclipse』(2013年)に続き2回目となります。

Elements Of Life『Eclipse』もCD2枚組全25曲の大作でしたが、本作もCD2枚組全28曲という前作以上のボリュームです。

ボリュームのみならず内容も充実です。『Eclipse』『ezが選ぶ2013年の10枚』にセレクトしたお気に入り盤でいしたが、本作も大晦日恒例の『ezが選ぶ2016年の10枚』の有力候補となるであろう強力なハウス・アルバムに仕上がっています。

まず本作はフィーチャリング・アーティストの顔ぶれが実に多彩です。

FunkadelicGeorge Clinton)、3 Winans BrothersThe Clark SistersMonique BinghamBucieCaron WheelerN'Dea DavenportTony MomrelleAnane VegaKaylowVikter DuplaixForemost PoetsNick MonacoSoul ClapAdevaLeroy BurgessJocelyn BrownKenny BobienJosh Milan、(Blaze)、Zara McFarlaneLisa FischerCindy MizelleLuis SalinasDivinitiByron Stingilyという70〜80年代から活躍するベテラン、80年代後半〜90年代前半のハウス/クラブミュージック・シーンを支えたLouie Vegaの同世代アーティスト、近年のハウス/クラブミュージック・シーンで注目される新進アーティストと多彩な顔ぶれが並びます。

フィーチャリング・アーティスト以外にもLuisito Quintero(congas、bongos、per)、Hajime Yoshizawa(吉澤 はじめ)(syn)、James "D-Train" Williams(back vo)、Jazzie B(元Soul II Soul(spoken word)、Axel Tosca(p、key、syn)、Yas Inoue(drum programming)、Gene Perez(b)、Papo Swing(congas)、Sherrod Barnes(g)、Junito Davila(key、syn)、Selan Lerner(p、key、syn)、Mike Ciro(g)、Jerard Snell(ds)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。

全曲シングルに出来そうな充実ぶりであり、何処を切ってもLouie Vegaらしいサウンドに溢れています。

Louie Vegaとフィーチャリング・アーティストの顔合わせを楽しむのもいいし、70〜80年代ソウル、ディスコの名曲カヴァー、他アーティストの楽曲のリミックスあたりはオリジナルと聴き比べるのも楽しいと思います。

Elements Of Life『Eclipse』(2013年)が好きだった方は、絶対にチェックすべきと思います。

この1枚にハウスの歴史が詰まっています。

全曲紹介しときやす。

「Ain't That Funkin' Kinda Hard On You? (Louie Vega Remix)」
P-Funkの総帥George Clintonが健在ぶりを示したFunkadelic『First Ya Gotta Shake The Gate』(2014年)収録曲のLouie Vegaによるリミックスです。オリジナルのP-Funkチューンをスピード感とキレのあるアッパーなハウス・チューンへ変貌させています。
https://www.youtube.com/watch?v=XFYsjHepMO0 ※アルバム収録はEditヴァージョン

「Dance (Louie Vega Latin Soul Remix)」
80年代から活躍する男性ゴスペル・グループThe Winansのメンバーであった Carvin Winans、Marvin Winansに弟のBeBe Winansが加わった3 Winans Brothersのアルバム『Foreign Land』収録曲「Dance」ののLouie Vegaによるリミックス。3 Winans Brothersに加え、70年代から活躍する女性ゴスペル・グループThe Clark Sistersをフィーチャリングしています。パーカッシヴなリズムとThe Clark Sistersによる女性コーラスが3 Winans Brothersのヴォーカルを盛り立てるゴスペル・ハウスに仕上がっています。BlazeのJosh Milanがここではオルガンをプレイしています。
https://www.youtube.com/watch?v=CczqT5ytUVc ※アルバム収録はEditヴァージョン

「Elevator (Going Up)」
Abstract Truthのメンバーとしてデビューした女性シンガー ‎Monique Binghamをフィーチャー。最近でいえば、南アフリカのDJ/プロデューサーBlackcoffeeのアフロ・ハウス「Deep In The Bottom (Of Africa)」(2015年)への参加で注目されました。当ブログで紹介した作品でいえば、Blue Six『Beautiful Tomorrow』(2002年)でフィーチャリングされています。
https://www.youtube.com/watch?v=JIxpmJOWsmw

「Angels Are Watching Me」
南アフリカの女性ハウス・ヴォーカリストBucieをフィーチャー。彼女も前述の南アフリカのDJ/プロデューサーBlackcoffeeとの共演で知られるシンガーです。エレガントなピアノとBucieの艶やかなヴォーカルが摩天楼気分にさせてくれるLouie Vegaらしいオトナのソウルフル・ハウスです。

「A New Day」
UKの女性R&BシンガーCaron Wheelerをフィーチャー。Soul II Soulの代表曲「Keep On Movin」や初ソロ・アルバム『UK Blak』は、当時のUK音楽シーンを代表する作品でしたね。トライバル・リズムにのって、Caron Wheelerが巻き舌も含めて相変わらずのコケティッシュ・ヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UCJgB6qZYWg

「Magical Ride (Wave of Love)」
The Brand New Heaviesの初代ヴォーカリストとして知られる女性R&BシンガーN'Dea Davenportをフィーチャー。アフロ・ブラジリアンなリズムにのって、年齢を感じさせないN'Dea Davenportのキュートなヴォーカルを聴かせてくれます。彼女自身が手掛けたヴォーカル・アレンジもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=Mw558sLjBm0

「Gift Of Love」
IncognitoReel People等の作品でお馴染みのUKの実力派男性ソウル・シンガーTony Momrelleをフィーチャー。Tony Momrelleのソウルフル・ヴォーカルの魅力を引き出したソウルフル・ハウスはLouie Vegaらしさで溢れています。Sherrod Barnesのギターがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=s85SUT0bE60

「Heaven Knows」
Louie Vegaの奥方であり、女性ヴォーカリストのAnane Vegaをフィーチャー。Ananeらしい妖艶な雰囲気に包まれています。アフロ・ブラジリアンなトライバル・リズムと妖しげな鍵盤の音色の組み合わせが僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=SpLFMoER0LQ

「Can We Keep This Going」
南アフリカのハウス・シンガーKaylowをフィーチャー。"パーカッション・マッドネス"Luisito Quinteroの叩くコンガのリズムをバックに、Kaylowが少し憂いを帯びたヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y2-eaQiP5qs

「Gimme Some Love」
R&Bからクラブジャズ/クラブ・ミュージックまで幅広い音楽性を持つ男性シンガー/DJ/プロデューサーVikter Duplaixをフィーチャー。真夜中の疾走といった雰囲気の美しくも儚いトラックにのって、Vikter Duplaixがセクシーなヴォーカルを聴かせてくれます。バック・コーラスのAnaneとの相性もバッチリです。
https://www.youtube.com/watch?v=ja6_txX6FFA

「You Are A Star」
フィラデルフィア出身のハウス・アーティストForemost Poetsをフィーチャー。収録曲の中では一番アンダーグラウンドな匂いがしますね。CDのみの収録曲でデジタル配信は別曲が収録されています。

「See Some Light」
サンフランシスコ出身のDJ/プロデューサーNick Monacoとボストンを拠点とするDJ/プロデューサー・デュオSoul Clapをフィーチャー。後輩DJ/プロデューサーとの共演でLouie Vegaも刺激を受け手いるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=683bswr1psw

「I Deserve To Breathe」
ハウス黄金期を支えたハウス・ディーヴァAdevaをフィーチャー。僕がハウスを聴き始めた80年代後半頃にビジュアルも含めて最もインパクトのあったハウス・ディーヴァがAdevaでした。ここではハウス・デュオMood II Swingでの活動で知られるLem Springsteenがプロデュースしています。相変わらずパワフルなAdevaのヴォーカルの存在感はスゴイです。ハウス黄金期へ思いを馳せてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=hQDLIIbPx24

「Let's Do It (Dance Ritual Mix)」
Convertion、1980年リリースのダンス・クラシックをConvertionのリード・ヴォーカルであったLeroy Burgessをフィーチャリングしてリメイク。Leroy Burgessは男性ソウル・グループBlack Ivoryの元メンバーであり、その後はPatrick Adams関連の作品やAleemでの活動でも知られるシンガー/ソングライター/プロデューサーですね。ディスコ・クラシックをパワフルに疾走するソウルフル・ハウスへ変貌させています。
https://www.youtube.com/watch?v=MmvCpDXKeZg ※アルバム収録はEditヴァージョン

ここまでがCD1です。
続いてCD2へ!!!

「You Are Everything」
ディスコ/ハウスを代表するディーヴァJocelyn Brownをフィーチャー。
Nuyorican Soul時代にタッグを組んだ「It's Alright, I Feel It!」を彷彿させるパワフルな1曲に仕上がっています。バック・コーラスにはJames "D-Train" Williamsの名もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=82sQFZDJQFs ※アルバム収録はEditヴァージョン

「Together We Can」
90年代から活躍する男性ゴスペル・ハウス・シンガーKenny Bobienをフィーチャー。主役であるKenny Bobienのファルセット・ヴォーカルよりも、バック・コーラスのCindy Mizelleのソウルフル・ヴォーカルの方が目立っている気も?
https://www.youtube.com/watch?v=dsVWXDRGdog

「Joy Inside My Tears」
BlazeJosh Milanをフィーチャー。Louie Vegaと同じく80年代後半からハウス・シーンに身を置くレジェンドであり、Elements Of Life『Eclipse』にも大きく貢献していた盟友ですね。本曲はStevie Wonderの名盤『Songs In The Key Of Life』収録曲のカヴァーです。オリジナルの雰囲気そのままのバラードなイントロでしたが、本編は一気に加速して、しっかりハウスしています。
https://www.youtube.com/watch?v=U77RU0aRgko

「Because We Love It」
UKの女性ジャズ・シンガーZara McFarlaneをフィーチャー。Gilles PetersonのBrownswood Recordingsに所属し、2013年リリースされた2ndアルバム『If You Knew Her』は日本でも話題になりましたね。Gilles Petersonが惚れ込んだ女性ジャズ・シンガーとLouie Vegaの顔合わせは興味深いですね。アルバムの中では一番ジャズを感じる仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=ja6_txX6FFA

「Turned Onto You」
Lisa Fischer/Anane Vegaをフィーチャー。様々な作品でフィーチャリングされている売れっ子女性R&BシンガーLisa FischerとAnane Vegaの顔合わせは、Elements Of Life『Eclipse』に続くものです。本曲はRoy AyersがプロデュースしたEighties Ladiesのフリーソウル/レア・グルーヴ人気曲のカヴァーです。僕自身はオリジナル自体が大好きなので、あえてハウス色を出さず、Lisa FischerとAnaneの息の合ったヴォーカルを活かし、オリジナルの雰囲気に近づけた本ヴァージョンを支持します。サイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=ZlnguUKTOTE

「Do What You Gotta Do」
再びLisa Fischerをフィーチャー。Eddie Drennon & B.B.S. Unlimitedのカヴァー。オリジナルは『Collage』(1975年)に収録されています。Mike Ciroのカッティング・ギターが先導するディスコ・ファンク調の仕上がりはオリジナルの雰囲気を受け継ぐものです。

「Stop On By」
Lisa Fischer & Cindy Mizelleをフィーチャー。当ブログでも紹介しらN.Y.出身の女性R&BシンガーCindy MizelleとLisa Fischerという売れっ子バック・シンガーの顔合わせはElements Of Life『Eclipse』に続くものです。本曲はBobby Womack「You're Welcome, Stop On By」のカヴァーです。当ブログでも紹介したRufus(Featuring Chaka Khan)ヴァージョンでご存知の方も多いのでは?本ヴァージョンもRufusヴァージョンを意識したものであり、Lisa Fischer & Cindy Mizelleの合わせ技でChaka調のヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=sVaG7rIx_vI

「Slick City」
引き続きLisa Fischer & Cindy Mizelleをフィーチャー。James Mason『Rhythm Of Life』(1977年)収録のフリーソウル/レア・グルーヴ人気曲のカヴァーです。生音重視の演奏でフリーソウル・クラシックを甦らせています。Soul II SoulJazzie Bがスポークン・ワードで参加しているのが興味深いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Hk9VpOziZfc

「You've Got It Bad Girl」
再びJosh Milanをフィーチャー。Stevie Wonderの名盤『Talking Book』(1972年)収録曲をカヴァー。Josh Milanにフィットするソウルフル・ハウス・カヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=qMwKQPLIp_U

「In The Morning」
再びAdevaをフィーチャー。ラテン・フレイヴァーの効いたリズムをバックに、Adevaが歌の巧さを見せつけてきれます。

「Been Such A Long Time Gone」
Josh Milanをフィーチャー。南アフリカを代表するジャズ・ミュージシャンHugh Masekelaのカヴァーです(オリジナルはアルバム『I Am Not Afraid 』収録)。アッパーなソウルフル・ハウスは抜群の安定感です。オリジナルにあったラテン・フレイヴァーもしっかり散りばめています。

「Es Vedra」
アルゼンチン出身のギタリストLuis Salinasをフィーチャー。本作唯一のインストですが、Salinasの美しいギターの音色を活かしたラテン・ハウス調の仕上がりです。Luisito Quinteroのコンガが効いています。

「Everlasting Love」
デトロイトを拠点とする女性ヴォーカリストDivinitiをフィーチャー。アッパーで都会的なハウス・チューンは実にキャッチー&キュートです。
https://www.youtube.com/watch?v=MOs_ySn7lt8 ※アルバム収録はEditヴァージョン

「Ain't No Stoppin' Love」
元Ten CityのByron Stingilyをフィーチャー。初期シカゴ・ハウスを代表するグループTen Cityのリード・ヴォーカルであったByron Stingilyが、このハウス超大作を締め括ってくれます。今聴いてもByron Stingilyは上質なハウス・ヴォーカリストですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NDDWQjeQWSk  ※アルバム収録はEditヴァージョン

やはり28曲分をコメントするのは大変です(笑)

Louie Vega関連作品や彼に近いアーティストの過去記事もチェックを!

Nuyorican Soul『Nuyorican Soul』(1997年)
Nuyorican Soul

Elements Of Life『Eclipse』(2013年)
エクリプス

Anane『Selections』(2006年)
ルイ・ヴェガ・プレゼンツ・アナネ’セレクションズ’

Luisito Quintero『Percussion Maddnes』(2006年)
Percussion Madness

Blaze『25 Years Later』(1990年)
25イヤーズ・レイター

Blaze『Basic Blaze』(1997年)
Basic Blaze
posted by ez at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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